JPH07106072A - 放電ランプ点灯装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置

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JPH07106072A
JPH07106072A JP27298293A JP27298293A JPH07106072A JP H07106072 A JPH07106072 A JP H07106072A JP 27298293 A JP27298293 A JP 27298293A JP 27298293 A JP27298293 A JP 27298293A JP H07106072 A JPH07106072 A JP H07106072A
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誠 栗原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コールドスタート時の起動特性を悪化させる
ことなくホットスタート時の過電力入力を防止すること
ができる放電ランプ点灯装置を提供する。 【構成】 放電ランプに供給される電流を調整するDC
−DCコンバータ21と、ランプ電圧を検出するランプ
電圧検出回路29と、この検出回路29によって検出さ
れたランプ電圧のうちの点灯直後のランプ電圧に応じて
電流制限値を変化させると共にDC−DCコンバータ2
1から供給される起動時のランプ電流がこの電流制限値
以下となるようにDC−DCコンバータ21に指示する
制御回路28とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧水銀ランプ、メタ
ルハライドランプ等の高輝度放電ランプの点灯装置に関
し、特にその起動時のランプ電流を規制するようにした
点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばオーバーヘッドプロジェクタ、液
晶プロジェクタ等の光学電子機器の光源に用いられる高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高輝度放電ラ
ンプの点灯装置においては、一般に、次のような起動制
御が行われる。即ち、まず放電ランプに高圧トリガ電圧
を印加してブレークダウンを起こさせ、次いで直流電流
を所定期間ランプに流してその電極を暖め、その後、交
流電流による駆動に切り替える。この方式は矩形波点灯
方式と呼ばれている。起動制御が終わってアークが安定
すると、その後は、定電力制御が行われる。
【0003】この起動制御において、ランプ電流は、あ
らかじめ定めた1つの制限値以下となるように制御され
る。図5はこの従来技術によって制御される起動電流特
性を示しており、起動時の直流電流及び交流電流は、コ
ールドスタート(放電ランプの温度が低くガス蒸気圧が
低い状態での始動)時、ホットスタート(放電ランプの
温度が高くガス蒸気圧が高い状態での再始動)時にかか
わらず一定の制限値以下に制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとき従来の
起動制御技術によると、コールドスタート時は問題ない
が、ホットスタート時に放電ランプに印加される電力が
許容値を越えてしまう恐れがある。即ち、ホットスター
ト時はランプ電圧が上昇しているため、コールドスター
ト時に適切な電流制限値で起動電流を制御するとランプ
電圧×ランプ電流で与えられるランプ電力が過大となっ
てしまう。例えば、定格電力が575Wのメタルハライ
ドランプを起動させる際に、電流制限値を12Aとする
と、 コールドスタート時 約40V×12A= 48
0W ホットスタート時 最大110V×12A=132
0W となり、ホットスタート時は定格電力の2倍以上の電力
が印加されてしまうこととなる。
【0005】許容値を越える電力が印加されると、放電
ランプの破裂もしくは電極溶融が生じて放電ランプの寿
命を著しく損ねる恐れがある。さらに、点灯装置に過大
な電力が入るために、その点灯回路自体に損傷が生じて
信頼性が低下したり、点灯装置に対する電源系統に挿入
されたブレーカ、ヒューズ等が誤って作動してしまう恐
れもある。特に、光学電子機器においては、電源のオン
・オフを繰り返すことが多いのでホットスタートの機会
が多くなり、上述したような問題が生じ易い。また、こ
のような問題発生を避けるために、消灯後のある一定時
間(ランプが冷えるまで)は電源がオンしないようにす
る等してホットスタートを禁止する保護回路を付加する
必要があった。
【0006】なお、電流制限値をホットスタート時にも
過電力とならないような小さな値に設定することも考え
られるが、このような値に設定するとコールドスタート
時の光束の立ち上がり即ち起動時間が長くなったり最悪
の場合にランプが立ち消えするという不都合の発生する
恐れがある。
【0007】従って本発明は、コールドスタート時の起
動特性を悪化させることなくホットスタート時の過電力
入力を防止することができる放電ランプ点灯装置を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、放電ラ
ンプに供給される電流を調整する電流調整手段と、ラン
プ電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段によっ
て検出されたランプ電圧のうちの点灯直後のランプ電圧
に応じて電流制限値を変化させると共に電流調整手段か
ら供給される起動時のランプ電流がこの電流制限値以下
となるように電流調整手段に指示する制御手段とを備え
た放電ランプ点灯装置が提供される。
【0009】制御手段は、本発明の一実施態様によれ
ば、あらかじめ定めた複数の電流制限値の1つを点灯直
後のランプ電圧に応じて選択し、起動時のランプ電流が
この選択した電流制限値以下となるように電流調整手段
に指示するように構成されている。
【0010】制御手段は、本発明の一実施態様によれ
ば、ホットスタート時においても放電ランプに入力され
る電力がその最大許容電力以下となる所定のランプ電流
に電流制限値を初期設定しておき、点灯直後のランプ電
圧がコールドスタート時のランプ電圧であると判別した
場合は電流制限値を初期設定された電流制限値より大き
な値に設定するように構成されている。
【0011】さらに制御手段は、本発明の一実施態様に
よれば、点灯直後のランプ電圧がコールドスタート時の
ランプ電圧であると判別した場合は、電流制限値を放電
ランプの最大許容電流値に設定するように構成されてい
る。
【0012】この実施態様において、制御手段は、点灯
直後のランプ電圧が放電ランプの最大許容電流と放電ラ
ンプの定格電力とによって規定される電圧値以上の場合
はホットスタート時、未満の場合はコールドスタート時
とそれぞれ判別するように構成されているかもしれな
い。
【0013】制御手段は、本発明の他の実施態様によれ
ば、点灯直後のランプ電圧がコールドスタート時のラン
プ電圧とホットスタート時のランプ電圧との間の所定範
囲内の電圧であると判別した場合は、電流制限値を放電
ランプの最大許容電流値と初期設定値との間の所定電流
値に設定するように構成されている。
【0014】
【作用】点灯直後に電圧検出手段によって検出されたラ
ンプ電圧に応じて電流制限値が変化せしめられる。これ
により、コールドスタート時及びホットスタート時にそ
れぞれ適切な電流制限値が設定されることとなり、起動
時のランプ電流がこの設定された電流制限値以下に制御
される。その結果、コールドスタート時の起動特性を悪
化させることなくホットスタート時に過電力が入力され
るのを効果的に防止することができる。
【0015】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0016】図2は本発明の一実施例としてオーバーヘ
ッドプロジェクタ、液晶プロジェクタ等の光学電子機器
用放電ランプ点灯装置の構成を概略的に示すブロック図
である。
【0017】同図において、20は直流電源、21はこ
の直流電源20に接続された昇圧型又は降圧型のDC−
DCコンバータからなるチョッパ回路(本発明の電流調
整手段に対応している)である。チョッパ回路21は、
その駆動・制御回路22からの指示に応じて出力電流又
は出力電力が可変制御されるように構成されており、そ
の出力にはインバータ回路23が接続されている。イン
バータ回路23は、駆動回路24の指示に応じて直流出
力又は交流出力(例えば約250HZ)を選択的に発生
するように構成されており、その出力には高圧水銀ラン
プ、メタルハライドランプ等の高輝度放電ランプ25と
高圧トリガ発生用のトランス26の2次巻線とが直列に
接続されている。トランス26の1次巻線は、高圧トリ
ガ駆動回路27の出力に接続されている。
【0018】駆動・制御回路22、駆動回路24及び高
圧トリガ駆動回路27は、マイクロコンピュータから主
として構成される制御回路28(本発明の制御手段に対
応している)に接続されており、この制御回路28から
の指示に従って動作するように構成されている。制御回
路28には、さらに、インバータ回路23内に設けられ
ているランプ電圧・電流検出回路29(本発明の電圧検
出手段に対応している)が接続されており、その検出し
たランプ電圧及びランプ電流が制御回路28に入力され
る。補助電源回路30は、制御回路28等に対してより
安定した電源供給を行うための小型のDC−DCコンバ
ータである。
【0019】図1は制御回路28におけるマイクロコン
ピュータの制御プログラムの一部を概略的に示すフロー
チャートであり、以下同図を用いて本実施例の動作を説
明する。
【0020】図示しない点灯スイッチをオンとすること
により、制御回路28のマイクロコンピュータは動作を
開始し、駆動・制御回路22及び駆動回路24へ制御信
号を送る。これによりチョッパ回路21からは直流定電
圧、例えばDC300Vの1次電圧が出力され、インバ
ータ回路23はDC−AC変換することなくこれを直流
のまま放電ランプ25に印加する。この状態において、
放電ランプ25にはタウンゼント電流が流れる。
【0021】次いで(場合によっては上述した1次電圧
発生ステップの前に)、起動制御におけるランプ電流の
電流制限値Ilim を初期設定する(ステップS1)。こ
の設定は、電流制限値Ilim を、ホットスタート時にお
いても放電ランプ25に入力される電力が過電力となら
ずその最大許容電力以下となるような値I1 とするもの
である。即ち、このステップS1では、Ilimt←I1
処理が行われる。これによって、マイクロコンピュータ
からは、チョッパ回路21の出力電流の上限値をIlimt
(=I1 )とせよとの命令がその駆動・制御回路22へ
出されることとなる。
【0022】次いで、マイクロコンピュータは高圧トリ
ガ駆動回路27に対して指示を出してトリガパルスを出
力させ(ステップS2)、トランス26の2次側に例え
ば15KVの高圧トリガ電圧を発生させる。これによ
り、放電ランプ25内にブレークダウン(絶縁破壊)が
起きてグロー放電が生じ、これがアーク放電に遷移して
行くことによって点灯が行われる。
【0023】マイクロコンピュータは、次に、アーク放
電が発生してランプ電流が流れ始めたかどうかをランプ
電圧・電流検出回路29の出力から判別し(ステップS
3)、所定値以上のランプ電流を検出した場合はランプ
が点灯したとして次のステップS4へ進む。所定値以上
のランプ電流が検出されなかった場合は、ランプが点灯
されなかったとしてステップS2へ戻り、再び高圧トリ
ガ電圧を発生させる。
【0024】点灯した場合は、ランプ電圧・電流検出回
路29の出力から点灯直後のランプ電圧を取り込み、そ
の点灯直後のランプ電圧Vに基づいてホットスタートで
あるかコールドスタートであるかを判別する(ステップ
S4)。この判別は、I2 ×V≧Pであるか否か(又は
V≧P/I2 であるか否か)によって判別される。ここ
で、I2 は放電ランプ25の最大許容電流値であり、P
は放電ランプ25の定格電力である。I2 ×V≧Pの場
合はホットスタートであると、I2 ×V<Pの場合はコ
ールドスタートであるとそれぞれ判別する。
【0025】コールドスタートの場合のみステップS5
へ進み、電流制限値Ilim を、放電ランプ25の最大許
容電流値I2 に設定する。即ち、ステップS5では、I
limt←I2 の処理が行われる。これによって、マイクロ
コンピュータからは、チョッパ回路21の出力電流の上
限値をIlimt(=I2 )とせよとの命令がその駆動・制
御回路22へ出されることとなる。このように、コール
ドスタート時はランプ電圧Vが低いのでチョッパ回路2
1の出力電流の上限値をランプ25の最大許容電流値I
2 に設定し、ホットスタート時はランプ電圧Vが高くと
もランプ電力がその最大許容電力以下となるような値I
1 に設定する。
【0026】マイクロコンピュータからの指示により、
チョッパ回路21はその出力電流をIlimt以下に制御す
る。チョッパ回路21からの出力電流の上限値をこのよ
うに規定した状態で、以下に述べる電力制御が行われ
る。即ち、まずステップS6において、ランプ電圧・電
流検出回路29の出力からその時のランプ電流I及びラ
ンプ電圧Vを取り込み、ランプ電力P′をP′=I×V
から演算する。次いで、ステップS7において、この演
算して得た電力値P′がランプ25の定格電力Pより大
きいか否かを判別し、P′>Pの場合のみステップS8
へ進んでチョッパ回路21の出力電流(従って出力電
力)を減少させP′がPに近付くように駆動・制御回路
22へ命令を出す。なお、マイクロコンピュータは適当
な時期に駆動回路24へ制御信号を送り、これによりイ
ンバータ回路23はDC−AC変換を行って以降は交流
電力を放電ランプ25に印加する。
【0027】図3の(A)及び(B)は以上述べた動作
によって制御されるランプ電流及びランプ電力の時間変
化特性をそれぞれ表しており、これらの図において、I
H 及びPH はホットスタート時のランプ電流及びランプ
電力、IC 及びPC はコールドスタート時のランプ電流
及びランプ電力、IHC及びPHCはホットスタートとコー
ルドスタートの中間の状態のランプを始動する際のラン
プ電流及びランプ電力をそれぞれ示している。
【0028】ホットスタート時のランプ電流IH は、上
述したように電流制限値がI1 に設定されるからこの上
限値I1 で規定されることとなり、t2 まではIH =I
1 となる。アーク放電の成長によりランプ電圧が徐々に
上昇することによりt2 以降はP′>Pとなるので、上
述した電力制御が行われ、このアーク放電が安定するま
でIH が徐々に減少せしめられるからランプ電力PH
定格電力Pに保たれる。
【0029】一方、コールドスタート時のランプ電流I
C は、上述したように電流制限値がI1 より大きなI2
に設定されるのでこの上限値I2 で規定されることと
る。従って、t3 まではIC =I2 となる。アーク放電
の成長によりランプ電圧が徐々に上昇することによりt
3 以降はP′>Pとなるので、アーク放電が安定するま
でIC が徐々に減少せしめられてランプ電力PC は定格
電力Pに保たれる。
【0030】ホットスタートまではいかないがコールド
スタートの状態より暖められている中間状態のランプの
ランプ電流IHCは、電流制限値がI2 に設定されるから
この上限値I2 で規定されることとなり、t1 まではI
HC=I2 となる。t1 以降はP′>Pとなるので、アー
ク放電が安定するまでIHCが徐々に減少せしめられるこ
とによりランプ電力PHCが定格電力Pに保たれる。
【0031】このように本実施例によれば、放電ランプ
25のランプ電流の上限値がホットスタート時はI1
コールドスタート時はI2 にそれぞれ設定されるので、
その時の放電ランプ25の温度状態に応じた適切なラン
プ電流で起動制御を行うことができる。即ち、コールド
スタート時におけるランプ光束の立ち上がり時間の長大
化やランプの立ち消えを引き起こしたりすることなく、
ホットスタート時の過電力入力によるランプ電極溶融等
の損傷を未然に防止することができる。しかも、ホット
スタート時に点灯装置に過大な電力が入ることもないた
め、回路自体に損傷を与えたり電源系統に挿入されたブ
レーカ、ヒューズ等が誤って作動するという不都合も生
じない。上述した利点は、電源のオン・オフを繰り返す
ことが多くホットスタートの機会が多い光学電子機器に
おいては、非常に効果的である。また、点灯直後のラン
プ電圧を検出して上述の制御を行っているため、個々の
放電ランプのランプ電圧がばらついているような場合に
も異常電力が印加されるような不都合が生じない。
【0032】図4は本発明の他の実施例におけるマイク
ロコンピュータの制御プログラムの一部を概略的に示す
フローチャートである。図1の実施例においては電流制
限値をI1 及びI2 の2値から選択しているのに対し、
本実施例では電流制限値をI1 及びI2 とそれらの中間
値I3 との3値から選択している。従って本実施例と図
1の実施例との相違点は、制御プログラム上において、
図1のステップS4及びS5の代わりに図4に示すステ
ップS41〜S44を用いる点のみであり、その他は全
く同じ構成及び作用となっている。
【0033】本実施例において、マイクロコンピュータ
の制御プログラムは、放電ランプ25が点灯したと判断
するとステップS41へ進み、ランプ電圧・電流検出回
路29の出力から点灯直後のランプ電圧を取り込み、そ
の点灯直後のランプ電圧Vに基づいてホットスタート又
は中間スタート(ホットスタートとコールドスタートと
の中間の温度状態でのスタート)であるかコールドスタ
ートであるかを判別する。この判別は、I2 ×V≧Pで
あるか否か(又はV≧P/I2 であるか否か)によって
判別される。I2 ×V≧Pの場合はホットスタート又は
中間スタートであると、I2 ×V<Pの場合はコールド
スタートであるとそれぞれ判別する。
【0034】コールドスタートの場合のみステップS4
2へ進み、電流制限値Ilim を、放電ランプ25の最大
許容電流値I2 に設定する。即ち、ステップS42で
は、Ilimt←I2 の処理が行われる。これによって、マ
イクロコンピュータからは、チョッパ回路21の出力電
流の上限値をIlimt(=I2 )とせよとの命令がその駆
動・制御回路22へ出されることとなる。
【0035】I2 ×V≧Pの場合はステップS43へ進
み、ホットスタートであるか中間スタートであるかを判
別する。この判別は、I3 ×V>Pであるか否か(又は
V>P/I3 であるか否か)によって判別される。I3
×V>Pの場合はホットスタートであると、I3 ×V≦
P(かつI2 ×V≧P)の場合は中間スタートであると
それぞれ判別する。
【0036】中間スタートの場合のみステップS44へ
進み、電流制限値Ilim を、I1 及びI2 の中間電流値
3 (図3の(A)参照)に設定する。即ち、ステップ
S44では、Ilimt←I3 の処理が行われる。これによ
って、マイクロコンピュータからは、チョッパ回路21
の出力電流の上限値をIlimt(=I3 )とせよとの命令
がその駆動・制御回路22へ出されることとなる。
【0037】このように、コールドスタート時はランプ
電圧Vが低いのでチョッパ回路21の出力電流の上限値
をランプ25の最大許容電流値I2 に設定し、ホットス
タート時はランプ電圧Vが高くともランプ電力がその最
大許容電力以下となるような値I1 に設定し、ホットス
タートとコールドスタートとの中間の温度状態でのスタ
ート時は両者の中間の電流値I3 に設定する。
【0038】本実施例によれば、放電ランプ25のラン
プ電流の上限値がホットスタート時はI1 、中間スター
ト時はI3 、コールドスタート時はI2 にそれぞれ設定
されるので、その時の放電ランプの温度状態に応じたよ
り適切なランプ電流で起動制御を行うことができる。特
にI1 とI2 との差が大きい場合(例えば放電ランプの
定格電力が比較的大きい場合)に本実施例のごとく中間
スタート時の電流制限値I3 を設けることにより、ホッ
トスタートとコールドスタートとの中間の温度状態にお
けるランプ光束の立ち上がり時間の長大化やランプの立
ち消えを引き起こしたりする恐れがなくなり、ランプ温
度状態に合ったきめ細かな制御を行うことが可能とな
る。本実施例の他の効果は図1の実施例の場合と同様で
ある。
【0039】前述の実施例においては放電ランプをまず
直流で点灯し次いで交流点灯に移行しているが、本発明
は最初から交流点灯する点灯装置に対してももちろん適
用可能である。また、制御回路をマイクロコンピュータ
で構成せずに、種々の回路素子を組み合わせてハードウ
ェア的に構成することも可能である。さらに上述の実施
例では、放電ランプのランプ電流制限値を2つ又は3つ
の値から選択することにより変化させているが、本発明
の点灯装置においては、電流制限値を4つ以上の値から
選択して変化させてもよいし連続的に変化させるように
してもよい。変化させた電流制限値に従ってランプ電流
を制御する方法も、前述の実施例の方法に限定されるこ
となく種々の公知技術を適用することができる。さらに
また本発明は、光学電子機器用放電ランプの点灯装置の
他に種々の用途の放電ランプ点灯装置、例えば自動車用
放電ランプ点灯装置等、に適用可能である。
【0040】以上述べた実施例は全て本発明を例示的に
示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は
他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができ
る。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等
範囲によってのみ規定されるものである。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、電圧検出手段によって検出されたランプ電圧のうち
の点灯直後のランプ電圧に応じて電流制限値を変化させ
ると共に電流調整手段から供給される起動時のランプ電
流がこの電流制限値以下となるようにしているため、そ
の時の放電ランプの温度状態に応じた適切なランプ電流
で起動制御を行うことができる。特に、コールドスター
ト時におけるランプ光束の立ち上がり時間の長大化やラ
ンプの立ち消えを引き起こしたりすることなく、ホット
スタート時の過電力入力によるランプ電極溶融等の損傷
を未然に防止することができる。しかも、ホットスター
ト時に点灯装置に過大な電力が入ることもないため、回
路自体に損傷を与えたり電源系統に挿入されたブレー
カ、ヒューズ等が誤って作動するという不都合も生じな
い。また、点灯直後のランプ電圧を検出して上述の制御
を行っているため、個々の放電ランプのランプ電圧がば
らついているような場合にも異常電力が印加されるよう
な不都合が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるマイクロコンピュー
タの制御プログラムの一部を概略的に示すフローチャー
トである。
【図2】本発明の点灯装置の一実施例の構成を概略的に
示すブロック図である。
【図3】図1及び図2の実施例におけるランプ電流及び
ランプ電力の特性図である。
【図4】本発明の他の実施例におけるマイクロコンピュ
ータの制御プログラムの一部を概略的に示すフローチャ
ートである。
【図5】従来技術によって制御される起動電流特性を示
す特性図である。
【符号の説明】
20 直流電源 21 チョッパ回路 22 駆動・制御回路 23 インバータ回路 24 駆動回路 25 放電ランプ 26 高圧トリガ発生用のトランス 27 高圧トリガ駆動回路 28 制御回路 29 ランプ電圧・電流検出回路 30 補助電源回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプに供給される電流を調整する
    電流調整手段と、ランプ電圧を検出する電圧検出手段
    と、該電圧検出手段によって検出されたランプ電圧のう
    ちの点灯直後のランプ電圧に応じて電流制限値を変化さ
    せると共に前記電流調整手段から供給される起動時のラ
    ンプ電流が前記電流制限値以下となるように該電流調整
    手段に指示する制御手段とを備えたことを特徴とする放
    電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、あらかじめ定めた複数
    の電流制限値の1つを前記点灯直後のランプ電圧に応じ
    て選択し、起動時のランプ電流が該選択した電流制限値
    以下となるように前記電流調整手段に指示するものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、ホットスタート時にお
    いても放電ランプに入力される電力がその最大許容電力
    以下となる所定のランプ電流に電流制限値を初期設定し
    ておき、前記点灯直後のランプ電圧がコールドスタート
    時のランプ電圧であると判別した場合は電流制限値を前
    記初期設定された電流制限値より大きな値に設定するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記点灯直後のランプ
    電圧がコールドスタート時のランプ電圧であると判別し
    た場合は、電流制限値を放電ランプの最大許容電流値に
    設定するように構成されていることを特徴とする請求項
    3に記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、点灯直後のランプ電圧
    が放電ランプの最大許容電流と放電ランプの定格電力と
    によって規定される電圧値以上の場合はホットスタート
    時、未満の場合はコールドスタート時とそれぞれ判別す
    るように構成されていることを特徴とする請求項3又は
    4に記載の放電ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記点灯直後のランプ
    電圧がコールドスタート時のランプ電圧とホットスター
    ト時のランプ電圧との間の所定範囲内の電圧であると判
    別した場合は、電流制限値を放電ランプの最大許容電流
    値と前記初期設定値との間の所定電流値に設定するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の放
    電ランプ点灯装置。
JP27298293A 1993-10-06 1993-10-06 放電ランプ点灯装置 Expired - Fee Related JP3460268B2 (ja)

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