JPH0727264A - 圧縮管継手 - Google Patents

圧縮管継手

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JPH0727264A
JPH0727264A JP5234902A JP23490293A JPH0727264A JP H0727264 A JPH0727264 A JP H0727264A JP 5234902 A JP5234902 A JP 5234902A JP 23490293 A JP23490293 A JP 23490293A JP H0727264 A JPH0727264 A JP H0727264A
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JP
Japan
Prior art keywords
pipe
tightening nut
sliding pin
joint
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP5234902A
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English (en)
Inventor
Michizou Nishimura
理造 西村
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SONODA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SONODA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押えバネや中子を必要とせず、継手本体と締
付ナットのみで水密構造の管継手を実現する。 【構成】 雌ねじ15、雌ねじの奥部に延設され径小方向
に傾斜したテーパー部16、このテーパー部に続く管端突
き当て部17、管端突き当て部から折り返えされ、管端部
が外嵌される環状の管案内部18を有する継手本体11と、
管13が挿通され、その管端が管突き当て部に突き当てら
れた状態で雌ねじにねじ込まれる雄ねじ19を有する締付
ナット12とから構成され、その締付ナット12は、ねじ込
み先端から雄ねじ部を横切るように延びた複数のスリッ
トが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水・給湯配管、ある
いは排水配管等に使用される圧縮管継手に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧縮管継手は、例えば図
3に示したように構成されている。図3において、1は
黄銅合金からなる継手本体であり、一端に、例えば給水
ヘッダーにねじ込まれる雄ねじ2が設けられ、他端には
接続される管の端部が外嵌される管案内部3、締付ナッ
トの雌ねじが螺合する雄ねじ4が設けられ、管案内部3
と雄ねじ4との間には環状の溝6が形成されている。雄
ねじ4部には一つ又は複数の切り込みスリット5が設け
られている。7は、例えば銅管8を挿通して雄ねじ4に
螺合する雌ねじを有する黄銅合金からなる締付ナットで
ある。9は銅の中子、10は押えバネである。
【0003】このように構成された圧縮管継手の組立
は、継手本体の管案内部3に押えバネ10、中子9を嵌挿
し、締付ナット7に挿通した銅管8の端部を管案内部3
と中子9の間に差し込み、締付ナット7を締め付ける。
これにより、中子9が圧縮され、銅管8の端部は管案内
部3と中子9の間に水密状態に圧着される。
【0004】ところで、中子9は銅管8を水密状態に圧
着させる重要な部材であり、これが紛失すると継手本体
1と締付ナット7のみでは管継手としての用をなさな
い。又、内部に中子9を入れた状態で継手本体1と締付
ナット7とを途中まで結合しておき、継手の組立に際し
て銅管8を挿入し、後は継手本体1と締付ナット7とを
締め付けるだけで組立が完了するようにしておけば、組
立作業が極めて能率的である。
【0005】そこで、押えバネ10を入れておき、バネに
設けた突起10aが継手本体1の雄ねじ4に設けたスリッ
ト6から突出し、図4に示したように、途中までねじ込
んだ締付ナット7に設けた切欠き7aに係合させるよう
にすれば、締付ナット7が回動できず、従って、中子9
が脱落して紛失することもなく、継手の組立に際して
は、銅管8を挿入すれば、その先端で押えバネ10を押
し、突起10aが切欠き7aから外れるので、その状態で
締付ナット7を締め付け、簡単に組立を完了することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに押えバネと中子を備えた継手は、部品点数が多く、
非常にコスト高になるという問題があった。
【0007】そこで、押えバネ10の代りに、締付ナット
の切欠き7aに対応する位置に小孔をあけておき、締付
ナットを継手本体に途中までねじ込んだ状態で、例えば
プラスチックのピンを差し込んで回動しないようにスト
ッパの役目をさせ、継手の組立に際しては、銅管8を挿
入した状態で締付ナットを回転させれば、ピンが容易に
破壊されてそのままねじ込みができるようにしたものも
提案されている。しかし、この場合も、中子は依然とし
て残るため、あまりコストの低減は期待できなかった。
【0008】本発明は、中子までも省略して、継手本体
と締付ナットのみの組み合わせで水密構造の管接続がで
き、コストを大幅に低減するようにした圧縮管継手を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、雌ねじ、この雌ねじの奥部に延設され径
小方向に傾斜したテーパー部、このテーパー部に続く管
端突き当て部、管端突き当て部から折り返えされ、管端
部が外嵌される環状の管案内部を有する継手本体と、管
が挿通され、その管端が管突き当て部に突き当てられた
状態で雌ねじにねじ込まれる雄ねじを有する締付ナット
とからなり、その締付ナットは、ねじ込み先端から雄ね
じ部を横切るように延びた複数のスリットが設けられた
構成としている。
【0010】
【作用】この構成によれば、締付ナットに管を挿通し、
その管端を継手本体の管端突き当て部に突き当てた状態
で、雄ねじを雌ねじにねじ込むと、締付ナットのねじ込
み先端部が継手本体のテーパー部により半径方向内側へ
圧縮され、そのねじ込み先端部内周と継手本体の管案内
部外周との間に管端部が圧着され、水密状態で管の接続
ができる。
【0011】そして、この構成では、従来使用していた
押えバネや中子を必要としないのでコストを大幅に低減
することができると共に、中子の脱落、紛失などを心配
することもなくなり、また、継手の組立作業が極めて容
易になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示したもので、11は例
えば黄銅合金からなる継手本体、12は同様に黄銅合金か
らなる締付ナット、13は例えば銅からなる管である。
【0013】継手本体11は、例えば図示しない給水ヘッ
ダーにねじ込まれる雄ねじ14が設けられ、他端には、雌
ねじ15、雌ねじ15の奥部に延設され径小方向に傾斜した
テーパー部16、このテーパー部16に続く管端突き当て部
17、管端突き当て部17から折り返えされ、管端部が外嵌
される環状の管案内部18が設けられている。
【0014】締付ナット12は、雌ねじ15にねじ込まれる
雄ねじ19を有し、また、図2に示したように、ねじ込み
先端から雄ねじ19部を横切るように切り込まれた複数
(ここでは周方向に等間隔で4個所)のスリット20が設け
られている。さらに、ねじ込み先端部の内面に、円周方
向の複数の突条21が設けられている(図1参照)。
【0015】継手の組立に際しては、継手本体11に締付
ナット12を途中までねじ込んでおき、管13を締付ナット
12に通して管端を管端突き当て部17に突き当てる。この
状態で締付ナット12を締め付ければ、そのねじ込み先端
部がテーパー部16に沿って半径方向内側へ圧縮され、ね
じ込み先端部内周と継手本体の管案内部18の外周との間
に管端部が圧着され、しかも、締付ナット12のねじ込み
先端部の内面に設けられた、円周方向の複数の突条が管
端部に食い込み、従って、この部分が水密状態にシール
される。
【0016】このようにして、継手に15.88mmφの銅管
を結合し、継手本体を固定して内部に10Kgf/cm2の液体
圧力をかけ、締付ナットから500mm延びた銅管の先端に
振幅±2.5mmの往復振動を毎分1440回加え、繰り返し100
万回の耐振試験において、液漏れ、その他の異常は認め
られなかった。また、銅管の一端にストッププラグで蓋
をし、他端に取り付けた継手本体から17.5Kgf/cm2の液
体圧力を加え、5分間保持する耐圧試験において、液漏
れ、その他の異常は認められなかった。さらに、継手に
銅管を結合し、310Kgf/cm2の圧力で破壊試験を行った
結果、銅管は破裂したが、継手に異常は認められなかっ
た。
【0017】ところで、継手の組立時、継手本体11に締
付ナット12を途中までねじ込んでおいて、管13を挿入す
る際、管端が少なくとも締付ナット12の先端部より奥側
まで挿入されなければならない。もし、締付ナット12の
突条21付近に管端が位置する程度の挿入であると、締付
ナット12を締め付けても十分な水密状態を確保すること
が難しくなり、また、水圧に耐えられなくなる。そこ
で、管端が管端突き当て部17に突き当たるまで挿入され
たかどうかを確認できる手段が必要である。
【0018】図5は、この手段を備えた本発明の他の実
施例を示したものである。図1と同一符号のものは同一
のものを表わし、また、25は継手本体11の外表面から、
テーパー部16と管突き当て部17との間へ貫通する貫通
孔、26は、一端に略円錐形状の径大部26aを有しこの径
大部26aが貫通孔25に摺動可能に挿通され、径大部26a
の先端が管案内部18に当接したとき(図5(a)参照)、他
端径小部26bの端面が継手本体の外表面と略同一平面と
なる長さを有する摺動ピンで、例えば黄銅から構成され
ている。27は継手本体11の外表面と略同一平面になるよ
うに貫通孔25に固着され、摺動ピンの径小部26bが摺動
自在に挿通された座金、28は座金27と摺動ピンの径大部
26aとの間に嵌着され、摺動ピン26を管案内部18側へ押
し付けるように付勢する弾性部材、例えばゴム製リング
あるいはコイルスプリング等である。
【0019】ここで、図5(a)に示したように、管13が
不十分な挿入状態のときは、管13の先端が摺動ピン26ま
で達しないため、摺動ピン26は弾性部材28の付勢力によ
り管案内部18側へ押し付けられ、その他端径小部26bの
端面は継手本体11の外表面と略同一平面となっている。
【0020】これに対し、図5(b)に示したように、管1
3の端部が管突き当て部17、あるいはその近傍まで達す
るように挿入されたときは、管の先端が摺動ピン26の略
円錐形状部を押すので、弾性部材28の付勢力に抗して摺
動ピン26が持ち上がり、このため、摺動ピン26の他端部
が継手本体11の外表面から突出する。
【0021】即ち、継手の組立に際して、継手本体11に
締付ナット12を途中までねじ込み、管13を挿入したと
き、摺動ピン26の端部が継手本体11の外表面から突出す
れば、管端が少なくとも管突き当て部17近傍まで達した
ことが確認され、安心して締付を行うことができる。逆
に、摺動ピン26の端部が継手本体11の外表面から突出し
なければ、十分奥まで挿入されていないことが判り、あ
らためて挿入動作を行うことになる。そして、摺動ピン
26の端部が継手本体11の外表面から突出したかどうか
は、指先の感触で容易に判断でき、作業員の熟練度には
全く依存しない。
【0022】なお、実施例では、継手本体及び締付ナッ
トの材質を黄銅合金とし、管として銅管を用いた例を示
したが、本発明は樹脂製やステンレス製、その他の材質
のものにも適用できることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
押えバネや中子を省くことができるので、部品点数が少
なくなり、コストの大幅低減となる。また、中子の脱落
などの心配もなくなり、さらに、組立が容易であるか
ら、作業コストも低減される。
【0024】また、管挿入確認手段を設けたものは、作
業員の熟練度に関係なく、さらに、周囲が暗くて目視で
判断できない場合でも、指先の感触で摺動ピンの突出が
容易かつ確実に判別できるので、信頼性の高い配管を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】従来例の分解斜視図である。
【図4】同従来例の途中まで組み立てた状態を示す斜視
図である。
【図5】本発明の他の実施例の断面図であり、(a)は管
の挿入が不十分の状態、(b)は十分奥まで挿入された状
態を示したものである。
【符号の説明】
11 … 継手本体、 12 … 締付ナット、 13 … 管、 15
… 雌ねじ、 16 …テーパー部、 17 … 管端突き当て
部、 18 … 管案内部、 19 … 雄ねじ、 20… スリッ
ト、 21 … 突条、 25 … 貫通孔、 26 … 摺動ピン、
27 … 座金、28 … 弾性部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌ねじ(15)、該雌ねじの奥部に延設され
    径小方向に傾斜したテーパー部(16)、該テーパー部に続
    く管端突き当て部(17)、該管端突き当て部から折り返え
    され、管端部が外嵌される環状の管案内部(18)を有する
    継手本体(11)と、管(13)が挿通され、その管端が前記管
    突き当て部に突き当てられた状態で前記雌ねじにねじ込
    まれる雄ねじ(19)を有する締付ナット(12)とからなり、
    前記締付ナット(12)は、ねじ込み先端から前記雄ねじ(1
    9)部を横切るように延びた複数のスリット(20)が設けら
    れており、前記雄ねじ(19)を雌ねじ(15)にねじ込むこと
    により、前記締付ナットのねじ込み先端部が前記テーパ
    ー部(16)により半径方向内側へ圧縮され、そのねじ込み
    先端部内周と前記管案内部(18)外周との間に前記管端部
    が圧着されることを特徴とする圧縮管継手。
  2. 【請求項2】 締付ナットのねじ込み先端部の内面に、
    円周方向の複数の突条(21)が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の圧縮管継手。
  3. 【請求項3】 継手本体(11)の外表面から、テーパー部
    (16)と管突き当て部(17)との間へ貫通する貫通孔(25)
    と、一端に略円錐形状の径大部を有しこの径大部が前記
    貫通孔に摺動可能に挿通され、前記略円錐形状先端部が
    管案内部(18)に当接したとき他端径小部の端面が継手本
    体の外表面と略同一平面となる長さを有する摺動ピン(2
    6)と、継手本体(11)の外表面と略同一平面になるように
    前記貫通孔に固着され、前記摺動ピンの径小部が摺動自
    在に挿通された座金(27)と、該座金と前記摺動ピンの径
    大部との間に嵌着され、前記摺動ピンを管案内部(18)側
    へ押し付けるように付勢する弾性部材(28)とからなり、
    管(13)の端部を前記管突き当て部(17)近傍まで達するよ
    うに挿入したとき、管の先端で前記摺動ピンの前記略円
    錐形状部を押して前記弾性部材の付勢力に抗して前記摺
    動ピンを持ち上げ、前記摺動ピンの他端部を継手本体(1
    1)の外表面から突出させるようにした管挿入確認手段を
    備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮
    管継手。
JP5234902A 1993-05-14 1993-09-21 圧縮管継手 Pending JPH0727264A (ja)

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JP5-113041 1993-05-14
JP11304193 1993-05-14
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Cited By (7)

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