JPH07272217A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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Publication number
JPH07272217A
JPH07272217A JP8604094A JP8604094A JPH07272217A JP H07272217 A JPH07272217 A JP H07272217A JP 8604094 A JP8604094 A JP 8604094A JP 8604094 A JP8604094 A JP 8604094A JP H07272217 A JPH07272217 A JP H07272217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
magnetic head
film magnetic
cores
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP8604094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Orihara
秀治 折原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP8604094A priority Critical patent/JPH07272217A/ja
Publication of JPH07272217A publication Critical patent/JPH07272217A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低インピ−ダンスノイズの薄膜磁気ヘッドを
提供する。 【構成】 基板1上に下コア4、中間コア9及び上コア
12を順次積層し、上下コア4,12間に、その一部を
通過させるように導電体7を渦巻状にパタ−ン形成した
薄膜磁気ヘッドであり、前記上下コア4,12間の外部
領域に形成される導電体7の厚さを、前記上下コア4,
12間の内部領域に形成される導電体7の厚さより厚く
形成することによって、上下コア間の厚みに制約がある
場合にも、巻線数を増加させることなく、インピ−ダン
スノイズを下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク等の磁気
記録再生装置に使用されて好適な薄膜磁気ヘッドに関す
る。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】図12は、本出願人が先に提案した(特
開平4−89609号)ディスク状記録媒体に使用され
る磁気ヘッドの概略部分断面斜視図、図13はコア部と
コイルパタ−ンのみを示した図で、(A)は概略斜視
図、(B)は平面図、(C)は(B)のA−A´断面図
である。
【0005】これらの図において、1は基板、2は絶縁
層、4は軟磁性材料から成る下コアである。5は絶縁層
で、この絶縁層5にはコイル導体7が巻回されて埋設さ
れている。9は中間コア、10,11は絶縁層、12は
上部コアである。
【0006】
【0003】Gはギャップで、13は前記コイル導体7
に接続される導体であり、この導体13には連続してリ
−ド部14が形成されている。15はパッド部で、この
上面側に合金層16が設けられ、この合金層16にはリ
−ドワイヤ17が圧着されて、一つのヘッド素子が構成
されているものである。
【0007】この様な構成のヘッドによれば、狭いトラ
ックや狭ピッチの記録再生に好適なヘッドが得られるも
のである。
【0008】
【0004】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の構造
のものは、コイル導体の断面積が小さく、直流抵抗が大
きい。そのため、インピ−ダンスノイズが大きく、ま
た、記録時の通電によるコイルの発熱も大きく、コイル
周辺の部材が熱によって歪みやクラックの原因となって
信頼性に欠けるものであった。
【0010】
【0005】これを解決するためには、コイルの巻数を
減らしたり、コイルの断面積を増やしたりして、コイル
の発熱及びインピ−ダンスノイズを低減すれば良いが、
コイルの巻数を減らすと、再生出力が減り、記録電流も
増やさなければならない。
【0011】
【0006】また、巻数を減らさずに一巻き当たりの水
平方向の幅を広げて断面積を増加させると、磁路長(前
部磁気ギャップ部と後部磁気ギャップ部との間隔)が長
くなり、磁気抵抗が増加して記録再生効率の低下を招く
ことになってしまう。
【0012】
【0007】また更に、中間コアの垂直方向への厚みを
増やすことも考えられるが、所望の周波数を得る等の事
情により、中間コアの厚みが制限されてしまう場合もあ
る。
【0013】そこで、本発明は、このような問題を除去
して、インピ−ダンスノイズの少ない信頼性のある薄膜
磁気ヘッドを提供することにある。
【0014】
【0008】
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、上記課題を解決するために、以下の手段より構成さ
れるものである。
【0016】即ち、基板上に下コア及び上コアを順次積
層し、これらコア間に、その一部を通過させて、前記コ
ア間の外方に導電体の渦巻状のパタ−ンを形成して成る
薄膜磁気ヘッドにおいて、前記コア間の外方にパタ−ン
形成される前記導電体の厚さを、前記上下コア間を通過
する導電体の厚さより厚く形成したことを特徴とする薄
膜磁気ヘッド。
【0017】
【0009】
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の薄膜磁気ヘ
ッドの一実施例つき説明する。
【0019】図1は、その実施例に係る薄膜磁気ヘッド
の概略部分断面斜視図、図2はコア部とコイルパタ−ン
のみを示した図で、(A)は概略斜視図、(B)は平面
図、(C)は(B)のA−A´断面図である。尚、従来
例と同一構成要素には同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0020】
【0010】これらの図において、1は基板、2は絶縁
層、4は軟磁性材料から成る下コアで、1〜9μm程度
の厚さで形成されている。そして、この下コア4の上面
の前後部にはほぼ同様の厚さで中間コア9,9が夫々設
けられ、これらの上面には絶縁層5,10を挟んで上部
コア12が形成されている。
【0021】
【0011】そして、7はコイル導体で、後部側の中間
コア9を巻回するように渦巻き状のパタ−ンが形成され
ている。このコイル導体7はコア間の領域では、絶縁層
5に埋設されるに充分な低い高さとされ、コア間の外部
領域では、その高さが異なり、絶縁層5から更に下側の
絶縁層2に達し、コア間の高さの略2倍となっている
【0022】。
【0012】13はコイル導体7に接続される導体であ
り、絶縁層10,11を介してリ−ド部14に連続して
いる。15はパッド部で、この上面側に合金層16が設
けられ、この合金層16にはリ−ドワイヤ17が圧着さ
れて、一つのヘッド素子が構成されているものである。
【0023】
【0013】次に、上述の構成による薄膜磁気ヘッドの
製造方法につき、図3乃至図11を参照して説明する。
これらの図中、(A)は概略断面図を示し、(B)は概
略部分平面図を示す。
【0024】
【0014】第1工程(図3) 基板1にFe,Co,Niを主成分とした軟磁性膜を形
成し、ホトリソ工程とイオンミリング等により下コア4
を形成する。尚、(B)図には繁雑さを避けるために基
板1の図示を省略してある。これ以降の各(B)図にお
いても同様に省略してある。
【0025】
【0015】第2工程(図4) SiO2 、TiO2 、或いは、Al2 3 等から成る絶
縁層2をスパッタや蒸着、イオンプレ−ティング等によ
り下コア4の厚みより厚く形成し、研磨工程等で表面を
平坦に形成する。
【0026】
【0016】第3工程(図5) 絶縁層2に溝をホトリソ工程とエッチング工程等により
円形状に形成し、蒸着等によりCu等の導体膜を溝中に
形成し、研磨により平坦にしてコイル導体7の下層側と
する。
【0027】
【0017】第4工程(図6) 後部側の中間コア9が形成される部分を残して下コアの
上面に磁気ギャップGとなるSiO2 、TiO2 等から
成る非磁性層8を形成し、この上面に第1工程と同様に
してFe,Co,Niを主成分とする軟磁性膜の中間コ
ア9,9を所定の間隔で夫々形成する。
【0028】そして、これらの中間コア9,9を残した
他の部分に絶縁層5を形成する。
【0029】
【0018】第5工程(図7) すでに下層側が形成されているコイル導体7に対応する
上面側と下コア4上の上面側とに渦巻き状の溝7aをホ
トリソ工程とエッチング工程とにより形成する。 特
に、この溝7aは下コア4の上面位置では、下コア4の
上面に達しないように形成する。
【0030】
【0019】第6工程(図8) 下層となるコイル導体7が形成されている溝7aを、更
に、ホトリソ工程とエッチング工程とによりコイル導体
7に達するように形成し、第3工程と同様に溝7aの全
域にCu等の導体膜を形成する。
【0031】
【0020】第7工程(図9) 中間コア9,9を除いた部分にSiO2 、TiO2 或い
はAl2 3 等の絶縁層10を形成する。
【0032】
【0021】第8工程(図10) 下コア4と対応する上面領域で、中間コア9,9及び絶
縁層10上に、第1工程と同様にして上コア12を形成
する。
【0033】そして、この上コア12を残して絶縁層1
1を形成する。
【0034】
【0022】第9工程(図11) 絶縁層10,11に、コンタクトホ−ルである導体13
を埋め、この導体13を介してコイル導体7と接続する
リ−ド部14をCu層としてエッチングにより所定形状
に形成する。
【0035】その後、切断線B−B´より磁気ギャップ
Gが端部となるように切断して、図1に示すように、パ
ッド部15、合金層16及びリ−ドワイヤ17を順次設
けて薄膜磁気ヘッドを完成する。
【0036】
【0023】このように、本実施例の薄膜磁気ヘッド
は、コイル導体7の高さ(厚さ)が、コア外部の領域で
は、コア内部の高さ(厚さ)に比べ、略2倍になってい
ることから、断面積も略2倍になり、この領域での抵抗
値が略1/2になる。
【0037】そして、コイル導体7のコア内部に埋設さ
れる部分のコイル導体全体に対する割合は、1〜3割程
度であり、コイル導体7の埋設された部分の割合をコイ
ル導体全体の1/4とした場合には、そのコイル導体7
の抵抗値が、従来の約60%となるものである。
【0038】
【0024】したがって、本実施例の薄膜磁気ヘッドに
よれば、特に、中間コアの厚みが制限される場合にも、
インピ−ダンスノイズの低い高信頼性の薄膜磁気ヘッド
を得ることができる。
【0039】
【0025】尚、本実施例では、絶縁層2側にコイル導
体7の高さを延ばすようにしたが、これとは逆に絶縁層
10,11側に延ばすようにしても良く、さらには、そ
れらの両側に高さを延ばして、抵抗値を小さくする構成
にしても良い。
【0040】また、前述の実施例の磁気ヘッドは、コイ
ル導体7が一層の巻回パタ−ンとなっているが、二層の
巻回パタ−ンにも当然に適用でき、その場合には、一層
目のコイル導体7を下コア層側に設け、二層目のコイル
導体7を上コア層側に設けるようにすれば良い。
【0041】
【0026】
【0042】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、特
に、上下コア間の厚みに制約がある場合にも、巻線数を
増加させることなくインピ−ダンスノイズを下げること
ができ、高精度で、信頼性のおける薄膜磁気ヘッドを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る薄膜磁気ヘッドの概略
部分断面斜視図である。
【図2】コア部とコイルパタ−ンのみを示した図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る薄膜磁気ヘッドの第1製
造工程を示す図である。
【図4】第2製造工程を示す図である。
【図5】第3製造工程を示す図である。
【図6】第4製造工程を示す図である。
【図7】第5製造工程を示す図である。
【図8】第6製造工程を示す図である。
【図9】第7製造工程を示す図である。
【図10】第8製造工程を示す図である。
【図11】第9製造工程を示す図である。
【図12】従来の薄膜磁気ヘッドの概略部分断面斜視図
である。
【図13】従来の薄膜磁気ヘッドにおけるコア部とコイ
ルパタ−ンのみを示した図である。
【符号の説明】
1 基板 2,5,10,11 絶縁層 4 下コア 7 コイル導体 9 中間コア 12 上部コア 14 リ−ド部 16 合金層 17 リ−ドワイヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に下コア及び上コアを順次積層し、
    これらコア間に、その一部を通過させて、前記コア間の
    外方に導電体の渦巻状のパタ−ンを形成して成る薄膜磁
    気ヘッドにおいて、 前記コア間の外方にパタ−ン形成される前記導電体の厚
    さを、前記上下コア間を通過する導電体の厚さより厚く
    形成したことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
JP8604094A 1994-03-31 1994-03-31 薄膜磁気ヘッド Pending JPH07272217A (ja)

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