JPH06119612A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH06119612A
JPH06119612A JP2740792A JP2740792A JPH06119612A JP H06119612 A JPH06119612 A JP H06119612A JP 2740792 A JP2740792 A JP 2740792A JP 2740792 A JP2740792 A JP 2740792A JP H06119612 A JPH06119612 A JP H06119612A
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magnetic
thin film
thin
film coil
magnetic head
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JP2740792A
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English (en)
Inventor
Koji Otsuka
光司 大塚
Takashi Kimura
喬 木村
Katsuyuki Himeshima
克行 姫島
Takanori Hara
孝則 原
Akihito Enomoto
昭仁 榎本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドの巻線を半導体微細加工技術を用
いて薄膜コイルとし、バッチ処理を容易にし、また、加
工精度を向上させて、磁路を従来と比較して1/2〜1
/5に短くし、結果として、磁気抵抗を下げ、出力及び
効率の向上を図る。 【構成】 磁性薄膜2が形成された一対の基板1,1を
有し、これらの基板1,1が磁性薄膜部2,2を対向さ
せてギャップ部を形成し、一方の基板上に薄膜コイル7
0が形成されている。この薄膜コイル70は、高融点金
属又はNi−Fe合金から成る密着層と、該密着層の上
に形成された導電層22,28と、さらに、その上に形
成された高融点金属、Al又はNi−Fe合金から成る
密着層との三層構造となっており、この薄膜コイルを形
成した方の基板は他方の基板より大きい。薄膜コイル7
0のリード線取り出し部35の構造は薄膜コイルとAu
又はAlの積層構造となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド及びその製
造方法、より詳細には、ビデオテープレコーダ等の磁気
記録再生装置において、情報の記録再生等に用いられる
磁気ヘッド及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、磁気記録の高密度化に伴って、メタ
ルテープのような高保磁力媒体が主流になっている。こ
のため磁気ヘッドに使用されているコア材料も高い飽和
磁束密度を有するものが要求されている。
【0003】そこで、図12に示すように、非磁性材料
から成る基板1に、例えば、Fe−Al−Si系合金等
の高い飽和磁束密度を有する軟磁性合金から成る薄膜2
を設けた構成の薄膜積層ヘッドが使用されている。上記
基板1としては、図において、上部側の端面が磁気テー
プの摺動面となることから、例えば、結晶化ガラス等の
耐摩耗性の優れた材料が選定されている。
【0004】次に、上記のような磁気ヘッドの製造工程
を図面を用いて詳述する。まず、図13(1)に示すよ
うに、精度1000程度のブレードを用いたダイシング
加工によって、結晶化ガラス基板1に断面形状が略V字
状の連続した溝5を形成した後、これら溝5の表面に真
空蒸着又はスパッタ法等によって、前述の磁性薄膜2が
形成される。
【0005】その後は、図13(2)に示すように、各
溝5上に低融点ガラス3が充填され、次いで、図13
(3)に示すように、上記低融点ガラス3の表面が各溝
5の表面側の頂点部に達するまで研磨されて平面状の研
磨面8が形成され、全体が片側コアブロックとして作製
される。
【0006】次いで、図14(1)に示すように、上記
片側コアブロックにおける上記の研磨面8側に断面台形
の凹入溝形状のコイル巻線用窓6が、また、上記研磨面
8とは反対側の面に断面コ字形のコイル巻線用窓7がそ
れぞれ形成される。その後、上記研磨面8上にSiO2
等の非磁性ギャップ材が真空蒸着又はスパッタ法等によ
り形成され、片側コアブロック101(102)として完
成される。
【0007】上述のようにして、各コイル巻線用窓6,
7に非磁性ギャップ材が形成された片側コアブロック1
1は、図14(2)に示すように、同様に形成された
他の片側コアブロック102と、研磨面8同士が対面す
ると共に各溝5の平滑面に沿って研磨面へと延びる各磁
性薄膜2が同一の直線上に位置する状態で加圧固定さ
れ、相互に接合されて、コアブロック103として形成
される。その後、上記コアブロック103を溝の幅に合
わせてAにて示す幅で切り出すと、図14(3)に示す
ヘッドチップ10が作製される。
【0008】その後、上記ヘッドチップ10は、ベース
板に接着、固定され、さらに、コイル巻線、テープ研磨
が施されて、磁気ヘッドとして完成される。また、薄膜
磁気ヘッドに於いて薄膜でコイルを形成するものもあ
る。なお、図12は、コイル9が巻回されている磁気ヘ
ッドを示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記方法で作製される
磁気ヘッドに於いては、Cu線を用いてコイル巻線を形
成することになるが、Cu線の太さは40〜50μφで
あり、出力、インダクタンスの点から巻数は10〜20
ターンとなる。
【0010】従って、巻線用窓の寸法は、溝加工精度及
び溶着精度を考慮すると、300〜500μ×50〜1
00μ必要となる。そのため、磁路が長くなり、磁気抵
抗が増加し、出力、効率が低下する問題があった。
【0011】また、2つのブロックを加圧固定してガラ
ス溶着する工程において、溶着条件を下げると、ガラス
間の密着不良が発生し、逆に溶着条件を上げると、ガラ
スが流れて巻線用窓にガラスが埋まって、不良が発生
し、溶着条件を厳格に制御する必要があった。
【0012】従来の薄膜磁気ヘッドの場合、硬い基板上
に巻線が形成されるが、薄膜積層ヘッドの場合、低融点
ガラス上に巻線を形成する必要があり、また、ガラス溶
着の温度に耐えうる構造にする必要がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】基板に形成された軟磁性
薄膜を有し、一対の上記基板がそれぞれの軟磁性薄膜を
対向させてギャップ部を形成してなる磁気ヘッドにおい
て、一方の上記基板上に薄膜コイルが形成されている。
この場合、薄膜コイルは高融点金属(Ti,Nb,W,
Ta,Cr)又はNi−Fe合金から成る密着層上に導
電層(Cu,Au)が形成され、さらに、その上に密着
層として、高融点金属、Al又はNi−Fe合金が形成
されている。また、薄膜コイルのリード線取り出し部分
の構造を薄膜コイル(導電層)とAu又はAl(リード
電極)との積層構造としている。
【0014】更に、基板の表面に略V字状の複数の溝を
形成し、各溝の一方の溝壁面に沿って軟磁性薄膜と層間
絶縁膜とを交互に積層して磁性薄膜部を設け、その後、
一方の基板上には導電層(Cu又はAu)から成る薄膜
コイルを形成し、他方の基板には溝を形成し、一対の上
記基板を各々の磁性薄膜部がギャップ部を挟んで直線上
に連なるように互いに接合させて磁気ヘッドを製造す
る。
【0015】
【作用】巻線を半導体微細加工技術を用いて、薄膜コイ
ルとしているので、バッチ処理が容易であり、また、加
工精度が向上するため、従来技術と比較して磁路が1/
2〜1/5に短くでき、結果として、磁気抵抗が低下
し、出力及び効率の向上が図れる。
【0016】また、薄膜コイルを、密着層と、該密着層
の上に形成されたCu又はAuの導電層と、該導電層の
上に形成された密着層との3層構造としているので、コ
アブロック同志を溶着する時のコイル間のショート及び
拡散による抵抗値の増大を防止することができる。
【0017】また、薄膜コイルのリード取り出し部分の
構造を薄膜コイルの上にさらにAl又はAuを形成して
リード電極を構成しており、また、薄膜コイルを形成し
たブロックを大きくしてあるので、溶着後にワイヤーボ
ンディング法を用いることができ、さらには、溶着工程
の熱処理後であっても、リードの取り出しが可能とな
る。
【0018】さらに、溶着時のガラス埋まりを考慮する
必要がなくなり溶着条件の範囲が大きくなり、歩留りの
向上が図れる。
【0019】
【実施例】本発明に係る磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製
造方法について、以下、図面を用いて、詳細に説明す
る。図1(1)に、本発明の一実施例における磁気ヘッ
ドチップの斜視図を示す。また、図1(2)に、図1
(1)の(II)−(II)線断面構造図を示す。なお、図
1において、70は本発明によって形成された薄膜コイ
ル、35はリード線取り出し端子部、22,28はコイ
ルである。
【0020】前述の従来工程と同様、精度1000程度
のブレードを用いたダイシング加工によって、図2
(1)に示すように、結晶化ガラス基板1に断面形状が
略V字状の連続した溝5を形成した後、これら溝5の表
面に真空蒸着又はスパッタ法等によって、前述の磁性薄
膜2が形成される。
【0021】ここで、磁性薄膜2は、高周波領域での特
性向上(損失改善)のため、軟磁性薄膜(センダスト合
金膜)と層間絶縁膜(SiO2,SiO,Al23,S
34等)とを交互に成膜して所定の膜厚(トラック幅
に相当する寸法)を有する積層構造の磁性薄膜部とな
る。
【0022】その後は、図2(2)に示すように、各溝
5上に低融点ガラス3が充填され、次いで、図2(3)
に示すように、上記低融点ガラス3の表面が各溝5の表
面側の頂点部に達するまで、研磨され、平面状の研磨面
8が形成され、全体が片側コアブロックとして作製され
る。
【0023】次いで、上記片側コアブロック上の研磨面
8側に薄膜コイルを形成する。図3(1)に、図2
(3)のA−B,C−D,A−E,C−F断面で切断し
たチップについて、完成した薄膜コイルの斜視図を、ま
た、図3(2)に図3(1)のニ−ハ線の断面構造をに
示す。
【0024】次に、図3(1)のイ−ロ断面図の薄膜コ
イルの形成方法についてドライエッチング法(実施例
1)及び選択メッキ法(実施例2)を例に説明する。
【0025】
【実施例1】 (ドライエッチング法)図4〜図6は、本発明による薄
膜コイル成形方法(ドライエッチング法)の一実施例を
説明するための図で、まず、図4(1)に示すように、
軟磁性膜2の上にスパッタ法、EB蒸着法等により絶縁
層21(Al23,SiO2,SiO,Si34)を形
成した後、導電層22をスパッタ法、EB蒸着法等によ
り形成する。上記導電層22は3層構造とする。即ち、
高融点金属(Ti,Nb,W,Ta,Cr)又はNi−
Fe合金膜から成る300Å〜0.3μの膜厚の密着層
上に導電層(Cu,Au)が1μ〜5μ(膜厚)形成さ
れ、さらに、その上に密着層として、高融点金属、Al
又はNi−Fe合金膜が500Å〜0.3μ形成され
る。
【0026】次に、導電層22を加工するために、図4
(2)に示すように、導電層22の上にフォトレジスト
23をパターニングし、このフォトレジスト23をマス
クにして導電層22を加工する。導電層22を加工する
方法として、例えば、イオンシーリング装置を用いて、
導入ガス、純Ar又はAr+O2,400〜1KV,0.
3〜0.6Aの条件で、導電層(Cu,Au)のエッチ
ング速度を400〜1000Å/分、密着層のエッチン
グ速度を10〜100Å/分の値として加工する。導電
層22を加工後、図4(3)(A)及び(B)に示すよ
うに、フォトレジスト23を酸素プラズマ又はロゾリン
IV等の剥離液を用いて除去する(図4(3)(A)は、
図4(3)(B)のイ−ロ線断面図、同(B)は導電層
22の平面パターン図である。)。
【0027】次に、図4(4)に示すように、絶縁層2
4を形成後、平坦化を行なう。
【0028】ここで、絶縁層24の平坦化の方法につい
て、図7を用いて説明する。まず、図7(1)に示すよ
うに、導電層22上にP−CVD法、スパッタ法、TE
US等により、SiO2,Al23,SiO,Si34
等から成る絶縁層24を形成し、その後、図7(2)に
示すように、フォトレジスト25を全面に形成して、平
坦化を行なう。
【0029】次に、図7(3)に示すように、イオンシ
ーリング法、又は、RIE(リアクティブ・イオン・エ
ッチング)法を用いて全面エッチングし、絶縁層24の
平坦化を行う。エッチングする方法としては、イオンシ
ーリング法を用いる場合は、イオンビーム角度を50〜
70度の範囲とすると、絶縁層24とフォトレジスト2
5のエッチング速度がほぼ等しくなり、また、RIE法
の場合は、導入ガスとして、例えば、CF4+O2,CH
3+O2を用いることにより、絶縁層24とフォトレジ
スト25のエッチング速度が等しくなり、平坦化でき
る。
【0030】次に、もとに戻って、一層目の導電層22
と二層目の導電層を接続するために、図5(1)に示す
ように、絶縁層24の一部27をフォトレジスト26を
用いてRIE等でエッチングし、その後、図5(2)
(A)及び(B)に示すように、レジスト26を除去す
る(図5(2)(A)は、図5(2)(B)のイ−ロ断
面図、図5(2)(B)は平面図である。)。
【0031】次に、図5(3)に示すように、第二層目
となる導電層28を第一層目と同様な方法で形成し、そ
の後、導電層28を加工するためのフォトレジスト29
を形成する。導電層28のエッチング方法も一層目の導
電層22と同条件にすれば良い(図5(4)(A)及び
(B)参照)。また、絶縁層30の形成方法、平坦化方
法も絶縁層24と同様にすれば良い(図6(1)参
照)。
【0032】次に、図6(2)に示すフロント・ギャッ
プ部32及びバックコア部33の絶縁層を加工する。加
工方法はフォトレジスト31をマスクにして、RIE法
により絶縁層30をエッチングし、次いで、図6(3)
(A)及び(B)に示すように、レジスト31を除去す
ることにより、薄膜コイルが完成する。
【0033】ここで、図3(1)に戻って、薄膜コイル
のリード取り出し部分35については、図3(2)に示
すように、積層構造とする(図3(1)のハ−ニ断面を
図3(2)に拡大して示す)。即ち、導電層28上にス
クリーン印刷、メッキ法等により、Au,Alからなる
導電層35を1〜10μ(膜厚)形成する。
【0034】
【実施例2】 (選択メッキ法)次に、図8〜図10を用いて本発明の
薄膜コイル形成方法の他の例(選択メッキ法)について
詳細に説明する。まず、図8(1)に示すように、軟磁
性薄膜2の上にAl33,SiO2,SiO,Si34
等から成る絶縁層51をスパッタ法、P−CVD法等で
形成し、その後、メッキベース層52をスパッタ法、E
B法等により形成する。具体的には、Cr,Ti,N
b,W,Ni−Fe合金膜から成る密着層を介して、導
電層として、Au,Cu,Ni−Fe合金膜を形成す
る。その後、目的の薄膜コイルパターンと逆のパターン
をフォトレジスト53で形成する。
【0035】フォトレジスト53で逆パターンを形成し
た後、図8(2)に示すように、導体コイルとして、A
u,Cuを選択メッキし、さらに、上部絶縁層との密着
性を向上させるため、Ni−Fe合金膜又はNi膜を選
択メッキ54する。次いで、上記フォトレジスト53を
除去することにより、図8(3)(A)及び(B)に示
すように、一層目の薄膜コイルが形成される。
【0036】次に、図8(4)に示すように、Al
23,SiO2,Si34,SiO等から成る絶縁層5
5をP−CVD法、スパッタ法等により形成するか、P
IQ等の有機膜55を塗布法により形成、焼成した後、
平坦化処理をする。
【0037】次に、第一層目と第二層目の薄膜コイルを
接続するために、図9(1)に示すように、フォトレジ
スト56をマスクに絶縁層55の一部57をエッチング
し、その後、図9(2)に示すように、第二層の薄膜コ
イル用にメッキベース層58を上記メッキベース層52
と同様に形成する。
【0038】上記メッキベース層58、フォトレジスト
59により、図9(3)に示すように、第一層目と同様
に、Cu,Auから成る導電層及び密着層60を選択メ
ッキした後、図9(4)(A)及び(B)に示すよう
に、レジスト59を除去する。
【0039】次に、図10(1)に示すように、絶縁層
61を形成した後、前述の絶縁層55と同様な方法によ
り、平坦化し、次いで、図10(2)に示すように、レ
ジスト62をマスクにフロントギャップ部63及びバッ
クコア部64の絶縁層をエッチングする。次いで、フォ
トレジスト62を除去することにより、図10(3)
(A)及び(B)に示す薄膜コイルが完成する。
【0040】上述の方法により、片側コアブロックの研
磨面側に薄膜コイル70が形成され、もう一方のコアブ
ロックの研磨面側には、図11(1)に示すように、凹
形状の溝が形成され、これらコアブロックを、図11
(2)に示すように、研磨面同士が対面すると共に、各
溝の平滑面に沿って研磨面へと延びる各軟磁性薄膜が同
一直線上に位置する状態で加圧固定して、相互に接合す
ることにより、コアブロックとして形成される。その
後、上記コアブロックを溝の幅に合わせてBの幅にて切
り出すことで、図1に示したヘッドチップが作製され
る。そして、このヘッドチップはベース板に接着、固定
され、さらにコイルのリード取り出し、テープ研磨が施
されて、磁気ヘッドとして完成される。
【0041】
【発明の効果】巻線を半導体微細加工技術を用いて、薄
膜コイルとしているので、バッチ処理が容易であり、ま
た、加工精度が向上するため、従来と比較して磁路が1
/2〜1/5に短くでき、結果として磁気抵抗が下が
り、出力及び効率の向上が図れる。
【0042】また、薄膜コイルを、密着層と、該密着層
上のCu又はAuの導電層と、該導電層上の密着層との
3層構造としているので、コアブロック同志の溶着時の
コイル間のショート及び拡散による抵抗値の増大を防止
することができる。
【0043】また、薄膜コイルのリード取り出し部分の
構造を薄膜コイル上にAl又はAuを積層しており、ま
た、薄膜コイルを形成したブロックを大きくしてあるの
で、溶着後にワイヤーボンディング法を用いることがで
き、さらに、溶着工程の熱処理後であってもリードの取
り出しが可能となる。
【0044】さらに、チップ切断前にコイルを形成する
ため、溶着時のガラス埋まりを考慮する必要がなく、溶
着条件の範囲が大きくなり、歩留りの向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す磁気ヘッドチップの
斜視図及び断面図である。
【図2】 図1に示した磁気ヘッドチップの製造工程に
おける溝形成から、低融点ガラスが平面状に研磨された
基板までの製造工程を説明するための斜視図である。
【図3】 本発明に係る完成した薄膜コイルの斜視図及
び一部断面図である。
【図4】 本発明に係る薄膜コイルの形成工程(ドライ
エッチング法)の一部を説明するための断面図及び平面
図である。
【図5】 本発明に係る薄膜コイルの形成工程の図4に
示した工程に続く工程の一部を説明するための断面図及
び平面図である。
【図6】 本発明に係る薄膜コイルの形成工程の図5に
示した工程に続く工程を説明するための断面図及び平面
図である。
【図7】 本発明に係る薄膜コイルの形成工程に於ける
絶縁層の平坦化工程を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る他の薄膜コイルの形成工程(選
択メッキ法)の一部を説明するための断面図及び平面図
である。
【図9】 本発明に係る他の薄膜コイルの形成工程の図
8に示した工程に続く工程の一部を説明するための断面
図及び平面図である。
【図10】 本発明に係る他の薄膜コイルの形成工程の
図9に示した工程に続く工程を説明するための断面図及
び平面図である。
【図11】 基板に溝が形成されたコアブロック及び一
対のコアブロックを対面させた状態で接合して得られた
本発明による磁気ヘッドコアブロックの斜視図である。
【図12】 従来技術の磁気ヘッドチップの斜視図であ
る。
【図13】 従来の磁気ヘッド製造工程の一部を説明す
るための斜視図である。
【図14】 従来の磁気ヘッド製造工程の一部を説明す
るための斜視図である。
【符号の説明】
1…基板、2…軟磁性薄膜、3…低融点ガラス、70…
薄膜コイル(22…第一層導体コイル、28…第二層導
体コイル)、35…薄膜コイルのリード線引出し部分、
21,24,30,51,55,61…絶縁層、32,
63…フロントギャップ部、33,64…バックコア
部、23,25,26,29,31,53,56,5
9,62…フォトレジスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 孝則 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 榎本 昭仁 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性薄膜が形成された一対の基板を有
    し、該一対の基板がそれぞれの磁性薄膜部を対向させて
    ギャップ部を形成してなる磁気ヘッドにおいて、一方の
    上記基板上に薄膜コイルが形成されていることを特徴と
    する磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記薄膜コイルが、
    高融点金属又はNi−Fe合金から成る密着層と、該密
    着層の上に形成された導電層と、さらに、その上に形成
    された高融点金属、Al又はNi−Fe合金から成る密
    着層との三層構造であることを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記薄膜コイルを形
    成した方の基板が他方の基板の寸法より大きいことを特
    徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記薄膜コイルのリ
    ード線取り出し部分の構造を、薄膜コイルとAu又はA
    lの積層構造としたことを特徴とする磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 基板の表面に略V字状の複数の溝を形成
    し、各溝の一方の溝壁面に沿って軟磁性薄膜と層間絶縁
    膜とを交互に積層して磁性薄膜部を設け、その後、一方
    の基板上には導電層から成る薄膜コイルを形成し、他方
    の基板には溝を形成し、次いで、一対の上記基板を各々
    の磁性薄膜部がギャップ部を挟んで直線上に連なるよう
    に互いに接合させることを特徴とする磁気ヘッドの製造
    方法。
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