JPH06259717A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents
磁気ヘッド及びその製造方法Info
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- JPH06259717A JPH06259717A JP6615593A JP6615593A JPH06259717A JP H06259717 A JPH06259717 A JP H06259717A JP 6615593 A JP6615593 A JP 6615593A JP 6615593 A JP6615593 A JP 6615593A JP H06259717 A JPH06259717 A JP H06259717A
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- coil
- magnetic
- magnetic head
- recess
- forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄膜コイルの断線や短絡を防止し、十分なギ
ャップ精度を確保する。 【構成】 基板上の少なくとも記録媒体対向面の近傍部
に金属磁性膜が形成される一対の磁気コアを突き合わせ
て金属磁性膜間に磁気ギャップが形成される磁気ヘッド
の少なくとも一方の磁気コアの突き合わせ面にコイル形
成用の凹部を形成し、該凹部内に薄膜工程によるコイル
を形成する。また、上記のような磁気ヘッドを製造する
に際しては、金属磁性膜の形成される一対の基板の突き
合わせ面にガラスを充填して平坦化し、少なくとも一方
の基板の突き合わせ面にコイル形成領域に対応してイオ
ンミリングにより凹部形成し、フォトリソ技術によって
コイルを形成し、コイル及び凹部を覆って絶縁膜を形成
して平坦化し、上記一対の基板をギャップ材を介して突
き合わせて製造する。
ャップ精度を確保する。 【構成】 基板上の少なくとも記録媒体対向面の近傍部
に金属磁性膜が形成される一対の磁気コアを突き合わせ
て金属磁性膜間に磁気ギャップが形成される磁気ヘッド
の少なくとも一方の磁気コアの突き合わせ面にコイル形
成用の凹部を形成し、該凹部内に薄膜工程によるコイル
を形成する。また、上記のような磁気ヘッドを製造する
に際しては、金属磁性膜の形成される一対の基板の突き
合わせ面にガラスを充填して平坦化し、少なくとも一方
の基板の突き合わせ面にコイル形成領域に対応してイオ
ンミリングにより凹部形成し、フォトリソ技術によって
コイルを形成し、コイル及び凹部を覆って絶縁膜を形成
して平坦化し、上記一対の基板をギャップ材を介して突
き合わせて製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属磁性膜により磁路
を構成してなる磁気ヘッド及びその製造方法に関するも
のであり、特にコイルを薄膜工程により形成してなる磁
気ヘッド及びその製造方法に関する。
を構成してなる磁気ヘッド及びその製造方法に関するも
のであり、特にコイルを薄膜工程により形成してなる磁
気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR用の磁気ヘッドとして、フェライ
トよりなる磁気コアの磁気ギャップ形成面に金属磁性膜
を成膜した,いわゆるメタル・イン・ギャップ型の磁気
ヘッドや、非磁性セラミックで金属磁性膜を挟み込んだ
形の積層型ヘッド等が使用されているが、今後の高画質
化、デジタル化等に対応するためには、より高周波域で
良好な電磁変換特性を示すことが必要であり、しかも小
さなドラム上に複数の磁気ヘッドが搭載できなければな
らない。
トよりなる磁気コアの磁気ギャップ形成面に金属磁性膜
を成膜した,いわゆるメタル・イン・ギャップ型の磁気
ヘッドや、非磁性セラミックで金属磁性膜を挟み込んだ
形の積層型ヘッド等が使用されているが、今後の高画質
化、デジタル化等に対応するためには、より高周波域で
良好な電磁変換特性を示すことが必要であり、しかも小
さなドラム上に複数の磁気ヘッドが搭載できなければな
らない。
【0003】しかしながら、前述のメタル・イン・ギャ
ップ型の磁気ヘッドでは、インピーダンスが大きく、高
周波域での使用は適さない。また、積層型ヘッドの場合
は、高密度記録化によるトラック幅の減少に伴い磁路を
構成する金属磁性膜の厚さを減少させる必要があり、再
生効率が低下し、ヘッドの複数化にもある程度の限界が
ある。
ップ型の磁気ヘッドでは、インピーダンスが大きく、高
周波域での使用は適さない。また、積層型ヘッドの場合
は、高密度記録化によるトラック幅の減少に伴い磁路を
構成する金属磁性膜の厚さを減少させる必要があり、再
生効率が低下し、ヘッドの複数化にもある程度の限界が
ある。
【0004】そこで、高周波対応の磁気ヘッドとして、
例えば特開昭63−231713号公報に記載されるよ
うに、通常のVTR用ヘッドよりも金属磁性膜で構成さ
れる磁路を小さくし、且つ薄膜工程を用いて磁気ギャッ
プ形成面に薄膜コイルを形成した磁気ヘッドが提案され
ている。
例えば特開昭63−231713号公報に記載されるよ
うに、通常のVTR用ヘッドよりも金属磁性膜で構成さ
れる磁路を小さくし、且つ薄膜工程を用いて磁気ギャッ
プ形成面に薄膜コイルを形成した磁気ヘッドが提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造を採用すると、薄膜コイルを形成した磁気コア
に対して突き合わされる対向側の磁気コアに、前記薄膜
コイルに対応して空間を設ける必要がある。
うな構造を採用すると、薄膜コイルを形成した磁気コア
に対して突き合わされる対向側の磁気コアに、前記薄膜
コイルに対応して空間を設ける必要がある。
【0006】前述のような空間を機械加工等の手段によ
って設けると、当然のことながら、磁気記録媒体摺動面
に開口部が形成されてしまい、ガラス等で充填する必要
が生ずる。したがって、前記空間へのガラス充填工程が
不可欠であるが、このとき薄膜コイル部分にも溶融した
ガラスが流れるため、断線や短絡等の問題が生ずる虞れ
がある。あるいは、薄膜コイルを作成するに際して、基
板の磁気ギャップ形成面に損傷を与えたり応力が加わる
虞れがあることから、ギャップ精度の確保が難しい等の
問題がある。
って設けると、当然のことながら、磁気記録媒体摺動面
に開口部が形成されてしまい、ガラス等で充填する必要
が生ずる。したがって、前記空間へのガラス充填工程が
不可欠であるが、このとき薄膜コイル部分にも溶融した
ガラスが流れるため、断線や短絡等の問題が生ずる虞れ
がある。あるいは、薄膜コイルを作成するに際して、基
板の磁気ギャップ形成面に損傷を与えたり応力が加わる
虞れがあることから、ギャップ精度の確保が難しい等の
問題がある。
【0007】そこで本発明は、前述の従来のものの有す
る欠点を解消すべく提案されたものであって、空間への
ガラスの流し込みが不要で、薄膜コイルの断線や短絡の
虞れのない磁気ヘッド及びその製造方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は、磁気ギャップ形成面に
損傷を与えたり応力が加わる虞れがなく、十分なギャッ
プ精度を確保することが可能な磁気ヘッド及びその製造
方法を提供することを目的とする。
る欠点を解消すべく提案されたものであって、空間への
ガラスの流し込みが不要で、薄膜コイルの断線や短絡の
虞れのない磁気ヘッド及びその製造方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は、磁気ギャップ形成面に
損傷を与えたり応力が加わる虞れがなく、十分なギャッ
プ精度を確保することが可能な磁気ヘッド及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気ヘッドは、基板上の少なくとも記録
媒体対向面の近傍部に金属磁性膜が形成されてなる一対
の磁気コア半体を突き合わせ、前記金属磁性膜間に磁気
ギャップを形成してなる磁気ヘッドにおいて、少なくと
も一方の磁気コア半体の突き合わせ面には、コイル形成
用の凹部が形成されるとともに、この凹部内に薄膜工程
によって形成されたコイルが配されていることを特徴と
するものである。
めに、本発明の磁気ヘッドは、基板上の少なくとも記録
媒体対向面の近傍部に金属磁性膜が形成されてなる一対
の磁気コア半体を突き合わせ、前記金属磁性膜間に磁気
ギャップを形成してなる磁気ヘッドにおいて、少なくと
も一方の磁気コア半体の突き合わせ面には、コイル形成
用の凹部が形成されるとともに、この凹部内に薄膜工程
によって形成されたコイルが配されていることを特徴と
するものである。
【0009】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、
金属磁性膜を成膜した一対の基板の突き合わせ面にそれ
ぞれガラスを充填して平坦化する工程と、少なくとも一
方の基板の突き合わせ面にコイル形成領域に対応してイ
オンミリングによって凹部を形成する工程と、前記凹部
内に導体膜を成膜し、フォトリソ技術によりパターニン
グしてコイルを形成する工程と、コイル及び凹部を覆っ
て絶縁膜を成膜し、突き合わせ面表面を研磨して平坦化
する工程と、前記一対の基板をギャップ材を介して突き
合わせる工程とを有することを特徴とするものである。
金属磁性膜を成膜した一対の基板の突き合わせ面にそれ
ぞれガラスを充填して平坦化する工程と、少なくとも一
方の基板の突き合わせ面にコイル形成領域に対応してイ
オンミリングによって凹部を形成する工程と、前記凹部
内に導体膜を成膜し、フォトリソ技術によりパターニン
グしてコイルを形成する工程と、コイル及び凹部を覆っ
て絶縁膜を成膜し、突き合わせ面表面を研磨して平坦化
する工程と、前記一対の基板をギャップ材を介して突き
合わせる工程とを有することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の磁気ヘッドにおいては、コイルの形状
に応じた形状の凹部がバックギャップの周囲に形成さ
れ、この凹部内にコイルが形成されているので、磁気記
録媒体摺動面に不要な開口部(孔)が形成されることが
なく、ガラスを充填する必要がない。したがって、ガラ
スの充填による薄膜コイルの断線や短絡等が解消され
る。
に応じた形状の凹部がバックギャップの周囲に形成さ
れ、この凹部内にコイルが形成されているので、磁気記
録媒体摺動面に不要な開口部(孔)が形成されることが
なく、ガラスを充填する必要がない。したがって、ガラ
スの充填による薄膜コイルの断線や短絡等が解消され
る。
【0011】また、本発明の製造方法においては、予め
イオンミリングによって形成した凹部内にコイルを形成
した後、突き合わせ面(すなわち磁気ギャップ形成面)
を平坦化しているので、ギャップ精度が十分に確保され
る。
イオンミリングによって形成した凹部内にコイルを形成
した後、突き合わせ面(すなわち磁気ギャップ形成面)
を平坦化しているので、ギャップ精度が十分に確保され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】本実施例の磁気ヘッドは、金属磁性膜を各
磁気コアの磁気ギャップ形成面に対して斜めに成膜し、
磁気ギャップを挟んで一直線状に連なるように構成して
なるものである。この実施例においては、各磁気コアの
磁気ギャップ形成面にそれぞれ凹部が形成され、この中
に薄膜コイルが形成されているが、構成をより明確なも
のとするため、先ずその製造方法から説明する。
磁気コアの磁気ギャップ形成面に対して斜めに成膜し、
磁気ギャップを挟んで一直線状に連なるように構成して
なるものである。この実施例においては、各磁気コアの
磁気ギャップ形成面にそれぞれ凹部が形成され、この中
に薄膜コイルが形成されているが、構成をより明確なも
のとするため、先ずその製造方法から説明する。
【0014】本実施例の磁気ヘッドを製造するには、先
ず、図1に示すように、平板状の基板1を用意する。こ
の基板1は、フェライト等の磁性材料よりなるものであ
ってもよいが、例えばマルチチャンネル化したときのク
ロストークの防止を図るという点や、磁気ヘッドのイン
ピーダンスを下げるという点から、チタン酸カリウム等
の非磁性材料であることが好ましい。
ず、図1に示すように、平板状の基板1を用意する。こ
の基板1は、フェライト等の磁性材料よりなるものであ
ってもよいが、例えばマルチチャンネル化したときのク
ロストークの防止を図るという点や、磁気ヘッドのイン
ピーダンスを下げるという点から、チタン酸カリウム等
の非磁性材料であることが好ましい。
【0015】勿論、前記チタン酸カリウムに限らず、各
種非磁性材料が使用可能であり、例示するならば、チタ
ン酸カルシウム、チタン酸バリウム、酸化ジルコニウム
(ジルコニア)、アルミナ、アルミナチタンカーバイ
ド、SiO2 、MnO−NiO混合焼結材、Znフェラ
イト、結晶化ガラス、高硬度ガラス等が挙げられる。
種非磁性材料が使用可能であり、例示するならば、チタ
ン酸カルシウム、チタン酸バリウム、酸化ジルコニウム
(ジルコニア)、アルミナ、アルミナチタンカーバイ
ド、SiO2 、MnO−NiO混合焼結材、Znフェラ
イト、結晶化ガラス、高硬度ガラス等が挙げられる。
【0016】次に、図2に示すように、上記基板1の一
主面1a上に対して溝加工を施す。この溝加工は、この
後の工程で成膜される金属磁性膜が基板1の磁気ギャッ
プ形成面である前記一主面1aに対して斜めに成膜され
るように設けられるものであっる。したがって、各溝2
は、所定の傾斜面2aをもってデプス方向に平行に形成
される。
主面1a上に対して溝加工を施す。この溝加工は、この
後の工程で成膜される金属磁性膜が基板1の磁気ギャッ
プ形成面である前記一主面1aに対して斜めに成膜され
るように設けられるものであっる。したがって、各溝2
は、所定の傾斜面2aをもってデプス方向に平行に形成
される。
【0017】前述の溝加工を施した後、図3に示すよう
に、金属磁性膜3を前記溝2内(特に前記傾斜面2a
上)を含めて基板1の一主面1a上全面に成膜する。こ
の金属磁性膜3の成膜方法としては、真空蒸着やスパッ
タリング等、各種薄膜形成プロセスが採用可能である。
に、金属磁性膜3を前記溝2内(特に前記傾斜面2a
上)を含めて基板1の一主面1a上全面に成膜する。こ
の金属磁性膜3の成膜方法としては、真空蒸着やスパッ
タリング等、各種薄膜形成プロセスが採用可能である。
【0018】また、上記金属磁性膜3の材質としては、
高飽和磁束密度を有し、良好な軟磁気特性を有するもの
であれば如何なるものであってもよく、例えば、Fe−
Al−Si系合金、Fe−Al系合金、Fe−Si−C
o系合金、Fe−Ga−Si系合金、Fe−Ga−Si
−Ru系合金、Fe−Al−Ge系合金、Fe−Ga−
Ge系合金、Fe−Si−Ge系合金、Fe−Co−S
i−Al系合金、Fe−Ni系合金等の結晶質合金等が
挙げられる。
高飽和磁束密度を有し、良好な軟磁気特性を有するもの
であれば如何なるものであってもよく、例えば、Fe−
Al−Si系合金、Fe−Al系合金、Fe−Si−C
o系合金、Fe−Ga−Si系合金、Fe−Ga−Si
−Ru系合金、Fe−Al−Ge系合金、Fe−Ga−
Ge系合金、Fe−Si−Ge系合金、Fe−Co−S
i−Al系合金、Fe−Ni系合金等の結晶質合金等が
挙げられる。
【0019】あるいは、Fe,Co,Niのうちの1以
上の元素とP,C,B,Siのうちの1以上の元素とか
らなる合金、またはこれを主成分としAl,Ge,B
e,Sn,In,Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,
Hf,Nb等を含んだ合金等に代表されるメタル−メタ
ロイド系アモルファス合金や、Co,Hf,Zr等の遷
移金属と希土類元素を主成分とするメタル−メタル系ア
モルファス合金等の非晶質合金も使用可能である。
上の元素とP,C,B,Siのうちの1以上の元素とか
らなる合金、またはこれを主成分としAl,Ge,B
e,Sn,In,Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,
Hf,Nb等を含んだ合金等に代表されるメタル−メタ
ロイド系アモルファス合金や、Co,Hf,Zr等の遷
移金属と希土類元素を主成分とするメタル−メタル系ア
モルファス合金等の非晶質合金も使用可能である。
【0020】次いで、図4に示すように、基板1に形成
された溝2内にガラス4を充填し、表面を平坦化した
後、図5に示すように、前記溝2とは直交する方向に第
2の溝5及び第3の溝6を切削加工する。
された溝2内にガラス4を充填し、表面を平坦化した
後、図5に示すように、前記溝2とは直交する方向に第
2の溝5及び第3の溝6を切削加工する。
【0021】前記第2の溝5は、いわば通常のバルク型
の磁気ヘッドの巻線溝に相当するものであって、先に成
膜した金属磁性膜3のフロントデプス及びバックデプス
を規定し、この金属磁性膜3によって構成される磁路を
閉ループとするために形成せされるものである。一方、
第3の溝6は、最終的に磁気ヘッドを組み立てたときに
不要となる金属磁性膜3を除去するために設けられるも
のである。
の磁気ヘッドの巻線溝に相当するものであって、先に成
膜した金属磁性膜3のフロントデプス及びバックデプス
を規定し、この金属磁性膜3によって構成される磁路を
閉ループとするために形成せされるものである。一方、
第3の溝6は、最終的に磁気ヘッドを組み立てたときに
不要となる金属磁性膜3を除去するために設けられるも
のである。
【0022】上述の第2の溝5及び第3の溝6を切削加
工した後、図6に示すように、再びガラス4を充填し
て、上面1aに対して平坦化加工を施す。
工した後、図6に示すように、再びガラス4を充填し
て、上面1aに対して平坦化加工を施す。
【0023】次に、図7に示すように、先の溝2と平行
に第4の溝7及び第5の溝8を切削加工する。ここで、
第4の溝7は、前記傾斜面2a上に成膜された金属磁性
膜3の一端縁と接するように形成され、金属磁性膜3の
突き合わせ幅,すなわちトラック幅を規制する。また、
第5の溝8は、前記溝2内の金属磁性薄膜3のうち、溝
2の底面に存在する不要な金属磁性膜3を除去するため
に設けられる。
に第4の溝7及び第5の溝8を切削加工する。ここで、
第4の溝7は、前記傾斜面2a上に成膜された金属磁性
膜3の一端縁と接するように形成され、金属磁性膜3の
突き合わせ幅,すなわちトラック幅を規制する。また、
第5の溝8は、前記溝2内の金属磁性薄膜3のうち、溝
2の底面に存在する不要な金属磁性膜3を除去するため
に設けられる。
【0024】前記第4の溝7及び第5の溝8を切削加工
した後、図8に示すように、再びガラス4をこれら溝
7,8内に充填し、平坦化する。以上の工程により、金
属磁性膜3による磁路部分が形成されるわけである。図
9は、個々の磁気ヘッドに対応して前記基板1を部分的
に拡大して示すものであり、以下、この図9に示す領域
内でのコイルの形成方法について説明する。
した後、図8に示すように、再びガラス4をこれら溝
7,8内に充填し、平坦化する。以上の工程により、金
属磁性膜3による磁路部分が形成されるわけである。図
9は、個々の磁気ヘッドに対応して前記基板1を部分的
に拡大して示すものであり、以下、この図9に示す領域
内でのコイルの形成方法について説明する。
【0025】図10は、前記図9と同様、個々の磁気ヘ
ッドに対応して前記基板1を部分的に拡大して示すもの
であり、図10Aは矩形領域をさらに拡大して示す平面
図、図10Bは図10Aの破線位置での断面図である。
(以下の図面でも同様)
ッドに対応して前記基板1を部分的に拡大して示すもの
であり、図10Aは矩形領域をさらに拡大して示す平面
図、図10Bは図10Aの破線位置での断面図である。
(以下の図面でも同様)
【0026】図10Aに示すように、磁気ギャップ形成
面には、金属磁性膜3が分断された形で臨んでおり、中
央に位置する部分がバックギャップ部3aであり、溝5
によりこのバックギャップ部から分断された部分がフロ
ントギャップ部3bである。いずれの部分も、図10B
に示すように、基板1上に斜めに成膜されている。ま
た、バックギャップ部3aの周囲には、各溝に充填した
ガラス4が露呈している。
面には、金属磁性膜3が分断された形で臨んでおり、中
央に位置する部分がバックギャップ部3aであり、溝5
によりこのバックギャップ部から分断された部分がフロ
ントギャップ部3bである。いずれの部分も、図10B
に示すように、基板1上に斜めに成膜されている。ま
た、バックギャップ部3aの周囲には、各溝に充填した
ガラス4が露呈している。
【0027】そこで、先ず、図11に示すように、概ね
コイルの外形形状に対応して、レジスト層9をフォトリ
ソ技術により形成する。しかる後、図12に示すよう
に、イオンミリング等の手法により選択的エッチングを
行い、コイルの外形形状に対応する凹部10を形成す
る。
コイルの外形形状に対応して、レジスト層9をフォトリ
ソ技術により形成する。しかる後、図12に示すよう
に、イオンミリング等の手法により選択的エッチングを
行い、コイルの外形形状に対応する凹部10を形成す
る。
【0028】ここで、前記イオンミリングによるエッチ
ングが施されるのは、ガラス4であるため、凹部10は
精度良く形成される。各種基板を2時間イオンミリング
した後の窪みの深さと底面の表面粗さを以下に示す。 基板 TiO-CaO 単結晶MnZnフェライト SiO-PbO-BOガラス 深さ 2.0μm 2.2μm 4.3μm 粗さ 50nm 20nm 10nm コイル部分の凹部10を深く精度良く形成するには、ガ
ラスを使用するのが良いことがわかる。
ングが施されるのは、ガラス4であるため、凹部10は
精度良く形成される。各種基板を2時間イオンミリング
した後の窪みの深さと底面の表面粗さを以下に示す。 基板 TiO-CaO 単結晶MnZnフェライト SiO-PbO-BOガラス 深さ 2.0μm 2.2μm 4.3μm 粗さ 50nm 20nm 10nm コイル部分の凹部10を深く精度良く形成するには、ガ
ラスを使用するのが良いことがわかる。
【0029】なお、前記凹部10を形成する手法として
は、前記イオンミリングの他、化学エッチング法、反応
性イオンエッチング、パウダービームエッチング等が挙
げられる。これらの手法は、被エッチング部の原子を物
理的、化学的に剥離するもので、被エッチング部が多結
晶である場合には、結晶粒の違いによって剥離速度が異
なり、平坦に凹部10を形成するのは難しいが、ガラス
等の非晶質であれば、平坦な凹部10を形成することが
できる。機械的な加工では、必要な部分だけに空間(凹
部)を形成するのは難しい。
は、前記イオンミリングの他、化学エッチング法、反応
性イオンエッチング、パウダービームエッチング等が挙
げられる。これらの手法は、被エッチング部の原子を物
理的、化学的に剥離するもので、被エッチング部が多結
晶である場合には、結晶粒の違いによって剥離速度が異
なり、平坦に凹部10を形成するのは難しいが、ガラス
等の非晶質であれば、平坦な凹部10を形成することが
できる。機械的な加工では、必要な部分だけに空間(凹
部)を形成するのは難しい。
【0030】上記凹部10を形成した後、この凹部10
内を含む全面に良導体金属膜11を成膜し、図13に示
すように、コイル形状に応じたパターン形状でレジスト
層12を形成する。前記良導体金属膜11は、スパッタ
リングや蒸着等の手法により、例えば、Au、Ag、C
u、Alを成膜することにより形成する。あるいは、メ
ッキ法によって形成してもよい。
内を含む全面に良導体金属膜11を成膜し、図13に示
すように、コイル形状に応じたパターン形状でレジスト
層12を形成する。前記良導体金属膜11は、スパッタ
リングや蒸着等の手法により、例えば、Au、Ag、C
u、Alを成膜することにより形成する。あるいは、メ
ッキ法によって形成してもよい。
【0031】次に、図14に示すように、前記レジスト
層12をマスクとして、前記良導体金属膜11をイオン
ミリング等の手法によってエッチングし、渦巻き状のコ
イル13を形成する。このとき、前記コイル13は、ガ
ラス4に設けた凹部10内に形成され、またバックギャ
ップ部3aを囲んで形成される。なお、本例では、コイ
ル13を単層としたが、多層とすることも可能である。
層12をマスクとして、前記良導体金属膜11をイオン
ミリング等の手法によってエッチングし、渦巻き状のコ
イル13を形成する。このとき、前記コイル13は、ガ
ラス4に設けた凹部10内に形成され、またバックギャ
ップ部3aを囲んで形成される。なお、本例では、コイ
ル13を単層としたが、多層とすることも可能である。
【0032】次いで、コイル13の所定の位置に接点電
極を形成する。接点電極は、基板1同士を突き合わせた
ときに、両基板1に形成されたコイル13同士を電気的
に接続するために必要なもので、コイル13と同様の工
程により形成することができる。ただし、接点電極は、
磁気ギャップ形成面の研磨時に研磨されるので、摩耗特
性が良く耐蝕性の高い材料で形成することが必要で、例
えばCr、Ti、W、Mo、Ta、Nb等が適してい
る。
極を形成する。接点電極は、基板1同士を突き合わせた
ときに、両基板1に形成されたコイル13同士を電気的
に接続するために必要なもので、コイル13と同様の工
程により形成することができる。ただし、接点電極は、
磁気ギャップ形成面の研磨時に研磨されるので、摩耗特
性が良く耐蝕性の高い材料で形成することが必要で、例
えばCr、Ti、W、Mo、Ta、Nb等が適してい
る。
【0033】図15は、接点電極用金属膜14の成膜工
程を示すもので、この接点電極用金属膜14を全面に成
膜した後、レジスト層15を形成し、コイル13と同様
にイオンミリングによって図16に示すような接点電極
16をコイル13の接続部分にのみ形成する。
程を示すもので、この接点電極用金属膜14を全面に成
膜した後、レジスト層15を形成し、コイル13と同様
にイオンミリングによって図16に示すような接点電極
16をコイル13の接続部分にのみ形成する。
【0034】上記接点電極16を形成した後、図17に
示すように、前記凹部10内をコイル13の保護膜とな
る絶縁膜17によって埋め、図18に示すように、バッ
クギャップ部3a、フロントギャップ部3b及び接点電
極16が露出するまで研磨して平坦化する。このとき、
絶縁膜17には、SiO2 やAl2 O3 等の絶縁材料を
使用すればよい。
示すように、前記凹部10内をコイル13の保護膜とな
る絶縁膜17によって埋め、図18に示すように、バッ
クギャップ部3a、フロントギャップ部3b及び接点電
極16が露出するまで研磨して平坦化する。このとき、
絶縁膜17には、SiO2 やAl2 O3 等の絶縁材料を
使用すればよい。
【0035】次に、図19に示すように、ギャップ形成
膜及びギャップ接着用のガラス膜からなる非磁性膜18
を成膜し、さらにこの上にフォトレジスト層19をコー
ティングする。そして、前記フォトレジスト層19に対
してパターン露光及び現像を施し、上記接点電極16に
対応する位置のフォトレジスト層19を除去して開口部
19aを形成する。
膜及びギャップ接着用のガラス膜からなる非磁性膜18
を成膜し、さらにこの上にフォトレジスト層19をコー
ティングする。そして、前記フォトレジスト層19に対
してパターン露光及び現像を施し、上記接点電極16に
対応する位置のフォトレジスト層19を除去して開口部
19aを形成する。
【0036】次いで、図20に示すように、前記フォト
レジスト層19に形成して開口部19aに臨む非磁性膜
18を、イオンミリング等の手法によりエッチング除去
し、開口部18aを形成して接点電極16を露出せしめ
る。
レジスト層19に形成して開口部19aに臨む非磁性膜
18を、イオンミリング等の手法によりエッチング除去
し、開口部18aを形成して接点電極16を露出せしめ
る。
【0037】さらに、図21に示すように、この上にA
u薄膜20を成膜し、こんどは接点電極16に対応する
部分にのみレジスト層21を形成する。そして、前記レ
ジスト層21をマスクとして、イオンミリング等の手法
により前記Au薄膜20をエッチングする。これによ
り、図22に示すように、接点電極16上にAu電極2
2が形成されることになる。
u薄膜20を成膜し、こんどは接点電極16に対応する
部分にのみレジスト層21を形成する。そして、前記レ
ジスト層21をマスクとして、イオンミリング等の手法
により前記Au薄膜20をエッチングする。これによ
り、図22に示すように、接点電極16上にAu電極2
2が形成されることになる。
【0038】このようにして形成された磁気ヘッドブロ
ック23,23同士を図23に示すように突き合わせ、
加圧しながら適当な温度で接着し、図24に示すよう
に、接合一体化する。このとき、コイル13が形成され
た凹部10内は、絶縁膜17によって保護されており、
ガラスが流れ込むことはないので、不用意な断線や短絡
が発生することはない。
ック23,23同士を図23に示すように突き合わせ、
加圧しながら適当な温度で接着し、図24に示すよう
に、接合一体化する。このとき、コイル13が形成され
た凹部10内は、絶縁膜17によって保護されており、
ガラスが流れ込むことはないので、不用意な断線や短絡
が発生することはない。
【0039】接合一体化したブロックのx−x線におけ
る断面を図25に示す。コイル13の接点電極16間
は、前記Au電極22によって電気的に接続されてい
る。最後にスライシング加工(チップ切断)によって図
26に示すような磁気ヘッドチップ24に切り出し完成
する。
る断面を図25に示す。コイル13の接点電極16間
は、前記Au電極22によって電気的に接続されてい
る。最後にスライシング加工(チップ切断)によって図
26に示すような磁気ヘッドチップ24に切り出し完成
する。
【0040】得られる磁気ヘッドチップ24において
は、各磁気ギャップ形成面に形成された凹部10にコイ
ル13が形成されており、後から巻線を施す必要がな
い。また、磁気ギャップ形成面は、コイル13を形成し
た後に研磨によって平坦化されているので、応力が残っ
たり傷が残ったりすることがなく、十分なギャップ精度
が確保される。
は、各磁気ギャップ形成面に形成された凹部10にコイ
ル13が形成されており、後から巻線を施す必要がな
い。また、磁気ギャップ形成面は、コイル13を形成し
た後に研磨によって平坦化されているので、応力が残っ
たり傷が残ったりすることがなく、十分なギャップ精度
が確保される。
【0041】以上、本発明を適用した磁気ヘッドの一実
施例について、その製造方法に従って詳細に説明してき
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、先の実施例においては、ギャップ接合をガラス膜に
よって行っているが、いわゆる金接合(金の拡散接合)
によって行ってもよい。
施例について、その製造方法に従って詳細に説明してき
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、先の実施例においては、ギャップ接合をガラス膜に
よって行っているが、いわゆる金接合(金の拡散接合)
によって行ってもよい。
【0042】以下、金の拡散接合による磁気ヘッドの製
造工程について、図面を参照しながら説明する。なお、
図12に示す工程までは先の実施例と同様であるので、
それ以降の工程について説明する。
造工程について、図面を参照しながら説明する。なお、
図12に示す工程までは先の実施例と同様であるので、
それ以降の工程について説明する。
【0043】本実施例では、ガラス4にコイルの外形形
状に応じた凹部10を形成した後、図27に示すように
良導体金属膜31及び接点電極用金属膜32を順次成膜
し、この上にコイルパターンに応じてパターニングされ
たフォトレジスト層33を形成する。
状に応じた凹部10を形成した後、図27に示すように
良導体金属膜31及び接点電極用金属膜32を順次成膜
し、この上にコイルパターンに応じてパターニングされ
たフォトレジスト層33を形成する。
【0044】次に、図28に示すように、前記フォトレ
ジスト層33をマスクとしてイオンミリングを施し、前
記良導体金属膜31及び接点電極用金属膜32をコイル
形状にエッチングする。その後、図29に示すように前
記凹部10を埋める形で保護膜となる絶縁膜33を成膜
し、図30に示すように、表面研磨を施して平坦化す
る。
ジスト層33をマスクとしてイオンミリングを施し、前
記良導体金属膜31及び接点電極用金属膜32をコイル
形状にエッチングする。その後、図29に示すように前
記凹部10を埋める形で保護膜となる絶縁膜33を成膜
し、図30に示すように、表面研磨を施して平坦化す
る。
【0045】次いで、図31に示すように、接点電極部
分及びバックギャップ部3a、さらにはコイル形成領域
を除く周辺域にフォトレジスト層34を形成し、コイル
形状の接点電極用金属膜32の表面及びガラス4を浅く
イオンミリングする。これにより、図32に示すよう
に、浅い凹部が形成され、コイル形成領域が磁気ギャッ
プ形成面から若干後退される。
分及びバックギャップ部3a、さらにはコイル形成領域
を除く周辺域にフォトレジスト層34を形成し、コイル
形状の接点電極用金属膜32の表面及びガラス4を浅く
イオンミリングする。これにより、図32に示すよう
に、浅い凹部が形成され、コイル形成領域が磁気ギャッ
プ形成面から若干後退される。
【0046】次に、図33に示すように、ギャップ形成
用の非磁性金属膜35とAu薄膜36を順次成膜し、さ
らにこの上に先のフォトレジスト層34と同様のパター
ン形状でフォトレジスト層37を形成する。
用の非磁性金属膜35とAu薄膜36を順次成膜し、さ
らにこの上に先のフォトレジスト層34と同様のパター
ン形状でフォトレジスト層37を形成する。
【0047】前記非磁性金属膜35及びAu薄膜36
は、金の拡散接合のために形成されるものである。ギャ
ップを金の拡散接合で行う場合、接点電極の部分とギャ
ップ接着部分に金を成膜し接合すればよく、工程が簡略
化できる。なお、ギャップを金の拡散接合で行う場合、
ギャップ面と金との接着を良くするため、本例のように
非磁性金属膜35を下地に使用するのが好ましい。非磁
性金属膜35の材質としては、Ti、Cr、V、Al、
Ta、Nb、Zr、Hf、Mo、W等が挙げられる。
は、金の拡散接合のために形成されるものである。ギャ
ップを金の拡散接合で行う場合、接点電極の部分とギャ
ップ接着部分に金を成膜し接合すればよく、工程が簡略
化できる。なお、ギャップを金の拡散接合で行う場合、
ギャップ面と金との接着を良くするため、本例のように
非磁性金属膜35を下地に使用するのが好ましい。非磁
性金属膜35の材質としては、Ti、Cr、V、Al、
Ta、Nb、Zr、Hf、Mo、W等が挙げられる。
【0048】上述の非磁性金属膜35及びAu薄膜36
は、前記フォトレジスト層37をマスクとして、図34
に示すように、イオンミリング等の手法によって所定の
パターンにパターンエッチングする。最後に上述の工程
により得られる磁気コアブロック38,38同士を図3
5に示すように突き合わせ、図36に示すように加圧接
着する。
は、前記フォトレジスト層37をマスクとして、図34
に示すように、イオンミリング等の手法によって所定の
パターンにパターンエッチングする。最後に上述の工程
により得られる磁気コアブロック38,38同士を図3
5に示すように突き合わせ、図36に示すように加圧接
着する。
【0049】この加圧接着により、ギャップ接合が行わ
れるとともに、図37に示すようにコイル形状の接点電
極用金属膜32の接点部分が非磁性金属膜35及びAu
薄膜36によって電気的に接続される。最後に、先の実
施例と同様、図38に示すように各磁気ヘッドチップに
切り出す。
れるとともに、図37に示すようにコイル形状の接点電
極用金属膜32の接点部分が非磁性金属膜35及びAu
薄膜36によって電気的に接続される。最後に、先の実
施例と同様、図38に示すように各磁気ヘッドチップに
切り出す。
【0050】以上の工程によって、先の実施例と同様、
薄膜状のコイルが内装された磁気ヘッドを得ることがで
きる。この磁気ヘッドにおいても、コイルの断線や短絡
の虞れはなく、またギャップ接合を金の拡散によって行
っているので、工程を簡略化でき、また高温での熱処理
が不要であるため金属磁性膜3の磁気特性を維持するこ
とが可能である。
薄膜状のコイルが内装された磁気ヘッドを得ることがで
きる。この磁気ヘッドにおいても、コイルの断線や短絡
の虞れはなく、またギャップ接合を金の拡散によって行
っているので、工程を簡略化でき、また高温での熱処理
が不要であるため金属磁性膜3の磁気特性を維持するこ
とが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、ガラスの流し込みが不要であるため、薄膜
コイルの断線や短絡の虞れのない磁気ヘッドを提供する
ことが可能である。また、本発明によれば、コイル形成
後に磁気ギャップ形成面を平坦化しているので、磁気ギ
ャップ形成面に損傷を与えたり応力が加わる虞れがな
く、十分なギャップ精度を確保することが可能である。
明によれば、ガラスの流し込みが不要であるため、薄膜
コイルの断線や短絡の虞れのない磁気ヘッドを提供する
ことが可能である。また、本発明によれば、コイル形成
後に磁気ギャップ形成面を平坦化しているので、磁気ギ
ャップ形成面に損傷を与えたり応力が加わる虞れがな
く、十分なギャップ精度を確保することが可能である。
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの第1の実施例の
製造方法を工程順に示すものであり、基板を示す概略斜
視図である。
製造方法を工程順に示すものであり、基板を示す概略斜
視図である。
【図2】基板への第1の溝加工工程を示す概略斜視図で
ある。
ある。
【図3】金属磁性膜の成膜工程を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図4】ガラス充填工程を示す概略斜視図である。
【図5】基板への第2,第3の溝加工工程を示す概略斜
視図である。
視図である。
【図6】ガラス充填工程を示す概略斜視図である。
【図7】基板への第4,第5の溝加工工程を示す概略斜
視図である。
視図である。
【図8】ガラス充填及び平坦化工程を示す概略斜視図で
ある。
ある。
【図9】図8に示す工程により得られたブロックの要部
拡大斜視図である。
拡大斜視図である。
【図10】バックギャップ部近傍の平面図及び断面図で
ある。
ある。
【図11】フォトレジスト層形成工程を示す平面図及び
断面図である。
断面図である。
【図12】凹部形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
る。
【図13】良導体層及びフォトレジスト層形成工程を示
す平面図及び断面図である。
す平面図及び断面図である。
【図14】コイル形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
る。
【図15】接点電極用金属膜形成工程を示す平面図及び
断面図である。
断面図である。
【図16】接点電極形成工程を示す平面図及び断面図で
ある。
ある。
【図17】絶縁膜形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
る。
【図18】平坦化工程を示す平面図及び断面図である。
【図19】非磁性膜形成工程を示す平面図及び断面図で
ある。
ある。
【図20】非磁性膜エッチング工程を示す平面図及び断
面図である。
面図である。
【図21】Au薄膜成膜工程を示す平面図及び断面図で
ある。
ある。
【図22】Au電極形成工程を示す平面図及び断面図で
ある。
ある。
【図23】磁気コアブロック突き合わせ工程を示す概略
斜視図である。
斜視図である。
【図24】磁気コアブロックの接合状態を示す概略斜視
図である。
図である。
【図25】図24のx−x線における要部拡大断面図で
ある。
ある。
【図26】得られる磁気ヘッドの概略斜視図である。
【図27】本発明を適用した磁気ヘッドの第2の実施例
の製造方法を工程順に示すものであり、良導体金属膜,
接点電極用金属膜及びフォトレジスト層形成工程を示す
平面図及び断面図である。
の製造方法を工程順に示すものであり、良導体金属膜,
接点電極用金属膜及びフォトレジスト層形成工程を示す
平面図及び断面図である。
【図28】コイル形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
る。
【図29】絶縁膜形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
る。
【図30】平坦化工程を示す平面図及び断面図である。
【図31】フォトレジスト層形成工程を示す平面図及び
断面図である。
断面図である。
【図32】接点電極金属膜及びガラスがイオンミリング
された状態を示す平面図及び断面図である。
された状態を示す平面図及び断面図である。
【図33】非磁性金属膜,Au薄膜及びフォトレジスト
層形成工程を示す平面図及び断面図である。
層形成工程を示す平面図及び断面図である。
【図34】非磁性金属膜及びAu薄膜エッチング工程を
示す平面図及び断面図である。
示す平面図及び断面図である。
【図35】磁気コアブロックの突き合わせ工程を示す斜
視図である。
視図である。
【図36】磁気コアブロックの加圧接着工程を示す斜視
図である。
図である。
【図37】接点電極用金属膜の接点部分が非磁性金属膜
及びAu薄膜によって電気的に接続された状態を示す断
面図である。
及びAu薄膜によって電気的に接続された状態を示す断
面図である。
【図38】磁気ヘッドチップを示す斜視図である。
1・・・・基板 3・・・・金属磁性膜 4・・・・ガラス 10・・・凹部 13・・・コイル 17・・・絶縁膜 18・・・非磁性膜
Claims (15)
- 【請求項1】 基板上の少なくとも記録媒体対向面の近
傍部に金属磁性膜が形成されてなる一対の磁気コア半体
を突き合わせ、前記金属磁性膜間に磁気ギャップを形成
してなる磁気ヘッドにおいて、 少なくとも一方の磁気コア半体の突き合わせ面には、コ
イル形成用の凹部が形成されるとともに、この凹部内に
薄膜工程によって形成されたコイルが配されていること
を特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 一対の磁気コア半体の突き合わせ面にそ
れぞれコイル形成用の凹部が形成されるとともに、これ
ら凹部内に薄膜工程によって形成されたコイルが配され
ていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 コイルが凹部内に形成されたガラス層上
に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項4】 コイル及び凹部を覆う絶縁膜が形成され
ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁
気ヘッド。 - 【請求項5】 コイルが単層のコイルであることを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項6】 コイルが多層のコイルであることを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項7】 トラック幅規制溝が磁気ギャップの両側
に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項8】 金属磁性膜が磁気ギャップを挟んで斜め
に連なって配されていることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項9】 各磁気コア半体に設けられたコイルは、
互いに導通するための接点電極を有することを特徴とす
る請求項2記載の磁気ヘッド。 - 【請求項10】 接点電極がTi、Cr、Mo、W、N
b、Taから選ばれる少なくとも1種からなることを特
徴とする請求項9記載の磁気ヘッド。 - 【請求項11】 コイル及び凹部がコイルの接点電極を
除いて絶縁膜により覆われていることを特徴とする請求
項9記載の磁気ヘッド。 - 【請求項12】 接点電極の対向面上に金よりなる膜が
形成され、金の拡散接合により接点電極同士が接続され
ていることを特徴とする請求項10記載の磁気ヘッド。 - 【請求項13】 磁気ギャップが金の拡散接合により形
成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
載の磁気ヘッド。 - 【請求項14】 金属磁性膜を成膜した一対の基板の突
き合わせ面にそれぞれガラスを充填して平坦化する工程
と、 少なくとも一方の基板の突き合わせ面にコイル形成領域
に対応してイオンミリングによって凹部を形成する工程
と、 前記凹部内に導体膜を成膜し、フォトリソ技術によりパ
ターニングしてコイルを形成する工程と、 コイル及び凹部を覆って絶縁膜を成膜し、突き合わせ面
表面を研磨して平坦化する工程と、 前記一対の基板をギャップ材を介して突き合わせる工程
とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項15】 金属磁性膜を成膜した一対の基板の突
き合わせ面にそれぞれガラスを充填して平坦化する工程
と、 これら両基板の突き合わせ面にコイル形成領域に対応し
てイオンミリングによって凹部を形成する工程と、 前記凹部内に導体膜を成膜し、フォトリソ技術によりパ
ターニングしてコイルを形成する工程と、 コイル及び凹部を覆って絶縁膜を成膜し、突き合わせ面
表面を研磨して平坦化する工程と、 前記一対の基板をギャップ材を介して突き合わせる工程
とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6615593A JPH06259717A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 磁気ヘッド及びその製造方法 |
AT94103058T ATE193141T1 (de) | 1993-03-02 | 1994-03-01 | Magnetkopf und verfahren für dessen herstellung |
DE69424456T DE69424456T2 (de) | 1993-03-02 | 1994-03-01 | Magnetkopf und Verfahren für dessen Herstellung |
EP94103058A EP0614173B1 (en) | 1993-03-02 | 1994-03-01 | Magnetic head and method for manufacture thereof |
KR1019940003989A KR100314168B1 (ko) | 1993-03-02 | 1994-03-02 | 자기헤드및그제조방법 |
US08/640,987 US5666249A (en) | 1993-03-02 | 1996-04-22 | Magnetic head and method for manufacture thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6615593A JPH06259717A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 磁気ヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06259717A true JPH06259717A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=13307698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6615593A Pending JPH06259717A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 磁気ヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06259717A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6038109A (en) * | 1996-03-07 | 2000-03-14 | Sony Corporation | Magnetic head and method of manufacturing the same |
US7535674B2 (en) * | 2004-09-09 | 2009-05-19 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Narrow pitch tape head array using an orthogonal backgap |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP6615593A patent/JPH06259717A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6038109A (en) * | 1996-03-07 | 2000-03-14 | Sony Corporation | Magnetic head and method of manufacturing the same |
US7535674B2 (en) * | 2004-09-09 | 2009-05-19 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Narrow pitch tape head array using an orthogonal backgap |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021112 |