JPH08335303A - 多チャンネル磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

多チャンネル磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH08335303A
JPH08335303A JP13959195A JP13959195A JPH08335303A JP H08335303 A JPH08335303 A JP H08335303A JP 13959195 A JP13959195 A JP 13959195A JP 13959195 A JP13959195 A JP 13959195A JP H08335303 A JPH08335303 A JP H08335303A
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JP
Japan
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magnetic head
magnetic
channel
coil
film
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JP13959195A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Shoji
光治 庄子
Hiroyuki Omori
広之 大森
Tetsuya Yamamoto
哲也 山元
Yasunari Sugiyama
康成 杉山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルの断線や短絡が無く、充分なギャップ
精度を確保することが可能で、クロストークが少ない多
チャンネル磁気ヘッド及びその製造方法を提供する。 【構成】 本発明の多チャンネル磁気ヘッドは、アジマ
ス角が互いに同一の複数の磁気ヘッドが接合一体化され
たものである。ここで、各磁気ヘッドは、基板上に金属
磁性膜が形成されてなる一対の磁気コア半体が、金属磁
性膜間に磁気ギャップが形成されるように突き合わされ
て構成される。そして、これらの磁気コア半体の突き合
わせ面には、コイル形成用の凹部が形成されており、こ
の凹部内に薄膜工程によって薄膜コイルが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属磁性膜により磁路
を構成してなる磁気ヘッドを複数接合一体化した多チャ
ンネル磁気ヘッド及びその製造方法に関するものであ
り、特に、コイルを薄膜工程によって形成してなる多チ
ャンネル磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(以下、VTRと
いう。)用の磁気ヘッドとしては、フェライト等からな
る磁気コアの磁気ギャップ形成面に金属磁性膜が成膜さ
れた磁気ヘッド、すなわちメタル・イン・ギャップ型磁
気ヘッドや、非磁性セラミックス等で金属磁性膜等を挟
み込んだ形の磁気ヘッド、すなわち積層型磁気ヘッド等
が使用されている。しかし、今後の高画質化やデジタル
化等に対応するためには、より高周波域で良好な電磁変
換特性を示すことが必要であり、しかも、小さなドラム
上に複数の磁気ヘッドが搭載できなければならない。
【0003】しかしながら、上述のようなメタル・イン
・ギャップ型磁気ヘッドは、インピーダンスが大きいた
め、高周波域での使用には適していない。また、上述の
ような積層型磁気ヘッドは、高密度記録化のためにトラ
ック幅を減少させると、磁路を構成する金属磁性膜の厚
さを減少させる必要があるため、再生効率が低下してし
まう。また、積層型磁気ヘッドでは、磁気ヘッドの複数
化にも限界がある。
【0004】そこで、高周波対応の磁気ヘッドとして、
例えば、特開昭63−231713号公報に記載される
ような磁気ヘッド、すなわち、金属磁性膜で構成される
磁路を通常のVTR用磁気ヘッドよりも小さくすると共
に、磁気ギャップ形成面に薄膜コイルを薄膜工程を用い
て形成した磁気ヘッドが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造を採用すると、薄膜コイルを形成した磁気コア
に対して突き合わされる対向側の磁気コアに、薄膜コイ
ルに対応する空間を機械加工等の手段によって設ける必
要がある。そして、このような空間を設けると、磁気記
録媒体摺動面に開口部が形成されてしまうので、後から
ガラス等によって不要な空間を充填する必要が生じる。
したがって、このような磁気ヘッドでは、上記空間への
ガラス充填工程が不可欠である。しかし、このとき薄膜
コイル部分にも溶融したガラスが流れるため、薄膜コイ
ルに断線や短絡等の問題が生じる恐れがある。
【0006】また、このような構造の磁気ヘッドでは、
薄膜コイルを作製する際に、基板の磁気ギャップ形成面
に損傷を与えたり、応力が加わる恐れがあることから、
ギャップ精度の確保が難しい等の問題もある。したがっ
て、この磁気ヘッドを、厳しいギャップ精度が要求され
る多チャンネル磁気ヘッドに適用することは難しい。
【0007】また、多チャンネル磁気ヘッドにおいて
は、各磁気ヘッド間のクロストークが問題となってお
り、このクロストークの軽減が大きな課題となってい
る。
【0008】そこで、本発明は、従来のこのような実情
に鑑みて提案されたものであり、薄膜コイル形成後のガ
ラス充填工程が不要で、薄膜コイルの断線や短絡の恐れ
のない、信頼性の高い多チャンネル磁気ヘッド及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、磁気ギャップ形成面に損
傷を与えたり、応力が加わる恐れがなく、充分なギャッ
プ精度を確保することが可能な多チャンネル磁気ヘッド
及びその製造方法を提供することも目的とする。
【0010】さらに、本発明は、各磁気ヘッド間のクロ
ストークが少なく、高密度記録に好適な多チャンネル磁
気ヘッド及びその製造方法を提供することも目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る多チャンネル磁気ヘッド
は、複数の磁気ヘッドを接合一体化してなる多チャンネ
ル磁気ヘッドであって、各磁気ヘッドのアジマス角が互
いに略同一であり、各磁気ヘッドは、基板上の少なくと
も記録媒体対向面の近傍部に金属磁性膜が形成されてな
る一対の磁気コア半体が突き合わされ、前記金属磁性膜
間に磁気ギャップが形成されてなり、少なくとも一方の
磁気コア半体の突き合わせ面には、コイル形成用の凹部
が形成されるとともに、この凹部内に薄膜工程によって
形成されたコイルが配されていることを特徴とするもの
である。
【0012】また、本発明に係る多チャンネル磁気ヘッ
ドの製造方法は、金属磁性膜を成膜した一対の基板の突
き合わせ面にそれぞれガラスを充填して平坦化する工程
と、少なくとも一方の基板の突き合わせ面にコイル形成
領域に対応してイオンミリングによって凹部を形成する
工程と、前記凹部内に導体膜を成膜し、フォトリソグラ
フィ技術によってパターニングしてコイルを形成する工
程と、コイル及び凹部を覆うように絶縁膜を成膜し、突
き合わせ面表面を研磨して平坦化する工程と、前記一対
の基板をギャップ材を介して突き合わせて磁気ヘッドブ
ロックを作製する工程と、複数の磁気ヘッドブロック
を、各磁気ヘッドブロックの磁気ギャップのアジマス角
が略同一となるように接合一体化する工程と、接合一体
化された複数の磁気ヘッドブロックを、所定のアジマス
角及びトラック間距離となるように切断する工程とを有
することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明においては、コイルの形状に応じた形状
の凹部がバックギャップの周囲に形成され、この凹部内
にコイルが形成されているので、磁気記録媒体摺動面に
不要な開口部が形成されるようなことがなく、コイル形
成後にガラスを充填する必要がない。したがって、ガラ
スの充填による薄膜コイルの断線や短絡等が解消され
る。
【0014】また、本発明においては、予めイオンミリ
ングによって形成した凹部内にコイルを形成した後、突
き合わせ面(すなわち磁気ギャップ形成面)を平坦化し
ているので、多チャンネル化した場合にもギャップ精度
が充分に確保される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発
明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、形状、材質、寸法等を任意に
変更することが可能であることは言うまでもない。
【0016】本実施例の多チャンネル磁気ヘッドは、複
数の磁気ヘッドが接合一体化されてなる。ここで、各磁
気ヘッドは、金属磁性膜が各磁気コアの磁気ギャップ形
成面に対して斜めに成膜され、この金属磁性膜が磁気ギ
ャップを挟んで一直線状に連なるように各磁気コアが接
合一体化されてなる。
【0017】本実施例の多チャンネル磁気ヘッドにおい
ては、各磁気ヘッドを構成する磁気コアの磁気ギャップ
形成面にそれぞれ凹部が形成され、この中に薄膜コイル
が形成されているが、その構成をより明確なものとする
ために、その製造方法から説明する。
【0018】この磁気ヘッドを製造する際は、先ず、図
1に示すように、平板状の基板1を用意する。この基板
1は、フェライト等の磁性材料からなるものであっても
よいが、例えば、多チャンネル化したときのクロストー
クの防止を図るという点や、磁気ヘッドのインピーダン
スを下げるという点から、チタン酸カリウム等の非磁性
材料からなるものであることが好ましい。ただし、基板
1の材料としては、チタン酸カリウムに限らず、各種非
磁性材料が使用可能であり、例示するならば、チタン酸
カルシウム、チタン酸バリウム、酸化ジルコニウム(ジ
ルコニア)、アルミナ、アルミナチタンカーバイド、S
iO2 、MnO−NiO混合焼結材、Znフェライト、
結晶化ガラス、高硬度ガラス等が挙げられる。
【0019】次に、図2に示すように、基板1の一主面
1aに溝加工を施す。この溝加工によって形成される複
数の溝2は、後工程で成膜される金属磁性膜が磁気ギャ
ップ形成面である主面1aに対して斜めに成膜されるよ
うに設けられるものである。したがって、これらの溝2
は、所定の傾斜面2aを持つようにデプス方向に平行に
形成される。
【0020】次に、図3に示すように、基板1の主面1
a上の全面に、金属磁性膜3を成膜する。ここで、金属
磁性膜3は、前工程で形成された溝2内(特に溝2の傾
斜面2a上)にも成膜される。この金属磁性膜3の成膜
方法としては、真空蒸着やスパッタリング等の各種薄膜
形成プロセスが採用可能である。
【0021】また、上記金属磁性膜3の材質としては、
高飽和磁束密度を有し、良好な軟磁気特性を有するもの
であれば如何なるものであってもよく、例えば、Fe−
Al−Si系合金、Fe−Al系合金、Fe−Si−C
o系合金、Fe−Ga−Si系合金、Fe−Ga−Si
−Ru系合金、Fe−Al−Ge系合金、Fe−Ga−
Ge系合金、Fe−Si−Ge系合金、Fe−Co−S
i−Al系合金、Fe−Ni系合金等の結晶質合金等が
使用可能である。或いは、Fe,Co,Niのうちの1
以上の元素と、P,C,B,Siのうちの1以上の元素
とからなる合金、又はこれを主成分とし、Al,Ge,
Be,Sn,In,Mo,W,Ti,Mn,Cr,Z
r,Hf,Nb等を含んだ合金等に代表されるメタル−
メタロイド系アモルファス合金や、Co,Hf,Zr等
の遷移金属と希土類元素を主成分とするメタル−メタル
系アモルファス合金等の非晶質合金等も使用可能であ
る。
【0022】次に、図4に示すように、基板1に形成さ
れた溝2内にガラス4を充填し、その後、表面を平坦化
する。
【0023】次に、図5に示すように、先に形成された
溝2と直交する方向に溝加工を施し、複数の第2の溝
5、及び複数の第3の溝6を形成する。ここで、第2の
溝5は、通常のバルク型の磁気ヘッドの巻線溝に相当す
るものであり、先に成膜した金属磁性膜3のフロントデ
プス及びバックデプスを規定し、この金属磁性膜3によ
って構成される磁路を閉ループとするために形成される
ものである。一方、第3の溝6は、最終的に磁気ヘッド
を製造したときに不要となる金属磁性膜3を除去するた
めに設けられるものである。
【0024】次に、図6に示すように、第2の溝5及び
第3の溝6内に再びガラス4を充填し、その後、表面を
平坦化する。
【0025】次に、図7に示すように、先に形成された
溝2と平行に溝加工を施し、複数の第4の溝7、及び複
数の第5の溝8を形成する。ここで、第4の溝7は、溝
2の傾斜面2a上に成膜された金属磁性膜3の一端縁と
接するように形成され、金属磁性膜3の突き合わせ幅、
すなわちトラック幅を規制する。一方、第5の溝8は、
溝2内の金属磁性膜3のうち、溝2の底面に存在する不
要な金属磁性膜3を除去するために設けられる。
【0026】次に、図8に示すように、第4の溝7及び
第5の溝8内に再びガラス4を充填し、その後、表面を
平坦化する。
【0027】以上の工程により、基板1上に金属磁性膜
3からなる磁路部分が形成される。ここで、図9に、個
々の磁気ヘッドに対応する部分を拡大して示す。そし
て、以下、この図9に示す領域内に形成される薄膜コイ
ルの形成方法について説明する。
【0028】図10は、図9と同様に、個々の磁気ヘッ
ドに対応して基板1を部分的に拡大して示すものであ
る。そして、図11Aは、図10中の破線で囲まれた矩
形領域Dをさらに拡大して示す平面図であり、図11B
は、図11Aの破線位置での断面図である。なお、図面
のAとBの関係は、以下の図12乃至図23、及び図2
8乃至図35においても同様である。
【0029】図11Aに示すように、磁気ギャップ形成
面には、金属磁性膜3が分断された形で臨んでいる。そ
して、図11Aにおいて中央に位置している部分がバッ
クギャップ部3aとなり、溝5によってバックギャップ
部3aから分断された部分がフロントギャップ部3bと
なる。ここで、バックギャップ部3a及びフロントギャ
ップ部3bはいずれも、図11Bに示すように、基板1
上に斜めに成膜されている。また、バックギャップ部3
aの周囲には、各溝に充填されたガラス4が露呈してい
る。
【0030】そして、薄膜コイルを形成する際には、先
ず、図12に示すように、概ね薄膜コイルの外形形状に
対応して、フォトレジスト層9をフォトリソグラフィ技
術を用いて形成する。
【0031】次に、図13に示すように、イオンミリン
グ等の手法によって選択的にエッチングを行い、薄膜コ
イルの外形形状に対応する凹部10を形成する。
【0032】ここで、各種基板を2時間イオンミリング
したときに形成される凹部の深さと、凹部の底面の表面
粗さの一例を以下に示す。
【0033】 基板: TiO-CaO 単結晶MnZnフェライト SiO-PbO-BOガラス 深さ: 2.0μm 2.2μm 4.3μm 粗さ: 50nm 20nm 10nm このように、ガラスをエッチングする場合には、深く精
度良く凹部を形成できる。そして、本実施例において
は、イオンミリング等によってエッチングが施されるの
は、ガラス4の部分であるため、凹部10は精度良く形
成される。
【0034】なお、凹部10を形成する手法としては、
イオンミリングの他、化学的エッチング、反応性イオン
エッチング、パウダービームエッチング等の手法を用い
てもよい。これらの手法は、被エッチング部の原子を、
物理的に、或いは化学的に剥離するもので、被エッチン
グ部が多結晶である場合には、結晶粒の違いによって剥
離速度が異なるため、底面が平坦な凹部を形成すること
は難しいが、被エッチング部がガラス等のような非晶質
である場合には、底面が平坦な凹部を形成することがで
きる。なお、機械的な加工は、必要な部分だけに凹部を
形成することが難しいため、凹部10の形成には不適で
ある。
【0035】以上のように凹部10を形成した後、図1
4に示すように、凹部10内を含む全面に良導体金属膜
11を成膜し、さらにこの良導体金属膜11上に、薄膜
コイルの形状に応じたパターン形状のフォトレジスト層
12を形成する。ここで、良導体金属膜11は、スパッ
タリングや蒸着、或いはメッキ等の手法により、Au,
Ag,Cu,Al等を成膜することによって形成する。
【0036】次に、フォトレジスト層12をマスクとし
て、良導体金属膜11をイオンミリング等の手法によっ
てエッチングし、図15に示すように、渦巻き状の薄膜
コイル13を形成する。ここで、薄膜コイル13は、ガ
ラス4に設けた凹部10内に、バックギャップ部3aを
囲むように形成される。なお、本実施例では、薄膜コイ
ル13を単層構造としたが、多層構造とすることも可能
である。
【0037】次に、薄膜コイル13の所定の位置に接点
電極を形成する。接点電極は、基板1同士を突き合わせ
たときに、両方の基板1に形成された薄膜コイル13同
士を電気的に接続するために必要なもので、薄膜コイル
13と同様な工程によって形成される。ただし、接点電
極は、磁気ギャップ形成面の研磨時に研磨されるので、
摩耗特性が良く、耐蝕性に優れた材料で形成することが
必要であり、例えば、Cr,Ti,W,Mo,Ta,N
b等の材料が適している。
【0038】図16は、接点電極用金属膜14の成膜工
程を示すもので、このように接点電極用金属膜14を全
面に成膜した後、フォトレジスト層15を形成し、薄膜
コイル13を形成したときと同様に、イオンミリング等
の手法によって選択的にエッチングし、図17に示すよ
うな接点電極16を、薄膜コイル13の接続部分に形成
する。
【0039】次に、図18に示すように、凹部10内を
薄膜コイル13の保護膜となる絶縁膜17によって埋め
る。ここで、絶縁膜17には、例えば、SiO2 やAl
23等の絶縁材料を使用すればよい。
【0040】次に、図19に示すように、バックギャッ
プ部3a、フロントギャップ部3b及び接点電極16が
露出するまで表面を研磨して平坦化する。
【0041】次に、図20に示すように、ギャップ形成
及びギャップ接着用のガラス膜からなる非磁性膜18を
成膜し、さらにこの上にフォトレジスト層19をコーテ
ィングする。その後、フォトレジスト層19に対してパ
ターン露光及び現像を施し、接点電極16に対応する位
置のフォトレジスト層19を除去して、フォトレジスト
層19に開口部19aを形成する。
【0042】次に、フォトレジスト層19に形成された
開口部19aに臨む非磁性膜18を、イオンミリング等
の手法によってエッチングし、図21に示すように、開
口部18aを形成して接点電極16を露出させる。
【0043】次に、図22に示すように、Au薄膜20
を成膜し、さらにこの上にフォトレジスト層21を形成
する。ここで、フォトレジスト層21は、接点電極16
に対応する部分にのみ形成する。そして、このフォトレ
ジスト層21をマスクとして、イオンミリング等の手法
によってAu薄膜20をエッチングする。これにより、
図23に示すように、接点電極16上にAu電極22が
形成される。
【0044】次に、このように形成された磁気コアブロ
ックを2つ用意し、図24に示すように、2つの磁気コ
アブロック23a,23bを突き合わせる。ここで、一
方の磁気コアブロック23aには、後工程で各磁気ヘッ
ド単位に切り出したときに、他方の磁気コアブロック2
3b上に形成した薄膜コイル13の引き出し電極が外部
に露呈するように、予め溝24を形成しておく。
【0045】そして、これらの磁気コアブロック23
a,23bを加圧しながら適当な温度で接着し、図25
に示すように、接合一体化する。このとき、薄膜コイル
13が形成された凹部10内は、絶縁層17によって保
護されており、ガラス等が流れ込むようなことはない。
したがって、薄膜コイル13に不用意な断線や短絡等が
発生するようなことはない。
【0046】このように接合一体化されたブロックの図
25中x−x線における断面を図26に示す。この図2
6に示すように、一方の磁気コアブロック23aの薄膜
コイル13の接点電極16と、他方の磁気コアブロック
23aの薄膜コイル13の接点電極16と間は、Au電
極22によって電気的に接続されている。
【0047】次に、このように接合一体化されたブロッ
クにスライシング加工を施して、図27に示すように、
各磁気ヘッド25単位に切り出す。
【0048】このように形成された磁気ヘッド25にお
いては、磁気ギャップ形成面に形成された凹部10内に
薄膜コイル13が既に形成されているので、後から巻線
を施す必要がない。また、この磁気ヘッド25の磁気ギ
ャップ形成面は、薄膜コイル13を形成した後に研磨さ
れて平坦化されているので、特定の箇所に応力が集中し
たり、損傷が生じたりするようなことがない。したがっ
て、この磁気ヘッド25では、充分なギャップ精度が確
保される。
【0049】なお、磁気ヘッドの製造方法は、以上のよ
うな方法に限定されるものではなく、例えば、上述の例
ではギャップ形成面の接合をガラス膜を用いて行ってい
るが、この接合を金接合、すなわち金の拡散接合等によ
って行うようにしてもよい。
【0050】そこで、以下に、金の拡散接合を適用した
磁気ヘッドの製造方法について説明する。なお、金の拡
散接合を適用して磁気ヘッドを製造する際も、図13に
示した工程までは、先の実施例と同様であるので、以下
の説明では、それ以降の工程について説明する。
【0051】金の拡散接合を適用して磁気ヘッドを製造
する際は、上述の例と同様にガラス4に薄膜コイルの外
形形状に応じた凹部10を形成し、その後、図28に示
すように、良導体金属膜31及び接点電極用金属膜32
を順次成膜し、この上に薄膜コイルのパターンに応じて
パターニングされたフォトレジスト層33を形成する。
【0052】次に、フォトレジスト層33をマスクとし
てイオンミリング等を施し、図29に示すように、良導
体金属膜31及び接点電極用金属膜32をコイル形状に
エッチングする。
【0053】次に、図30に示すように、保護膜となる
絶縁層33を、凹部10を埋めるように成膜し、その
後、図31に示すように、表面を研磨を施して平坦化す
る。
【0054】次に、図32に示すように、接点電極部分
と、バックギャップ部と、コイル形成領域を除く周辺域
とにフォトレジスト層34を形成し、コイル形状の接点
電極金属膜32の表面等を、イオンミリング等の手法に
よって浅くエッチングする。これにより、図33に示す
ように、浅い凹部が形成され、コイル形成領域が磁気ギ
ャップ面から若干後退する。
【0055】次に、図34に示すように、ギャップ形成
用の非磁性金属膜35とAu薄膜36を順次成膜し、さ
らにこの上に、先のフォトレジスト層34と同様なパタ
ーン形状にて、フォトレジスト層37を形成する。
【0056】ここで、非磁性金属膜35及びAu薄膜3
6は、金の拡散接合のために形成されるものである。こ
のように金の拡散接合を行う場合は、接点電極部分とギ
ャップ接着部分に金を成膜して接合すればよく、工程を
簡略化することができる。なお、金の拡散接合を行う場
合には、ギャップ面と金との接着を良くするために、本
例のように非磁性金属膜35を下地膜として使用するこ
とが好ましい。ここで、非磁性金属膜35の材質として
は、Ti,Cr,V,Al,Ta,Nb,Zr,Mo,
W等が挙げられる。
【0057】次に、図35に示すように、非磁性金属膜
35及びAu薄膜36を、フォトレジスト層37をマス
クとして、イオンミリング等の手法によって所定のパタ
ーンにエッチングする。
【0058】次に、このように形成された磁気コアブロ
ックを2つ用意し、図36に示すように、2つの磁気コ
アブロック38a,38bを突き合わせる。ここで、一
方の磁気コアブロック38aには、後工程で各磁気ヘッ
ド単位に切り出したときに、他方の磁気コアブロック3
8b上に形成した薄膜コイルの引き出し電極が外部に露
呈するように、先の実施例と同様に、予め溝24を設け
ておく。
【0059】そして、これらの磁気コアブロック38
a,38bを加圧しながら適当な温度で接着し、図37
に示すように、接合一体化する。このように加圧接着す
ることにより、ギャップ接合が行われると共に、図37
中y−y線における断面図である図38に示すように、
一方の磁気コアブロック38aの接点電極用金属膜32
の接点部分と、他方の磁気コアブロック38bの接点電
極用金属膜32の接点部分とが電気的に接続される。
【0060】この後、先の実施例と同様に各磁気ヘッド
毎に切り出すことにより、先の実施例と同様に薄膜状の
コイルが内装された磁気ヘッドが得られる。この磁気ヘ
ッドにおいても、磁気ギャップ形成面に形成された凹部
内に薄膜コイルが形成されているので、薄膜コイルに断
線や短絡が生じる恐れはない。また、この磁気ヘッドで
は、ギャップ接合を金の拡散接合によって行っているの
で、工程を簡略することができる。さらに、金の拡散接
合では、高温での熱処理が不要であるため、この磁気ヘ
ッドでは、熱処理によって金属磁性膜の磁気特性が劣化
するようなことがなく、その磁気特性を良好に維持する
ことが可能である。
【0061】つぎに、以上のような手法によって作製さ
れた磁気コアブロック23a,23b、又は磁気コアブ
ロック38a,38bを用いて、多チャンネル磁気ヘッ
ドを作製する方法について説明する。ここで、多チャン
ネル磁気ヘッドは、金属磁性膜3の傾斜方向が同一の2
つの磁気コアブロックを用いて作製する。
【0062】なお、多チャンネル磁気ヘッドのチャンネ
ル数は、様々なバリエーションが考えられるが、ここで
は、代表例として、2チャンネル磁気ヘッド及び4チャ
ンネル磁気ヘッドの製造方法について説明する。
【0063】2チャンネル磁気ヘッドを作製する際は、
先ず、図39に示すように、複数の磁気ヘッド部41が
形成された磁気ヘッドブロックを用意する。ここで、こ
の磁気ヘッドブロックは、先の磁気コアブロック23a
と磁気コアブロック23bの接合体、又は磁気コアブロ
ック38aと磁気コアブロック38bの接合体である。
【0064】そして、図40に示すように、2本の磁気
ヘッドブロック42a,42bを所定のピッチだけずら
して接着する。ここで、磁気ヘッドブロック42a,4
2bは、2本の磁気ヘッドブロック42a,42b同士
を接合したときに、各磁気ヘッドのギャップ間距離が所
定の長さとなるように、接合面を予め研削しておく。
【0065】このように2本の磁気ヘッドブロック42
a,42b同士を接合する際には、磁気ヘッドブロック
42a(又は42b)のギャップ面と、磁気ヘッドブロ
ック42a,42b同士の突き合わせ面との間の距離で
あるギャップ端距離T1、及び2本の磁気ヘッドブロッ
ク42a,42b同士を接合するときにずらす距離S
を、所望するギャップ間距離等が得られるように設定す
る。
【0066】すなわち、磁気ヘッド部41の近傍を拡大
した図41に示すように、各磁気ヘッド間のギャップ間
距離をG1、アジマス角をθ、トラック幅をTw、トラ
ック間距離をTpとしたとき、下記式(1)及び式
(2)に示す関係式を満たすように、ギャップ端距離T
1及びずらす距離Sを設定する。
【0067】 T1=(G1×cosθ)/2 ・・・(1) S=(Tw+Tp)×cosθ+G1×sinθ ・・・(2) このように2本の磁気ヘッドブロック42a,42bを
接合することにより、図42に示すような2チャンネル
磁気ヘッドブロック43が得られる。
【0068】次に、所望するアジマス角θが得られるよ
うに、図42中線z1−z1で示すように、ギャップ面に
対して(90°−θ)の角度にて、2チャンネル磁気ヘ
ッドブロック43を切断し、各2チャンネル磁気ヘッド
単位毎に切り出す。
【0069】その後、各2チャンネル磁気ヘッド毎に所
定の研削加工を施して、図43に示すような、2チャン
ネル磁気ヘッド44が得られる。この2チャンネル磁気
ヘッド44の媒体摺動面を上から見た平面図を図44に
示す。図44に示すように、この2チャンネル磁気ヘッ
ドは、所定のギャップ間距離G1及びトラック間距離T
pの2つの磁気ヘッド部42を有している。
【0070】以上の工程により、同じアジマス角を持つ
2つの磁気ヘッド部42を備えた2チャンネル磁気ヘッ
ドが作製される。
【0071】つぎに、4チャンネル磁気ヘッドの製造方
法について説明する。
【0072】4チャンネル磁気ヘッドを作製する際に
は、先ず、先の2チャンネル磁気ヘッドの製造方法と同
様の工程によって2チャンネル磁気ヘッドブロックを作
製する。そして、図45に示すように、2本の2チャン
ネル磁気ヘッドブロック51,52を用意する。
【0073】次に、図46に示すように、2本の2チャ
ンネル磁気ヘッドブロック51,52を所定のピッチだ
けずらして接着する。ここで、各2チャンネル磁気ヘッ
ドブロック51,52は、2本の2チャンネル磁気ヘッ
ドブロック51,52を接合したときに、各磁気ヘッド
のギャップ間距離が所定の長さとなるように、接合面を
予め研削しておく。
【0074】なお、このように2本の2チャンネル磁気
ヘッドブロック51,52を接合する際には、2チャン
ネル磁気ヘッドブロックを作製するときと同様に、各2
チャンネル磁気ヘッドブロック51,52のギャップ面
と、2チャンネル磁気ヘッドブロック51,52同士の
突き合わせ面との間の距離や、2本の2チャンネル磁気
ヘッドブロック51,52同士を接合するときにずらす
距離等を、所望するギャップ間距離等が得られるように
設定する。
【0075】次に、このように2本の2チャンネル磁気
ヘッドブロック51,52が接合されて作製された4チ
ャンネル磁気ヘッドブロック53を、所望するアジマス
角θが得られるように、図46中線z2−z2で示すよう
に、所定の角度にて切断し、各4チャンネル磁気ヘッド
単位毎に切り出す。
【0076】その後、各4チャンネル磁気ヘッド毎に所
定の研削加工を施して、図47に示すような4チャンネ
ル磁気ヘッド54が得られる。
【0077】ところで、多チャンネル磁気ヘッドでは、
磁気ヘッド同士が近づくと磁気ヘッド間のクロストーク
が問題となる。しかし、上述したように多チャンネル磁
気ヘッドを作製する際には、クロストークを減少させる
ために、各磁気ヘッド間に磁性層や金属層を容易に形成
することができる。すなわち、上述したように多チャン
ネル磁気ヘッドを作製する際には、磁気ヘッドブロック
同士を接合するときや、2チャンネル磁気ヘッドブロッ
ク同士を接合するとき等に、予め接合面に磁性膜や磁性
箔を成膜したり、又は接合時に金属膜や金属箔を挟み込
むことにより、クロストークを減少させることができ
る。
【0078】ここで、磁性膜や磁性箔を用いたときに
は、低周波から高周波に至るまでクロストークの減少の
効果は大きいが、磁気ヘッドのインダクタンスが上昇す
る。一方、金属膜や金属箔を用いたときには、クロスト
ークの減少の効果は高周波に限られるが、インダクタン
スの増加は少なくて済む。したがって、磁性膜や磁性箔
を用いるか、或いは金属膜や金属箔を用いるかについて
は、磁気ヘッドに要求される仕様に応じて選択すればよ
い。
【0079】つぎに、多チャンネル磁気ヘッドの磁気記
録媒体への記録方法について、4チャンネル磁気ヘッド
を例にして説明する。
【0080】この記録方法では、アジマス角が同一の4
つ磁気ギャップを備えた4チャンネル磁気ヘッドを2つ
用いる。そして、先ず、図48に示すように、第1の4
チャンネル磁気ヘッドH1を用いて、トラック幅Tw
1、トラック間距離Tw2にて、磁気記録媒体上にデー
タを記録する。このとき、隣接するトラック間距離Tw
2は、記録するトラックの幅Tw1以上とする。
【0081】次に、図49に示すように、第1の4チャ
ンネル磁気ヘッドH1で記録されたトラックの間に、第
2の4チャンネル磁気ヘッドH2を用いて、トラック幅
Tw1、トラック間距離Tw2にて、磁気記録媒体上に
データを記録する。このときも、隣接するトラック間距
離Tw2は、記録するトラックの幅Tw1以上とする。
【0082】ここで、第1の4チャンネル磁気ヘッドH
1のアジマス角と、第2の4チャンネル磁気ヘッドH2
のアジマス角とが異なるので、図50に示すような記録
パターンにて、磁気記録媒体上にデータが記録される。
すなわち、このように2つの4チャンネル磁気ヘッドを
用いることにより、磁気記録媒体上にアジマス記録が行
われる。
【0083】このように、本実施例の記録方法によれ
ば、2つの4チャンネル磁気ヘッドによって8トラック
記録を行うことが可能となる。また、磁気ギャップを1
つだけ有するシングル磁気ヘッドを用いて多チャンネル
化を図る場合、すなわち複数のシングル磁気ヘッドをド
ラムにマウントして多チャンネル化を図る場合には、ド
ラムに各シングル磁気ヘッドをマウンドする際の調整ず
れによってトラックずれが生じやすいが、本実施例のよ
うに、アジマス角が同一の4つの磁気ギャップが形成さ
れた4チャンネル磁気ヘッドを用いる場合には、予め複
数の磁気ヘッドが一体化された形となっているので、ト
ラックずれが生じるようなことがない。したがって、本
実施例のような多チャンネル磁気ヘッドは、従来の磁気
ヘッドに比べて、特に高密度記録を行うために挟トラッ
ク化を図る上で、非常に有利である。
【0084】なお、以上の例では、トラック間距離Tw
2をトラック幅Tw1以上としたが、当然の事ながら、
本発明に係る他チャンネル磁気ヘッドで記録再生する際
には、必ずトラック間距離Tw2をトラック幅Tw1以
上としなければならないという訳ではない。
【0085】また、本発明に係る多チャンネル磁気ヘッ
ドは、従来の多チャンネル磁気ヘッドに比べて、クロス
トークが少なく、高密度記録を行う上で非常に有利であ
る。実際に、先の実施例のように2チャンネル磁気ヘッ
ドを作製し、この2チャンネル磁気ヘッドを用いて先の
記録方法と同様に磁気記録媒体にアジマス記録を行った
ときのクロストークを測定した結果を図51に示す。こ
の図51において、縦軸は、周波数20MHz、記録電
流50mAp-p にてアジマス記録を行ったときのクロス
トークを示しており、横軸は、ギャップ間距離を示して
いる。そして、図51において、測定結果Aが、本実施
例の2チャンネル磁気ヘッドを用いてアジマス記録を行
ったときのクロストークであり、測定結果Bは、アジマ
ス角の異なる2つ磁気ギャップを備えた2チャンネル磁
気ヘッドを用いてアジマス記録を行ったときのクロスト
ーク、測定結果Cは、2つの従来のシングル磁気ヘッド
をドラムにマウントして2チャンネル化した磁気ヘッド
を用いてアジマス記録を行ったときのクロストークであ
る。このように、本発明に係る多チャンネル磁気ヘッド
では、従来の多チャンネル磁気ヘッドに比べて、クロス
トークが非常に少なくなっている。
【0086】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、薄膜コイルの形成後にガラスを流し込む
ようなことがないため、薄膜コイルに断線や短絡が生じ
る恐れがない。したがって、本発明によれば、信頼性の
高い多チャンネル磁気ヘッドを提供することが可能であ
る。
【0087】しかも、本発明においては、薄膜コイルの
形成後に磁気ギャップ形成面を平坦化しているので、磁
気ギャップ形成面に損傷が生じたり、不要な応力が加わ
るような恐れがない。したがって、本発明によれば、充
分なギャップ精度を確保することが可能となる。
【0088】さらに、本発明においては、多チャンネル
磁気ヘッドの各磁気ギャップのアジマス角を同一とし
て、2つの多チャンネル磁気ヘッドを用いてアジマス記
録を行うことにより、クロストークの減少を実現してい
る。したがって、本発明によれば、より高密度な磁気記
録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッドブロックの製造工程の一例を工程順
に示すものであり、基板を示す概略斜視図である。
【図2】基板への第1の溝加工工程を示す概略斜視図で
ある。
【図3】金属磁性膜の成膜工程を示す概略斜視図であ
る。
【図4】ガラス充填及び平坦化工程を示す概略斜視図で
ある。
【図5】基板への第2、第3の溝加工工程を示す概略斜
視図である。
【図6】ガラス充填及び平坦化工程を示す概略斜視図で
ある。
【図7】基板への第4、第5の溝加工工程を示す概略斜
視図である。
【図8】ガラス充填及び平坦化工程を示す概略斜視図で
ある。
【図9】図1乃至図8に示した工程により得られたブロ
ックの要部拡大斜視図である。
【図10】図1乃至図8に示した工程により得られたブ
ロックの要部拡大斜視図である。
【図11】バックギャップ部近傍の平面図及び断面図で
ある。
【図12】フォトレジスト層形成工程を示す平面図及び
断面図である。
【図13】凹部形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
【図14】良導体金属膜及びフォトレジスト層形成工程
を示す平面図及び断面図である。
【図15】薄膜コイル形成工程を示す平面図及び断面図
である。
【図16】接点電極用金属膜形成工程を示す平面図及び
断面図である。
【図17】接点電極形成工程を示す平面図及び断面図で
ある。
【図18】絶縁膜形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
【図19】平坦化工程を示す平面図及び断面図である。
【図20】非磁性膜及びフォトレジスト層形成工程を示
す平面図及び断面図である。
【図21】非磁性膜のエッチング工程を示す平面図及び
断面図である。
【図22】Au薄膜及びフォトレジスト層形成工程を示
す平面図及び断面図である。
【図23】Au電極形成工程を示す平面図及び断面図で
ある。
【図24】一対の磁気コアブロックの突き合わせ工程を
示す概略斜視図である。
【図25】一対の磁気コアブロックの接合状態を示す概
略斜視図である。
【図26】図25のx−x線における要部拡大断面図で
ある。
【図27】作製された磁気ヘッドの概略斜視図である。
【図28】磁気ヘッドブロックの製造工程の他の例を工
程順に示すものであり、良導体金属膜、接点電極用金属
膜及びフォトレジスト層形成工程を示す平面図及び断面
図である。
【図29】薄膜コイル形成工程を示す平面図及び断面図
である。
【図30】絶縁膜形成工程を示す平面図及び断面図であ
る。
【図31】平坦化工程を示す平面図及び断面図である。
【図32】フォトレジスト層形成工程を示す平面図及び
断面図である。
【図33】浅い凹部形成工程を示す平面図及び断面図で
ある。
【図34】非磁性金属膜、Au薄膜及びフォトレジスト
層形成工程を示す平面図及び断面図である。
【図35】非磁性金属膜及びAu薄膜のエッチング工程
を示す平面図及び断面図である。
【図36】一対の磁気コアブロックの突き合わせ工程を
示す概略斜視図である。
【図37】一対の磁気コアブロックの接合状態を示す概
略斜視図である。
【図38】図37のy−y線における要部拡大断面図で
ある。
【図39】2チャンネル磁気ヘッドの製造工程の一例を
工程順に示すものであり、使用する磁気ヘッドブロック
を示す概略斜視図である。
【図40】一対の磁気ヘッドブロックの突き合わせ工程
を示す概略斜視図である。
【図41】突き合わされた一対の磁気ヘッドブロックの
磁気ヘッド部近傍を拡大して示す概略平面図である。
【図42】一対の磁気ヘッドブロックが接合された2チ
ャンネル磁気ヘッドブロックを示す概略斜視図である。
【図43】作製された2チャンネル磁気ヘッドを示す概
略斜視図である。
【図44】図43に示す2チャンネル磁気ヘッドの媒体
摺動面を示す平面図である。
【図45】4チャンネル磁気ヘッドの製造工程の一例を
工程順に示すものであり、一対の2チャンネル磁気ヘッ
ドブロックの突き合わせ工程を示す概略斜視図である。
【図46】一対の2チャンネル磁気ヘッドブロックが接
合された4チャンネル磁気ヘッドブロックを示す概略斜
視図である。
【図47】作製された4チャンネル磁気ヘッドを示す概
略斜視図である。
【図48】第1の4チャンネル磁気ヘッドで記録する様
子を示す模式図である。
【図49】第1の4チャンネル磁気ヘッドで記録した
後、第2の4チャンネル磁気ヘッドで記録する様子を示
す模式図である。
【図50】第1及び第2の4チャンネル磁気ヘッドによ
って行われたアジマス記録の状態を示す模式図である。
【図51】多チャンネル磁気ヘッドで記録したときのク
ロストークの測定結果を示す特性図である。
【符号の説明】
1 基板 3 金属磁性膜 4 ガラス 10 凹部 13 薄膜コイル 17 絶縁膜 18 非磁性膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 康成 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁気ヘッドを接合一体化してなる
    多チャンネル磁気ヘッドにおいて、 各磁気ヘッドのアジマス角が互いに略同一であり、 各磁気ヘッドは、基板上の少なくとも記録媒体対向面の
    近傍部に金属磁性膜が形成されてなる一対の磁気コア半
    体が突き合わされ、前記金属磁性膜間に磁気ギャップが
    形成されてなり、 少なくとも一方の磁気コア半体の突き合わせ面には、コ
    イル形成用の凹部が形成されるとともに、この凹部内に
    薄膜工程によって形成されたコイルが配されていること
    を特徴とする多チャンネル磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 一対の磁気コア半体の突き合わせ面にそ
    れぞれコイル形成用の凹部が形成されるとともに、これ
    ら凹部内に薄膜工程によって形成されたコイルが配され
    ていることを特徴とする請求項1記載の多チャンネル磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 各磁気ヘッドの電極引き出し面が外側に
    向けて形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    多チャンネル磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 各磁気ヘッドの接合界面に磁性膜又は金
    属膜が介在していることを特徴とする請求項1記載の多
    チャンネル磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 隣接するトラック間の距離であるトラッ
    ク間距離が、トラック幅以上に離れていることを特徴と
    する請求項1記載の多チャンネル磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 第1の多チャンネル磁気ヘッドとして、
    請求項5記載の多チャンネル磁気ヘッドを備えるととも
    に、第2の多チャンネル磁気ヘッドとして、第1の多チ
    ャンネル磁気ヘッドとアジマス角が異なるように設定さ
    れた請求項5記載の多チャンネル磁気ヘッドとを備え、 第1の多チャンネル磁気ヘッドにより、複数のトラック
    に記録するともに、第2の多チャンネル磁気ヘッドによ
    り、第1の多チャンネル磁気ヘッドで記録されたトラッ
    クの間に位置するトラックに記録することを特徴とする
    多チャンネル磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 金属磁性膜を成膜した一対の基板の突き
    合わせ面にそれぞれガラスを充填して平坦化する工程
    と、 少なくとも一方の基板の突き合わせ面にコイル形成領域
    に対応してイオンミリングによって凹部を形成する工程
    と、 前記凹部内に導体膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術
    によってパターニングしてコイルを形成する工程と、 コイル及び凹部を覆うように絶縁膜を成膜し、突き合わ
    せ面表面を研磨して平坦化する工程と、 前記一対の基板をギャップ材を介して突き合わせて磁気
    ヘッドブロックを作製する工程と、 複数の磁気ヘッドブロックを、各磁気ヘッドブロックの
    磁気ギャップのアジマス角が略同一となるように接合一
    体化する工程と、 接合一体化された複数の磁気ヘッドブロックを、所定の
    アジマス角及びトラック間距離となるように切断する工
    程と、 を有することを特徴とする多チャンネル磁気ヘッドの製
    造方法。
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