JPH072721A - 第3アミンで二量化することによるアルキルケテンダイマーの製造方法 - Google Patents

第3アミンで二量化することによるアルキルケテンダイマーの製造方法

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JPH072721A
JPH072721A JP6057531A JP5753194A JPH072721A JP H072721 A JPH072721 A JP H072721A JP 6057531 A JP6057531 A JP 6057531A JP 5753194 A JP5753194 A JP 5753194A JP H072721 A JPH072721 A JP H072721A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/88Ketenes; Dimeric ketenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/87Preparation of ketenes or dimeric ketenes
    • C07C45/89Preparation of ketenes or dimeric ketenes from carboxylic acids, their anhydrides, esters or halides

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 脂肪酸ハロゲン化物を第3アミンで二量化す
るアルキルケテンダイマーの製造方法を提供する。 【構成】 C8〜C22の飽和若しくは不飽和線状脂肪酸
ハロゲン化物の脱ハロゲン化水素によるアルキルケテン
ダイマーの合成方法であって、脂肪酸塩化物を75℃以
下の温度において不活性溶媒中で一般式1の環状第3ア
ミンと反応させること、溶媒に溶解しているアルキルケ
テンダイマーから第3アミン塩化水素塩を分離するこ
と、及び溶媒からアルキルケテンダイマーを回収するこ
とを含む方法。 (RはC〜Cの置換または未置換アルキル基であ
り、nは2〜10の整数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不活性溶媒中において
第3アミンでC8〜C22の飽和若しくは不飽和線状脂肪
酸塩化物を脱ハロゲン化水素することによるアルキルケ
テンダイマーの合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の不活性溶媒中で飽和線状脂肪酸塩
化物を線状第3アミンと反応させて、例えば紙のサイズ
剤の成分及び産業の他の用途に有用であるアルキルケテ
ンダイマーのような二置換エタンオン(ethanone)を造
ることは周知である。例えば、米国特許第2, 238,
826号及び2, 369, 919号、並びにジェイシー
サウアー(J.C.Sauer )による論文、ジャーナルオブア
メリカンケミカルソサイエティー第69巻2444〜8
頁(1947年)の「酸ハロゲン化物からのケテンダイ
マー類」はそのような反応を記述している。公知の有用
な溶媒のうちにはベンゼン、トルエン、キシレン、リグ
ロイン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジエチル
エーテル、ジブチルエーテル、クロロホルム、四塩化炭
素及びトリクロロエチレンがある。公知の溶媒の系統は
次のように分類できる: 1.アルカン及びアルカン石油留分; 2.シクロヘキサン及びメチルシクロヘキサンのような
シクロアルカン; 3.ベンゼン、トルエン、及びキシレンのような芳香族
炭化水素; 4.クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホル
ム、四塩化炭素、及びテトラクロロエチレンのような塩
素化溶媒;並びに 5.ジエチルエーテルのようなエーテル類。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】溶液中でアルキルケテ
ンダイマー(AKD)を製造するための前記の溶媒中で
の反応はまた線状第3アミン塩化水素(LTEA−HC
l)を微細に分割された沈殿として製造する。公知の溶
媒の系統のいくつかにとって、アルキルケテン二量化反
応において遭遇する問題は、低いAKD選択性(<80
%)、過剰に粘稠な二量化混合物、またはろ過及び/若
しくは遠心分離及びデカンテーションのような機械的手
順によって分離することが困難な二量化スラリー中の非
常に小さなアミン−塩化水素の結晶である。
【0004】米国特許第2,238,826号及び2,3
69,919号は活性水素の無い飽和非環状アミンが前
記の反応に好ましいことを指摘しているが、かれらは適
切なアミンが1−メチルピペリジン、1−イソプロピル
ピペリジン、及び1−メチルピロリデンを含むことを指
摘している。米国特許第2,369,919号の開示か
ら、好ましい線状アミンの使用は非常に希薄な反応混合
物(収率60〜97%を得るためにそれぞれの反応体1
0モル当たり100〜200部の溶媒)が必要であるこ
とが明白である。二量化反応スラリーが高度に粘稠にな
ることを防止するためにこの希釈程度が必要であると思
われる。この二量化反応スラリーが高度に粘稠になるこ
とは、反応混合物からの線状第3アミン塩化水素(LT
EA−HCl)沈殿の分離を極端に困難にし、そして特
許に開示されるようなろ過による分離を不可能にするで
あろう。
【0005】ドイツOLS 29 27 118は、トリ
メチルアミン及び少なくとも1つの他の第3アミンを含
むアミンの混合物を使用するジケテンの製造方法を開示
する。トリメチルアミンは、脂肪酸との反応混合物にお
いてより高度に置換されたトリアルキルアミンが起こす
と見いだされた高い粘度を避けると言われている。他の
アミンまたはアミン類は1−メチルピペリジンまたは1
−メチルピロリデンを含み得る。使用される溶媒はアル
カン、シクロアルカン、及び芳香族炭化水素を含み、反
応温度は60〜90℃であり、反応後加熱は80℃であ
る。二量化スラリーからのLTEA−HCl沈殿の分離
はLTEA−HCl塩の液体/液体の水抽出を含み、こ
れはアルキルケテンダイマーの加水分解と生成物収率の
減少を引き起こしやすい湿気を導入する。収率87〜9
2%が得られ、多分反応の固有の性質からさらに改善す
ることはできない。
【0006】ろ過、沈降及びデカンテーションのような
機械的分離方法によって、そして米国特許第2, 36
9, 919号に開示されるような溶媒の不経済な量を使
用することなく、不変の高収率で、過剰な粘度及び二量
化スラリー中の小さなアミン−塩化水素結晶を避けるア
ルキルケテン二量化方法が必要である。
【0007】また、現在の工業出願において使用される
慣用の二量化溶媒は受容できない程に毒性であるか(特
に、前記の米国特許第2, 369, 919号において使
用されるベンゼン、ジエチルエーテル及びトルエン)ま
たは、塩素化溶媒の全ての種類を含む、環境的に好まし
くないことが公知であるかのいずれかである。したがっ
て、ドイツOLSにおいて使用されるようなベンゼン及
びトルエンまたはハロゲン化溶媒のような芳香族炭化水
素より健康上及び環境上の問題の小さい溶媒を使用する
アルキルケテン二量化方法が必要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にしたがって、C
8〜C22の飽和若しくは不飽和線状脂肪酸塩化物を75
℃以下の温度において不活性溶媒中で環状第3アミンと
反応させること、溶媒中のアルキルケテンダイマーから
第3アミン塩化水素塩を機械的に分離すること、及び溶
媒の蒸発によりアルキルケテンダイマーを回収すること
によるアルキルケテンダイマーの合成方法であって、第
3アミンが構造:
【化2】 (式中、RはC1〜C7の置換または未置換アルキル基で
あり、nは2〜10の整数である。)を有することを特
徴とする、前記の方法が開示される。
【0009】好ましくは、アルキル基Rは1〜3個の炭
素原子を含み、nは4または5であり、そしてさらに好
ましくは本発明において使用される第3アミンはN−メ
チルピロリジン、N−メチルピペリジンまたはN−エチ
ルピぺリジンである。最も好ましい環状第3アミンはN
−メチルピロリジンである。
【0010】好ましい溶媒は好ましくは5〜10個の炭
素原子を含むシクロアルカンまたはアルカンである。シ
クロアルカンは未置換であるかまたは1〜4個の炭素原
子を有するアルキル基によって置換されており、そして
アルカンは線状または分枝のいずれかであり得る。さら
に好ましい溶媒はシクロアルカンである。
【0011】反応に使用される溶媒の量は、脂肪酸塩化
物または脂肪酸塩化物の混合物の質量を基準として好ま
しくは溶媒の質量で約30%〜100%である。さらに
好ましくは、溶媒の量は反応サイクル温度での溶媒中の
アルキルケテンダイマーの飽和濃度を避けるため、すな
わち1.0モル〜3.65モルの範囲で反応スラリー中の
アルキルケテンダイマーの濃度を与えるために必要な丁
度すぐ上の量である。
【0012】シクロアルカンのうち、最良の結果はシク
ロヘキサンまたはメチルシクロヘキサンの使用によっ
て、特にメチルシクロヘキサンの使用によって得られ
る。好ましいアルカンはヘプタンである。環状第3アミ
ンと溶媒の最も好ましい組合せはメチルピロリジンとメ
チルシクロヘキサンである。
【0013】本発明に従う方法においては、12〜22
個の炭素原子の長鎖カルボン酸ハロゲン化物、またはそ
れらの混合物が好ましい。ハロゲン化物のうち、塩化物
が最も適切である。適切な塩化物は慣用的にそれらの相
当するカルボン酸から、3塩化リン、5塩化リン、塩化
チオニル、及びホスゲンのような塩素化試薬による塩素
化によって誘導される。さらに、牛脂油及びパーム油の
ような天然産の脂肪酸のカルボン酸塩化物の混合物が本
方法のために適している。特に好ましいのは出発物質と
しての塩化パルミトイル及び塩化ステアリルの混合物で
ある。
【0014】本発明に従って、使用される第3アミンの
量は好ましくは脂肪酸塩化物について1.00〜1.15
モル比であり、さらに好ましくは1.10モル比であ
る。脂肪酸塩化物について1.00モル未満のアミンの
量は不完全な反応及びより乏しいアルキルケテンダイマ
ーの品質を生じる。一方、1.15モル比を超えるアミ
ンの水準は経済的に正当化されず、そしてアルキルケテ
ンダイマーの品質にも悪影響し得る。
【0015】脂肪族炭化水素溶媒中で脂肪酸塩化物を第
3アミン溶液に加えること、または脂肪族炭化水素溶媒
中で第3アミンを脂肪酸塩化物溶液に加えること、また
は脂肪族塩化物及び第3アミンの両方を溶媒に加えるこ
とが可能である。しかし、好ましい方法は、脂肪族炭化
水素溶媒中で、脂肪酸塩化物をそのまままたは脂肪族炭
化水素溶媒に溶解して第3アミン溶液に滴下して加える
ことである。
【0016】第3アミンによる脂肪酸塩化物の脱塩化水
素の反応は発熱反応である。脂肪族炭化水素溶媒中での
脂肪酸塩化物の第3アミン溶液への添加は好ましくは室
温〜70℃の範囲の温度で、もし必要なら温度が70℃
を超えるのを防止するために冷却を伴って、実行され
る。
【0017】脂肪酸塩化物の脱塩化水素反応及びケテン
モノマーの二量化反応を完結するため、完全反応混合物
は好ましくは少なくとも30分間70℃以下の高温、好
ましくは少なくとも50℃の温度で5時間以下、さらに
好ましくは55〜65℃で2〜3時間維持される。この
反応後熱処理は一般に反応スラリーの粘度を低下し、そ
してアルキルケテンダイマーの品質を改善する。
【0018】上に示したように、反応に使用される溶媒
の量は好ましくは、反応混合物において溶液中にアルキ
ルケテンダイマーを維持するために必要な量を超えるの
に少なくとも十分であることが好ましい。いくつかの事
情によっては、第3アミン塩化水素塩を伴ってアルキル
ケテンダイマーが沈殿するのを避けるために反応過程の
間に追加の溶媒を加えることが望ましいかもしれない。
【0019】反応溶媒中のアルキルケテンダイマー溶液
からの第3アミン塩化水素の結晶の物理的分離のため
に、真空ろ過または遠心力の使用によって速められたろ
過が十分であり得るが、後者が好ましい。一般に、機械
的に補助された分離を使用するために第3アミン−ハロ
ゲン化水素の沈殿は全て2ミクロンよりも大きい線寸法
を有しなければならない。最良の結果は、アルキルケテ
ンダイマーの沈殿を避けるために65℃〜75℃の温度
における遠心力によって速められたろ過の使用によって
得られる。
【0020】沈殿した第3アミン塩化水素塩の物理的分
離の後、方法の最終段階は、溶媒と残っている第3アミ
ンの除去によるアルキルケテンダイマーの回収である。
比較的非揮発性の物質から揮発性の物質を除去するため
に蒸留または真空蒸留を含む慣用の技術は適切である。
好ましくは、蒸留方法が不活性雰囲気下において行わ
れ、溶媒は再使用のために回収される。
【0021】本発明は次の実施例によってさらに開示さ
れる。
【0022】
【実施例1】本実施例はメチルシクロヘキサン中のN−
メチルピロリジンを使用したアルキルケテンダイマーの
製造を示す。
【0023】メチルシクロヘキサン600mL中のN−
メチルピロリジン140.25g(1.65モル)を、窒
素入口/出口、PTFEパドル攪拌機、冷却器及び滴下
ロートを備えたオーブンで乾燥した1リットル5首フラ
スコ内に置いた。次に塩化パルミトイル411g(1.
5モル)を攪拌しながら50分間にわたり滴下で加え
た。その間に温度が室温から35〜45℃に上昇した。
(N−メチルピロリジンのモル量は塩化パルミトイルの
モル量の1.1倍であった。)添加が完了した後、液体
反応混合物を加熱しそして60℃に90分間維持した。
吸引ろ過によって第3アミン塩化水素の沈殿をメチルシ
クロヘキサン中のアルキルケテンダイマー溶液から分離
し、その後少量の熱(〜70℃)メチルシクロヘキサン
で第3アミン塩化水素塩ケーキを洗った。次にアルキル
ケテンダイマーを得るために、55℃でロータリー蒸発
器を使用して減圧下に、アルキルケテンダイマーを含ん
だろ過物を溶媒及び過剰のN−メチルピロリジンからス
トリッピングによって取り出した。生成物の分析は、生
成物がアルキルケテンダイマー純度91.3%及び非揮
発性含量99.8%を含むことを示した。
【0024】
【実施例2】本実施例はシクロヘキサン中のN−メチル
ピロリジンを使用したアルキルケテンダイマーの製造を
示す。
【0025】反応温度が40℃であったことを除き、実
施例1と同じ条件でシクロヘキサン二量化溶媒中のN−
メチルピロリジンを使用して、アルキルケテンダイマー
を製造した。生成物の分析は、生成物がアルキルケテン
ダイマー純度93.0%及び非揮発物含量99.8%を含
むことを示した。
【0026】
【実施例3】本実施例はメチルシクロヘキサン中のN−
メチルピペリジンを使用したアルキルケテンダイマーの
製造を示す。
【0027】実施例1と同じ反応条件下でメチルシクロ
ヘキサン二量化溶媒中で塩基としてN−メチルピペリジ
ンを使用して、アルキルケテンダイマーを製造した。生
成物の分析は、生成物がアルキルケテンダイマー純度9
1.8%及び非揮発物含量99.7%を含むことを示し
た。
【0028】
【実施例4】本実施例はヘプタン中のN−メチルピロリ
ジンを使用したアルキルケテンダイマーの製造を示す。
【0029】実施例1と同じ条件下でヘプタン二量化溶
媒中のN−メチルピロリジンを使用して、アルキルケテ
ンダイマーを製造した。生成物の分析は、生成物がアル
キルケテンダイマー純度87.3%及び非揮発物含量9
9.8%を含むことを示した。
【0030】
【実施例5】本実施例はメチルシクロヘキサン中のN−
メチルピロリジンを使用したアルキルケテンダイマーの
製造を示す。
【0031】メチルシクロヘキサン460部中のN−メ
チルピロリジン140部(重量)を、窒素入口/出口、
PTFEパドル攪拌機、冷却器及び滴下ロートを備えた
オーブンで乾燥した1リットル5首フラスコ内に置い
た。次に塩化パルミトイル410部を攪拌しながら50
分間にわたり滴下して加えた。その間に温度が室温から
35〜45℃に上昇した。
【0032】添加が完了した後、液体反応混合物を加熱
しそして60℃に90分間維持した。吸引ろ過によって
第3アミン塩化水素の沈殿をメチルシクロヘキサン中の
アルキルケテンダイマー溶液から分離し、その後少量の
熱(〜70℃)メチルシクロヘキサンで第3アミン塩化
水素塩ケーキを洗った。次にアルキルケテンダイマーを
得るために、55℃でロータリー蒸発器を使用して減圧
下に、アルキルケテンダイマーを含んだろ過物を溶媒及
び過剰のN−メチルピロリジンからストリッピングによ
って取り出した。生成物の分析は、生成物がアルキルケ
テンダイマー純度91.3%及び非揮発物含量99.8%
を含むことを示した。
【0033】
【実施例6】本実施例はシクロヘキサン中のN−メチル
ピロリジンを使用したアルキルケテンダイマーの製造を
示す。
【0034】シクロヘキサン二量化溶媒中のN−メチル
ピロリジンを使用し、そして反応温度が40℃であった
ことを除き実施例5と同じ手順に従い、アルキルケテン
ダイマーを製造した。生成物の分析は、生成物がアルキ
ルケテンダイマー純度93.0%及び非揮発物含量99.
8%を含むことを示した。
【0035】
【実施例7】本実施例はメチルシクロヘキサン中のN−
メチルピペリジンを使用したアルキルケテンダイマーの
製造を示す。
【0036】二量化溶媒としてのメチルシクロヘキサン
中で塩基としてN−メチルピペリジンを使用し、そして
実施例5と同じ反応手順に従い、アルキルケテンダイマ
ーを製造した。生成物の分析は、生成物がアルキルケテ
ンダイマー純度91.8%及び非揮発物含量99.7%を
含むことを示した。
【0037】
【実施例8】本実施例はヘプタン中のN−メチルピロリ
ジンを使用したアルキルケテンダイマーの製造を示す。
【0038】二量化溶媒としてのヘプタン中のN−メチ
ルピロリジンを使用し、そして実施例5と同じ反応手順
に従い、アルキルケテンダイマーを製造した。生成物の
分析は、生成物がアルキルケテンダイマー純度87.3
%及び非揮発物含量99.8%を含むことを示した。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C8〜C22の飽和若しくは不飽和線状脂
    肪酸ハロゲン化物、またはC8〜C22の線状脂肪酸ハロ
    ゲン化物の混合物の脱ハロゲン化水素によるアルキルケ
    テンダイマーの合成方法であって、 脂肪酸ハロゲン化物を75℃以下の温度において不活性
    溶媒中で環状第3アミンと反応させること、 溶媒に溶解しているアルキルケテンダイマーから第3ア
    ミン塩化水素塩を機械的に分離すること、及び溶媒から
    アルキルケテンダイマーを回収することを含んで成り、
    第3アミンが構造: 【化1】 (式中、RはC1〜C7の置換または未置換アルキル基で
    あり、そしてnは2〜10の整数である。)を有するこ
    とを特徴とする、前記の方法。
  2. 【請求項2】 溶媒がシクロアルカン及びアルカンより
    成る群から選択されることをさらに特徴とする、請求項
    1に記載のアルキルケテンダイマーの合成方法。
  3. 【請求項3】 溶媒が5〜10個の炭素原子を含むシク
    ロアルカン及びアルカンより成る群から選択されること
    をさらに特徴とする、請求項1または2に記載のアルキ
    ルケテンダイマーの合成方法。
  4. 【請求項4】 シクロアルカンが未置換のシクロアルカ
    ン及び1〜4個の炭素原子を有するアルキル基によって
    置換されているシクロアルカンより成る群から選択され
    ることをさらに特徴とする、請求項3に記載のアルキル
    ケテンダイマーの合成方法。
  5. 【請求項5】 溶媒がヘプタン、シクロヘキサン、及び
    メチルシクロヘキサンより成る群から選択されることを
    さらに特徴とする、請求項3または4に記載のアルキル
    ケテンダイマーの合成方法。
  6. 【請求項6】 溶媒の量が1.0モル〜3.65モルの範
    囲の反応スラリー中のアルキルケテンダイマー濃度を与
    えるのに必要とされる量の丁度すぐ上であることをさら
    に特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のアルキ
    ルケテンダイマーの合成方法。
  7. 【請求項7】 脂肪酸ハロゲン化物または混合物が、線
    状脂肪酸塩化物または線状脂肪酸塩化物を含んで成る混
    合物である、請求項1〜6のいずれかに記載のアルキル
    ケテンダイマーの合成方法。
  8. 【請求項8】 脂肪酸塩化物または混合物が、12〜2
    2個の炭素原子を有する線状脂肪酸塩化物を含んで成
    る、請求項1〜7のいずれかに記載のアルキルケテンダ
    イマーの合成方法。
  9. 【請求項9】 アルキル基Rが1〜3個の炭素原子を含
    み、nが4または5である、請求項1〜8のいずれかに
    記載のアルキルケテンダイマーの合成方法。
  10. 【請求項10】 第3アミンがN−メチルピロリジン、
    N−メチルピペリジン及びN−エチルピペリジンであ
    る、請求項9に記載のアルキルケテンダイマーの合成方
    法。
  11. 【請求項11】 第3アミンがN−メチルピロリジンで
    ある、請求項9に記載のアルキルケテンダイマーの合成
    方法。
  12. 【請求項12】 溶媒がメチルシクロヘキサンである、
    請求項9に記載のアルキルケテンダイマーの合成方法。
  13. 【請求項13】 使用される第3アミンの量が脂肪酸塩
    化物について1.00〜1.15モルである、請求項1〜
    12のいずれかに記載のアルキルケテンダイマーの合成
    方法。
  14. 【請求項14】 使用される第3アミンの量が脂肪酸塩
    化物について1.1モルである、請求項12に記載のア
    ルキルケテンダイマーの合成方法。
  15. 【請求項15】 脂肪酸塩化物が溶媒に溶解している第
    3アミンに滴下して加えられる、請求項1〜14のいず
    れかに記載のアルキルケテンダイマーの合成方法。
  16. 【請求項16】 脂肪酸塩化物が室温〜70℃の範囲の
    温度で第3アミンに加えられる、請求項1〜15のいず
    れかに記載のアルキルケテンダイマーの合成方法。
  17. 【請求項17】 反応が、第3アミン塩化水素塩を分離
    する前に少なくとも30分から5時間まで室温〜70℃
    の範囲の温度に反応混合物を維持する工程を含む、請求
    項1〜16のいずれかに記載のアルキルケテンダイマー
    の合成方法。
  18. 【請求項18】 反応混合物を2〜3時間、55〜65
    ℃の範囲の温度に維持する、請求項16に記載のアルキ
    ルケテンダイマーの合成方法。
  19. 【請求項19】 第3アミン塩化水素塩の分離がろ過工
    程を含む、請求項1〜18のいずれかに記載のアルキル
    ケテンダイマーの合成方法。
  20. 【請求項20】 第3アミン塩化水素塩の分離が遠心分
    離後のデカンテーション工程を含む、請求項1〜19に
    記載のアルキルケテンダイマーの合成方法。
  21. 【請求項21】 残査の溶媒を含む、請求項1〜20の
    いずれかに記載の方法によって製造されたアルキルケテ
    ンダイマー。
  22. 【請求項22】 請求項1〜21のいずれかに記載の方
    法によって製造されたアルキルケテンダイマーの水性分
    散物。
JP6057531A 1993-03-26 1994-03-28 第3アミンで二量化することによるアルキルケテンダイマーの製造方法 Pending JPH072721A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

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