JPH0727199A - 当接制御装置 - Google Patents

当接制御装置

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JPH0727199A
JPH0727199A JP17503793A JP17503793A JPH0727199A JP H0727199 A JPH0727199 A JP H0727199A JP 17503793 A JP17503793 A JP 17503793A JP 17503793 A JP17503793 A JP 17503793A JP H0727199 A JPH0727199 A JP H0727199A
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JP
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force
contact
recording
drive
electrode
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JP17503793A
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Inventor
Minoru Saito
実 斉藤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単で小型な機構のみによる当接制御装置を提
供する。 【構成】歯付シャフト21は円筒電極5を支持し歯車2
4と噛み合い支持部材22と係合し上下に一定距離を移
動できる。バネ23は歯付シャフト21と支持部材22
とに連結し歯付シャフト21を上方向に付勢する。駆動
軸26は円筒電極5と同一駆動源により駆動されオイル
ダンパ25を介して歯車24に矢印ハ方向へのトルクを
与える。このトルクにより歯車24が回転し歯付シャフ
ト21を爪21aが位置21aに当接するまで下降させ
る。これに伴って円筒電極5が記録電極ELに当接する
位置まで下降しで停止し記録電極EL間に記録部Wを形
成しマグネットロール15の回転によって搬送されてく
る現像剤dを記録電極ELによって転移される。この画
像記録が終了し駆動部による円筒電極5の駆動が停止す
ると駆動軸26の駆動が停止し歯車24のトルクが消失
する。このためバネ23の付勢力により歯付きシャフト
21が上方向に引き上げられ円筒電極5が記録電極EL
から離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの部材が互いに当
接して動作する機構における当接制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2つの部材が互いに当接して
動作する機構がある。例えば画像記録装置であれば、用
紙搬送ローラ、現像器、定着器等がこのような機構を有
している。これらの機構を形成している構成部材には一
方が剛性部材で他方が弾性部材からなっている場合が多
い。このような場合、単純な動作を行うものでは問題は
ないが、微妙で複雑な動作を行う機構のものでは、非作
動時に2つの部材が互いに当接したままの状態である
と、弾性体からなる構成部材の方が変形して、作動時に
正しい動作を行うことができなくなる虞がある。したが
って、上記の互いに当接するいずれか一方の構成部材を
移動可能なように構成し、作動時には他方の構成部材に
当接させ、非作動時には他方の構成部材から離脱させる
ようにする必要がある。そして、このためには、ソレノ
イドを配設し、このソレノイドによって一方の構成部材
に当接/離脱の移動を行わせるようにし、この移動のタ
イミングをソフトウエアにより当接する2つの構成部材
の作動時と非作動時の切り替わりを検出することによっ
て判別し、この判別に基づいてソレノイドの動作を制御
するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
移動方式は、ソレノイドとこれを動作させるための電源
部及び制御部が必要であるため全体としてコストが上昇
するという問題を有していた。また、そればかりでな
く、当接する一方の構成部材とソレノイドとを連結する
機構が大きく、このためこれを収容する本体装置の容積
が大きくなってOA機器の小型化という時代の要望に対
応できないという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の実情に鑑み、簡単で
小型な機構のみによる当接制御装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
当接制御装置の構成を述べる。請求項1記載の当接制御
装置は、被当接部材と、該被当接部材に当接する当接部
材と、該当接部材に設けられ、該当接部材を上記被当接
部材に対し当接方向及び離脱方向へ移動させる移動部材
と、該移動部材を離脱方向へ付勢する付勢力付与手段
と、上記移動部材に当接方向への移動力を与える移動力
付与手段と、該移動力付与手段に駆動力を与える駆動力
付与手段と、上記移動力付与手段と駆動力付与手段との
間に設けられ上記付勢力付与手段の力よりも強い所定の
駆動力が加わることにより駆動力の伝達を遮断するトル
クリミッタとを有し、上記駆動力付与手段の動作を停止
することなく上記当接部材を上記被当接部材に所定の力
で当接させるように構成される。
【0006】請求項2記載の当接制御装置は、記録電極
シートと、該記録電極シートに当接する円筒電極とを備
えて普通用紙に画像を記録する静電記録装置に適用され
る。この当接制御装置は、上記円筒電極に設けられ、該
円筒電極を上記記録電極シートに対し当接方向及び離脱
方向へ移動させる歯付シャフトと、該歯付シャフトを離
脱方向へ付勢するバネと、歯付シャフトに当接方向への
移動力を与える駆動歯車と、該駆動歯車に駆動力を与え
る駆動軸と、駆動歯車と駆動軸との間に設けられ上記バ
ネの力よりも強い所定の駆動力が加わることにより駆動
力の伝達を遮断するオイルダンパとを有し、上記駆動軸
の動作を停止することなく円筒電極を記録電極シートに
所定の力で当接させるように構成される。
【0007】
【作用】ゆえに、この発明は、例えば記録電極シートと
該記録電極シートに当接する円筒電極とを備えて普通用
紙に画像を記録する静電記録装置において、例えば、移
動部材としての歯付シャフトが、当接部材としての円筒
電極を被当接部材としての記録電極シートに対し当接方
向及び離脱方向へ移動させ、この移動部材に対し一方で
は付勢力付与手段としてのバネが離脱方向へ付勢し他方
では移動力付与手段としての駆動歯車が当接方向への移
動力を与える。この移動力付与手段に駆動力付与手段と
しての駆動軸が駆動力を与え、この駆動力付与手段と移
動力付与手段との間に設けられたトルクリミッタとして
のオイルダンパが付勢力付与手段の力よりも強い所定の
駆動力が加わることにより駆動力の伝達を遮断する。こ
れによって上記駆動力付与手段の動作を停止することな
く当接部材を被当接部材に所定の力で当接させる。
【0008】これにより、当接部材を移動可能なように
構成して作動時には被当接部材に当接させ、非作動時に
は被当接部材から離脱させる簡単で小型な機構のみによ
る当接制御装置を提供できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら詳述する。図2は、本実施例に係わる静電記録
装置の全体構成を示す模式的断面図である。同図におい
て、給紙カセット1は、普通紙Pを積載収納し、本体装
置側部に着脱自在に挿着される。挿着された給紙カセッ
ト1の先端部上方には、給紙コロ2が矢印イで示す反時
計回り方向に駆動回転可能に配設される。給紙コロ2の
前方には、待機ロール対3が配設され、給紙コロ2によ
り給送された用紙Pの進行を一旦停止させ、その搬送姿
勢を整え、その用紙Pを記録画像の転写タイミングに同
期して下流に向けて搬送する。
【0010】待機ロール対3の下流には、待機ロール対
3から斜め下方に延びる用紙搬送経路4が配設され、こ
の用紙搬送経路4前方に、詳しくは後述する記録画像形
成ユニットUの上方に配設された円筒電極5と転写ロー
ル6とで形成される画像転写部Tが配置される。画像転
写部Tは、記録画像形成ユニットUから円筒電極5周面
上に転移されて上方に搬送されてくるトナー像を用紙P
の下面に転写する。画像転写部Tの下流側には、エアサ
クシヨン方式の搬送ベルト7がほぼ水平方向に張設さ
れ、用紙Pを吸い上げながら搬送する。この搬送ベルト
7の下流側前方には定着器8が配設されている。定着器
8は、加熱ロール8aと圧接ロール8bとからなり、両
ロール8a、8b間に用紙Pを挟持して搬送しながら、
用紙下面に転写されているトナー像を熱定着する。トナ
ー像が熱定着された用紙Pは、排出口9から画像面を下
にしたフェイスダウン状態で排紙トレイ10上に順次積
載される。
【0011】図3に、上記記録画像形成ユニットUの拡
大断面図を示す。同図に示すように、記録画像形成ユニ
ットUは、トナー貯留槽11及び現像記録槽12を備え
る。トナー貯留槽11内には補給用のトナーt0 が貯留
され、このトナーt0 の凝集を防止するための攪拌羽根
11aが回動可能に配設されている。トナー貯留槽11
と現像記録槽12との境界部にトナー補給口Os が形成
され、このトナー補給口Os にトナー補給ロール13が
設置されている。トナー補給ロール13は、現像記録槽
12中を流動する現像剤dのトナー濃度に応じて回転さ
れ、補給用トナーt0 を現像記録槽12中に適量づつ補
給してトナー濃度を適性範囲内に制御する。なお、この
例では、現像剤に、二成分現像剤を用いているが、現像
剤は二成分現像剤に限らず、絶縁性樹脂、磁性微粉末及
び着色剤粒子からなる磁性トナー等の一成分現像剤でも
よく、この場合は、上述したトナー濃度の制御は不用で
ある。
【0012】上記現像記録槽12内には、2本のオーガ
ロール12a、12bが互いに平行に紙面垂直方向へ延
在して配設されている。これらオーガロール12a、1
2bは、それぞれ複数の攪拌羽根を備え、それぞれ同図
の矢印ロ、ハで示す反対方向へ駆動回転され、現像剤d
を攪拌しつつ水平方向へ循環させる。オーガロール12
bの上方には、現像部14が配設されている。この現像
部14は、詳しくは後述するが、マグネットロール1
5、このマグネットロール15を内蔵した現像スリーブ
16、及び現像スリーブ16表面上に敷設された記録電
極シート17等からなる。
【0013】現像スリーブ16の下部は現像記録槽12
内を水平方向に循環する現像剤dの表層に浸漬してい
る。現像剤dは、印字時には矢印ニで示す時計回り方向
に順回転するマグネットロール15の磁力によって、現
像スリーブ16上を矢印ホで示す反時計回りに記録部W
方向へ搬送される。現像剤dは、記録部Wで記録情報に
応じて円筒電極5表面に転移され、円筒電極5の矢印ヘ
で示す時計回り方向への回転と共に上方へ搬送される。
円筒電極5には、トナーの帯電極性と同一極性のバイア
スを印加するバイアス電源5aが接続されている。本例
では、負(−)の摩擦帯電特性を備えたトナーと、正
(+)の摩擦帯電特性を備えた磁性キャリヤからなる二
成分現像剤を用いており、バイアス電源2aは電圧値−
50Vのバイアスを印加する。
【0014】現像剤dは、上記円筒電極5及び同図の矢
印トで示す用紙P搬送方向へ反時計回りに回転する転写
ロール6双方の周表面対向部からなる画像転写部Tに到
達し、そこで同図の矢印チで示す左上方から斜め右下方
向へ搬送されてくる用紙Pの表面(同図では下面)に、
転写ロール6によって転写される。
【0015】図4に、上記現像スリーブ16表面上に敷
設された記録電極シート17の斜視図を示す。同図に示
すように、記録電極シート17は、可撓性絶縁材料から
なるベースフィルム17a上に、非磁性導電材料からな
る多数の記録電極線17bが所定の微細ピッチでフィル
ム幅方向に並設されている。記録電極線17bは、シー
トの一方の端部において記録電極ELを形成し、この記
録電極EL部分を除いて不図示の絶縁保護材により被覆
されている。記録電極シート17の他方の端部には、上
述したように記録電極ELを駆動するための複数個の回
路素子18が搭載されている。これらの回路素子18に
は、それぞれ適数本づつに分割した記録電極線17bが
接続されている。これらの記録電極線17bつまり記録
電極ELの本数は、画像の主走査1ライン分の最大デー
タ数に対応している。
【0016】図5に、上記現像部14の側断面図を示
す。同図に示す現像部14は、円筒状をした現像スリー
ブ16と、この現像スリーブ16の内部に同軸に配設・
内蔵された駆動回転可能なマグネットロール15と、現
像スリーブ16の円筒周面上に周表面をほぼ4分周して
被着敷設された記録電極シート17とからなっている。
現像スリーブ16の記録電極シート17が被着敷設され
ている反対側の周表面下部には、掻き取り板19が先端
を当接させた状態で垂直に立設されている。
【0017】現像スリーブ16上部の周表面には平面部
16aが形成され、その上流ほぼ半分の領域の上方に、
記録電極シート17の先端部に形成されている記録電極
ELが配置される。この記録電極ELは、現像スリーブ
16の周表面とほぼ同一曲率に湾曲させたバネ板材(不
図示)上に敷設され湾曲状に突出して配置される。これ
により記録電極ELは、中空に弾性支持された状態で上
記円筒電極5周表面との間に微小間隙からなる記録部W
を形成する。
【0018】上記現像スリーブ16の平面部16aの上
流側には、平面部16bが形成されており、この平面部
16b上には記録電極シート17の回路素子18を搭載
した端部が敷設される。この平面部16bは記録電極シ
ート3への回路素子18の設置を容易にするために形成
されている。この平面部16bに敷設された記録電極シ
ート17及び回路素子18を覆って、非磁性材料からな
るカバーフィルム(保護被膜)20が、現像スリーブ1
6周表面とほぼ同一曲率に湾曲させて配設される。この
カバーフィルム20は、その表面が上述の矢印ホで示す
反時計回りに記録部W方向への現像剤搬送路を形成して
現像剤dが直接回路素子18に接触するのを防止し、回
路素子18が現像剤dとの摩擦等により損傷するのを予
防する。
【0019】現像スリーブ16に内蔵されているマグネ
ットロール15は、その周表面に異なる磁極が交互に着
磁されており、印字時には同図の矢印ニで示す時計回り
に駆動されて回転する。この回転により、現像スリーブ
16の外周面上に現像剤d中の磁性キャリア粒子を自転
させる回転磁場が形成される。この磁場により、上述し
た図3に示す現像記録槽12内を水平方向に循環流動し
ている現像剤dが現像スリーブ16底部の周表面に引き
付けられ、カバーフィルム20上をマグネットロール1
5の矢印ニで示す回転方向とは反対に矢印ホで示す反時
計回りに搬送される。
【0020】このカバーフィルム20の表面に沿って上
方に搬送される現像剤dは、円筒電極5が近接して搬送
路が狭くなる記録部W上流で搬送量が規制され、現像剤
溜まりRt を形成する。そして、この現像剤溜まりRt
内で搬送路(記録電極シート17表面)から遠くへ移動
した現像剤粒子が、マグネットロール15の磁界から遊
離して自然落下し、下方で水平に流動している現像剤d
に合流する。上記の自然落下により、現像剤溜まりRt
を形成する現像剤が適性量に自動的に制御されると共に
記録部Wに搬入される現像剤が適性量に制御され、弾性
支持された記録電極ELと円筒電極5周表面間の記録部
Wの微小間隙に現像剤粒子が適量づつ円滑に搬入され柔
軟に狭持される。
【0021】また、現像スリーブ16の平面部16aの
すぐ下流側には平面部16cが形成されている。この平
面部16cは、記録部Wで円筒電極5に転移されずに搬
出されてくる残留現像剤d′を速やかに下流側へ搬送す
るために形成されている。この、現像スリーブ16周表
面を切除して平面部16cを形成することにより、切除
しない場合に比べて現像剤搬送路(平面部16c表面)
がマグネットロール15に、より近接し、この、より近
接した分マグネットロール15の磁力が強くなり、この
強力な磁力により残留現像剤d′が速やかに搬送され
る。したがって、円筒電極5周表面に形成された現像剤
記録画像が残留現像剤d′によって乱される虞がなくな
る。
【0022】上記回路素子18は、本体装置の画像記録
動作全体を制御する図外の中央制御部に接続されてい
る。この中央制御部は、画像記録時には記録情報に応じ
た信号を回路素子18に送出し、非記録時には、選択的
に、未転写トナーの清掃(現像剤の溜まり除去)を実施
させる信号を機構駆動部等に送出する。そして、上記回
路素子20は中央制御部から受け取った信号に基づい
て、記録電極ELに対し記録情報に応じた記録電圧を選
択的に印加する。
【0023】この場合、1ビットの記録データが例えば
“H”のとき、対応する記録電極ELに本例では−20
0Vの電圧(オン電圧)が印加される。記録電極ELに
対向する円筒電極5には、バイアス電源5aにより本例
では−50Vのバイアスが印加されている。したがっ
て、円筒電極5から記録電極ELに向けて150Vの電
位差に基づく電界が形成されている。このような電界が
形成されている記録部Wを現像剤dが円筒電極5周表面
と接触しつつ通過するとき、負極性に帯電しているトナ
ー粒子は電位の高い方へ移動する。したがって、−20
0Vのオン電圧が印加されている記録電極EL上のトナ
ー粒子のみが選択的に円筒電極5周面上に転移して1ド
ットのトナー像を形成する。
【0024】他方、1ビットの記録データが“L”のと
きは、対応する記録電極ELに接地電圧(オフ電圧)が
印加される。その結果、この場合は円筒電極5から記録
電極ELに向けて−50Vの電位差に基づく上記とは逆
向きの電界が形成され、負極性のトナー粒子は記録電極
ELに保持されたまま転移しない。
【0025】以上のように、入力記録データに応じて各
記録電極ELの電位が−200Vと接地電圧とに選択的
に制御され、記録部Wにおいて円筒電極5表面にトナー
記録画像が形成される。尚、トナー記録画像の濃度調節
は、バイアス電源5aの電圧を変化させることにより行
う。このバイアスの適切な調節範囲は0〜−50Vであ
り、0Vに近い程、画像濃度が高い。
【0026】図1は、上述した現像部14に適用した本
発明の当接制御装置の斜視図である。さらに、図6(a),
(b) に、その正面図及び側面図をそれぞれ示す。これら
の図において、記録電極シート17先端の記録電極EL
と円筒電極5とは、既に説明したように上下に対向して
配設され、詳しくは後述するが、当接部材である円筒電
極5が、被当接部材である記録電極シート17先端の記
録電極ELに、本体装置の印字駆動時に当接し、印字終
了時には離脱する。
【0027】上記円筒電極5は、その軸端を歯付シャフ
ト21によって支持されている。歯付シャフト21は、
上下方向のみ一定距離を移動できるよう本体装置側支持
部材22と係合し、一端で円筒電極5を支持し、他端で
螺旋バネ23の一端と連結し、中央部では駆動歯車24
と噛み合っている。螺旋バネ23は、他端が本体装置側
支持部材22に係止され、歯付きシャフト21に常に同
図の矢印リで示す上向き(離脱方向)の付勢力を加えて
いる。上記螺旋バネ23は、歯付シャフト21と円筒電
極5とを引き寄せるに十分な張力を有している。
【0028】また、駆動歯車24は、オイルダンパ25
を介して駆動軸26に連結している。オイルダンパ25
は、駆動歯車24に固定されたケースを有し、このケー
ス内に駆動軸26と一体な羽根が組み込まれシリコンオ
イルが充填されている。本体装置の不図示の駆動原から
の駆動により、駆動軸26が同図の矢印ヌで示す時計回
りに回転すると、この駆動軸26と一体な羽根が上記ケ
ース内で回転してシリコンオイルを攪拌する。このと
き、シリコンオイルの粘性抵抗力により駆動軸26から
ケースを介して駆動歯車24にトルクが伝達され、駆動
歯車24が同じく同図の矢印ルで示す時計回りに回転す
る。
【0029】これによって、歯付シャフト21は螺旋バ
ネ23の付勢力に抗して同図の下向きに移動し、したが
って歯付シャフト21に支持される円筒電極5も下向き
(当接方向)に移動する。上記オイルダンパ25には、
トルク伝達時に螺旋バネ23の張力に打ち勝つだけの十
分な抵抗力をもったシリコンオイルが用いられる。
【0030】ただし、駆動軸26のトルクがシリコンオ
イルの粘性抵抗力より勝るようになると、トルクの伝達
が困難となりやがては駆動歯車24に対して駆動軸26
が完全に空転する。駆動歯車24から駆動軸26へトル
クが伝達される場合も同様であり、このように、オイル
ダンパ25は、一種のトルクリミッタの機能を有してい
る。
【0031】次に、上述した構成の現像部において、上
記記録部Wにおける円筒電極5の当接制御の動作を、図
7(a),(b),(c) に示す動作状態図を用いて説明する。先
ず、初期、非印字時には、同図(a) に示すように、螺旋
バネ23の付勢力によって、円筒電極5は歯付きシャフ
ト21と共に、記録電極シート17から離れた位置に引
き寄せられている。
【0032】そして、印字時には、画像印字を行うため
の駆動力が円筒電極5を同図(b) の矢印オで示す時計回
り方向に駆動すると共に駆動軸26を同図の矢印ワで示
す時計回り方向に駆動する。この駆動軸26の回転はオ
イルダンパ25を介して駆動歯車24を同図の矢印カで
示す時計回り方向へ回転させ、この駆動歯車24の回転
によって、歯付きシャフト21は、同図の矢印ヨで示す
下方向に同図のHで示す範囲だけ移動して歯付きシャフ
ト21と一体に設けられた停止爪21aが本体装置側支
持部材22と一体に設けられた停止位置22aに当接す
ることにより停止する。
【0033】このことにより、上記歯付きシャフト21
に保持され、この歯付きシャフト21と共に下降した円
筒電極5は、記録電極シート17先端の記録電極ELに
当接する状態で停止する。そして、この停止爪21aと
停止位置22aとの当接・係止による負荷抵抗によりオ
イルダンパ25が空転する。この空転状態でオイルダン
パ25が駆動歯車24に与える矢印カ方向のトルクと、
螺旋バネ23の付勢力が歯付きシャフト21を介して駆
動歯車24に与えるトルク(矢印カと反対方向)とが釣
り合う。この後、円筒電極5が駆動されている期間、オ
イルダンパ25の空転が継続し、歯付きシャフト21が
上記停止位置に停止し続ける。すなわち円筒電極5が記
録電極ELに当接した状態で停止し続ける。
【0034】この状態において、図5で説明したよう
に、円筒電極5と記録電極シート17の記録電極EL間
に記録部Wが形成される。また、上記円筒電極5の駆動
と共に駆動され矢印ニで示す時計回り方向に回転するマ
グネットロール15によって現像剤dが矢印ホで示す反
時計回りに記録電極シート17の表面に沿って上方へ搬
送される。そして、回路素子18により記録電極ELが
駆動されて円筒電極5への画像記録処理が進行する。
【0035】次に、印字が終了すると、駆動部による円
筒電極5の駆動が停止すると共に駆動軸26の駆動が停
止する。この停止により、駆動軸26からオイルダンパ
25を介して駆動歯車24に与えられていたトルクが消
失する。このため駆動歯車24から歯付きシャフト21
に加えられていた螺旋バネ23の付勢力と拮抗する下方
向への力が失われる。したがって、螺旋バネ23の付勢
力によって、図7(c)に示すように、歯付きシャフト2
1が矢印タで示す上方向に引き上げられる。この歯付き
シャフト21の上方向への移動によって駆動歯車24が
破線矢印レで示す反時計回り方向に回転する。この回転
によって、駆動歯車24と停止している駆動軸26との
間にオイルダンパ25による抵抗が発生する。この抵抗
のため駆動歯車24は緩やかに回転し、したがって歯付
きシャフト21は緩やかに上昇する。そして、歯付きシ
ャフト21は前述の降下したときと同様の距離Hを上方
に移動して規定停止位置で停止する。すなわち、この歯
付きシャフト21と共に円筒電極5が矢印タで示す上方
向に引き上げられて記録電極シート17の記録電極EL
から離脱する。
【0036】このように、印字時には円筒電極5への駆
動力を利用して駆動軸26を駆動することにより円筒電
極5を自動的に記録電極ELに当接させると共に、非印
字時には駆動軸26の駆動力消失を契機として螺旋バネ
23の付勢力により円筒電極5を自動的に記録電極EL
から離脱させるので、非使用時の記録電極ELへの当接
を自動的に排除でき、これによって弾性体からなる記録
電極EL部の変形を防止でき、したがって良好な印字機
能を長期に持続できる。また、印字駆動に同期させてお
り、印字駆動と別系統の駆動系や制御部を必要としない
のでコストの上昇を抑制できると共に全体として構成を
小型にまとめることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、円筒電極のような当接部材を駆動する駆動力を利
用し、この当接部材を、駆動軸のような駆動力付与手
段、オイルダンパのようなトルクリミッタ、駆動歯車の
ような移動力付与手段、及び歯付きシャフトのような移
動部材を介して記録電極のような被当接部材に自動的に
当接させ、上記駆動力消失を契機に螺旋バネのような付
勢力付与手段により当接部材を被当接部材から離脱させ
るので、非使用時の被当接部材への当接を自動的に排除
でき、これによって被当接部材の変形を防止することが
できる。
【0038】また、被当接部材の良好な機能を長期に持
続することができる。さらに、装置本体の駆動に同期さ
せており、装置本体の駆動と別系統の駆動系や制御部を
必要としないので、コストの上昇を抑制できると共に、
装置の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係わる当接制御装置の斜視図であ
る。
【図2】一実施例に係わる静電記録装置の全体構成を示
す模式的断面図である。
【図3】記録画像形成ユニットの構成を示す断面図であ
る。
【図4】記録電極シートの詳細を示す図である。
【図5】現像部の構成を示す模式的断面図である。
【図6】(a) は図1の当接制御装置の正面図、(b) はそ
の側面図である。
【図7】(a),(b),(c) は静電記録装置における当接制御
装置の動作を説明する動作状態図である。
【符号の説明】
1 給紙カセット 2 給紙コロ 3 待機ロール対 4 用紙搬送経路 5 円筒電極 5a バイアス電源 6 転写ロール 7 搬送ベルト 8 定着器 8a 加熱ロール 8b 圧接ロール 9 排出口 10 排紙トレイ 11 トナー貯留槽 11a 攪拌羽根 12 現像記録槽 12a、12b オーガロール 13 トナー補給ロール 14 現像部 15 マグネットロール 16 現像スリーブ 16a、16b、16c 平面部 17 記録電極シート 17a ベースフィルム 17b 記録電極線 18 回路素子 19 掻き取り板 20 カバーフィルム 21 歯付シャフト 22 本体装置側支持部材 23 螺旋バネ 24 駆動歯車 25 オイルダンパ 26 駆動軸 d 現像剤 d′ 残留現像剤 EL 記録電極 Os トナー補給口 P 普通紙 t0 補給用のトナー T 画像転写部 U 記録画像形成ユニット W 記録部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被当接部材と、 該被当接部材に当接する当接部材と、 該当接部材に設けられ、該当接部材を前記被当接部材に
    対し当接方向及び離脱方向へ移動させる移動部材と、 該移動部材を離脱方向へ付勢する付勢力付与手段と、 前記移動部材に当接方向への移動力を与える移動力付与
    手段と、 該移動力付与手段に駆動力を与える駆動力付与手段と、 前記移動力付与手段と前記駆動力付与手段との間に設け
    られ前記付勢力付与手段の力よりも強い所定の駆動力が
    加わることにより駆動力の伝達を遮断するトルクリミッ
    タと、 を有し、 前記駆動力付与手段の動作を停止することなく前記当接
    部材を前記被当接部材に所定の力で当接させることを特
    徴とする当接制御装置。
  2. 【請求項2】 記録電極シートと、該記録電極シートに
    当接する円筒電極とを備えて普通用紙に画像を記録する
    静電記録装置において、 上記円筒電極に設けられ、該円筒電極を前記記録電極シ
    ートに対し当接方向及び離脱方向へ移動させる歯付シャ
    フトと、 該歯付シャフトを離脱方向へ付勢するバネと、 前記歯付シャフトに当接方向への移動力を与える駆動歯
    車と、 該駆動歯車に駆動力を与える駆動軸と、 前記駆動歯車と前記駆動軸との間に設けられ前記バネの
    力よりも強い所定の駆動力が加わることにより駆動力の
    伝達を遮断するオイルダンパと、 を有し、 前記駆動軸の動作を停止することなく前記円筒電極を前
    記記録電極シートに所定の力で当接させることを特徴と
    する当接制御装置。
JP17503793A 1993-07-15 1993-07-15 当接制御装置 Withdrawn JPH0727199A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206611A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Chiyoda Manufacturing Co Ltd 伸縮駆動機構
DE10233442B3 (de) * 2002-07-23 2004-01-08 Siemens Ag Überlastschutz
US8196773B2 (en) 1996-02-26 2012-06-12 Panasonic Corporation Component suction method

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