JPH06342238A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06342238A
JPH06342238A JP5130402A JP13040293A JPH06342238A JP H06342238 A JPH06342238 A JP H06342238A JP 5130402 A JP5130402 A JP 5130402A JP 13040293 A JP13040293 A JP 13040293A JP H06342238 A JPH06342238 A JP H06342238A
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JP
Japan
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shape memory
elastic roller
roller
memory alloy
layer thickness
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JP5130402A
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English (en)
Inventor
Jiyunichi Murakoso
純一 村社
Hiroyuki Inoue
博之 井上
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、現像ローラにトナー層厚規制ブレ
ードを圧接することにより、現像ローラ周面にトナー薄
層を形成して感光ドラムの静電潜像を現像する画像形成
装置に関するもので、該現像ローラに該トナー層厚規制
ブレードを圧接したままにしておくことによる該現像ロ
ーラの周面に凹部が発生するのを防止し、濃淡ムラ等が
なく印字品質の高い画像形成装置を提供するものであ
る。 【構成】 本発明による画像形成装置は、形状記憶合金
部材と復原力を有する部材からなる機構を用いて、装置
が印字動作の状態にある時のみ現像ローラにトナー層厚
規制ブレードを圧接し、印刷動作を行わない時は、該現
像ローラと該トナー層厚規制ブレードの圧接状態を解除
する機構を有するもので、そのための駆動回路や原動力
を用いないで、上記目的を達成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、一成分接触現像方式を
採用した現像装置に関するもので、さらに詳しくは、レ
ーザプリンタ、LEDプリンタ、液晶プリンタ、複写機
などの電子写真式記録装置に関するものである。
【従来の技術】画像形成装置としてのプリンタ、及び複
写機は、現在その印字品質、速度から電子写真方式のも
のが注目されている。特に最近では、パーソナルユース
を目的とした小型かつ低価格のものが市場に数多く見ら
れるようになった。この電子写真記録装置の現像剤は、
従来からキャリアとトナーより成る二成分現像剤が多く
用いられてきた。しかし、二成分現像剤を使用した場
合、現像を安定におこなうためには、現像剤中のトナー
濃度を一定に保つ必要があり、現像装置に現像剤攪拌機
構、トナー濃度検知手段等が必要となるため、現像装置
が複雑にならざるを得なかった。そこで近年、電子写真
式記録装置の現像方式として、このような機構・手段の
必要がなく現像装置構成が単純で、画像の鮮明な点か
ら、弾性ローラ周面にトナー層を形成し、これを静電潜
像担持体に接触させて現像する一成分接触現像方式が用
いられている。図11に、このような非磁性一成分現像
器を使用した、電子写真式記録装置の構成図を示し、こ
れを説明する。図中、1はa−Si感光体、有機感光
体、Se感光体等の感光体ドラム、200は定着器で、
感光体ドラム1の周囲には、感光体を所定の電位に帯電
させるための、ブラシ帯電器、コロナ帯電器、ローラ帯
電器等の一様帯電器3と、LED光学系、EL光学系、
レーザ光学系、液晶光学系等の画像露光装置4と、非磁
性一成分現像器、磁性一成分現像器、二成分磁気ブラシ
現像器等の現像器500と、導電性ローラ転写器、コロ
ナ放電器等の転写器6と、ブレードクリーナ、ブラシク
リーナ等のクリーナ7と、除電ランプ8とが配置されて
いる。尚、定着器2は記録紙9の搬送経路上に配置され
ている。感光体ドラム1、ブラシ帯電器やローラ帯電器
3、導電性ローラ転写器6、定着器2は、図示しない軸
によってそれぞれ回転可能になっている。印字に際して
は、まず、感光体ドラム1の表面を、一様帯電器3を用
いて帯電させる。次に、感光体ドラム1の表面を、画像
露光装置4によって画像パターンに応じ画像露光する。
これにより、感光体ドラム1上の露光された部分では、
電荷が減少して静電潜像が形成される。感光体ドラム1
表面上に形成された静電潜像が現像器500を通過する
と、あらかじめ帯電されたトナーが該静電潜像に付着し
てトナー像が形成され、現像がおこなわれる。一方、画
像記録用の記録紙9は、給紙部90からピックアップロ
ーラ91によりピックされ、レジストローラ92に突き
当てられ、先端が揃えられた後、感光体ドラム1上のト
ナー像に接触する位置にタイミングをとって供給され
る。転写器6は記録紙9を挟んで感光体ドラム1の近傍
に設置され、記録紙9をトナーと逆特性に帯電させて感
光体ドラム1上のトナー像を静電的に記録紙9に転写さ
せる。記録紙9上の未定着トナー像は、定着器200を
通過する間に、熱及び圧力によって記録紙9に定着さ
れ、以上で印字は終了する。印字を終了した記録紙9
は、排出ローラ93によりスタッカ94に排出される。
また上記転写後に感光体ドラム1上に残った残留トナー
はクリーナ7により清掃される。さらに感光体ドラム1
の表面は、除電ランプ8により残留電荷を除去されて初
期状態にもどる。以下、このプロセスを繰り返して印字
が行われる。次に、図2に、図1の現像器500の構成
図を示し、これを用いてその構成と作用を説明する。図
12において、510は現像剤511を収容するトナー
ホッパである。回転可能に取り付けられた512の攪拌
部材を、図には示さぬ駆動手段により矢印513方向に
回転させることにより、現像剤511を攪拌する。現像
剤511は非磁性及び絶縁性を有する樹脂性のトナーで
ある。514は、弾性ローラから成る現像剤担持体であ
り、金属製の回転軸515を中心に回転可能になってお
り、この回転軸515を図には示さぬ駆動手段で矢印5
16方向に回転させることによって、現像剤511を感
光体ドラム1の現像部に搬送、供給する。該弾性ローラ
514の材料には、ウレタンゴム、シリコンゴム、アク
リルニトリルブタジエンゴム(NBR)、多孔質ウレタ
ンスポンジ等にカーボンを添加し導電性を付与した弾性
体を用いることができる。現像時には、回転軸515を
通して弾性ローラ514に電源517から現像バイアス
を印加することにより、感光体ドラム1上に安定にトナ
ー像を形成する。この電圧は、例えば感光体ドラム1に
有機感光体を用いたときには一般にマイナスである。5
18は回収ローラで、弾性ローラ514に接して配置さ
れている。回収ローラ518は、金属製の回転軸519
を中心に回転可能になっており、この回転軸519を図
示せぬ駆動手段で矢印520方向に回転させることによ
り、現像後の残留トナーを弾性ローラ514からかき取
る。現像時には、回転軸519を通して回収ローラ51
8に電源521から所定のバイアス電圧を印加すること
により、トナーを安定して回収する。522は、羽根車
で、回収ローラの近傍に配置されている。この羽根車5
22を図示せぬ駆動手段で矢印523方向に回転させる
ことにより、現像剤511を弾性ローラ514に供給す
る。524は、層厚規制ブレードで、トナー511を所
定の電荷量に帯電し、弾性ローラ514上のトナー52
5の層厚を一定に規制する。層厚規制ブレード524は
金属製の板状のもので、剛体の保持具526(金属製)
に固定されている。保持具526は回転軸527を中心
に、回転可能に取り付けられている。528はコイルば
ねで、保持具526と現像器の容器の突き当て部540
の間に圧縮した状態で取り付けられている。層厚規制ブ
レード524は、コイルばね528に付勢されて弾性ロ
ーラ514に圧接する。トナー511は、弾性ローラ5
14の回転により、弾性ローラ514と層厚規制ブレー
ド524の間を通過する際、摩擦帯電することによっ
て、電荷を付与される。さらに、弾性ローラ514と層
厚規制ブレード524の間に、電源535により電圧を
印加することによって、トナー511に電荷を注入して
いる。すなわち、トナー511には、摩擦帯電と電荷注
入により電荷が付与される。以上のように、本現像器で
は、弾性ローラ上に帯電したトナーの薄層を形成し、こ
れを感光体ドラム上の静電潜像に接触させて現像を行
う。
【発明が解決しようとする課題】以上のような非磁性一
成分現像器では、弾性ローラ周面にトナー薄層を形成す
るために、弾性ローラ周面にトナー層厚規制ブレードを
圧接している。ところが、ブレードを常に弾性ローラに
圧接したままでは、装置の非稼働時、或いは長時間の印
字待機時にブレードを弾性ローラの一箇所に長時間押し
つけておくことになる。このように、弾性ローラの一箇
所に力を加え続けると、弾性ローラのゴム等の材料がク
リープ変形を起こす。従って、長時間装置を停止した後
は、弾性ローラ周面に凹みができ、これがトナー層の均
一な形成や帯電、ローラの円滑な回転を妨げることによ
って、印字画像上に濃淡むらが発生するなどして、画質
劣化が起こるといった問題を生じていた。上記の問題に
対処するため、従来は、前記剛性部材と前記弾性ローラ
の圧接状態を装置の通電時のみ保持するような機構を設
け、この動作を実現するために、ソレノイドや回転動作
を行うカム等を用いていた。このため、装置の通電時、
印字待機時、電源遮断時、停電時等毎に、それぞれ剛性
部材と弾性ローラ間の離接動作をおこなわせるような、
ソレノイド駆動のため制御回路や駆動のための電力が必
要になり、本来簡易な構成になるべき非磁性一成分現像
装置が複雑になってしまうという問題が生じていた。
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題に
鑑みなされたもので、弾性ローラの周面に剛性部材を圧
接して画像記録を行う像形成装置において、形状記憶合
金製部材と復原力を有する部材から成る機構を、発熱源
の温度状態で2値に動作させて、装置が印字動作時には
前記剛性部材と前記弾性ローラ間に圧接力を付与し、こ
れを所定の圧接力で保持し、装置が印字待機状態、或い
は電源遮断状態にあるときは、弾性を有する部材の復原
力によって、前記弾性ローラと剛性部材の圧接を解除
し、これを保持するように作用する機構を有することを
特徴とする。
【作用】装置内の発熱源は、印字動作状態と、印字待機
状態或いは電源遮断状態の二値の温度状態をとる。該発
熱源が印字動作状態の温度である時、形状記憶合金から
成る部材が形状復帰動作し、この動作力で弾性ローラと
剛性部材に圧接力を付与及び解除する加圧解除機構を作
動させ、剛性部材と弾性ローラ間に所定の圧接力が付与
される。この状態は、装置が印字動作を行っている間、
該形状記憶合金の復帰動作力によって保持される。装置
が印字待機状態になると、発熱源の温度が下がり、該形
状記憶合金の復帰動作力が失われ、加圧解除機構の動作
機構内の弾性を有する金属製部材の復原力によって前記
加圧解除機構を先の場合と逆に動作させ、圧接状態は解
除される。この状態は装置の印字待機時と電源遮断時に
保持される。従って、装置を長期間停止しても弾性ロー
ラがクリープ変形することはない。このように、本発明
によれば、前記剛性部材と弾性ローラの圧接状態を、装
置が印字動作の状態にある時のみとし、印字動作を行わ
ないときは、前記剛性部材と弾性ローラの圧接状態の解
除を、ソレノイドや原動機、及びその駆動電力、制御回
路等を一切使用しないで、自動的に行うことができる。
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
述べる。 (実施例1)本発明の実施例について、図1、及び図2
を用いて説明する。図は本発明における電子写真式記録
装置(画像形成装置)の層厚規制部離接機構600を主
体とした要部構造説明図で、図1は電源遮断時と通電時
の印字待機時、図2は通電時で印字動作時を示してい
る。図中、514は現像剤担持体である弾性ローラ、5
24はトナー層厚規制ブレード(剛性部材)であり、弾
性ローラ514に対して加圧力を可変となるように軸5
27を中心に回転可能となっている。軸527には板ば
ね633が配置されている。634はレバーであり、矢
印Aの方向に移動することにより、レバー先端部635
が板ばね633を押すことにより、ブレード524を弾
性ローラ514に圧接することができるようになってい
る。装置が印字待機時及び電源遮断時には、レバー63
4が矢印Bの方向に移動することにより、レバー先端部
635が板ばね633を押し戻し、弾性ローラ514と
ブレード524が圧接しない状態になっている。642
はレバー634の変位を所定の位置で制限するストッパ
で、これによりブレード524の圧接力、及び解除量を
規定できる。633〜635、及び642を加圧解除機
構と呼ぶことにする。236は定着装置内のヒートロー
ラ、237はそのバックアップローラである。638は
レバー634を矢印A方向、及び矢印B方向に動作させ
る加圧解除機構作動機構である。図3に前記加圧解除機
構作動機構638の断面図を示し、その動作について説
明する。(b)は装置の印字動作時の状態、(a)は電
源遮断時及び印字待機時の状態を示す。図3において、
640は形状記憶合金(Ni−Ti合金)から成るコイ
ルばねで、(b)に示した状態がその記憶形状復帰動作
をおこなっている場合である。レバー634と結合した
シリンダ639をはさんで逆側に配置されているのが、
通常の金属からなる(本実施例の場合はSUS)コイル
ばね641である。該形状記憶合金コイルばね640の
形状記憶温度は、定着器が印字動作状態のときの温度よ
り低く、常温よりは十分に高く設定してある。本実施例
の場合は、70℃に設定した。図3(b)において装置
が印字動作時は、ヒートローラ236が約140℃に加
熱される。すると形状記憶合金製ばね640が形状復帰
動作を行い、シリンダ639を矢印B方向に移動させ
る。このとき、形状動作復帰力はコイルばね641と、
板ばね633が弾性ローラ514に加えている圧接力よ
りも大きく設定してある。この状態((b)の状態)は
定着装置が加熱されている状態、すなわち印字動作を行
っている間保持される。図3の(a)で、装置が印字待
機時、及び電源遮断時の動作を説明する。この場合ヒー
トローラ236の加熱が中止され、温度が下がる。そし
て形状記憶合金製コイルばね640の形状記憶温度(7
0℃)よりも下がると、形状復帰動作力を失う。する
と、コイルばね641の復原力によってシリンダ639
が矢印A方向に押され、レバー634が矢印A方向に移
動する。この状態は、定着装置の温度が下がっている状
態、即ち電源遮断時、及び通電時で印字待機時の間保持
される。また、装置が印字待機状態である時に、再び装
置に印字命令を実行すると、定着器は印字動作の温度ま
で加熱され、その後印字が行われる。この間、定着器が
印字可能温度まで加熱されるのに必要な時間は20秒程
度である。上記形状記憶合金製コイルばねの記憶形状温
度は、定着器の印字可能温度より低目に設定されている
ので、この20秒の間に前記圧接力付与機構は動作完了
し、現像器は現像可能状態になる。このように、装置稼
働時には、弾性ローラ514にブレード524が圧接さ
れた状態で、弾性ローラ514上へのトナー層形成、現
像が行われる。また、装置に通電中の印字待機時、装置
の電源遮断時、停電時等、定着器の温度が、640の形
状記憶合金製コイルばねの形状記憶温度(本例では70
℃)より低い状態では、弾性ローラ514とブレード5
24の圧接状態が自動的に解除される。以上の各実施例
の説明では、非磁性一成分接触現像器の現像ローラとト
ナー層規制ブレードの圧接及び解除機構について述べた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その他
の、剛性部材と弾性部材の接触部分にも適用できる。例
えば、現像ローラと感光体ドラムの間、感光体ドラムと
転写ローラの間、感光体ドラムと帯電ローラや帯電ロー
ラの間、等のように、装置稼働時、特に印字動作時は圧
接が必要で、かつクリープ変形を避けたい部分に適用可
能である。 (実施例2)本発明に関わる第2の実施例について説明
する。なお、図は図1及び図2を使用する。本例では、
定着装置の温度が、装置の電源遮断時、通電時で印字待
機時、印字動作時の三種の温度状態をとるものとする。
このとき、三種の温度は、上に挙げた順に高温に移行す
るものとする。この場合、640の形状記憶合金製コイ
ルばねに形状記憶温度は、定着装置が通電時で印字待機
時の温度以上で、印字動作時の温度以下に設定されてい
る。本例の場合では、形状記憶合金製コイルばねが、装
置が通電時で、定着装置の印字待機時と印字動作時の温
度の間で、形状復帰動作をおこなう。従って実施例1の
圧接力印加機構の動作と同様、装置の印字待機時には、
ブレード524と弾性ローラ514の圧接は解除され、
装置が印字動作時になると、前記圧接動作が行われる。
また、装置の電源遮断時、停電時等の場合は、定着器が
加熱されず、ブレード524と、弾性ローラ514の圧
接は、解除された状態になるのは、実施例1の場合と同
様である。本例の場合のように、定着装置が三値の温度
状態をとる装置の場合も、形状記憶合金製コイルばねの
形状記憶温度を、上記のように設定すれば実施例1と同
様の動作を実現できる。 (実施例3)本発明に関わる第3の実施例について、図
4を用いて説明する。図中の記号は、図1及び図2と共
通である。本例は、形状記憶合金製コイルばねを、定着
装置から離れた場所に配置した場合の例である。この場
合、定着装置から形状記憶合金製コイルばね640に熱
を直接加えることができないので、媒体を用いて熱を加
える。643は定着ヒートローラの熱を集熱する銅線
で、定着ヒートローラ236に近接して設置してある
が、定着ヒートローラ236に接触して設置しても構わ
ない。また、必ずしも金属でなくてもよい。前記銅線6
43は、定着ヒートローラ236表面近傍に張り巡らさ
れた後、加圧解除機構作動機構638に巻き付けられて
いる。なお、銅線643は銅以外にも、細管に伝熱媒体
(液体、気体)を封入したものでも構わない。本実施例
の場合も、ブレード524と弾性ローラ514の離接動
作原理は、実施例1、及び実施例2の場合とまったく同
じである。ヒートローラ236の熱を離れた場所まで伝
えられるので、加圧解除機構作動機構638の設置可能
範囲が、実施例1及び実施例2の場合よりも広くとれ
る。 (実施例4)次に本発明の第4実施例について、図5、
及び図6を用いて説明する。図は本発明における電子写
真式記録装置(画像形成装置)の層厚規制部離接機構6
00を主体とした要部構造説明図で、図5は電源遮断時
と通電時の印字待機時、図6は通電時で印字動作時を示
している。図中、514は現像剤担持体である弾性ロー
ラ、524はトナー層厚規制ブレード(剛性部材)であ
る。層厚規制ブレード524は剛性部材のブレードホル
ダ526に片持ち状に固定され、ブレードホルダ526
は軸527に回転可能に取り付けてある。また、200
は定着器で、この極近傍に形状記憶合金(Ni−Ti合
金)から成るコイルばね640が片端を固定された状態
で取り付けてある。該形状記憶合金コイルばね640の
形状記憶温度は、定着器が印字動作状態のときの温度よ
り低く、常温よりは十分に高く設定してある。本実施例
の場合は、80℃に設定した。図7は形状記憶合金製コ
イルばねの記憶形状である。また該形状記憶合金から成
るコイルばね640の他端は、剛性の変形動作伝達部材
636の片端に連結されている。該変形動作伝達部材6
36の他端は、軸637を中心に回転可能に取り付けら
れた圧接力印加ストッパ648の一端に連結されてい
る。ばね539は圧接力印加用ばねで、現像器フレーム
540内の穴541に両端自由に配置されていて、ブレ
ードホルダ526を矢印542の方向に付勢する。ばね
543は、圧接力解除用ばねで、片端を現像器フレーム
540に固定されていて、他端は、ブレードホルダを矢
印544方向に付勢している。図5において、装置が印
字待機時、電源非投入時には、定着器が印字動作時より
も低い温度になっており、形状記憶合金製コイルばね6
40は軟らかい状態になっており、圧接力解除該圧接力
印加用ばね539の発生する復原力で矢印645方向に
回転する。この時、圧接力解除用ばね543がブレード
ホルダを矢印544方向に復原力によって付勢し、ブレ
ードホルダ526は、ストッパ546に接するまで矢印
547方向に回転する。以上の動作で、ブレード524
は、弾性ローラ514から解除された状態になり、この
状態は保持される。一方、装置が印字動作時は、定着器
200が印字動作を行う所定の温度まで加熱されるの
で、図6に示すように形状記憶合金製コイルばね640
は、記憶した形状(図7)に戻る復帰動作を行う。この
時の動作力は、圧接力印加用ばね539と圧接力解除用
ばね543が発生する復原力よりも十分に大きく設定さ
れている。従って、圧接力印加用ストッパ648は、穴
541を完全に塞ぐ位置まで矢印646方向に回転した
後停止し、この状態を保持する。従って、圧接力印加用
ストッパ648が停止した後は形状記憶合金製コイルば
ね640が更に復帰動作を行っても、圧接力印加用スト
ッパ648は現像器フレーム540に突き当たってそれ
以上回転しないので、圧接力印加用ばね539には影響
を及ぼさない。以上の動作で、圧接力印加用ばね539
は圧縮され、ブレードホルダ526を押し、矢印549
方向に回転させ、ブレード524と弾性ローラ514の
間に所定の圧接力を印加する。なお、該圧接力は、圧接
力印加用ばね539が圧縮されて復原力によってブレー
ドホルダ526を押す力から、圧接力解除用ばね543
が圧縮されて復原力でブレードホルダ526を矢印54
4方向に押す力を差し引いたものである。以上の圧接力
印加状態は、定着器が印字動作状態の温度である間保持
される。装置通電時で、しばらく印字動作を行わないで
いると、装置は印字待機状態になる。このとき定着器の
電源は遮断される等して印字動作時の温度より低くな
り、上記形状記憶合金コイルばねは記憶形状復帰力を失
い、前記ブレード524と前記弾性ローラ514の圧接
状態は解除される。再び装置に印字命令を実行すると、
定着器は印字動作の温度まで加熱され、その後印字が行
われる。この間、定着器が印字可能温度まで加熱される
のに必要な時間は20秒程度である。上記形状記憶合金
製コイルばねの記憶形状温度は、定着器の印字可能温度
より低目に設定されているので、この20秒の間に前記
圧接力付与機構は動作完了し、現像器は現像可能状態に
なる。このように、装置稼働時には、弾性ローラ514
にブレード524が圧接された状態で弾性ローラ514
が矢印516方向に回転し、弾性ローラ514上へのト
ナー層形成、現像が行われる。また、装置に通電中の印
字待機時、装置の電源遮断時、停電時等、定着器の温度
が、640の形状記憶合金製コイルばねの形状記憶温度
(本例では80℃)より低い状態では、弾性ローラ51
4とブレード524の圧接状態が自動的に解除される。
以上の各実施例の説明では、非磁性一成分接触現像器の
現像ローラとトナー層規制ブレードの圧接及び解除機構
について述べたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、その他の、剛性部材と弾性部材の接触部分にも適
用できる。例えば、現像ローラと感光体ドラムの間、感
光体ドラムと転写ローラの間、感光体ドラムと帯電ロー
ラや帯電ローラの間、等のように、装置稼働時、特に印
字動作時は圧接が必要で、かつクリープ変形を避けたい
部分に適用可能である。 (実施例5)本発明に関わる第5の実施例について説明
する。なお、図は図5及び図6を使用する。本例では、
定着装置の温度が、装置の電源遮断時、通電時で印字待
機時、印字動作時の三種の温度状態をとるものとする。
このとき、三種の温度は、上に挙げた順に高温に移行す
るものとする。この場合、640の形状記憶合金製コイ
ルばねに形状記憶温度は、定着装置が通電時で印字待機
時の温度以上で、印字動作時の温度以下に設定されてい
る。本例の場合では、形状記憶合金製コイルばねが、装
置が通電時で、定着装置の印字待機時と印字動作時の温
度の間で、形状復帰動作をおこなう。従って実施例4の
圧接力印加機構の動作と同様、装置の印字待機時には、
ブレード524と弾性ローラ514の圧接は解除され、
装置が印字動作時になると、前記圧接動作が行われる。
また、装置の電源遮断時、停電時等の場合は、定着器が
加熱されず、ブレード524と、弾性ローラ514の圧
接は、解除された状態になるのは、実施例4の場合と同
様である。本例の場合のように、定着装置が三値の温度
状態をとる装置の場合も、形状記憶合金製コイルばねの
形状記憶温度を、上記のように設定すれば実施例4と同
様の動作を実現できる。 (実施例6)本発明に関わる第6の実施例について、図
8、図9、及び図10を用いて説明する。図中の記号
は、第4実施例及び第5実施例と共通で、図8は、ブレ
ード524と弾性ローラ514の圧接が解除された状
態、図9がブレード524と弾性ローラ514が圧接し
た状態を示している。本例は、形状記憶合金製コイルば
ねを、定着装置から離れた場所に配置した場合の例であ
る。この場合、定着装置から形状記憶合金製コイルばね
640に熱を直接加えることができないので、媒体を用
いて熱を加える。図10は、熱伝達手段の斜視図であ
る。236は定着ヒートローラ、237はバックアップ
ローラである。652は定着ヒートローラの熱を集熱す
る集熱板で、本例では金属板を用い、定着ヒートローラ
236に近接して設置してあるが、定着ヒートローラ2
36に接触して設置しても構わない。また、必ずしも金
属でなくてもよい。652の集熱板には、熱伝達部材6
55が取り付けてある。これは銅線で作成され、集熱板
652の表面に張り巡らされた後、形状記憶合金製コイ
ルばね640に熱を伝える伝熱部材656に接続されて
いる。形状記憶合金製コイルばね640は、伝熱部材6
56に伸縮可能な状態で巻き付けられている。なお、本
例では伝熱部材656は銅を用いた。また657は、熱
伝達部材655の熱の損失を防ぐ断熱材である。熱伝達
部材655は、銅以外にも、細管に伝熱媒体(液体、気
体)を封入したものでも構わない。また、集熱板652
は必ずしも必要ではない。本実施例の場合も、ブレード
524と弾性ローラ514の離接動作原理は、まったく
同じである。定着装置200の熱を離れた場所まで伝え
られるので、形状記憶合金製コイルばね640の設置可
能範囲が、実施例4及び実施例5の場合よりも大きくと
れる。尚、本実施例においては、形状記憶合金製コイル
ばね640に熱を与える熱源として、定着器の熱を利用
するものを示した。しかし、該熱源が定着器に限られる
ものではなく、画像形成装置内の他の熱源を利用し、印
字動作に同期して該形状記憶合金製コイルばね640に
熱を与える方法によっても実現できることは言うまでも
ない。
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、装
置を長時間停止しても、弾性ローラがクリープ変形せず
画質の安定な記録装置が得られる。また、装置印字動作
時のみ、剛性部材と弾性ローラの圧接状態を生じるよう
な離接機構を、電源を必要とするようなソレノイドや原
動機、或いは、制御回路等を一切必要としないで自動的
に行うものを簡易な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第1実施例及び第2実施例(電源断時及び印
字待機時)
【図2】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第1実施例及び第2実施例(印字動作時)
【図3】加圧解除機構の作動機構を示す断面図 (a)圧接解除時 (b)圧接動作時
【図4】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第3実施例
【図5】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第4実施例(電源断時及び印字待機時)
【図6】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第4実施例(印字動作時)
【図7】形状記憶合金製コイルばねの記憶形状
【図8】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第5実施例(電源断時及び印字待機時)
【図9】本発明における画像形成装置層厚規制部離接機
構600の第5実施例(印字動作時)
【図10】本発明における画像形成装置層厚規制部離接
機構600の第6実施例
【図11】本発明が実施できる電子写真装置の構成図
【図12】図11の電子写真装置における現像器の構成
【符号の説明】
1 感光ドラム 200 定着部 514 現像ローラ 9 記録紙 524 層厚規制部 640 形状記憶合金から成る部材 600 層厚規制部離接機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体(1)と、 該潜像担持体(1)上の潜像を現像する現像剤担持体
    (5)と、 該現像剤担持体(514)の現像剤の層厚を規制する層
    厚規制部(524)と、 層厚規制部離接機構(600)と、 を備えた画像形成装置において、 層厚規制部離接機構(600)が、形状記憶合金から成
    る部材(640)を含んで構成されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前期形状記憶合金からなる部材(64
    0)が、 記録紙(9)に転写したトナー像を定着させる熱定着部
    (200)の近傍に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
JP5130402A 1993-06-01 1993-06-01 画像形成装置 Pending JPH06342238A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7894755B2 (en) 2006-11-30 2011-02-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Developing unit with toner regulator and image forming apparatus using the same
US11782358B2 (en) 2021-11-30 2023-10-10 Kyocera Document Solutions Inc. Developing agent filling device that releases developing roller from pressure of regulation blade, and developing agent filling method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7894755B2 (en) 2006-11-30 2011-02-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Developing unit with toner regulator and image forming apparatus using the same
US11782358B2 (en) 2021-11-30 2023-10-10 Kyocera Document Solutions Inc. Developing agent filling device that releases developing roller from pressure of regulation blade, and developing agent filling method

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