JP2000010391A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000010391A
JP2000010391A JP10186958A JP18695898A JP2000010391A JP 2000010391 A JP2000010391 A JP 2000010391A JP 10186958 A JP10186958 A JP 10186958A JP 18695898 A JP18695898 A JP 18695898A JP 2000010391 A JP2000010391 A JP 2000010391A
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toner
developing device
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replenishing
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JP10186958A
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Kazumasa Ishikawa
一正 石川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像器内のトナー搬送方向におけるトナーの
分布を略均一に保って、現像される画像の信頼性を向上
させることができる現像装置を提供すること。 【解決手段】 トナー搬送量可変手段54としての遊星
歯車装置56A,56Bなどの変速手段によって、スク
レーパ46及びマグローラ47により現像器20内に補
給されるトナーの補給量に応じて、該現像器20内のト
ナー搬送方向におけるトナーTの分布が略均一になるよ
うに、パドル40及びコイルスプリング53のトナー搬
送量を変化させる。これにより、上記トナー補給器32
から補給されるトナー補給量が増減しても、上記現像器
20内の上記トナー搬送部20Aのトナー搬送方向にお
けるトナーTの分布が略均一化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の現像装置に関し、詳しくは、現像器
とトナー補給器との間で、該現像器に補給されるトナー
を循環搬送させる方式の現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスにより画像を形成する
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像記録装置にお
ける現像装置の一種に、トナー補給器としてのトナーケ
ース内に収容されている一成分磁性トナーを、トナー補
給手段としてのスクレーパにより掻き上げ、該スクレー
パにより掻き上げられたトナーを、現像器の幅方向に亘
って配置されたマグネットローラ(以下、「マグロー
ラ」という)の回転により、該現像器の幅方向に沿って
設けられたトナー補給口に向けて吸着搬送し、該トナー
補給口の部位で、該マグローラに吸着搬送されるトナー
を、該マグローラに接する補給ブレード(スポンジ)に
より掻き落として該現像器内に補給する一方、該現像器
内に補給されたトナーを、トナー供給手段としての搬送
ローラ及び現像ローラにより、像担持体としての感光体
や記録紙に供給して随時消費する極めて小型な構成の現
像装置が知られている。
【0003】しかしながら、この現像装置では、上記マ
グローラにより上記現像器に対してトナーが連続的に補
給されるため、そのトナー補給量とトナー消費量とが不
均等な状態での現像が長く続くと、該現像器内のトナー
量が一定に保たれなくなって、該現像器からトナーが溢
れてしまったり、該現像器の幅方向の一部のトナーのみ
が他の部分のトナーよりも多く消費されて、該現像器の
幅方向における上記のトナーが多く消費される部分のト
ナー量が不足したりする不具合があった。
【0004】このような不具合を解消するために、上記
マグローラと上記補給ブレードにより、上記トナーケー
ス及び現像器の幅方向の適所(例えば、両端)に設けた
トナー補給口から、該現像器内のトナー補給部位に上記
トナーを補給し、該現像器の幅方向に亘って配設された
トナー搬送手段としてのパドルと、該パドルに取り付け
られたコイルスプリングとの回転により、該現像器の幅
方向のトナー補給部位に補給されたトナーを、該現像器
の幅方向のトナー回収部位(例えば、中央)に搬送した
後、このトナー回収部位に搬送されたトナーを、該トナ
ーケース及び現像器に設けられたトナー回収口を通し
て、該マグローラにより吸着回収し、該マグローラに吸
着回収されたトナーを、該マグローラに接する回収ブレ
ード(スポンジ)により掻き落として上記トナーケース
内に戻すように構成したトナー循環方式の現像装置が提
案されている。
【0005】この現像装置においては、上記現像器内に
補給されたトナーが、上記パドル及びマグローラの回転
により、該現像器の幅方向に沿って搬送されながら、該
現像器と上記トナーケースとの間で循環される。従っ
て、この現像装置では、上記トナーケースから上記現像
器内に補給されたトナーのうち、消費されなかったトナ
ーは、上記マグローラ及び回収ブレードにより、該トナ
ーケース内に逐次戻されるので、そのトナー補給量とト
ナー消費量とが不均等な状態での現像が長く続いても、
該現像器内のトナー量が略一定に保たれ、該現像器から
トナーが溢れてしまうようなことがなくなる。また、こ
の現像装置では、その現像器内に補給されたトナーが、
上記パドル及びコイルスプリングの回転により該現像器
の幅方向に逐次搬送されているので、該現像器の幅方向
の一部のトナーのみが他の部分のトナーより多く消費さ
れた場合でも、このトナーが多く消費された部分に、新
たなトナーが随時送り込まれ、このトナーが多く消費さ
れる部分のトナー量が不足することもなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の小
型な現像装置では、一般的に、そのトナーケースが、上
記現像器に対して着脱交換可能なトナーカートリッジで
構成されていることが多く、このようなトナーカートリ
ッジを使用する現像装置では、該トナーカートリッジ内
のトナーが全て消費された時点で、空になったトナーカ
ートリッジを新しいトナーカートリッジと交換するよう
に構成されている。また、上記現像器に上記トナーケー
スが据え付けられた構成の現像装置においても、通常、
該トナーケース内にトナーが収容されている状態では新
規トナーの補充が行われることはなく、該トナーケース
内のトナーが全て消費された時点で、該トナーケース内
に新規トナーが補充されるように構成されている。
【0007】従って、この種の現像装置においては、そ
のトナーケース内に収容されているトナー量が、上記ト
ナーカートリッジ交換直後や新規トナーの補充直後と、
該トナーカートリッジ交換直前や新規トナーの補充直前
とで大きく異なり、上記スクレーパにより掻き上げられ
て上記マグローラにより現像器内に補給されるトナーの
トナー補給量も、該トナーカートリッジ交換直後や新規
トナーの補充直後では、例えば、28g/sec、該ト
ナーカートリッジ交換直前や新規トナーの補充直前で
は、例えば、3g/secと、大きく変化する。
【0008】一方、前述した従来のトナー循環方式の現
像装置では、上記パドル及びコイルスプリングが一定の
速度で回転するように構成されており、上記マグローラ
により現像器内に補給され、該パドル及びコイルスプリ
ングにより該現像器の幅方向に沿って搬送されるトナー
搬送量が、例えば、20g/secと、一定のトナー搬
送量に設定されている。
【0009】従って、この従来のトナー循環方式の現像
装置においては、上記トナーカートリッジ交換直後や新
規トナーの補充直後の状態では、上記スクレーパにより
掻き上げられて上記マグローラにより現像器内に補給さ
れるトナーのトナー補給量が、上記パドル及びコイルス
プリングにより該現像器の幅方向に沿って搬送されるト
ナー搬送量よりも多くなり、該トナーカートリッジ交換
直前や新規トナーの補充直前の状態では、該トナー補給
量が該トナー搬送量よりも少なくなる。
【0010】このため、前記従来のトナー循環方式の現
像装置においては、上記トナーカートリッジ交換直後や
新規トナーの補充直後の状態では、その現像器内のトナ
ー補給部位におけるトナー量が、該現像器内のトナー回
収部位におけるトナー量よりも多くなって、該トナー回
収部位へのトナー搬送量が不足したり、該トナーカート
リッジ交換直前や新規トナーの補充直前の状態では、そ
の現像器内のトナー補給部位におけるトナー量が、該現
像器内のトナー回収部位におけるトナー量よりも少なく
なって、該トナー回収部位にトナーが送られ過ぎたりす
ることがある。
【0011】このように、このトナー循環方式の現像装
置では、そのトナーケースから補給されるトナー補給量
の増減によって、現像器内のトナー搬送方向におけるト
ナーの分布が不均一になるため、現像された画像(トナ
ー像)に白抜けや黒筋状の地汚れが発生する不具合があ
った。
【0012】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、現像器内のトナー搬
送方向におけるトナーの分布を略均一に保って、現像さ
れる画像の信頼性を向上させることができる現像装置を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体にトナーを供給するト
ナー供給手段を備えた現像器と、該現像器内にトナーを
補給するトナー補給手段を備えたトナー補給器と、該現
像器内に補給されたトナーを該現像器の幅方向に搬送す
るトナー搬送手段と、該トナー搬送手段により搬送され
たトナーをトナー搬送方向下流側の部位で該現像器内か
ら回収して該トナー補給器内に戻すトナー回収手段と、
を有する現像装置において、上記トナー補給手段により
上記現像器内に補給されるトナー補給量に応じて、該現
像器内のトナー搬送方向におけるトナーの分布が略均一
になるように、上記トナー搬送手段のトナー搬送量を変
化させるトナー搬送量可変手段を有することを特徴とす
るものである。
【0014】この現像装置においては、上記トナー搬送
量可変手段によって、トナー補給手段により上記現像器
内に補給されるトナー補給量に応じて、該現像器内のト
ナー搬送方向におけるトナーの分布が略均一になるよう
に、上記トナー搬送手段のトナー搬送量が変化される。
これにより、上記トナー補給器から補給されるトナー補
給量が増減しても、上記現像器内のトナー搬送方向にお
けるトナーの分布が略均一化されるので、上記トナー供
給手段により上記像担持体に供給されるトナーの層厚が
略均一になり、該像担持体上に現像された画像(トナー
像)の白抜けや黒筋状の地汚れが解消される。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の現像装置に
おいて、上記トナー搬送手段は、回転により上記トナー
を搬送する回転体からなり、上記トナー搬送量可変手段
は、該回転体の回転速度を変化させる変速手段、また
は、該回転体の駆動力を継断する継断手段からなること
を特徴とするものである。
【0016】この現像装置においては、上記トナー搬送
量可変手段としての変速手段、または、継断手段によっ
て、上記トナー搬送手段としての上記回転体の回転速度
が変化、または、該回転体の駆動力が継断されることに
より、トナー補給手段により上記現像器内に補給される
トナー補給量に応じて、該現像器内のトナー搬送方向に
おけるトナーの分布が略均一化される。ここで、上記回
転体としては、現像器内に補給されたトナーを搬送する
機能を有するものであれば、どのようなものであっても
よいが、例えば、前述したような、パドルにコイルスプ
リングを取り付けたものが好適である。
【0017】請求項3の発明は、請求項1、または2の
現像装置において、上記トナー搬送量可変手段は、上記
トナー補給手段により上記現像器内に補給されるトナー
補給量が、上記トナー搬送手段のトナー搬送量を上回っ
た状態では、該トナー搬送手段のトナー搬送量を増加さ
せ、上記トナー補給手段により上記現像器内に補給され
るトナー補給量が、上記トナー搬送手段により搬送され
るトナーのトナー搬送量を下回った状態では、上記トナ
ー搬送手段のトナー搬送量を減少させることを特徴とす
るものである。
【0018】この現像装置においては、上記トナー搬送
量可変手段によって、上記トナー補給手段により上記現
像器内に補給されるトナー補給量が、上記トナー搬送手
段のトナー搬送量を上回った状態では、該トナー搬送手
段のトナー搬送量が増加され、上記トナー補給手段によ
り上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記トナ
ー搬送手段により搬送されるトナーのトナー搬送量を下
回った状態では、上記トナー搬送手段のトナー搬送量が
減少される。これにより、トナー補給手段により上記現
像器内に補給されるトナー補給量が増減しても、該現像
器内のトナー搬送方向におけるトナーの分布が略均一化
される。
【0019】請求項4の発明は、請求項3の現像装置に
おいて、上記現像器内のトナーの消費量を計数する計数
手段を備え、該計数手段の計数値に基づいて、上記トナ
ー補給手段により上記現像器内に補給されるトナー補給
量が、上記トナー搬送手段により搬送されるトナー搬送
量を上回った状態であるか否かを判定する判定手段を有
することを特徴とするものである。
【0020】この現像装置においては、上記現像器内の
トナーの消費量を計数する計数手段の計数値に基づい
て、上記判定手段によって、上記トナー補給手段により
上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記トナー
搬送手段により搬送されるトナー搬送量を上回った状態
であるか否かが判定される。ここで、上記計数手段とし
ては、上記現像器の現像回数(例えば、記録紙への画像
の出力回数)をカウントするカウンタなどを用いること
ができる。
【0021】請求項5の発明は、請求項3の現像装置に
おいて、上記トナー補給器内のトナー残量を検出するト
ナーエンドセンサを備え、該トナーエンドセンサの出力
に基づいて、上記トナー補給手段により上記現像器内に
補給されるトナー補給量が、上記トナー搬送手段により
搬送されるトナー搬送量を上回った状態であるか否かを
判定する判定手段を有することを特徴とすることを特徴
とするものである。
【0022】この現像装置においては、上記トナー補給
器内のトナー残量を検出するトナーエンドセンサの出力
に基づいて、上記判定手段によって、上記トナー補給手
段により上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上
記トナー搬送手段により搬送されるトナー搬送量を上回
った状態であるか否かが判定される。ここで、上記トナ
ーが磁性体である場合には、上記トナーエンドセンサと
して、該トナーの磁束密度を検出する磁気センサを用い
ることができる。
【0023】請求項6の発明は、請求項3の現像装置に
おいて、上記トナー補給器から上記現像器内にトナーを
補給する際の上記トナー補給手段の駆動トルクを検出す
るトルクセンサを備え、該トルクセンサの出力に基づい
て、上記トナー補給手段により上記現像器内に補給され
るトナー補給量が、上記トナー搬送手段により搬送され
るトナー搬送量を上回った状態であるか否かを判定する
判定手段を有することを特徴とするものである。
【0024】この現像装置においては、上記トナー補給
器から上記現像器内にトナーを補給する際の上記トナー
補給手段の駆動トルクを検出するトルクセンサの出力に
基づいて、上記判定手段によって、上記トナー補給手段
により上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記
トナー搬送手段により搬送されるトナー搬送量を上回っ
た状態であるか否かが判定される。つまり、上記トナー
補給器内に収容されているトナー量が多い場合には、上
記トナー補給手段(例えば、スクレーパ)の負荷が大き
くなって、該トナー補給手段の駆動トルクが増大し、上
記トナー補給器内に収容されているトナー量が少ない場
合には、上記トナー補給手段の負荷が小さくなり、該ト
ナー補給手段の駆動トルクが減少する。従って、このト
ナー補給手段の駆動トルクを上記トルクセンサで検出す
ることにより、該トルクセンサの検出値から、該トナー
補給器から該現像器内に補給されるトナー補給量を予測
することができる。
【0025】請求項7の発明は、像担持体にトナーを供
給するトナー供給手段を備えた現像器と、該現像器内に
トナーを補給するトナー補給手段を備えたトナー補給器
と、該現像器内に補給されたトナーを該現像器の幅方向
に搬送するトナー搬送手段と、該トナー搬送手段により
搬送されたトナーをトナー搬送方向下流側の部位で該現
像器内から回収して該トナー補給器内に戻すトナー回収
手段と、を有する現像装置において、上記現像器内のト
ナー搬送方向におけるトナーの分布を略均一化させるの
に必要な略一定量のトナーを、上記トナー補給器から上
記現像器内に定量補給する定量補給手段を有することを
特徴とするものである。
【0026】この現像装置においては、上記定量補給手
段により、上記現像器内のトナー搬送方向におけるトナ
ーの分布を略均一化させるのに必要な略一定量のトナー
が、上記トナー補給器から上記現像器内に定量補給され
る。このように、上記現像器に対して、所定量のトナー
を定量補給することで、上記トナー容器内に収容されて
いるトナー量の多少に影響されることなく、上記現像器
内のトナー搬送方向におけるトナーの分布が略均一化さ
れる。 (以下、余白)
【0027】請求項8の発明は、請求項7の現像装置に
おいて、上記トナー補給手段は、回転により上記トナー
を搬送する回転体からなり、上記定量補給手段は、該回
転体の回転速度を変化させる変速手段、または、該回転
体の駆動力を継断する継断手段からなることを特徴とす
るものである。
【0028】この現像装置においては、上記定量補給手
段としての変速手段、または、継断手段によって、上記
トナー補給手段としての上記回転体の回転速度(回転
数)が変化、または、該回転体の駆動力が継断されるこ
とにより、該トナー補給手段により上記現像器内に補給
されるトナー補給量が、該現像器内のトナー搬送方向に
おけるトナーの分布を略均一化させるトナー補給量に設
定される。ここで、上記回転体としては、上記トナー補
給器内にから上記現像器内にトナーを補給する機能を有
するものであれば、どのようなものであってもよいが、
例えば、前述したような、スクレーパを用いることがで
きる。
【0029】請求項9の発明は、請求項8の現像装置に
おいて、上記回転体の回転速度を変化させる変速手段
が、該回転体の駆動系に設けたトルクリミッタからなる
ことを特徴とするものである。
【0030】この現像装置においては、上記変速手段と
しての上記回転体の駆動系に設けられたトルクリミッタ
により、上記トナー補給手段としての上記回転体の回転
速度が変化される。つまり、上記トナー補給器内に収容
されているトナー量が多い場合には、上記回転体(例え
ば、スクレーパ)の負荷が大きくなって、該回転体の駆
動トルクが増大し、上記トルクリミッタの作用により、
該回転体の回転速度が減少される。一方、上記トナー補
給器内に収容されているトナー量が少ない場合には、上
記回転体の負荷が小さくなり、該回転体の駆動トルクが
減少し、上記トルクリミッタの作用により、該回転体の
回転速度が増加される。このように、上記回転体の回転
速度が変化することにより、該回転体により上記現像器
内に補給されるトナー補給量が、該現像器内のトナー搬
送方向におけるトナーの分布を略均一化させるトナー補
給量に設定される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、電子写真方式の
ファクシミリの現像装置に適用した実施形態について説
明する。図1に、上記ファクシミリの概略構成を示す。
図1において、ファクシミリ1の上部には、送信原稿読
取装置2が配設されている。この送信原稿読取装置2で
は、原稿載置台3にセットされた原稿(不図示)が、分
離給送ローラ4によって、読取部5に、1枚ずつ分離給
送される。読取部5に給送された原稿は、搬送ローラ6
によりコンタクトガラス7上を搬送されながら、光源8
により照明される。そして、該原稿からの反射光が、ミ
ラー9,10,11を介して、結像素子(CCD)12
に結像されることにより、該CCD12により該原稿の
画像情報が画像データとして読み込まれる。画像情報の
読み込みを終えた原稿は、排紙ローラ13により、排紙
トレイ14上に排紙される。
【0032】上記画像データは、周知のように、電話回
線等を通して、他のファクシミリに送信される。これと
同様にして、上記ファクシミリ1が、他のファクシミリ
から発信された画像データを受信すると、図1及び図2
に示すように、まず、感光体15が、矢印a方向に回転
し、帯電チャージャ16により、該感光体15の表面が
一様に帯電される。次いで、上記画像データが、光書込
装置17により画像光18に変換されて、該感光体15
の表面に走査露光される。これにより、該感光体15
に、受信した画像データに応じた静電潜像が形成され
る。そして、この静電潜像は、現像器20の現像ローラ
21によって、該感光体15に供給されたトナーTによ
って現像(トナー像化)される。
【0033】この間に、給紙カセット22内にセットさ
れた転写紙23が、給紙ローラ24及び分離爪25によ
り、1枚だけ分離給送される。この分離給送された転写
紙23は、その先端がレジストローラ26のニップ部に
送り込まれた状態で待機される。そして、上記感光体1
5上に形成されたトナー像は、上記レジストローラ26
により、所定のタイミングで再給送された転写紙23上
に、上記感光体15と転写ローラ27とのニップ部にお
いて転写される。このようにして、上記感光体15と転
写ローラ27とのニップにより挟持搬送されることによ
って、トナー像が転写された転写紙23は、該転写紙2
3の搬送経路下流側に配設されている定着装置28によ
り、該トナー像の定着処理が行われた後、機外に排出さ
れる。
【0034】一方、上記感光体15と転写ローラ27と
のニップ部において上記転写紙23上に転写されずに、
該感光体15上に付着した残留トナーは、クリーニング
ブレード29により掻き取られて、該感光体15の表面
から除去され、廃トナーとして、廃トナータンク30内
に回収される。また、該感光体15の表面に残留した残
留電荷は、除電器(LED)31の光照射により除電さ
れる。更に、上記現像器20には、トナー補給器32の
トナーケース33に収容されているトナーTが逐次補給
される。
【0035】上述のように構成されたファクシミリなど
の画像記録装置は、近年、その感光体15や現像器20
の寿命が、A4サイズの記録紙(転写紙)に換算して、
数十万枚に達している。ところが、この種の画像記録装
置では、装置本体の小型化というニーズに応えるため
に、その廃トナータンク30や、トナー補給器32のト
ナーケース33を、あまり大きくすることができないた
め、該廃トナータンク30内に回収された廃トナーの廃
棄や、該トナーケース33内への新規トナーの補充など
のメンテナンスを頻繁に行う必要がある。
【0036】このため、上述のようなメンテナンスをサ
ービスマンが行うと、記録紙1枚当たりのランニングコ
ストを上昇させてしまう不具合を招く。そこで、この種
の小型な画像記録装置では、一般的に、上述した廃トナ
ーの廃棄や新規トナーの補充などのメンテナンスを、ユ
ーザー自身が行うように構成されている。
【0037】すなわち、上記ファクシミリ1において
は、図2に示すように、上記廃トナータンク30と、上
記トナー補給器32のトナーケース33とが一体化され
た、クリーナ・トナー・マガジン(以下、「CTM」と
いう)と呼称される交換パーツとし、ユーザーによる廃
トナーの廃棄や新規トナーの補充などのメンテナンス操
作を簡略化して、記録紙1枚当たりのランニングコスト
を低減するように構成されている。
【0038】上記CTMは、図3に示すように、上記現
像器20に対して、矢印b方向に装着される。これによ
り、該CTMのトナー補給器32の駆動系のスクレーパ
ギヤ34が、該現像器20の駆動系のカップリングギヤ
35に噛み合う。該現像器20の駆動系は、駆動モータ
36により駆動される。
【0039】図3において、駆動モータ36の主軸に取
り付けられた駆動ギヤ37が、矢印c方向に回転する
と、ギヤ38を介して、パドル駆動ギヤ39が、矢印d
方向に回転される。このパドル駆動ギヤ39の回転によ
り、該現像器20のトナー搬送部20A(図2参照)
に、該現像器20の幅方向(図2の紙面に対して直交す
る方向)に沿って配設されたパドル40が、同方向(矢
印d方向)に回転される。
【0040】また、該パドル駆動ギヤ39の回転は、ギ
ヤ41,42,43,44,45を介して、上記トナー
補給器32の駆動系のスクレーパギヤ34に噛み合った
カップリングギヤ35に伝達され、該カップリングギヤ
35の回転により、上記スクレーパギヤ34が矢印e方
向に回転される。このスクレーパギヤ34の回転によ
り、上記トナーケース33の略中心部に、上記パドル4
0と略平行になるように回転自在に横架されたスクレー
パ46が、同じく矢印e方向に回転される。
【0041】上記スクレーパ46が回転すると、図2に
示すように、トナーケース33内に収容されているトナ
ーTが、該スクレーパ46により掻き上げられて、マグ
ローラ47の周面に供給される。該マグローラ47は、
上記パドル40の略上方に位置するように、上記トナー
ケース33の現像器20寄りの上部に配置されている。
また、該マグローラ47は、図3に示すように、上記ス
クレーパギヤ34の回転により、ギヤ48,49,5
0,51を介して、矢印f方向に回転される。
【0042】また、上記トナーケース33の、上記マグ
ローラ47の下方の両端部及び中央部には、トナー補給
口33a及びトナー回収口33bが形成されている。一
方、上記現像器20のトナー搬送部20Aの、上記パド
ル40の上方には、上記トナー補給口33a及びトナー
回収口33bに対応するように、同様なトナー補給口2
0a及びトナー回収口20bが形成されている。
【0043】これにより、上記マグローラ47の周面に
吸着されて搬送されたトナーTは、該マグローラ47の
周面の両端部に接触するように配設されたスポンジから
なるトナー補給ブレード52a(図2参照)により、該
マグローラ47の周面から掻き落とされ、図2及び図3
に矢印gで示すように、上記トナー補給口33a,20
aを通して、上記パドル40の両端部側に補給される。
【0044】このパドル40の両端部側には、コイルス
プリング53が取り付けられており、このコイルスプリ
ング53がパドル40と共に回転することにより、上記
トナー補給口33a,20aを通して、上記現像器20
のトナー搬送部20Aの両端部に補給されたトナーT
が、図3に矢印hで示すように、該トナー搬送部20A
の中央に向けて搬送される。そして、このトナー搬送部
20Aの中央に搬送されたトナーTは、上記パドル40
の回転により、該トナー搬送部20Aの上方に掻き上げ
られ、図3に矢印iで示すように、上記トナー回収口2
0b,33bを通して、上記マグローラ47に吸着され
る。
【0045】このようにして、上記マグローラ47の周
面に吸着されて、上記トナーケース33内に取り込まれ
たトナーTは、該マグローラ47の周面の中央部に接触
するように配設されたスポンジからなるトナー回収ブレ
ード52b(図2参照)により、該マグローラ47の周
面から掻き落とされて、該トナーケース33内に回収さ
れる。これにより、上記トナーケース33内から上記現
像器20内に補給されたトナーTは、上記パドル40及
びマグローラ47の回転により、該現像器20の幅方向
に沿って搬送されながら、該現像器20と上記トナーケ
ース33との間で循環搬送される。
【0046】ところが、上記トナーケース33内に収容
されているトナーTのトナー量は、上記CTMの交換直
後と、該CTMの交換直前とで大きく異なる。従って、
上記スクレーパ46により掻き上げられて上記マグロー
ラ47により現像器20内に補給されるトナーTのトナ
ー補給量が、該CTMの交換直後では、例えば、28g
/sec、該CTMの交換直前では、例えば、3g/s
ecと、大きく変化する。一方、上記パドル40及びコ
イルスプリング53は、一定の速度で回転するように構
成されており、そのトナーTの搬送量は、例えば、20
g/secと、一定のトナー搬送量に設定されている。
【0047】このため、このようなトナー循環方式の現
像装置においては、上記CTMの交換直後の状態では、
上記スクレーパ46により掻き上げられて上記マグロー
ラ47により現像器20内に補給されるトナーTのトナ
ー補給量が、上記パドル40及びコイルスプリング53
により該現像器20の幅方向に沿って搬送されるトナー
搬送量よりも多くなり、該CTMの交換直前の状態で
は、該トナー補給量が該トナー搬送量よりも少なくな
る。
【0048】従って、このトナー循環方式の現像装置に
おいては、上記CTMの交換直後の状態では、図4に破
線で示すように、その現像器20内のトナー補給部位
(両端部)におけるトナー量が、該現像器20内のトナ
ー回収部位(中央部)におけるトナー量よりも多くなっ
て、該トナー回収部位へのトナー搬送量が不足する。ま
た、該CTMの交換直前の状態では、図4に一点鎖線で
示すように、その現像器20内のトナー補給部位(両端
部)におけるトナー量が、該現像器20内のトナー回収
部位(中央部)におけるトナー量よりも少なくなって、
該トナー回収部位にトナーTが送られ過ぎたりすること
がある。このため、このトナー循環方式の現像装置で
は、そのトナーケース33から補給されるトナー補給量
の増減によって、現像器20内のトナー搬送方向におけ
るトナーの分布が不均一になり、現像された画像(トナ
ー像)に白抜けや黒筋状の地汚れが発生する不具合があ
った。
【0049】そこで、本実施形態に係る現像装置におい
ては、図5に示すように、トナー搬送量可変手段54に
よって、トナー補給手段としてのスクレーパ46及びマ
グローラ47により上記現像器20内に補給されるトナ
ーの補給量に応じて、該現像器20内のトナー搬送方向
におけるトナーTの分布が略均一になるように、トナー
搬送手段としてのパドル40及びコイルスプリング53
のトナー搬送量を変化させる。これにより、上記トナー
補給器32から補給されるトナー補給量が増減しても、
図5に破線及び一点鎖線で示すように、上記現像器20
内の上記トナー搬送部20Aのトナー搬送方向における
トナーTの分布が略均一化される。
【0050】従って、この現像装置では、該トナーTを
供給するトナー供給ローラ55(図2参照)により、上
記現像ローラ21の周面の長手方向(現像器20の幅方
向)に略均一な厚さのトナーTが供給されるので、該現
像ローラ21により上記感光体15に供給されるトナー
Tの層厚が略均一になり、該感光体15上に現像された
画像(トナー像)の白抜けや黒筋状の地汚れが解消され
る。
【0051】ここで、上記現像器20内に補給されたト
ナーTを、トナー回収部に向けて搬送するトナー搬送手
段として、上記パドル40及びコイルスプリング53の
ような、回転によりトナーTを搬送する回転体で構成し
た場合には、上記トナー搬送量可変手段54は、該回転
体の回転速度を変化させる変速手段、または、該回転体
の駆動力を継断する継断手段で構成することができる。
すなわち、トナー搬送量可変手段54としての変速手
段、または、継断手段により、上記現像器20内に補給
されるトナー補給量に応じて、上記トナー搬送手段とし
てのパドル40及びコイルスプリング53の回転速度
(回転数)を制御して、上記現像器20内のトナー搬送
部20AにおけるトナーTのトナー搬送量を変化させる
ことにより、該現像器20内のトナー搬送部20Aのト
ナー搬送方向におけるトナーTの分布を略均一化させる
ことができる。
【0052】このとき、上記トナー搬送量可変手段54
としての変速手段、または、継断手段は、上記現像器2
0内に補給されるトナー補給量が、上記トナー搬送手段
としてのパドル40及びコイルスプリング53のトナー
搬送量を上回った状態では、該パドル40及びコイルス
プリング53のトナー搬送量を増加させ、上記現像器2
0内に補給されるトナー補給量が、上記パドル40及び
コイルスプリング53により搬送されるトナーTのトナ
ー搬送量を下回った状態では、上記パドル40及びコイ
ルスプリング53のトナー搬送量を減少させるように制
御される。
【0053】また、上記変速手段としては、遊星歯車装
置、あるいは、無段変速プーリを用いることができる。
また、上記継断手段としては、電磁クラッチやスプリン
グクラッチなどを用いることができる。図6に、上記変
速手段として用いることができる一般的な構成の遊星歯
車装置56A,56Bを示す。この遊星歯車装置56
A,56Bは、周知のように、中央に配置された太陽歯
車Sと、該太陽歯車Sに噛み合う3個またはそれ以上の
遊星歯車Pと、該遊星歯車Pを支える遊星枠PCと、遊
星歯車Pに噛み合う内歯歯車Aとで構成されている。図
6(a)に示す遊星歯車装置56Aは、上記遊星枠PC
の回転トルクを制御して、上記太陽歯車Sと一体の駆動
軸56a回転を上記内歯歯車Aに伝達し、該内歯歯車A
の回転によって出力軸56bを回転させる形式(スター
型)の変速装置である。一方、図6(b)に示す遊星歯
車装置56Bは、上記内歯歯車Aの回転トルクを制御し
て、上記太陽歯車Sと一体の駆動軸56a回転を上記遊
星歯車Pに伝達し、上記遊星枠PCの回転によって出力
軸56bを回転させる形式(プラネタリ型)の変速装置
である。
【0054】次に、上記トナー補給手段としてのスクレ
ーパ46及びマグローラ47により上記現像器20内に
補給されるトナー補給量が、上記トナー搬送手段として
のパドル40及びコイルスプリング53により搬送され
るトナー搬送量を上回った状態であるか、あるいは、下
回った状態であるかを判定する判定手段について説明す
る。
【0055】この判定手段は、例えば、上記現像器20
内のトナーの消費量を計数する計数手段の計数値に基づ
いて、上記現像器20内に補給されるトナー補給量が、
上記トナー搬送手段としてのパドル40及びコイルスプ
リング53により搬送されるトナー搬送量を上回った状
態であるか否かを判定するように構成される。ここで、
上記計数手段としては、上記現像器20の現像回数をカ
ウントするカウンタ、例えば、図1において、記録紙2
3の排紙枚数をカウントする前記定着装置28の下流側
に配置された排紙カウンタ57を用いることができる。
つまり、該排紙カウンタ57により、上記CTMの交換
時点からの記録紙23の排紙枚数をカウントして、この
CTMの交換後の記録紙23の排紙枚数が、例えば、1
500枚に達するまでは、上記トナー搬送手段としての
パドル40及びコイルスプリング53の回転速度を高速
にし、該排紙枚数が1500枚以上の状態では、該パド
ル40及びコイルスプリング53の回転速度を低速にす
る。あるいは、ここで、上記CTMの交換時点から交換
直前(トナーエンド直前)まで、該排紙カウンタ57に
よりカウントされた上記排紙枚数に応じて、上記パドル
40及びコイルスプリング53の回転速度を、リニアに
変化させてもよい。
【0056】また、上記判定手段としては、上記トナー
補給器33内のトナー残量を検出するトナーエンドセン
サの出力に基づいて、上記現像器20内に補給されるト
ナー補給量が、上記トナー搬送手段としてのパドル40
及びコイルスプリング53のトナー搬送量を上回った状
態であるか否かを判定するものであってもよい。ここ
で、上記トナーTが磁性体である場合には、上記トナー
エンドセンサとして、該トナーTの磁束密度を検出する
上記トナーケース33に配設された磁気センサ58(図
2参照)を用いることができる。
【0057】更に、上記判定手段としては、上記トナー
補給器32から上記現像器20内にトナーTを補給する
際の上記トナー補給手段としてのスクレーパ46の駆動
トルク(例えば、図3に示した上記スクレーパギヤ34
の回転トルク)を検出するトルクセンサ59の出力に基
づいて、上記現像器20内に補給されるトナー補給量
が、上記トナー搬送手段としてのパドル40及びコイル
スプリング53のトナー搬送量を上回った状態であるか
否かを判定するものであってもよい。
【0058】つまり、上記トナーケース33内に収容さ
れているトナー量が多い場合には、上記トナー補給手段
としてのスクレーパ46の負荷が大きくなって、該スク
レーパ46の駆動トルクが増大し、上記トナーケース3
3内に収容されているトナー量が少ない場合には、該ス
クレーパ46の負荷が小さくなり、該スクレーパ46の
駆動トルクが減少する。従って、このトナー補給手段と
してのスクレーパ46の駆動トルクを上記トルクセンサ
59で検出することにより、該トルクセンサ59の検出
値から、上記トナーケース33から該現像器20内に補
給されるトナー量を予測することができる。
【0059】一方、上記現像器20内のトナー搬送部2
0Aのトナー搬送方向におけるトナーの分布を略均一化
させる別の方法としては、上記トナー補給器32のトナ
ーケース33から上記現像器20に補給されるトナー補
給量を一定の補給量とし、この現像器20内に補給され
るトナー補給量に見合った速度で、上記トナー搬送部2
0AにおけるトナーTを搬送するようにしてもよい。こ
こで、上記トナーケース33から上記現像器20に補給
されるトナー補給量を一定の補給量にするには、トナー
補給手段としてのスクレーパ46またはマグローラ47
の回転速度(または回転数)を、該トナーケース33内
に収容されているトナー量に応じて変化させる定量補給
手段を設けることで達成できる。
【0060】このような定量補給手段としては、例え
ば、上記トナー補給手段を上記スクレーパ46またはマ
グローラ47のような回転により上記トナーTを搬送す
る回転体で構成した場合には、上記パドル40の場合と
同様に、該回転体の回転速度を変化させる変速手段、ま
たは、該回転体の駆動力を継断する継断手段を用いて構
成することができる。
【0061】これにより、上記定量補給手段としての変
速手段、または、継断手段により、上記トナーケース3
3内に収容されているトナー量に応じて、上記スクレー
パ46またはマグローラ47の回転速度(回転数)を制
御して、上記トナーケース33から上記現像器20に補
給されるトナー補給量を一定の補給量とすることによ
り、該現像器20内のトナー搬送部20Aのトナー搬送
方向におけるトナーTの分布を略均一化させることがで
きる。
【0062】このとき、上記定量補給手段としての変速
手段、または、継断手段は、上記トナーケース33内に
収容されているトナー量が多い状態では、上記スクレー
パ46またはマグローラ47の回転速度(または回転
数)を低くくし、トナーケース33内に収容されている
トナー量が少ない状態では、上記スクレーパ46または
マグローラ47の回転速度(または回転数)を高くする
ように制御する。なお、ここでは、上記定量補給手段と
しての変速手段、または、継断手段による制御対象を、
上記上記スクレーパ46またはマグローラ47の何れか
一方としたが、これらのスクレーパ46とマグローラ4
7との両方を制御対象としてもよい。
【0063】また、上記定量補給手段としての変速手段
は、上記回転体としてのスクレーパ46(またはマグロ
ーラ47)の駆動系に、トルクリミッタを設けた構成と
してもよい。つまり、上記トナーケース33内に収容さ
れているトナー量が多い場合には、上記スクレーパ46
(またはマグローラ47)の駆動系の負荷が大きくなっ
て、該スクレーパ46(またはマグローラ47)の駆動
系の駆動トルクが増大し、上記トルクリミッタのスリッ
プ作用により、該スクレーパ46(またはマグローラ4
7)の駆動系の回転速度が減少される。
【0064】一方、上記トナーケース33内に収容され
ているトナー量が少ない場合には、上記スクレーパ46
(またはマグローラ47)の駆動系の負荷が小さくな
り、該スクレーパ46(またはマグローラ47)の駆動
系の駆動トルクが減少し、上記トルクリミッタの駆動作
用により、該スクレーパ46(またはマグローラ47)
の駆動系の回転速度が増加される。
【0065】このように、上記スクレーパ46(または
マグローラ47)の駆動系の回転速度が変化することに
より、該スクレーパ46(またはマグローラ47)の駆
動系により上記現像器20内に補給されるトナーTの補
給量が、該現像器20内のトナー搬送部20Aにおける
トナーTの分布を略均一化させる補給量に制御される。
【0066】図7に、上記トルクリミッタの構成例を示
す。図7(a)に示すトルクリミッタ60Aは、回転軸
としてのスプール61と、該スプール61に嵌挿された
カラー62との間に、スプリング63を装着したもの
で、例えば、上記スプール61の回転トルクに応じて、
回転伝達媒体としての上記スプリング62の上記カラー
62に対する駆動力が変化することにより、上記カラー
62の回転速度が変化する。
【0067】図7(b)に示すトルクリミッタ60B
は、上記スプール61と、上記カラー62との間に、シ
リコンオイルなどの粘弾性体64を装着したもので、例
えば、上記スプール61の回転トルクに応じて、回転伝
達媒体としての上記粘弾性体64の上記カラー62に対
する駆動力が変化することにより、上記カラー62の回
転速度が変化する。
【0068】図7(c)、(d)に示すトルクリミッタ
60C、60Dは、上記スプール61と、上記カラー6
2との間に、摩擦板65、66を装着したもので、例え
ば、上記スプール61の回転トルクに応じて、回転伝達
媒体としての上記摩擦板65、66の上記カラー62に
対する駆動力が変化することにより、上記カラー62
(トルクリミッタ60Cでは、他の回転軸でもよい)の
回転速度が変化する。
【0069】図7(e)に示すトルクリミッタ60E
は、上記スプール61と、上記カラー62との間に、永
久磁石などの磁性体67、68を装着したもので、例え
ば、上記スプール61の回転トルクに応じて、回転伝達
媒体としての上記磁性体67、68の上記カラー62に
対する駆動力が変化することにより、上記カラー62の
回転速度が変化する。
【0070】
【発明の効果】請求項1乃至9の発明によれば、上記ト
ナー搬送量可変手段によって、トナー補給手段により上
記現像器内に補給されるトナー補給量に応じて、該現像
器内のトナー搬送方向におけるトナーの分布が略均一に
なるように、上記トナー搬送手段のトナー搬送量が変化
されるので、上記トナー補給器から補給されるトナー補
給量が増減しても、上記現像器内のトナー搬送方向にお
けるトナーの分布が略均一化され、上記トナー供給手段
により上記像担持体に供給されるトナーの層厚が略均一
になって、該像担持体上に現像された画像(トナー像)
の白抜けや黒筋状の地汚れを解消できるという優れた効
果がある。
【0071】特に、請求項2の発明によれば、上記トナ
ー搬送量可変手段としての変速手段、または、継断手段
によって、上記トナー搬送手段としての上記回転体の回
転速度が変化、または、該回転体の駆動力を継断させる
ことにより、トナー補給手段により上記現像器内に補給
されるトナー補給量に応じて、該現像器内のトナー搬送
方向におけるトナーの分布を略均一化できるという優れ
た効果がある。
【0072】また、請求項3の発明によれば、上記トナ
ー搬送量可変手段によって、上記トナー補給手段により
上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記トナー
搬送手段のトナー搬送量を上回った状態では、該トナー
搬送手段のトナー搬送量が増加され、上記トナー補給手
段により上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上
記トナー搬送手段により搬送されるトナーのトナー搬送
量を下回った状態では、上記トナー搬送手段のトナー搬
送量が減少されるので、トナー補給手段により上記現像
器内に補給されるトナー補給量が増減しても、該現像器
内のトナー搬送方向におけるトナーの分布を略均一化で
きるという優れた効果がある。
【0073】請求項4の発明によれば、上記現像器内の
トナーの消費量を計数する計数手段の計数値に基づい
て、上記トナー補給手段により上記現像器内に補給され
るトナー補給量が、上記トナー搬送手段により搬送され
るトナー搬送量を上回った状態であるか否かを判定でき
るという優れた効果がある。
【0074】請求項5の発明によれば、上記トナー補給
器内のトナー残量を検出するトナーエンドセンサの出力
に基づいて、上記トナー補給手段により上記現像器内に
補給されるトナー補給量が、上記トナー搬送手段により
搬送されるトナー搬送量を上回った状態であるか否かを
判定できるという優れた効果がある。
【0075】請求項6の発明によれば、上記トナー補給
器から上記現像器内にトナーを補給する際の上記トナー
補給手段の駆動トルクを検出するトルクセンサの出力に
基づいて、上記トナー補給手段により上記現像器内に補
給されるトナー補給量が、上記トナー搬送手段により搬
送されるトナー搬送量を上回った状態であるか否かを判
定でき、該トルクセンサの検出値から、該トナー補給器
から該現像器内に補給されるトナー補給量を予測するこ
とができるという優れた効果がある。
【0076】請求項7の発明によれば、上記定量補給手
段により、上記現像器内のトナー搬送方向におけるトナ
ーの分布を略均一化させるのに必要な略一定量のトナー
が、上記トナー補給器から上記現像器内に定量補給され
るので、上記現像器に対して、所定量のトナーを定量補
給することで、上記トナー容器内に収容されているトナ
ー量の多少に影響されることなく、上記現像器内のトナ
ー搬送方向におけるトナーの分布を略均一化できるとい
う優れた効果がある。
【0077】請求項8の発明によれば、上記定量補給手
段としての変速手段、または、継断手段によって、上記
トナー補給手段としての上記回転体の回転速度(回転
数)が変化、または、該回転体の駆動力が継断されるこ
とにより、該トナー補給手段により上記現像器内に補給
されるトナー補給量を、該現像器内のトナー搬送方向に
おけるトナーの分布を略均一化させるトナー補給量に制
御できるという優れた効果がある。
【0078】請求項9の発明によれば、上記変速手段と
しての上記回転体の駆動系に設けられたトルクリミッタ
により、上記トナー補給手段としての上記回転体の回転
速度が変化されるので、該回転体により上記現像器内に
補給されるトナー補給量を、該現像器内のトナー搬送方
向におけるトナーの分布を略均一化させるトナー補給量
に制御できるという優れた効果がある。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る現像装置を備えたファ
クシミリの概略構成図。
【図2】上記現像装置の構成を示す概略断面図。
【図3】上記現像装置の動作を説明するための概略斜視
図。
【図4】従来の現像装置のトナー搬送部におけるトナー
の分布状態を説明するための概略断面図。
【図5】本発明の実施形態に係る現像装置のトナー搬送
部におけるトナーの分布状態を説明するための概略断面
図。
【図6】(a),(b)は、上記現像装置のトナー搬送
量を制御する変速手段としての遊星歯車装置の構成を示
す概略斜視図。
【図7】(a),(b),(c),(d),(e)は、
上記現像装置のトナー補給量を制御する変速手段として
のトルクリミッタの構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
20 現像器 20A トナー搬送部 20a,33a トナー補給口 20b、33b トナー回収口 21 現像ローラ 32 トナー補給器 33 トナーケース 34 スクレーパギヤ 35 カップリングギヤ 36 駆動モータ 37 駆動ギヤ 39 パドル駆動ギヤ 40 パドル 46 スクレーパ 47 マグローラ 52a トナー補給ブレード 52b トナー回収ブレード 53 コイルスプリング 54 トナー搬送量可変手段 55 トナー供給ローラ 56A,56B 遊星歯車装置 57 排紙カウンタ 58 磁気センサ 59 トルクセンサ 60A,60B,60C,60D,60E トルクリ
ミッタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体にトナーを供給するトナー供給手
    段を備えた現像器と、該現像器内にトナーを補給するト
    ナー補給手段を備えたトナー補給器と、該現像器内に補
    給されたトナーを該現像器の幅方向に搬送するトナー搬
    送手段と、該トナー搬送手段により搬送されたトナーを
    トナー搬送方向下流側の部位で該現像器内から回収して
    該トナー補給器内に戻すトナー回収手段と、を有する現
    像装置において、 上記トナー補給手段により上記現像器内に補給されるト
    ナー補給量に応じて、該現像器内のトナー搬送方向にお
    けるトナーの分布が略均一になるように、上記トナー搬
    送手段のトナー搬送量を変化させるトナー搬送量可変手
    段を有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 上記トナー搬送手段は、回転により上記トナーを搬送す
    る回転体からなり、上記トナー搬送量可変手段は、該回
    転体の回転速度を変化させる変速手段、または、該回転
    体の駆動力を継断する継断手段からなることを特徴とす
    る現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1、または2の現像装置において、 上記トナー搬送量可変手段は、上記トナー補給手段によ
    り上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記トナ
    ー搬送手段のトナー搬送量を上回った状態では、該トナ
    ー搬送手段のトナー搬送量を増加させ、上記トナー補給
    手段により上記現像器内に補給されるトナー補給量が、
    上記トナー搬送手段により搬送されるトナーのトナー搬
    送量を下回った状態では、上記トナー搬送手段のトナー
    搬送量を減少させることを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項3の現像装置において、 上記現像器内のトナーの消費量を計数する計数手段を備
    え、 該計数手段の計数値に基づいて、上記トナー補給手段に
    より上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記ト
    ナー搬送手段により搬送されるトナー搬送量を上回った
    状態であるか否かを判定する判定手段を有することを特
    徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項3の現像装置において、 上記トナー補給器内のトナー残量を検出するトナーエン
    ドセンサを備え、 該トナーエンドセンサの出力に基づいて、上記トナー補
    給手段により上記現像器内に補給されるトナー補給量
    が、上記トナー搬送手段により搬送されるトナー搬送量
    を上回った状態であるか否かを判定する判定手段を有す
    ることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項3の現像装置において、 上記トナー補給器から上記現像器内にトナーを補給する
    際の上記トナー補給手段の駆動トルクを検出するトルク
    センサを備え、 該トルクセンサの出力に基づいて、上記トナー補給手段
    により上記現像器内に補給されるトナー補給量が、上記
    トナー搬送手段にり搬送されるトナー搬送量を上回った
    状態であるか否かを判定する判定手段を有することを特
    徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】像担持体にトナーを供給するトナー供給手
    段を備えた現像器と、該現像器内にトナーを補給するト
    ナー補給手段を備えたトナー補給器と、該現像器内に補
    給されたトナーを該現像器の幅方向に搬送するトナー搬
    送手段と、該トナー搬送手段により搬送されたトナーを
    トナー搬送方向下流側の部位で該現像器内から回収して
    該トナー補給器内に戻すトナー回収手段と、を有する現
    像装置において、 上記現像器内のトナー搬送方向におけるトナーの分布を
    略均一化させるのに必要な略一定量のトナーを、上記ト
    ナー補給器から上記現像器内に定量補給する定量補給手
    段を有することを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】請求項7の現像装置において、 上記トナー補給手段は、回転により上記トナーを搬送す
    る回転体からなり、上記定量補給手段は、該回転体の回
    転速度を変化させる変速手段、または、該回転体の駆動
    力を継断する継断手段からなることを特徴とする現像装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8の現像装置において、 上記回転体の回転速度を変化させる変速手段が、該回転
    体の駆動系に設けたトルクリミッタからなることを特徴
    とする現像装置。
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