JP2005242120A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単、安価な構成で転写ローラと感光体ドラム(像担持体)の間隔または食い込み量を、使用する被転写材(記録媒体)に最適な値とする機構を有した画像形成装置を提供することが課題である。
【解決手段】 転写ローラ両端の軸における像担持体の画像形成領域外に対応する位置に、像担持体に接するローラを複数の面に配した多面体を設け、ローラはその配された面によって像担持体と転写ローラとの間を異なった間隔または食い込み量とするようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、画像形成装置、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に係り、特に、像担持体上に形成されたトナー像を被転写材(記録媒体)に転写させるために転写ローラを用いた画像形成装置において、転写ローラの像担持体への接離を被転写材(記録媒体)の厚さに応じて適切に設定できるようにした画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を利用した複写機、画像形成装置、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置においては、像担持体上に形成されたトナー像を被転写材(記録媒体)に転写させるため、トナーと逆極性のバイアスを印加した転写手段が用いられる。そしてこの転写手段は、オゾン発生阻止の観点から、ローラ転写方式を採用したものが多い。
しかしながら従来の画像形成装置における転写ローラは、像担持体上に形成されたトナー像を確実に被転写材(記録媒体)に転写するため、高い圧力で像担持体に圧接した状態で使用するものが多く、この場合、転写ローラからのブリード、転写ローラのトナー等による汚染、圧接による永久歪により画質の劣化、被転写材(記録媒体)の裏汚れ等の不具合が生じることがあった。
このような問題に対処するため、例えば特許文献1には、加圧ピンと転写ローラ加圧レバーとからなる当接圧可変手段を設け、トナー成分、被転写材(記録媒体)のサイズや厚みに応じて転写ローラの感光体ドラム(像担持体)への当接圧を調節できるようにしたり、使用していない状態では転写ローラを感光体ドラム(像担持体)から離間するようにした画像形成装置が示されている。
さらに特許文献2には、転写ローラを転写時だけ感光体ドラム(像担持体)に押しつけるようにした機構を有する画像形成装置が示され、特許文献3には、給紙トレイを畳んだり取っ手を使用状態にセットする、装置を立てるなど、装置の収納動作に連動して転写ローラを感光体ドラム(像担持体)から離間させる機構を設けた画像形成装置が示されている。
また、特許文献4には、転写ローラをその周面が感光体ドラム(像担持体)の表面と非接触で近接対向するように配設し、転写ローラの回転軸に取り付けられて感光体ドラム(像担持体)に圧接して感光体ドラム(像担持体)の回転に伴い、転写ローラを回転させる摩擦従動部材を設け、転写ローラが感光体ドラム(像担持体)に接触しないようにして周面のトナー汚れをなくし、しかも画像むらの発生を極力抑制することができるようにした、非接触型ローラ転写方式が示されている。
特開平8−146860号公報 特開2000−267471号公報 特許第2981000号公報 特開平9−305040号公報
しかしながら特許文献1に示された画像形成装置は、加圧ピンや転写ローラ加圧レバーとからなる当接圧可変手段という複雑な機構を必要とし、また、特許文献2の画像形成装置は転写時だけ感光体ドラム(像担持体)に転写ローラを押しつける機構が、さらに、特許文献3に示された画像形成装置は収納動作に連動し、転写ローラを感光体ドラム(像担持体)から離間させる機構などを必要とし、画像形成装置そのものが大型化すると共に部品点数が多くなって高価になる。
また、特許文献4に示された画像形成装置は、転写ローラを簡単な構成で感光体ドラムと非接触になるようにしているが、転写ローラを回転させるために摩擦従動部材が設けられてやはり部品点数が多くなって高価となり、さらに離間したローラ転写方式では、厚紙、はがき、封筒、小サイズ紙等の特殊な用紙を用いる場合、転写ローラと感光体ドラムとが当接している画像形成装置に比較し、搬送性、転写性が劣る結果になる。
そのため本発明においては、簡単、安価な構成で転写ローラと感光体ドラム(像担持体)の間隔またはニップ幅を、使用する被転写材(記録媒体)に最適な値とする機構を有した画像形成装置を提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明における画像形成装置は、
電子写真プロセスにより形成されたトナー像を担持する像担持体と、転写バイアスを印加し、前記像担持体が担持したトナー像を被転写材(記録媒体)に転写させる転写ローラとを有した画像形成装置において、
前記転写ローラ両端の軸における前記像担持体の画像形成領域外に対応する位置に、前記像担持体に接するローラを複数の面に配した多面体を設け、前記ローラはその配された面によって前記像担持体と前記転写ローラとの間を異なった間隔または食い込み量とするように設けられていることを特徴とする。
そして、前記多面体における軸に対して前記像担持体とは逆側となる面を、前記像担持体側に押圧するダンパーを設けたことを特徴とする。
また、前記転写ローラと前記像担持体の間隔または食い込み量、若しくは用いる用紙の種類に応じて、前記転写バイアスの印加条件を変化させるようにしたことを特徴とする。
このように転写ローラ両端の軸における像担持体の画像形成領域外に対応する位置に、像担持体に接するローラを複数の面に配した多面体を設ける、という非常に簡単な構成で像担持体と転写ローラとの間隔または食い込み量を調整することができるようにしたことで、例えば普通紙の場合は像担持体と転写ローラとを離間させ、厚紙、はがき、封筒、小サイズ紙等の特殊な用紙を用いる場合は像担持体と転写ローラとを接触させてニップを形成することができ、用紙種類に応じて像担持体と転写ローラ間の間隔または食い込み量を最適化することができるから、良好な搬送性、転写性を得ることができると共に、この間隔または食い込み量を調整する機構が必要とする設置領域も、像担持体における画像形成領域外という非常に小さな領域のみで済み、画像形成装置を小型に、且つ、部品点数を増加させることなく安価に構成することができる。
そして、多面体における軸に対して像担持体とは逆側となる面を、像担持体側に押圧するダンパーを設けたことにより、像担持体と転写ローラ間の当接圧と離間距離を常に安定させることができる画像形成装置を提供することができる。
また、前記像担持体と転写ローラとが離間したときは大きな電圧を印加しないと転写が良好に行われないが、接触させたときは大きな電流が流れる可能性があるのでそれだけ電圧を下げる必要があり、用紙種類に応じて像担持体と転写ローラ間の間隔または食い込み量を最適化するだけでなく、前記転写ローラと前記像担持体の間隔または食い込み量、若しくは用いる用紙の種類に応じて、前記転写バイアスの印加条件を変化させるようにすることで、良好な転写性と不要な電流を流さずに済むようにすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明になる画像形成装置における主要構成要素の一実施例の概略断面図、図2は本発明になる画像形成装置における像担持体と転写ローラとの間隔を調整する機構の概略構成図、図3(A)は像担持体と転写ローラを離間させた状態を示した図と(B)は接触させた状態を示した図、図4は像担持体と転写ローラの間隔を調節する際のフロー図、図5は本発明になる画像形成装置における像担持体と転写ローラの間隔を調整する機構に用いる多面体の他の実施例である。
図中同一構成要素には同一番号を付してあり、図1における1は現像装置、2は定形あるいは不定形粒子によるブラスト処理を施した表面を有して回転する現像スリーブ3と、複数の磁極からなる固定マグネット集成体4を内包してなる現像剤担持体、5は現像スリーブ3の現像位置上流側にマグネット6を有して取り付けられ、前記現像スリーブ3上に形成されるトナー層の層厚規制をおこなう層厚規制ブレード、7は現像剤容器、8は現像剤容器7内のトナーを攪拌する攪拌棒、9はトナーを補給するためのトナーコンテナ、10は現像剤容器7内のトナーが少なくなったことを検出してトナーをトナーコンテナ9から補給させる制御をおこなわせるためのトナーセンサ、12は例えば正帯電単層型有機感光体(OPC)で構成された感光体ドラム(像担持体)、13は帯電器、14は露光ユニット、15は転写ローラ、16は感光体ドラム(像担持体)12上の残留トナーをクリーニングするクリーナ、17は転写ローラ15に転写バイアスを印加し、かつ、この転写バイアスを、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔、または食い込み量によって印加条件を変化させることができるようにした転写バイアス電源、18は感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔または食い込み量を調節するため、例えば感光体ドラム(像担持体)12を駆動するモータなどからの駆動力をクラッチによって伝えられるようにした駆動源、または専用に設けたパルスモータなどで構成される間隔調節用駆動源、19は制御回路20からの指令で間隔調節用駆動源18を駆動する間隔調節制御回路、20は画像形成装置全体の制御をおこなうと共に用紙選択釦21、または図示していない手差し給紙装置などからの指示を受け、間隔調節制御回路19に感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔を調節する指示と、転写バイアス電源17へ感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔にあった転写バイアスの印加条件に関する指示を送る制御回路である。
図2、図3は像担持体と転写ローラの間隔を調整する機構の概略構成図であり、25は例えば図示の例では正6面体の部材で構成され、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔を調節するための同一の外径を有したローラ26、27、28を設けた多面体で、これらローラ26、27、28は、図示の例では多面体25の一面おきに配置され、かつ、それぞれの軸34、35、36が多面体25の面から異なった距離に取り付けられている。そのため、多面体25の面によって転写ローラ15と感光体ドラム(像担持体)12との間隔または食い込み量を異ならせることができる。29は転写ローラ15の軸、30は圧縮バネなどで構成したダンパー、31はダンパー30による多面体25の移動方向、32は図1の間隔調節用駆動源18からの駆動力を伝えるギア、33はギア32から駆動力が伝えられて多面体25の所定面におけるローラ26、27、28を感光体ドラム(像担持体)12と接触させるためのギア、34、35、36はローラ26、27、28の軸、37は感光体ドラム(像担持体)12における画像形成領域、38は同じく画像形成領域外、図5において50は正4面体で構成された感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔を調節するためのローラ51、52を設けた多面体の他の実施例、53はギアである。なお、図3は図2において右方から見た図である。
最初に、本発明になる画像形成装置の動作を説明する。現像剤容器7内のトナーは、撹拌棒8によって攪拌されて層厚規制ブレード5によって層厚規制されながら帯電され、現像スリーブ3上にトナーの薄層が形成される。そして画像形成に当たって制御回路20は、まず矢印の方向に回転する例えば正帯電単層型有機感光体(OPC)で構成された感光体ドラム(像担持体)12を、帯電器13によって約475(V)に均一に帯電し、送られてくる画像データによって露光ユニット14を駆動して露光して潜像を形成する。このとき、露光後の感光体ドラム(像担持体)12の表面電位は約10(V)となる。そして現像スリーブ3と感光体ドラム(像担持体)12の間に、例えば約350(V)の直流と矩形波(Vpp=1.6(kV)、f=2.4(kHz)、デューティ比50%)とした交番電界を重畳させた現像バイアスを作用させ、現像スリーブ3上の薄層のトナーを感光体ドラム(像担持体)12との間に飛翔させて、感光体ドラム(像担持体)12上の潜像を現像してトナー像とする。
そしてこのトナー像は、転写ローラ15と感光体ドラム(像担持体)12との間に送り込まれてくる記録媒体に、転写ローラ15に転写バイアス電源17によって印加される転写バイアスによって転写され、図示していない定着装置で定着されて排出される。そして感光体ドラム(像担持体)12上に残った残トナーは、クリーナ16で掻き落とされて次の画像形成に備える。なお、上記帯電電圧、表面電位、直流バイアス、交番電界の各値は一例であり、これらの値に限定されないことは自明である。
このように構成した画像形成装置において本発明では、転写ローラ15の軸29の両端における感光体ドラム(像担持体)12の画像形成領域外38に対応する位置に、図2、図3に示したように、感光体ドラム(像担持体)12に接するローラ26、27、28を配して例えば正6面体とした多面体25を設け、さらにこの多面体25の感光体ドラム(像担持体)12に相対している面とは軸29に対して逆側となる面側に、圧縮バネなどで構成したダンパー30を設けて、この多面体25を感光体ドラム(像担持体)12に押圧している。そのため、ローラ26、27、28のどれが感光体ドラム(像担持体)12と接するかにより、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15との間が異なった間隔、または食い込み量となる。なお、図3に示したように、転写ローラ15の端部位置が画像形成領域37と画像形成領域外38の境界となる。
すなわち、この一例として正6面体とした多面体25は、その一つおきの面に、それぞれの面からの距離を異ならせて軸34、35、36が設けられ、ローラ26、27、28はこの軸34、35、36によって回転可能としてある。そのため転写ローラ15は、この多面体25におけるどの面のローラ26、27、28が感光体ドラム(像担持体)12に当接しているかにより、矢印30方向に移動して、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15との間が異なった間隔、または食い込み量となる。
例えばローラ26は、その軸34がこの多面体25の面側に設けられているため、転写ローラ15と感光体ドラム(像担持体)12との間隔がもっとも大きく、図3(A)に示したように両者が離間した状態になる。そしてローラ27は、その軸35がこの多面体25の面から最も遠くに設けられているため、転写ローラ15は感光体ドラム(像担持体)12に押し当てられて図3(B)に示したように接触し、ローラ28は、その軸36の取り付け位置が、軸34、35の中間位置にあるため、転写ローラ15は感光体ドラム(像担持体)12に対してローラ26、27の時の中間位置となる。そのため、例えばローラ27が感光体ドラム(像担持体)12に接した場合、転写ローラ15が感光体ドラム(像担持体)12に圧接されて食い込むことでニップが形成される。これはローラ28の場合も同じであるが、前記したようにローラ28の軸36はローラ26、27の軸34、35の中間位置にあるため、食い込み量はローラ27の場合より小さくなる。
このように、転写ローラ15を感光体ドラム(像担持体)12と離間させた状態と、圧接して転写ローラ15を感光体ドラム(像担持体)12食い込ませてニップを形成した状態を簡単に切り替えることができるようにしたことで、例えば普通紙のように薄い被転写材(記録媒体)が用いられる場合、転写ローラ15を感光体ドラム(像担持体)12と離間させても搬送性、転写性が損なわれることがなく、また離間させることで裏汚れなどが生じなくなり、さらに、一般的には時々使用する厚紙、はがき、封筒などではニップを形成することで、良好な搬送性と転写性を得ることができる。
また本発明においては、この多面体25を回転させて転写ローラ25と感光体ドラム(像担持体)12とが離間したとき(すなわちローラ26が感光体ドラム(像担持体)12に接したとき)と接触したとき(すなわちローラ27、28が感光体ドラム(像担持体)12に接したとき)とで、転写バイアス電源17の転写ローラに対する印加条件を変化させるようにしてある。
すなわち、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とが離間したときは大きな電圧を印加しないと転写が良好に行われないが、接触させたときは大きな電流が流れてしまう可能性があるため電圧を下げる必要があり、多面体25におけるローラ26、27、28によって感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とが離間したときと接触させたときとで、前記転写バイアス電源17の上限電圧を変化させるようにして、良好な転写性と不要な電流を流さずに済むようにしたのである。
なお、図2に示した実施例においては多面体25を正6面体の場合を示したが、これは正6面体のみに限らず正4面体、正8面体、さらに多くの面数を持つ多面体などでも良く、例えば図5に示したような正4面体とした場合、ローラは51、52のように互いに隣り合う面に設け、一つのローラ51では感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを離間させ、一つのローラ52で当接させるようにすればよい。
図4は、使用する被転写材(記録媒体)により、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔を調節する際のフロー図で、画像形成装置で使用する被転写材(記録媒体)が通常使用する普通紙の場合と、厚紙、はがき、封筒、小サイズ紙等の特殊な用紙の場合とで、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔を調節するものである。
まずステップS41で給紙方法を選択する。すなわち、通常使用する普通紙は通常カセットに収容されており、前記した、厚紙、はがき、封筒、小サイズ紙等の特殊な用紙の場合は手差し給紙装置から給紙することが多いから、このステップS41では図1に示した制御回路20が、カセットが選択されたか、マルチパーパストレイ、手差し給紙装置、封筒給紙が選択されたか判断し、カセットが選択された場合、ステップS42に進んで転写制御は紙サイズに合わせる通常動作とする。そのため、前記図2に示した多面体25におけるローラ26を感光体ドラム(像担持体)12に接触させて感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを離間させ、図1における転写バイアス電源17の出力電圧を高くする。
一方、マルチパーパストレイ、手差し給紙装置、封筒給紙などが選択された場合はステップS43に進み、さらに制御回路20は用紙タイプを選択する。すなわちこのようにマルチパーパストレイ、手差し給紙装置、封筒給紙が使用されても、普通紙が選択された場合は、ステップS44に進んでステップS42の場合と同様、転写制御は紙サイズに合わせる通常動作とし、前記図2に示した多面体25におけるローラ26を感光体ドラム(像担持体)12に接触させて感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを離間させ、図1における転写バイアス電源17の出力電圧を高くする。
そして、図1に示した用紙選択釦21によって封筒、ハガキ等の厚紙系の制御を必要とする用紙を選択された場合、制御回路20は、処理をステップS45に進めて前記図2に示した多面体25におけるローラ28または26を感光体ドラム(像担持体)12に接触させ、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを当接させる。そしてステップS46に進み、紙サイズから、転写バイアス電源17が感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを離間させたときより低くなるよう転写バイアス電源17に指示して印加条件を決定し、バイアス電圧を調整して待機する。
そして次のステップS47でプリント命令が来たかどうかを判断し、Noの場合はまたステップS47に戻ってそれを繰り返し、Yesの場合は、ステップS48に進んで印字動作を行い、ステップS49に進んで終了する。
以下に、以上述べてきた構成を用いて被転写材(記録媒体)の汚れ、転写効率などを調べた結果を示す。これは、感光体ドラム(像担持体)として直径30mm、紙搬送スピードが94mm/secの正帯電OPC(表面電位+450V)を用い、スコロトロン帯電器による帯電、半導体レーザスキャン方式による露光を行って磁性ジャンピング現像方式で現像し、転写ローラ径15.9mm、抵抗値107.7Ω・cm、転写バイアス500Vで、被転写材(記録媒体)の汚れ、転写効率を調べたものである。
まず実施例1は、カセットを用いた普通紙を用いて、転写正バイアスを2.6kVとした定電圧制御をおこない、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間のギャップを0.15mmとしたところ、画質(飛散,他)、裏汚れは良好で、転写効率は93%で良好であった。
また、マルチパーパストレイを用いて厚紙(葉書)を通紙し、転写正バイアスを1.0kVとした定電圧制御をおこない、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間の食い込み量を0.5mmとしたところ、画質(飛散,他)、裏汚れは良好で、転写効率は91%で良好であった。
また、マルチパーパストレイを用いてA5の普通紙を通紙し、転写正バイアスを1.2kVとした定電圧制御をおこない、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間の食い込み量を1.25mmとしたところ、画質(飛散,他)、裏汚れは良好で、転写効率は92%で良好であった。
次に実施例2は、カセットを用いた普通紙を用いて、転写正バイアスを50μAとした定電流制御をおこない、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間のギャップを0.15mmとしたところ、画質(飛散,他)、裏汚れは良好で、転写効率は93%で良好であった。
また、マルチパーパストレイを用いて厚紙(葉書)を通紙し、転写正バイアスを20μAとした定電流制御をおこない、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間の食い込み量を0.5mmとしたところ、画質(飛散,他)、裏汚れは良好で、転写効率は90%で良好であった。
また、マルチパーパストレイを用いてA5の普通紙を通紙し、転写正バイアスを25μAとした定電流制御をおこない、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間の食い込み量を1.25mmとしたところ、画質(飛散,他)、裏汚れは良好で、転写効率は92%で良好であった。
次に、4%の印字率の原稿を連続して多数枚を印字したときの裏汚れを評価した。そのときの環境は、温度20〜26℃、湿度40〜60RHで、実施例3においては感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ間を0.15mm離間させた。
実施例4は、実施例3と同様4%の印字率の原稿を連続して多数枚を印字し、環境は、温度20〜26℃、湿度40〜60RHで、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラを当接させて食い込ませ、その量を1.2mmとした。その結果、印字枚数によって次の表1の結果が得られた。この表1において、○は裏汚れ良好、△はジャムリトライ後に1枚〜2枚の裏汚れが発生し、×は断続的に裏汚れ、端部汚れが発生した場合である。
Figure 2005242120
以上の結果から分かるとおり、実施例1と2はいずれも良好で、被転写材(記録媒体)の厚さによって感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15の間隔、またはニップ幅を調節することで良好な結果が得られることが分かる。つまり、転写バイアスが定電圧制御か定電流制御にかかわらず本発明の効果が得られることが判明した。また実施例3、4の結果から、連続して多数枚を印字したときは、普通紙であっても感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15を離間させた方が良好な結果が得られることが分かる。
なお、以上の説明では、像担持体として感光体ドラム12を例示し、ローラ26、27、28を同一の外径にして、軸34、35,36の正多面体の面からの距離を変化させるようにして説明してきたが、転写ドラムや、ベルト状に構成された転写ベルトや感光体ベルトを像担持体として使用しても良く、また、軸34、35、36の正多面体25の面からの距離を一定にして、ローラ26、27、28の外径を異ならせるようにしても良い。
以上種々述べてきたように、転写ローラ15の両端の軸における感光体ドラム(像担持体)12の画像形成領域外に対応する位置に、感光体ドラム(像担持体)12に接するローラ26、27、28を複数の面に配した多面体25を設ける、という非常に簡単な構成で感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15との間隔または食い込み量を用紙の種類に応じて調整することができるようにしたことで、例えば普通紙の場合は感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを離間させ、厚紙、はがき、封筒、小サイズ紙等の特殊な用紙を用いる場合は感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とを接触させてニップを形成することができ、良好な搬送性、転写性を得ることができると共に、この間隔または食い込み量を調整する機構が必要とする設置領域も従来技術と比較して省スペース化できる。
そして、多面体25における軸29に対して感光体ドラム(像担持体)12とは逆側となる面に、感光体ドラム(像担持体)12側に押圧するダンパー30を設けたことにより、感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15間の当接圧と離間距離を常に安定させることができる画像形成装置を提供することができる。
また、前記感光体ドラム(像担持体)12と転写ローラ15とが離間したときは大きな電圧を印加しないと転写が良好に行われないが、接触させたときは大きな電流が流れる可能性があるのでそれだけ電圧を下げる必要があり、用紙種類に応じて像担持体と転写ローラ間の間隔または食い込み量を最適化するだけでなく、前記転写ローラ15と前記像担持体12の間隔または食い込み量、若しくは用いる用紙の種類に応じて前記転写バイアスの印加条件を変化させるようにすることで、良好な転写性と不要な電源を流さずに済むようにすることができる。
本発明によれば、簡単、安価な構成で、転写ローラと感光体ドラム(像担持体)の間隔または食い込み量を、使用する被転写材(記録媒体)に最適な値とする機構を有した画像形成装置を提供することができる。
本発明になる画像形成装置における主要構成要素の一実施例の概略断面図である。 本発明になる画像形成装置における像担持体と転写ローラの間隔を調整する機構の概略構成図である。 (A)は像担持体と転写ローラを離間させた状態を示した図、(B)は接触させた状態を示した図である。 像担持体と転写ローラの間隔を調節する際のフロー図である。 本発明になる画像形成装置における像担持体と転写ローラの間隔を調整する機構に用いる多面体の他の実施例である。
符号の説明
12 感光体ドラム(像担持体)
15 転写ローラ
25 多面体
26、27、28 ローラ
29 軸
30 ダンパー
31 移動方向
34、35、36 軸

Claims (3)

  1. 電子写真プロセスにより形成されたトナー像を担持する像担持体と、転写バイアスを印加し、前記像担持体が担持したトナー像を被転写材(記録媒体)に転写させる転写ローラとを有した画像形成装置において、
    前記転写ローラ両端の軸における前記像担持体の画像形成領域外に対応する位置に、前記像担持体に接するローラを複数の面に配した多面体を設け、前記ローラはその配された面によって前記像担持体と前記転写ローラとの間を異なった間隔または食い込み量とするように設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記多面体における軸に対して前記像担持体とは逆側となる面を、前記像担持体側に押圧するダンパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置。
  3. 前記転写ローラと前記像担持体の間隔または食い込み量、若しくは用いる用紙の種類に応じて、前記転写バイアスの印加条件を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載した画像形成装置。
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