JPH0727194U - プリント回路基板の遮蔽構造 - Google Patents
プリント回路基板の遮蔽構造Info
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- JPH0727194U JPH0727194U JP5375493U JP5375493U JPH0727194U JP H0727194 U JPH0727194 U JP H0727194U JP 5375493 U JP5375493 U JP 5375493U JP 5375493 U JP5375493 U JP 5375493U JP H0727194 U JPH0727194 U JP H0727194U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化と経済化を図り、かつ、高周波域での
特性劣化を軽減させる。 【構成】 この考案の遮蔽構造は、プリント回路基板1
1内の所定の電子回路群14をシールドカバー12,1
3で基板の上下から挟持するようにしたものである。カ
バー12,13は、一面が解放の箱状に形成され、その
解放端の周縁から複数の遮蔽足12a,13aが一体に
延長され、各々の解放端を対向させた状態で互いに嵌合
するための凹凸係合部12e,13eがカバー12の側
面及び遮蔽足13aにそれぞれ形成される。基板11に
は、電子回路群14の周りに遮蔽足を挿入する貫通孔1
1aが形成される。
特性劣化を軽減させる。 【構成】 この考案の遮蔽構造は、プリント回路基板1
1内の所定の電子回路群14をシールドカバー12,1
3で基板の上下から挟持するようにしたものである。カ
バー12,13は、一面が解放の箱状に形成され、その
解放端の周縁から複数の遮蔽足12a,13aが一体に
延長され、各々の解放端を対向させた状態で互いに嵌合
するための凹凸係合部12e,13eがカバー12の側
面及び遮蔽足13aにそれぞれ形成される。基板11に
は、電子回路群14の周りに遮蔽足を挿入する貫通孔1
1aが形成される。
Description
【0001】
この考案はプリント回路基板の遮蔽構造に関し、特に小型化及び経済化に係わ る。
【0002】
従来は、電子回路を小機能単位で遮蔽してそれぞれ1個のブロック部品を構成 し、それらのブロック部品を組み合わせて、プリント回路基板に実装していた。 又、ブロック部品単位の遮蔽の入出力端子には必要に応じて貫通コンデンサを用 いてノイズの防止を図っていた。又、プリント回路基板の基材に金属材料を用い 、それに絶縁材料を貼着又はコーティングし、その上にプリント回路を構成する 銅泊を貼着又はコーティングしてシールド機能を持ったプリント回路基板を作る 方法もある。
【0003】
上記の、回路を小機能単位で遮蔽したブロック部品を組み合わせて、プリント 回路基板に実装した場合には分割ロスが大きくなるため小型化は難しく、また、 かなりのコスト高になる問題があった。又、金属材料を基材として作るプリント 回路にあっては、プリント回路の銅泊と金属基板との間で静電容量を持ち高域周 波数の劣化を生じ、高速化する電子回路への対応が、問題視されて来ている。こ の考案はこれら従来の問題を解決することを目的としている。
【0004】
(1)請求項1の考案は、プリント回路基板内の所定の電子回路部を、互いに嵌 合される第1、第2シールドカバーで、前記基板の上下から挟持するようにした プリント回路基板の遮蔽構造である。前記第1、第2シールドカバーは、一面が 解放の箱状に形成され、その解放端の周縁から複数の遮蔽足が一体に延長される 。前記第1、第2シールドカバーの解放端を対向させた状態で互いに嵌合固定す るための凹凸係合部が、前記第1、第2シールドカバーの一方の側面及び他方の 前記遮蔽足にそれぞれ形成される。前記第1、第2シールドカバーの前記遮蔽足 を挿入する貫通孔が前記プリント回路基板の前記電子回路部の周りに形成されて いる。 (2)請求項2の考案は、前記(1)項記載のプリント回路基板の遮蔽構造にお いて、前記第1又は第2シールドカバーから、前記基板の接地用パターンと電気 的に接続するための接地足が導出されているものである。 (3)請求項3の考案は、前記(1)又は(2)項記載のプリント回路基板の遮 蔽構造において、前記第1又は第2シールドカバーの内面から、前記電子回路部 の特定箇所を接地するための接地用ピンが導出されているものである。 (4)請求項4の考案は、前記(1)乃至(3)項のいずれかに記載のプリント 回路基板の遮蔽構造において、前記電子回路部から前記第1、第2シールドカバ ーの外部に導出される所定の配線パターンと近接対向して、その配線パターンと の間に静電容量を形成する対極片が、前記第1又は第2シールドカバーに形成さ れているものである。
【0005】
本考案を図を用いて説明をする。この考案では、回路を小機能単位に分割して ブロック部品を作るのではなく、幾つかの小機能回路を集めてグループ化し、そ のグループを共通のシールドカバーで遮蔽する。本考案の特徴はそのための具体 的なシールド構造にある。
【0006】 図1は一実施例を示す。プリント回路基板(以後PC板と言う)11に設けた スリット状の貫通孔11aにシールドカバー12,13の遮蔽足12a,13a をPC板の上下から挿入させ、カバー同志を凹凸係合させてPC板11に取付け る。そしてPC板11内の特定の電子回路群14に対する外部からのノイズの防 護、或いは電子回路群14が発生するノイズの漏洩の防止を行う。これらのシー ルドカバーには金属材料や磁性材料が用いられる。
【0007】 PC板11には遮蔽足12a,13aを挿入する貫通孔11aと、シールドカ バー内に収納する電子回路群14に信号や電源等の電気的な入出力線となるプリ ント配線11bが形成されている。 図2に図1Aのシールドカバー13の詳細を示す。シールドカバー13はこの 例ではPC板11に設けた貫通孔11aの外側に接し、貫通孔の周辺のアースパ ターンと接続し、接地が容易に取り安いようになっている。シールドカバー13 内の電子回路群14の特定箇所を効果的に接地するには接地用ピン13fを設け て行う。シールドカバー13には、PC板11に設けた貫通孔11aに挿入する 、遮蔽の目的を兼ねた遮蔽足13aを設ける。シールドカバー13をPC板11 に固定する為遮蔽足13aに、PC板11の板厚に合わせた抜け止め用突起13 bを設ける。遮蔽足13aを図2Dに示すように貫通孔11aの長手方向の一端 にクランプさせるようにテーパ面13cと凹部13gを設けてもよく、その他の 保持方法も考えられる。
【0008】 シールドカバー13をPC板11のアースパターンに接地するには、シールド カバー13或いは遮蔽足13aの外側とPC板11のアースパターンとを直接半 田付けしてもよいが、熱容量の小さい半田ゴテでは信頼性の高い接続が望めない ので、接地足13dを設けるのが望ましい。片面だけの遮蔽にあっては以上の構 成でもよいが、両面に遮蔽を施す場合にはシールドカバー12との凹凸嵌合部1 3eを設ける。
【0009】 次に、図3に図1Aのシールドカバー12の詳細を示す。この例ではシールド カバー12はシールドカバー13に内接して設けられる。シールドカバー12と 13とで電子回路群14を密封する構造となる。 シールドカバー12はPC板11に設けた貫通孔11aの内側に接する具で、 PC板11との接地は幾分不利となる具であるが、シールドカバー13に内接し ている為、総合的な観点からは問題はない。シールドカバー12内の電子回路群 14の特定箇所を効果的に接地するには接地用ピン12fを使用する。シールド カバー12には、PC板11に設けた貫通孔11aを貫通し、遮蔽の目的を兼ね た遮蔽足12aを設ける。尚、形状をてい形状にすると組立てが容易となる。シ ールドカバー12をPC板11に固定する為の突起や貫通孔11aの長手方向の 一端でクランプする遮蔽足12aの構成は、図2Dのカバー13と同じであり説 明を省略する。
【0010】 尚、シールドカバー12,13のPC板11に対する取付は、基本的には両カ バーを基板を挟んで凹凸係合させて一体に固定し、基板を挟持することで行われ る。更に何れか一方のカバーをPC板11に接地のため半田付又はネジ止めした 場合には他方のカバーを着脱自在にするのが望ましい。この場合の他方のカバー は取り外しが自由にできるので、PC板のメンテナンス性を高める事ができる。
【0011】 なお、シールドカバー12をPC板11のアースパターンに接続するには、シ ールドカバー13の接地足13dと同様のものを設けることもできる。 次に、図3B用いて貫通コンデンサの機能を持つシールドカバー12の例を説 明する。カバー内の電子回路群14はその回路構成により、外来ノイズを嫌う性 質の回路と、ノイズを発生する回路とがあり、その場合は夫々その入出力の配線 には貫通コンデンサを設けるのが望ましい。シールドカバー12の入出力のプリ ント配線上に対応する箇所に、必要とすべき面積の対極片12hを近接対向して 設け、プリント配線と静電容量を持たせノイズをその容量を通じて除去する。
【0012】 当然、上下にシールドカバーを設けPC板を挟持する場合には、上下のカバー に対極片を夫々設ける事でプリント配線との静電容量を増加出来る。又、必要に 応じて高誘電材料12iを対極片12hに貼着或いはコーティングして静電容量 を増加させる事もできる。この方法により貫通コンデンサの機能を作れる事から 経済性及び小型化への対応が図れる。
【0013】 なお、シールドカバーの接地足はプリント基板のアースパターンに半田付けし てもよいし、ネジ止めしてもよい。 図1の例ではシールドカバー12の側面とシールドカバー13の遮蔽足13a に凹凸係合部12e,13eを設けたが、逆に、シールドカバー12の遮蔽足1 2aとシールドカバー13の側面に凹凸係合部を設けてもよい。或いは両方を併 用してもよい。
【0014】 これ迄の説明では、この考案の遮蔽構造が小機能回路を幾つか集めた回路群全 体をシールドするものとしたが、この考案はその場合に限らず、必要に応じ小機 能回路単独のシールドに容易に適用できることは明らかである。
【0015】
以上述べたようにこの考案の遮蔽構造は、プリント回路基板内の幾つかの小機 能回路をまとめ1グループとしてその全体を基板の上下から2つのシールドカバ ーで挟持することができるため、小機能回路毎にシールドしたブロック部品にし て基板へ実装する従来の遮蔽構造に比べて、構造が簡単であると共に分割ロスが 少く、小型化及び経済化が図られる。
【0016】 また、金属基板を用いて作るプリント回路のように、プリント回路の銅泊と金 属基板の間で静電容量を持つことがないため、高周波域での特性の劣化が少く、 回路の高速化にも対処できる。 シールドカバーで遮蔽する電子回路群の入出力のプリントパターンに近接対向 するように、対極片をシールドカバーに設け、静電容量を形成させて貫通コンデ ンサの機能をもたせることが可能であり、その場合部品点数も減り、経済的効果 も大きい。
【図1】Aはこの考案の実施例を示す縦断面図、BはA
のプリント回路基板11の平面図。
のプリント回路基板11の平面図。
【図2】図1のシールドカバー13の詳細を示す図で、
Aは平面図、BはAのa−a断面図、CはAのb−b断
面図、Dは遮蔽足の一側にテーパ面13cと係合凹部1
3gを設けた場合のAのb−b断面図。
Aは平面図、BはAのa−a断面図、CはAのb−b断
面図、Dは遮蔽足の一側にテーパ面13cと係合凹部1
3gを設けた場合のAのb−b断面図。
【図3】Aは図1Aのシールドカバー12の詳細を示す
縦断面図、Bは図1Aのシールドカバー12に対極片1
2hを形成した場合の縦断面図。
縦断面図、Bは図1Aのシールドカバー12に対極片1
2hを形成した場合の縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 プリント回路基板内の所定の電子回路部
を、互いに嵌合される第1、第2シールドカバーで、前
記基板の上下から挟持するようにしたプリント回路基板
の遮蔽構造であって、 前記第1、第2シールドカバーは、一面が解放の箱状に
形成され、その解放端の周縁から複数の遮蔽足が一体に
延長され、 前記第1、第2シールドカバーの解放端を対向させた状
態で互いに嵌合固定するための凹凸係合部が、前記第
1、第2シールドカバーの一方の側面及び他方の前記遮
蔽足にそれぞれ形成され、 前記第1、第2シールドカバーの前記遮蔽足を挿入する
貫通孔が前記プリント回路基板の前記電子回路部の周り
に形成されていることを特徴とする、 プリント回路基板の遮蔽構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のプリント回路基板の遮蔽
構造において、前記第1又は第2シールドカバーから、
前記基板の接地用パターンと電気的に接続するための接
地足が導出されていることを特徴とする。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のプリント回路基板
の遮蔽構造において、前記第1又は第2シールドカバー
の内面から、前記電子回路部の特定箇所を接地するため
の接地用ピンが導出されていることを特徴とする。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプリ
ント回路基板の遮蔽構造において、前記電子回路部から
前記第1、第2シールドカバーの外部に導出される所定
の配線パターンと近接対向して、その配線パターンとの
間に静電容量を形成する対極片が、前記第1又は第2シ
ールドカバーに形成されていることを特徴とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5375493U JPH0727194U (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | プリント回路基板の遮蔽構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5375493U JPH0727194U (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | プリント回路基板の遮蔽構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727194U true JPH0727194U (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=12951606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5375493U Pending JPH0727194U (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | プリント回路基板の遮蔽構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727194U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0951182A (ja) * | 1995-08-09 | 1997-02-18 | Mitsubishi Electric Corp | 部品の取付装置 |
JP2011086644A (ja) * | 2009-10-13 | 2011-04-28 | Hosiden Corp | シールドカバー、シールドケース及び基板モジュール |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5375493U patent/JPH0727194U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0951182A (ja) * | 1995-08-09 | 1997-02-18 | Mitsubishi Electric Corp | 部品の取付装置 |
JP2011086644A (ja) * | 2009-10-13 | 2011-04-28 | Hosiden Corp | シールドカバー、シールドケース及び基板モジュール |
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