JPH07269896A - 冷風装置 - Google Patents

冷風装置

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Publication number
JPH07269896A
JPH07269896A JP6063325A JP6332594A JPH07269896A JP H07269896 A JPH07269896 A JP H07269896A JP 6063325 A JP6063325 A JP 6063325A JP 6332594 A JP6332594 A JP 6332594A JP H07269896 A JPH07269896 A JP H07269896A
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JP
Japan
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heat
air
heat exchange
cold
section
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6063325A
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English (en)
Inventor
Shoichi Yamaguchi
彰一 山口
Kazutsugu Hayashi
和嗣 林
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07269896A publication Critical patent/JPH07269896A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風される空気の冷却効率に優れ、良好に冷
風を送風することができる冷風装置の提供。 【構成】 通電により吸熱部1aと放熱部1bとが一方の面
と他方の面とに形成されるペルチェ効果素子1 と、冷熱
を蓄積する蓄冷材3 を収容しペルチェ効果素子1の吸熱
部1aに面して設けられる蓄冷部2 と、通風口4a,4b を有
し蓄冷部2 と熱交換可能な位置に設けられる熱交換部4
と、蓄冷部2 と熱的に結合するよう熱交換部4 に配設さ
れ蓄冷材3 の冷熱を熱交換部4 の空気に移送する熱交換
器5 と、熱交換部4 の空気を外部に送風する位置に設け
られる送風機6 と、を備え、蓄冷部2 及び熱交換部4 の
周囲に、蓄冷部2 及び熱交換部4 と外気との間の熱貫流
を低減させる断熱材7 を配設してなる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペルチェ効果を利用し
て冷風を送風する冷風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の冷風装置として、例えば特開平
1−256736号公報に開示されるものがある。この
ものは、送風機を有した送風回路内に熱交換装置を設
け、前記熱交換装置内に、冷熱を蓄積する蓄冷材を封入
し、前記蓄冷材と熱交換可能な位置にペルチェ効果素子
の吸熱部を設けてなる。この冷風装置は、前記のような
構成により、蒸気圧縮方式による冷風装置に比して騒音
が小さく、かつ、小型軽量で安価であるという効果を得
ようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
冷風装置は、蓄冷効率、熱交換効率等があまり考慮され
ていないため、蒸気圧縮方式による冷風装置に比して、
送風される空気の冷却効率に不安があり、良好な冷風を
得にくいという問題点があった。
【0004】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、送風される空気の冷却効
率に優れ、良好に冷風を送風することができる冷風装置
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の冷風装置は、通電により吸熱部と
放熱部とが一方の面と他方の面とに形成されるペルチェ
効果素子と、冷熱を蓄積する蓄冷材を収容しペルチェ効
果素子の吸熱部に面して設けられる蓄冷部と、通風口を
有し蓄冷部と熱交換可能な位置に設けられる熱交換部
と、蓄冷部と熱的に結合するよう熱交換部に配設され蓄
冷材の冷熱を熱交換部の空気に移送する熱交換器と、熱
交換部の空気を外部に送風する位置に設けられる送風機
と、を備え、前記蓄冷部及び熱交換部の周囲に、蓄冷部
及び熱交換部と外気との間の熱貫流を低減させる断熱材
を配設してなる構成としている。
【0006】また、請求項2記載の冷風装置は、請求項
1記載の熱交換部の通風口に、通風口を開閉させる開閉
蓋部を設けてなる構成としている。
【0007】また、請求項3記載の冷風装置は、通電に
より吸熱部と放熱部とが一方の面と他方の面とに形成さ
れるペルチェ効果素子と、冷熱を蓄積する蓄冷材を収容
しペルチェ効果素子の吸熱部に面して設けられる蓄冷部
と、通風口を有し蓄冷部と熱交換可能な位置に設けられ
る熱交換部と、蓄冷部と熱的に結合するよう熱交換部に
配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部の空気に移送する熱交
換器と、熱交換部の空気を外部に送風する位置に設けら
れる送風機と、を備え、前記熱交換部を、蓄冷部の下方
に設けてなる構成としている。
【0008】また、請求項4記載の冷風装置は、請求項
3記載のペルチェ効果素子と熱交換器の間に、ペルチェ
効果素子の吸熱部と熱交換器とを熱的に結合する伝熱部
材を設けてなる構成としている。
【0009】また、請求項5記載の冷風装置は、請求項
3又は4記載の蓄冷部に、蓄冷材の冷熱を熱交換部の熱
交換器に移送する第2熱交換器を設けてなる構成として
いる。
【0010】また、請求項6記載の冷風装置は、請求項
3乃至5記載のペルチェ効果素子及び熱交換器は、取付
ねじにより蓄冷部に取り付けられるものであって、か
つ、取付ねじは、水防腐材料からなる構成としている。
【0011】また、請求項7記載の冷風装置は、通電に
より吸熱部と放熱部とが一方の面と他方の面とに形成さ
れるペルチェ効果素子と、冷熱を蓄積する蓄冷材を収容
しペルチェ効果素子の吸熱部に面して設けられる蓄冷部
と、通風口を有し蓄冷部と熱交換可能な位置に設けられ
る熱交換部と、蓄冷部と熱的に結合するよう熱交換部に
配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部の空気に移送する熱交
換器と、熱交換部の空気を外部に送風する位置に設けら
れる送風機と、を備え、前記熱交換器下方に、結露水を
受けとめる結露水受け部を設けるとともに、前記熱交換
部に、結露水受け部の貯水を吸い込む気化促進部材を、
熱交換器と熱的に結合するよう設けてなる構成としてい
る。
【0012】また、請求項8記載の冷風装置は、請求項
7記載の結露水受け部と蓄冷部の間に、結露水受け部の
貯水を蓄冷部に移送する水移送手段を設けてなる構成と
している。
【0013】また、請求項9記載の冷風装置は、通電に
より吸熱部と放熱部とが一方の面と他方の面とに形成さ
れるペルチェ効果素子と、冷熱を蓄積する蓄冷材を収容
しペルチェ効果素子の吸熱部に面して設けられる蓄冷部
と、通風口を有し蓄冷部と熱交換可能な位置に設けられ
る熱交換部と、蓄冷部と熱的に結合するよう熱交換部に
配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部の空気に移送する熱交
換器と、熱交換部の空気を外部に送風する位置に設けら
れる送風機と、を備え、前記熱交換部の通風口に、外方
に突出して送風を集中的に吹き出させる吹出突部を設け
るとともに、送風機と熱交換部と吹出突部とを略一直線
状に配設してなる構成としている。
【0014】また、請求項10記載の冷風装置は、請求
項9記載の吹出突部に、送風の吹出角度を変化させる吹
出角度調整部を設けてなる構成としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の構成によれば、断熱材が、蓄冷
部及び熱交換部と外気との間の熱貫流を低減させること
により、蓄冷部及び熱交換部の冷熱が外部に漏洩しにく
くなる。
【0016】また、請求項2記載の構成によれば、請求
項1記載の作用に加え、開閉蓋部を、送風時は熱交換部
の通風口を開口させ、蓄冷時は通風口を閉塞させるよう
操作することにより、熱交換部の冷熱がより外部に漏洩
しにくくなる。
【0017】また、請求項3記載の構成によれば、熱交
換部が蓄冷部の下方に位置することにより、対流現象に
より比較的低温となる蓄冷材の下部から熱交換器へ冷熱
が伝達される。
【0018】また、請求項4記載の構成によれば、請求
項3記載の作用に加え、伝熱部材が、ペルチェ効果素子
の吸熱部と熱交換器とを熱的に結合することにより、熱
交換部の空気が蓄冷材とペルチェ効果素子の両方によっ
て冷却される。
【0019】また、請求項5記載の構成によれば、請求
項3又は4記載の作用に加え、第2熱交換器が、蓄冷材
の冷熱を熱交換部の熱交換器に移送することにより、蓄
冷材から熱交換器への熱伝達が促進される。
【0020】また、請求項6記載の構成によれば、請求
項3乃至5記載の作用に加え、ペルチェ効果素子及び熱
交換器を蓄冷部に取り付けるための取付ねじが水防腐材
料からなることにより、蓄冷材が水からなる場合、蓄冷
材が変質しにくくなる。
【0021】また、請求項7記載の構成によれば、気化
促進部材が、結露水受け部から吸い込んだ水分が気化す
るときの気化熱により冷却されることにより、気化促進
部材と熱的に結合する熱交換器が冷却される。
【0022】また、請求項8記載の構成によれば、請求
項7記載の作用に加え、水移送手段が、結露水受け部の
貯水を蓄冷部に移送し得ることにより、蓄冷材が水から
なる場合、貯水を蓄冷材として利用することが可能とな
る。
【0023】また、請求項9記載の構成によれば、送風
機と熱交換部と吹出突部とを略一直線状に配設すること
により、送風の圧損が少なくなる。
【0024】また、請求項10記載の構成によれば、請
求項9記載の作用に加え、吹出角度調整部を操作して送
風の吹出角度を変化させることにより、所望の吹出角度
が得られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図4に
基づいて説明する。
【0026】この冷風装置は、図1に示すように、ペル
チェ効果素子1 、蓄冷タンク2 、通風路4 、第1及び第
2熱交換用フィン5,10、送風用ファンモータ6 、断熱材
7 、開閉蓋8 、伝熱板9 、取付ねじ11、結露水受け部1
2、気化促進板13、水移送パイプ14及び小型ポンプ15等
から構成される。また、図1、図2において、16は直流
電源及び駆動回路、17はペルチェ効果素子1 の放熱部1b
の放熱を促進する放熱用ファンモータである。
【0027】ペルチェ効果素子1 は、通電により、その
一方の面に吸熱部1aが、他方の面に放熱部1bが形成され
るものである。詳しくは、図4に示すように、n型半導
体1cとp型半導体1dを交互に並べ、その並列方向と直角
な方向の両端に、アルマイト等からなる絶縁膜1eを設け
た銅箔等からなる導電体1fを接合してなり、直流電源16
a から所定方向に電流を流すことにより、吸熱部1aと放
熱部1bが形成される。なお、通電方向を変えると、一方
の面に放熱部が、他方の面に吸熱部が形成されることに
なる。
【0028】蓄冷タンク2 は、冷熱を蓄積する蓄冷材3
を収容し、ペルチェ効果素子1 の吸熱部1aに面して設け
られる蓄冷部である。
【0029】通風路4 は、通風口4a,4b を有し、蓄冷タ
ンク2 と熱交換可能な位置に設けられる熱交換部であ
り、蓄冷タンク2 の下方に設けられる。蓄冷タンク2 に
収容された蓄冷材3 が、例えば水等の液体である場合、
蓄冷材3 は、ペルチェ効果素子1 の吸熱部1aに面する蓄
冷タンク2 の側壁近傍から冷却され、図1の矢印Aの如
く対流熱伝達により冷熱が伝わる。すなわち、蓄冷材3
は下部の方がより低温となるので、通風路4 を蓄冷タン
ク2 の下方に設けることにより、通風路4 を良好に冷却
することができ、送風される空気を高効率に冷却するこ
とができる。
【0030】また、通風路4 を蓄冷タンク2 の下方に設
けることにより、冷風装置を図2に示すように縦長とす
ることができるので、例えばトイレ等のように水平方向
の面積が狭い場所に設置する場合の省スペース化の効果
もある。
【0031】第1熱交換用フィン5 は、蓄冷タンク2 と
熱的に結合するよう通風路4 に配設され、蓄冷材3 の冷
熱を通風路4 の空気に移送する大略矩形波状の熱交換器
である。この第1熱交換用フィン5 は、蓄冷タンク2 の
底部外面に接合される。
【0032】送風用ファンモータ6 は、通風路4 の空気
を外部に送風する位置に設けられる送風機である。
【0033】断熱材7 は、例えばウレタンフォームから
なり、蓄冷タンク2 、通風路4 、ペルチェ効果素子1 の
吸熱部1aの周囲に配設されるものであり、蓄冷タンク2
、通風路4 、ペルチェ効果素子1 の吸熱部1aと外気と
の間の熱貫流を低減させる。このような断熱材7 を設け
ることにより、蓄冷タンク2 、通風路4 、ペルチェ効果
素子1 の吸熱部1aの冷熱の外部への漏洩量が低減するの
で、高効率に蓄冷、熱交換させることができ、従って、
送風される空気の冷却効率が高まる。
【0034】また、放熱用ファンモータ17と送風用ファ
ンモータ6 の間に、断熱材7 を延長させてなる鍔部7aが
設けられる。この鍔部7aにより、ペルチェ効果素子1 の
放熱が、通風路4 の流入側通風口4bに回り込むのを防ぐ
ことができ、送風される空気の冷却効率がより高まる。
【0035】開閉蓋8 は、断熱材7 と同様の材料から形
成されるものであり、通風路4 の通風口4a,4b に配設さ
れ、通風口4a,4b を開閉させる。この開閉蓋8 は、手
動、あるいはバイメタル等の感温部材によって回動可能
なよう設けられており、蓄冷時には通風口4a,4b を閉塞
し、送風時には通風口4a,4b を開口させる。すなわち、
蓄冷時には通風路4 と外気との間の熱貫流を防ぎ、送風
時には通風を流入、吐出させることができるので、送風
される空気を高効率に冷却した上で送風することができ
る。
【0036】また、通風路4 に配設される第1熱交換用
フィン5 は、通常、良好な熱交換効率を得ることができ
るようフィン密度を高くして形成されるため、通風によ
り運ばれた綿ゴミ等が目詰まりしやすいという問題があ
ったが、この冷風装置においては、開閉蓋8 が蓄冷時に
通風口4a,4b を閉塞するので、綿ゴミ等が浸入する可能
性を低下させることができる。
【0037】伝熱板9 は、ペルチェ効果素子1 と第1熱
交換用フィン5 の間に設けられ、ペルチェ効果素子1 の
吸熱部1aと第1熱交換用フィン5 とを熱的に結合する大
略L字状の伝熱部材である。この伝熱板9 により、蓄冷
材3 が十分に冷却されていない場合でも、吸熱部1aの冷
熱を第1熱交換用フィン5 に伝熱させることができるの
で、冷風発生の立ち上がり時間を短縮することができ
る。
【0038】また、蓄冷材3 が十分に冷却されている場
合、伝熱板9 により、吸熱部1aの冷熱と蓄冷材3 の冷熱
の両方を第1熱交換用フィン5 に供給することができ
る。すなわち、通風路4 の空気を蓄冷材3 とペルチェ効
果素子1 の両方によって冷却することができるので、よ
り温度の低い冷風を送風することができる。さらに、伝
熱板9 の折曲部を、蓄冷材3 の対流渦に合わせた湾曲状
に形成することにより、蓄冷材3 の対流熱伝達を促進す
ることができる。
【0039】第2熱交換用フィン10は、蓄冷タンク2 に
設けられ、蓄冷材3 の冷熱を通風路4 の第1熱交換用フ
ィン5 に移送する大略矩形波状の第2熱交換器である。
この第2熱交換用フィン10は、蓄冷タンク2 の底部内面
に接合され、ペルチェ効果素子1 に対応した高さを有し
ている。このような第2熱交換用フィン10を設けること
により、蓄冷材3 から第1熱交換用フィン5 への熱伝達
を促進することができるので、送風される空気を高効率
に冷却することができる。
【0040】また、第2熱交換用フィン10は、蓄冷材3
の対流熱伝達に沿う方向と直角な方向に矩形波が並ぶよ
う設けられるので、蓄冷材3 の対流熱伝達が促進される
という効果もある。
【0041】取付ねじ11は、ペルチェ効果素子1 、第1
及び第2熱交換用フィン5,10を、各々蓄冷タンク2 に取
り付けるためのものであり、例えば銅、銀等のような、
かび等による水の変質を防止する水防腐材料からなる。
従って、蓄冷材3 が水である場合、その長期間の使用に
おける変質を防ぐことができるので、蓄冷効率等が損な
われにくくなる。また、前述のような水防腐材料からな
る取付ねじ11は、熱伝達率も良好であるので、ペルチェ
効果素子1 や第1及び第2熱交換器と蓄冷材3との間の
熱伝達が良好に行われ、高効率に熱交換させることがで
きるという効果もある。
【0042】結露水受け部12は、上面が開口した大略箱
形のものであり、第1熱交換用フィン5 の下方に設けら
れる。この結露水受け部12は、第1熱交換用フィン5 と
通風路4 の空気との熱交換時に、第1熱交換用フィン5
に結露した水を受けとめる。
【0043】気化促進板13は、通風路4 に設けられ、結
露水受け部12の貯水を吸い込む気化促進部材であり、例
えばアルミウイスカー等の多孔質材料からなり、第1熱
交換用フィン5 と熱的に結合するよう設けられる。すな
わち、気化促進板13の一端は、結露水受け部12の貯水と
接し、他端は、第1熱交換用フィン5 と接している。
【0044】この気化促進板13に吸い込まれた水分は、
通風により気化する。このとき、水の気化熱539kc
al/kgにより、気化促進板13が冷却され、その冷熱
が気化促進板13から第1熱交換用フィン5 に伝熱し、第
1熱交換用フィン5 がより冷却される。つまり、ペルチ
ェ効果素子1 の吸熱量は、空気冷却分(冷風発生分)
と、結露分(ロス分)とに分けられるが、後者を空気冷
却に利用することができるので、送風される空気を高効
率に冷却することができる。また、結露水を、気化させ
ることにより処理することができるので、外部に捨てる
必要がなくなり、結露水受け部12の構造を簡略にするこ
とができる。
【0045】水移送パイプ14及び小型ポンプ15は、結露
水受け部12と蓄冷タンク2 の間に設けられ、結露水受け
部12の貯水を蓄冷タンク2 に移送する水移送手段であ
る。水移送パイプ14は、その一端が結露水受け部12に配
され、他端が蓄冷タンク2 に配される。小型ポンプ15
は、水移送パイプ14の途中に設けられる。このような構
成により、結露水受け部12の貯水を捨てる必要がなくな
るので、使い勝手が良くなる、結露水受け部12の構造を
簡略にすることができる等の効果を奏する。
【0046】また、蓄冷材3 が水である場合、長期間の
使用の間に蓄冷材3 が蒸発するとしても、結露水により
補充することができるので、別途補充する手間が省け、
使い勝手が良くなる。さらに、他の水源から水を補給す
る等の構造を取る必要もないので、装置の構造を簡略に
することができる。
【0047】この冷風装置は、次のようにして冷風を送
風する。すなわち、直流電源16a によりペルチェ効果素
子1 に直流電流が流れると、蓄冷タンク2 と接合する面
に吸熱部1aが、その反対面に放熱部1bが形成され、吸熱
部1aが低温になる。吸熱部1aは、蓄冷タンク2 の側壁を
経て蓄冷材3 と熱的に結合しているので、蓄冷材3 には
冷熱が蓄積される。このとき、放熱用ファンモータ17
が、高温になる放熱部1bの放熱を促進している。そし
て、蓄冷完了後、送風用ファンモータ6 を作動させるこ
とにより、通風路4 に通風させる。このとき、蓄冷材3
と第2熱交換用フィン10との間で熱交換が行われるとと
もに、蓄冷材3 及び第2熱交換用フィン10と第1熱交換
用フィン5 との間で熱交換が行われ、さらに、第1熱交
換用フィン5と通風路4 の空気との間で熱交換が行われ
ることにより、冷風が外部に送風される。
【0048】なお、この冷風装置は、温風を送風するこ
ともできる。すなわち、ペルチェ効果素子に、冷風を送
風する場合とは逆方向に直流電流を流すと、蓄冷タンク
と接合する面に放熱部が、その反対面に吸熱部が形成さ
れる。これにより、蓄冷材には温熱が蓄積される。そし
て、蓄温完了後、送風用ファンモータを作動させること
により、通風路に通風させる。このとき、蓄冷材と第2
熱交換用フィンとの間で熱交換が行われるとともに、蓄
冷材及び第2熱交換用フィンと第1熱交換用フィンとの
間で熱交換が行われ、さらに、第1熱交換用フィンと通
風路内の空気との間で熱交換が行われることにより、温
風が外部に送風されるのである。
【0049】次に、本発明の第2実施例を図5及び図6
に基づいて説明する。なお、第1実施例のものと基本的
な機能が同じ部材には、第1実施例と同じ符号を付し、
説明を省略する。
【0050】この冷風装置は、図5に示すように、ペル
チェ効果素子1 、蓄冷タンク2 、通風路4 、第1及び第
2熱交換用フィン5,10、送風用ファンモータ6 、断熱材
7 、伝熱板9 、取付ねじ11、結露水受け部12、気化促進
板13、直流電源及び駆動回路16、放熱用ファンモータ17
等から構成される。
【0051】そして、通風路4 の吐出側通風口4aには、
外方に突出して送風を集中的に吹き出させる吹出突部と
して外部ノズル18が設けられるとともに、送風機と熱交
換部と外部ノズル18とが略一直線状に配設される。ま
た、外部ノズル18には、送風の吹出角度を変化させる吹
出角度調整部として、羽根状ルーバー19が設けられる。
この羽根状ルーバー19は、手動で操作することが可能な
ものである。
【0052】この冷風装置は、第1実施例のものと同様
にして冷風や温風を送風する。このとき、送風機と熱交
換部と外部ノズル18とを略一直線状に配設してあるの
で、送風の圧損が少なくなる。従って、送風効率が向上
し、十分な送風量を確保することができ、良好に冷風を
スポット送風することができる。また、送風機と熱交換
部と外部ノズル18とを略一直線状に配設することによ
り、冷風装置を図6に示すように薄型にすることができ
るので、例えばトイレ等のように水平方向の面積が狭い
場所に設置する場合の省スペース化の効果もある。
【0053】また、羽根状ルーバー19を操作することに
より、送風の向きを調整することができるので、状況に
応じた所望の吹出角度を得ることができる。すなわち、
不必要な方向への送風を無くし、必要な方向に効率良く
スポット送風することができる。また、羽根状ルーバー
19を設けたことにより、外部ノズル18からゴミ等が浸入
する可能性を低下させることもできる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の冷風装置は、断熱材が、
蓄冷部及び熱交換部と外気との間の熱貫流を低減させる
ことにより、蓄冷部及び熱交換部の冷熱が外部に漏洩し
にくくなるので、送風される空気の冷却効率が向上す
る。
【0055】また、請求項2記載の冷風装置は、請求項
1記載の効果に加え、開閉蓋部を、送風時は熱交換部の
通風口を開口させ、蓄冷時は通風口を閉塞させるよう操
作することにより、熱交換部の冷熱がより外部に漏洩し
にくくなるので、送風される空気の冷却効率がより向上
する。
【0056】また、請求項3記載の冷風装置は、熱交換
部が蓄冷部の下方に位置することにより、対流現象によ
って比較的低温となる蓄冷材の下部から熱交換器へ冷熱
が伝達されるので、送風される空気の冷却効率が向上す
る。
【0057】また、請求項4記載の冷風装置は、請求項
3記載の効果に加え、伝熱部材が、ペルチェ効果素子の
吸熱部と熱交換器とを熱的に結合することにより、熱交
換部の空気が蓄冷材とペルチェ効果素子の両方によって
冷却されるので、送風される空気の冷却効率がより向上
する。
【0058】また、請求項5記載の冷風装置は、請求項
3又は4記載の効果に加え、第2熱交換器が、蓄冷材の
冷熱を熱交換部の熱交換器に移送することにより、蓄冷
材から熱交換器への熱伝達が促進されるので、送風され
る空気の冷却効率がより向上する。
【0059】また、請求項6記載の冷風装置は、請求項
3乃至5記載の効果に加え、ペルチェ効果素子及び熱交
換器を蓄冷部に取り付けるための取付ねじが水防腐材料
からなることにより、蓄冷材が水からなる場合、蓄冷材
が変質しにくくなるので、送風される空気の冷却効率が
劣化しにくくなる。
【0060】また、請求項7記載の冷風装置は、気化促
進部材が、結露水受け部から吸い込んだ水分が気化する
ときの気化熱により冷却されることにより、気化促進部
材と熱的に結合する熱交換器が冷却されるので、送風さ
れる空気の冷却効率が向上する。
【0061】また、請求項8記載の冷風装置は、請求項
7記載の効果に加え、水移送手段が、結露水受け部の貯
水を蓄冷部に移送し得ることにより、貯水を蓄冷材とし
て利用することが可能となるので、使い勝手が良くな
る。
【0062】また、請求項9記載の冷風装置は、送風機
と熱交換部と吹出突部とを略一直線状に配設することに
より、送風の圧損が少なくなるので、送風効率が向上
し、良好に冷風を送風することができる。
【0063】また、請求項10記載の冷風装置は、請求
項9記載の効果に加え、吹出角度調整部を操作して送風
の吹出角度を変化させることにより、所望の吹出角度が
得られるので、使い勝手が良くなり、良好に冷風を送風
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】そのX−X断面図である。
【図3】そのY−Y断面図である。
【図4】そのペルチェ効果素子の構成図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】その正面図である。
【符号の説明】
1 ペルチェ効果素子 1a 吸熱部 1b 放熱部 2 蓄冷タンク 3 蓄冷材 4 通風路 4a 吐出側通風口 4b 流入側通風口 5 第1熱交換用フィン 6 送風用ファンモータ 7 断熱材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により吸熱部と放熱部とが一方の面
    と他方の面とに形成されるペルチェ効果素子と、冷熱を
    蓄積する蓄冷材を収容しペルチェ効果素子の吸熱部に面
    して設けられる蓄冷部と、通風口を有し蓄冷部と熱交換
    可能な位置に設けられる熱交換部と、蓄冷部と熱的に結
    合するよう熱交換部に配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部
    の空気に移送する熱交換器と、熱交換部の空気を外部に
    送風する位置に設けられる送風機と、を備え、前記蓄冷
    部及び熱交換部の周囲に、蓄冷部及び熱交換部と外気と
    の間の熱貫流を低減させる断熱材を配設してなる冷風装
    置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換部の通風口に、通風口を開閉
    させる開閉蓋部を設けてなる請求項1記載の冷風装置。
  3. 【請求項3】 通電により吸熱部と放熱部とが一方の面
    と他方の面とに形成されるペルチェ効果素子と、冷熱を
    蓄積する蓄冷材を収容しペルチェ効果素子の吸熱部に面
    して設けられる蓄冷部と、通風口を有し蓄冷部と熱交換
    可能な位置に設けられる熱交換部と、蓄冷部と熱的に結
    合するよう熱交換部に配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部
    の空気に移送する熱交換器と、熱交換部の空気を外部に
    送風する位置に設けられる送風機と、を備え、前記熱交
    換部を、蓄冷部の下方に設けてなる冷風装置。
  4. 【請求項4】 前記ペルチェ効果素子と熱交換器の間
    に、ペルチェ効果素子の吸熱部と熱交換器とを熱的に結
    合する伝熱部材を設けてなる請求項3記載の冷風装置。
  5. 【請求項5】 前記蓄冷部に、蓄冷材の冷熱を熱交換部
    の熱交換器に移送する第2熱交換器を設けてなる請求項
    3又は4記載の冷風装置。
  6. 【請求項6】 前記ペルチェ効果素子及び熱交換器は、
    取付ねじにより蓄冷部に取り付けられるものであって、
    かつ、取付ねじは、水防腐材料からなる請求項3乃至5
    記載の冷風装置。
  7. 【請求項7】 通電により吸熱部と放熱部とが一方の面
    と他方の面とに形成されるペルチェ効果素子と、冷熱を
    蓄積する蓄冷材を収容しペルチェ効果素子の吸熱部に面
    して設けられる蓄冷部と、通風口を有し蓄冷部と熱交換
    可能な位置に設けられる熱交換部と、蓄冷部と熱的に結
    合するよう熱交換部に配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部
    の空気に移送する熱交換器と、熱交換部の空気を外部に
    送風する位置に設けられる送風機と、を備え、前記熱交
    換器下方に、結露水を受けとめる結露水受け部を設ける
    とともに、前記熱交換部に、結露水受け部の貯水を吸い
    込む気化促進部材を、熱交換器と熱的に結合するよう設
    けてなる冷風装置。
  8. 【請求項8】 前記結露水受け部と蓄冷部の間に、結露
    水受け部の貯水を蓄冷部に移送する水移送手段を設けて
    なる請求項7記載の冷風装置。
  9. 【請求項9】 通電により吸熱部と放熱部とが一方の面
    と他方の面とに形成されるペルチェ効果素子と、冷熱を
    蓄積する蓄冷材を収容しペルチェ効果素子の吸熱部に面
    して設けられる蓄冷部と、通風口を有し蓄冷部と熱交換
    可能な位置に設けられる熱交換部と、蓄冷部と熱的に結
    合するよう熱交換部に配設され蓄冷材の冷熱を熱交換部
    の空気に移送する熱交換器と、熱交換部の空気を外部に
    送風する位置に設けられる送風機と、を備え、前記熱交
    換部の通風口に、外方に突出して送風を集中的に吹き出
    させる吹出突部を設けるとともに、送風機と熱交換部と
    吹出突部とを略一直線状に配設してなる冷風装置。
  10. 【請求項10】 前記吹出突部に、送風の吹出角度を変
    化させる吹出角度調整部を設けてなる請求項9記載の冷
    風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0925478A1 (en) * 1996-09-12 1999-06-30 Jaro Technologies, Inc. Rechargeable thermal battery for latent energy storage and transfer
JP2022077937A (ja) * 2020-11-12 2022-05-24 伸一郎 真▲崎▼ 結露作用を利用した冷房・除塵装置

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