JPH07269166A - 側面開口部を有するコンクリート製ポールとその製造方法 - Google Patents

側面開口部を有するコンクリート製ポールとその製造方法

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JPH07269166A
JPH07269166A JP8407494A JP8407494A JPH07269166A JP H07269166 A JPH07269166 A JP H07269166A JP 8407494 A JP8407494 A JP 8407494A JP 8407494 A JP8407494 A JP 8407494A JP H07269166 A JPH07269166 A JP H07269166A
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concrete pole
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレストレスコンクリート製ポールの側面方
向の開口部の部分にある鉄筋を切断しても、そのポール
の強度の安定性及び曲がりをなくするような開口部を有
するコンクリート製ポールとその製造方法を提供するこ
とである。 【構成】 本発明のプレストレスコンクリート製ポール
は、開口部を形成する枠20に、この枠20の幅に相当
する部分の肉厚部内に配置されている鉄筋22が固定ナ
ット24を介して結合されている。 また、このような
プレストレスコンクリート製ポールの製造方法におい
て、枠20の幅に相当する部分の厚部内に配置されてい
る鉄筋22を3つの部分30、32、34に分割し、そ
れらを互いにジョイントナット36で結合する。その際
に、中央部分32とジョイントナット36と固定ナット
24を枠20内に配置し、その後、回転させながらコン
クリートで充填形成し、固化後この枠20内にある中央
部分32とジョイントナット36を取り除いた後、固定
ナット24で端部部分30を枠20に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレストレス(予め引っ
張り力を掛けた)コンクリート製ポールとその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1において、コンクリートポール10
は、通信用、電力用、あるいはそれらの併用とに分類さ
れる。更にそれらの機能に加えて、照明12、標識、信
号器等をその上部に備えている。そして、このコンクリ
ート製ポール10は、それらを制御する電気配線をその
コンクリート製ポール内を貫通させている。そして、そ
の上部から通過してきた制御用電線、あるいは電力用電
線をその下部のコンクリート製ポールの側面14から取
り出している。そして、このプレストレスコンクリート
製ポールは、強度部材として多数本の鉄筋を両端部に定
着し、この定着部を広げながら、鉄筋に緊張力を負荷し
ている(緊張力がコンクリートに圧縮力を与えてい
る)。このようにまたコンクリート製ポールの形状は、
その断面が全長にわたって均一、あるいは連続的に上部
から下部のほうに増加している。
【0003】図2において、このようなプレストレスコ
ンクリート製ポールの表面部分に内部の鉄筋間隔以上の
開口部を形成する場合には、鉄筋18を途中で切断し
て、開口部を形成する枠19を取り付ける。そして、製
造上の容易さから、途中で切断された鉄筋18と枠19
とは、結合されていない。このために本来ポール断面に
均等に配置されるべき鉄筋がアンバランスとなり、成形
後(プレストレス導入後)曲がったり、強度に方向性が
でてしまう。特に照明、信号、標識等を一本のポールに
集合させた場合には、これらの制御機器を装着する場合
には、このコンクリート製ポールの下部の表面に開ける
開口部が大きくなる傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、プレストレスコンクリート製ポールの側面方向に開
口部を形成する際に、その開口部の部分にある鉄筋を切
断しても、そのコンクリート製ポールの強度の安定性及
び曲がりをなくするような開口部を有するコンクリート
製ポールとその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のプレストレスコンクリート製ポールは、開
口部を形成する枠20に、この枠20の幅に相当する部
分の肉厚部内に配置されている鉄筋22が固定ナット2
4を介して(あるいは溶接で)結合されている。
【0006】また、このようなプレストレスコンクリー
ト製ポールの製造方法において、枠20の幅に相当する
部分の厚部内に配置されている鉄筋22を3つの部分3
0、32、34に分割し、それらを互いにジョイントナ
ット36で結合する。その際に、中央部分32とジョイ
ントナット36と固定ナット24を枠20内に配置し、
その後、コンクリートで充填し遠心鋳造し、固化後、こ
の枠20内にある中央部分32とジョイントナット36
を取り除いた後、固定ナット24で端部部分30を枠2
0に固定する。
【0007】更に又、別の本発明の製造方法は、この枠
20の幅に相当する部分の厚部内に配置されている鉄筋
22を枠20と(溶接)結合した後、回転させながらコ
ンクリートで充填形成する。
【0008】
【実施例】本発明のプレストレスコンクリート製ポール
の製造方法を次に説明する。
【0009】(A) 図3において、枠20を配置する
予定の場所を除いて、柱断面に、この実施例では9(1
2ー3)本の鉄筋をほぼ均等に配置する。側面開口部を
形成する予定の場所に長方形の枠20を配置する。この
枠20は、図5に示すように、厚肉の円筒の一部を切り
とった形状をし、その側面部には大きな窓が開口し、こ
の部分が、コンクリート製ポールの側面開口部となる。
上下の枠には、複数(図では3個)の穴が対応して形成
されている。この穴の大きさは、鉄筋22が貫通できる
程度である。
【0010】(B) この枠20が配置される予定の場
所には、鉄筋22を3本配置する。この鉄筋22は、3
個の部分に分割されている。即ち、端部部分30と、中
央部分32と、端部部分34である。この端部部分30
と端部部分34の一端には雄ネジが切られている。その
長さは、後述の枠20内に挿入されたとき、その枠20
の梁内に入る程度である。また、中央部分32の両端に
も雄ネジが切られている。ジョイントナット36には、
この雄ネジに適合する雌ネジが切られている。固定ナッ
ト24にも同様に、この雄ネジに適合する雌ネジが切ら
れている。従って、鉄筋22は、端部部分30と端部部
分34に、それぞれ、固定ナット24がねじ込まれてい
る。更に、この状態で、端部部分30と中央部分32、
そして、中央部分32と端部部分34が、それぞれジョ
イントナット36によりネジ結合されて1本の鉄筋が形
成されている。この鉄筋22の内、固定ナット24、ジ
ョイントナット36、中央部分32、ジョイントナット
36、固定ナット24が、枠20内に入るよう配置され
る。
【0011】(C) 上記の状態の鉄筋を配置した後、
従来と同様に、鉄筋を緊張しながら、コンクリートを注
入する。その後、この構造物を回転させながら固化す
る。すると、中空のコンクリート製ポールができあが
る。このように、鉄筋に引っ張り力を与えることによ
り、コンクリートに圧縮力をかけ、ポールとしての強度
を維持できる。
【0012】(D) このようにして形成されたコンク
リート製ポールは、枠20の部分は空洞となって、内部
の中空部分と連通している。次に、図4に示すように、
この枠20内にある中央部分32とジョイントナット3
6を取り除いた後、固定ナット24で端部部分30を枠
20に固定する。このように構成することにより、端部
部分30と端部部分34は、枠20を介して、結合され
ており、他の16と同様に、コンクリートに圧縮力を与
え続けることができる。
【0013】他の実施例としては、予めこの枠20を端
部部分30と端部部分34に溶接で結合しておくことも
出来る。この方法は、前記の方法に使用される枠20に
対し、その剛性を大きくとる必要がある。その理由はこ
のような長方形は、引っ張り力に対しては、変形しやす
いからである。本発明のようにコンクリート注入時に
は、鉄筋22を一体に形成しておくことにより、力が枠
20にかからなくてよい利点がある。コンクリートが固
まった後は、枠20に対する引っ張り力はコンクリート
にも分散されて枠20の変形は少ない。
【0014】前記(D)ステップは、(C)ステップの
前に行ってもよい。この場合、分割可能な鉄筋の数を増
加させておく。さもないと、枠20が、ゆがむことがあ
る。又、前記分割可能な鉄筋22の端部部分30、34
を、中央部分32との剛性をかえて、高くしておいても
よい。その理由は、中央部分32は最終的に取り除かれ
るからである。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のプレストレ
スコンクリート製ポールは、その側面方向に開口部を形
成しても、その開口部の部分にある鉄筋22は、枠20
に結合されている為、そのコンクリート製ポールの強度
の安定性が確保でき、また曲がりをなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適応されるコンクリート製ポールの全
体を表す図。
【図2】従来のコンクリート製ポールの開口部近傍を表
す図で、左図はその正面図、右図はA−Aで切断した断
面図。
【図3】本発明のコンクリート製ポールの開口部近傍を
表す図で、左図はその正面図、右図はA−Aで切断した
断面図。
【図4】本発明のコンクリート製ポールの最終形態を表
す部分図で、上図はその正面図、下図はその部分底面
図。
【図5】本発明の側面開口用の枠の斜視図。
【符号の説明】
10 本発明のコンクリート製ポール 12 照明 14 側面 16 鉄筋 18 途中切断鉄筋 19 枠 20 本発明の枠 22 鉄筋 24 固定ナット 30 端部部分 32 中央部分 34 端部部分 36 ジョイントナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の鉄筋(16,30,34)をそ
    のコンクリート肉厚内部に有し、その側面に、周囲を枠
    (20)で形成された開口部を有するプレストレスコン
    クリートポールにおいて、 前記枠(20)は、鉄筋(30、34)に結合されてい
    ることを特徴とする側面開口部を有するコンクリート製
    ポール。
  2. 【請求項2】 前記鉄筋(30、34)と枠(20)と
    は、鉄筋端部に切られたネジに螺(ら)合するナット
    (20)を介して結合されることを特徴とする請求項1
    のポール。
  3. 【請求項3】 前記鉄筋(30、34)と枠(20)と
    は、溶接で結合されていることを特徴とする請求項1の
    ポール。
  4. 【請求項4】 (A) 枠(20)と、この枠(20)
    の場所を除いて、柱断面に、複数本の鉄筋(16)をほ
    ぼ均等に配置するステップと、 (B) 前記枠(20)を介して、中央部(32)が枠
    (20)内に、他の部分(30、34)が枠(20)外
    にあるように、分割可能な鉄筋(22)を配置するステ
    ップと、 (C) 前記鉄筋(16、22)に引っ張り力を与えな
    がら、前記のステップにより形成された構造物(16、
    20、22)内にコンクリートを注入し、遠心鋳造する
    ステップと、 (D) 前記のステップにより形成されたコンクリート
    製ポールの枠(20)内の中央部(32)を取り除くス
    テップとからなることを特徴とする側面開口部を有する
    コンクリート製ポールの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記分割可能な鉄筋(22)は、端部部
    分(30)と、中央部分(32)と、端部部分(34)
    とからなり、 前記端部部分(30)と中央部分(32)との結合、及
    び、中央部分(32)と端部部分(34)との結合は、
    これらの先端部分に形成されたネジに螺合するジョイン
    トナット(36)を介しておこなわれ、端部部分(3
    0、34)に係合した固定ナット(24)により、枠
    (20)に係合されることを特徴とする請求項4の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記(D)ステップにおいて、ジョイン
    トナット(36)を取り外すことにより、前記分割可能
    な鉄筋(22)中央部(32)を取り除くことを特徴と
    する請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 (A) 枠(20)と、この枠(20)
    の場所を除いて、柱断面に、複数本の鉄筋(16)をほ
    ぼ均等に配置するステップと、 (B) 前記枠(20)に分割可能な鉄筋(30、3
    4)を結合するステップと、 (C) 前記鉄筋(16、30、34)に引っ張り力を
    与えながら、前記のステップにより形成された構造物
    (16、20、30、34)内にコンクリートを注入
    し、遠心鋳造するステップと、からなることを特徴とす
    る側面開口部を有するコンクリート製ポールとその製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記分割可能な鉄筋(22)の端部部分
    (30、34)は、中央部分(32)より剛性が高いこ
    とを特徴とする請求項4の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002077398A1 (en) * 2001-03-26 2002-10-03 Si-Myung Kim Pole of golf exercise site
CN102877681A (zh) * 2012-09-14 2013-01-16 陆宏之 一种部分预应力混凝土电杆
CN107327196A (zh) * 2017-06-12 2017-11-07 武城县光明电力工程有限公司 一种平滑型拼接电杆

Cited By (3)

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