JPH072681A - 硫酸マグネシウムを主成分とするしゃ下内用液剤 - Google Patents
硫酸マグネシウムを主成分とするしゃ下内用液剤Info
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Abstract
液剤(ドリンク剤)を提供しようとするものである。 【構成】 硫酸マグネシウムを主成分とし、当該主成分
の水溶液に、液糖にハチミツを配合した甘味剤を加える
と共にPHを2以上5以下に調整してなる構成を有す
る。
Description
成分とする、しゃ下用内用液剤(ドリンク下剤)に関す
るものである。
薬品)のしゃ下薬については、しゃ下薬製造(輸入)承
認規準が昭和57年5月17日薬発第463号薬務局長
通知により公にされ、使用成分及びその使用基準の詳細
が決められており、今日に至っている。このしゃ下薬基
準では、内用液剤として使用できるものは塩類下剤に限
定されていて、その成分は酸化マグネシウム、水酸化マ
グネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫
酸ナトリウムの5成分に限られている。しかしながら酸
化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ムは何れも水に不溶(白濁沈殿する。)であり、硫酸ナ
トリウムは水に可溶であるがしゃ下剤としての効果は硫
酸マグネシウムに劣り且つ長期投与による腎障害、心機
能障害を起すことが報告されていてえぐ味が強い。硫酸
マグネシウムは難吸収性塩類であり、性質としては強烈
な苦味と鹹味があり、内服することにより膓内水分及び
分泌液の吸収を妨げ、膓管内に水分が貯溜しそのため膓
壁を刺戟し、ぜん動運動を亢進して効果を発揮する副作
用の少ない緩和な代表的な塩類下剤である。そこで従来
はこの成分を固型剤とか注入剤として提供するか、病院
でその都度調整して患者に手渡すという方法も採用され
ていた。
ネシウム以外の4成分中酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム、炭酸マグネシウムは水に不溶性であるから内
用液剤(ドリンク剤)としては不適であり、硫酸ナトリ
ウムはえぐ味がある。一方硫酸マグネシウムは副作用の
少ない緩和な塩類しゃ下剤であるが、水溶液にすると味
が苦く特有の鹹味(しおからみ)を有し、また他の薬物と
反応し沈殿を生じ易く、服用し易い液剤とする事が困難
であった。従って製剤としては固型製剤又は注射剤、注
入剤が提供されているに過ぎず、前記塩類下剤5成分を
使用したしゃ下薬の透明な内用液剤はいずれもまだ提供
されていないのが実情である。そこで本発明において
は、しゃ下剤として最もすぐれた硫酸マグネシウムを使
用してその強烈な苦味と特有の鹹味を消去し、現在いま
だ提供されていないしゃ下用内用液剤(ドリンク剤)を
提供せんとするものである。
決するため、硫酸マグネシウムの水溶液に、甘味剤とし
て果糖及びブドウ糖の混合液糖にハチミツを加え、更に
該液のPHを調整することにより硫酸マグネシウムの特
性である苦味と鹹味が消失し、この苦味と鹹味のない液
剤に、一般に使用されている防腐剤や着色料或は香料な
どを加えて、服用容易な安定したしゃ下内用液剤(ドリ
ンク剤)とすることができた。
適であるが、他の糖類を採用してもよいことは勿論であ
る。甘味剤としての液糖とハチミツとの混合比は、液糖
が40乃至50に対してハチミツを1とすることが最も
好ましく、液糖は果糖とブドウ糖の混合比を、果糖42
w/v%乃至55w/v%に対しブドウ糖40w/v%乃至50w
/v%となすのがよい。液糖の本剤全量に対する重量比
(w/v%)は、25w/v%以上、好ましくは30w/v%乃
至55w/v%で、ハチミツは0.5w/v%以上、好ましくは
0.8w/v乃至1.2w/v%とするのが最も好ましい。その
結果、糖度は15度乃至45度の範囲内で最もこのまし
いのは、硫酸マグネシウム濃度の比較的濃い内容液剤の
場合は37度乃至42度であり、硫酸マグネシウム濃度
の比較的うすい内容液剤の場合は21度乃至26度であ
る。
トリウムを使用するが、硫酸マグネシウム水溶液に液糖
(果糖とブドウ糖の混合液)を加えた溶液のPHを、PH
2.0以上PH5.0以下とし、PH2.4乃至PH4.0
に調整したものが最も好適する。
エステル類、安息香酸又はその塩類等を使用し、P−オ
キシ安息香酸エステル類としては、P−オキシ安息香酸
ブチル、同プロピル、同エチル、同メチル等があり、こ
れらを使用する量は本剤全量に対し0.001w/v%乃至
0.005w/v%とするとよい。又着色料及び香料を使用
してもよく、特に着香料としてはメント−ル、コ−ヒ
−、柑橘系香料等を使用すると服用し易い。なお、本剤
製造過程において必要により加熱滅菌を行うこともでき
る。
で、8は7の溶解補助剤である。
ム、果糖ブドウ糖液糖、ハチミツを精製水で溶解し、ク
エン酸、クエン酸ナトリウムを加えてPHを3.0に調
整し安息香酸ナトリウム及び着色料を加える。次いでエ
タノ−ルにP−オキシ安息香酸ブチル及び香料、着色料
を溶解させこの溶解液を前記の溶液に混合した後、精製
水にて全量を50mlとする。この溶液を濾紙等適宜の濾
過具で濾過したのち95℃で30秒間滅菌後容器に充填
し密閉する。この溶液(しゃ下内用液剤)は40℃で3
ヶ月及び4℃で3ヶ月間保存しても透明であり、硫酸マ
グネシウムの含量低下も認められなかった。
糖液糖、ハチミツ、安息香酸ナトリウム、着色料を精製
水に溶解させ、その溶液にクエン酸、クエン酸ナトリウ
ムを加えて溶液のPHを3.2に調製する。次にエタノ
−ルにP−オキシ安息香酸メチル、香料を溶解させ、こ
の液を前記の液に混合し精製水にて全量を100mlとす
る。この液を濾過後容器に充填して密閉する。この溶液
は40℃で3ヶ月又は4℃で3ヶ月保存後においても品
質に変化なく、硫酸マグネシウムの全量にも変化が認め
られず安定であった。
して強烈な苦味と鹹味を有するが、果糖ブドウ糖液糖に
ハチミツを加えた甘味剤を混合することによって、且つ
その溶液のPHを前記のように調整すると苦味と鹹味が
消失する。糖液は果糖又はブドウの一種のみでは目的と
する苦味と鹹味の除去に不充分で、両者を使用すること
により、又混合液糖のみでも不充分でハチミツの使用に
よって完成され且つ飲み易くなる。 更に硫酸マグネシ
ウムの固有のPHは5.0乃至7.0であり、この範囲の
PHでは特有の苦味と鹹味が強烈でたとえ冷感な甘味を
有する液と為し得ても、苦味と鹹味を消失さす効果に殆
んど影響は見られず、またPH7.0以上ではその苦味
と鹹味は増大し、沈殿が認められ、逆にPH2.0以下
では酸味が強く苦味も増大する。然るにクエン酸及びク
エン酸ナトリウムを使用してPHを2.0以上5.0以下
好ましくは2.4乃至4.0とすると苦味も鹹味も消失し
酸味も生じない。また糖度は硫酸マグネシウムが本剤全
量50ml中に3.5g〜5.0g含まれるような、濃度の
比較的濃い内容液剤の場合は37度以上用42度と高く
する方が良く、硫酸マグネシウムが本剤全量100ml中
に3.5g〜5.0g含まれるような、濃度の比較的うす
い内容液剤の場合は21度以上26度と低くする方が良
い。 このように調整すると硫酸マグネシウムの苦味と
鹹味が消失し、酸味も生じない。又香料として柑橘系又
はメント−ル或はコ−ヒ−を用いると極めて飲みやすく
なる。。なお、実施例1及び2について30名のパネラ
−によりそれぞれ一回50mlを服用しその味について官
能試験を行ったところ硫酸マグネシウム特有の苦味と鹹
味は殆んど感じず、極めて容易に服用可能な液剤である
ことが証明され、当業界においてまだ提供されていなか
ったしゃ下内用液剤の提供に成功した。
Claims (4)
- 【請求項1】 硫酸マグネシウムを主成分とした水溶液
に、液糖にハチミツを配合した甘味剤を加えると共に、
PHを2.0以上5.0以下に調整してなることを特徴
とするしゃ下内用液剤。 - 【請求項2】 液糖を、果糖及びブドウ糖の混合液糖と
なし、当該液40乃至50に対してハチミツを1の比と
し、更にしゃ下内用液剤のPHを2.4〜4.0に調整
してなる前記請求項1記載のしゃ下内用液剤。 - 【請求項3】 果糖を42%乃至55%とし、ブドウ糖
を40w/v%乃至50w/v%、残りを精製水を使用
して100%となした液糖を使用し、しゃ下内用液剤の
糖度を15度乃至45度の範囲内で調整してなる前記請
求項1又は2記載のしゃ下内用液剤。 - 【請求項4】 メントール、コーヒー、柑橘系香料を
もって着香してなる前記請求項1又は2又は3記載のし
ゃ下内用液剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9744192A JPH07103038B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 服用容易な硫酸マグネシウムの液状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9744192A JPH07103038B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 服用容易な硫酸マグネシウムの液状組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072681A true JPH072681A (ja) | 1995-01-06 |
JPH07103038B2 JPH07103038B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=14192435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9744192A Expired - Fee Related JPH07103038B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 服用容易な硫酸マグネシウムの液状組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07103038B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP9744192A patent/JPH07103038B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07103038B2 (ja) | 1995-11-08 |
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