JPH07267733A - 圧電性磁器組成物 - Google Patents

圧電性磁器組成物

Info

Publication number
JPH07267733A
JPH07267733A JP6056912A JP5691294A JPH07267733A JP H07267733 A JPH07267733 A JP H07267733A JP 6056912 A JP6056912 A JP 6056912A JP 5691294 A JP5691294 A JP 5691294A JP H07267733 A JPH07267733 A JP H07267733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
composition
mol
piezoelectric porcelain
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6056912A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Wakamiya
章 若宮
Tetsuo Tanaka
哲郎 田中
Kenichi Goto
賢一 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishinku Corp filed Critical Daishinku Corp
Priority to JP6056912A priority Critical patent/JPH07267733A/ja
Publication of JPH07267733A publication Critical patent/JPH07267733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電圧下での使用においても、また、経時的
にも、高い電気機械結合係数および優れた機械的品質係
数を有し、高効率で高信頼性を有する圧電性磁器組成物
を提供する。 【構成】 圧電セラミックスの材料粉体を焼結すること
により形成される圧電性磁器組成物であって、結晶化さ
れた粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μm以下である
とともに、その結晶粒子は、化学式xPb(Sb1/2Nb1/2)O3-
yPbZrO3-zPbTiO3 で表される基本組成によりなり、か
つ、x,y,zが次に示される範囲である。 x=0.5 〜30モル%,y=5〜80モル%,z=20 〜90モル%, x+
y+z=100 モル%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電性磁器組成物に関
し、例えばフィルタや共振子などの通信用デバイスへ
や、水中音響機器などのハイパワーを入力する超音波振
動子やトランスデューサなどに利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電性磁器組成物として、PZT
(ジルコンチタン酸鉛)等のPZT二成分系の圧電セラ
ミックスや、これらPZT二成分系に、第三成分として
複合ペロブスカイト化合物であるPb(Mg1/3Nb2/3)O3等を
加えることによって得られるPZT三成分系の圧電セラ
ミックスが知られている。
【0003】また、三成分系のPZTとして、この他
に、xPb(Sb1/2Nb1/2)O3-yPbTiO3-zPbZrO3(但し、x=0.5
〜25.0モル%,y=36.0 〜55.5モル%,z=53.5 〜20.5モル
%で且つx+y+z=100 モル%)なる基礎成分に重量比で0.
01〜2.0 %のMnO2が含有された酸化物圧電材料(特公昭
46−12342号公報)が開示されている。
【0004】また、こうした従来の圧電セラミックスで
は、その結晶粒子径の平均は約5μmの大きさのものが
一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の従来
例のうち後者の従来例は、電気機械結合係数Kp および
機械的品質係数Qm が大きい点で、前者の従来例に比べ
優れているものの、高電力分野で利用される場合、圧電
性が経時的に変化し、圧電特性が低下する問題がある。
また、圧電材料は一般に入力電圧が高くなるにつれ、発
熱量は徐々に上昇し、やがて、非線形化点で急激に発熱
量が増大する特性を有しているが、この非線形化点が低
いため、高電圧で使用した場合は、発熱量は急激に増大
し、機械的破壊に到るといった問題もある。
【0006】本発明はこれらの問題点を解決するために
なされたもので、高電圧下で使用する際にも、経時的に
圧電特性が低下することなく、また、高い電気機械結合
係数および優れた機械的品質係数を有する圧電性磁器組
成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、請求項1に対応する圧電性磁器組成物(以下、
発明1という)は、圧電セラミックスの材料粉体を焼結
することにより形成される圧電性磁器組成物において、
結晶化された上記粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μ
m以下であるとともに、その結晶粒子は、化学式xPb(Sb
1/2Nb1/2)O3-yPbZrO3-zPbTiO3 で表される基本組成によ
りなり、かつ、x,y,zが次に示される範囲であるこ
とによって特徴付けられている。
【0008】x=0.5 〜30モル%,y=5〜80モル%,z=20 〜
90モル%, x+y+z=100 モル% また、請求項2に対応する圧電性磁器組成物(以下、発
明2という)は、圧電セラミックスの材料粉体を焼結す
ることにより形成される圧電性磁器組成物において、結
晶化された上記粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μm
以下であるとともに、その結晶粒子は、化学式xPb(Sb
1/2Nb1/2)O3-(1-x)PbTiO3 で表される基本組成によりな
り、かつ、xが次に示される範囲であることによって特
徴付けられている。
【0009】x=0.5 〜30モル% また、請求項3に対応する圧電性磁器組成物(以下、発
明3という)は、圧電セラミックスの材料粉体を焼結す
ることにより形成される圧電性磁器組成物において、結
晶化された上記粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μm
以下であるとともに、その結晶粒子は、次に示される複
合ペロブスカイト酸化物のいずれか、もしくは、これら
の複合ペロブスカイト酸化物を組成成分とする二成分系
PZT、三成分系PZTあるいは四成分系PZTを基本
組成とし、この基本組成に重量比で0.01〜3 %のSb2O3
を含有してなることによって特徴付けられている。
【0010】Pb(Mg1/3Nb2/3)O3,Pb(Ni1/3Nb2/3)O3,Pb(M
g1/3Ta2/3)O3,Pb(Zn1/3Nb2/3)O3,Pb(Co1/3Nb2/3)O3,Pb
(Co1/3Ta2/3)O3,Pb(Ni1/3Ta2/3)O3,Pb(Cd1/3Nb2/3)O3,P
b(Fe1/2Nb1/2)O3,Pb(Fe1/2Ta1/2)O3,Pb(Sc1/2Nb1/2)O3,
Pb(Sc1/2Ta1/2)O3,Pb Pb(Fe2/3 W1/3)O3,Pb(Mn1/3Nb2/3)O3 (Na1/2Bi1/2)TiO3,( K1/2Bi1/2)TiO3 PbTiO3,PbZrO3,BaTiO3,SrTiO3,CaTiO3 さらに、請求項4に対応する圧電性磁器組成物(以下、
発明4という)は、上記の発明1、発明2および発明3
の圧電性磁器組成物のいずれかのPbの一部が、Ca,Sn,L
a,Ba のいずれかで重量比0〜30%置換されているこ
とによって特徴付けられている。
【0011】またさらに、請求項5に対応する圧電性磁
器組成物(以下、発明5という)は、上記の発明1、発
明2および発明3の圧電性磁器組成物のいずれかに、重
量比で0.01〜3 %のMnO2を含有してなることによって特
徴付けられている。
【0012】
【作用】図2は、化学式0.97(Pb0.53Ti0.47)O3-0.03Pb
(Sb1/2Nb1/2)O3 なる圧電性磁器組成物に対して与えた
振動速度とその時の発熱量を示すものであり、その圧電
性磁器組成物の平均粒子径が2.8μm(アンチモンを
加えただけのもの)と0.7μm(アンチモンを加え
て、ファイン化したもの)のそれぞれについての実験デ
ータを示す。
【0013】この図から明らかなように、平均粒子径が
0.7μmのものは2.8μmに比べ、振動速度が上昇
してもその発熱量は低く抑えられる。したがって、高電
圧下での駆動に対し、発熱量の増大を抑制でき、これに
よる機械的破壊を防ぐことができる。
【0014】また、図3は、上記した圧電性磁器組成物
の平均粒子径が0.7μmおよび2.8μmのそれぞれ
についての抗折強度のワイブルプロットを示す。この図
から明らかなように、平均粒子径が0.7μmのものは
2.8μmに比べ、大きな抗折強度を有する圧電性磁器
組成物となる。
【0015】また、発明1、発明2、発明4および発明
5の基本構成に含有されたSbや、発明3、発明4およ
び発明5における添加物Sb2 3 のSbが含有される
ことによって、焼結工程における粒成長は抑制される。
したがって、焼成工程において、仮焼粉末をさらに微細
にし、しかも、Sbによって粒成長を抑制しながら、焼
成を行うことにより、サブミクロン粒径の緻密な圧電性
磁器組成物を作製することができる。
【0016】また、発明5の圧電性磁器組成物において
は、MnO2の成分Mnの作用により、高い電気機械結合係数
および優れた機械的品質係数を有する圧電性磁器組成物
となる。
【0017】
【実施例】まず、発明1に対応する実施例としては、
(1) に示すような三成分系の圧電セラミックスがある。
【0018】 (1-x)Pb(Zr0.53Ti0.47)O3 −x Pb(Sb1/2Nb1/2)O3,x=0.005〜0.08・・・・(1) この圧電性磁器組成物は、その組成としてSbが含まれ
ており、焼成の際、このSbの粒成長を抑制する作用に
よって、微細粒径のセラミックスを得ることができる。
【0019】さらに、この実施例の圧電性磁器組成物
は、図示していないが、小さな結晶の集合体、すなわ
ち、結晶粒子からなっており、その結晶粒子の径の平均
は1μm以下となっている。
【0020】このように、結晶粒子径が小さい結晶粒子
の集合体であることにより、機械的強度が高くなり、破
壊に対して優れた特性を有する。但し、この場合、結晶
粒子径が小さすぎると分極処理の際に、各粒子に電界が
かかりにくくなり、充分な圧電特性を得ることができな
いため、結晶粒子径の平均は0.2〜1μmの範囲が望
ましい。
【0021】なお、本実施例では、(1) 式に示すxPb(S
b1/2Nb1/2)O3(以下、PSNという)のモル比xを0.
5〜30モル%の範囲とするものである。次に、上記構
成からなる本発明実施例の製造方法について説明する。
【0022】まず、本発明実施例に使用する原料は、P
bO2 (純度97%)、ZrO2 (純度99.5%)、
TiO2 (純度99.9%)、SbO2 (純度99.9
%)、Nb2 5 (純度99.9%)である。これらの
粉末を上記の(1) 式の組成式にしたがって秤量し、ボー
ルミル法によって10〜20時間湿式混合する。次に、
混合粉末を脱水乾燥後、大気中で700〜900℃で仮
焼する。その後、この仮焼粉末を、乳鉢で粗粉砕した
後、12〜48時間、ボールミル粉砕することによって
0.2μm程度の粉体とする。(本実施例では、この粉
末の比表面積は099m2/gの測定値を得た。)さら
に、この粉末を更にジルコニアボールを用いて24〜7
2時間、ボールミル粉砕する。また、本実施例では、こ
の工程でできた粉末(以下、PSNFという)の比表面
積は6.62m2/gの測定値を得た。次に、この粉末に
バインダーを加えて造粒した後、1ton/cm2 の圧
力でプレス成形する。なお、焼成は1000〜1200
℃の焼成温度で、数時間行う。
【0023】こうした一連の製造工程において、特に、
焼成の工程では、粒成長を伴うため、得られる結晶粒子
の大きさを想定して、微粉砕の程度を設定しなければな
らない。本実施例では、上述したように、24〜72時
間のボールミル粉砕の工程により、粉体をPSNFと
し、また、粒成長を抑制するためにSbを含有させて焼
成を行うので、結晶粒子のファイン化を容易に行うこと
ができる。また、これらの焼成条件および組成を適宜設
定することによって、結晶粒子の微細化の制御も容易で
ある。
【0024】なお、上記したように製造工程において、
粉体をPSNFに微粉砕したが、これがPSNに比べ有
効であるのは、以下に示す実験結果を根拠とするもので
ある。
【0025】まず、PSN置換量を3%一定とし、通常
の粉末(PSN)と微粉末(PSNF)の焼結性を比較
する。粉末粒子を一様な大きさの球と仮定して、比表面
積0.99m2 /gと、6.62m2 /gを粒子径に換
算すると、それぞれ0.758μmおよび0.113μ
mである。これらの粉末を温度を変えて焼成した試料の
密度を検討すると、通常の粉末は1100℃以下では緻
密化が不十分であるが、微粉末は1000℃でも理論値
の97%まで緻密化した。図4はPSNとPSNFのそ
れぞれについて、その焼成温度と平均粒径の測定結果を
示すものである。この図からも明らかなように、微粉末
の使用による焼結温度の低減は鉛系ペロブスカイト構造
セラミックスに共通する現象である。さらに、PSNは
緻密化すると、1μm以上に粒成長するが、PSNFの
場合には、平均粒径が0.6〜0.7μmでも緻密化す
る。以上のことから、PSNFを用いることにより、P
SNに比べ、低い焼結温度で、サブミクロン粒径の緻密
な圧電性磁器組成物を得ることができる。
【0026】さらに、このPSNとPSNFの電気的諸
定数の測定結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】この表から明らかなように、サブミクロン
粒径化しても電気機械結合係数に大きな差異は見られな
いが、PSNFの誘電率はかなり低くなる。図1から明
らかなように、平均粒径は、PSNの置換量とともに小
さくなり、2%の置換でもPZTの平均粒径5μmの半
分以下1.9μmにまで小さくなる。置換量が2%を超
えると、平均粒径はゆるやかに減少し、8%置換した試
料の平均粒径はサブミクロン領域に入る。一方、密度は
置換量に関係なくほぼ一定であった。このように、PS
Nは結晶粒子の緻密化を阻害することなく、微小粒径化
に適した置換材料である。
【0029】次に、発明2に対応する実施例としては、
(2a)に示すような二成分系の圧電性磁器組成物がある。 Pb(Sb1/2Nb1/2)O3-PbTiO3 ・・・・(2a) また、発明3に対応する実施例としては、例えば(3a)に
示す複合ペロブスカイト酸化物や、(4a)に示す二成分系
PZTや、(5a)に示す三成分系PZTのそれぞれに重量
比で0.01〜3 %のSb2O3 を含有してなるものがある。
【0030】PbTiO3 ・・・・(3a) Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3 ・・・・(4a) Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-BaTiO3・・・・(5a) なお、この実施例は上記したものに限らず、次に示す複
合ペロブスカイト酸化物のいずれか、もしくは、これら
の複合ペロブスカイト酸化物のいずれかを組成成分とす
る二成分系PZTあるいは三成分系PZTを基本組成と
するものであり、この基本組成に重量比で0.01〜3 %の
Sb2O3 を含有するすべての圧電性磁器組成物を含むもの
である。
【0031】Pb(Mg1/3Nb2/3)O3,Pb(Ni1/3Nb2/3)O3,Pb(M
g1/3Ta2/3)O3,Pb(Zn1/3Nb2/3)O3,Pb(Co1/3Nb2/3)O3,Pb
(Co1/3Ta2/3)O3,Pb(Ni1/3Ta2/3)O3,Pb(Cd1/3Nb2/3)O3,P
b(Fe1/2Nb1/2)O3,Pb(Fe1/2Ta1/2)O3,Pb(Sc1/2Nb1/2)O3,
Pb(Sc1/2Ta1/2)O3,Pb Pb(Fe2/3 W1/3)O3, (Na1/2Bi1/2)TiO3,( K1/2Bi1/2)TiO3 PbTiO3,PbZrO3,BaTiO3,SrTiO3,CaTiO3 また、発明4に対応する実施例としては、(1b),(2b) (3
b),(4b),(5b)に示すような圧電性磁器組成物がある。
【0032】 x(Pb0.9Ca0.1)(SbNb)O3-yPZ-zPT ・・・・(1b) x(Pb0.9Ca0.1)(Sb1/2Nb1/2)-(1-x)PbTiO3 ・・・・(2b) (Pb0.9Ca0.1)TiO3 ・・・・(3b) (Pb0.9Ca0.1)(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3 ・・・・(4b) (Pb0.9Ca0.1)(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-BaTiO3・・・・(5b) これらは、発明1、発明2および発明3に対応する実施
例のうちいずれかに対しPbの一部が、Ca,Sn,La,Ba のい
ずれかで重量比で0〜30%置換された圧電性磁器組成
物をである。
【0033】また、発明5に対応する実施例としては、
上記した発明1乃至発明4に対応する実施例のうちいず
れかに、重量比で0.01〜3 %のMnO2を含有してなる圧電
性磁器組成物である。
【0034】以上述べた発明2、発明3、発明4および
発明5に対応する実施例は、発明1に対応する実施例同
様、その組成としてSbが含有されており、焼成の際、
このSbの粒成長を抑制する作用によって、微細粒径の
セラミックスを得ることができる。この結晶粒子の径の
平均は1μm以下となっており、機械的強度が高くな
り、破壊に対して優れた特性を有する。なお、この場合
も結晶粒子径の平均は0.2〜1μmの範囲が望まし
い。
【0035】また、発明5に対応する実施例において
は、上記した効果に加え、Mnの作用により、絶縁抵抗お
よび耐圧が向上し、高い電気機械結合係数および優れた
機械的品質係数を有する点でさらに特性の優れたもので
ある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電性磁
器組成物によれば、結晶粒子径の平均が1μm以下とし
たので、抗折強度および引張り強度が大きいものとな
り、応力が加わっても亀裂等を生じることがなく、耐衝
撃性、耐振動性に優れたものになる。
【0037】また、発明1、発明2、発明4および発明
5の基本構成にあるSbや、発明3、発明4および発明
5におけるSb2 3 を添加する構成としたので、焼結
工程において、粒成長は抑制され、上記した1μm以下
の結晶粒子径をもつ圧電性磁器組成物の製造を容易に行
うことができる。
【0038】さらに、発明5の圧電性磁器組成物によれ
ば、Mnを基本構成に含有する構成としたので、絶縁抵
抗および耐圧が向上し、高い電気機械結合係数および優
れた機械的品質係数を有するものとなる。
【0039】この結果、高電圧下での使用においても、
また、経時的にも、高効率で高信頼性を有する圧電性磁
器組成物を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PZTを0%〜8%の範囲でPSNに置換し、
焼成して得られた本発明実施例の密度と平均粒径を示す
【図2】平均粒子径が2.8μmと0.7μmのそれぞ
れの0.97(Pb0.53Ti0.47)O3-0.03Pb(Sb1/2Nb1/2)O3 なる
圧電性磁器組成物に対し、与えた振動速度とその時の発
熱量の関係を示す図
【図3】図2に示した圧電性磁器組成物の平均粒子径が
0.7μmおよび2.8μmのそれぞれについての抗折
強度のワイブルプロットを示す図
【図4】PSNとPSNFについて、焼成温度と平均粒
径との関係を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 41/18 101 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミックスの材料粉体を焼結する
    ことにより形成される圧電性磁器組成物において、結晶
    化された上記粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μm以
    下であるとともに、その結晶粒子は、化学式xPb(Sb1/2N
    b1/2)O3-yPbZrO3-zPbTiO3 で表される基本組成によりな
    り、かつ、x,y,zが次に示される範囲であることを
    特徴とする圧電性磁器組成物。 x=0.5 〜30モル%,y=5〜80モル%,z=20 〜90モル%, x+
    y+z=100 モル%
  2. 【請求項2】 圧電セラミックスの材料粉体を焼結する
    ことにより形成される圧電性磁器組成物において、結晶
    化された上記粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μm以
    下であるとともに、その結晶粒子は、化学式xPb(Sb1/2N
    b1/2)O3-(1-x)PbTiO3 で表される基本組成によりなり、
    かつ、xが次に示される範囲であることを特徴とする圧
    電性磁器組成物。 x=0.5 〜30モル%
  3. 【請求項3】 圧電セラミックスの材料粉体を焼結する
    ことにより形成される圧電性磁器組成物において、結晶
    化された上記粉体の結晶粒子の粒子径の平均が1μm以
    下であるとともに、その結晶粒子は、次に示される複合
    ペロブスカイト酸化物のいずれか、もしくは、これらの
    複合ペロブスカイト酸化物のいずれかを組成成分とする
    二成分系PZTあるいは三成分系PZTあるいは四成分
    系PZTを基本組成とし、この基本組成に重量比で0.01
    〜3 %のSb2O3 を含有してなることを特徴とする圧電性
    磁器組成物。 Pb(Mg1/3Nb2/3)O3,Pb(Ni1/3Nb2/3)O3,Pb(Mg1/3Ta2/3)
    O3,Pb(Zn1/3Nb2/3)O3,Pb(Co1/3Nb2/3)O3,Pb(Co1/3T
    a2/3)O3,Pb(Ni1/3Ta2/3)O3,Pb(Cd1/3Nb2/3)O3,Pb(Fe1/2
    Nb1/2)O3,Pb(Fe1/2Ta1/2)O3,Pb(Sc1/2Nb1/2)O3,Pb(Sc
    1/2Ta1/2)O3,Pb Pb(Fe2/3 W1/3)O3,Pb(Mn1/3Nb2/3)O3 (Na1/2Bi1/2)TiO3,( K1/2Bi1/2)TiO3 PbTiO3,PbZrO3,BaTiO3,SrTiO3,CaTiO3
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2および請求項3記載
    の圧電性磁器組成物のいずれかのPbの一部が、Ca,Sn,L
    a,Ba のいずれかで重量比で0〜30%置換されている
    ことを特徴とする圧電性磁器組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2および請求項3記載
    の圧電性磁器組成物のいずれかに、重量比で0.01〜3 %
    のMnO2を含有してなることを特徴とする圧電性磁器組成
    物。
JP6056912A 1994-03-28 1994-03-28 圧電性磁器組成物 Pending JPH07267733A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6056912A JPH07267733A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 圧電性磁器組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6056912A JPH07267733A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 圧電性磁器組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07267733A true JPH07267733A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13040683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6056912A Pending JPH07267733A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 圧電性磁器組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07267733A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369307B1 (ko) * 2000-05-30 2003-01-24 주식회사 이.엠.디 고진폭 압전 디바이스용 압전 세라믹 조성물
JP2004067437A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Nec Tokin Corp 圧電磁器組成物
KR100431404B1 (ko) * 2001-04-06 2004-05-22 임기조 고출력 압전 디바이스용 압전 세라믹 조성물, 이를 이용한 압전 변압기 및 그 구동방법
JP2005097073A (ja) * 2003-03-28 2005-04-14 Seiko Epson Corp 強誘電体材料、強誘電体膜およびその製造方法、強誘電体キャパシタおよびその製造方法、強誘電体メモリならびに圧電素子
EP1367036A3 (en) * 2002-05-30 2006-09-27 TDK Corporation Piezoelectric ceramic production method and piezoelectric element production method
WO2020017325A1 (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 株式会社村田製作所 圧電セラミックス、セラミックス電子部品、及び、圧電セラミックスの製造方法
CN113824495A (zh) * 2021-11-23 2021-12-21 深圳维普创新科技有限公司 一种计算Q-Factor的电路、方法、装置及电子设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS562686A (en) * 1979-06-20 1981-01-12 Toshiba Corp Piezoelectric oxide material
JPS56115584A (en) * 1980-02-18 1981-09-10 Toshiba Corp Oxide piezoelectric material
JPH02145476A (ja) * 1988-11-25 1990-06-04 Inax Corp 強誘電性セラミックス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS562686A (en) * 1979-06-20 1981-01-12 Toshiba Corp Piezoelectric oxide material
JPS56115584A (en) * 1980-02-18 1981-09-10 Toshiba Corp Oxide piezoelectric material
JPH02145476A (ja) * 1988-11-25 1990-06-04 Inax Corp 強誘電性セラミックス

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369307B1 (ko) * 2000-05-30 2003-01-24 주식회사 이.엠.디 고진폭 압전 디바이스용 압전 세라믹 조성물
KR100431404B1 (ko) * 2001-04-06 2004-05-22 임기조 고출력 압전 디바이스용 압전 세라믹 조성물, 이를 이용한 압전 변압기 및 그 구동방법
EP1367036A3 (en) * 2002-05-30 2006-09-27 TDK Corporation Piezoelectric ceramic production method and piezoelectric element production method
JP2004067437A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Nec Tokin Corp 圧電磁器組成物
JP2005097073A (ja) * 2003-03-28 2005-04-14 Seiko Epson Corp 強誘電体材料、強誘電体膜およびその製造方法、強誘電体キャパシタおよびその製造方法、強誘電体メモリならびに圧電素子
JP4572361B2 (ja) * 2003-03-28 2010-11-04 セイコーエプソン株式会社 強誘電体膜の製造方法、強誘電体キャパシタおよびその製造方法、強誘電体メモリならびに圧電素子
WO2020017325A1 (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 株式会社村田製作所 圧電セラミックス、セラミックス電子部品、及び、圧電セラミックスの製造方法
CN113824495A (zh) * 2021-11-23 2021-12-21 深圳维普创新科技有限公司 一种计算Q-Factor的电路、方法、装置及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4973931B2 (ja) 圧電磁器組成物
KR101158444B1 (ko) 압전 세라믹스 및 그 제조 방법 및 압전 디바이스
JP2005047745A (ja) 圧電磁器
JP2942535B1 (ja) 圧電体磁器組成物
JP2002308672A (ja) 圧電セラミックの製造方法、圧電セラミック、および圧電セラミック素子
JP4140796B2 (ja) 圧電セラミックス
JP4496579B2 (ja) 圧電セラミック組成物
JP4387135B2 (ja) 圧電磁器
JPH07267733A (ja) 圧電性磁器組成物
JPH08259323A (ja) 複合置換ランタン−鉛−ジルコニウム−チタンペロブスカイト、セラミック組成物およびアクチュエーター
JP3468461B2 (ja) 圧電セラミック組成物
JP4636222B2 (ja) 圧電磁器
JP3020493B1 (ja) 圧電セラミックス
US6278225B1 (en) Piezoelectric ceramic composition for use in an ultrasonic wave motor
JP2884635B2 (ja) 圧電セラミックスおよびその製造方法
JP3032761B1 (ja) 圧電セラミックス
JP3481832B2 (ja) 圧電磁器
JP2001181034A (ja) 圧電セラミック組成物
JPH10324569A (ja) 圧電体磁器組成物
JP2866986B2 (ja) 圧電磁器組成物
JPH07315926A (ja) 耐湿性に優れたセラミックフィルタ素子用圧電磁器組成物
Hayashi et al. Low-temperature sintering of PZT with LiBiO2 as a sintering aid
JP2005047746A (ja) 圧電磁器
JP2768068B2 (ja) Pzt圧電板の製造方法
JP2000264732A (ja) 圧電セラミックス