JPH07263891A - 電子・通信装置ユニット構造およびシールド部材 - Google Patents

電子・通信装置ユニット構造およびシールド部材

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JPH07263891A
JPH07263891A JP6047587A JP4758794A JPH07263891A JP H07263891 A JPH07263891 A JP H07263891A JP 6047587 A JP6047587 A JP 6047587A JP 4758794 A JP4758794 A JP 4758794A JP H07263891 A JPH07263891 A JP H07263891A
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JP
Japan
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wiring board
printed wiring
bent
side wall
housing
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Withdrawn
Application number
JP6047587A
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English (en)
Inventor
Yuji Hasegawa
祐次 長谷川
Kazuo Hirafuji
一夫 平藤
Sadayuki Tetsu
定之 鉄
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造性ならびに組み立て性が良好で、かつ電
気的なシールド遮蔽も良好な電子・通信装置ユニット構
造に関し、接地接続のためのプリント配線板へのはんだ
付けを改善させる。 【構成】 側縁に沿った面上のはんだ付け用のパターン
43に開口する貫通孔44が多数形成されたプリント配
線板34と、上記プリント配線板を内部に収容し取り付
ける筐体32の側壁47内面に取り付けられ側壁面から
直交方向に折り曲げられた折り曲げ面48と該折り曲げ
面からさらに延びてプリント配線板面と直交方向に折り
曲げられて該プリント配線板34の貫通孔44に挿入し
得る櫛歯状の突片49の形成されてなるプリント配線板
固定金具45と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造性ならびに組み立
て性が良好で、かつ電気的なシールド遮蔽も良好な電子
・通信装置ユニット構造およびシールド部材に関する。
【0002】各種の電子装置あるいは通信装置(本出願
明細書では単に電子・通信装置と略称する)の分野では
信号処理回路や信号増幅回路などをそれぞれにユニット
構成とし、良好な製造性とともに電気的特性を得るよう
に構成される。
【0003】このようなユニット構成は、ユニット自体
の電気回路をプリント配線板上に構成し、プリント配線
板の電磁気的なシールド遮蔽ならびに接地(アース)の
確実に行なわれることが重要なことである。
【0004】
【従来の技術】従来のユニット構造について図10の分
離状態の斜視図を参照して説明すると、ユニット1の主
体は、枠形の筐体本体2と筐体本体2の上下の開口を覆
う蓋体3,3と筐体本体2の内部に取り付けられるプリ
ント配線板4とからなり、筐体本体2と蓋体3,3と
は、たとえば一般的な構造用鋼板のプレス加工による製
品であって、防錆などのためのニッケルめっきが施され
る。
【0005】各部の詳細な構造については以下のようで
ある。すなわち、筐体本体2は帯状の板を枠形に折り曲
げ、重ね合わせ箇所5で点溶接6により結合される。ま
た、中間の所定箇所に両側壁間を仕切るシールド遮蔽板
7が設けられ、両端の折り曲げ箇所8,8で点溶接9,
9で結合されている。
【0006】シールド遮蔽板7には下方に向けて突出さ
れる脚片11が設けられており、プリント配線板4に設
けられ接地パターンに接続されたスルーホール12に挿
入されて接地パターンとはんだ付け接続されるようにな
っている。
【0007】このプリント配線板4の下面の周囲には図
示されない接地パターン13が連続して形成されてお
り、筐体本体2の内部に対して下方から挿入される。挿
入されたプリント配線板4は側壁の周囲に複数箇所内部
に向けて突出された台形の位置決め片14に接して位置
決めされるとともに、上述のように脚片11とスルーホ
ール12とが嵌合される。
【0008】この位置決め片14とプリント配線板4と
の関係について図11の部分拡大図を参照して説明す
る。図(a)は分離状態の斜視図であり、図(b)は組
み立て状態の側断面図である。
【0009】打ち出し加工された、台形の位置決め片1
4は筐体本体2の壁面15との間に隙間16が形成され
ており、ここにプリント配線板4の下方から側面視L形
の係止片17の凸片18が挿入され、上方に突出された
部分が図(b)に示されるように折り曲げられてプリン
ト配線板4を位置決め片14の下面に対し接触させるよ
うにして固定させる。
【0010】以上のようにしてプリント配線板4の接地
パターン13は係止片17を介して筐体本体2に接地電
位に接続されるとともに固定されるのであるが、一層確
実とするために図(b)に示されるように側壁15と接
地パターン13とをはんだ付け19により接続させる。
【0011】筐体本体2の上下の開口は蓋体3,3を被
せて覆うわけであるが、これは筐体本体2の周囲に設け
られたねじ孔21に対して蓋体の周囲に形成されたねじ
挿入孔22に図示省略のねじを適用し、それぞれに締め
付けて取り付け固定させる。
【0012】この際、蓋体3,3と筐体本体2との電気
的な接触は主としてねじ締め箇所で行なわれるが、ねじ
の間隔は極端に狭くすることには限度があり着脱作業の
煩雑さと加工費用を要することから数量を適宜として電
気的な接続を下記のような手段で連続させることにより
実質的に隙間のない状態とすることが行なわれる。
【0013】このうようなことについて図12の部分図
を参照して説明する。図(a)は接地ばね体の一部斜視
図、図(b)は組み立て状態の部分断面図である。図
(a)において、接地ばね体23は下方を開口させたコ
の字状の両脚部先端部24の対向間隔を狭隘とし、ここ
で筐体本体2の壁面15に嵌められることでばね性によ
り筐体本体2とは電気的に接触接続されるとともに保持
される。
【0014】コの字形の底部を図(a)に示されるよう
に所定間隔ごとに切り起こし、傾斜させたばね片25を
連続形成させることにより、この部分が蓋体3の内面に
弾性的に圧接されて筐体本体2の側壁15の端面と蓋体
3の内面とが電気的に実質上連続して接触接続されるこ
とになる。
【0015】このようにして筐体本体2と蓋体3との電
気的接続が行なわれ、電気的なシールド遮蔽が果たされ
る。接地ばね体23は電気的電導度が良好でばね性を有
するりん青銅薄板などからなり、表面にニッケルめっき
などの施されたものが好適である。
【0016】接地ばね体23は図10で筐体本体2の上
側の周囲全周とシールド遮蔽板7の上部、ならびに筐体
本体2の下側の周囲全周とに嵌め付けるようにすること
取り付けねじ26(図12)の数が適宜数であってもシ
ールド遮蔽が達せられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のユニット構
造によると、プリント配線板4の接地パターン13はプ
リント配線板4の外形よりも僅かに内側に形成されるも
のである。また、プリント配線板4の外形と筐体本体2
の側壁面15との間には適宜な間隔が必要である。
【0018】したがって、接地パターン13と筐体本体
の側壁15とを確実に接地接続させるためのはんだ付け
19には係止片17を介してはんだ付けを行なうことが
必要である。連続状態にはんだ付けさせるには係止片1
7を多数取り付けることが必要となるが、このようなこ
とに対しては当然に限度が生じ、多数とすることは不可
能なものである。
【0019】はんだ付けには筐体本体2をはんだ付けに
適した温度に加熱させることから大きな熱容量のはんだ
付け装置やはんだごてを要する以外に作業時間もまた要
するもせのである。
【0020】はんだ付けにともなう温度はプリント配線
板4の温度も上昇させることから、プリント配線板4自
体ならびに搭載されている電子部品などへの影響も大き
い。多数箇所のはんだ付けに要するはんだ量も全体では
莫大となる。
【0021】接地ばね体23を適用することは筐体本体
の側壁15ならびにシールド遮蔽板17の端部に嵌め込
むことから、点溶接接続のための重ね合わせ箇所5や折
り曲げ箇所8,8の板厚が重なる部分には挿入して取り
付けることができない。したがって、この部分のシール
ド遮蔽が不十分となる。さらには、ばね片25列のみの
一段での接地接続以上の信頼性上の確実さも要求され
る。
【0022】上記点溶接接続は比較的に小径な円形の点
で溶接接続されるものであるから、その周囲の重なり合
った面間は確実な電気的接触が保証されず、確実なシー
ルド遮蔽のための電気的接触を期待することができな
い。
【0023】以上のように従来技術によると種々の問題
点がある。このようなことに鑑みて本発明は上記問題点
の解消された電子・通信装置ユニット構造およびシール
ド部材の提供することを発明の課題とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明手段の構成要旨とするところは、第1の発明に
よると、側縁に沿った面上のはんだ付け用のパターンに
開口する貫通孔が多数形成されたプリント配線板と、上
記プリント配線板を内部に収容し取り付ける筐体の側壁
内面に取り付けられ側壁面から直交方向に折り曲げられ
た折り曲げ面と該折り曲げ面からさらに延びてプリント
配線板面と直交方向に折り曲げられて該プリント配線板
の貫通孔に挿入し得る櫛歯状の突片の形成されてなるプ
リント配線板固定金具と、からなり、上記プリント配線
板固定金具の櫛歯状の突片と上記プリント配線板の貫通
孔とが嵌合されて該突片とプリント配線板のはんだ付け
用のパターンとがはんだ付け接続される構成の電子・通
信装置ユニット構造である。
【0025】第2の発明によると、側縁に沿った面上の
はんだ付け用のパターンに開口する貫通孔が多数形成さ
れたプリント配線板と、上記プリント配線板を内部に収
容し取り付ける筐体側壁の開口側の端部が内面側に折り
曲げ折り返され上記側壁とは間隔を隔てて並行する端縁
が上記プリント配線板の貫通孔に挿入し得る櫛歯状の突
片に形成された筐体と、からなり、上記筐体の櫛歯状の
突片と上記プリント配線板の貫通孔とが嵌合されて該突
片とプリント配線板のはんだ付け用のパターンとがはん
だ付け接続される構成の電子・通信装置ユニット構造で
ある。
【0026】第3の発明によると、側縁にそった面上に
接地用のパターンの形成されたプリント配線板と、プリ
ント配線板を内部に収容し取り付ける筐体側壁の開口側
の端部が折り返し曲げられた端部該がさらに該側壁と直
交方向の内面側に延びてプリント配線板取り付け面に形
成された筐体と、からなり、上記筐体のプリント配線板
取り付け面上に接地接続用の板ばねを沿わせて配置し該
板ばねを介して上記プリント配線板の接地用のパターン
を圧接させて筐体とプリント配線板とを接地接続させる
構成の電子・通信装置ユニット構造である。
【0027】第4の発明によると、電子・通信装置ユニ
ットの直交する2面をそれぞれに接触接続させるシール
ド部材であって、導電性ならびにばね性をそなえた金属
ばね板の主面の側縁側に設けられた筐体への取り付け手
段ならびに該主面の中間部に長手方向に沿い間隔を設け
て多数の曲げ起こされた第1の接触舌片と該金属ばね板
の主面に直交して隣接する直交方向に長手方向に沿って
多数の切り欠き間に曲げ起こされた第2の接触舌片とが
形成されてなる構成のシールド部材である。
【0028】
【作用】上記本発明の構成手段によると、第1の発明に
よれば、プリント配線板固定金具の櫛歯状の突片をプリ
ント配線板の貫通孔に挿入嵌合させた状態で、はんだ付
け用のパターンと突片とをはんだ付けさせることから、
従来のような筐体本体への熱電導をきわめて少ない状態
として能率よくはんだ付けが行なえる。
【0029】このことはプリント配線板固定金具の突片
部分の熱容量が少ないことからであり、連続的に逐次短
時間ではんだ付けを行なうことができる。第2の発明に
よれば、筐体に直接形成された櫛歯状の突片をプリント
配線板の貫通孔に挿入嵌合させた状態ではんだ付け用の
パターンと突片とをはんだ付けさせることから、従来の
ような筐体本体への熱電導をきわめて少ない状態として
能率よくはんだ付けが行なえる。
【0030】このことは櫛歯状の突片部分の熱容量が少
ないことからであり、連続的に逐次短時間ではんだ付け
を行なうことができる。別体のプリント配線板固定金具
を要しないことから筐体を簡易構成にし得る。
【0031】第3の発明によれば、筐体のプリント配線
板取り付け面上に配置された接地接続用板ばねにより、
その上から圧接状態に取り付けられるプリント配線板の
接地用のパターンが筐体と接触接続されることとなり、
はんだ付けによることなく連続した接地接続が容易にし
て確実に得られるものである。
【0032】第4の発明によれば、主面に形成された第
1の接触舌片と隣接する直交方向に形成された第2の接
触舌片とにより、それぞれ直交する2面を電気的に接触
させてそれぞれに接触シールドが行なえるといった簡易
構成で二段構えのシールド遮蔽による実用上の効果大な
る作用を奏する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の電子・通信装置ユニット構造
を具体的実施例により図を参照しながら、それぞれの実
施例にもとづき発明の構成順序にしたがって順次詳細に
説明する。
【0034】図1は本発明の第1実施例の分離状態の斜
視図である。本実施例によればユニット31の主体は、
枠形の筐体本体32と筐体本体32の上下の開口を覆う
蓋体33,33と筐体本体32の内部に取り付けられる
プリント配線板34とからなり、筐体本体32と蓋体3
3,33とは、たとえば一般的な構造用鋼板のプレス加
工による製品であって、防錆などのためのニッケルめっ
きが施される。
【0035】各部の詳細な構造については以下のようで
ある。すなわち、筐体本体32は帯状の板を枠形に折り
曲げ、重ね合わせ箇所35でバー形の点溶接36により
結合固定される。また、中間の所定箇所に両側壁間を仕
切るシールド遮蔽板37が設けられ、両端の折り曲げ箇
所38,38でバー形の点溶接39,39で結合固定さ
れている。
【0036】シールド遮蔽板37には下方に向けて突出
される脚片41が設けられており、プリント配線板34
に設けられ接地パターンに開口接続されたスルーホール
42に挿入されはんだ付け接続されるようになってい
る。
【0037】このプリント配線板34の下面の周囲には
図示されない接地パターン43が形成されており、この
接地パターンに連通開口するスルーホール44が周囲に
連続的に多数設けられている。
【0038】プリント配線板34は筐体本体32の内部
に対して下方から挿入されるのであるが、筐体本体32
の内面周囲にはプリント配線板34を取り付け固定させ
るためのプリント配線板固定金具45が図示のような連
続したバー形の点溶接(図はプリント配線板固定金具側
のみを示し、実際には筐体本体32側とに一体化形成さ
れる)46によって取り付けられている。
【0039】プリント配線板固定金具45とプリント配
線板34との関係について図2の図(a),(b)の部
分拡大図とも参照して説明する。図(a)は斜視図であ
り、図(b)は側断面図である。
【0040】このプリント配線板固定金具45は筐体本
体32の側壁47面から直交方向に折り曲げられた折り
曲げ面48と、この折り曲げ面48からさらに延びてプ
リント配線板34に対して直交方向となるように折り曲
げられ、プリント配線板34の貫通孔(スルーホール)
44に挿入し得る櫛歯状の突片49が多数連続して形成
されているものである。
【0041】プリント配線板34は筐体本体32の内部
に挿入されることにより、貫通孔(スルーホール)44
にプリント配線板固定金具45の突片49が挿入されて
位置決めされるとともに、前述のように脚片41とスル
ーホール42とが嵌合されるから、これら脚片41なら
びに突片49をそれぞれの接地パターン43にはんだ付
け51して接地接続させるとともに結合固定させる。
【0042】図1のように、筐体本体32の上下の開口
を覆う蓋体33,33の周囲にはねじ挿通孔52がそれ
ぞれに形成されており、対応する筐体本体32側にはそ
れぞれにねじ孔53が設けられている。図示省略のねじ
を適用して結合固定させるのであるが、この結合部分の
シールド遮蔽構造については詳細に後述するものであ
る。
【0043】図2の図(c),(d)は本発明の第2実
施例の部分拡大図であり、図(c)は斜視図、図(d)
は側断面図である。本実施例によればプリント配線板3
4を筐体本体32の下側から挿入させるのではなく上側
から挿入させて取り付ける場合に適用される。すなわ
ち、図1におけるシールド遮蔽板37のない場合に適用
可能なものである。
【0044】この実施例におけるプリント配線板固定金
具55は筐体本体32の側壁47面から直交方向に折り
曲げられた折り曲げ面56と、この折り曲げ面56から
さらに延びてプリント配線板34に対して直交方向とな
るように折り曲げられ、プリント配線板34の貫通孔
(スルーホール)44に挿入し得る櫛歯状の突片57が
多数連続して形成されているものである。
【0045】プリント配線板34は筐体本体32の内部
に挿入されることにより、貫通孔(スルーホール)44
にプリント配線板固定金具55の突片57が挿入されて
位置決めされるから突片57を接地パターン43にはん
だ付け58して接地接続させるとともに固定させる。す
なわち、このプリント配線板34の接地パターン43は
上面の周囲に形成されているものである。
【0046】以上説明のように、本発明の第1実施例な
らびに第2実施例によれば、プリント配線板固定金具4
5,55の板厚さを任意に設定可能であるから、筐体本
体32の板厚さに比べて薄く選定することで筐体本体3
2への熱電導を大幅に少なくすることができるうえに、
さらには突片49,57としたことで突片単位の熱容量
がさらに少ないことからはんだ付け51,58を短時間
で能率よく行なうことができ、プリント配線板34への
熱による影響をなくすことができる。
【0047】図3は本発明の第3実施例であって点溶接
について説明する。この説明では図(a),(b)の従
来技術との比較で、図(c),(d)を参照して説明す
る。図(a)の斜視図は従来の点溶接の溶接電極の一方
である下側を示すが、対称に上側にも配置されるものと
理解されたい。同様なことは本発明の図(c)について
もそのように理解されたい。
【0048】まず、従来技術としての図(a)に示され
るように、溶接電極61は下側が太く大電流と圧接の圧
力に十分に耐えるような円柱状62に形成され、先端で
は電流を高密度として溶接部分に供給するとともに十分
な圧力が加えられるよう所定の面積となるような細い円
柱状63に形成されている。
【0049】筐体の接合部分を二つの電極61間に挟み
所定の電流を所定時間印加させることにより、抵抗加熱
効果によって接合面間に溶融が生じ融着固定される。こ
のようにして点溶接された部分の溶融形状は図(b)に
示されるように細い円柱状63に対応する円形状64で
ある。
【0050】つぎに、本発明にかかる図(c)によれ
ば、溶接電極65は同様に下側が太く大電流と圧接の圧
力に十分耐えられるような円柱状66に形状され、先端
では電流を高密度として溶接部分に供給するとともに十
分な圧力が加えられるよう所定の面積となるようなバー
形(線形)67に形状されている。
【0051】このバー形(線形)67の形状は適宜狭幅
とすることにより図(b)の面積と等価にすることによ
り図(b)の直径よりも長手方向を長くすることが可能
なものである。このようなことは、長くすることにより
下側の円柱状66部分を図(a)の部分62よりも大径
にし得ることもあり得る。
【0052】筐体の接合部分を二つの電極65間に挟み
所定の電流を所定時間印加させることにより、抵抗加熱
効果によって接合面間に溶融が生じ融着固定される。こ
のようにしてバー形の点溶接された部分の溶融形状は図
(d)に示されるようにバー形67に対応する細幅なバ
ー形(線形)68に形成されている。
【0053】この形状68は従来の円形に比較して長さ
があることから、接合面間の回転に対して捩じり抵抗が
大きいばかりでなく、1箇所の接合長さが大きいことか
らシールド遮蔽のための電気的な接合長さを大きく得ら
れるといった作用、効果を奏するものでもある。このよ
うな溶接は前述の各実施例に適用されるものであるが、
また、後述の各実施例においても同様なことである。
【0054】図4は本発明の第4実施例であり、図
(a)は分離状態の斜視図である。図(a)によれば、
電子・通信装置ユニット構造71の筐体本体72のみが
示される。図(a)において、筐体本体72は2組の対
の側壁板73,74からなる。
【0055】この4枚の側壁板が4隅の折り曲げ部分7
5で矢印で示されるように重ね合わせられ、バー形の点
溶接76により相互間が結合固定されて枠形の筐体本体
72となる。このバー形の点溶接76は図3の図
(c),(d)で説明したものと同じである。
【0056】図4の図(b)の組み立て状態の側断面図
とも参照して説明すると、プリント配線板34は図1、
図2で説明したと同様であって、周囲の面上に接地パタ
ーン43が形成され、接地パターン43上に所定間隔で
連続した貫通孔(スルーホール)44が開口するように
設けられているものである。
【0057】筐体本体72の図示下方開口側の側壁7
3,74端部が内面側に折り曲げられ折り返され、側壁
73,74とは間隔を隔てて並行する立ち上がり端縁7
7の先端がさらに延びてプリント配線板34のスルーホ
ール44に挿入し得る櫛歯状の突片78に形成されてい
る。
【0058】この突片78に対してプリント配線板34
を上方から挿入しスルーホール44を嵌合させることに
より、プリント配線板34は立ち上がり端縁77に接し
て挿入位置が規定される。そこで、突出している突片7
8と接地パターン43とを図(b)に示されるようには
んだ付け79し、接地接続させるとともに結合固定させ
る。
【0059】筐体本体72は以上のように4枚の側壁板
73,74であってもよいが、平面視L形の2組を組み
合わせてもよく、図1のように1枚の板を枠形に形成し
たものであってもよいものである。いずれにしても、た
とえば、一般的な構造用鋼板のプレス加工によるもの
で、表面にニッケルめっきなどが施される。
【0060】この第4実施例のものは、比較的に小形な
ユニットに適用されるに好適なものであって、そのため
に筐体本体72の板厚が薄いことからはんだ付けに要す
る突片への加熱時間が少なくてすみ、プリント配線板固
定金具を別体として要しないことから製造が容易なもの
となる。
【0061】図(b)に示されるように、筐体本体72
の上下側面にはそれぞれねじ孔81が形成されており、
ここに開口を覆う蓋体33,33がねじ82を適用して
取り付け固定される。蓋体33と筐体本体72との間に
は詳細を後述する板ばねでなるシールド部材83が配置
介在される。
【0062】図5ならびに図6は本発明の第5実施例で
あり、図5は筐体本体の分離状態の斜視図である。電子
・通信装置ユニット85の筐体本体86は2組の対の側
壁板87,88からなり、この4枚の側壁板が4隅の折
り曲げ部分89で矢印で示されるように重ね合わせら
れ、バー形の点溶接91により相互間が結合固定されて
枠形の筐体本体85となる。このバー形の点溶接91は
図3の図(c),(d)で説明したものと同じである。
【0063】図6の図(b)の組み立て状態の側断面図
とも参照して説明すると、プリント配線板92は図示下
方の周囲面上に連続した接地パターン93が形成されて
いる。
【0064】以下、この図6の図(b)とも参照して説
明すると、筐体本体86の図示下方開口側の側壁87,
88端部が内面側に密着状態に折り返し曲げられた端部
94が、さらに側壁板87,88と直交方向の内面側に
延びてプリント配線板取り付け面95に形成されてい
る。このプリント配線板取り付け面95の要所にはプリ
ント配線板取り付け用のねじ孔96が設けられている。
【0065】図6の図(a)はプリント配線板と筐体本
体との間の接地接続用の板ばねの一部斜視図が示され
る。この接地接続用板ばね97は帯状の主面98の一側
に連続する多数の切り込み99によって櫛歯状に方形の
接触舌片101が連続して多数突設されている。
【0066】この接触舌片101は主面98に対しては
立ち上がり傾斜するように折り曲げられており、接触舌
片101の対角線を境界にして三角状部分102がさら
に立ち上がるように折り曲げられている。
【0067】接地接続用板ばね97の材料は導電性とば
ね弾性のいずれもが良好な、たとえば、厚さが0.1m
m程度かそれ以下の厚さのばね用燐青銅薄板で作られ表
面には、たとえばニッケルめっきが施される。また、主
面98の下面には良好な導電性と接着性とをそなえた薄
い接着テープ103が長手方向に設けられているもので
ある。
【0068】この接地接続用板ばね97を図5の二点鎖
線で示されるように、筐体本体86のプリント配線板取
り付け面95上に接着テープ103によって貼り付け取
り付ける。この際、主面98側を側壁面87,88側と
し接触舌片101側を内部側とする。
【0069】ついで、プリント配線板92をプリント配
線板取り付け面95上に挿入配置させ、ねじ104で締
め付け取り付ける。接地接続用板ばね97の接触舌片1
01の立ち上げられた折り曲げ部分は、プリント配線板
取り付け面95とプリント配線板92の接地パターン9
3との間に挟み付けられて弾性変形し平坦状態となる。
【0070】接地接続用の板ばね97は接触舌片101
と三角状部分102との二段曲げの箇所が扁平状態に圧
接されることでプリント配線板取り付け面95とプリン
ト配線板92の接地パターン93とに電気的に良好な接
触状態が得られる。
【0071】接触舌片の二段曲げは良好なばね限界値が
維持され、長期にわたる安定した接触状態が保証され
る。また、三角状部分102の先端部分はそれぞれが一
点に集中するような接地パターン93に対する電気的接
触状態となることから安定性上一層好ましいことであ
る。
【0072】この第5実施例によれば、プリント配線板
92を筐体本体86に対してはんだ付けすることなく、
周囲全体を電気的接地電位に安定して接続させることが
できるものである。
【0073】筐体本体86は以上のように4枚の側壁板
87,88であってもよいが、平面視L形の2組を組み
合わせてもよく、図1のように1枚の板を枠形に形成し
たものであってもよいものである。いずれにしても、た
とえば一般的な構造用鋼板のプレス加工によるもので、
表面にニッケルめっきなどが施される。
【0074】図(b)に示されるように、筐体本体86
の上下側面にはそれぞれねじ孔105が形成されてお
り、ここに開口を覆う蓋体33,33がねじ82を適用
して取り付け固定される。蓋体33と筐体本体86との
間には詳細を後述する板ばねでなるシールド部材83が
配置介在される。
【0075】本発明のユニット構造について図7の第6
の実施例によりシールド部材を主として説明する。した
がって、プリント配線板ならびに筐体本体への取り付け
手段などについては煩雑となるといった都合から図示な
らびに説明を省略するものとする。
【0076】図7の図(a)はシールド部材111の一
部斜視図であって、良好な導電性とばね弾性とをそなえ
たばね金属板、たとえば比較的に薄い燐青銅板でなり主
面112の中間部に、長手方向に沿って間隔を設けて多
数の曲げ起こされた第1の接触舌片(図では2個のみが
示される)113と、適宜間隔にねじ挿通孔114とが
形成されている。
【0077】この主面112の側縁側には筐体への取り
付け手段115が折り返しばね片によって形成されてい
る。他方の側縁側は主面112に直交して隣接する直交
面116が形成され、この直交面には多数の切り欠き1
17によって第2の接触舌片118が方形状に形成され
ている。
【0078】接触舌片118は直交面116に対して傾
斜するように曲げ起こされており、接触舌片118はさ
らに対角線上で折り曲げられた三角状部分119が傾斜
されてそれぞれに曲げ起こされている。
【0079】図(b)および図(c)はそれぞれ異なる
ユニット筐体への取り付け構造が側断面図に示される。
まず、図(b)によれば、筐体ユニットの蓋体121の
折り曲げ縁122の端部から筐体への取り付け手段11
5である折り返しばね片を外側となるように挿入して取
り付ける。
【0080】主面112は折り曲げ縁122の内面に密
着するとともに主面と直交する直交面116は蓋体12
1の内面に密着される。このようにしてシールド部材1
11の取り付けられた蓋体121を筐体本体の開口を覆
うように嵌め込む。
【0081】主面に曲げ起こし形成された第1の接触舌
片113は蓋体の折り曲げ縁122と筐体本体の側壁板
124との間に圧入されて弾性変形し、その復元力で電
気的に接触する。すなわち、この間の隙間を電気的にシ
ールド遮蔽する。
【0082】シールド部材111の直交面116に形成
された第2の接触舌片118の部分は蓋体121を筐体
本体に押し付けることにより、側壁板124の端面間に
圧接されて扁平状態に弾性変形されるから、この状態で
蓋体121の側面からねじ125を適用し、孔114を
介して側壁板124のねじ孔126にねじ込み取り付け
固定させる。
【0083】第2の接触舌片118と三角状部分119
との二段曲げの箇所が扁平状態に圧接されることで両者
間に良好な電気的接触状態が得られる。第2の接触舌片
の二段曲げは良好なばね限界値が維持され、長期にわた
る安定した接触状態が保証される。
【0084】また、三角状部分119の先端部分はそれ
ぞれが一点に集中するような側壁板124の端面との電
気的接触状態となることから安定性上一層好ましいこと
である。
【0085】図(c)によれば、シールド部材111を
筐体ユニットの蓋体121の折り曲げ縁122の端部か
ら筐体への取り付け手段115である折り返しばね片を
外側となるように挿入して取り付ける。
【0086】主面112は折り曲げ縁122の内面に密
着するとともに主面と直交する直交面116は蓋体12
1の内面に密着される。このようにしてシールド部材1
11の取り付けられた蓋体121を筐体本体の開口を覆
うように嵌め込む。
【0087】主面に曲げ起こし形成された第1の接触舌
片113は蓋体の折り曲げ縁122と筐体本体の側壁板
124との間に圧入されて弾性変形し、その復元力で電
気的に接触する。すなわち、この間の隙間を電気的にシ
ールド遮蔽する。
【0088】側壁板124の上下はそれぞれ直交方向に
折り曲げられて折り曲げ面127となっており、ここに
ねじ孔128が形成されている。シールド部材111の
直交面に形成された第2の接触舌片118の部分は蓋体
121と折り曲げ面127との間に位置されるから、蓋
体121の上下面からねじ125を適用してねじ孔12
8にねじ込み蓋体121を筐体本体に取り付け固定させ
る。
【0089】第2の接触舌片118は蓋体121の内面
と折り曲げ面127との間に圧接されて扁平状態に弾性
変形される。第2の接触舌片118と三角状部分119
との二段曲げの箇所が扁平状態に圧接されることで両者
間に良好な電気的接触状態が得られる。第2の接触舌片
の二段曲げは良好なばね限界値が維持され、長期にわた
る安定した接触状態が保証される。
【0090】また、三角状部分119の先端部分はそれ
ぞれが一点に集中するような側壁板124の折り曲げ面
127との電気的接触状態となることから安定性上一層
好ましいことである。
【0091】本実施例によれば、たがいに直交する2面
をそれぞれ多数の接触舌片133,138により切れ目
なく二段構えでシールド遮蔽することから、きわめてシ
ールド効果のすぐれたものとなる。
【0092】このような取り付け構造は図(b)、図
(c)の態様に限定されるものではなく、それぞれの態
様を組み合わせることはもちろん任意に可能なことであ
る、すなわち、上下のいずれかを図(b)とし他方を図
(c)とすることなとである。
【0093】本発明については前述の第1実施例にはも
ちろんのこと、第4実施例、第5実施例のシールド部材
83に代えていずれに対しても適用実施し得るものであ
る。本発明のユニット構造について図8の第7の実施例
によりシールド部材を主として説明する。したがって、
プリント配線板ならびに筐体本体への取り付け手段につ
いては、煩雑となるといった都合から図示ならびに説明
を省略するものとする。
【0094】図8の図(a)はシールド部材131の一
部斜視図であって、良好な導電性とばね弾性とをそなえ
たばね金属板、たとえば比較的に薄い燐青銅板でなり主
面132の中間部に、長手方向に沿って間隔を設けて多
数の曲げ起こされた第1の接触舌片(図では2個のみが
示される)133と、適宜間隔にねじ挿通孔134とが
形成されている。
【0095】この主面132側縁部には筐体への取り付
け手段135が、良好な導電性を有する薄い接着テープ
として設けられている。他方の側縁側は主面132に直
交して隣接する直交面136が形成され、この直交面1
36には多数の切り欠き137によって第2の接触舌片
138が方形状に形成されている。
【0096】第2の接触舌片138は直交面136に対
して傾斜するように曲げ起こされており、第2の接触舌
片138はさらに対角線上で折り曲げられた三角状部分
139が傾斜されてそれぞれに曲げ起こされている。
【0097】図(b)および図(c)はそれぞれ異なる
ユニット筐体への取り付け構造が側断面図に示される。
まず、図(b)によれば、筐体ユニットの蓋体121の
折り曲げ縁122の端部内面に取り付け手段135であ
る接着テープによって貼り付け取り付ける。
【0098】主面132は折り曲げ縁122の内面に密
着するとともに主面と直交する直交面136は蓋体12
1の内面に密着される。このようにしてシールド部材1
31の取り付けられた蓋体121を筐体本体の開口を覆
うように嵌め込む。
【0099】主面に曲げ起こし形成された第1の接触舌
片133は蓋体の折り曲げ縁122と筐体本体の側壁板
124との間に圧入されて弾性変形し、その復元力で電
気的に接触する。すなわち、この間の隙間を電気的にシ
ールド遮蔽する。
【0100】シールド部材131の直交面136に形成
された第2の接触舌片138の部分は蓋体121を筐体
本体に押し付けることにより、側壁板124の端面間に
圧接されて扁平状態に弾性変形されるから、この状態で
蓋体121の側面からねじ125を適用し、孔134を
介して側壁板124のねじ孔126にねじ込み取り付け
固定させる。
【0101】第2の接触舌片138と三角状部分139
との二段曲げの箇所が扁平状態に圧接されることで両者
間に良好な電気的接触状態が得られる。第2の接触舌片
の二段曲げは良好なばね限界値が維持され、長期にわた
る安定した接触状態が保証される。
【0102】また、三角状部分139の先端部分はそれ
ぞれが一点に集中するような側壁板124の端面との電
気的接触状態となることから安定性上一層好ましいこと
である。
【0103】図(c)によれば、シールド部材131を
筐体ユニットの蓋体121の折り曲げ縁122の端部内
面に取り付け手段135である接着テープによって貼り
付け取り付ける。
【0104】主面132は折り曲げ縁122の内面に密
着するとともに主面と直交する直交面136は蓋体12
1の内面に密着される。このようにしてシールド部材1
31の取り付けられた蓋体121を筐体本体の開口を覆
うように嵌め込む。
【0105】主面に曲げ起こし形成された第1の接触舌
片133は蓋体の折り曲げ縁122と筐体本体の側壁板
124との間に圧入されて弾性変形し、その復元力で電
気的に接触する。すなわち、この間の隙間を電気的にシ
ールド遮蔽する。
【0106】側壁板124の上下はそれぞれ直交方向に
折り曲げられて折り曲げ面127となっており、ここに
ねじ孔128が形成されている。シールド部材131の
直交面136に形成された第2の接触舌片138の部分
は蓋体121と折り曲げ面127との間に位置されるか
ら、蓋体121の上下面からねじ125を適用してねじ
孔128にねじ込み蓋体121を筐体本体に取り付け固
定させる。
【0107】第2の接触舌片138は蓋体121の内面
と折り曲げ面127との間に圧接されて扁平状態に弾性
変形される。第2の接触舌片138と三角状部分139
との二段曲げの箇所が扁平状態に圧接されることで両者
間に良好な電気的接触状態が得られる。第2の接触舌片
の二段曲げは良好なばね限界値が維持され、長期にわた
る安定した接触状態が保証される。
【0108】また、三角状部分139の先端部分はそれ
ぞれが一点に集中するような側壁板124の折り曲げ面
127との電気的接触状態となることから安定性上一層
好ましいことである。
【0109】本実施例によれば、たがいに直交する2面
をそれぞれ多数の接触舌片133,138により切れ目
なく二段構えでシールド遮蔽することから、きわめてシ
ールド効果のすぐれたものとなる。
【0110】このような取り付け構造は図(b)、図
(c)の態様に限定されるものではなく、それぞれの態
様を組み合わせることはもちろん任意に可能なことであ
る。すなわち、上下のいずれかを図(b)とし他方を図
(c)とすることなどである。
【0111】本発明については前述の第1実施例にはも
ちろんのこと、第4実施例、第5実施例のシールド部材
83に代えていずれに対しても適用実施し得るものであ
るが、第6実施例との組み合わせについても同様に組み
合わせ実施可能なことはいうまでもないことである。
【0112】図8の図(b)に示されるものは、図4の
図(b)および図6の図(b)に適用した状態の実施例
が示されていることにほかならないことである。本発明
のユニット構造について図9の第8の実施例によりシー
ルド部材を主として説明する。したがって、プリント配
線板ならびに筐体本体への取り付け手段については煩雑
となるといった都合から図示ならびに説明を省略するも
のとする。
【0113】図9の図(a)はシールド部材141の一
部斜視図であって、良好な導電性とばね弾性とをそなえ
たばね金属板、たとえば比較的に薄い燐青銅板でなり主
面142の中間部に、長手方向に沿って間隔を設けて図
示背面方向へ向けて多数の曲げ起こされた第1の接触舌
片(図では2個のみが示される)143と、適宜間隔に
ねじ挿通孔144とが形成されている。
【0114】この主面142側縁部には筐体への取り付
け手段145が、良好な導電性を有する薄い接着テープ
として図示前面側に設けられている。他方の側縁側は主
面142に直交して隣接する直交面146が形成され、
この直交面146には多数の切り欠き147によって第
2の接触舌片148が方形状に形成されている。
【0115】第2の接触舌片148は直交面146に対
して傾斜するように図示下方向に曲げ起こされており、
接触舌片148はさらに対角線上で折り曲げられた三角
状部分149が傾斜されて図示下方向に向けて曲げ起こ
されている。図(b)および図(c)はそれぞれ異なる
ユニット筐体への取り付け構造が側断面図に示される。
まず、図(b)によれば、筐体本体の周囲側壁板124
の外側上下面にシールド部材141を取り付け手段14
5である接着テープによって貼り付け取り付ける。
【0116】主面142は側壁板124の面に密着する
とともに主面と直交する直交面146は側壁板124の
端面に密着される。このようにしてシールド部材141
の取り付けられた筐体本体の開口を覆うように蓋体12
1を嵌め込む。
【0117】主面に曲げ起こし形成された第1の接触舌
片143は筐体本体の側壁板124と蓋体の折り曲げ縁
122との間に圧入されて弾性変形し、その復元力で電
気的に接触する。すなわち、この間の隙間を電気的にシ
ールド遮蔽する。
【0118】シールド部材141の直交面146に形成
された第2の接触舌片148の部分は蓋体121を筐体
本体に押し付けることにより、側壁板124の端面間に
圧接されて扁平状態に弾性変形されるから、この状態で
蓋体121の側面からねじ125を適用し、孔144を
介して側壁板124のねじ孔126にねじ込み取り付け
固定させる。
【0119】第2の接触舌片148と三角状部分149
との二段曲げの箇所が扁平状態に圧接されることで両者
間に良好な電気的接触状態が得られる。第2の接触舌片
の二段曲げは良好なばね限界値が維持され、長期にわた
る安定した接触状態が保証される。
【0120】また、三角状部分149の先端部分はそれ
ぞれが一点に集中するような蓋体121の内面との電気
的接触状態となることから安定性上一層好ましいことで
ある。
【0121】図(c)によれば、シールド部材141を
筐体本体の周囲側壁板124の上下外面に取り付け手段
145である接着テープによって貼り付け取り付ける。
側壁板124の上下はそれぞれ直交方向に折り曲げられ
て折り曲げ面127となっており、ここにねじ孔128
が形成されている。
【0122】主面142は側壁板124の外面に密着す
るとともに主面と直交する直交面146は折り曲げ面1
27に密着される。このようにしてシールド部材141
の取り付けられた筐体本体の開口を覆うように蓋体12
1を嵌め込む。
【0123】主面に曲げ起こし形成された第1の接触舌
片143は筐体本体の側壁板124と蓋体の折り曲げ縁
122との間に圧入されて弾性変形し、その復元力で電
気的に接触する。すなわち、この間の隙間を電気的にシ
ールド遮蔽する。
【0124】シールド部材141の直交面146に形成
された第2の接触舌片148の部分は折り曲げ面127
と蓋体121との間に位置されるから、蓋体121の上
下面からねじ125を適用してねじ孔128にねじ込み
蓋体121を筐体本体に取り付け固定させる。
【0125】第2の接触舌片148は折り曲げ面127
と蓋体121の内面との間に圧接されて扁平状態に弾性
変形される。第2の接触舌片148と三角状部分149
との二段曲げの箇所が扁平状態に圧接されることで両者
間に良好な電気的接触状態が得られる。第2の接触舌片
の二段曲げは良好なばね限界値が維持され、長期にわた
る安定した接触状態が保証される。
【0126】また、三角状部分149の先端部分はそれ
ぞれが一点に集中するような蓋体121の内面との電気
的接触状態となることから、安定性上一層好ましいこと
である。
【0127】このような取り付け構造は図(b)、図
(c)の態様に限定されるものではなく、それぞれの態
様を組み合わせることはもちろん任意に可能をことであ
る。すなわち、上下のいずれかを図(b)とし他方を図
(c)とすることなどである。
【0128】本発明については前述の第1実施例にはも
ちろんのこと、第4実施例、第5実施例のシールド部材
83に代えいずれに対しても適用実施し得るものである
が、第6実施例、第7実施例との組み合わせについても
同様に組み合わせ実施可能なことはいうまでもないこと
である。
【0129】上記各実施例により説明した本発明はそれ
ぞれの実施例に限定されるものではなく、各実施例の構
成を適宜組み合わせることによる新たな作用、効果が生
じることも本発明に含まれることである。
【0130】そのほか、シールド部材についても第2の
接触舌片部分に直交方向の直交面は必ずしも必要とする
ものではなく、直交面部分に直接第2の接触舌片が形成
されてもよいことである。
【0131】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の電子
・通信装置ユニット構造の第1の発明によれば、ユニッ
ト筐体に設けられたプリント配線板固定金具の櫛歯状の
突片をプリント配線板の貫通孔に嵌合させ、該突片とプ
リント配線板のはんだ付け用のパターンとをはんだ付け
接続させるようにしたものであるから、連続した電気的
な接続と、従来に比してはんだ付けをきわめて容易に行
なうことができるために、作業時間を大幅に減少させる
以外にはんだ付けの信頼性が向上するなどの効果大なる
ものである。
【0132】第2の発明によれば、ユニット筐体に直接
形成された櫛歯状の突片をプリント配線板の貫通孔に嵌
合させ、該突片とプリント配線板のはんだ付け用のパタ
ーンとをはんだ付け接続させるようにしたものであるか
ら、連続した電気的な接続と、従来に比してはんだ付け
をきわめて容易に行なうことができるために、作業時間
を大幅に減少させる以外に筐体構成を簡易構成とし得
る。また、はんだ付けの信頼性が向上するなど、種々顕
著な効果を奏する。
【0133】第3の発明によれば、ユニット筐体のプリ
ント配線板取り付け面上に接地接続用の板ばねを沿わせ
て配置し、該板ばねを介してプリント配線板の接地用の
パターンを圧接させて筐体とプリント配線板とを接地接
続させるようにしたものであるから、はんだ付けするこ
となく取り付け作業が容易となる以外に着脱可能なもの
となる。連続した接地接続が行なえることから接地接続
の信頼性もすぐれたものとなるなど、実用上の効果はき
わめて大である。
【0134】第4の発明によると、金属ばね板の主面の
一側に設けられた筐体への取り付け手段によって筐体へ
容易に取り付けることができ、該主面の第1の接触舌片
ならびに主面に隣接する直交方向の第2の接触舌片とに
よる電気的接触による接続が行なわれることから、二段
構えのシールド遮蔽が得られるといった、きわめて実用
的であるとともに顕著な効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例
【図2】図1の部分拡大図および第2実施例
【図3】本発明の第3実施例の説明図
【図4】本発明の第4実施例
【図5】本発明の第5実施例
【図6】第5実施例の板ばねと組み立て状態の側断面図
【図7】本発明の第6実施例
【図8】本発明の第7実施例
【図9】本発明の第8実施例
【図10】従来のユニット構造の分離状態斜視図
【図11】図10の要部拡大図
【図12】従来の蓋体の接地接続構造の要部拡大図
【符号の説明】
31 ユニット 32 筐体本体 33 蓋体 34 プリント配線板 35 重ね合わせ箇所 36,39 バー形の点溶接 37 シールド遮蔽板 38 折り曲げ箇所 43 接地パターン 44 貫通孔,スルーホール 45 プリント配線板固定金具 46 バー形の点溶接 47 側壁 48 折り曲げ面 49 櫛歯状の突片 51 はんだ付け 55 プリント配線板固定金具 56 折り曲げ面 57 櫛歯状の突片 65 電極 67 バー形,線形 68 溶融形状のバー形 71 ユニット構造 72 筐体本体 73,74 側壁板 75 折り曲げ部分 76 バー形の点溶接 77 立ち上がり端縁 78 櫛歯状の突片 79 はんだ付け 83 シールド部材 85 ユニット 86 筐体本体 87,88 側壁板 89 折り曲げ部分 91 バー形の点溶接 92 プリント配線板 93 接地パターン 94 端部 95 プリント配線板取り付け面 97 接地接続用板ばね 98 主面 99 切り込み 101 接触舌片 102 三角状部分 103 接着テープ 111 シールド部材 112 主面 113 第1の接触舌片 115 筐体への取り付け手段 116 直交面 117 切り欠き 118 第2の接触舌片 119 三角状部分 121 蓋体 122 折り曲げ縁 124 側壁板 127 折り曲げ面 131 シールド部材 132 主面 133 第1の接触舌片 135 筐体への取り付け手段 136 直交面 137 切り欠き 138 第2の接触舌片 139 三角状部分 141 シールド部材 142 主面 143 第1の接触舌片 145 筐体への取り付け手段 146 直交面 147 切り欠き 148 第2の接触舌片 149 三角状部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側縁に沿った面上のはんだ付け用のパタ
    ーン(43)に開口する貫通孔(44)が多数形成され
    たプリント配線板(34)と、 上記プリント配線板を内部に収容し取り付ける筐体(3
    2)の側壁(47)内面に取り付けられ側壁面から直交
    方向に折り曲げられた折り曲げ面(48)と該折り曲げ
    面からさらに延びてプリント配線板面と直交方向に折り
    曲げられて該プリント配線板(34)の貫通孔(44)
    に挿入し得る櫛歯状の突片(49)に形成されてなるプ
    リント配線板固定金具(45)と、 からなり、上記プリント配線板固定金具の櫛歯状の突片
    (49)と上記プリント配線板の貫通孔(44)とが嵌
    合されて該突片(49)とプリント配線板のはんだ付け
    用のパターン(43)とがはんだ付け接続されることを
    特徴とする電子・通信装置ユニット構造。
  2. 【請求項2】 側縁に沿った面上のはんだ付け用のパタ
    ーン(43)に開口する貫通孔(44)が多数形成され
    たプリント配線板(34)と、 上記プリント配線板を内部に収容し取り付ける筐体側壁
    (73)(74)の開口側の端部が内面側に折り曲げ折
    り返され上記側壁とは間隔を隔てて並行する端縁(7
    7)が上記プリント配線板の貫通孔に挿入し得る櫛歯状
    の突片(78)に形成された筐体(72)と、 からなり、上記筐体の櫛歯状の突片(78)と上記プリ
    ント配線板の貫通孔(44)とが嵌合されて該突片(7
    8)とプリント配線板のはんだ付け用のパターン(4
    3)とがはんだ付け接続されることを特徴とする電子・
    通信装置ユニット構造。
  3. 【請求項3】 側縁に沿った面上に接地用のパターン
    (93)の形成されたプリント配線板(92)と、 プリント配線板を内部に収容し取り付ける筐体側壁(8
    7)(88)の開口側の端部が折り返し曲げられた端部
    (94)がさらに該側壁と直交方向の内面側に延びてプ
    リント配線板取り付け面(95)に形成された筐体(8
    6)と、 からなり、上記筐体のプリント配線板取り付け面(9
    5)上に接地接続用の板ばね(97)を沿わせて配置し
    該板ばねを介して上記プリント配線板の接地用のパター
    ン(93)を圧接させて筐体(86)とプリント配線板
    (92)とを接地接続させることを特徴とする電子・通
    信装置ユニット構造。
  4. 【請求項4】 電子・通信装置ユニットの直交する2面
    をそれぞれに接触接続させるシールド部材(111)で
    あって、 導電性ならびにばね性をそなえた金属ばね板の主面(1
    12)の側縁側に設けられた筐体への取り付け手段(1
    15)ならびに該主面の中間部に長手方向に沿い間隔を
    設けて多数の曲げ起こされた第1の接触舌片(113)
    と該金属ばね板の主面に隣接する直交方向に長手方向に
    沿って多数の切り欠き間に曲げ起こされた第2の接触舌
    片(118)とが形成されてなることを特徴とするシー
    ルド部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09181473A (ja) * 1995-12-26 1997-07-11 Nec Corp シールドケース
JPH1056287A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Nec Shizuoka Ltd 電子機器の接地構造
KR100623266B1 (ko) * 2003-03-13 2006-09-18 알프스 덴키 가부시키가이샤 튜너장치

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