JPH0726369B2 - 橋梁床版解体方法 - Google Patents

橋梁床版解体方法

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JPH0726369B2
JPH0726369B2 JP41857090A JP41857090A JPH0726369B2 JP H0726369 B2 JPH0726369 B2 JP H0726369B2 JP 41857090 A JP41857090 A JP 41857090A JP 41857090 A JP41857090 A JP 41857090A JP H0726369 B2 JPH0726369 B2 JP H0726369B2
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JP
Japan
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block
floor slab
concrete
girder
bridge
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岩雄 磯田
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Sho Bond Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、老朽化等により改築の
必要となったコンクリート橋梁床版を容易にかつ経済性
を備えて解体することのできる橋梁床版の解体方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】高架道路等におけるコンクリート橋梁床
版は、年月の経過により老朽化したり、損傷したりし、
改築の必要が生じ、改築の際には床版を解体して撤去す
る必要が生じる。
【0003】通常行われている解体の方法は、橋梁上を
片車線交通規制し、工事個所を占有した後、コンクリー
トブレーカー等の破砕機を使用し、床版コンクリートを
順次端部より取り壊していくか、予めトラック等で搬出
可能な大きさにコンクリートカッターやコンクリートブ
レーカー等でブロック状に分割し、クレーンで吊り上げ
撤去搬出する。
【0004】しかしながら、前者の方法では、取り壊し
た床版コンクリートは、下に落ちるため、河川上では足
場で受ける必要があり、又、一度落ちたコンクリートを
上にあげて搬出するためには相当の人力と費用を要し、
後者の方法では、床版コンクリートは通常はスラブ止め
なる鉄筋又は鋼材で橋梁桁に定着されており、その部分
をコンクリートブレーカー等で取り壊し解放しない限
り、クレーン等で吊り上げることは難しく、そのため、
床版ブロックの大きさも小さな物となり、又、足場上へ
も相当のコンクリートが落下し、それを片付けるために
相当の人力と費用を要し、仮にそのままクレーンで吊り
上げ破壊するとなると床版コンクリートがスラブ止めか
ら解放される時の衝撃が大きく、その反動でクレーンの
転倒の可能性もあり、危険であり、また、橋梁によって
はクレーンの仰角がとれないため相応の力を出すことが
できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
取り壊しの難しさと人力や費用の経済的な不利益をつぎ
に述べるところにより解決しようとするものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、橋梁床版を解体するにあたり、解体すべ
き床版を複数のブロックに切断するとともに上下面を貫
通する吊り上げ穴を開孔し、定着を解放しようとするブ
ロックの隣接する両側のブロックに反力受けとなる支点
を設けて撤去桁を架け渡し、撤去桁上にセンターホール
ジャッキを設置し、吊り上げ穴を介してセンターホール
ジャッキと床版下面を定着せしめ、センターホールジャ
ッキを働かせることによりブロックを吊り上げるように
した。
【0007】
【作用】定着を解放しようとする切断したコンクリート
ブロックの隣接する両側のコンクリートブロックに反力
受けとなる撤去桁を架け渡し、その上に設置したセンタ
ーホールジャッキを働かせることにより、定着を解放し
ようとするコンクリートブロックを吊り上げることにな
るので、橋桁とコンクリートブロックの定着部における
スラブ止め周辺コンクリートは引張り、剪断が促進さ
れ、橋桁とコンクリートブロックは破壊されて分離する
ことになる。
【0008】
【実施例】図面は本発明の実施例を示すもので、図1は
橋軸方向に見た概略図、図2は上面より見た概略図、図
3は橋軸直角方向から見た要部の詳細図、図4は図3の
A−A矢視図、図5は別の実施例を示す概略図、図6は
床版定着部の破断状況を示す概略図である。
【0009】まず、図1及び図2において、解体を必要
とするコンクリート床版1にコンクリートカッター等を
用いて切断2し、複数のブロック3とし、このブロック
3に後述する吊り上げ用の吊り上げ穴4を開孔する。ブ
ロックに切断する作業と吊り上げ用穴の開孔とは前後し
ても差支えない。
【0010】ついで、橋桁5との定着を解放しようとす
るブロック31の両側に隣接するブロック32、32に
反力受けとなる支点を設けて撤去桁6を架け渡す。詳し
くは図3及び図4に示すようにブロック31の両隣のブ
ロック32、32に反力受けとなる支点7、7を設けて
撤去桁6を架け渡す。この実施例では、撤去桁6は図4
に示すように2本のH鋼61、61を並べて作られてい
るが、2本でなくても、またH鋼でなくてもよいことも
ちろんである。
【0011】撤去桁6上には定着を解放しようとするブ
ロック31に開孔された吊り上げ用穴4相当個所にセン
ターホールジャッキ8が設置される。センターホールジ
ャッキ8からの吊りボルト9は桁6を通してブロック3
1の吊り上げ穴4に挿通され、ブロック31の下面でナ
ット10により固定される。この実施例では、架け渡さ
れる撤去桁がブロック31に対して2組、吊り上げ穴4
及びセンターホールジャッキ8は桁に対して各2となっ
ているが、これに限定されるものではない。
【0012】図5は、図4のA−A矢視図における別の
実施例を示すもので、架け渡された撤去桁6の左右に移
動用のキャスター11を取り付け板12等を介して上下
動可能に取り付けたものである。
【0013】このようにして橋桁5からブロック31を
解放するための準備がなされ、ついで、センターホール
ジャッキ8を働かせ、吊りボルト9を上方へ移動させ
る。吊りボルト9が上方へ移動するとブロック31の定
着部におけるスラブ止め13の周辺は、引張り、剪断が
促進され、橋桁5とブロック31は図6に示すような状
態で分離する。
【0014】ブロック31を橋桁5から分離後、センタ
ーホールジャッキ8からの吊りボルト9をナット10よ
りはずし、撤去桁6を移動させる。図5に示したキャス
ター11付きのものを利用すると移動は容易である。こ
のようにして、つぎつぎと定着を解放しようとするブロ
ックを橋桁より分離し、分離されたブロックはクレーン
等で吊り上げ撤去される。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしてなるので、
つぎの効果を有する。床版を複数のブロックに切断する
とともに上下面を貫通する吊り上げ穴を開孔し、定着を
解放しようとするブロックの隣接する両側のブロックに
反力受けとなる支点を設けて撤去桁を架け渡し、撤去桁
上にセンターホールジャッキを設置し、吊り上げ穴を介
してセンターホールジャッキと床版下面を定着せしめて
からセンターホールジャッキを働かせるので、定着を解
放しようとするブロックのみが上方に吊り上げられ、そ
のため定着部のスラブ止め周辺のコンクリートの引張
り、剪断を促進させる。したがって、スラブ止め付近は
破壊されてブロックと橋桁とは分離する。
【0016】ブロックのまま橋桁と分離するので、従来
のように床版コンクリートを順次端部より破壊していく
ことによる落下したコンクリート塊を搬出するための人
力や費用を少くすることができる。さらには、クレーン
を用いて吊り上げ破壊するのとは異なり、クレーンを用
いて吊り上げ破壊するときのクレーンの横転の危険性等
を生ぜしめることがない。
【0017】分離したブロックは、容易にクレーン等で
除去することができるので、クレーン等を用いて吊り上
げ破壊する方法に比べ安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する橋軸方向概略図。
【図2】本発明の実施例を説明する上面概略図。
【図3】本発明の要部を説明する橋軸直角方向詳細図。
【図4】図3のA−A矢視図。
【図5】別の実施例を示す概略図。
【図6】床版定着部の破断状況を示す概略図。
【符号の説明】
1 コンクリート床版 2 切断 3 ブロック 31 定着を解放しようとするブロック 32 隣接するブロック 4 吊り上げ穴 5 橋桁 6 撤去桁 7 支点 8 センターホールジャッキ 9 吊りボルト 10 ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床版を複数のブロックに切断するととも
    に上下面を貫通する吊り上げ穴を開孔し、定着を解放し
    ようとするブロックの隣接する両側のブロックに反力受
    けとなる支点を設けて撤去桁を架け渡し、撤去桁上にセ
    ンターホールジャッキを設置し、吊り上げ穴を介してセ
    ンターホールジャッキと床版下面を定着せしめ、センタ
    ーホールジャッキを働かせることによりブロックを吊り
    上げることを特徴とする橋梁床版解体方法。
JP41857090A 1990-12-28 1990-12-28 橋梁床版解体方法 Expired - Lifetime JPH0726369B2 (ja)

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JP4573355B2 (ja) * 2006-03-13 2010-11-04 ピーシー橋梁株式会社 床版の剥がし方法及び床版剥がし装置
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