JPH07263250A - コアケース組立体 - Google Patents

コアケース組立体

Info

Publication number
JPH07263250A
JPH07263250A JP7654994A JP7654994A JPH07263250A JP H07263250 A JPH07263250 A JP H07263250A JP 7654994 A JP7654994 A JP 7654994A JP 7654994 A JP7654994 A JP 7654994A JP H07263250 A JPH07263250 A JP H07263250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
gap
case
core
core case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7654994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Okubo
靖雄 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP7654994A priority Critical patent/JPH07263250A/ja
Publication of JPH07263250A publication Critical patent/JPH07263250A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環状コアの磁気ギャップ及びこれに対応した
ケース側ギャップからのスペーサの脱落を防止すると共
に磁気ギャップ及びケース側ギャップが広がるのを防止
してギャップ間隔を一定に保持する。 【構成】 磁気ギャップ5aを有する環状コア1を内部
に収納し、磁気ギャップ5aに対応したケース側ギャッ
プ5bと、該ケース側ギャップ5bの両側に形成された
係止凸部3とを有するコアケース2を用いるとともに、
コアケース2の少なくとも三面にてケース側ギャップ5
bを覆うコ字状本体部7dと係止部7eとを有するスペ
ーサカバー7とを用い、スペーサ6を磁気ギャップ5a
に配置し、係止部7eを係止凸部3に係合乃至嵌合させ
てスペーサカバー7をコアケース2に装着する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置の力率改善用
チョークコイル等のように巻線に直流電流が重畳される
条件下で使用されるインダクタンス素子に用いるコアケ
ース組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、巻線に直流電流が重畳される条
件下で使用され、高エネルギー積が必要とされるチョー
クコイル、トランス等においては、磁気コアとして磁気
ギャップを有するものを使用する。
【0003】磁気コアとしてアモルファス磁性体、パー
マロイ、珪素鋼板等の磁性体シートを巻回してなる環状
コアを用いる場合、その環状コアの一部に磁気ギャップ
を形成する方法には、予め環状コアに磁気ギャップをつ
けてからコアケースに挿入する方法と、コアケースに環
状コアを挿入しておいてから磁気ギャップをつける方法
(特開昭61−216409号)とがある。いずれにし
ても、環状コアに被せられたコアケースの周囲に巻線を
設けてインダクタンス素子を構成した場合、使用中に磁
気ギャップが変化することはインダクタンス値の大きな
変化を生じるので、環状コアの磁気ギャップにスペーサ
(通常は非磁性)を挿入、固定して、磁気ギャップが変
動しないようにしている。
【0004】例えば、特開昭61−216409号の
「環状コア」では、コアケースに環状コアを挿入してお
いてから環状コアに磁気ギャップを、コアケースに該磁
気ギャップに一致したケース側ギャップを形成し、磁気
ギャップ及びケース側ギャップにスペーサを挿入し、樹
脂で接着する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
構造では、スペーサが外に剥き出しであるため、外部か
らの熱、振動、衝撃、その他の応力等により、環状コア
及びコアケースのギャップの幅が変化し、スペーサが脱
落する恐れがあった。また、スペーサをギャップに挟み
込んだ構造であるため、ギャップが広がる方向に変化し
た場合にこれを阻止する作用が弱い問題もあった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、環状コアの磁
気ギャップ及びこれに対応したケース側ギャップからの
スペーサの脱落を防止すると共に磁気ギャップ及びケー
ス側ギャップが広がるのを防止してギャップ間隔を一定
に保持可能なコアケース組立体を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコアケース組立体は、磁気ギャップを有す
る環状コアを内部に収納していて、前記磁気ギャップに
対応したケース側ギャップと、該ケース側ギャップの両
側に形成された係止凸部又は凹部とを有するコアケース
と、前記磁気ギャップに配置されるスペーサと、前記コ
アケースの少なくとも三面にて前記ケース側ギャップを
覆うコ字状本体部と、前記ケース側ギャップ両側の係止
凸部又は凹部に係合乃至嵌合する係止部とを有するスペ
ーサカバーとを備えた構成としている。
【0008】また、前記スペーサカバーは、前記コアケ
ースの環状部分に係合する抜け防止用爪を前記コ字状本
体部の両端部に有していてもよい。
【0009】前記スペーサカバーに前記スペーサを一体
に形成してもよい。この場合、当該スペーサのギャップ
挿入側縁部をテーパー状に肉厚が薄くなるように形成し
たり、前記スペーサに接着剤注入用凹部を形成する構成
を採用してもよい。
【0010】
【作用】本発明のコアケース組立体においては、スペー
サカバーがコアケースの少なくとも三面にてケース側ギ
ャップを覆うことができ、スペーサの磁気ギャップ及び
ケース側ギャップからの脱落を確実に防止できる。ま
た、スペーサカバーの係止部がコアケース側の係止凸部
又は凹部に係合乃至嵌合することで、ケース側ギャップ
の変動を防止し、ひいてはコアケースに収納されている
環状コアの磁気ギャップの変動も防止できる。とくに、
磁気ギャップ及びケース側ギャップが広がる方向の変形
も確実に阻止できる特長がある。
【0011】また、前記スペーサカバーが、前記コアケ
ースの環状部分に係合する抜け防止用爪を前記コ字状本
体部の両端部に有している場合、当該スペーサカバーの
脱落を確実に防止できる利点があり、接着剤を併用する
場合に接着剤硬化前に該スペーサカバーの挿入位置がず
れてしまう等の問題も解消できる。
【0012】さらに、前記スペーサカバーに前記スペー
サを一体に形成した場合、前記コアケースへのスペーサ
カバーの装着と同時にスペーサの磁気ギャップ及びケー
ス側ギャップへの挿入ができ、作業性が改善され、組立
容易となり、しかもスペーサやスペーサカバーのコアケ
ースへの固着強度が一層大きくなり、それらの取り付け
の信頼性が高くなる。
【0013】また、前記スペーサカバーに一体のスペー
サのギャップ挿入側縁部をテーパー状に肉厚が薄くなる
ように形成した場合、スペーサの磁気ギャップ及びケー
ス側ギャップへの挿入作業が一層容易となる。
【0014】前記スペーサカバーに一体のスペーサに接
着剤注入用凹部を形成した場合、磁気ギャップ及びケー
ス側ギャップへの接着剤注入を確実に行うことができ、
スペーサカバー及びスペーサの接着を確実に実行でき
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るコアケース組立体の実施
例を図面に従って説明する。
【0016】図1乃至図3は本発明の第1実施例を示
す。これらの図において、1はアモルファス磁性体、パ
ーマロイ、珪素鋼板等の磁性体シートをロール状に巻回
してなる磁気コアとしての円環状コア、2はPBT(ポ
リブチレン・テレフタレート)等の耐熱性絶縁樹脂のコ
アケースであり、円環状コア1は磁気ギャップ5aを、
コアケース2は磁気ギャップ5aに一致したケース側ギ
ャップ5bをそれぞれ有している。ギャップ5a,5b
はコアケース2を円環状コア1に被せた後に形成しても
良いし、コア1とコアケース2とを組み合わせる前に予
めそれぞれギャップ5a,5bを形成し、組み合わせ
後、それぞれのギャップ位置が一致するようにしても良
い。本実施例ではギャップ長は一定(一様)であるよう
に設定した。
【0017】前記コアケース2は、断面コ字状で内部が
コア収納空間となったコアケース本体部2aと、コアケ
ース本体部2aの開口に嵌合するコアケース蓋体部2b
とから成っており、全体として円環状コア1を内部に収
納可能な断面方形の円環状部分を構成している。そし
て、コアケース2の上下端面、すなわち、コアケース蓋
体部2b上面とコアケース本体部2aの底面におけるケ
ース側ギャップ5bの両側には当該ギャップに沿った直
線状係止凸部3がそれぞれ一体に形成されている。これ
らの直線状係止凸部3はギャップ5a,5bを挟んで相
互に平行に対をなして形成されている。
【0018】スペーサ6は、当該スペーサ6の挿入前の
状態における前記磁気ギャップ5a及びケース側ギャッ
プ5bの間隔と同一又は僅かに大きな厚みを有する非磁
性樹脂もしくは円環状コア1とは異なる磁気特性の磁性
材であり、例えば厚みが一定の直方体状をなしている。
スペーサ6はギャップ5a,5bよりも例えば0〜20
%厚くすることが望ましく、平均的には10〜20%厚
くするようにする。
【0019】図4に示すように、スペーサカバー7は、
多少の弾性を有する樹脂、非磁性金属板材等であり、コ
アケース2のギャップ及びその周辺部分の上下端面及び
外周面の三面を覆うことができるように、上面部7a、
側面部7b及び底面部7cからなるコ字状本体部7dを
有するもので、上面部7a及び底面部7cの両側縁には
対をなして内側に垂直に折り曲げられた係止部7eが一
体に形成されている。図3のように上面部7a及び底面
部7cの相互に対をなしている係止部7eの内側面P
は、コアケース側直線状係止凸部3の外側面Qに当接可
能な平行面をなしている。
【0020】なお、前記磁気ギャップ5a及びケース側
ギャップ5bの寸法は一致していなくとも、スペーサカ
バー7で押えるので問題は無い。
【0021】円環状コア1のコアケース2への組み込
み、それらのギャップ5a,5b部分へのスペーサ6及
びスペーサカバー7の装着は以下の順で行う。
【0022】まず、ギャップなしの円環状コア1をコア
ケース2のコアケース本体部2aに収納し、その開口に
コアケース蓋体部2bを嵌合一体化して、磁気ギャップ
5a及びこれに一致したケース側ギャップ5bを形成す
る(あるいはギャップ5a,5b形成済みのコア1及び
コアケース2を用いて両ギャップが一致するようにコア
ケース2内にコア1を収納する。)。その際、コアケー
ス2内に接着剤を充填して円環状コア1がコアケース2
に対してがたついたり、位置ずれを起こしたりしないよ
うにする。それから、スペーサ6をギャップ5a,5b
内に挿入し、さらにスペーサカバー7をスペーサ6を挿
入したギャップ部分の三面(コアケース上下端面及び外
周面側)を覆うごとくコアケース2に装着する。すなわ
ち、スペーサカバー7の係止部7eをコアケース2側の
対をなした直線状係止凸部3の外側面Qに沿ってはめ込
む。その際、ギャップ5a,5b内面、スペーサ6の外
面等に接着剤を塗布したり、図3のようにスペーサカバ
ー7内の隙間に接着剤Sを充填して固化させ、スペーサ
6及びスペーサカバー7を円環状コア1及びコアケース
2側に固着して脱落を防止する。このスペーサ6は、ギ
ャップ5a,5bが狭まる方向に変動しないようにする
作用を果し、ギャップ5a,5bの広がる方向の変動は
前記スペーサカバー7の係止部7eが前記コアケース側
の対をなした直線状係止凸部3の外側面Qを挟んだ状態
で係合(嵌合)していることで防止している。
【0023】この第1実施例によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0024】(1) スペーサカバー7は、スペーサ6を
挿入したギャップ5a,5b及びその周辺部分の三面
(コアケース上下端面及び外周面側)を覆うことがで
き、さらにスペーサカバー7の内部の隙間に接着剤Sを
充填、固化する構造とすることで、熱、振動、衝撃、そ
の他の応力でスペーサ6が脱落する危険性を除去するこ
とができ、スペーサ装着の信頼性を高めることができ
る。
【0025】(2) 磁気ギャップ5a及びケース側ギャ
ップ5bが狭まくなる方向の変形は、スペーサ6により
確実に阻止される。
【0026】(3) ギャップ5a,5bが広がる方向の
変形防止は、スペーサカバー7の対をなした係止部7e
がコアケース2の上下端面に対をなして形成されたケー
ス側直線状係止凸部3の外側面に係合(嵌合)して、対
をなした直線状係止凸部3の間隔が広がるのを阻止する
ことで行っている。
【0027】(4) 従って、外部からの熱や振動、衝
撃、応力等によりギャップ5a,5bの長さが変化して
円環状コア1の磁気特性が変動したり、スペーサ6が脱
落してしまう不都合を確実に防止できる。
【0028】図5及び図6は本発明の第2実施例を示
す。これらの図において、コアケース2は、断面コ字状
で内部がコア収納空間となったコアケース本体部2a
と、コアケース本体部2aの開口に嵌合するコアケース
蓋体部2bとから成っているが、前述した第1実施例に
おける直線状係止凸部の代わりに直線状係止凹部13が
コアケース2の上下端面、すなわち、コアケース蓋体部
2b上面とコアケース本体部2aの底面におけるケース
側ギャップ5bの両側に当該ギャップに沿ってそれぞれ
形成されている。これらの直線状係止凹部13はギャッ
プ5a,5bを挟んで平行に対をなして形成されてい
る。そして、図6のように、スペーサカバー7の相互に
平行で対をなした係止部7eがコアケース側の対をなし
た直線状係止凹部13に嵌合するようになっている。な
お、その他の構成部分は前述した第1実施例と同様であ
り、同一もしくは相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。
【0029】この第2実施例によれば、図6のように、
コアケース2の上下端面にそれぞれ対をなして形成され
た直線状係止凹部13にスペーサカバー7の対をなす係
止部7eが嵌合するため、ギャップ5a,5bが広がる
方向の変形を確実に阻止できる。また、コアケース2の
上下面からのスペーサカバー7の突出高さを低くするこ
とができる。なお、その他の作用効果は前述した第1実
施例と同様である。
【0030】図7及び図8は本発明の第3実施例を示
す。この場合、スペーサとスペーサカバーとを樹脂等で
一体に成形したスペーサ付スペーサカバー17を前述し
た第1実施例のスペーサ及びスペーサカバーの代わりに
用いている。ここで、スペーサ付スペーサカバー17
は、多少の弾性を有する樹脂、非磁性金属等であり、コ
アケース2のギャップ5a,5b及びその周辺部分の上
下端面及び外周面の三面を覆うことができるように、上
面部17a、側面部17b及び底面部17cからなるコ
字状本体部17dを有するもので、上面部17a及び底
面部17cの両側縁には対をなして内側に垂直に折り曲
げられた係止部17eが一体に形成されている。上面部
17a及び底面部17cの相互に対をなしている係止部
17eの内側面は、コアケース側直線状凸部3の外側面
に当接可能な平行面をなしている。また、コ字状本体部
17dの内側には、円環状コア1及びコアケース2側の
磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5bと同一又は
これよりも厚い一定厚みのスペーサ部16が一体に形成
されている。
【0031】そして、スペーサ付スペーサカバー17
は、スペーサ部16をギャップ5a,5b内に挿入する
とともに係止部17eをコアケース2側の対をなした直
線状係止凸部3の外側面に沿ってはめ込むことによっ
て、ギャップ部分の三面(コアケース上下端面及び外周
面側)を覆うごとくコアケース2に装着される。その
際、ギャップ5a,5b内面、スペーサ部16の外面等
に接着剤を塗布したり、スペーサ付スペーサカバー17
内の隙間に接着剤を充填して固化させ、スペーサ付スペ
ーサカバー17を円環状コア1及びコアケース2側に固
着して脱落を防止する。この場合も、スペーサ部16は
ギャップ5a,5bが狭まる方向に変動しないようにす
る作用を果し、スペーサカバー17はギャップ5a,5
bが広がらないようにしている。なお、その他の構成は
前述した第1実施例と同様である。
【0032】この第3実施例の場合、スペーサとスペー
サカバーとを一体化したスペーサ付スペーサカバー17
を用いることで、円環状コア1及びコアケース2に対す
るスペーサ付スペーサカバー17の固着を一層確実に行
うことができる。また、コアケース2への装着作業も簡
単になり、組立容易な利点もある。なお、その他の作用
効果は、前述の第1実施例と同様である。
【0033】図9は本発明の第4実施例を示す。この場
合、スペーサカバー27はコアケース2のギャップ5
a,5b及びその周辺部分における上下の端面の一方
と、外周面と内周面とを覆うことができるものである。
同図において、コアケース2の外周面及び内周面、すな
わち、コアケース本体部2a外周面及び内周面における
ケース側ギャップ5bの両側には当該ギャップに沿った
直線状係止凸部23が上下方向にそれぞれ一体に形成さ
れている。これらの直線状係止凸部23はギャップ5
a,5bを挟んで平行に対をなして形成されている。
【0034】前記スペーサカバー27は、多少の弾性を
有する樹脂、非磁性金属板材等であり、コアケース2の
ギャップ及びその周辺部分における上下一方の端面、外
周面及び内周面の三面を覆うことができるように、外周
部27a、上面部27b及び内周部27cからなるコ字
状本体部27dを有するもので、外周部27a及び内周
部27cには対をなして内側に垂直に折り曲げられた係
止部27eが一体に形成されている。外周部27a及び
内周部27cの相互に対をなしている係止部27eの内
側面は、コアケース側直線状係止凸部23の外側面に当
接可能な平行面をなしている。なお、その他の構成は前
述の第1実施例と同様である。
【0035】円環状コア1に被せられたコアケース2の
ギャップ部分へのスペーサ6及びスペーサカバー27の
装着は次のようにして行う。すなわち、スペーサ6をギ
ャップ5a,5b内に挿入し、さらにスペーサカバー2
7を、スペーサ6を挿入したギャップ部分の三面(コア
ケース上下一方の端面、外周面及び内周面側)を覆うご
とくコアケース2に装着し、スペーサカバー27の係止
部27eをコアケース2内外周の対をなした直線状係止
凸部23の外側面に沿ってはめ込む。その際、ギャップ
5a,5b内面、スペーサ6の外面等に接着剤を塗布し
たり、スペーサカバー27内の隙間に接着剤を充填して
固化させ、スペーサ6及びスペーサカバー27を円環状
コア1及びコアケース2側に固着して脱落を防止する。
スペーサ6はギャップ5a,5bが狭まる方向に変動し
ないようにする。ギャップ5a,5bの広がる方向の変
動は前記スペーサカバー27の係止部27eが前記コア
ケース側の対をなした直線状係止凸部23の外側面を挟
んだ状態で係合(嵌合)していることで防止している。
【0036】この第4実施例の作用効果は、前述した第
1実施例と実質的に同じである。
【0037】図10は上記第1実施例又は第2実施例で
使用可能なスペーサカバーの変形例を示す。この場合、
スペーサカバー37は、多少の弾性を有する樹脂、非磁
性金属板材等であり、コアケースのギャップ及びその周
辺部分の上下端面及び外周面の三面を覆うことができる
ように、上面部37a、側面部37b及び底面部37c
からなるコ字状本体部37dを有するもので、上面部3
7a及び底面部37cの両側縁には対をなして内側に垂
直に折り曲げられた係止部37eが一体に形成され、さ
らに上面部37a及び底面部37cの先端縁には内側に
折れ曲がった抜け防止用爪37fが一体に形成されてい
る。前記上面部37a及び底面部37cの相互に対をな
している係止部37eは、その内側面が図1のコアケー
ス側直線状凸部3の外側面に当接可能な平行面をなして
いるか、あるいは図5のコアケース側直線状凹部13に
嵌合可能なものである。
【0038】図10のスペーサカバー37を用いれば、
抜け防止用爪37fが、図2の場合と同様にスペーサカ
バー37をコアケース2に装着したときに、コアケース
2の環状部分、すなわち内周面に係合することになり、
スペーサカバー37の抜けを確実に防止することができ
る。
【0039】なお、スペーサカバー37のコアケース2
への装着作業は、当該スペーサカバー37の弾性を利用
して抜け防止用爪37fの間隔を広げた状態で行うこと
により容易に実行できる。また、抜け防止用爪37fは
係止部37eの近傍部分のみに存在していれば、中央部
分は無くともよい。
【0040】図11は上記第3実施例で使用可能なスペ
ーサ付スペーサカバー(スペーサとスペーサカバーとを
樹脂等で一体に成形したもの)の変形例である。この場
合、スペーサ付スペーサカバー47は、多少の弾性を有
する樹脂、非磁性金属等であり、コアケースのギャップ
及びその周辺部分の上下端面及び外周面の三面を覆うこ
とができるように、上面部47a、側面部47b及び底
面部47cからなるコ字状本体部47dを有するもの
で、上面部47a及び底面部47cの両側縁には対をな
して内側に垂直に折り曲げられた係止部47eが一体に
形成されている。上面部47a及び底面部47cの相互
に対をなしている係止部47eの内側面は、図7のコア
ケース側直線状凸部3の外側面に当接可能な平行面をな
している。また、コ字状本体部47dの内側には、組立
前における円環状コア及びコアケース側の磁気ギャップ
及びケース側ギャップと同一又は厚いスペーサ部46が
一体に形成されており、このスペーサ部46のギャップ
挿入側縁部48がテーパー状に肉厚が薄くなっている。
また、スペーサ部46のギャップ挿入側縁部48には接
着剤注入用凹部(切欠き)49が形成されている。
【0041】この図11のスペーサ付スペーサカバー4
7を用いる場合、スペーサ部46のギャップ挿入側縁部
48がテーパー状に肉厚が薄くなっているため、ギャッ
プ部分への挿入作業が一層容易になり、また接着剤注入
用凹部49を利用してスペーサ付スペーサカバー47の
内側(ギャップとスペーサ部46との隙間等)への接着
剤注入を確実に行うことができ、スペーサ付スペーサカ
バー47の接着を一層確実に実行できる。
【0042】なお、上記第2実施例の直線状凹部13を
有するコアケース2に対してスペーサとスペーサカバー
とを一体に有する図8や図11のスペーサ付スペーサカ
バーを装着する構造としてもよく、第4実施例の場合に
もコアケース2に対してスペーサとスペーサカバーとを
一体に有するスペーサ付スペーサカバーを装着する構造
を採用してもよい。
【0043】さらに、図10のような抜け防止用爪を、
スペーサとスペーサカバーとを一体に有するスペーサ付
スペーサカバーに付加することも可能である。
【0044】なお、コアケース側ギャップ両側の係止凹
部又は凸部とスペーサカバー側の係止部との係合乃至嵌
合構造は適宜変更可能であり、例えば、前記コアケース
側ギャップ両側の係止凹部又は凸部をコアケースの上下
面又は内外周面のいずれか一面のみに設けるようにした
り、その係止凹部又は凸部を放射状に設けるようにし、
これに対応させてスペーサカバー側の係止部を変更して
もよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコアケー
ス組立体によれば、スペーサカバーによってコアケース
の少なくとも三面にてスペーサの挿入されたギャップ部
分を覆うことができ、スペーサが外部に露出しているこ
とに起因するスペーサの固着強度の弱さの問題を解消で
き、熱、振動、衝撃、その他の応力でスペーサが脱落す
る危険性を除去することができる。また、コアケース側
ギャップ両側の係止凹部又は凸部とスペーサカバー側の
係止部とが係合乃至嵌合することで、ギャップの縮小又
は拡大方向の変形のいずれも確実に防止できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコアケース組立体の第1実施例を
示す分解斜視図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】同要部拡大断面図である。
【図4】第1実施例におけるスペーサカバーを示す拡大
斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図6】同要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す分解斜視図である。
【図8】第3実施例におけるスペーサ付スペーサカバー
を示す拡大斜視図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す分解斜視図である。
【図10】第1又は第2実施例で使用可能なスペーサカ
バーの変形例を示す拡大斜視図である。
【図11】第3実施例で使用可能なスペーサ付スペーサ
カバーの変形例を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 円環状コア 2 コアケース 3,23 係止凸部 5a 磁気ギャップ 5b ケース側ギャップ 6 スペーサ 7,17,27,37,47 スペーサカバー 7a,17a,27b,37a,47a 上面部 7b,17b,37b,47b 側面部 7c,17c,37c,47c 底面部 7d,17d,27d,37d,47d コ字状本体部 7e,17e,27e,37e,47e 係止部 13 係止凹部 16,46 スペーサ部 27a 外周部 27c 内周部 37f 抜け防止用爪 48 ギャップ挿入側縁部 49 接着剤注入用凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ギャップを有する環状コアを内部に
    収納していて、前記磁気ギャップに対応したケース側ギ
    ャップと、該ケース側ギャップの両側に形成された係止
    凸部又は凹部とを有するコアケースと、 前記磁気ギャップに配置されるスペーサと、 前記コアケースの少なくとも三面にて前記ケース側ギャ
    ップを覆うコ字状本体部と、前記ケース側ギャップ両側
    の係止凸部又は凹部に係合乃至嵌合する係止部とを有す
    るスペーサカバーとを備えたことを特徴とするコアケー
    ス組立体。
  2. 【請求項2】 前記スペーサカバーが前記コアケースの
    環状部分に係合する抜け防止用爪を前記コ字状本体部の
    両端部に有している請求項1記載のコアケース組立体。
  3. 【請求項3】 前記スペーサカバーに前記スペーサが一
    体に形成されている請求項1又は2記載のコアケース組
    立体。
  4. 【請求項4】 前記スペーサのギャップ挿入側縁部がテ
    ーパー状に肉厚が薄くなっている請求項3記載のコアケ
    ース組立体。
  5. 【請求項5】 前記スペーサに接着剤注入用凹部が形成
    されている請求項3又は4記載のコアケース組立体。
JP7654994A 1994-03-23 1994-03-23 コアケース組立体 Withdrawn JPH07263250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7654994A JPH07263250A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 コアケース組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7654994A JPH07263250A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 コアケース組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07263250A true JPH07263250A (ja) 1995-10-13

Family

ID=13608351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7654994A Withdrawn JPH07263250A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 コアケース組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07263250A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040856A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Hioki Ee Corp 磁気センサ
US7859379B2 (en) 2006-05-16 2010-12-28 Hitachi Metals, Ltd. Transformer core and its manufacturing method
US20180218816A1 (en) * 2014-11-25 2018-08-02 Cummins Inc. Magnetic core with flexible packaging

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040856A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Hioki Ee Corp 磁気センサ
US7859379B2 (en) 2006-05-16 2010-12-28 Hitachi Metals, Ltd. Transformer core and its manufacturing method
US20180218816A1 (en) * 2014-11-25 2018-08-02 Cummins Inc. Magnetic core with flexible packaging

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8497756B2 (en) Reactor core and reactor
JP5316870B2 (ja) リアクトル、及びコンバータ
JP2938446B1 (ja) 雑音電流吸収具
JPH07263250A (ja) コアケース組立体
JP3579734B2 (ja) コアケース組立体
JP2001244121A (ja) アモルファス鉄心変圧器
JP2015201474A (ja) トロイダルコイルユニット
JPH06205552A (ja) 電動機の固定子
JPH0555047A (ja) 保持ケース付のノイズ対策用フエライト部品
JP3821311B2 (ja) 積層シートコアを有するトランス
EP3675609B1 (en) Electronic control component bracket
JP2733208B2 (ja) 雑音吸収具
JP2009252833A (ja) コイル部品
JPH0640461Y2 (ja) ブラシホルダ−
JP7338275B2 (ja) リアクトル用ボビン、リアクトルおよびリアクトルの製造方法
JPH0724892Y2 (ja) 電線保護具
KR200157896Y1 (ko) 플라이백 트랜스포머의 페라이트 코아 고정장치
JPH0246018Y2 (ja)
JP3438201B2 (ja) コイルボビン
JPH0568850U (ja) ケース組立構造
JP2000228313A (ja) コイル部品
JPH0732934U (ja) フライバックトランス
JP2549027Y2 (ja) 組付部品のロック構造
JP2503827Y2 (ja) ラインフィルタ
JPS6238344Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605