JP2503827Y2 - ラインフィルタ - Google Patents
ラインフィルタInfo
- Publication number
- JP2503827Y2 JP2503827Y2 JP288092U JP288092U JP2503827Y2 JP 2503827 Y2 JP2503827 Y2 JP 2503827Y2 JP 288092 U JP288092 U JP 288092U JP 288092 U JP288092 U JP 288092U JP 2503827 Y2 JP2503827 Y2 JP 2503827Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- magnetic circuit
- facing
- closed magnetic
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は各種電子機器の電源線路
に挿入してノイズの侵入及び漏洩を防止するラインフィ
ルタに関するものである。
に挿入してノイズの侵入及び漏洩を防止するラインフィ
ルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般にラインフィルタは、電源線路にお
ける一対の線路とアース間で発生するコモンモードノイ
ズ成分を主に防止するために用いられ、図４に示すよう
な２つのコイルＬ1，Ｌ2を備えたラインフィルタの電気
回路図になっている。
ける一対の線路とアース間で発生するコモンモードノイ
ズ成分を主に防止するために用いられ、図４に示すよう
な２つのコイルＬ1，Ｌ2を備えたラインフィルタの電気
回路図になっている。
【０００３】従来の一般的なラインフィルタは、図５，
図６に示すように樹脂成形体からなるコイルボビン１３
に一方の巻線１４を施し、別のコイルボビン１３に他方
の巻線１５を施し、これらのコイルボビン１３をケース
１６に装着し、フェライト等からなるＵＵ形閉磁路磁心
１７を両サイドからコイルボビン１３内に挿入し、この
ＵＵ形閉磁路磁心１７とケース１６の外周部をステンレ
ス等バネ用金属材料からなるコの字状のコアバンド１８
にて固定してラインフィルタを構成していた。
図６に示すように樹脂成形体からなるコイルボビン１３
に一方の巻線１４を施し、別のコイルボビン１３に他方
の巻線１５を施し、これらのコイルボビン１３をケース
１６に装着し、フェライト等からなるＵＵ形閉磁路磁心
１７を両サイドからコイルボビン１３内に挿入し、この
ＵＵ形閉磁路磁心１７とケース１６の外周部をステンレ
ス等バネ用金属材料からなるコの字状のコアバンド１８
にて固定してラインフィルタを構成していた。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】上述の従来の構成で
は、コアバンド１８で固定したＵＵ形閉磁路磁心１７
と、ＵＵ形閉磁路磁心１７に装着された２個のコイルボ
ビン１３とのスキ間によってＵＵ形閉磁路磁心１７の挿
入方向および直角方向にガタツキが生じ輸送時等外部か
ら加わる振動によってＵＵ形閉磁路磁心１７の破損、透
磁率の劣化等致命的な損害を発生させるものであった。
は、コアバンド１８で固定したＵＵ形閉磁路磁心１７
と、ＵＵ形閉磁路磁心１７に装着された２個のコイルボ
ビン１３とのスキ間によってＵＵ形閉磁路磁心１７の挿
入方向および直角方向にガタツキが生じ輸送時等外部か
ら加わる振動によってＵＵ形閉磁路磁心１７の破損、透
磁率の劣化等致命的な損害を発生させるものであった。
【０００５】本考案は上記課題の対策として、コアバン
ドで固定されたＵＵ形閉磁路磁心とコイルボビンとの間
のガタツキを極力小さくし、外部振動に対して安定で信
頼性の高いラインフィルタを提供するものである。
ドで固定されたＵＵ形閉磁路磁心とコイルボビンとの間
のガタツキを極力小さくし、外部振動に対して安定で信
頼性の高いラインフィルタを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、中空部を有するコイルボビンと、前記コイ
ルボビンに巻線を施した少なくとも２個のコイル部と、
天板から下方に突出した２個の側板を有するとともに、
前記側板間に前記コイル部を収納するケースと、前記コ
イルボビンの両サイドから中空部に挿入した閉磁路磁芯
と、前記閉磁路磁芯の周囲および前記ケースの側板の周
囲に沿わせるとともに、前記閉磁路磁芯を保持するコの
字状のコアバンドとを備え、前記コアバンドは、相対向
する２個の対向部と、前記対向部とを接続する共通部と
を有し、２つの前記対向部により前記閉磁路磁芯を挟み
こむようにするとともに、前記共通部により前記ケース
の側板を押圧させ、かつ、前記ケースの側板の端部に、
前記コアバンドの対向部の根本部を押圧する舌片を設け
るとともに、前記根本部は、前記コアバンドの共通部側
の対向部の一部とした構成としたものである。
に本考案は、中空部を有するコイルボビンと、前記コイ
ルボビンに巻線を施した少なくとも２個のコイル部と、
天板から下方に突出した２個の側板を有するとともに、
前記側板間に前記コイル部を収納するケースと、前記コ
イルボビンの両サイドから中空部に挿入した閉磁路磁芯
と、前記閉磁路磁芯の周囲および前記ケースの側板の周
囲に沿わせるとともに、前記閉磁路磁芯を保持するコの
字状のコアバンドとを備え、前記コアバンドは、相対向
する２個の対向部と、前記対向部とを接続する共通部と
を有し、２つの前記対向部により前記閉磁路磁芯を挟み
こむようにするとともに、前記共通部により前記ケース
の側板を押圧させ、かつ、前記ケースの側板の端部に、
前記コアバンドの対向部の根本部を押圧する舌片を設け
るとともに、前記根本部は、前記コアバンドの共通部側
の対向部の一部とした構成としたものである。
【０００７】
【作用】上記構成により、コアバンドは、その共通部に
よってケースの側板を押圧するとともに、その対向部に
よってケースの側板の端部に設けた舌片を押圧するの
で、ケースは、コアバンドの共通部および対向部により
保持され、外部振動を受けても、コアバンドを押圧する
舌片が変形することにより振動が吸収される。この結
果、コアバンドに保持される閉磁路磁芯が直接コイルボ
ビンとぶつかり合うことがなく、閉磁路磁芯の破損、透
磁率の劣化を防止することができる。
よってケースの側板を押圧するとともに、その対向部に
よってケースの側板の端部に設けた舌片を押圧するの
で、ケースは、コアバンドの共通部および対向部により
保持され、外部振動を受けても、コアバンドを押圧する
舌片が変形することにより振動が吸収される。この結
果、コアバンドに保持される閉磁路磁芯が直接コイルボ
ビンとぶつかり合うことがなく、閉磁路磁芯の破損、透
磁率の劣化を防止することができる。
【０００８】以上の理由により外部振動に対して安定で
信頼性の高いラインフィルタの提供が可能となる。
信頼性の高いラインフィルタの提供が可能となる。
【０００９】
【実施例】以下本考案の一実施例について図面を参照し
て説明する。図１、図２は、本考案の一実施例における
ラインフィルタの平面断面図および側面図である。図３
は本考案に係わるケースの一実施例を表わす斜視図であ
る。
て説明する。図１、図２は、本考案の一実施例における
ラインフィルタの平面断面図および側面図である。図３
は本考案に係わるケースの一実施例を表わす斜視図であ
る。
【００１０】図１に示すように中空部を有し樹脂成形体
からなるコイルボビン１に一方の巻線２を施し、別のコ
イルボビン１に他方の巻線３を施し、さらに巻始めリー
ドおよび巻終わりリードは、コイルボビン１に取付けら
れた金属端子４に巻き付けて半田ディップして接続され
ている。
からなるコイルボビン１に一方の巻線２を施し、別のコ
イルボビン１に他方の巻線３を施し、さらに巻始めリー
ドおよび巻終わりリードは、コイルボビン１に取付けら
れた金属端子４に巻き付けて半田ディップして接続され
ている。
【００１１】そして、図３に示すように、両側板５の端
部に切り欠き部７を設け、この切り欠き部７に外部応力
により変形する舌片部６を形成した成形樹脂体からなる
コの字状、またはヨの字状のケース８に、コイルボビン
１をガタツキがないように装着し、コイルボビン１の中
空部に両サイドからフェライト等からなるＵＵ形の閉磁
路磁芯９を装着している。
部に切り欠き部７を設け、この切り欠き部７に外部応力
により変形する舌片部６を形成した成形樹脂体からなる
コの字状、またはヨの字状のケース８に、コイルボビン
１をガタツキがないように装着し、コイルボビン１の中
空部に両サイドからフェライト等からなるＵＵ形の閉磁
路磁芯９を装着している。
【００１２】さらに、ケース８およびＵＵ形の閉磁路磁
芯９の外側からステンレス等のバネ用金属板からなるコ
の字のコアバンド１０を、閉磁路磁芯９の周囲およびケ
ース８の側板５の周囲に沿うようにするとともに、ケー
ス８の切り欠き部７にも沿うようにして挿入、装着し、
閉磁路磁芯９を固定する。
芯９の外側からステンレス等のバネ用金属板からなるコ
の字のコアバンド１０を、閉磁路磁芯９の周囲およびケ
ース８の側板５の周囲に沿うようにするとともに、ケー
ス８の切り欠き部７にも沿うようにして挿入、装着し、
閉磁路磁芯９を固定する。
【００１３】このとき、コアバンド１０は、相対向する
両側板１１からなる２個の対向部と、この２個の対向部
を接続する共通部とを有し、２つの対向部により閉磁路
磁芯９を挟みこむようにするとともに、共通部によりケ
ース８の側板５を押圧させている。
両側板１１からなる２個の対向部と、この２個の対向部
を接続する共通部とを有し、２つの対向部により閉磁路
磁芯９を挟みこむようにするとともに、共通部によりケ
ース８の側板５を押圧させている。
【００１４】そして、このとき、コアバンド１０は、共
通部側の対向部の一部を根本部１２として、この根本部
１２によって、ケース８の側板５の端部に設けた舌片部
６を押圧するように、舌片部６の寸法設定をしている。
また、この舌片部６の厚さは、０．３〜１．５mm程度に
しておきコアバンド１０の圧力により舌片部６が少し変
形するように構成する。
通部側の対向部の一部を根本部１２として、この根本部
１２によって、ケース８の側板５の端部に設けた舌片部
６を押圧するように、舌片部６の寸法設定をしている。
また、この舌片部６の厚さは、０．３〜１．５mm程度に
しておきコアバンド１０の圧力により舌片部６が少し変
形するように構成する。
【００１５】以上のように構成したラインフィルタで
は、コアバンド１０の対向部の根本部１２によって、ケ
ース８の両側板５の端部に設けた舌片６が押圧されるの
で、外部振動が加わっても、舌片６が変形して振動を吸
収し、コアバンド１０に保持された閉磁路磁芯９がコイ
ルボビン１とぶつかりあうことがなく、外部振動に対し
て安定で信頼性の高いものになる。
は、コアバンド１０の対向部の根本部１２によって、ケ
ース８の両側板５の端部に設けた舌片６が押圧されるの
で、外部振動が加わっても、舌片６が変形して振動を吸
収し、コアバンド１０に保持された閉磁路磁芯９がコイ
ルボビン１とぶつかりあうことがなく、外部振動に対し
て安定で信頼性の高いものになる。
【００１６】
【考案の効果】以上のように本考案は、コアバンドを押
圧する舌片部をケースの両側板に設けたため、閉磁路磁
芯が外部振動に対してほとんど移動せず、コイルボビン
とぶつかりあって破損、透磁率の劣化を引き起こすこと
もなく安定で信頼性の高いラインフィルタを提供する工
業的価値の大なるものである。
圧する舌片部をケースの両側板に設けたため、閉磁路磁
芯が外部振動に対してほとんど移動せず、コイルボビン
とぶつかりあって破損、透磁率の劣化を引き起こすこと
もなく安定で信頼性の高いラインフィルタを提供する工
業的価値の大なるものである。
【図１】本考案の一実施例におけるラインフィルタの平
面断面図
面断面図
【図２】同側面図
【図３】本考案に係わるケースの一実施例を表わす斜視
図
図
【図４】ラインフィルタの電気回路図
【図５】従来例におけるラインフィルタの平面断面図
【図６】同側面図
１ コイルボビン ２ 一方の巻線 ３ 他方の巻線 ４ 金属端子 ５ 両側板 ６ 舌片部 ７ 切り欠き部 ８ ケース ９ ＵＵ形閉磁路磁心 １０ コアバンド １１ 両側板 １２ 根本部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０１Ｆ 37/00 9375−5Ｅ Ｈ０１Ｆ 37/00 Ｓ 9375−5Ｅ Ｔ
Claims (1)
- 【請求項１】 中空部を有するコイルボビンと、前記コ
イルボビンに巻線を施した少なくとも２個のコイル部
と、天板から下方に突出した２個の側板を有するととも
に、前記側板間に前記コイル部を収納するケースと、前
記コイルボビンの両サイドから中空部に挿入した閉磁路
磁芯と、前記閉磁路磁芯の周囲および前記ケースの側板
の周囲に沿わせるとともに、前記閉磁路磁芯を保持する
コの字状のコアバンドとを備え、前記コアバンドは、相
対向する２個の対向部と、前記対向部とを接続する共通
部とを有し、２つの前記対向部により前記閉磁路磁芯を
挟みこむようにするとともに、前記共通部により前記ケ
ースの側板を押圧させ、かつ、前記ケースの側板の端部
に、前記コアバンドの対向部の根本部を押圧する舌片を
設けるとともに、前記根本部は、前記コアバンドの共通
部側の対向部の一部としたラインフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP288092U JP2503827Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ラインフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP288092U JP2503827Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ラインフィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0563015U JPH0563015U (ja) | 1993-08-20 |
| JP2503827Y2 true JP2503827Y2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=11541678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP288092U Expired - Lifetime JP2503827Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | ラインフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2503827Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7263766B2 (ja) * | 2018-12-27 | 2023-04-25 | 株式会社デンソー | 電力変換装置 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP288092U patent/JP2503827Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0563015U (ja) | 1993-08-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2503827Y2 (ja) | ラインフィルタ | |
| US4565988A (en) | Electric coil with secured cores | |
| EP0462562B1 (en) | Line filter assembly | |
| JPH0799120A (ja) | 面実装型コイル | |
| JP3429863B2 (ja) | 薄型トランス | |
| JP3117348B2 (ja) | トランス | |
| US5859577A (en) | Transformer with laminated sheet cores | |
| JPH082976Y2 (ja) | ラインフィルタ | |
| JPH0739206Y2 (ja) | ラインフィルタ | |
| JP3537880B2 (ja) | 小型トランス | |
| JP2607610Y2 (ja) | トランス | |
| JPH0539607Y2 (ja) | ||
| JPH07263238A (ja) | インダクタンス素子 | |
| JPH06151176A (ja) | ノイズフィルタ | |
| JP2599483B2 (ja) | ラインフィルタ | |
| JP2727686B2 (ja) | 電動機の温度保護装置固定構造 | |
| JPH0817659A (ja) | 薄型トランス | |
| JPS5919392Y2 (ja) | 小形コイル | |
| JP3469312B2 (ja) | 薄型トランス | |
| JP2715894B2 (ja) | ラインフィルタ | |
| JPH087607Y2 (ja) | 変成器 | |
| JPH01220811A (ja) | 表面実装用チップ型コイルの製造方法 | |
| JPH0349372Y2 (ja) | ||
| JPH0445218Y2 (ja) | ||
| JP2524927Y2 (ja) | インダクタンス部品 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |