JPH0732934U - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JPH0732934U
JPH0732934U JP7093993U JP7093993U JPH0732934U JP H0732934 U JPH0732934 U JP H0732934U JP 7093993 U JP7093993 U JP 7093993U JP 7093993 U JP7093993 U JP 7093993U JP H0732934 U JPH0732934 U JP H0732934U
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JP
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core
ferrite core
cover body
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flyback transformer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェライトコアーの自励振動による異音の発
生を防止した品質が安定したフライバックトランスを提
供することを目的としたものである。 【構成】 コアーギャップケース体3の内面に上部フェ
ライトコアー1または下部フェライトコアー2の両側面
を狭着させるリブ部6,6を設けて、上記フェライトコ
アーをリブ部で挟み付けた構成にしてあり、フェライト
コアーとコアーギャップカバー体3とを密着させること
により、両者の隙間に生じる微妙な接触による異音の発
生を防止したものである。リブ部6,6には、テーパー
面9a,9bが形成されており、コアーギャップカバー
体3を上部フェライトコアー1に弾性的に密着させてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョン受信機等に用いられるフライバックトランスに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン受信機等におけるフライバックトランスは、図3および図 4に示す如く、1次コイルおよび2次コイルを有する上部フェライトコアー1と 下部フェライトコアー2のコアーギャップ部にスペーサー4を配して高圧ケース に取り付けられており、上記コアーギャップ部には、スペーサー4の脱落を防止 するとともに上部フェライトコアー1および下部フェライトコアー2の組み立て 時の取扱いを容易にするために、コアーギャップカバー体10が上記コアーギャッ プ部の外側を覆うようにして取り付けられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフライバックトランスにおいては、図4に示す如く コアーギャップカバー体10が単純な門型の形状であるため、上下フェライトコア ー1,2の基部のみが固定されていて、上下フェライトコアー1,2の先端部に はコアーギャップカバー体10との間に隙間Bが発生していた。従って、このコア ーギャップカバー体10との隙間Bでフェライトコアーが自励振動などにより傾い てコアーギャップカバー体10の内側にフェライトコアー先端が触れて共振して接 触点Aで異音が発生するという問題があった。
【0004】 即ち、フライバックトランス駆動時には、上下フェライトコアー1,2が自励 振動するようになり、この自励振動によって上下フェライトコアー1,2の先端 部がコアーギャップカバー体10との隙間Bで傾きを生じてコアーギャップカバー 体10の内側にフェライトコアー先端が触れてしまうため異音が発生してしまうも のである。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、フライバックトラ ンス駆動時には、上下フェライトコアーが自励振動してもコアーギャップカバー 体との間で異音が発生しない安定した品質のフライバックトランスを提供するこ とを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のフライバックトランスは、1次コイルお よび2次コイルを有するフライバックトランスにおいて、上部フェライトコアー と下部フェライトコアーとの間のコアーギャップ部がコアーギャップカバー体に よって覆われているとともに、上記コアーギャップカバー体の対向する内側面に 、上部フェライトコアーまたは下部フェライトコアーの少なくとも一方のフェラ イトコアーを両側から挟着させるリブ部が一体的に設けられていることを特徴と するフライバックトランスである。
【0007】 また、請求項2の本考案は、上記フライバックトランスにおけるコアーギャッ プカバー体の対向リブ部間の間隔がフェライトコアーの幅よりも若干狭い間隔に 形成されているとともに、該リブ部にテーパー面が形成されていることを特徴と するフライバックトランスである。
【0008】
【作用】
即ち、本考案のフライバックトランスによれば、コアーギャップカバー体の対 向する内側面に、上部フェライトコアーまたは下部フェライトコアーの少なくと も一方のフェライトコアーを両側から挟着させるリブ部が一体的に設けられてい るので、上部フェライトコアーまたは下部フェライトコアーが上記リブ部を介し てコアーギャップカバー体と密着して固定されるようになる。
【0009】 従って、本考案のフライバックトランスによれば、上記リブ部による狭着によ ってフェライトコアーとコアーギャップカバー体が密着状態で固定されており、 フライバックトランスの駆動時にフェライトコアーが自励振動しても、常にフェ ライトコアーとコアーギャップカバー体との密着状態が保たれるようになり、フ ェライトコアーとコアーギャップカバー体の隙間に起因する微妙な接触による共 振の異音が防止されるものである。
【0010】 また、本考案において、請求項2のごとくコアーギャップカバー体のリブ部の 間隔をフェライトコアーよりも若干狭い間隔にしておくとともに、該リブ部にテ ーパー面を形成しておくと、上記コアーギャップカバー体をフェライトコアーで 押し広げるようにして装着することで、コアーギャップカバー体を上記フェライ トコアーの両面に対して弾性的に当接させることが可能であり、フェライトコア ーが一層安定して取り付けることができるようになる。
【0011】
【実施例1】 以下本考案の一実施例について、図面に従って説明する。図1、図2は、本考 案のフライバックトランスの要部を示すものである。図1は、本考案の1次コイ ルおよび2次コイルを有するフライバックトランスのコアーギャップカバー体3 を示し、左右の腕部を有する門型形状をなしており、その腕部の間にフェライト コアーを配置させるように構成されている。上記コアーギャップカバー体3の腕 部の対向内側面には、フェライトコアーの幅寸法よりも若干狭い間隔を存するよ うにしてリブ部6が一体に設けられている。高圧ケースへの装着状態は、図3に 示した従来例と同様であり説明を省略する。
【0012】 本実施例においては、コアーギャップカバー体3のリブ部6の上下端部に上下 金型パーティング7を介したテーパー面9a,9bが形成されている。このテー パー面9a,9bは、リブ部6の上端面側を狭い幅のテーパー面9aにして、下 端部側を幅の広いテーパー面9bに形成しており、これによって、上部フェライ トコアー1の両側面を該リブ部6,6の頂面と密着させるように形成されている 。一方、下部フェライトコアー2の両面は、上記リブ部6,6の下端部テーパー 面9bによってコアーギャップカバー体3との接触が防止されている。
【0013】 即ち、コアーギャップカバー体3に上下フェライトコアー1,2を図3に示す ように従来と同様に挿入する、コアーギャップカバー体3の内側面に設けたリブ 部6,6が上部フェライトコアー1と当接して図2に示すごとくコアーギャップ カバー体3の腕部が外側に押し広げられるようになり、矢印8で示す弾性的な変 形応力を受けるようになる。従って、コアーギャップカバー体3のリブ部6,6 が、上記弾性的な変形応力の作用によって上部フェライトコアー1の両側面に密 着するように押し付けられるようになる。
【0014】 上記リブ部6,6のテーパー面は、コアーギャップカバー体3の挿入口を広く してフェライトコアー1,2をコアーギャップカバー体3に挿入し易くするとい う作用も果たすので、フェライトコアー1,2を傷つけることなく安定して挿入 させることが可能である。
【0015】 上記コアーギャップカバー体3のリブ部6,6は、フライバックトランスにお けるフェライトコアー1あるいは下部フェライトコアー2の少なくとも一方の両 側面に対して密着させておけば、フェライトコアー1,2の自励振動による傾き や位置ズレが防止されるものであり、上下フェライトコアー1,2の両方に対し て密着させておく必要はない。
【0016】 なお、下部フェライトコアー2をコアーギャップカバー体3のリブ部6,6で 固定する場合には、上述したテーパー面の広さの関係を上下逆の関係にして、リ ブ部6の上端面側を幅の広いテーパー面に、また、下端部側を幅の狭いテーパー 面に形成すればよい。これによって、下部フェライトコアー2の両側面を該リブ 部6,6の頂面と密着させることができるものである(図示せず)。
【0017】 このように、本実施例によれば、コアーギャップカバー体の対向する内側面に 、上部フェライトコアー1または下部フェライトコアー2の少なくとも一方のフ ェライトコアーを両側から挟着させるリブ部6,6が一体的に設けられているの で、上部フェライトコアー1または下部フェライトコアー2が上記リブ部6,6 を介してコアーギャップカバー体3と密着して固定されるようになる。
【0018】 従って、本考案のフライバックトランスによれば、上記リブ部6,6による狭 着によってフェライトコアー1(または2)とコアーギャップカバー体3が密着 状態で固定されており、フライバックトランスの駆動時にフェライトコアー(ま たは2)が自励振動しても、常にフェライトコアー1(または2)とコアーギャ ップカバー体3との密着状態が保たれるようになり、フェライトコアー1(また は2)とコアーギャップカバー体3の隙間に起因する微妙な接触による共振の異 音が防止されて品質が安定するものである。
【0019】 さらに、本実施例では、リブ部6,6のテーパー面9a,9bによってフェラ イトコアー1,2をコアーギャップカバー体3に挿入し易く形成されているので 、フェライトコアー1,2を傷つけることなくコアーギャップカバー体3に安定 して挿入させることが可能であり、フライバックトランス組み立ての際の取扱い や組み立て作業性が改善されるものである。
【0020】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案は、1次コイルおよび2次コイルを有するフライバッ クトランスにおいて、上部フェライトコアーと下部フェライトコアーとの間のコ アーギャップ部がコアーギャップカバー体によって覆われているとともに、上記 コアーギャップカバー体の対向する内側面に、上部フェライトコアーまたは下部 フェライトコアーの少なくとも一方のフェライトコアーを両側から挟着させるリ ブ部が一体的に設けられていることを特徴とするフライバックトランスであるの で、上部フェライトコアーまたは下部フェライトコアーが上記リブ部を介してコ アーギャップカバー体と密着して固定されるようになり、フライバックトランス の駆動時にフェライトコアーが自励振動しても、常にフェライトコアーとコアー ギャップカバー体との密着状態が保たれるようになり、フェライトコアーとコア ーギャップカバー体の隙間に起因する微妙な接触による共振の異音が防止され、 共振による異音の無い品質が安定したフライバックトランスを提供することがで きるものである。
【0021】 さらに、請求項2の考案は、上記フライバックトランスにおいて、コアーギャ ップカバー体のリブ部の間隔がフェライトコアーの幅よりも若干狭い間隔に形成 されているとともに、該リブ部にテーパー面が形成されていることを特徴とする フライバックトランスであるので、コアーギャップカバー体のリブ部の間隔を、 フェライトコアーの幅よりも若干狭く設定して形成しておくことによって、フェ ライトコアーの挿入で上記リブ部を弾性的に当接させて安定した密着を得ること が可能であり、さらに、リブ部にテーパー面が設けてあるので、コアーギャップ カバー体へのフェライトコアーの挿入作業が容易であり、品質および組み立て作 業性に優れたフライバックトランスを提供することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフライバックトランスのコアーギャッ
プカバー体の斜視図
【図2】本考案のフライバックトランスのフェライトコ
アーの取付け状態を説明する平面図
【図3】従来のフライバックトランスの外観を示す斜視
【図4】従来のフライバックトランスのフェライトコア
ーの取付け状態を説明する平面図
【符号の説明】
1 ……上部フェライトコアー 2 ……下部フェライトコアー 3 ……コアーギャップカバー体 4 ……スペーサー 5 ……高圧ケース 6 ……リブ部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイルおよび2次コイルを有するフ
    ライバックトランスにおいて、上部フェライトコアーと
    下部フェライトコアーとの間のコアーギャップ部がコア
    ーギャップカバー体によって覆われているとともに、上
    記コアーギャップカバー体の対向する内側面に、上部フ
    ェライトコアーまたは下部フェライトコアーの少なくと
    も一方のフェライトコアーを両側から挟着させるリブ部
    が一体的に設けられていることを特徴とするフライバッ
    クトランス。
  2. 【請求項2】 上記コアーギャップカバー体の対向リブ
    部間の間隔がフェライトコアーの幅よりも若干狭い間隔
    に形成されているとともに該リブ部にテーパー面が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のフライバ
    ックトランス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030005650A (ko) * 2001-07-09 2003-01-23 삼성전기주식회사 플라이백 트랜스포머의 페라이트 코아 결합장치
JP4726029B2 (ja) * 2001-08-14 2011-07-20 カヤバ工業株式会社 ガススプリングのカバー体構造

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