JP4726029B2 - ガススプリングのカバー体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のバックドア開閉用、またはビルディングの窓の開閉用等に適するガススプリングのカバー体構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車の後方には、例えば、トランクを開閉するための跳ね上げ式のバックドアが、開閉自在に設けられている。このバックドアは、車体との間に常時伸び方向に付勢するように張架されるガススプリングによって開閉操作される。
【0003】
また、このガススプリングとしては、シリンダとシリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入されると共にシリンダ内のガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッドとを備え、さらに、ピストンロッドを保護するために、その内周にシリンダカバーが設けられているものが開発されている。
【0004】
即ち、バックドアを開いて貨物を乗降させる際、または走行中に積荷が転倒する等の際に、ピストンロッドに衝突することによってピストンロッドが変形して作動不能になることがある。このような事故からピストンロッドを保護するためにシリンダカバーが設けられている。更にシリンダの保護や外観上からシリンダの外周にヒシチューブを挿入している場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなガススプリングでは、シリンダカバーはピストンの作動に伴いシリンダの外周に沿って移動するので、シリンダカバー内周部がシリンダ外周部に接触して作動が円滑に行えなくなることを防止するため、これらの間に所定の隙間を設けている。この隙間を大きくすると、シリンダカバーの作動を円滑に行える反面、最圧縮端に位置した状態、即ち、バックドアを閉じた最圧縮の状態で車体側からの振動が伝わると、シリンダカバーがシリンダに当たって打音を発生するという問題がある。
【0006】
このため、シリンダの最圧縮端外周にビニールテープを巻回してその部分の径を大きくすることにより、上記の隙間を詰め、打音の低減を行っている。
【0007】
ところが、上記の方法によると、ビニールテープがシリンダの全周に巻回されるので、製造誤差等や、熱膨張によりビニールテープ部分の径が設定値より大きくなると、この部分にシリンダカバーが入らない不具合や、接触部分の摩耗により上記の隙間が逆に大きくなって打音を発生するという問題点がある。
【0008】
同様にシリンダの外周にヒシテープを挿入し、シリンダの最圧縮端外周とヒシテープとの間にビニールテープを介在させてその部分を大きくした場合でも同じ不具合が発生する。
【0009】
そこで、本発明の目的は、最圧縮時におけるシリンダカバーとシリンダとの間の接触部の間隔を常に一定にでき、併せてこの接触部材における摩耗という問題を解消でき、製造管理がし易く、異音の発生も防止できるガススプリングのカバー体構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、シリンダと、シリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入されると共にガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッドと、ピストンロッドと連動しながらシリンダの外側を覆うシリンダカバーとを備えたガススプリングのカバー体構造において、ガススプリングが車両の走行時に最圧縮状態となる自動車用とされる一方で、最圧縮時にシリンダカバーの下端部が対向するシリンダの部位に半径方向に膨出する凸部を形成し、最圧縮時にシリンダカバーの下端部内周を前記凸部の外面に当接させることを特徴とするものである。
【0011】
この場合、シリンダカバーの下端内周にガイドブッシュを設け、シリンダカバーの最圧縮ストローク時に前記ガイドブッシュが対向するシリンダの部位に凸部を設け、最圧縮時にガイドブッシュの内周を前記凸部の外面に係合させるようにしているのが好ましい。
【0012】
同じく、前記凸部が円周方向に1つ又は複数個隔設されていても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1において、ガススプリングAは従来と同じく、シリンダ1とシリンダ1内にピストン2を介して移動自在に挿入されると共にガス室Bのガス圧で常時伸び方向に付勢されたピストンロッド3とを有している。シリンダ1とピストンロッド3とは外端のブラケット4a,4bを介して車両の車体とバックドア間に架設されるようになっている。ピストンロッド3にはシリンダ1の外周を覆うシリンダカバー5を結合している。更にシリンダの外周には弾性なヒシチューブ6が被覆されている。但し、このヒシチューブ6は無くても良い。
【0015】
このガススプリングAにおいて、本発明では、最圧縮時にシリンダカバー5の下端、又はこの下端に設けたガイドブッシュ5aが対向するシリンダ1の部位に半径方向に膨出する凸部1aを形成し、最圧縮時のシリンダカバー5の下端部又はガイドブッシュ5aをこの凸部1aの外面に当接させるようにしている。
【0016】
即ち、図2に示すように、ピストンロッド3が最圧縮端に移動したとき、ガイドブッシュ5aとシリンダ1の凸部1aとが係合する。この場合において、本発明では、シリンダ1に膨出部を施すことにより、その外周に部分的に外方に膨出する凸部1aが形成されている。必要によりシリンダ1の外周を塩化ビニール製の熱収縮チューブ等の弾性なチューブ6で覆うと共にシリンダカバー5の最圧縮端で、ガイドブッシュ5aと凸部1aとを、弾性なチューブ6を介して嵌合させるように構成しても良い。そして、ガイドブッシュ5aの内径を、シリンダカバー5の内径よりも小径に形成してある。
【0017】
このように、シリンダ1の凸部1aとその外周を覆うチューブ6とを、ガイドブッシュ5aの内周に嵌合させてあるから、凸部1aが無い状態で嵌合する場合よりも、嵌合寸法のバラツキに対して自由度が生じ、良好な嵌合状態を維持することが出来るようになる。なお、凸部1aは、一箇所に限らず円周方向に沿って複数箇所に形成されていても良い。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0019】
(1) 各請求項の発明によれば、最圧縮時にシリンダカバーの下端部又はこの下端部に設けたガイドブッシュが対向するシリンダの部位に半径方向に膨出する凸部を形成し、最圧縮時に両者を係合させるようにしたので、最圧縮時に車体からの振動がシリンダカバーに伝わってもこのシリンダカバーがシリンダをたたくことが無く打音等の異音の発生を防止できる。
【0020】
(2) 同じく、凸部の高さは変化せず、シリンダカバーの下端部又はガイドブッシュと凸部との間の間隔は一定であるからシリンダカバーが凸部側に侵入できなくなるようなことが無い。
【0021】
(3) 同じく、シリンダ側には従来のようなビニールテープを巻回していないからビニールテープの摩耗という不具合を解消できる。
【0022】
(4) 同じく、シリンダ側に凸部を設けているだけであるから製造管理が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるガススプリングのカバー体構造を示す断面図である。
【図2】この発明によるガススプリングのカバー体構造の主要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
1a 凸部
2 ピストン
3 ピストンロッド
5 シリンダカバー
5a ガイドブッシュ
Claims (3)
- シリンダと、シリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入されると共にガス圧で常時伸び方向に付勢されているピストンロッドと、ピストンロッドと連動しながらシリンダの外側を覆うシリンダカバーとを備えたガススプリングのカバー体構造において、ガススプリングが車両の走行時に最圧縮状態となる自動車用とされる一方で、最圧縮時にシリンダカバーの下端部が対向するシリンダの部位に半径方向に膨出する凸部を形成し、最圧縮時にシリンダカバーの下端部内周を前記凸部の外面に当接させることを特徴とするガススプリングのカバー体構造。
- シリンダカバーの下端内周にガイドブッシュを設け、シリンダカバーの最圧縮ストローク時に前記ガイドブッシュが対向するシリンダの部位に凸部を設け、最圧縮時にガイドブッシュの内周を前記凸部の外面に係合させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のガススプリングのカバー体構造。
- ガススプリングが車両におけるバックドア用とされてなる請求項1または2に記載のガススプリングのカバー体構造。
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- 2001-08-14 JP JP2001246051A patent/JP4726029B2/ja not_active Expired - Fee Related
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