JPH06205552A - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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JPH06205552A
JPH06205552A JP34908792A JP34908792A JPH06205552A JP H06205552 A JPH06205552 A JP H06205552A JP 34908792 A JP34908792 A JP 34908792A JP 34908792 A JP34908792 A JP 34908792A JP H06205552 A JPH06205552 A JP H06205552A
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stator
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修 上田
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修啓 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティース連結体の圧入部にステータヨークを
圧入するにあたってのティース連結体の変形を防止す
る。 【構成】 外周端部に圧入部18を有する複数本のティ
ース15を、内周部にて連結した形状にティース連結体
13を構成する。ティース15の形状を直線状及び稲妻
形とすることにより、外周側巻線が収容されるC,Dの
スロット17の外周側部分における周方向距離を、内周
側巻線が収容されるA,Bのスロット17の外周側部分
における周方向距離よりも大きくする。スロット17内
に、巻線挿入用の小さい開口19aのみを残して内面を
覆うスロット絶縁部材19を設ける。外周側巻線が収容
されるスロット17における隣合う圧入部18間の距離
dを、内周側巻線が収容されるスロット17における隣
合う圧入部18間の距離eよりも大きく構成し、各圧入
部18の周方向幅寸法cを略同等とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周に開口するスロッ
トを有するティース連結体と、このティース連結体に圧
入されるステータヨークとから固定子鉄心を構成するよ
うにした電動機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動機の固定子としては、特開
平4−79738号公報に示されたものがある。このも
のは、図9に示すように、固定子鉄心を、16本のステ
ータティース1を内周部で連結してなるティース連結体
2と、その外周に圧入固定されるリング状のステータヨ
ークとに分割するようにしている。そして、前記ステー
タティース1を、S字形あるいは逆S字形のものと、放
射方向に延びる直線状のものとを交互に配置するように
構成し、内周側に位置してA相巻線3を、外周側に位置
してB相巻線4を、異なるスロット5内に収容されるよ
うにして、外周側から巻装するようになっている。この
場合、ステータティース1を1個おきにS字形あるいは
逆S字形としたことにより、スロット5の空間を有効に
利用できる等の利点を得ることができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、巻線3,4の巻装後、ティース連結体2
にステータヨークを圧入するに際し、ティース連結体2
の外周部の圧入部分の大きさ(面積)が直線状のステー
タティース1では小さく、それに比べて、S字形あるい
は逆S字形のステータティース1では極めて大きくなっ
ている。
【0004】このため、圧入時に、S字形あるいは逆S
字形のステータティース1においては、内側への強い圧
縮力を受けることとなり、この結果、S字形あるいは逆
S字形のステータティース1に対応するティース連結体
2の内周部分が変形してしまう虞がある。このように、
ティース連結体2の内周部分が変形するようなことがあ
ると、固定子をモータに組込んだ際に、異常音、異常振
動、効率悪化等の問題が生ずることになる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ステータヨークを圧入するにあたって
の、ティース連結体の変形を極力防止することができる
電動機の固定子を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機の固定子
は、複数本のティースを内周部にて一体的に連結したテ
ィース連結体に、スロット絶縁部材を介して内周側及び
外周側巻線を巻装し、前記各ティースの外周端部に圧入
部にステータヨークを圧入して構成されると共に、外周
側巻線が収容されるスロットを形成する隣合うティース
間の外周側部分における周方向距離が、内周側巻線が収
容されるスロットを形成する隣合うティース間の外周側
部分における周方向距離よりも大きくなるようにしたも
のにあって、隣合う圧入部間の距離を、外周側巻線が収
容されるスロット部分において、内周側巻線が収容され
るスロット部分よりも大きくなるように構成し、各スロ
ット絶縁部材の巻線挿入用の開口を、スロットの開口よ
りも小さくしたところに特徴を有する。
【0007】この場合、スロット絶縁部材のスロットの
開口に臨む部分と、ステータヨークとの間に、それらス
ロット絶縁部材とステータヨークとを隔離する絶縁ウェ
ッジを設けるようにすれば効果的である。また、絶縁ウ
ェッジを、スロット絶縁部材の外周面と、圧入部の内周
面部分との間に設けることもできる。
【0008】さらには、スロット絶縁部材とステータヨ
ークとを隔離する絶縁ウェッジを、外周側巻線が収容さ
れるスロットにおいては、スロット絶縁部材のスロット
の開口に臨む部分とステータヨークとの間に設け、内周
側巻線が収容されるスロットにおいては、スロット絶縁
部材の外周面と圧入部の内周面部分との間に設けるよう
にすれば、より効果的である。
【0009】
【作用】上記手段によれば、隣合う圧入部間の距離を、
外周側巻線が収容されるスロット部分において、内周側
巻線が収容されるスロット部分よりも大きくなるように
構成することにより、圧入部のうち外周側巻線が収容さ
れるスロットを形成する部分の大きさが小さくなり、ひ
いては、ティース連結体にステータヨークを圧入するに
あたり、その圧入面積を小さくすることができる。
【0010】このとき、圧入部が小さくなることに伴
い、スロットの開口が大きくなることになるが、スロッ
ト内に設けられるスロット絶縁部材の巻線挿入用の開口
を、スロットの開口よりも小さくしているので、スロッ
ト絶縁部材により巻線がスロットからはみ出ることを防
止しつつ、巻線を巻装することができるようになる。
【0011】この場合、スロット絶縁部材のスロットの
開口に臨む部分と、ステータヨークとの間に、それらス
ロット絶縁部材とステータヨークとを隔離する絶縁ウェ
ッジを設けるようにすれば、絶縁ウェッジを巻線に当て
ることなく設けることができ、その絶縁ウェッジによ
り、巻線がステータヨークに接することを確実に防止す
ることができる。
【0012】また、絶縁ウェッジを、スロット絶縁部材
の外周面と、圧入部の内周面部分との間に設けるように
すれば、絶縁ウェッジを巻線に当てることなく設けるこ
とができ、その絶縁ウェッジにより、巻線がステータヨ
ークに接することを確実に防止することができ、しか
も、ステータヨークの圧入前に絶縁ウェッジを設けるこ
とが可能となる。
【0013】ここで、外周側巻線が収容されるスロット
は、内周側巻線が収容されるスロットよりも、開口の大
きさが大きくなるため、スロット絶縁部材のスロットの
開口に臨む部分とステータヨークとの間に絶縁ウェッジ
を設ける場合には、少なくとも2種類の幅寸法を有する
絶縁ウェッジが必要となる。また、絶縁ウェッジを、ス
ロット絶縁部材の外周面と圧入部の内周面部分との間に
設ける場合には、前記スロットの開口に臨んで設ける場
合の絶縁ウェッジよりも幅寸法が大きく、且つ、やはり
少なくとも2種類の幅寸法を有する絶縁ウェッジが必要
となる。
【0014】これに対し、スロット絶縁部材とステータ
ヨークとを隔離する絶縁ウェッジを、外周側巻線が収容
されるスロットにおいては、スロット絶縁部材のスロッ
トの開口に臨む部分とステータヨークとの間に設け、内
周側巻線が収容されるスロットにおいては、スロット絶
縁部材の外周面と圧入部の内周面部分との間に設けるよ
うにすれば、外周側巻線が収容されるスロット側の絶縁
ウェッジと、内周側巻線が収容されるスロット側の絶縁
ウェッジとの幅寸法の差を少なくあるいは零とすること
ができ、ひいては、1種類の幅寸法の絶縁ウェッジで済
ませることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例(請求項2に対
応)について、図1乃至図4を参照して説明する。本実
施例に係る電動機の固定子11においては、図2に示す
ように、その固定子鉄心12は、ティース連結体13
と、このティース連結体13の外周部に圧入により嵌着
されるリング状のステータヨーク14とから構成され
る。尚、これらティース連結体13及びステータヨーク
14は、薄鋼板を軸方向に積層して構成されるようにな
っている。
【0016】前記ティース連結体13は、図3に示すよ
うに、リング状に並んだ複数本例えば16本のティース
15を、その内周部にて薄肉の橋絡部16により連結し
た形状に構成されている。そして、各ティース15間に
は、外周にて開口するスロット17が形成されている。
尚、後述するように、各ティース15は、その外周端部
に、周方向両側に延出する圧入部18を有している。
【0017】この場合、前記16本のティース15のう
ち、周方向に1個置きに位置する8本のものは、放射方
向に直線状に延びる形状をなし、残りの8本のものは、
途中部分が折曲り状態となったいわば稲妻形に延びる形
状とされている。また、それら8本のいわば稲妻形に延
びる形状のティース15は、その折曲り方向が周方向に
交互に反対方向とされ、前記直線状のティース15を挟
んでその両側のものが線対象形状とされている。
【0018】これにて、前記スロット17は、内周側が
周方向に膨らんでいるもの(図3にA,Bで示す)と、
外周側が周方向に膨らんでいるもの(図3にC,Dで示
す)とが存するようになる(厳密にはA,B,C,Dの
4種類の形状)。そして、図1及び図2に示すように、
各スロット17内には、その内面を覆うようにスロット
絶縁部材19が設けられるようになっている。このスロ
ット絶縁部材19は、例えば薄板状のプラスチックより
成り、外周において巻線挿入用の小さい開口19aのみ
を残して、スロット17の内面略全体に渡って設けられ
ている。
【0019】このティース連結体13には、内周側に位
置して4個の内周側巻線20、外周側に位置して4個の
外周側巻線21(図3には各1個のみ図示)が巻装され
る。このうち内周側巻線20は、隣合う前記C,Dのス
ロット17を挟んだ両側の前記A,Bのスロット17,
17間にそのコイルエンドが掛渡されるように、それら
A,Bのスロット17にそのコイル辺が収容されて巻装
されている。一方、外周側巻線21は、隣合う前記A,
Bのスロット17を挟んだ両側の前記C,Dのスロット
17,17間にそのコイルエンドが掛渡されるように、
それらC,Dのスロット17にそのコイル辺が収容され
て巻装されている。
【0020】このとき、各ティース15を上述のような
形状としてスロット17の形状を不均等としたことによ
り、図3に示すように、外周側巻線21が収容される
C,Dのスロット17を形成する隣合うティース15間
の外周側部分における周方向距離aが、前記内周側巻線
20が収容されるA,Bのスロット17を形成する隣合
うティース15間の外周側部分における周方向距離bよ
りも大きくなっている。これにて、外周側巻線21のコ
イルエンドの掛渡し長さを、内周側巻線20のコイルエ
ンドの掛渡し長さに近付く方向に短くすることができる
と共に、スロット17の空間を有効に利用することがで
きて占積率の向上等を図ることができるのである。
【0021】さて、このように巻線20及び21が巻装
されたティース連結体13に対し、前記ステータヨーク
14が、各ティース15の外周端部の圧入部18に圧入
されて嵌着されるのであるが、本実施例においては、各
ティース15の圧入部18は、その周方向幅寸法cが直
線形状及び稲妻形のもの全てにおいて略同等となるよう
に形成されている。
【0022】これにより、図1に示すように、外周側巻
線21が収容されるC,Dのスロット17部分における
隣合う圧入部18間の距離d即ちC,Dのスロット17
の開口の大きさが、前記内周側巻線20が収容される
A,Bのスロット17部分における隣合う圧入部18間
の距離e即ちA,Bのスロット17の開口の大きさより
も大きくなるように構成されている。そして、この結
果、前記各スロット絶縁部材19の巻線挿入用の開口1
9aが、各スロット17の開口よりも小さくなっている
のである。
【0023】前記ステータヨーク14は、図2に示すよ
うに、その内周面部に形成された凹部14aが圧入部1
8に嵌合するように圧入される。そして、本実施例の固
定子11では、スロット絶縁部材19のスロット17の
開口に臨む部分と、ステータヨーク14の内周面との間
に、それらスロット絶縁部材19とステータヨーク14
とを隔離するための絶縁ウェッジ22が設けられるよう
になっている。
【0024】この絶縁ウェッジ22は、図4に示すよう
に、例えばプラスチックよりなり、上下に延びる薄板状
をなすと共に、先端部(図4で上端部)が丸い凸形状と
されている。また、この絶縁ウェッジ22は、幅方向に
緩やかな円弧状に形成されている。かかる絶縁ウェッジ
22は、スロット絶縁部材19とステータヨーク14と
の間に、先端部から差込まれて設けられている。
【0025】また、この場合、図2に示すように、絶縁
ウェッジ22としては、C,Dのスロット17用のもの
と、A,Bのスロット17用のものとの、幅寸法の異な
る2種類のもの(幅寸法が上記C,Dのスロット17の
開口寸法dに略等しいものと、幅寸法が上記A,Bのス
ロット17の開口寸法eに略等しいもの)が用意されて
いる。尚、図示はしないが、絶縁ウェッジ22の長さ寸
法は、固定子鉄心12の高さ寸法よりも大きくされてお
り、その上下両端部分が、スロット17より上下に突出
した状態とされるようになっている。
【0026】以上のように構成された本実施例の固定子
11によれば、隣合う圧入部18間の距離d,eを、外
周側巻線21が収容されるC,Dのスロット17部分に
おいて、内周側巻線20が収容されるA,Bのスロット
17部分よりも大きくなるように構成したので、圧入部
18のうち外周側巻線21が収容されるスロット17を
形成する部分の大きさ(圧入面積)が小さくなった。
【0027】この結果、圧入部分が大きいためティース
連結体2の内周部分が変形してしまう虞があった従来の
ものと異なり、ステータヨーク14の圧入時に、各圧入
部18(ティース15)において、内周側への強い圧縮
力を受けることがなくなり、ティース連結体13の変形
を防止することができる。
【0028】このとき、圧入部18が小さくなることに
伴い、スロット17の開口が大きくなるが、スロット絶
縁部材19の巻線挿入用の開口19aを、スロット17
の開口よりも小さくしているので、スロット17の開口
のほとんどの部分がスロット絶縁部材19により塞がれ
た状態となり、以て巻線20,21がスロット17から
はみ出ることを防止することができるものである。
【0029】また、特に本実施例では、スロット絶縁部
材19のスロット17の開口に臨む部分とステータヨー
ク14との間に、絶縁ウェッジ22を設けたので、絶縁
ウェッジ22を巻線20,21に当てることなく設ける
ことができ、その絶縁ウェッジ22により、巻線20,
21がステータヨーク14に接することを確実に防止す
ることができ、絶縁性の向上を図ることができるもので
ある。
【0030】図5及び図6は、本発明の第2の実施例
(請求項3に対応)を示すものである。本実施例が、上
記第1の実施例と異なる点は、絶縁ウェッジ31の取付
け構造にある。即ち、ティース連結体13の各スロット
17内には、スロット絶縁部材32が設けられているの
であるが、図5に示すように、このスロット絶縁部材3
2は、その外周面と圧入部18の内周面との間に、若干
のギャップGを存するように設けられている。このスロ
ット絶縁部材32の巻線挿入用の開口32aも、やはり
小さいものとなっている。
【0031】そして、図6に示すように、そのギャップ
G部分に前記絶縁ウェッジ31が挿入されているのであ
る。この場合にも、絶縁ウェッジ31は、幅寸法の異な
る大小2種類が設けられ、その幅寸法は上記第1の実施
例の絶縁ウェッジ22とも異なっている。尚、この場
合、ステータヨーク33の内周面形状も上記ステータヨ
ーク14とは若干相違している。
【0032】このような第2の実施例においても、上記
第1の実施例と同様に、ステータヨーク33を圧入する
にあたっての、ティース連結体13の変形を防止するこ
とができ、また、絶縁ウェッジ31により絶縁性の向上
を図ることができる等の効果を得ることができる。そし
て、本実施例では、それらの効果に加えて、ステータヨ
ーク33の圧入前に絶縁ウェッジ31を設けることがで
き、この結果、スロット17からの巻線20,21のは
み出し防止の効果に優れ、ステータヨーク33圧入時に
おける巻線20,21の傷付き防止効果にも優れるもの
である。
【0033】図7及び図8は、本発明の第3の実施例
(請求項4に対応)を示すものである。本実施例におい
ては、絶縁ウェッジ41の取付け形態を、上記第1の実
施例のようにスロット絶縁部材19のスロット17の開
口に臨む部分とステータヨーク42の内周面との間に設
けたスロット17と、上記第2の実施例のようにスロッ
ト絶縁部材32の外周面と圧入部18の内周面との間に
設けたスロット17とを混在させるようにしている。
【0034】即ち、図7に示すように、外周側巻線21
が収容されるC,Dのスロット17においては、スロッ
ト絶縁部材19が圧入部18の内周面に密着するように
設けられ、内周側巻線20が収容されるA,Bのスロッ
ト17においては、スロット絶縁部材32が、その外周
面と圧入部18の内周面との間に、若干のギャップGを
存するように設けられている。
【0035】そして、図8に示すように、外周側巻線2
1が収容されるC,Dのスロット17においては、スロ
ット絶縁部材19のスロット17の開口に臨む部分とス
テータヨーク42との間に絶縁ウェッジ41を設け、内
周側巻線20が収容されるA,Bのスロット17におい
ては、スロット絶縁部材32の外周面と圧入部18の内
周面部分との間に絶縁ウェッジ41を設けるようにして
いる。
【0036】さらに、本実施例では、図7に示すよう
に、外周側巻線21が収容されるC,Dのスロット17
の開口(圧入部18間)の幅寸法fと、内周側巻線20
が収容されるA,Bのスロット17における圧入部18
の内周面部分間の幅寸法gとが略同一となるように設定
されている。この結果、全てのスロット17に対して、
同一種類の絶縁ウェッジ41を設けるようにしている。
【0037】本実施例によれば、上記第1の実施例と同
様の効果を得ることができる。そして、上記第1及び第
2の実施例では、夫々2種類の幅寸法を有する絶縁ウェ
ッジ22及び31が必要となっていたのに対し、本実施
例では、1種類の幅寸法の絶縁ウェッジ41で済ませる
ことができるという利点を得ることができるものであ
る。
【0038】尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実
施例に限定されるものではなく、例えば絶縁ウェッジを
設けない電動機の固定子にも本発明を適用することがで
き、また、ティース連結体のティースの形状等としては
様々な変形例が考えられるなど、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施し得るものである。
【0039】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の電動機の固定子によれば、隣合う圧入部間の距離を、
外周側巻線が収容されるスロット部分において、内周側
巻線が収容されるスロット部分よりも大きくなるように
構成し、各スロット絶縁部材の巻線挿入用の開口を、ス
ロットの開口よりも小さくしたので、ステータヨークを
圧入するにあたっての、ティース連結体の変形を極力防
止することができるという優れた実用的効果を得ること
ができる。
【0040】この場合、スロット絶縁部材のスロットの
開口に臨む部分とステータヨークとの間に絶縁ウェッジ
を設けるようにすれば、絶縁ウェッジを巻線に当てるこ
となく設けることができ、巻線がステータヨークに接す
ることを確実に防止することができる。
【0041】また、絶縁ウェッジを、スロット絶縁部材
の外周面と、圧入部の内周面部分との間に設けるように
すれば、絶縁ウェッジを巻線に当てることなく設けるこ
とができ、その絶縁ウェッジにより、巻線がステータヨ
ークに接することを確実に防止することができ、しか
も、ステータヨークの圧入前に絶縁ウェッジを設けるこ
とが可能となる。
【0042】さらに、絶縁ウェッジを、外周側巻線が収
容されるスロットにおいては、スロット絶縁部材のスロ
ットの開口に臨む部分とステータヨークとの間に設け、
内周側巻線が収容されるスロットにおいては、スロット
絶縁部材の外周面と圧入部の内周面部分との間に設ける
ようにすれば、外周側巻線が収容されるスロット側の絶
縁ウェッジと、内周側巻線が収容されるスロット側の絶
縁ウェッジとの幅寸法の差を少なくあるいは零とするこ
とができ、1種類の幅寸法の絶縁ウェッジで済ませるこ
とが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、スロット
絶縁部材を装着した状態のティース連結体を部分的に示
す拡大横断平面図
【図2】固定子を部分的に示す拡大横断平面図
【図3】巻線を一部巻装した状態のティース連結体の平
面図
【図4】絶縁ウェッジの斜視図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図8】図2相当図
【図9】従来例を示す図3相当図
【符号の説明】
図面中、11は固定子、12は固定子鉄心、13はティ
ース連結体、14,33,42はステータヨーク、15
はティース、17はスロット、18は圧入部、19,3
2はスロット絶縁部材、19a,32aは開口、20は
内周側巻線、21は外周側巻線、22,31,41は絶
縁ウェッジを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周端部に圧入部を有する複数本のティ
    ースを内周部にて一体的に連結してなり前記各ティース
    間に外周にて開口するスロットを有するティース連結体
    と、このティース連結体の前記各スロットの内面を覆う
    ように設けられるスロット絶縁部材と、前記ティース連
    結体の所定のスロットに収容されて内周側部分に位置し
    て巻装される内周側巻線と、前記ティース連結体の前記
    内周側巻線とは異なる所定のスロットに収容されて外周
    側部分に位置して巻装される外周側巻線と、前記圧入部
    に圧入されて前記ティース連結体と共に固定子鉄心を構
    成するステータヨークとを具備し、 前記外周側巻線が収容されるスロットを形成する隣合う
    ティース間の外周側部分における周方向距離が、前記内
    周側巻線が収容されるスロットを形成する隣合うティー
    ス間の外周側部分における周方向距離よりも大きくなる
    ように構成したものにおいて、 隣合う前記圧入部間の距離を、前記外周側巻線が収容さ
    れるスロット部分において、前記内周側巻線が収容され
    るスロット部分よりも大きくなるように構成し、前記各
    スロット絶縁部材の巻線挿入用の開口を、前記スロット
    の開口よりも小さくしたことを特徴とする電動機の固定
    子。
  2. 【請求項2】 スロット絶縁部材のスロットの開口に臨
    む部分と、ステータヨークとの間に、それらスロット絶
    縁部材とステータヨークとを隔離する絶縁ウェッジが設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の電動機の
    固定子。
  3. 【請求項3】 スロット絶縁部材の外周面と、圧入部の
    内周面部分との間に、該スロット絶縁部材とステータヨ
    ークとを隔離する絶縁ウェッジが設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の電動機の固定子。
  4. 【請求項4】 スロット絶縁部材とステータヨークとを
    隔離する絶縁ウェッジを、外周側巻線が収容されるスロ
    ットにおいては、スロット絶縁部材のスロットの開口に
    臨む部分とステータヨークとの間に設け、内周側巻線が
    収容されるスロットにおいては、スロット絶縁部材の外
    周面と圧入部の内周面部分との間に設けるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電動機の固定子。
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