JP2590117Y2 - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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JP2590117Y2
JP2590117Y2 JP1990081408U JP8140890U JP2590117Y2 JP 2590117 Y2 JP2590117 Y2 JP 2590117Y2 JP 1990081408 U JP1990081408 U JP 1990081408U JP 8140890 U JP8140890 U JP 8140890U JP 2590117 Y2 JP2590117 Y2 JP 2590117Y2
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Inventor
浩一 深谷
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日本電産 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電動機の固定子に関する。
〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕
一般に、誘導電動機等の電動機の固定子を製造する場
合、コイルをステータコアのスロットに挿入する方法が
採られる。そして、この場合、コイル周長が長くなる
と、銅量が多くなりコスト高となると共に銅損により効
率が悪くなるので、可能な限りコイル周長を短くする必
要がある。
しかし、従来では、第4図に示すように、ステータの
ステータコアaにおけるコアプレートの大きさが実質上
同一であり、従って、ティースbにおけるコイルcの内
周角部dの対応角部eは、角張っており、どうしてもコ
イル周長が長くなりがちであった。つまり、ステータコ
アaの端面fからのコイル高さ(コイルエンド高さ)h
が大となっている。また、これをつぶすと横方向にはみ
出し、後処理が面倒である。そして、このようなものに
おいて、コイル周長を短くしようとすれば、コイル挿入
時に、コイルに大きな局部的圧力がかかり、断線した
り、コイルの品質が低下し、しかも、挿入しにくいとい
う欠点がある。従って、スロットオープン部(相隣位す
るティースの頭部間)大きくしたり、ティースの首部の
全体の幅寸法を小さくしたりすることが考えられるが、
スロットオープン部を大きくすれば、励磁損が増大し、
また、ティースの首部を小さくすれば、銅量が多くなる
と共にコイル占積率が低下する欠点があった。なお、第
4図において、gは絶縁紙である。
そこで、本考案では、コイル周長を比較的短くするこ
とができ、銅量が多くならず、効率が向上すると共にコ
ストの低減が図れ、さらに、コイル挿入時において、簡
単に挿入することができ、断線などが生じることのない
電動機の固定子を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本考案では、複数枚の
コアプレートを積層して構成されたステータコアの複数
のティース間のスロットにコイルを挿入してなる電動機
の固定子であって、前記ティースの首部における前記コ
アプレート幅方向の大きさを軸方向外側にいくに従い複
数階段状に小さくかつ各段部の高さ寸法と幅寸法とがほ
ぼ等しくなるように形成したものである。
〔作用〕
ステータコアのティースの首部における幅方向の大き
さを軸方向外側にいくに従い複数階段状に小さく形成し
たので、コイルの角部は所要の通り曲がり、コイルの高
さ寸法が、従来のものに比べて短くなり、コイル全長が
短くなる。
しかも、ティースの首部における角部が複数階段状に
なり、これがコイルの内周角部に近接対向して両者間の
隙間が小さくなるため、首部の断面積の減少が低く抑え
られ、首部における磁束の減少がほとんどなく、コイル
エンドでの漏れリアクタンスの減少と相俟って高効率の
モータ特性を期待できるものである。
〔実施例〕
以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説す
る。
第2図は本考案に係る電動機の固定子のステータコア
1を示し、このコア1は、内周面1aに周方向に沿って所
定ピッチにて内方へ突設されるティース2を備えたもの
である。また、各ティース2は、内周面1aから内方へ突
設される首部2aと、該首部2aの先端に連設される頭部2b
と、からなり、平面視において略Tの字形状とされてい
る。ステータコア1は、第1図に示すように、薄肉のケ
イ素鋼板等の複数枚のコアプレート3を積層したもので
あり、ティース2におけるコイル4の内周角部5に対応
する角部6には、複数段(図示の例では3段)の段部7
が階段状に形成されている。
即ち、ステータコア1の両端部(具体例において端部
に位置する6枚のコアプレート3)におけるティース2
の首部2aの幅方向(ティース2が延びる方向に対して実
質上垂直な方向)の大きさが、ステータコア1の中間部
(各両端部に位置する合計12枚のコアプレートを除く他
のコアプレート3)におけるティース2の首部2aの幅方
向よりも小さくなり、さらに、このステータコア1の両
端部において、コアプレート3の首部2aの幅方向の大き
さが、両端部側ほど小さくなるよう2枚毎に順に変えら
れており、これにより、コイル4の内周角部5に対応す
るステータコア1の角部に、その幅方向の大きさが軸方
向外側にいくに従い小さくなるよう、階段状の段部7が
3段形成されている。この場合、図面より明らかなよう
に、各段部7のそれぞれの高さ寸法tと幅寸法wとが略
同一に設定されている。
また、ステータコア1のティース2における首部2aの
両側部に加えて頭部2bの両端部にも上述と同様の複数階
段状の段部7が形成されている。即ち、ステータコア1
の両端部(端部の6枚のコアプレート3)におけるティ
ース2の頭部2bの大きさ(詳しくは周方向の長さ)が、
ステータコア1の中間部(他のコアプレート3)におけ
るティース2の頭部2bの大きさよりも小さくなってお
り、さらにステータコア2の両端部のコアプレート3に
おいて、コアプレート3の頭部2bの周方向の長さが、両
端部側ほど小さくなるよう2枚毎に順に変えられて階段
状に段部7が形成されている。
上述の如く構成されたステータコア1は、相隣位する
ティース2,2間にて形成されるスロット9に、第1図に
示すように絶縁紙10が装着され、その絶縁紙10内にコイ
ル4が挿入される。
従って、上述の段部7を有さない場合、角部は角張
り、第1図に仮想線で示すように、コイル4のステータ
コア1の端面11,12に対応する対応部4a,4bが該端面11,1
2より大きく外方に位置するが、本考案の如く、段部7
を有する場合、実線で示すように、コイル4の各内周角
部5は、該段部7に沿って湾曲することができ、対応部
4a,4bが該端面11,12よりあまり大きく外方に位置しない
(つまり、段部7を有する場合の突出寸法H1は段部7を
有さない場合の突出寸法H2より小さくなっている)。従
って、段部7を有する場合のコイル4の高さ寸法K1は、
段部7を有さない場合のコイルの高さ寸法K2より小とな
り、コイル周長が短くなる。
具体的には、厚さ寸法が25mmであって直径が80mmのス
テータコア1の場合、段部7を有するものでは、突出寸
法H1が12〜15mmとなって重量が160gとなるコイル4を挿
入することができるが、段部7を有さないものでは、挿
入可能なもの、突出寸法H2が18〜22mmとなって重量が20
0gとなるコイル4である。つまり、重量を20%低減する
ことができ、モータ効率が5%向上した。
なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の
要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、
段部7の段数は3以外の複数段でもよく、また、段部7
を、頭部2bの内周側の端部13(第2図参照)に形成する
も好ましい。更に、図示の例ではティース2の首部2a及
び頭部2bに段部7を設けているが、首部2aに設けるのみ
でも所望の効果が達成される。
〔考案の効果〕
本考案は上述の如く構成しているので、次の記載する
効果を奏する。
コイル周長を短くすることができ、銅量が減って、モ
ータ効率が向上すると共に、コストの低減にも寄与す
る。
コイルの挿入作業が容易であり、しかも、断線した
り、品質が低下したりすることがない。
コイル4の端面対応部4a,4bがステータコア1の端面1
1,12より大きく外方へ突出しないので、全体をコンパク
トなものとすることができる。
ティースの首部における角部が複数階段状となり、こ
れがコイルの内周角部に近接対向して両者間の間隙が小
さくなるため、首部の断面積の減少が低く抑えられ、首
部における磁束の減少がほとんどなく、コイルエンドで
の漏れリアクタンスの減少と相俟って高効率のモータ特
性を期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部拡大断面図、第2
図はステータコアの平面図、第3図はステータコアの要
部斜視図、第4図は従来例の一部断面図である。 1…ステータコア、2…ティース、2a…首部、3…コア
プレート、7…段部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のコアプレート3を積層して構成さ
    れたステータコア1の複数のティース2間のスロット9
    にコイル4を挿入してなる電動機の固定子であって、前
    記ティース2の首部2aにおける前記コアプレート3の幅
    方向の大きさを、軸方向外側にいくに従い複数階段状に
    小さくかつ各段部の高さ寸法tと幅寸法wとがほぼ等し
    くなるよう形成したことを特徴とする電動機の固定子。
JP1990081408U 1990-07-30 1990-07-30 電動機の固定子 Expired - Fee Related JP2590117Y2 (ja)

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