JP2015201474A - トロイダルコイルユニット - Google Patents

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翔一 古川
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【課題】重量のあるトロイダルコイルであっても回路体に対して安定して固定する。【解決手段】各可撓片5hを内側に撓ませてシールド板5のコイル嵌装部5fをトロイダルコア3aの貫通孔3cに根元まで挿入し、コイル嵌装部5fにトロイダルコイル3を嵌装する。貫通孔3cを貫通した各可撓片5hを弾発力により外側に復元させて、各可撓片5hの係止片5iをトロイダルコア3aの端面3bのうち貫通孔3cの周縁部分に係止させると共に、各可撓片5hの根元部分を貫通孔3cの内周面に圧接させる。係止片5iの係止や可撓片5hの圧接により、トロイダルコイル3のシールド板に対する、トロイダルコア3aの中心軸方向や周方向への相対移動を規制する。これにより、トロイダルコイル3に重量のあるものを用いる必要がある場合であっても、トロイダルコイル3をシールド板5に対して安定して実装、固定することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、トロイダルコアに巻線を巻回したトロイダルコイルが回路体上に固定されるトロイダルコイルユニットに関する。
コアに巻線を巻回したコイルは、トランスを始めとする各種の用途に用いられている。中でも、トロイダルコアに巻線を巻回したトロイダルコイルは、例えば、大電流の平滑化やノイズのフィルタリングに使用されるチョークコイル等に多く採用される。
トロイダルコイルを回路体に実装する場合は、トロイダル形状のコアの外周面を回路体板に固定することが難しい。また、トロイダルコイルはそのコア形状から回路体上の回路をクランプすることができないので、巻線を半田付け等により回路上の回路に必ず接続しなければならない。
そこで、トロイダルコイルで構成したチョークコイルを回路体に固定する方法として、巻線の半田付け箇所においてトロイダルコアをシリコン接着剤で回路体に接着固定する提案が行われている。この提案によれば、シリコン接着剤の振動吸収能力を利用して半田付け箇所の補強とトロイダルコイルの耐振動性とを同時に達成することができる(例えば、特許文献1)。
特開2008−140801号公報
しかしながら、トロイダルコイルが大きくなって重量が増すと、巻線の半田付け箇所を補強するだけではシリコン接着剤がトロイダルコイルを十分に支えることができず、トロイダルコイルの回路体に対する振動で接着剤の剥がれや補強箇所の巻線の断線が生じてしまう可能性がある。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、重量のあるトロイダルコイルであっても回路体に対して安定して固定することができるトロイダルコイルユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1に記載した本発明のトロイダルコイルユニットは、
トロイダルコアに巻線を巻回したトロイダルコイルを回路体に実装したトロイダルコイルユニットにおいて、
前記回路体のコイル実装面に立設され先端が複数の可撓片に分かれたコイル嵌装部を備えており、
前記コイル嵌装部は、前記各可撓片の先端にそれぞれ設けられ、該各可撓片を前記トロイダルコアの中心軸方向を貫通する貫通孔に挿通させて前記コイル嵌装部に前記トロイダルコイルを嵌装した嵌装状態で、前記トロイダルコアの前記コイル実装面と対向する端面とは反対の端面側において、前記貫通孔の周縁部に係止される係止片を有している、
ことを特徴とする。
請求項1に記載した本発明のトロイダルコイルユニットによれば、コイル嵌装部にトロイダルコイルを嵌装すると、トロイダルコアの貫通孔に挿通されたコイル嵌装部の各可撓片の先端の係止片が、トロイダルコアの二つの端面のうち回路体のコイル実装面と対向する端面とは反対側の端面において、貫通孔の周縁部に係止される。
そして、各可撓片の係止片がトロイダルコアの貫通孔周縁の端面部分に係止されることで、トロイダルコアの中心軸方向におけるトロイダルコア(トロイダルコイル)の回路体に対する相対移動が規制される。
このため、重量のあるトロイダルコイルであっても回路体に対して安定して固定することができる。
また、請求項2に記載した本発明のトロイダルコイルユニットは、請求項1に記載した本発明のトロイダルコイルユニットにおいて、前記コイル嵌装部の根元部分に設けられ、前記嵌装状態で前記貫通孔に圧入される圧入部をさらに有していることを特徴とする。
請求項2に記載した本発明のトロイダルコイルユニットによれば、コイル嵌装部にトロイダルコイルを嵌装すると、各可撓片の係止片が貫通孔の周縁部に係止されると共に、コイル嵌装部の圧入部が貫通孔に圧入される。
そして、貫通孔に対するコイル嵌装部の圧入部の圧入で貫通孔とコイル嵌装部との間に生じる摩擦力により、貫通孔の周方向におけるトロイダルコア(トロイダルコイル)の回路体に対する相対移動と、トロイダルコアの中心軸方向におけるトロイダルコア(トロイダルコイル)の回路体に対する相対移動とが、それぞれ規制される。このため、トロイダルコイルを回路体に対してさらに安定して固定することができる。
さらに、請求項3に記載した本発明のトロイダルコイルユニットは、請求項1又は2に記載した本発明のトロイダルコイルユニットにおいて、前記コイル嵌装部は、前記各可撓片にそれぞれ設けられ、前記嵌装状態で前記貫通孔の内壁面に圧接される圧接部をさらに有していることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明のトロイダルコイルユニットによれば、請求項1又は2に記載した本発明のトロイダルコイルユニットにおいて、コイル嵌装部にトロイダルコイルを嵌装すると、各可撓片の係止片が貫通孔の周縁部に係止されると共に、コイル嵌装部の圧接部が貫通孔の内周面に圧接される。
そして、貫通孔の内周面に対する各可撓片の圧接部の圧接で貫通孔とコイル嵌装部との間に生じる摩擦力により、貫通孔の周方向におけるトロイダルコア(トロイダルコイル)の回路体に対する相対移動と、トロイダルコアの中心軸方向におけるトロイダルコア(トロイダルコイル)の回路体に対する相対移動とが、それぞれ規制される。このため、トロイダルコイルを回路体に対してさらに安定して固定することができる。
また、請求項4に記載した本発明のトロイダルコイルユニットは、請求項3に記載した本発明のトロイダルコイルユニットにおいて、前記嵌装状態の回路体を収容するハウジングをさらに備えており、該ハウジングは、前記回路体を収容した収容状態で前記コイル嵌装部の先端と対向する内壁面を有するカバーを有しており、該カバーは、前記収容状態において前記各可撓片間に挿入されて該各可撓片を互いに離間するよう外側に拡開させるくさび片を有しており、前記圧接部は、前記嵌装状態の回路体において前記くさび片により外側に拡開された各可撓片のうち、前記トロイダルコアの貫通孔の内壁面に圧接される部分によって構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した本発明のトロイダルコイルユニットによれば、請求項3に記載した本発明のトロイダルコイルユニットにおいて、コイル嵌装部にトロイダルコイルを嵌装した回路体をハウジングに収容すると、ハウジングのカバーの内壁面に立設されたくさび片により、コイル嵌装部の各可撓片が外側に拡開される。
そして、拡開された各可撓片の一部が、トロイダルコアの貫通孔の内周面に圧接し圧接部として機能すると共に、拡開された各可撓片の係止片が貫通孔の周縁部にそれぞれ係止される。
このため、コイル嵌装部にトロイダルコイルを嵌装した回路体をハウジングに収容する過程で、コイル嵌装部の各可撓片間に対するカバーのくさび片の挿入により、各可撓片を外側に強制的に拡開させて、トロイダルコアに対する圧接部の圧接と係止片の係止とを確実に実現させることができる。
本発明によれば、重量のあるトロイダルコイルであっても回路体に対して安定して固定することができる。
本発明の第1実施形態に係るトロイダルコイルユニットを示す分解斜視図である。 図1に示す一方の端子接続部の概略構成を示す側面図である。 図1に示すトロイダルコイルを嵌装する前のシールド板のコイル嵌装部の状態を示す断面図である。 図1に示すトロイダルコイルを嵌装した後のシールド板のコイル嵌装部の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るトロイダルコイルユニットを示す分解斜視図である。 図5に示すトロイダルコイルを嵌装する前のシールド板のコイル嵌装部の状態を示す断面図である。 図5に示すトロイダルコイルを嵌装した後のシールド板のコイル嵌装部の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るトロイダルコイルユニットについて図面を参照して説明する。本実施形態では、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV、エンジンとモータ−ジェネレータの併用車)等の車両の大電流が流れる回路において、ノイズフィルタとして用いるチョークコイルのユニットに、本発明を適用した場合を例に取って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るトロイダルコイルユニットを示す分解斜視図である。図1に示す本実施形態のトロイダルコイルユニット1は、トロイダルコイル3、トロイダルコイル3が実装されるシールド板5(請求項中の回路体に相当)、及び、トロイダルコイル3を実装したシールド板5が収容されるハウジング7を有している。
トロイダルコイル3は、端面3bの中央に貫通孔3cを有する円環状のトロイダルコア3aに、巻線3dを巻回して構成されている。トロイダルコイル3は、シールド板5のコイル実装面5aに実装される。
シールド板5は、矩形板状の樹脂部材5bに2本のバスバー5c,5dをインサート成形したメタルコア基板によって形成されており、樹脂部材5bの両長辺には、段差状のガイド部5eがそれぞれ形成されている。
コイル実装面5aは、樹脂部材5bの一方の面で構成されている。コイル実装面5aには、樹脂部材5bとの一体成形によりコイル嵌装部5fが立設されている。コイル嵌装部5fにはトロイダルコイル3が嵌装される。
コイル嵌装部5fは、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cを貫通可能な円柱体で構成されている。コイル嵌装部5fの根元部分(請求項中の圧入部に相当)は、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内径よりも僅かに大きい外径を有しており、根元部分以外の部分は、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内径以下の外径で形成されている。
コイル嵌装部5fは、根元まで形成した半径方向のスリット5gにより二股に分かれており、それぞれの部分が、コイル嵌装部5fの径方向に可撓性を有する可撓片5hを構成している。各可撓片5hの先端には、コイル嵌装部5fの径方向外側に突出する係止片5iがそれぞれ形成されている。
なお、可撓片5hの係止片5iを除く部分の高さ、即ち、コイル嵌装部5fの中心軸方向における寸法は、トロイダルコア3aの中心軸方向における寸法と同じ寸法を有している。
また、コイル嵌装部5fの径方向における各可撓片5hの係止片5iの先端間の寸法は、各可撓片5hが撓んでいない通常の状態では、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの直径よりも長い。各可撓片5hをコイル嵌装部5fの径方向内側に撓ませると、コイル嵌装部5fの径方向における各可撓片5hの係止片5iの先端間の寸法は、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの直径よりも短くなる。
各バスバー5c,5dは、大半の部分が樹脂部材5b内に埋設されており、各バスバー5c,5dの一部の部分は、樹脂部材5bの各短辺からそれぞれ突出して端子接続部5j,5kを構成している。
一方の端子接続部5jは、図2に示すように、2箇所の折り曲げ部5l,5mによってクランク状に形成されており、端子接続部5jの先端部分5nは、樹脂部材5bと平行に延在している。図1に示す他方の端子接続部5kは、車両のアースポイント(図示せず)にねじ止めするためのねじ孔を有している。
コイル嵌装部5fに嵌装されたトロイダルコイル3の巻線3dの両端は、不図示のコンデンサを介して各バスバー5c,5dにそれぞれ電気的に接続される。
ハウジング7は、シールド板5を収容するケース7aと、ケース7aの開放部分を覆うカバー7bとで構成されている。ケース7aは、シールド板5の樹脂部材5bに対応する大きさの底板7cと、底板7cの両長辺からそれぞれ立設された長側板7d,7d及び一方の短辺から立設された短側板7eとを有している。
両長側板7dの内側面には、シールド板5の樹脂部材5bのガイド部5eを案内するガイド溝7fが、底板7cと平行にそれぞれ形成されている。また、短側板7eの外側面には、筒状のコネクタ部7gが突設されている。
長側板7d,7d及び短側板7eの立設方向における高さはいずれも、ケース7aに収容したシールド板5のコイル嵌装部5fの立設高さよりも高く、ケース7aの開放された短辺側に位置する長側板7d,7dの角部はテーパ状に形成されている。
ケース7aにシールド板5を収容する際には、ケース7aの開放された短辺側からシールド板5の端子接続部5j側をケース7a内に挿入しながら、各ガイド溝7fに樹脂部材5bの各ガイド部5eを挿入する。樹脂部材5bの一方の短辺が短側板7eに当接するまで挿入すると、シールド板5がケース7aに収容される。ケース7aにシールド板5が収容されると、シールド板5の端子接続部5jの先端部分5nが短側板7eの不図示の貫通孔を貫通してケース7aの外側に突出し、コネクタ部7gの内側に露出する。
カバー7bは、ケース7aに被せることでケース7aの開放された一方の短辺と上辺を覆うように、下辺と一方の短辺とが開放された形状に形成されている。
次に、シールド板5にトロイダルコイル3を実装する手順について説明する。まず、シールド板5のコイル嵌装部5fの各可撓片5hを、図3に示す状態からコイル嵌装部5fの径方向内側に撓ませて、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cにコイル嵌装部5fを挿入する。
貫通孔3cにコイル嵌装部5fが根元まで挿入されると、各可撓片5hの係止片5iが貫通孔3cを貫通する。係止片5iが貫通孔3cを貫通すると、コイル嵌装部5fの径方向内側に撓んでいた各可撓片5hが弾発力により外側に復元する。復元した各可撓片5hの係止片5iは、図4に示すように、シールド板5のコイル実装面5aと対向するトロイダルコア3aの端面3bとは反対側の端面3bにおける、貫通孔3cの周縁の部分(請求項中の貫通孔の周縁部に相当)に係止される。
また、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cにコイル嵌装部5fが根元まで挿入されると、シールド板5のコイル実装面5aと対向するもう一方の端面3b側において、トロイダルコア3aに巻回された巻線3dがコイル実装面5aに当接する。
これにより、トロイダルコイル3がシールド板5のコイル嵌装部5fに嵌装される。嵌装されたトロイダルコイル3は、各係止片5iの端面3bへの係止により、シールド板5に対するトロイダルコア3aの中心軸方向への相対移動を規制される。
また、トロイダルコイル3がシールド板5のコイル嵌装部5fに嵌装されると、コイル嵌装部5fの根元部分の外径が、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内径よりも僅かに大きいため、各可撓片5hの根元部分が、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cに圧入された圧入状態となる。この圧入で貫通孔3cとコイル嵌装部5fとの間に働く摩擦力により、実装されたトロイダルコイル3は、シールド板5に対するトロイダルコア3aの中心軸方向及び周方向への相対移動を規制される。
さらに、トロイダルコイル3がシールド板5のコイル嵌装部5fに嵌装されて係止片5iが貫通孔3cを貫通し、各可撓片5hが弾発力により外側に復元すると、各可撓片5hの外周面(請求項中の圧接部に相当)が、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内周面に圧接された圧接状態となる。この圧接でトロイダルコア3aとコイル嵌装部5fとの間に働く摩擦力によっても、実装されたトロイダルコイル3は、シールド板5に対するトロイダルコア3aの中心軸方向及び周方向への相対移動を規制される。
トロイダルコイル3をコイル嵌装部5fに嵌装したら、トロイダルコイル3の巻線3dの両端をシールド板5の各バスバー5c,5dにそれぞれ電気的に接続する。これにより、トロイダルコイル3がシールド板5に実装された状態となる。
以上の手順でトロイダルコイル3をシールド板5に実装したら、先に説明したようにシールド板5をハウジング7のケース7aに収容し、ケース7aにカバー7bを取り付けてトロイダルコイルユニット1を完成させる。
このように構成された本実施形態のトロイダルコイルユニット1では、コイル嵌装部5fに嵌装したトロイダルコイル3が、トロイダルコア3aの中心軸方向や周方向においてシールド板5に対する相対移動を規制される。このため、フィルタリングするノイズに応じた仕様とするために、トロイダルコイル3に重量のあるものを用いる必要がある場合であっても、トロイダルコイル3をシールド板5に対して安定して実装、固定することができる。
上述した第1実施形態のトロイダルコイルユニット1では、シールド板5のコイル嵌装部5fの根元部分を、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内径よりも僅かに大きい外径として、コイル嵌装部5fにトロイダルコイル3を嵌装したときに、各可撓片5hの根元部分が貫通孔3cの内周面に圧接される構成とした。
しかし、コイル嵌装部5fに嵌装したトロイダルコイル3の貫通孔3cに各可撓片5hを圧接させるための構成は、第1実施形態のトロイダルコイルユニット1とは異なる構成であってもよい。
図5は、本発明の第2実施形態に係るトロイダルコイルユニットを示す分解斜視図である。図5に示す本実施形態のトロイダルコイルユニット1Aは、第1実施形態のトロイダルコイルユニット1と同様に構成されたトロイダルコイル3と、第1実施形態のトロイダルコイルユニット1とは構成が異なるシールド板5A(請求項中の回路体に相当)及びハウジング7Aとを有している。
シールド板5Aは、コイル嵌装部5oの構成が第1実施形態のシールド板5のコイル嵌装部5fとは異なっており、シールド板5Aのコイル嵌装部5o以外は、第1実施形態のシールド板5の各部と同様に構成されている。
コイル嵌装部5oは、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cを貫通可能な円柱体で構成されており、かつ、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内径以下の外径で形成されている。
コイル嵌装部5oは、第1実施形態のコイル嵌装部5fと同様に、根元まで形成した半径方向のスリット5pにより二股に分かれており、それぞれの部分が、コイル嵌装部5fの径方向に可撓性を有する可撓片5qを構成している。各可撓片5qの先端には、コイル嵌装部5oの径方向外側に突出する係止片5rがそれぞれ形成されている。
なお、可撓片5qの係止片5rを除く部分の高さ、即ち、コイル嵌装部5oの中心軸方向における寸法は、トロイダルコア3aの中心軸方向における寸法と同じ寸法を有している。
また、コイル嵌装部5oの径方向における各可撓片5qの係止片5rの先端間の寸法は、各可撓片5qが撓んでいない通常の状態では、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの直径よりも短い。
ハウジング7Aは、第1実施形態のハウジング7と同様に構成されたケース7aと、第1実施形態のハウジング7とは構成が異なるカバー7hとで構成されている。そして、カバー7hは、第1実施形態のハウジング7のカバー7bの内側にくさび片7iを追加して構成されている。
くさび片7iは、トロイダルコイル3をコイル嵌装部5fに嵌装した嵌装状態のシールド板5Aを収容したケース7aにカバー7hを取り付けた状態で、シールド板5Aのコイル実装面5aのコイル嵌装部5fに対向する上板7jの内側面(請求項中の回路体を収容した収容状態でコイル嵌装部の先端と対向する内壁面に相当)に突設されている。
くさび片7iは先細りの円錐状に形成されている。くさび片7iの根元側の直径は、シールド板5Aのコイル嵌装部5oの両可撓片5qの間隔(スリット5pの幅)よりも大きく、くさび片7iの先端側の直径は両可撓片5qの間隔(スリット5pの幅)よりも小さい。くさび片7iは、トロイダルコイル3の嵌装状態のシールド板5Aを収容したケース7aにカバー7hを取り付けた状態で、コイル嵌装部5oのスリット5pに挿入される。
次に、シールド板5Aにトロイダルコイル3を実装する手順について説明する。まず、シールド板5Aのコイル嵌装部5oの各可撓片5qを、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cにコイル嵌装部5fを挿入する。貫通孔3cにコイル嵌装部5oが根元まで挿入されると、図6に示すように、各可撓片5qの係止片5rが貫通孔3cを貫通する。これにより、トロイダルコイル3がシールド板5のコイル嵌装部5fに嵌装される。トロイダルコイル3をコイル嵌装部5fに嵌装したら、トロイダルコイル3の巻線3dの両端をシールド板5Aの各バスバー5c,5dにそれぞれ電気的に接続する。
続いて、第1実施形態においてシールド板5をハウジング7のケース7aに収容するのと同じ手順で、シールド板5Aをハウジング7Aのケース7aに収容し、ケース7aの開放された一方の短辺と上辺を覆うように、ケース7aにカバー7hを取り付ける。
ケース7aにカバー7hを取り付けると、カバー7hのくさび片7iがシールド板5Aのコイル嵌装部5oのスリット5pに挿入され、コイル嵌装部5oの各可撓片5qがコイル嵌装部5oの径方向外側に撓められて拡開される。この拡開により、各可撓片5qの外側面(請求項中の圧接部に相当)が、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの内周面に圧接された圧接状態となる。
貫通孔3cの内周面に圧接するまで各可撓片5qがコイル嵌装部5oの径方向外側に拡開されると、コイル嵌装部5oの径方向における各可撓片5qの係止片5rの先端間の寸法は、巻線3dを巻回したトロイダルコア3aの貫通孔3cの直径よりも長くなる。このため、上述した各可撓片5qの貫通孔3cに対する圧接状態では、各可撓片5qの係止片5rが、図7に示すように、シールド板5Aのコイル実装面5aと対向するトロイダルコア3aの端面3bとは反対側の端面3bにおける、貫通孔3cの周縁の部分(請求項中の貫通孔の周縁部に相当)に係止される。
これにより、トロイダルコイル3がシールド板5Aのコイル嵌装部5oに嵌装され、トロイダルコイル3がシールド板5Aに実装された状態となる。シールド板5Aに実装されたトロイダルコイル3は、各係止片5rの端面3bへの係止により、シールド板5Aに対するトロイダルコア3aの中心軸方向への相対移動を規制される。
また、シールド板5Aに実装されたトロイダルコイル3は、貫通孔3cの内周面に対する各可撓片5qの圧接でトロイダルコア3aとコイル嵌装部5oとの間に働く摩擦力により、シールド板5Aに対するトロイダルコア3aの中心軸方向及び周方向への相対移動を規制される。
以上のようにして、ハウジング7Aのケース7aにカバー7hを取り付けてトロイダルコイル3をシールド板5Aに実装すると、トロイダルコイルユニット1Aが完成した状態となる。
このように構成された本実施形態のトロイダルコイルユニット1Aでも、コイル嵌装部5oに嵌装したトロイダルコイル3が、トロイダルコア3aの中心軸方向や周方向においてシールド板5Aに対する相対移動を規制される。このため、フィルタリングするノイズに応じた仕様とするために、トロイダルコイル3に重量のあるものを用いる必要がある場合であっても、トロイダルコイル3をシールド板5Aに対して安定して実装、固定することができる。
なお、上述した第1実施形態では、コイル嵌装部5fの各可撓片5hの根元部分を、トロイダルコア3aの貫通孔3cの内径よりも僅かに大きい外径とし、コイル嵌装部5fにトロイダルコイル3を嵌装したときに、各可撓片5hの根元部分が貫通孔3cに圧入される構成とした。しかし、この構成は省略してもよい。
反対に、第2実施形態のコイル嵌装部5oの各可撓片5qの根元部分を、トロイダルコア3aの貫通孔3cの内径よりも僅かに大きい外径とし、コイル嵌装部5oににトロイダルコイル3を嵌装したときに、各可撓片5qの根元部分が貫通孔3cに圧入される構成としてもよい。
また、上述した各実施形態では、コイル嵌装部5f,5oにトロイダルコイル3を嵌装したときに、コイル嵌装部5f,5oの各可撓片5h,5qの外周面がトロイダルコア3aの貫通孔3cの内周面に圧接される構成とした。しかし、この構成は省略してもよい。
なお、上述した各実施形態では、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV、エンジンとモータ−ジェネレータの併用車)等で用いるチョークコイルユニットに本発明を適用した場合を例にとって説明した。しかし、本発明は、トロイダルコアに巻線を巻回したトロイダルコイルを回路体上に固定してトロイダルコイルユニットを構成する場合に広く適用可能である。
本発明は、トロイダルコアに巻線を巻回したトロイダルコイルを回路体上に固定するトロイダルコイルユニットに適用して極めて有用である。
1,1A トロイダルコイルユニット
3 トロイダルコイル
3a トロイダルコア
3b トロイダルコア端面
3c 貫通孔
3d 巻線
5,5A シールド板(回路体)
5a コイル実装面
5b 樹脂部材
5c,5d バスバー
5e ガイド部
5f,5o コイル嵌装部
5g,5p スリット
5h,5q 可撓片
5i,5r 係止片
5j,5k 端子接続部
5l,5m 折り曲げ部
5n 先端部分
7,7A ハウジング
7a ケース
7b,7h カバー
7c 底板
7d 長側板
7e 短側板
7f ガイド溝
7g コネクタ部
7i くさび片
7j 上板

Claims (4)

  1. トロイダルコアに巻線を巻回したトロイダルコイルを回路体に実装したトロイダルコイルユニットにおいて、
    前記回路体のコイル実装面に立設され先端が複数の可撓片に分かれたコイル嵌装部を備えており、
    前記コイル嵌装部は、
    前記各可撓片の先端にそれぞれ設けられ、該各可撓片を前記トロイダルコアの中心軸方向を貫通する貫通孔に挿通させて前記コイル嵌装部に前記トロイダルコイルを嵌装した嵌装状態で、前記トロイダルコアの前記コイル実装面と対向する端面とは反対の端面側において、前記貫通孔の周縁部に係止される係止片を有している、
    ことを特徴とするトロイダルコイルユニット。
  2. 前記コイル嵌装部の根元部分に設けられ、前記嵌装状態で前記貫通孔に圧入される圧入部をさらに有していることを特徴とする請求項1記載のトロイダルコイルユニット。
  3. 前記コイル嵌装部は、前記各可撓片にそれぞれ設けられ、前記嵌装状態で前記貫通孔の内壁面に圧接される圧接部をさらに有していることを特徴とする請求項1又は2記載のトロイダルコイルユニット。
  4. 前記嵌装状態の回路体を収容するハウジングをさらに備えており、該ハウジングは、前記回路体を収容した収容状態で前記コイル嵌装部の先端と対向する内壁面を有するカバーを有しており、該カバーは、前記カバーの内壁面に立設され、前記収容状態において前記各可撓片間に挿入されて該各可撓片を互いに離間するよう外側に拡開させるくさび片を有しており、前記圧接部は、前記嵌装状態の回路体において前記くさび片により外側に拡開された各可撓片のうち、前記トロイダルコアの貫通孔の内壁面に圧接される部分によって構成されていることを特徴とする請求項3記載のトロイダルコイルユニット。
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