JPH0726312Y2 - ホイール式クレーンのジブ格納装置 - Google Patents

ホイール式クレーンのジブ格納装置

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JPH0726312Y2
JPH0726312Y2 JP1989009042U JP904289U JPH0726312Y2 JP H0726312 Y2 JPH0726312 Y2 JP H0726312Y2 JP 1989009042 U JP1989009042 U JP 1989009042U JP 904289 U JP904289 U JP 904289U JP H0726312 Y2 JPH0726312 Y2 JP H0726312Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はジブの格納、張出し方式として所謂ブーム横抱
き格納・下張出し方式をとるホイール式クレーンにおい
て、ジブをブーム横側面に竪置き格納するためのジブ格
納装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、トラッククレーン、ラフテレーンクレーン等のホ
イール式クレーンにおいて、ブーム横抱き格納・下張出
し方式をとるものは特開昭58-130884号、同58-224992号
両公報等に示されているように公知である。
その一例として、ジブを垂下、捻転、引上げの各工程を
経て張出す所謂ジブツイスト方式をとるクレーンの場合
を第10図〜第13図によって簡単に説明する。
伸縮ブーム1における先端ブーム12の先端部(ブームヘ
ッド)12aの左右両側面にジブ取付軸13,14が設けられる
一方、ジブ2の基端部左右両側にジブ取付軸13,14に対
して着脱自在に連結される連結部21,22が設けられる。
この両連結部21,22のうち、ジブ張出し状態での左側
(運転室から見て左側、以下の左右方向性について同
じ)の連結部21は、その軸心xまわりに回転自在に構成
される。
ジブ2は、不使用時には第10,11図に示すように、左側
連結部21が下側、右側連結部22が上側となる竪置き姿勢
で、ブーム1における基本ブーム11の左右一側面に格納
される。このとき、左側連結部21が左側ジブ取付軸13に
係合している。
この状態からジブ2を張出すときは、左側連結部21を左
側ジブ取付軸13に連結した後、ジブ2をこの連結点を支
点として、鉛直に垂下させ(第12図の状態)、次いでほ
ぼ270°捻転させて右側連結部22を右側ジブ取付軸14に
係合させ、さらに図示しないワイヤロープで引上げ、最
後にサスペンションロッド3で張出し位置に支持する
(第13図の状態)という手順をとる。
また、ジブ2を格納するときは、上記手順を逆にたどっ
て第12図の垂下状態とした後、ジブ2をジブガイド機構
によってブーム側面に引寄せる。
このジブガイド機構を説明すると、ジブ2側にブラケッ
ト23を介してガイドローラ24が取付けられる一方、基本
ブーム11の先端部側面にジブガイド4が設けられてい
る。
このジブガイド4は、ブーム水平状態でブーム基端側に
向かって昇り傾斜となる傾斜ガイドレール41と、この傾
斜ガイドレール41の先端からブーム基端方向に延びる水
平ガイドレール42とから成り、第12図のジブ垂下状態で
ブーム1を縮小させると、ジブ側のガイドローラ24がこ
のジブガイド4の傾斜ガイドレール41内を移動して水平
ガイドレール42に至る。このローラ24とジブガイド4と
のジブガイド作用により、ジブ2が第10,11図に示すよ
うにブーム側面に引寄せられて格納位置にセットされ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、ホイール式クレーンにおいては、ブーム1が
車体前方にオーバーハングした状態で走行するため、元
々前部の軸重が後部軸重よりも大きくなり、軸重バラン
スが悪いという事情がある。
ところが、従来装置によると、ジブ2を、前記したよう
にジブガイド機構によってブーム側面に引寄せた位置の
まま格納するため、ジブ重量がブーム先端側に多くかか
る結果、前部軸重が益々大きくなり、軸重バランスがな
お悪くなるという欠点があった。
また、ジブ2によってブーム重心がブーム先端側に移動
するため、ジブ格納状態でのクレーン作業時に転倒モー
メントが大きくなり、その分、クレーン能力が低下する
こととなっていた。
そこで本考案は、ジブを従来よりもブーム基端側の位置
に格納することができ、これによりクレーン走行時の軸
重バランスの改善、クレーン能力の向上を実現すること
ができるホイール式クレーンのジブ格納装置を提供する
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、ジブがブーム横側面に格納され、このジブ
は、基端部がブーム先端部に連結された状態で、この連
結点を支点とする垂下および引上げ工程を経てブーム先
端に張出されるホイール式クレーンにおいて、ジブ格納
時にジブの先端側をブーム横側面に支持するジブ先端側
支持機構と、ジブの基端側をブーム横側面に支持するジ
ブ基端側支持機構とを備え、この両側ジブ支持機構は、
ジブ側に設けられた被ガイド部材と、ブーム側に設けら
れたガイド部材とから成り、このガイド部材は、上記被
ガイド部材をブーム長さ方向に移動案内して、ジブを、
上記基端部がブーム先端部に連結される仮格納位置と、
この仮格納位置からブーム基端側にずれた格納位置との
間で移動可能に支持するように構成され、かつ、ジブを
上記格納位置でブーム横側面に固定するジブ固定手段を
具備してなるものである。
また本考案は、ジブツイスト方式をとるホイール式クレ
ーン、すなわち、ジブがブーム横側面に格納され、この
ジブは、基端部左右いずれか一側がブーム先端部に連結
された状態で、この連結点を支点とする垂下、捻転、引
上げの各工程を経てブーム先端に張出されるホイール式
クレーンにおいて、ジブ格納時にジブの先端側をブーム
横側面に支持するジブ先端側支持機構と、ジブの基端側
をブーム横側面に支持するジブ基端側支持機構とを備
え、この両側ジブ支持機構は、ジブ側に設けられた被ガ
イド部材と、ブーム側に設けられたガイド部材とから成
り、このガイド部材は、上記被ガイド部材をブーム長さ
方向に移動案内して、ジブを、上記基端部左右いずれか
一側がブーム先端部に連結される仮格納位置と、この仮
格納位置からブーム基端側にずれた格納位置との間で移
動可能に支持するように構成され、かつ、ジブを上記格
納位置でブーム横側面に固定するジブ固定手段を具備し
てなるものである。
さらに本考案は、上記構成において、ジブを仮格納位置
と格納位置との間で移動させる流体圧シリンダを具備す
るものである。
また本考案は、上記構成において、ジブ基端側支持機構
のガイド部材が、ブーム水平状態でブーム基端側に向か
って昇り傾斜となる傾斜ガイドレールと、この傾斜ガイ
ドレールの先端から水平に延びる水平ガイドレールとに
よって構成されたものである。
〔作用〕
この構成により、ジブを、従来のジブ格納位置である仮
格納位置よりも後方(ブーム基端側)にシフトバックし
て格納することができる。従って、ジブ格納状態でのブ
ーム重心をブーム基端側にずらせることができるため、
走行時の軸重バランスを改善できるとともに、ジブ格納
状態でのクレーン作業時の転倒モーメントを小さくして
クレーン能力を高めることができる。
また、ジブの移動を流体圧シリンダで行なわせる請求項
3の構成により、とくに大形ジブが用いられる大形クレ
ーンにおいてジブの格納作業が容易となる。
さらに、ガイド部材が傾斜ガイドレールと水平ガイドレ
ールとから成る請求項4の構成とすることにより、ジブ
の格納位置への移動時に、ジブ基端側が傾斜ガイドレー
ルによって上方移動するリフトアップ機能が果されるた
め、ジブが従来よりも上方位置に格納される。従って、
ジブ格納状態でのブーム下方へのジブ突出量を減少させ
てクレーン走行時の前方視界を改善することができる。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図乃至第9図によって説明する。
なお、各図において、第10図〜第13図に示す部分と同一
部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略す
る。また、各図に示した実施例では、ジブツイスト方式
をとるクレーンを例にとっている。
第1実施例(第1図〜第7図参照) 基本ブーム11の先端側側面には、第10図〜第13図に示す
ジブガイド4に相当するジブ引寄せ用の第1ジブガイド
5と、ジブ基端側支持機構を構成する第2ジブガイド6
とが連続して設けられている。
第1ジブガイド5は、ブーム水平状態でブーム基端側に
向かって昇り傾斜となる第1傾斜ガイドレール51と、こ
の第1傾斜ガイドレール51の先端からブーム基端方向に
水平に延びる第1水平ガイドレール52とから成り、ジブ
格納操作時に、第7図に示すジブ垂下状態でブーム1を
縮小させることにより、ジブ2側のガイドローラ24がこ
の第1ジブガイド5中を移動して基本ブーム11の側面に
引寄せられる。
第1図および第2図はこのジブ引寄せ状態(以下、この
状態を仮格納状態、同状態でのジブ位置を仮格納位置と
いう)を示している。
第2ジブガイド6は、第1ジブガイド5同様、ブーム水
平状態でブーム基端側に向かって昇り傾斜となる第2傾
斜ガイドレール61と、この第2傾斜ガイドレール61の先
端からブーム基端方向に延びる第2水平ガイドレール62
とから成り、第1ジブガイド5の先端(第1水平ガイド
レール52の先端)から連続して設けられている。
第3図はジブ2をこの仮格納位置から後方(ブーム基端
方向、以下同じ)に移動させて最終的に格納した状態
(以下、この状態を格納状態、同状態でのジブ位置を格
納位置という)を示し、ジブ基端側が仮格納位置と格納
位置とに跨ってこの第2ジブガイド6とガイドローラ24
とによって支持される。
一方、ジブ2の先端側は、ジブ先端側支持機構7により
両位置に跨って支持される。
このジブ先端側支持機構7を説明すると、ブーム側のガ
イド部材として、基本ブーム11の基部側面に上下一対の
ガイド枠71,71がブーム水平状態で水平となるように設
けられ、この両ガイド枠71,71に、スライドフレーム72
に設けられた上下一対の転輪73,73(第5図に示す)が
嵌め込まれている。こうして、スライドフレーム72がガ
イド枠71,71に沿って前後移動しうるようになってい
る。
また、ジブ2側には、ジブ先端部における格納状態での
上面に、係合ピン74がブラケット75を介して後向きに取
付けられている。この係合ピン74は、ジブ2が第7図に
示す垂下状態からガイドローラ24と第1ジブガイド5と
によるジブ引寄せ作用によって仮格納位置にセットされ
たときに、スライドフレーム72に前方から嵌まり込むよ
うになっている。
なお、第5図に示すように、スライドフレーム72および
係合ピン74には仮格納状態で上下方向に合致する連結孔
72a,74aが設けられ、この合致した連結孔72a,74aに連結
ピン76が挿入されることにより、係合ピン74(ジブ2)
とスライドフレーム72とが一体に連結される。
8はジブ2を仮格納位置と格納位置との間で移動させる
流体圧シリンダとしての油圧シリンダ(以下、ジブ移動
シリンダという)で、そのシリンダチューブ81が、基本
ブーム11の基端部側面におけるガイド枠71,71よりも後
方位置にブーム水平状態で水平となるように固定され、
ロッド端がスライドフレーム72に取付けられている。従
って、この油圧シリンダ8の伸縮作動により、スライド
フレーム72がガイド枠71,71に沿って前後に移動する。
ジブ移動シリンダ8は、第1,2図に示すジブ仮格納状態
では伸長状態となっている。
この状態で、スライドフレーム72とこれに嵌まり込んだ
ジブ2側の係合ピン74とを連結ピン76により連結して、
スライドフレーム72とジブ2とを一体に連結した後、ジ
ブ移動シリンダ8を縮小させると、ジブ2が、先端側が
係合ピン74、スライドフレーム72、転輪73,73を介して
ガイド枠71,71に支持され、基端側がガイドローラ24を
介して第2ジブガイド6に支持されつつ後方に移動す
る。
これにより、ジブ2が仮格納位置(従来の格納位置)か
ら後方にシフトバックした第3図に示す格納位置に格納
される。従って、このジブ格納状態で、ブーム重心が従
来の場合より後方に位置するため、クレーン走行時の前
後の軸重バランスが大幅に改善される。また、ブーム重
心がブーム後方に移動することにより、ブーム1による
クレーン作業時の転倒モーメントが小さくなるため、そ
の分、クレーン能力が高められる。
また、ジブ2は、第2ジブガイド6の傾斜ガイドレール
61とガイドローラ24とによるガイド作用によって後方移
動しながら上方にも移動(リフトアップ)するため、ジ
ブ2が仮格納位置よりも高位置で格納される。従って、
この格納状態でブーム下方からのジブ2の突出量を減少
(最良では突出量零の状態)させることができるため、
クレーン走行時の前方視界が良いものとなる。
ジブ2は、格納位置で先端側がジブ移動シリンダ8によ
って前後方向に固定されると同時に、中間部がジブ固定
機構9によって固定される。
このジブ固定機構9は、ジブ格納状態でのジブ中間部下
側で上下に一致するように基本ブーム11およびジブ2の
双方に設けられたブラケット91,92と、これらを連結す
る固定ピン93とによって構成され、この固定機構9によ
り、クレーン走行中のとくにジブ下側の動きが防止され
る。
第2実施例(第8図および第9図参照) クレーン走行時にジブ2が前方視界の妨げとならないよ
うに、ジブ2をできるだけブーム側面の上方位置に格納
する手段として、本出願人の出願にかかる実開昭63-173
181号公報に示されているように、ジブ基端部における
格納状態でのジブ下辺部の下方に、左側連結部21とは別
に左側第2連結部としての連結具を設けることが公知と
なっている。
第2実施例は、この連結具を用いるジブを適用対象とし
ている。第1実施例との相違点のみを説明すると、ジブ
基端部における格納状態での下辺部の下側に、箱状のブ
ラケット101が設けられ、このブラケット101にロッド10
2が前後スライド自在でかつロッド軸心まわりに回転自
在に支持され、このロッド102の先端に連結具100が取付
けられている。
この点の構成および作用は公知につき、細かな説明は省
略して要点のみを説明すると、連結具100はジブ2の張
出し、格納操作時に左側ジブ取付軸21に係合連結され、
この連結点を支点としてジブ2が、張出し時には垂下、
捻転、引上げの各工程、格納時にはこれと逆の垂下、捻
転、引寄せの各工程で操作される。
第8図は、ジブ2をブーム側面に引寄せた仮格納状態を
示し、この状態から第1実施例と同様に、第2ジブガイ
ド6とガイドローラ24とから成るジブ基端側支持機構、
およびジブ先端側支持機構7によりジブ2を支持しなが
ら、ジブ移動シリンダ8によってジブ2を後方移動させ
て第9図の格納状態とする。
ところで、このジブ構成によると、ジブ2は、引寄せ支
点がジブ下辺部よりも下方にあることで、仮格納状態で
すでに第1実施例の仮格納状態よりも上方に位置するた
め、このまま水平に後方移動させるだけでもクレーン走
行時の前方視界は十分良いものとなる。
従って、このジブ構成をとる場合、第1および第2両実
施例の第2ジブガイド6に代えて、第1ジブガイド5の
水平ガイドレール52をジブ2のシフトバック分だけ後方
に延長させても、前方視界の点では従来と比較して十分
な効果を得ることができる。
ただし、こうした場合、ジブ格納状態で、わずかとはい
えブラケット101、ロッド102、連結具100がブーム下方
に突出するため、これらをも前方視界から除く意味で、
両実施例のように第2ジブガイド6を設けるのが望まし
いことはいうまでもない。
その他の実施例 (I)上記実施例では、ジブ2の仮格納位置と格納位置
との間の移動をジブ移動シリンダ8で行なう構成とした
が、とくに小形軽量ジブの場合には、このジブ移動を人
力で行なうようにしてもよい。あるいは、ジブ仮格納
後、ジブ基端部の左側連結部21または連結具100をブー
ム1のジブ取付軸21から外した状態で、ブーム1を少し
起こしてジブ自重によりジブ2を後方移動させるように
してもよい。
(II)上記実施例では、ジブ側のガイドローラ24と第1
ジブガイド5、それにブーム伸縮力を用いてジブ2をブ
ーム側面に引寄せる方式をとる場合を例にとったが、た
とえば特公昭63-3827号公報に示されているように、こ
のジブ2の引寄せ操作をワイヤロープで行なうようにし
てもよい。
この場合、第1ジブガイド5は、ガイドローラ24を第2
ジブガイド6の入口に導くための単なる円弧状に形成す
るか、あるいは全く省略してもよい。
(III)本考案は、上記実施例で示したジブツイスト方
式をとるクレーンだけでなく、特開昭59-86591号および
同61-2693号両公報に示されているように、ジブ横抱き
格納・下張出し方式の他の例として、ジブをブーム側面
から下面にまわり込ませた後、垂下、引上げの工程を経
て張出し、これと逆の手順で格納する方式をとるクレー
ンにも適用することができる。
〔考案の効果〕
上記のように本考案によるときは、ジブ下張出し方式に
よってジブを張出し、格納するホイール式クレーンにお
いて、ジブ格納時に、ジブを、ジブ基端側および先端側
両支持機構によって支持しながら、仮格納位置から、こ
の仮格納位置よりブーム基端側にずれた格納位置まで移
動させうるように構成したから、ジブを従来の位置より
もシフトバックして格納することができる。従って、ジ
ブ格納状態でのブーム重心をブーム基端側に移動させる
ことができるため、クレーン走行時の前後の軸重バラン
スを改善できるとともに、ジブ格納状態でのクレーン作
業時の転倒モーメントを小さくしてクレーン能力を高め
ることができる。
また、ジブの移動を流体圧シリンダで行なわせる請求項
3の構成により、とくに大形ジブが用いられる大形クレ
ーンにおいてジブの格納作業が容易となる。
さらに、ガイド部材が傾斜ガイドレールと水平ガイドレ
ールとから成る請求項4の構成とすることにより、ジブ
の格納位置への移動時に、ジブ基端側が傾斜ガイドレー
ルによって上方移動するリフトアップ機能が果されるた
め、ジブが従来よりも上方位置に格納される。従って、
ジブ格納状態でのブーム下方へのジブ突出量を減少させ
てクレーン走行時の前方視界を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示すジブ仮格納状態の側
面図、第2図は同平面図、第3図は同ジブ格納状態の側
面図、第4図は第3図の一部拡大図、第5図は第4図V
−V線断面図、第6図は第3図VI-VI線拡大断面図、第
7図は同実施例におけるジブ格納時のジブ引寄せ工程を
示す側面図、第8図は本考案の第2実施例を示すジブ仮
格納状態、第9図は同ジブ格納状態の各側面図、第10図
は従来例を示すジブ格納状態の側面図、第11図は同平面
図、第12図は同ジブ張出し(格納)操作途中の側面図、
第13図は同ジブ張出し状態の側面図である。 1……ブーム、11……同ブームの基本ブーム、12……同
先端ブーム、13,14……同ブームのジブ取付軸、21,22…
…ジブ基端部の連結部、6……ジブ基端側支持機構を構
成するブーム側ガイド部材としての第2ジブガイド、61
……同ジブガイドの傾斜ガイドレール、62……同水平ガ
イドレール、24……同ジブ側の被ガイド部材としてのガ
イドローラ、7……ジブ先端側支持機構、71,71……同
機構を構成するブーム側ガイド部材としてのガイド枠、
72……同ジブ側被ガイド部材としてのスライドフレー
ム、73,73……同フレームの転輪、74……同係合ピン、7
5……同ピン取付用ブラケット、76……スライドフレー
ムと係合ピンとを連結する連結ピン、8……ジブ移動用
油圧シリンダ、9……ジブ固定機構、100……ブームに
対する連結部としての連結具。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジブがブーム横側面に格納され、このジブ
    は、基端部がブーム先端部に連結された状態で、この連
    結点を支点とする垂下および引上げ工程を経てブーム先
    端に張出されるホイール式クレーンにおいて、ジブ格納
    時にジブの先端側をブーム横側面に支持するジブ先端側
    支持機構と、ジブの基端側をブーム横側面に支持するジ
    ブ基端側支持機構とを備え、この両側ジブ支持機構は、
    ジブ側に設けられた被ガイド部材と、ブーム側に設けら
    れたガイド部材とから成り、このガイド部材は、上記被
    ガイド部材をブーム長さ方向に移動案内して、ジブを、
    上記基端部がブーム先端部に連結される仮格納位置と、
    この仮格納位置からブーム基端側にずれた格納位置との
    間で移動可能に支持するように構成され、かつ、ジブを
    上記格納位置でブーム横側面に固定するジブ固定手段を
    具備してなることを特徴とするホイール式クレーンのジ
    ブ格納装置。
  2. 【請求項2】ジブがブーム横側面に格納され、このジブ
    は、基端部左右いずれか一側がブーム先端部に連結され
    た状態で、この連結点を支点とする垂下、捻転、引上げ
    の各工程を経てブーム先端に張出されるホイール式クレ
    ーンにおいて、ジブ格納時にジブの先端側をブーム横側
    面に支持するジブ先端側支持機構と、ジブの基端側をブ
    ーム横側面に支持するジブ基端側支持機構とを備え、こ
    の両側ジブ支持機構は、ジブ側に設けられた被ガイド部
    材と、ブーム側に設けられたガイド部材とから成り、こ
    のガイド部材は、上記被ガイド部材をブーム長さ方向に
    移動案内して、ジブを、上記基端部左右いずれか一側が
    ブーム先端部に連結される仮格納位置と、この仮格納位
    置からブーム基端側にずれた格納位置との間で移動可能
    に支持するように構成され、かつ、ジブを上記格納位置
    でブーム横側面に固定するジブ固定手段を具備してなる
    ことを特徴とするホイール式クレーンのジブ格納装置。
  3. 【請求項3】ジブを仮格納位置と格納位置との間で移動
    させる流体圧シリンダを具備することを特徴とする請求
    項1または2記載のホイール式クレーンのジブ格納装
    置。
  4. 【請求項4】ジブ基端側支持機構のガイド部材が、ブー
    ム水平状態でブーム基端側に向かって昇り傾斜となる傾
    斜ガイドレールと、この傾斜ガイドレールの先端からブ
    ーム基端側に水平に延びる水平ガイドレールとによって
    構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のホイール式クレーンのジブ格納装置。
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