JP6195775B2 - クレーン車のジブ格納装置 - Google Patents

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本発明は、多段式ブームの先端部を構成する先端側ブームに基部を枢着されたジブを基部側ブームの下面に格納するようにしたクレーン車のジブ格納装置に関する。
基部側ブームの下面にジブを格納するようにしたクレーン車のジブ格納装置としては、例えば、特許文献1に開示されるジブ張出・格納装置が既に公知である。
このジブ張出・格納装置は、基部側ブームの先端寄りの一側に基部側ブームと斜交して前方に延出するガイドを設ける一方、ジブを張り出した際に下面となるジブの一側に案内ローラ用サポートを介して案内ローラを回転自在に軸支した構成を有するものである。
案内ローラとガイドとの位置関係は、基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ先端側ブームを基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出させてジブを先端側ブームの先端に自由状態で垂下させた状況で、案内ローラがガイド先端位置の上方に位置するように調整されている。
従って、この状態から先端側ブームを縮小していけば、まず、先端側ブームと共に下降するジブに取り付けられた案内ローラが徐々に下降してガイドの先端部上面に当接する。
そして、先端側ブームを更に縮小すると、ガイドの上面によって移動経路を規制された案内ローラがガイドに沿って転動しながら基部側ブームの下面に徐々に接近し、最終的には、案内ローラ用サポートを介して案内ローラを取り付けられたジブそのものが基部側ブームの下面に密着する位置まで引き寄せられて、基部側ブームの下面に格納されることになる。
特許文献1に最初に添付された図3からすると、このジブ張出・格納装置においては、先端側ブームの先端に基部を枢着されたジブが、其の枢着位置を支点としてジブの先端を基部側ブームの一側面から側方に突出させて斜交した状態で基部側ブームの下面に格納されるものと思われるが、基部側ブームと斜交して前方に延出するガイドが基部側ブームの幅方向に傾斜または屈曲しているとの記載は文章中にも図面中にも見だせないので、ジブは、先端側ブームの先端に自由状態で垂下された際にジブがとる姿勢、要するに、先端側ブームの先端を左右から挟むようにして構成されたジブの二股状の基部のうちの何れか一方のみを支持して垂下された際にジブがとる自然姿勢であって、僅かに左右方向に傾いた姿勢を其のまま維持して基部側ブームの下面に引き寄せられるものと推測される。
従って、特許文献1に開示されるジブ張出・格納装置にあっては、ジブの先端を基部側ブームの一側面から側方に突出させて斜交した状態で基部側ブームの下面にジブを格納すること自体は可能であっても、基部側ブームに対し設計上の所望角度でジブを斜交させて格納することができないといった不都合がある。
その理由は、先端側ブームの先端を両側から挟むようにして構成されたジブの二股状の基部のうちの何れか一方のみを支持してジブを自然状態で垂下した際にジブがとる自然姿勢を維持したままジブが基部側ブームに引き寄せられるからである。
また、ジブが長くなればなるほどジブを自然状態で垂下した際のジブの左右方向の傾きは小さくなるので、長尺のジブを使用する際には、ジブの先端が基部側ブームの一側から突出する程度にジブを斜交させることさえ困難となる場合も想定され得る。
大型のクレーン車にあっては基部側ブームの周辺にも十分なスペースがあるので、基部側ブームの下面に格納されるジブの姿勢については必ずしも問題とならないが、比較的小型のクレーン車の場合にあっては、基部側ブームを立ち上げるブーム起伏シリンダとジブとの干渉を避けるためにジブを基部側ブームに対して斜交させた状態で格納する必要性が高い。
従って、基部側ブームに対してジブを必要量だけ斜交させることのできない構成は、小型のクレーン車には向かない。
また、ジブに案内ローラを取り付けるための案内ローラ用サポートがジブを張り出した際にジブの下面側に位置するため、この突出部分がジブの取り回しに際して邪魔になるといった恐れもある。
基部側ブームの下面にジブを格納するようにしたクレーン車のジブ格納装置の他の例としては、例えば、特許文献2に開示されるジブ格納装置が公知である。
このジブ格納装置は、先端側ブームの先端に揺動部材を枢着し、基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げた状態で主巻ワイヤの巻き取りによってメインフックを上昇させ、メインフックを揺動部材に押し当てて揺動部材を揺動させ、揺動部材の揺動をジブに伝達することにより揺動部材と共にジブを揺動させて基部側ブームの裏面に引き寄せて格納する構成を有するもの、即ち、基部側ブームの直下にジブを格納するものであり、ジブの先端が基部側ブームの一側面から側方に突出するように斜交させた状態で基部側ブームの下面にジブを格納するといった機能は特に備えおらず、専ら大型のクレーン車のための構成である。
また、揺動部材の揺動に際しては先端側ブームに対する揺動部材の枢着位置が揺動の支点となり、揺動部材に当接するメインフックの位置が力の作用点となるが、支点と作用点との離間距離が非常に短いため、メインフックを取り付けた主巻ワイヤを巻き取るウインチに十分な出力がないと、特に、長尺のジブを枢着したような場合に、ジブを基部側ブームに引き寄せることが難しくなる。
主巻ワイヤを巻き取るウインチの出力が小さな場合であってもメインフック側のシーブにおけるワイヤの巻き掛け数を増大させて減速比を大きくすればジブの引き寄せは可能となるが、メインフックを利用した本来の懸吊作業の作業効率が低下する不都合が生じる。
従って、このような構成は、主巻ワイヤを巻き取るウインチに十分な出力が期待できないクレーン車、言い換えれば、小型のクレーン車には余り向かない。
更に、前述した特許文献1のジブ張出・格納装置と同様にジブを基部側ブームに対して斜交させた状態で格納することが難しいこと、つまり、ジブとブーム起伏シリンダとの干渉を避けることが難しいことも、小型のクレーン車に向かない理由となる。
一方、小型のクレーン車に適したジブ格納装置としては、特許文献3に開示されるように、基部側ブームの側面に沿ってジブを格納するようにしたものが知られている。
このジブ格納装置は、ジブに設けられた第1のガイド手段と第1のガイド手段に対して係脱可能に設けられた基部側ブームの第2のガイド手段とを備え、基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げて先端側ブームをジブ振り出し位置まで突出させた状態で先端側ブームの縮小動作を実施することによって第1のガイド手段と第2のガイド手段との間に相対移動を生じさせ、この相対移動に伴う第1のガイド手段と第2のガイド手段との間の当接状態の変化を利用して、ジブの枢着位置を支点としてジブの先端が基部側ブームの一側面から側方に突出するようにジブの姿勢を斜交状態に変化させながらジブを基部側ブームの下面に引き寄せて基部側ブームの下面に一旦ジブを位置決めした後、更に、基部側ブームの下面に位置決めされたジブを基部側ブームの一側面に移動させることによってジブの格納を完了させるようにしている。
なお、一般的なクレーン車のレイアウトとしては車両運転用とブーム作業用を兼ねるキャビンが車両の右側に配置され、ブームは車両の中心軸からオフセットして僅かに左側に配置されることになるので、ジブを格納する基部側ブームの一側面としては基部側ブームの左側面が利用されることになる。
特許文献3に開示されるジブ格納装置にあっては、基部側ブームの下面にジブを位置決めするまでの動作が第1のガイド手段と第2のガイド手段との当接状態の変化を利用して行なわれるので、前述した特許文献1,2に開示されたジブ張出・格納装置やジブ格納装置とは異なり、第1,第2のガイド手段の構造、特に、第1のガイド手段における当接部材の形状や寸法を工夫することにより、基部側ブームに対し所望する角度でジブを斜交させて基部側ブームの下面にジブを位置決めすることが可能となるので、ジブとブーム起伏シリンダとの干渉を確実に防止することができる。
しかし、これをスラントブーム型のクレーン車に利用すると、ジブが基部側ブームの一側面に沿って格納されることになるので、クレーン車を走行させる際の左前方の下方視界がジブによって遮られるといった若干の弊害や左右方向の車両重量バランスが僅かに崩れるといった若干の弊害が生じる。
また、ジブを基部側ブームの下面に引き寄せて基部側ブームの下面に位置決めしてから更に基部側ブームの一側に移動させる構成であるため、ジブを基部側ブームの下面から一側面に移動させる段階では、ジブに設けられた第1のガイド手段と基部側ブームに設けられた第2のガイド手段との係合状態を必ず解除しておかなければならない。
特許文献3に開示されるジブ格納装置にあっては、先端側ブームの縮小動作によって第1のガイド手段と第2のガイド手段との間に相対移動を生じさせ、この相対移動で生じる第1のガイド手段と第2のガイド手段との当接状態の変化を利用してジブの姿勢を変化させながらジブを基部側ブームの下面にジブを引き寄せた後、更に、先端側ブームの縮小動作に伴って生じる第1のガイド手段と第2のガイド手段との間の相対移動を維持し、第1のガイド手段を第2のガイド手段から完全に離脱させて両者間の係合状態を解除するようにしている。
従って、基部側ブームの一側面に格納されるジブは各種の着脱可能ピンのみによって基部側ブームの一側面に固定されることになり、着脱可能ピンの挿し忘れによるジブの固定力の低下やジブの落下が懸念される。
特開2000−44173号公報 特許第4204907号 特許第4191955号(段落0046)
そこで、本発明の目的は、基部側ブームを立ち上げるブーム起伏シリンダとジブとの干渉を避けられるようにジブを基部側ブームに対して斜交させた状態で基部側ブームの下面にジブを格納することができ、基部側ブームに格納されたジブの落下も未然に防止することのできるクレーン車のジブ格納装置を提供することにある。
本発明におけるクレーン車のジブ格納装置は、多段式ブームの先端部を構成する先端側ブームの先端に基部を枢着されたジブを其の枢着位置を支点としてジブの先端が前記多段式ブームの基部を構成する基部側ブームの一側面から側方に突出するように斜交させた状態で基部側ブームの下面に格納するようにしたクレーン車のジブ格納装置であり、前記目的を達成するため、特に、
前記ジブを格納した状態で前記基部側ブームの他側面に対応する前記ジブの基部寄りの一側面に、前記ジブを格納した状態で前記基部側ブームに沿う方向に延びるジブ格納ガイドが固設される一方、
前記ジブを格納した状態で前記ジブ格納ガイドの固設位置に対応する前記基部側ブームの先端寄りの前記他側面には、少なくとも、格納された前記ジブのジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの外側面に少なくとも其の一部が当接する第一面と格納された前記ジブのジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの下面に少なくとも其の一部が当接する第二面とを備えたブーム側格納ガイドが固設され、
前記ジブ格納ガイドには、ジブ基部側寄りの前記外側面に連絡し前記ジブに接近する方向に傾斜して延びる第一押圧面とジブ基部側寄りの前記下面に連絡して該ジブ格納ガイドの上面に接近する方向に傾斜して延びる第二押圧面とを有する先端ガイド部が、前記基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ前記先端側ブームを前記基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出させて前記ジブを前記先端側ブームの先端に自由状態で垂下させた状況下において、前記ブーム側格納ガイドの第一面よりも基部側ブームの前記一側面寄りで、且つ、前記ブーム側格納ガイドの第二面よりも基部側ブームの上面寄りであって、しかも、前記ブーム側格納ガイドの第一面および第二面よりも上方の位置に其の最先端部が位置するようにして形成されていることを特徴とした構成を有する。
以上の構成において、ジブを格納する場合には、まず、多段式ブームを縮小して基部側ブームを下限の揺動限界まで倒し、ジブの先端と先端側ブームの先端とを接続する公知のテンションロッドを外して先端側ブームの先端に基部を枢着されたジブを揺動自在な状態とし、基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げて先端側ブームが基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出した状態とする。
ジブの基部寄りの一側面に固設されたジブ格納ガイドの一部を形成する先端ガイド部は、ジブ基部側寄りの外側面に連絡してジブに接近する方向に傾斜して延びる第一押圧面とジブ基部側寄りの下面に連絡してジブ格納ガイドの上面に接近する方向に傾斜して延びる第二押圧面とを有し、これらの第一押圧面と第二押圧面を備えた先端ガイド部の最先端部は、基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ先端側ブームを基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出させてジブを先端側ブームの先端に自由状態で垂下させた状況下において、ジブ格納ガイドの固設位置に対応する基部側ブームの先端寄りの他側面に固設されたブーム側格納ガイドの第一面よりも基部側ブームの一側面寄りで、且つ、ブーム側格納ガイドの第二面よりも基部側ブームの上面寄りであって、しかも、ブーム側格納ガイドの第一面および第二面よりも上方の位置に其の最先端部が位置するように形成されているので、先端側ブームを基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出させて基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げた現状況下では、ジブ側に固設されたジブ格納ガイドにおける先端ガイド部の最先端部が、基部側ブームに固設されたブーム側格納ガイドの第一面と第二面とが交差する位置の近傍であって、しかも、ブーム側格納ガイドの第一面および第二面よりも僅かに上方に位置することになる。
そして、この状態から先端側ブームの縮小を開始すると、先端側ブームと共に下降するジブに取り付けられたジブ格納ガイドが徐々に下降して、ジブ格納ガイドにおける先端ガイド部の一部を構成する第一押圧面すなわちジブ基部側寄りの外側面に連絡してジブに接近する方向に傾斜して延びる面がブーム側格納ガイドの第一面に当接を開始し、同様に、ジブ格納ガイドにおける先端ガイド部の一部を構成する第二押圧面すなわちジブ基部側寄りの下面に連絡してジブ格納ガイドの上面に接近する方向に傾斜して延びる面がブーム側格納ガイドの第二面に当接を開始する。
先端側ブームの縮小すなわちジブ格納ガイドの下降が進むにつれて傾斜を有するジブ格納ガイドの第一押圧面とブーム側格納ガイドの第一面との当接状態、および、傾斜を有するジブ格納ガイドの第二押圧面とブーム側格納ガイドの第二面との当接状態が変化する。
つまり、ジブ格納ガイドの第一押圧面がブーム側格納ガイドの第一面に徐々に乗り上げることによってジブが其の枢着位置を支点としてジブの先端を基部側ブームの一側面から外側に突出させる方向に徐々に振り出されて基部側ブームに対する斜交状態を徐々に変化させ、同様に、ジブ格納ガイドの第二押圧面がブーム側格納ガイドの第二面に徐々に乗り上げることによってジブが其の枢着位置を支点として基部側ブームの下面に向けて徐々に引き寄せられることになる。
そして、ジブ格納ガイドの第一押圧面がブーム側格納ガイドの第一面に完全に乗り上げた時点でジブの先端を基部側ブームの一側面から外側に突出させる方向のジブの姿勢変化が完了し、ジブ格納ガイドの第一押圧面に連絡したジブ格納ガイドのジブ基部側寄りの外側面がブーム側格納ガイドの第一面に当接を開始し、同様に、ジブ格納ガイドの第二押圧面がブーム側格納ガイドの第二面に完全に乗り上げた時点で基部側ブームの下面に向けてのジブの引き寄せが完了し、ジブ格納ガイドの第二押圧面に連絡したジブ格納ガイドのジブ基部側寄りの下面がブーム側格納ガイドの第二面に当接を開始する。
しかし、ジブ格納ガイドはジブを格納した状態で基部側ブームに対して全体として沿う向きでジブに固設されているので、先端側ブームの縮小によってジブ格納ガイドの外側面とブーム側格納ガイドの第一面との間やジブ格納ガイドの下面とブーム側格納ガイドの第二面との間に当接状態の変化が生じても、それによって側方へのジブの振り出し状況やジブの引き寄せ状況に変化が生じることはない。つまり、先端側ブームの縮小に応じて基部側ブームの長手方向に沿ってジブが下降するだけである。
そして、ジブ格納ガイドの外側面とブーム側格納ガイドの第一面との当接状態、および、ジブ格納ガイドの下面とブーム側格納ガイドの第二面との当接状態を維持したまま、先端側ブームの縮小が完了する。
基部側ブームに対するジブの斜交状態を特定するジブ格納ガイドの第一押圧面の傾斜やジブの長手方向に沿ってジブ格納ガイドの最先端部から起算される第一押圧面の長さは、自由に設計することができるので、先端側ブームの先端を左右から挟むようにして構成されたジブの二股状の基部のうちの何れか一方のみを支持して垂下された際にジブがとる自然姿勢である左右方向への傾きの制限を全く受けることなく、基部側ブームを立ち上げるブーム起伏シリンダとジブとの干渉を避けられるように、基部側ブームに対する設計上の所望角度でジブを強制的に斜交させて格納することができる。
また、メインフックや主巻きワイヤ等のワイヤを利用してジブの斜交姿勢の調整やジブの引き寄せを行なう構成ではないので、ウインチの出力の大小に関わりなくジブの斜交やジブの引き寄せを実現することができる。
しかも、ジブ格納ガイドの下面とブーム側格納ガイドの第二面との当接状態を維持したまま先端側ブームの縮小が完了し、基部側ブームの下面に斜交状態で格納されたジブは、ジブの基部寄りの一側面に固設されたジブ格納ガイドの下面と基部側ブームの先端寄りの他側面に固設されたブーム側格納ガイドの第二面を介して基部側ブームの先端部によって荷重の一部を支えられることになるので、格納状態にあるジブを基部側ブームに対して少なくとも上下方向に強固に固定することができ、例えば、格納の際にジブを基部側ブームに固定する着脱可能ピンの内の幾つかに挿し忘れがあったような場合であっても、ジブの固定力の低下やジブの落下を免れることが可能となる。
更には、前記ブーム側格納ガイドの第一面が、前記基部側ブームの前記他側面と平行であって前記ジブを格納した状態の前記ジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの前記外側面に当接する直接当接面と該直接当接面におけるブーム先端寄りの端部に連絡し前記基部側ブームの前記一側面から離間する方向に傾斜して延びる誘導面とを備え、
前記ブーム側格納ガイドの第二面が、前記基部側ブームの下面と平行であって前記ジブを格納した状態の前記ジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの前記下面に当接する直接当接面と該直接当接面におけるブーム先端寄りの端部に連絡し前記基部側ブームの上面から離間する方向に傾斜して延びる誘導面とを備えた構成としてもよい。
このような構成を適用した場合、ジブ格納ガイドの外側面に当接する直接当接面に連絡した誘導面とジブ格納ガイドの下面に当接する直接当接面に連絡した誘導面を利用してジブ格納ガイドにおける先端ガイド部の移動経路を規制することができるので、ジブ格納ガイドの第一押圧面をブーム側格納ガイドの第一面における直接当接面つまりジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの外側面が当接する部分に、また、ジブ格納ガイドの第二押圧面をブーム側格納ガイドの第二面における直接当接面つまりジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの下面が当接する部分に容易に導くことができる。
従って、例えば、先端側ブームの先端に自由状態で垂下されたジブが振動しているような場合であっても振動の減衰を待つことなくジブの格納作業を素早く開始することができる。
また、ブーム側格納ガイドの第二面のうちジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの下面に当接する直接当接面は基部側ブームの下面と平行とされているので、基部側ブームに沿う方向に延びるジブ格納ガイドのジブ基部側寄りの下面と基部側ブームの下面に対して平行となるブーム側格納ガイドの第二面における直接当接面とが面接触することになり、ジブ格納ガイドの下面と基部側ブームの先端寄りの他側面に固設されたブーム側格納ガイドの第二面における直接当接面を介して格納状態にあるジブの荷重の一部を無理なく支えることができるようになる。
本発明におけるクレーン車のジブ格納装置は、ジブに固設されたジブ格納ガイドの第一押圧面と基部側ブームに固設されたブーム側格納ガイドの第一面との当接状態を先端側ブームの縮小動作によって変化させることで基部側ブームに対するジブの斜交状態を変化させるようにしているので、先端側ブームの先端に垂下された際にジブがとる自然状態での左右方向の傾きの制限を受けることなく、基部側ブームを立ち上げるブーム起伏シリンダとジブとの干渉が避けられるように、ジブを基部側ブームに対して斜交させた状態で基部側ブームの下面に格納することができる。
また、メインフックや主巻きワイヤ等のワイヤを利用してジブの斜交姿勢を変化させたりジブの引き寄せを行なったりする構成ではないので、ウインチの出力の大小に関わりなくジブの斜交やジブの引き寄せを実現することができる。
しかも、ジブ格納ガイドの下面とブーム側格納ガイドの第二面との当接状態を維持したまま先端側ブームの縮小が完了し、基部側ブームの下面に斜交状態で格納されたジブは、ジブに固設されたジブ格納ガイドの下面と基部側ブームに固設されたブーム側格納ガイドの第二面を介して基部側ブームの先端部によって荷重の一部を支えられることになるので、格納状態にあるジブを基部側ブームに対して少なくとも上下方向に強固に固定することができ、例えば、格納に際してジブを基部側ブームに固定する着脱可能ピンの内の幾つかに挿し忘れがあったような場合であっても、ジブの固定力の低下やジブの落下を免れることが可能となる。
また、ブーム起伏シリンダを避けてジブを基部側ブームの下面に密着して格納することができるので、特に、ジブを格納したブームを前傾させた姿勢で走行するスラントブーム型のクレーン車の場合にあっては、ブーム下面と車体側フレームとの間の隙間を小さくすることができ、走行時における左前方視界が向上する。
更に、ブーム側格納ガイドの第一面がジブ基部側寄りの外側面に当接する直接当接面と該直接当接面に連絡する誘導面とを備え、ブーム側格納ガイドの第二面がジブ基部側寄りの下面に当接する直接当接面と該直接当接面に連絡する誘導面とを備えた構成を採用した場合にあっては、ジブ格納ガイドの外側面に当接する直接当接面に連絡した誘導面とジブ格納ガイドの下面に当接する直接当接面に連絡した誘導面を利用してジブ格納ガイドにおける先端ガイド部の移動経路を規制することができるので、ジブ格納ガイドの第一押圧面をブーム側格納ガイドの第一面における直接当接面に、また、ジブ格納ガイドの第二押圧面をブーム側格納ガイドの第二面における直接当接面に容易に導くことができる。従って、例えば、先端側ブームの先端に自由状態で垂下されたジブが振動しているような場合であっても、振動の減衰を待つことなくジブの格納作業を素早く開始することが可能となり、ジブの格納作業の作業性を向上させることができる。
しかも、基部側ブームに沿う方向に延びるジブ格納ガイドの下面とブーム側格納ガイドの第二面における直接当接面とが面接触することになるので、ジブ格納ガイドの下面と基部側ブームの先端寄りの他側面に固設されたブーム側格納ガイドの第二面を用いて格納状態にあるジブの荷重の一部を無理なく支えることができる。
本発明を適用した一実施形態のクレーン車の外観についてブームを立ち上げた状態で示した側面図である。 ジブを装着して下面に格納したブームをクレーン車から取り外して手前上方から示した斜視図である。 ジブを取り外したブームとブームに固設されたブーム側格納ガイドをブームの手前下方から示した斜視図である。 ジブを装着して下面に格納したブームとブームに固設されたブーム側格納ガイドおよびジブに固設されたジブ格納ガイドをブームの手前上方から示した斜視図である。 ブームの先端部とブームに固設されたブーム側格納ガイドを拡大してブームの手前上方から示した斜視図である。 ブームに固設されたブーム側格納ガイドの構成を詳細に示した図で、図6(a)はブーム側格納ガイドをブームの手前側から見て示した正面図、図6(b)はブーム側格納ガイドをブームの側方から見て示した側面図、図6(c)はブーム側格納ガイドをブームの基部側から見て示した背面図である。 格納された状態にあるジブを基部の手前上方から示した斜視図である。 格納された状態にあるジブに取り付けられているジブ格納ガイドをジブの先端の手前下方から示した斜視図である。 ブームをジブ振り出し角度に立ち上げた状態で行われるジブの格納や振り出しの際の操作について説明した側面図で、図9(a)では先端側ブームを完全に縮小した状態について示し、また、図9(b)では先端側ブームを基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出させた状態について示している。 ブームをジブ振り出し角度に立ち上げた状態で行われるジブの格納や振り出しの際の操作について説明した作用原理図である。
次に、本発明を適用したクレーン車のジブ格納装置(以下、単にジブ格納装置という)の一実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のジブ格納装置を備えたクレーン車1の外観について多段式ブーム2を立ち上げた状態で示した側面図、図2はブーム2の先端部を構成する先端側ブーム2aの先端にジブ3の基部を装着してブーム2の基部を構成する基部側ブーム2eの下面に格納したブーム2をクレーン車1から取り外して手前上方から示した斜視図、図3はジブ3を取り外したブーム2とブーム2の基部側ブーム2eに固設されたブーム側格納ガイド4をブーム2の手前下方から示した斜視図、図4はジブ3の基部を先端側ブーム2aの先端に装着して基部側ブーム2eの下面に格納したブーム2とブーム2の基部側ブーム2eに固設されたブーム側格納ガイド4およびジブ3に固設されたジブ格納ガイド5をブーム2の手前上方から示した斜視図、図5は縮小状態にあるブーム2の先端部とブーム2の基部側ブーム2eに固設されたブーム側格納ガイド4を拡大してブーム2の手前上方から示した斜視図である。
また、図6はブーム2の基部側ブーム2eに固設されたブーム側格納ガイド4の構成を詳細に示した図で、図6(a)はブーム側格納ガイド4をブーム2の手前側から見て示した正面図、図6(b)はブーム側格納ガイド4をブーム2の側方から見て示した側面図、図6(c)はブーム側格納ガイド4をブーム2の基部側から見て示した背面図である。
更に、図7は図2に示されるようにして基部側ブーム2eの下面に格納された状態にあるジブ3を取り出して図2におけるブーム2の手前上方つまりジブ3の基部の手前上方から示した斜視図、図8は図2に示されるようにして基部側ブーム2eの下面に格納された状態にあるジブ3に取り付けられているジブ格納ガイド5を図2におけるブーム2の後方下方つまりジブ3の先端の手前下方から示した斜視図である。
図9はブーム2をジブ振り出し角度に立ち上げた状態で行われるジブ3の格納や振り出しの際の操作について説明した側面図で、図9(a)では先端側ブーム2aを完全に縮小した状態について示し、また、図9(b)では先端側ブーム2aを基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出させた状態について示している。
また、図10はブーム2をジブ振り出し角度に立ち上げた状態で行われるジブ3の格納や振り出しの際の操作についてブーム側格納ガイド4とジブ格納ガイド5の相対位置の関係から説明した作用原理図である。なお、図10中の符合5’と符合5”は何れもジブ格納ガイド5の仮想位置を示し、二点鎖線の両端矢印Sはジブ格納ガイド5の移動経路を表している。
クレーン車1は多段式ブーム2の基部を構成する基部側ブーム2eの下面にジブ3を格納したブーム2の仰角を0°以下とした前傾姿勢で走行するスラントブーム型のクレーン車であり、図1に示されるように、クレーン車1の車両本体6には、懸吊作業に際して車両本体6の安定を確保するためのアウトリガー7が取り付けられている。なお、図1中の符合42はメインフック、符合43はサブフックである。
ブーム2は、先端側ブーム2aと基部側ブーム2eの間に中間ブーム2b〜2dをテレスコピック状に介装して構成され図示しないブーム伸縮シリンダによって伸縮駆動される多段式ブームであり、その基部を構成する基部側ブーム2eの端部が、車両本体6に対して旋回可能とされた旋回胴9上に垂直面内で揺動可能に枢着され、基部側ブーム2eの下面に一端を枢着されると共に其の他端を旋回胴9上に枢着されたブーム起伏シリンダ45の伸縮動作によって上下方向に揺動されるようになっている。
車両運転用とブーム作業用を兼ねるキャビン10は旋回胴9上において車両進行方向を基準として右側に配置される一方、ブーム2は、旋回胴9上において車両本体6の中心軸からオフセットして僅かに左寄りに配置されている。なお、図1中の符合8は旋回胴9上においてキャビン10の後方に設置されたカウンターウェイトである。
ジブ3はブーム2の実質的な全長を延長するためのアタッチメントであり、先端側ブーム2aの先端に基部を枢着して取り付けられるようになっている。
また、ジブ3の使用時においては、ジブ3の先端と先端側ブーム2aの先端とを接続するテンションロッド11を取り付けることによって先端側ブーム2aを始めとするブーム2に対するジブ3の姿勢が保持される。先端側ブーム2aにおけるテンションロッド11の取り付け位置は、ジブ3の枢着位置よりも上方つまり先端側ブーム2aの上面寄りの位置である。
より具体的には、図3に示されるように、先端側ブーム2aには、其の先端の下部を左右に貫通するジブ枢着ピン12が取り付けられる一方、図7に示されるように、ジブ3の二股状の基部3a,3bの端部には、側面から見て略U字型を呈する溝14a,14bが形成されており、ジブ3の二股状の基部3aに設けられた溝14aがジブ枢着ピン12の一端部12a(図3中で手前側)に係合し、また、ジブ3の二股状の基部3bに設けられた溝14bがジブ枢着ピン12の他端部12b(図3中で後方側)に係合する。
そして、更に、図7に示される溝14a,14bの入り口壁部に設けられたピン穴13a,13bの各々に図示しないジブ固定ピンを挿通することで、ジブ枢着ピン12からのジブ3の脱落が防止され、ジブ3の基部3a,3bが先端側ブーム2aの先端に揺動自在に枢着される。
図7に示されるように、二股状の基部3a,3bに設けられた溝14a,14bの底の位置は左右の基部3a,3bで同等であるので左右の溝14a,14bの底をジブ枢着ピン12の両端部12a,12bに突き当てた状況下でジブ3がジブ枢着ピン12に対して直交した状態となるが、二股状の基部3bに設けられた溝14bの壁部は二股状の基部3aに設けられた溝14aの壁部に比べて長めに形成されているので、ジブ枢着ピン12にジブ3を自由状態で垂下した状況下にあっては、二股状の基部3aの側のジブ固定ピンのみがジブ枢着ピン12の一端部12aで支持される一方、二股状の基部3bの側のジブ固定ピンはジブ枢着ピン12の他端部12bに接触した状態となり、二股状の基部3bの位置が二股状の基部3aの位置に比べて極めて僅かに下方に移動する。つまり、図9(b)の方向性においてジブ3の先端すなわち下端部が手前側に向けて極めて僅かに振り出された状態となる。
この際に生じるジブ3の傾きの方向性は図2に示されるジブ3の斜交方向つまり格納時におけるジブ3の斜交方向と同様であるが、ジブ枢着ピン12にジブ3を自由状態で垂下した状況下で生じるジブ3の傾きは極めて僅かなものであるので、その傾斜状態を維持してジブ3を基部側ブーム2eに引き寄せたとしても、基部側ブーム2e下面に位置するブーム起伏シリンダ45を回避するに必要とされる斜交量には遠く及ばない。
この実施形態におけるジブ格納装置15は、図4に示される通り、ジブ3側に固設されたジブ格納ガイド5と基部側ブーム2e側に固設されたブーム側格納ガイド4によって構成される。
このうち、ジブ格納ガイド5は、図2に示されるようにして先端側ブーム2aの先端に基部を枢着したジブ3を其の枢着位置つまり基部3aの端部を支点としてジブ3の先端が基部側ブーム2eの一側面2e1から側方に突出するように斜交させて格納した状態において基部側ブーム2eに対して平行な方向に沿って延びる向きで、基部側ブーム2eの他側面2e2に対応するジブ3の基部、すなわち、二股状の基部3bの一側面に、図7に示されるようにして、ステー18を介してジブ3に対して一体に固設されている。
このジブ格納ガイド5は、図8に示されるように、ジブ基部側寄りの外側面5a1に連絡しジブ3に接近する方向に傾斜してジブ先端側に延びる第一押圧面5a2とジブ基部側寄りの下面5a3に連絡しジブ格納ガイド5の上面に接近する方向に傾斜してジブ先端側に延びる第二押圧面5a4とから成る先端ガイド部16を備える。
ジブ格納ガイド5は板状の鋼板を溶接して構成した中空体であり、第二押圧面5a4の先端は第一押圧面5a2の先端に比べて僅かにジブ先端側に向けて突出し、その接線を第二押圧面5a4に一致させて下に凸となる円弧を描く楔型の導入部形成用舌片17を形成する。
なお、ここで言う下面5a3とはジブ3を基部側ブーム2eの下面に格納した状態で下方に位置する側のジブ格納ガイド5の面であり、また、ジブ格納ガイド5の上面とはジブ3を基部側ブーム2eの下面に格納した際に上方に位置する側のジブ格納ガイド5の面である。
ジブ3の長手方向に沿ってジブ格納ガイド5の最先端部から起算した第一押圧面5a2の長さは、図8に示される通り、ジブ3の長手方向に沿ってジブ格納ガイド5の最先端部から起算した第二押圧面5a4の長さよりも短い。
一方、ブーム側格納ガイド4は、ジブ3を格納した状態でジブ格納ガイド5の固設位置に対応する基部側ブーム2eの先端寄りの他側面2e2において、図3〜図5に示されるようにして、正面から見た断面形状が略コの字型を呈するステー19を介して基部側ブーム2eに対して一体に固設されている。
この、ブーム側格納ガイド4は、図6(a)の正面図、図6(b)の側面図、図6(c)の背面図に示されるように、基部側ブーム2eの下面に格納されたジブ3のジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの外側面5a1に少なくとも其の一部が当接する第一面20と、格納されたジブ3のジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの下面5a3に少なくとも其の一部が当接する第二面21とを備える。
より具体的には、ブーム側格納ガイド4の第一面20は、図6(a)に示されるように、基部側ブーム2eの他側面2e2と平行であってジブ3を格納した状態のジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの外側面5a1に当接する直接当接面20aと、この直接当接面20aにおけるブーム先端寄りの端部すなわち図6(b)中の直接当接面20aの左側に連絡して図6(a)のように基部側ブーム2eの一側面2e1から徐々に離間する方向に傾斜してブーム先端に向けて延びる鋼板から成る誘導面20bとによって構成され、また、ブーム側格納ガイド4の第二面21は、図6(a)に示されるように、基部側ブーム2eの下面と平行であってジブ3を格納した状態のジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの下面5a3に当接する直接当接面21aと、この直接当接面21aにおけるブーム先端寄りの端部すなわち図6(b)中の直接当接面21aの左側に連絡して図6(a)のように基部側ブーム2eの上面から徐々に離間する方向に傾斜してブーム先端に向けて延びる鋼板から成る誘導面21bとによって構成される。
直接当接面20aは摩擦係数の小さな合成樹脂からなるスライダ部材22の表面で構成されるもので、このスライダ部材22は、ボルト&ナット等の通常の取り付け手段24を利用して断面形状が略コの字型のステー19の内側面に取り付けられている。同様に、直接当接面21aも摩擦係数の小さな合成樹脂からなる別のスライダ部材23の表面によって構成され、このスライダ部材23は、ボルト&ナット等の通常の取り付け手段25を利用して断面形状が略コの字型のステー19における下部屈曲部19aの上面に取り付けられている。
更に、この実施形態にあっては、ステー19から基部側ブーム2eの基部側に向けて突出するベースプレート取付片26が図6(b)および図6(c)に示されるようにしてステー19の背面に一体に固設されており、ジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の跳ね上がりを防止するためのストッパピン27を植設したベースプレート28が、ボルト等の通常の取り付け手段29,30を利用して固着されている。
ベースプレート取付片26およびベースプレート28はブーム側格納ガイド4における直接当接面20aと平行な姿勢を有する一方、ストッパピン27はジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの外側面5a1と直交し、且つ、ジブ格納ガイド5におけるジブ先端寄りの上面と平行を成す。
ジブ3を格納した状態のジブ格納ガイド5におけるジブ先端寄りの上面とストッパピン27との間、および、ジブ3を格納した状態のジブ格納ガイド5におけるジブ先端寄りの外側面5a1とベースプレート28の表面との間には、図6(b)および図6(c)に示されるように、一定の間隔が形成されるようになっている。
第一押圧面5a2と第二押圧面5a4から成るジブ格納ガイド5の先端ガイド部16は、図9(b)に示されるようにして基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ先端側ブーム2aを基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出させてジブ3を先端側ブーム2aの先端に自由状態で垂下させた状況下において、ブーム側格納ガイド4の第一面20の一部を構成する誘導面20bの上縁よりも基部側ブーム2eの一側面2e1寄り即ち図9(b)中で手前側寄りで、且つ、ブーム側格納ガイド4の第二面21の一部を構成する誘導面21bの上縁よりも基部側ブーム2eの上面寄り即ち図9(b)中で右側寄りであって、しかも、ブーム側格納ガイド4の第一面20の一部を構成する誘導面20bの上縁およびブーム側格納ガイド4の第二面21の一部を構成する誘導面21bの上縁よりも上方の位置に其の最先端部が位置するようにして形成されている。
この実施形態に関して更に厳密に言えば、先端ガイド部16の最先端部は、基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ先端側ブーム2aを基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出させてジブ3を先端側ブーム2aの先端に自由状態で垂下させた状況下において(図9(b)参照)、ジブ振り出し角度に立ち上げられた基部側ブーム2eに取り付けられているブーム側格納ガイド4の直接当接面20aの上縁が直接当接面21aの上縁に突き当たる位置(図6(a)中の点P1参照)と誘導面20bの上縁が誘導面21bの上縁に突き当たる位置(図6(a)中の点P2参照)を結ぶ線分を、誘導面20bの上縁および誘導面21bの上縁よりも僅かに上方に位置する仮想水平面上に投影した際に形成される線分上に位置することになる。なお、ここでいう「僅かに上方」の意味合いは、ジブ3が前後左右に揺れても先端ガイド部16の最先端部がブーム側格納ガイド4の誘導面20bの上縁や誘導面21bの上縁に引っ掛からない程度の上方と同意である。
基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ先端側ブーム2aを基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出させてジブ3を先端側ブーム2aの先端に自由状態で垂下させた際のブーム側格納ガイド4とジブ格納ガイド5との相対的な位置関係を図10におけるブーム側格納ガイド4とジブ格納ガイド5の位置5”で示す。
また、図2に示されるように、格納状態のジブ3の上面における先端寄りの位置には、基部側ブーム2eの一側面2e1における長手方向の略中央部にステー31を介して固設された先端テーパ状のジブ格納連結ピン32と係合する孔34(図7参照)を中心部に備えたジブ格納連結ブラケット33がジブ3に対して一体に固着して設けられている。
ジブ格納連結ピン32は図3に示されるようにテーパ状の先端を基部側ブーム2eの先端側に向けてステー31に固着されており、図2に示されるようにしてジブ3を基部側ブーム2eの下面に格納した状態でジブ格納連結ブラケット33の孔34に突入し、ジブ3を基部側ブーム2eに固定できるようになっている。
なお、図3中の符合44はブーム起伏シリンダ45の先端を基部側ブーム2eの下面に枢着するためのステープラーである。
更に、基部側ブーム2eの一側面2e1における先端寄りの位置には、図3に示されるように、基部側ブーム2eの下面から僅かに下方に突出するジブ格納連結ブラケット35が固着され、其の下端部にジブ格納連結ブラケット35を左右に貫通する孔36が形成される一方、ジブ3を格納した状況下で基部側ブーム2eの一側面2e1に対応するジブ3の一側つまり基部3aの上面側には、図7に示されるように、その先端を左右に貫通する孔37を備えたジブ格納連結ブラケット38が、ジブ3に対して一体に固着して設けられている。
基部側ブーム2eに設けられたジブ格納連結ブラケット35の孔36の位置とジブ3側に設けられたジブ格納連結ブラケット38の孔37の位置は図2に示されるようにしてジブ3を基部側ブーム2eの下面に格納した状態で一致し、この状態で図2に示されるようにしてジブ格納連結ブラケット38,35の孔37,36を貫通させて着脱可能ピン39を挿通することによってジブ3を基部側ブーム2eに固定できるようになっている。なお、この実施形態では、着脱可能ピン39として、ジブ3の格納後にジブ3のピン穴13a,13bから引き抜いた何れかのジブ固定ピンを利用するようにしている。
基部側ブーム2eに設けられたジブ格納連結ブラケット35は、小シーブ40を回転自在に軸支するピン41のステーとしても機能している(図2および図3参照)。
次に、この実施形態のジブ格納装置15によるジブ3の格納動作について具体的に説明する。
ジブ3を格納する場合には、まず、図示しないブーム伸縮シリンダを駆動して多段式ブーム2を縮小した後、ブーム起伏シリンダ45を駆動して基部側ブーム2eを下限の揺動限界まで倒し、ジブ3の先端と先端側ブーム2aの先端とを接続しているテンションロッド11を先端側ブーム2aの先端から外してジブ3の側に固定し、先端側ブーム2aに対してジブ3を揺動自在な状態とする。
次いで、ブーム起伏シリンダ45を駆動して基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げると共にブーム伸縮シリンダを駆動して先端側ブーム2aが基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出した状態として、ブーム2およびジブ3に図9(b)に示されるようなジブ格納開始時の初期姿勢をとらせる。
ジブ3の基部寄りの一側3bに固設されたジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の最先端部は、基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ先端側ブーム2aを基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出させてジブ3を先端側ブーム2aの先端に自由状態で垂下させた現状況下では、基部側ブーム2eの先端寄りの他側面2e2に固設されたブーム側格納ガイド4の第一面20の一部を構成する誘導面20bよりも基部側ブーム2eの一側面2e1寄りで、且つ、ブーム側格納ガイド4の第二面21の一部を構成する誘導面21bよりも基部側ブーム2eの上面寄りの位置、すなわち、ブーム側格納ガイド4の誘導面20bと誘導面21bとが交差する位置の内側近傍であって、しかも、ブーム側格納ガイド4の誘導面20bおよび誘導面21bの上縁よりも僅かに上方に位置することになる(段落0024参照)。
従って、この状態からブーム伸縮シリンダを駆動して先端側ブーム2aの縮小を開始すると、先端側ブーム2aと共に下降するジブ3に取り付けられたジブ格納ガイド5が徐々に下降して、ジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の一部を構成する第一押圧面5a2がブーム側格納ガイド4の第一面20の一部を構成する誘導面20bの内側に当接を開始し、同様に、ジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の一部を構成する第二押圧面5a4がブーム側格納ガイド4の第二面21の一部を構成する誘導面21bの内側に当接を開始する。
先端ガイド部16の最先端部を形成する第二押圧面5a4の先端にはジブ先端側に向けて突出し其の接線を第二押圧面5a4に一致させて下に凸つまり図9(b)および図10中で左下に凸となる円弧を描く楔型の導入部形成用舌片17が設けられているので、先端ガイド部16の先端がブーム側格納ガイド4の誘導面21bに不用意に引っ掛かることはない。
先端側ブーム2aの縮小に伴うジブ格納ガイド5の下降が進むにつれて傾斜を有するジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2と傾斜を有するブーム側格納ガイド4の誘導面20bとの当接状態、および、傾斜を有するジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4と傾斜を有するブーム側格納ガイド4の誘導面21bとの当接状態が上下方向に変化し、ジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2が誘導面20bに徐々に乗り上げることによってジブ3の先端は其の枢着位置を支点として先端を基部側ブーム2eの一側面2e1から外側に突出させる方向、つまり、図9(b)においてジブ3の下端部が手前側に移動する方向に徐々に振り出され、同様に、ジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4が誘導面21bに徐々に乗り上げることによってジブ3が其の枢着位置を支点として基部側ブーム2eの下面に向けて徐々に引き寄せられていく。
このときのジブ格納ガイド5それ自体の移動軌跡は、図10に示されるジブ格納ガイド5の仮想位置5”を移動開始位置として二点鎖線Sで示される両端矢印の線部に沿って上から下に向かう方向である。
そして、ジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2が誘導面20bの位置を通過すると、更に、ジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2がブーム側格納ガイド4の第一面20の一部を構成する直接当接面20aに当接して徐々に乗り上げ、また、ジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4が誘導面21bの位置を通過すると、更に、ジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4がブーム側格納ガイド4の第二面21の一部を構成する直接当接面21aに当接して徐々に乗り上げ、この間にも、ジブ3の先端は其の枢着位置を支点として先端を基部側ブーム2eの一側面2e1から外側に突出させる方向、つまり、図9(b)においてジブ3の下端部が手前側に移動する方向に徐々に振り出され、同様に、ジブ3が其の枢着位置を支点として基部側ブーム2eの下面に向けて徐々に引き寄せられる。
次いで、ジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2と第二押圧面5a4がブーム側格納ガイド4の直接当接面20aと直接当接面21aに完全に乗り上げることになる。
先端ガイド部16の最先端部を形成する第二押圧面5a4の先端にはジブ先端側に向けて突出し其の接線を第二押圧面5a4に一致させて下に凸つまり図9(b)および図10中で左下に凸となる円弧を描く楔型の導入部形成用舌片17が設けられているので、先端ガイド部16の先端がブーム側格納ガイド4の直接当接面21aに不用意に引っ掛かることはない。
この実施形態にあってはブーム側格納ガイド4の直接当接面20aと直接当接面21aが基部側ブーム2eの先端から等距離にあり、且つ、ジブ格納ガイド5の最先端部から起算した第一押圧面5a2の長さはジブ3の長手方向に沿ってジブ格納ガイド5の最先端部から起算した第二押圧面5a4の長さよりも短く形成されているので、ブーム側格納ガイド4の直接当接面21aへのジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4の乗り上げが完了する前にブーム側格納ガイド4の直接当接面20aへのジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2の乗り上げが完了する。
よって、ジブ3が其の枢着位置を支点として基部側ブーム2eに向けて引き寄せられて基部側ブーム2eの下面に密着するよりも先にジブ3の先端が基部側ブーム2eの一側面2e1から外側に突出する方向に向けて完全に振り出されることになる。
そして、ブーム側格納ガイド4の直接当接面20aへのジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2の乗り上げが完了してからブーム側格納ガイド4の直接当接面21aへのジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4の乗り上げが完了するまでの間、ジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4とブーム側格納ガイド4の直接当接面21aとの当接状態は更に上下方向に変化し、ジブ3が其の枢着位置を支点として基部側ブーム2eの下面に向けて継続的に引き寄せられていくが、この時点では既にジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2に連絡したジブ基部側寄りの外側面5a1がブーム側格納ガイド4の直接当接面20aに当接しており、しかも、ジブ基部側寄りの外側面5a1とブーム側格納ガイド4の直接当接面20aとは平行であるから、この間に基部側ブーム2eに対するジブ3の側方への斜交姿勢に新たな変化が生じることはない。
このように、ブーム側格納ガイド4の直接当接面20aへのジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2の乗り上げが完了してブーム側格納ガイド4の直接当接面20aにジブ格納ガイド5の外側面5a1が摺接した状態、要するに、基部側ブーム2e下面に位置するブーム起伏シリンダ45を回避するに必要とされるジブ3の側方への斜交量が確保された状態を維持してジブ3を基部側ブーム2eの下面に向けて引き寄せていくことができるので、基部側ブーム2eの下面のブーム起伏シリンダ45とジブ3との干渉を確実に回避して基部側ブーム2eの下面に斜交状態のジブ3を密着させることができる。
そして、ブーム側格納ガイド4の直接当接面21aへのジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4の乗り上げが完了して第二押圧面5a4に連絡したジブ基部側寄りの下面5a3がブーム側格納ガイド4の直接当接面21aに摺接を開始する時点で基部側ブーム2eの下面に向かうジブ3の引き寄せ動作が完了する。
基部側ブーム2eの下面に向かうジブ3の引き寄せ動作が完了した段階では、ジブ格納ガイド5のジブ基部側寄りの外側面5a1がブーム側格納ガイド4の直接当接面20aに摺接し、且つ、ジブ格納ガイド5のジブ基部側寄りの下面5a3がブーム側格納ガイド4の直接当接面21aに摺接している。
しかも、ジブ格納ガイド5は、ジブ3を格納した状態で基部側ブーム2eに対して全体として平行となる向きでジブ3に固設されており、ジブ基部側寄りの外側面5a1とブーム側格納ガイド4の直接当接面20a、および、ジブ基部側寄りの下面5a3とブーム側格納ガイド4の直接当接面21aとは共に平行となるから、先端側ブーム2aの縮小によってジブ格納ガイド5の外側面5a1とブーム側格納ガイド4の直接当接面20aとの間やジブ格納ガイド5の下面5a3とブーム側格納ガイド4の直接当接面21aとの間に当接状態の変化が生じても、それによって側方へのジブ3の振り出し状況やジブ3の引き寄せ状況に変化が生じることはく、ジブ3は図9(a)に示されるように基部側ブーム2eに対する格納時の相対姿勢を維持したまま、先端側ブーム2aの縮小に応じて基部側ブーム2eの長手方向に沿って単純に下降していくことになる。
この過程で、ジブ格納ガイド5の先端ガイド部16がブーム側格納ガイド4に設けられたストッパピン27の配設位置を越え、例えば、図10に示される仮想位置5’におけるジブ格納ガイド5のようにして基部側ブーム2eの基部側に向けて突出する。
そして、基部側ブーム2eに沿った姿勢変化を伴わないジブ3の下降により、ジブ3の先端寄りの位置に固設されたジブ格納連結ブラケット33(図7参照)が基部側ブーム2e側のジブ格納連結ピン32(図3参照)に接近し、ジブ格納連結ピン32が格納連結ブラケット33の孔34に突入すると、ジブ3が格納連結ブラケット33,ジブ格納連結ピン32,ステー31を介して基部側ブーム2eの下面に固定され、ブーム最縮小の状態となってブーム伸縮シリンダの作動が停止し、基部側ブーム2eに設けられたジブ格納連結ブラケット35の孔36の位置(図3参照)とジブ3側に設けられたジブ格納連結ブラケット38の孔37の位置(図7参照)とが一致する。
最終的に、ブーム起伏シリンダ45を駆動して基部側ブーム2eを下限の揺動限界にまで倒し、図2に示されるようにしてジブ格納連結ブラケット38,35の孔37,36を貫通させて着脱可能ピン39を挿通することによってジブ3が基部側ブーム2eの下面に固定される。
この実施形態によれば、基部側ブーム2eに対するジブ3の側方への斜交状態を特定するジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2の傾斜やジブ3の長手方向に沿ってジブ格納ガイド5の最先端部から起算される第一押圧面5a2の長さは自由に設計することができるので、先端側ブーム2aの先端を左右から挟むようにして構成されたジブ3の二股状の基部3a,3bのうちの一方である基部3a側のジブ固定ピン(図示せず)をジブ枢着ピン12の一端部12aで支持して垂下された際にジブ3がとる自然姿勢、すなわち、図9(b)の方向性においてジブ3の先端が手前側に向けて極めて僅かに振り出された自然姿勢における傾きの制限を全く受けることなく、基部側ブーム2eを立ち上げるブーム起伏シリンダ45とジブ3との干渉を避けられるように、基部側ブーム2に対する設計上の所望角度でジブ3を強制的に斜交させて基部側ブーム2eの下面に格納することができる。
また、メインフック42や主巻きワイヤ等のワイヤを利用してジブ3の斜交姿勢の調整やジブ3の引き寄せを行なう構成ではないので、ウインチの出力の大小に関わりなくジブ3の斜交やジブ3の引き寄せを実現することができる。
しかも、ジブ格納ガイド5の下面5a3とブーム側格納ガイド4の第二面21における直接当接面21aとの当接状態を維持したまま先端側ブーム4aの縮小が完了し、基部側ブーム4eの下面に斜交状態で格納されたジブ3は、ジブ3の基部寄りの一側面に固設されたジブ格納ガイド5の下面5a3と基部側ブーム4eの先端寄りの他側面に固設されたブーム側格納ガイド4の直接当接面21aを介して基部側ブーム2eの先端部によって荷重の一部を支えられることになるので、格納状態にあるジブ3を基部側ブーム4eに対して少なくとも上下方向に強固に固定することができ、例えば、格納の際にジブ3を基部側ブーム4eに固定する着脱可能ピンの挿し忘れがあったような場合であっても、ジブ3の固定力の低下やジブ3の落下を免れることが可能となる。
また、この実施形態にあっては、特に、ジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の跳ね上がりを防止するためのストッパピン27を、ジブ格納ガイド5の上面との間に一定の間隔を置いてブーム側格納ガイド4に設置するようにしているので、ジブ3の格納時や走行時に発生する揺れによってジブ格納ガイド5がステー19等の周辺部材に衝接して損傷を生じるといった事故も未然に防止される。
また、ジブ格納ガイド5の移動をガイドするブーム側格納ガイド4の第1面20をジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの外側面5a1に当接する直接当接面20aと直接当接面20aに連絡して基部側ブーム2eの一側面2e1から徐々に離間する方向に傾斜してブーム先端に向けて延びる誘導面20bとによって構成すると共に、ジブ格納ガイド5の移動をガイドするブーム側格納ガイド4の第二面21をジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの下面5a3に当接する直接当接面21aと直接当接面21aに連絡して基部側ブーム2eの上面から徐々に離間する方向に傾斜してブーム先端に向けて延びる誘導面21bとによって構成したので、基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げた状態でブーム側格納ガイド4の誘導面20b,21bの上縁に画成される水平面の面積が基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げた状態でブーム側格納ガイド4の直接当接面20a,21aの上縁に画成される水平面の面積に比べて格段に広くなる。
よって、これらの誘導面20b,21bを利用してジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の移動経路を規制することにより、ジブ格納ガイド5の第一押圧面5a2をブーム側格納ガイド4の第一面20における直接当接面20aに、また、ジブ格納ガイド5の第二押圧面5a4をブーム側格納ガイド4の第二面21における直接当接面21aに容易に導くことができる。
従って、例えば、先端側ブーム2eの先端に自由状態で垂下されたジブ3が振動しているような場合であっても振動の減衰を待つことなくジブ3の格納作業を素早く開始することができる。
また、ブーム側格納ガイド4の第二面21のうちジブ格納ガイド5におけるジブ基部側寄りの下面5a3に当接する直接当接面21aは基部側ブーム2eの下面と平行とされているので、基部側ブーム2eに沿う方向、特に、この実施形態にあっては基部側ブーム2eに対して実質的に平行となる方向に延びるジブ格納ガイド5のジブ基部側寄りの下面5a3と基部側ブーム2eの下面に対して平行となるブーム側格納ガイド4の直接当接面21aとが面接触することになり、ジブ格納ガイドの下面と基部側ブームの先端寄りの他側面に固設されたブーム側格納ガイドの直接当接面21aを介して格納状態にあるジブ3の荷重の一部を無理なく支えることができる。
なお、格納状態にあるジブ3を振り出す場合には、前述した格納動作の場合とは逆の操作手順を踏めばよく、まず、基部側ブーム2eに設けられたジブ格納連結ブラケット35の孔36とジブ3側に設けられたジブ格納連結ブラケット38の孔37を貫通している着脱可能ピン39を引き抜いて基部側ブーム2eに対するジブ3の相対移動が許容される状態とし、ブーム起伏シリンダ45を駆動して基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げて、ブーム2およびジブ3に図9(a)に示されるようなジブ振り出し時の初期姿勢をとらせる。
なお、ジブ3の基部3a,3bをジブ枢着ピン12に取り付けるためのジブ固定ピンを着脱可能ピン39として利用している場合にあっては、基部側ブーム2eをジブ振り出し角度に立ち上げる前に、事前に引き抜いたジブ固定ピンをジブ3のピン穴13a,13bに改めて挿通し、ジブ3の基部3a,3bの端部をジブ枢着ピン12の両端部12a,12bに枢着する必要がある。
次いで、ブーム伸縮シリンダを駆動して先端側ブーム2aを基部側ブーム2eからジブ振り出し位置まで突出させてジブ3を上昇させ、基部側ブーム2e側のジブ格納連結ピン32とジブ3側のジブ格納連結ブラケット33の孔34との嵌合、および、ジブ3側に固設されたジブ格納ガイド5と基部側ブーム2e側に固設されたブーム側格納ガイド4の係合を解除する。
このときのジブ格納ガイド5それ自体の移動軌跡は、図10に示されるジブ格納ガイド5の仮想位置5’を移動開始位置として二点鎖線Sで示される両端矢印の線部に沿って下から上に向かう方向である。
基部側ブーム2e側のジブ格納連結ピン32とジブ3側のジブ格納連結ブラケット33の孔34との嵌合、および、ジブ3側に固設されたジブ格納ガイド5と基部側ブーム2e側に固設されたブーム側格納ガイド4の係合が解除されることにより、ジブ3は其の自重によって図9(b)に示されるような姿勢にまで自動的に振り出される。
次いで、ジブ3の先端が地面に接近する角度、たとえば、30°程度にまで基部側ブーム2eを倒し、ジブ3の先端に従来と同様にして補巻ワイヤを止着する。
そして、更に、基部側ブーム2eを下限の揺動限界に向けて倒しながら、この動作に連動させて補巻ワイヤを図示しないウインチで巻き上げ、基部側ブーム2eに対するジブ3の姿勢を調整しつつ、ジブ3および基部側ブーム2eを略水平面内でトグル状あるいはインチワーム状に引き伸ばし、ジブ3の側に固定されていたテンションロッド11の先端をジブ3から外して先端側ブーム2aの先端に止着し、先端側ブーム2aの先端にジブ3を固定してブーム2を立ち上げる。
以上が、格納状態にあるジブ3を振り出す際の操作である。
以上に開示した実施形態の一部または全部は、以下の付記に示す記載によって適切に表現され得るが、発明を実施するための形態や発明の技術思想は、これらのものに制限されるものではない。
例えば、ブーム側格納ガイド4の第一面20の一部を構成する直接当接面20aやブーム側格納ガイド4の第二面21の一部を構成する直接当接面21aとしては、スライダ部材22やスライダ部材23に代えて、複列ローラや単体のローラを配置することが可能である。
また、例えば、前述した実施形態とは逆に、ジブ格納ガイド5と同等の構造物をブーム側格納ガイドとしてジブ3の側に固設し、且つ、ブーム側格納ガイド4と同等の構造物をジブ格納ガイドとして基部側ビーム2eの側に固設しても前記と同等の作用・効果を奏することができる。
但し、この場合、ジブ3の側方振り出しにおける方向性の関係から、各構造物において第一押圧面に相当する斜面の形成位置や第一面に相当する平行面の形成位置は図6(a)の状況を基準として水平方向に反転されたものとする必要がある。
〔付記1〕
多段式ブーム(2)の先端部を構成する先端側ブーム(2a)の先端に基部を枢着されたジブ(3)を其の枢着位置を支点としてジブ(3)の先端が前記多段式ブーム(2)の基部を構成する基部側ブーム(2e)の一側面(2e1)から側方に突出するように斜交させた状態で基部側ブーム(2e)の下面に格納するようにしたクレーン車(1)のジブ格納装置(15)であって、
前記ジブ(3)を格納した状態で前記基部側ブーム(2e)の他側面(2e2)に対応する前記ジブ(3)の基部寄りの一側面(3b)に、前記ジブ(3)を格納した状態で前記基部側ブーム(2e)に沿う方向に延びるジブ格納ガイド(5)が固設される一方、
前記ジブ(3)を格納した状態で前記ジブ格納ガイド(5)の固設位置に対応する前記基部側ブーム(2e)の先端寄りの前記他側面(2e2)には、少なくとも、格納された前記ジブ(3)のジブ格納ガイド(5)におけるジブ基部側寄りの外側面(5a1)に少なくとも其の一部(20a)が当接する第一面(20)と格納された前記ジブ(3)のジブ格納ガイド(5)におけるジブ基部側寄りの下面(5a3)に少なくとも其の一部(21a)が当接する第二面(21)とを備えたブーム側格納ガイド(4)が固設され、
前記ジブ格納ガイド(5)には、ジブ基部側寄りの前記外側面(5a1)に連絡し前記ジブ(3)に接近する方向に傾斜して延びる第一押圧面(5a2)とジブ基部側寄りの前記下面(5a3)に連絡して該ジブ格納ガイド(5)の上面に接近する方向に傾斜して延びる第二押圧面(5a4)とを有する先端ガイド部(16)が、前記基部側ブーム(2e)をジブ振り出し角度に立ち上げ且つ前記先端側ブーム(2a)を前記基部側ブーム(2e)からジブ振り出し位置まで突出させて前記ジブ(3)を前記先端側ブーム(2a)の先端に自由状態で垂下させた状況下において、前記ブーム側格納ガイド(4)の第一面(20)よりも基部側ブーム(2e)の前記一側面(2e1)寄りで、且つ、前記ブーム側格納ガイド(4)の第二面(21)よりも基部側ブーム(2e)の上面寄りであって、しかも、前記ブーム側格納ガイド(4)の第一面(20)および第二面(21)よりも上方の位置に其の最先端部(17)が位置するようにして形成されていることを特徴としたクレーン車(1)のジブ格納装置(15)。
〔付記2〕
前記ブーム側格納ガイド(4)の第一面(20)が、前記基部側ブーム(2e)の前記他側面(2e2)と平行であって前記ジブ(3)を格納した状態の前記ジブ格納ガイド(5)におけるジブ基部側寄りの前記外側面(5a1)に当接する直接当接面(20a)と該直接当接面(20a)におけるブーム先端寄りの端部に連絡し前記基部側ブーム(2e)の前記一側面(2e1)から離間する方向に傾斜して延びる誘導面(20b)とを備える一方、
前記ブーム側格納ガイド(4)の第二面(21)が、前記基部側ブーム(2e)の下面と平行であって前記ジブ(3)を格納した状態の前記ジブ格納ガイド(5)におけるジブ基部側寄りの前記下面(5a3)に当接する直接当接面(21a)と該直接当接面(21a)におけるブーム先端寄りの端部に連絡し前記基部側ブーム(2e)の上面から離間する方向に傾斜して延びる誘導面(21b)とを備えていることを特徴とした付記1記載のクレーン車(1)のジブ格納装置(15)。
〔付記3〕
前記ブーム側格納ガイド(4)が、前記ジブ格納ガイド(5)における先端ガイド部(16)の跳ね上がりを防止するためのストッパピン(27)を、前記ジブ(3)を格納した状態の前記ジブ格納ガイド(5)におけるジブ先端寄りの上面との間に一定の間隔を置いて備えていることを特徴とした付記1または付記2のうち何れか一項に記載のクレーン車(1)のジブ格納装置(15)。
この構成は、専ら、ジブ格納ガイド5における先端ガイド部16の跳ね上がりを防止し、ジブ3の格納時や走行時に発生する揺れによってジブ格納ガイド5が周辺部材に衝接して損傷を生じるといった事故を防止するためのものである。
〔付記4〕
前記ジブ格納ガイド(5)が、板状の鋼板を溶接した中空体によって構成されていることを特徴とした付記1,付記2または付記3のうち何れか一項に記載のクレーン車(1)のジブ格納装置(15)。
この構成は、専ら、ジブ格納装置(15)の軽量化と小型化を目的としたものである。
〔付記5〕
前記ジブ格納ガイド(5)の第二押圧面(5a4)を構成する鋼板の先端部が、先端ガイド部(16)から突出し、その接線を第二押圧面(5a4)に一致させて、ジブ(3)の格納状況下で下に凸となる円弧を描く楔型の導入部形成用舌片(17)を形成していることを特徴とした付記4記載のクレーン車(1)のジブ格納装置(15)。
この構成は、専ら、ブーム側格納ガイド4の誘導面21bや直接当接面21aに対する先端ガイド部16の不用意な引っ掛かりを防止することを目的としたものである。
〔付記6〕
前記ジブ(3)の長手方向に沿って前記ジブ格納ガイド(5)の最先端部(17)から起算した前記第一押圧面(5a2)の長さが前記ジブ(3)の長手方向に沿って前記ジブ格納ガイド(5)の最先端部(17)から起算した前記第二押圧面(5a4)の長さよりも短く形成されていることを特徴とした付記1,付記2,付記3,付記4または付記5のうち何れか一項に記載のクレーン車(1)のジブ格納装置(15)。
この構成は、専ら、ジブ3が其の枢着位置を支点として基部側ブーム2eに向けて引き寄せられて基部側ブーム2eの下面に密着するよりも先の段階で基部側ブーム2eの一側面2e1からのジブ3の側方振り出しを完了させ、基部側ブーム2eの下面のブーム起伏シリンダ45とジブ3との干渉を確実に回避して基部側ブーム2eの下面に斜交状態のジブ3を密着させるためのものである。
本発明は、多段式ブームの先端部に枢着されたジブを基部側ブームの下面に格納するようにしたクレーン車のジブ格納装置に適用できる。
1 クレーン車
2 ブーム
2a 先端側ブーム
2b〜2d 中間ブーム
2e 基部側ブーム
2e1 先端側ブームの一側面
2e2 先端側ブームの他側面
3 ジブ
3a,3b 二股状の基部
4 ブーム側格納ガイド
5 ジブ格納ガイド
5a1 ジブ基部側寄りの外側面
5a2 第一押圧面
5a3 ジブ基部側寄りの下面
5a4 第二押圧面
6 車両本体
7 アウトリガー
8 カウンターウェイト
9 旋回胴
10 キャビン
11 テンションロッド
12 ジブ枢着ピン
12a ジブ枢着ピンの一端部
12b ジブ枢着ピンの他端部
13a,13b ピン穴
14a,14b 溝
15 ジブ格納装置
16 先端ガイド部
17 導入部形成用舌片
18,19 ステー
19a 下部屈曲部
20 ブーム側格納ガイドの第一面
20a 第一面の直接当接面
20b 第一面の誘導面
21 ブーム側格納ガイドの第二面
21a 第二面の直接当接面
21b 第二面の誘導面(第二面)
22,23 スライダ部材
24,25 取り付け手段
26 ベースプレート取付片
27 ストッパピン
28 ベースプレート
29,30 取り付け手段
31 ステー
32 ジブ格納連結ピン
33 ジブ格納連結ブラケット
34 孔
35 ジブ格納連結ブラケット
36,37 孔
38 ジブ格納連結ブラケット
39 着脱可能ピン
40 小シーブ
41 ピン
42 メインフック
43 サブフック
44 ステープラー
45 ブーム起伏シリンダ

Claims (2)

  1. 多段式ブームの先端部を構成する先端側ブームの先端に基部を枢着されたジブを其の枢着位置を支点としてジブの先端が前記多段式ブームの基部を構成する基部側ブームの一側面から側方に突出するように斜交させた状態で基部側ブームの下面に格納するようにしたクレーン車のジブ格納装置であって、
    前記ジブを格納した状態で前記基部側ブームの他側面に対応する前記ジブの基部寄りの一側面に、前記ジブを格納した状態で前記基部側ブームに沿う方向に延びるジブ格納ガイドが固設される一方、
    前記ジブを格納した状態で前記ジブ格納ガイドの固設位置に対応する前記基部側ブームの先端寄りの前記他側面には、少なくとも、格納された前記ジブのジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの外側面に少なくとも其の一部が当接する第一面と格納された前記ジブのジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの下面に少なくとも其の一部が当接する第二面とを備えたブーム側格納ガイドが固設され、
    前記ジブ格納ガイドには、ジブ基部側寄りの前記外側面に連絡し前記ジブに接近する方向に傾斜して延びる第一押圧面とジブ基部側寄りの前記下面に連絡して該ジブ格納ガイドの上面に接近する方向に傾斜して延びる第二押圧面とを有する先端ガイド部が、前記基部側ブームをジブ振り出し角度に立ち上げ且つ前記先端側ブームを前記基部側ブームからジブ振り出し位置まで突出させて前記ジブを前記先端側ブームの先端に自由状態で垂下させた状況下において、前記ブーム側格納ガイドの第一面よりも基部側ブームの前記一側面寄りで、且つ、前記ブーム側格納ガイドの第二面よりも基部側ブームの上面寄りであって、しかも、前記ブーム側格納ガイドの第一面および第二面よりも上方の位置に其の最先端部が位置するようにして形成されていることを特徴としたクレーン車のジブ格納装置。
  2. 前記ブーム側格納ガイドの第一面が、前記基部側ブームの前記他側面と平行であって前記ジブを格納した状態の前記ジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの前記外側面に当接する直接当接面と該直接当接面におけるブーム先端寄りの端部に連絡し前記基部側ブームの前記一側面から離間する方向に傾斜して延びる誘導面とを備え、
    前記ブーム側格納ガイドの第二面が、前記基部側ブームの下面と平行であって前記ジブを格納した状態の前記ジブ格納ガイドにおけるジブ基部側寄りの前記下面に当接する直接当接面と該直接当接面におけるブーム先端寄りの端部に連絡し前記基部側ブームの上面から離間する方向に傾斜して延びる誘導面とを備えていることを特徴とした請求項1記載のクレーン車のジブ格納装置。
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