JP6296102B2 - 移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法及び移動式クレーン - Google Patents

移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法及び移動式クレーン Download PDF

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Description

本発明は、バランスウエイトとしてパレットウエイトを備えた移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法及び移動式クレーンに関する。
従来、この種の移動式クレーンとして、例えば特許文献1に記載されているように、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部にそれぞれ起伏可能に支持されたブーム及びマストと、マストの先端からガイラインを介して吊り下げられて上部旋回体の後方に配置されるパレットウエイト(載置式バランスウエイトともいう)とを備えたものは知られている。ブームは、その先端側に吊り具を有し、この吊り具により荷物を吊り上げるようになっている。マストは、ブームを起伏させるブーム起伏装置を構成するものである。
また、移動式クレーンは、パレットウエイトを装備するに当たり、パレットウエイトが地上から浮いた状態で上部旋回体から離れる方向に移動するのを規制するワイヤ(ケーブル)からなるタグラインをさらに備えることが一般的である。タグラインの一端は、上部旋回体の後端部に接続されており、タグラインの他端は、パレットウエイトの連結機構などに接続されている。
特開2008−297112号公報
ところで、前述した移動式クレーンでは、作業現場での組立時にガイラインとパレットウエイトとを接続するときには、通常、マストを上部旋回体の後方に傾けてガイライン下端部のピン挿入孔を地上に設置されたパレットウエイトのピン挿入孔の近くにまで下ろし、作業者がガイラインの下端部を後方などから押して両ピン挿入孔の位置合わせ及びピンの挿入による接続を行っている。
しかしながら、クレーンが大型化し、ガイラインがガイケーブルではなくガイリンクで構成されている場合、作業者がガイリンクを押してピン挿入孔同士の位置合わせなどを行うことは容易でないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は、ガイラインとパレットウエイトとを接続するとき、作業者の力作業を要することなく、ガイライン下端部のピン挿入孔とパレットウエイトのピン挿入孔との位置合わせを円滑に行い得るようにし、もって接続作業の容易・迅速化に寄与し得る移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法及び移動式クレーンを提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明のうち、第1の発明は、移動式クレーンとして、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部にそれぞれ基端が起伏可能に支持されたブーム及びマストと、前記マストの先端からガイラインを介して吊り下げて前記上部旋回体の後方に配置されるパレットウエイトと、このパレットウエイトの前記上部旋回体から離れる方向への移動を規制するためのワイヤからなるタグラインとを備えることを対象とする。そして、このような移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法として、一端が前記上部旋回体の後端部に接続された前記タグラインの他端を前記ガイラインの下端部に接続し、その後、前記マストを前記上部旋回体の後方に傾けることにより、前記ガイライン下端部のピン挿入孔を、前記タグラインの一端と前記上部旋回体の後端部との接続部を中心としかつ前記タグラインの長さを略半径とする円弧線に沿って移動させ、前記円弧線上にて前記ガイライン下端部のピン挿入孔と、予め地上の所定位置に配置した前記パレットウエイトのピン挿入孔との位置合わせを行い、前記両ピン挿入孔にピンを挿入することで前記ガイライン下端部を前記パレットウエイトに接続する構成にする。
この構成では、一端が上部旋回体の後端部に接続されたタグラインの他端をガイラインの下端部に接続した後、マストを上部旋回体の後方に傾けると、ガイライン下端部のピン挿入孔が、タグラインの一端と上部旋回体の後端部との接続部を中心としかつタグラインの長さを略半径とする円弧線に沿って移動し、この円弧線上でパレットウエイトのピン挿入孔との位置合わせが行われる。このため、従来の如く作業者の力作業を要することなく、ピン挿入孔同士の位置合わせを円滑に行うことができ、接続作業の容易・迅速化に寄与することができる。
第2の発明は、接続方法としての第1の発明と同一の又は対応する特別な技術的特徴を有するものである。すなわち、第2の発明は、移動式クレーンとして、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部にそれぞれ基端が起伏可能に支持されたブーム及びマストと、前記マストの先端からガイラインを介して吊り下げて前記上部旋回体の後方に配置されるパレットウエイトと、このパレットウエイトの前記上部旋回体から離れる方向への移動を規制するためのワイヤからなるタグラインとを備えることを前提とする。そして、前記タグラインの一端を、前記上部旋回体の後端部に接続し、前記タグラインの他端を、前記パレットウエイトではなく、前記ガイラインの下端部に設けた接続部に接続する構成にする。
この構成では、移動式クレーンが、第1の発明である移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法を実施するのに適している。また、それにより、第1の発明と同様な作用効果を発揮することができる上、次のような作用効果をも奏することができる。
すなわち、移動式クレーンの分解時にパレットウエイトを地上に下ろした後、ガイライン下端部のピン挿入孔及びパレットウエイトのピン挿入孔からピンを引き抜いたときでも、ガイラインの下端部に、一端が上部旋回体の後端部に接続されたタグラインの他端が接続されているため、ガイラインの下端部が後方に勢いよく移動することはなく、安全性を高めることができる。
ここで、第2の発明としては、前記ガイラインは、長さの長い長尺リンクと長さの短い短尺リンクとを交互に複数個ずつ連結してなり、前記ガイラインの最下端に位置するリンクは、前記短尺リンクであり、この最下端に位置する短尺リンクの長尺リンクとの連結部近傍に前記接続部が設けられていることが好ましい。
この場合、ガイラインがガイリンク、特に長尺リンクと短尺リンクとを交互に複数個ずつ連結してなり、最下端に位置する短尺リンクの長尺リンクとの連結部近傍に、タグラインを接続するための接続部が設けられているため、最下端に位置する短尺リンクがタグラインとの接続により長尺リンクとの連結部回りに揺れ変位するのを可及的に抑制することができる。この結果、前述した円弧線上でのピン挿入孔同士の位置合わせを一層円滑に行うことができ、接続作業の容易・迅速化をより図ることができる。また、接続部が短尺リンクに設けられているため、接続部の成形をも容易に行うことができる。
本発明の移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法及び移動式クレーンによれば、従来の如く作業者の力作業を要することなく、ガイライン下端部のピン挿入孔とパレットウエイトのピン挿入孔との位置合わせを円滑に行うことができるので、接続作業の容易・迅速化に寄与することができる。
特に、本発明の移動式クレーンによれば、分解時にパレットウエイトを地上に下ろした後、ガイライン下端部のピン挿入孔及びパレットウエイトのピン挿入孔からピンを引き抜いたときでも、ガイラインの下端部に、一端が上部旋回体の後端部に接続されたタグラインの他端が接続されているため、ガイラインの下端部が後方に勢いよく移動することはなく、安全性を高めることができるという効果を併有する。
図1は本発明の実施形態に係るクローラクレーンの組立状態を示す側面図である。 図2は前記クローラクレーンに装備されるパレットウエイトの一部切開側面図である。 図3は前記クローラクレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法を説明するための一工程を示す側面図である。 図4は図3のX部を示す拡大図である。 図5は前記接続方法を説明するための別の一工程を示す側面図である。 図6は図5のY部を示す拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る移動式クレーンとしてのクローラクレーン1の全体構成を示す。クローラクレーン1は、クローラ11により走行する下部走行体12と、下部走行体12上に旋回装置13を介在して旋回可能に搭載された上部旋回体14と、上部旋回体14の前部に設けられたキャブ15と、上部旋回体14の前部でかつキャブ15の側方に基端が起伏可能(つまり水平軸回りに回動可能)に支持されたブーム16と、上部旋回体14の前部におけるブーム16の基端(ブームフット)の後方近傍に基端が起伏可能に支持されたマスト17と、上部旋回体14の後部に設けられたガントリ18及びカウンタウエイト19とを備えている。
ブーム16の先端からは巻上ロープ21を介して吊り具22が吊り下げられている。巻上ロープ21の一端部は、ブーム16の背面側を通して、上部旋回体14に設けた巻き取りドラム23に巻き取られている。そして、巻き取りドラム23により巻上ロープ21を巻き取り又は繰り出すことにより、吊り具22を巻き上げ又は巻き下げるようになっている。
ブーム16の先端部にはブームガイライン24の一端が連結され、ブームガイライン24の他端にはスプレッダ25が設けられている。このスプレッダ25と、マスト17の先端に設けられたスプレッダ26との間にはブーム起伏ロープ27が巻き掛けられており、ブーム起伏ロープ27の一端部は、スプレッダ26からマスト17の背面側を通して、マスト17の基端部に設けたブーム起伏ドラム28に巻き取られている。このブーム起伏ドラム28によりブーム起伏ロープ27を巻き取り又は繰り出すことにより、ブーム16が起伏動作をするようになっている。
ガントリ18の頂部は、マスト17の先端部にマストガイライン31及びマスト起伏ロープ32を介して連結されている。マスト起伏ロープ32は、ガントリ18の基端部に設けたマスト起伏ドラム33に巻き取られている。
クローラクレーン1は、さらに、マスト17の先端からガイライン34を介して吊り下げて上部旋回体14の後方に配置されるパレットウエイト35と、パレットウエイト35の上部旋回体14から離れる方向への移動を規制するためのタグライン36とを備えている。なお、ガイライン34は、他のガイライン24,31との区別を明確にするためにパレットウエイトガイラインと称されるが、以下の説明では、単にガイラインという。
パレットウエイト35は、図2に拡大詳示するように、パレット台41と、パレット台41の上面上に積み重ねて搭載された複数のウエイト部材42,42,…と、パレット台41の上面から突出するようにパレット台41に取り付けられ、頂部にそれぞれ対応するガイライン34の下端部が接続される左右一対の連結機構43とを有している。なお、連結機構43及びガイライン34は、いずれも左右一対あるが、図では1つのみ示している。
連結機構43は、パレット台41の上面における前後方向の両端部に固定された一対のブラケット44,44と、一端がピン45回りに回動可能に連結された一対のリンク部材46,46と、一対のリンク部材46,46の他端がそれぞれピン47回りに回動可能に連結された頂部プレート48とにより構成されている。頂部プレート48の上部にはピン挿入孔49が設けられており、このピン挿入孔49に対し、ガイライン34下端部の後述するピン挿入孔54を位置合わせし、両ピン挿入孔49,54にピン55(図6参照)を挿入することでガイライン34下端部がパレットウエイト35(詳しくは連結機構43の頂部プレート48)に接続される。なお、ピン挿入孔49は、その内径がピン挿入孔54の内径及びピン55の直径よりも大きい、いわゆるバカ孔である。
ガイライン34は、複数のリンクを連結してなるガイリンクであり、特に、本実施形態の場合、長さの長い長尺リンク51と長さの短い短尺リンク52とを交互に複数個ずつ連結してなる。短尺リンク52は、長尺リンク51に対しその左右両側から挟んだ状態で連結される一対のリンク片と、一対のリンク片同士を結合する結合部とを有する。図4に示すように、ガイライン34の最下端に位置するリンクは、短尺リンク52であり、この短尺リンク52の長尺リンク51との連結部53と反対側の端部に設けたピン挿入孔54及びピン挿入孔54に挿入されたピン55は、パレットウエイト35と接続するためのものである(図6参照)。また、最下端に位置する短尺リンク52の長尺リンク51との連結部53の近傍には、連結部53から前方に突出する突出部56が一体的に形成されている。突出部56は、タグライン36と接続するためのピン孔を有し、タグライン36と接続するための接続部を構成している。
図4に示すように、タグライン36は、ワイヤからなり、タグライン36の一端36aは、上部旋回体14の後端部に連結部材57及びブラケット58などを介して接続されている。連結部材57は、上部旋回体14の後端部に設けた左右のブラケット58間の幅寸法と左右のガイライン34間の幅寸法とが異なることに対応して設けられた幅方向(左右方向)に長い部材であり、本実施形態の場合、図示していないが、連結部材57の左右両端部にそれぞれタグライン36の一端36aが接続され、タグライン36の接続部よりも連結部材57の中央部寄りの位置にブラケット58が連結される。タグライン36の他端36bは、通常、ガイライン34の最下端に位置する短尺リンク52の接続部としての突出部56に接続されているが、クローラクレーン1の分解搬送時などには、図4に2点鎖線で示す如く連結部材57に接続される。タグライン36の長さは3m程度である。
なお、図1中、61はマスト17の傾倒を規制するためのマストバックストッパーであり、マストバックストッパー61は、長さが伸長可能な油圧シリンダからなる。また、図2中、62は連結機構43の頂部プレート48に対応して設けられた手摺り付きの作業台、63は作業台62に上り下りするためのはしごである。さらに、図1及び図3中、64はマスト17の先端部に設けられたガイライン受けであり、ガイライン受け64は、図3に示すようにマスト17が所定角度以上に立ったときガイライン34と接触してガイライン34とマスト17との接触を回避するためのものである。
次に、クローラクレーン1の作業現場での組立時に実施されるガイライン34とパレットウエイト35との接続方法について、図3ないし図6を用いながら説明する。
今、図3に示すように、クローラクレーン1が組立完了間近でガイライン34とパレットウエイト35とを接続する直前の状態にある。この状態では、図示していないが、ブーム16は、クローラクレーン1前方の地上に倒されており、ブーム起伏ロープ27は、大きく繰り出されている。マスト17は、図1に示す作業時の状態よりも前方に立っており、ガイライン34の下端部は、カウンタウエイト19と側面視で近接した位置、あるいは一部重なり合う位置にまで垂れ下がっている。また、パレットウエイト35は、上部旋回体14の後端から後方に所定距離(タグライン36の長さ程度)離れた地上の所定位置に配置されている。なお、図3には、この状態でマスト17の起伏回動に伴って、マスト17の先端が移動するときの回動軌跡線N1及びガイライン34の下端部が移動するときの移動軌跡線N2をそれぞれ1点鎖線で表示する。
このような状態から、図4に示すように、先ず初めに、作業者Pは、一端36aが上部旋回体14の後端部に連結部材57などを介して接続されたタグライン36の他端36bを、連結部材57から外し、カウンタウエイト19の上に登るなどした上で、ガイライン34の下端部に接続する。
その後、キャブ15内の操縦者は、図5に示すように、マスト17を上部旋回体14の後方に傾ける。この操作は、ブーム起伏ドラム28を作動させてブーム起伏ロープ27をさらに繰り出することにより、あるいはマストバックストッパー61を縮小方向に作動させることにより行われる。そして、マスト17を後方に傾けると、ガイライン34の下端部と上部旋回体14の後端部とがタグライン36により連結されているため、ガイライン34下端部(詳しくは最下端に位置する短尺リンク52)のピン挿入孔54は、図6に拡大詳示するように、タグライン36の一端36aと上部旋回体14の後端部との接続部を中心としかつタグライン36の長さを略半径とする円弧線に沿って移動する。なお、図5及び図6には、タグライン36の他端36bが接続されたガイライン34下端部の突出部(接続部)56の中心点が移動するときの円弧線状の移動軌跡線Mを1点鎖線で表示する。また、図6には、ガイライン34の最下端に位置する短尺リンク52が時々刻々移動するときの状態を2点鎖線で表示する。
ピン挿入孔54の円弧線に沿った移動では、ピン挿入孔54がパレットウエイト35のピン挿入孔49の高さ位置にまで移動したとき前記円弧線上にて両ピン挿入孔49,54同士の位置合わせが行われる。
そして、パレットウエイト35の作業台62上に登った作業者が、ピン挿入孔54に挿入されたピン55を一旦ピン挿入孔54から引き抜いた後、再度ピン挿入孔49,54同士の位置合わせを行い、両ピン挿入孔49,54にピン55を挿入する。これにより、ガイライン34下端部がパレットウエイト35に接続される。
このような接続方法によれば、従来の如く作業者の力作業を要することなく、ガイライン34下端部のピン挿入孔54とパレットウエイト35のピン挿入孔49との位置合わせを円滑に行うことができるので、接続作業の容易・迅速化に寄与することができる。
また、本実施形態のクローラクレーン1では、分解時にパレットウエイト35を地上に下ろした後、ガイライン34下端部のピン挿入孔54及びパレットウエイト35のピン挿入孔49からピン55を引き抜いたときでも、ガイライン34の下端部に、一端36aが上部旋回体14の後端部に接続されたタグライン36の他端36bが接続されているため、ガイライン34の下端部が後方に勢いよく移動することはなく、安全性を高めることができる。
特に、本実施形態では、ガイライン34が長尺リンク51と短尺リンク52とを交互に複数個ずつ連結してなり、ガイライン34の最下端に位置するリンクは、短尺リンク52であり、この最下端に位置する短尺リンク52の長尺リンク51との連結部53近傍に、タグライン36を接続するための接続部としての突出部56が設けられているため、短尺リンク52がタグライン36との接続により長尺リンク51との連結部53回りに揺れ変位するのを可及的に抑制することができる。この結果、前述した円弧線上でのピン挿入孔49,54同士の位置合わせを一層円滑に行うことができ、接続作業の容易・迅速化をより図ることができる。また、接続部としての突出部56が短尺リンク52に設けられているため、接続部の成形をも容易に行うことができ、実施化を図る上で有利である。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、ガイライン34が複数のリンクを連結してなるガイリンク(詳しくは長尺リンク51と短尺リンク52とを交互に複数個ずつ連結してなるガイリンク)である場合について述べたが、本発明は、この場合に限らず、ガイラインが所定長さの複数のケーブルを連結してなるガイケーブルである場合にも同様に適用することができる。
また、本発明は、前記実施形態の如きクローラクレーン1に限らない。例えばブームの先端にジブを備えたクローラクレーン、ガントリ18の代わりに第2のマストを備えたクローラクレーンなどにも同様に適用することができる。
さらに、クレーンの分解搬送時には、前記実施形態のように、タグライン36の他端36bを連結部材57に接続して保管するだけでなく、タグライン36をクレーンから取り外して保管するようにしてもよい。また、タグライン36の長さは、実施形態のように3m程度に限らない。例えばマスト17を図1に示す場合よりも上部旋回体14の後方に傾け、パレットウエイト35を上部旋回体14の後端からより離れた位置に配置する場合にも本発明を適用することができるのは勿論である。
1 クローラクレーン(移動式クレーン)
12 下部走行体
14 上部旋回体
16 ブーム
17 マスト
34 ガイライン
35 パレットウエイト
36 タグライン
36a 一端
36b 他端
49 ピン挿入孔
51 長尺リンク
52 短尺リンク
53 連結部
54 ピン挿入孔
55 ピン
56 突出部(接続部)

Claims (3)

  1. 下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部にそれぞれ基端が起伏可能に支持されたブーム及びマストと、前記マストの先端からガイラインを介して吊り下げて前記上部旋回体の後方に配置されるパレットウエイトと、このパレットウエイトの前記上部旋回体から離れる方向への移動を規制するためのワイヤからなるタグラインとを備えた移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法であって、
    一端が前記上部旋回体の後端部に接続された前記タグラインの他端を前記ガイラインの下端部に接続し、
    その後、前記マストを前記上部旋回体の後方に傾けることにより、前記ガイライン下端部のピン挿入孔を、前記タグラインの一端と前記上部旋回体の後端部との接続部を中心としかつ前記タグラインの長さを略半径とする円弧線に沿って移動させ、
    前記円弧線上にて前記ガイライン下端部のピン挿入孔と、予め地上の所定位置に配置した前記パレットウエイトのピン挿入孔との位置合わせを行い、
    前記両ピン挿入孔にピンを挿入することで前記ガイライン下端部を前記パレットウエイトに接続することを特徴とする移動式クレーンのガイラインとパレットウエイトとの接続方法。
  2. 下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の前部にそれぞれ基端が起伏可能に支持されたブーム及びマストと、前記マストの先端からガイラインを介して吊り下げて前記上部旋回体の後方に配置されるパレットウエイトと、このパレットウエイトの前記上部旋回体から離れる方向への移動を規制するためのワイヤからなるタグラインとを備えた移動式クレーンにおいて、
    前記タグラインの一端は、前記上部旋回体の後端部に接続されており、前記タグラインの他端は、前記パレットウエイトではなく、前記ガイラインの下端部に設けた接続部に接続されていることを特徴とする移動式クレーン。
  3. 前記ガイラインは、長さの長い長尺リンクと長さの短い短尺リンクとを交互に複数個ずつ連結してなり、前記ガイラインの最下端に位置するリンクは、前記短尺リンクであり、この最下端に位置する短尺リンクの長尺リンクとの連結部近傍に前記接続部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の移動式クレーン。
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