JPH072625A - 棒状化粧品の容器への組み付け方法 - Google Patents
棒状化粧品の容器への組み付け方法Info
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- JPH072625A JPH072625A JP14600993A JP14600993A JPH072625A JP H072625 A JPH072625 A JP H072625A JP 14600993 A JP14600993 A JP 14600993A JP 14600993 A JP14600993 A JP 14600993A JP H072625 A JPH072625 A JP H072625A
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- container
- mold
- lipstick
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型から露出させた棒状化粧品の一端側に容
器を組み付けた後、該容器を移動させることによって上
記棒状化粧品を金型から引き抜く際、上記棒状化粧品を
安定に引き抜く(離型させる)ことができる棒状化粧品
の容器への組み付け方法を提供すること。 【構成】 棒状化粧品を金型により成形後、該金型の一
部を分割して上記棒状化粧品の一端側を露出させ、露出
させた該棒状化粧品の一端側に、内周面に突起を設けた
円筒状の容器を、上記棒状化粧品の中心軸方向に移動さ
せて嵌装した後、該容器を上記中心軸方向に引き戻して
上記棒状化粧品を上記金型から離型させ、上記棒状化粧
品を上記容器に組み付ける棒状化粧品の容器への組み付
け方法であって、上記容器を上記棒状化粧品に嵌装する
場合及び/又は上記棒状化粧品を上記金型から離型させ
る場合に、上記容器を回転させることにより、該嵌装時
及び離型時における上記突起の両移動軌跡が一致しない
ようにすることを特徴とする。
器を組み付けた後、該容器を移動させることによって上
記棒状化粧品を金型から引き抜く際、上記棒状化粧品を
安定に引き抜く(離型させる)ことができる棒状化粧品
の容器への組み付け方法を提供すること。 【構成】 棒状化粧品を金型により成形後、該金型の一
部を分割して上記棒状化粧品の一端側を露出させ、露出
させた該棒状化粧品の一端側に、内周面に突起を設けた
円筒状の容器を、上記棒状化粧品の中心軸方向に移動さ
せて嵌装した後、該容器を上記中心軸方向に引き戻して
上記棒状化粧品を上記金型から離型させ、上記棒状化粧
品を上記容器に組み付ける棒状化粧品の容器への組み付
け方法であって、上記容器を上記棒状化粧品に嵌装する
場合及び/又は上記棒状化粧品を上記金型から離型させ
る場合に、上記容器を回転させることにより、該嵌装時
及び離型時における上記突起の両移動軌跡が一致しない
ようにすることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状化粧品の容器への
組み付け方法に関し、特に、口紅等の棒状化粧品を金型
により成形した後、該金型の一部を分割して露出させた
上記棒状化粧品の一端側を、円筒状の容器に組み付ける
場合の組み付け方法に関するものである。
組み付け方法に関し、特に、口紅等の棒状化粧品を金型
により成形した後、該金型の一部を分割して露出させた
上記棒状化粧品の一端側を、円筒状の容器に組み付ける
場合の組み付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、口紅等の棒状化粧品(以下、口紅
で代表する)の製造工程において、口紅を金型により成
形した後、その一端側を円筒状の容器(中皿部)に組み
付けるには、大きく分けて2つの方法がある。その1つ
は、成形した口紅を、圧縮エアーにより金型から離型さ
せて中皿に装着する方法である。また、もう1つは、成
形した口紅を、金型の分割により離型させて中皿に装着
する方法である。
で代表する)の製造工程において、口紅を金型により成
形した後、その一端側を円筒状の容器(中皿部)に組み
付けるには、大きく分けて2つの方法がある。その1つ
は、成形した口紅を、圧縮エアーにより金型から離型さ
せて中皿に装着する方法である。また、もう1つは、成
形した口紅を、金型の分割により離型させて中皿に装着
する方法である。
【0003】しかしながら、前者の方法による場合、金
型内に圧縮エアーを吹き込むことによって口紅に損傷を
与え易く、そのため、口紅の離型条件をコントロールす
るのが困難であるという欠点がある。また、現在市販さ
れているスリムタイプの口紅については、その紅本体を
容器スリーブで支えているため、口紅の成形時に上部側
に位置する紅皿部が、上記紅本体より細くなっており、
スリムタイプの口紅に対して前者の方法を用いようとし
ても、下方からの圧縮エアーによって口紅を金型から離
型することが出来ないという欠点もある。
型内に圧縮エアーを吹き込むことによって口紅に損傷を
与え易く、そのため、口紅の離型条件をコントロールす
るのが困難であるという欠点がある。また、現在市販さ
れているスリムタイプの口紅については、その紅本体を
容器スリーブで支えているため、口紅の成形時に上部側
に位置する紅皿部が、上記紅本体より細くなっており、
スリムタイプの口紅に対して前者の方法を用いようとし
ても、下方からの圧縮エアーによって口紅を金型から離
型することが出来ないという欠点もある。
【0004】それでは後者の方法についてはどうかとい
うと、まず、分割可能なタイプの金型には、図1(a)
〜(d)に示す如く幾つかの種類があるが、後者の方法
において使用される金型としては、製造ラインの自動化
を考慮し、図1(b)〜(d)に示す型が一般的であ
る。
うと、まず、分割可能なタイプの金型には、図1(a)
〜(d)に示す如く幾つかの種類があるが、後者の方法
において使用される金型としては、製造ラインの自動化
を考慮し、図1(b)〜(d)に示す型が一般的であ
る。
【0005】図1(b)〜(d)に示す金型を使用して
口紅を上記中皿に組み付けるには、まず、中皿を上方か
らその開口側を下に向けて降ろし、金型の上部の分割に
より金型本体の上側に突出した口紅の一端に上記中皿を
嵌装して、上記口紅を中皿に組み付けた後、その中皿を
上方へ引き上げることにより、上記口紅を金型から引き
離す。
口紅を上記中皿に組み付けるには、まず、中皿を上方か
らその開口側を下に向けて降ろし、金型の上部の分割に
より金型本体の上側に突出した口紅の一端に上記中皿を
嵌装して、上記口紅を中皿に組み付けた後、その中皿を
上方へ引き上げることにより、上記口紅を金型から引き
離す。
【0006】上記中皿の円筒部内周面には、一般に、1
個以上の突起(リブ)を設けてある場合が多い。このリ
ブは、口紅を中皿に装着した後(使用時等)において
は、中皿から抜け出ないようにする効果があり、また、
上述の工程においては、中皿を上方へ引き上げて口紅を
金型から引き離す際、口紅が抜け出ないようにする効果
がある。
個以上の突起(リブ)を設けてある場合が多い。このリ
ブは、口紅を中皿に装着した後(使用時等)において
は、中皿から抜け出ないようにする効果があり、また、
上述の工程においては、中皿を上方へ引き上げて口紅を
金型から引き離す際、口紅が抜け出ないようにする効果
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
後者の方法においては、中皿を上方へ引き上げて口紅を
金型から離型させる際、口紅と金型との付着性が強い場
合や口紅が柔らかい場合などに、金型からの口紅の抜け
不良が発生し易いという問題点がある。
後者の方法においては、中皿を上方へ引き上げて口紅を
金型から離型させる際、口紅と金型との付着性が強い場
合や口紅が柔らかい場合などに、金型からの口紅の抜け
不良が発生し易いという問題点がある。
【0008】上記問題点の解決策としては、上記リブの
高さをより高くするか、あるいは金型に離型剤を塗布す
る等の方法が考えられるが、上記リブの高さを高くした
場合には、中皿に口紅を装着する際、口紅に余分な力が
掛かり易いという欠点があり、また、金型に離型剤を塗
布した場合には、口紅表面の光沢不良が発生し易いとい
う欠点がある。
高さをより高くするか、あるいは金型に離型剤を塗布す
る等の方法が考えられるが、上記リブの高さを高くした
場合には、中皿に口紅を装着する際、口紅に余分な力が
掛かり易いという欠点があり、また、金型に離型剤を塗
布した場合には、口紅表面の光沢不良が発生し易いとい
う欠点がある。
【0009】本発明は、上述の後者の方法における上記
問題点に鑑み、即ち、棒状化粧品(口紅)を金型により
成形した後、その金型の一部を分割して上記棒状化粧品
の一端側を露出させ、露出させた該棒状化粧品の一端側
に、内周面に突起を設けた円筒状の容器(中皿)を組み
付ける場合に生ずる上記の問題点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、金型から露出させた棒状化粧
品の一端側に容器を組み付けた後、該容器を移動させる
ことによって上記棒状化粧品を金型から引き抜く際、上
記棒状化粧品を安定に引き抜く(離型させる)ことがで
きる棒状化粧品の容器への組み付け方法を提供すること
にある。
問題点に鑑み、即ち、棒状化粧品(口紅)を金型により
成形した後、その金型の一部を分割して上記棒状化粧品
の一端側を露出させ、露出させた該棒状化粧品の一端側
に、内周面に突起を設けた円筒状の容器(中皿)を組み
付ける場合に生ずる上記の問題点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、金型から露出させた棒状化粧
品の一端側に容器を組み付けた後、該容器を移動させる
ことによって上記棒状化粧品を金型から引き抜く際、上
記棒状化粧品を安定に引き抜く(離型させる)ことがで
きる棒状化粧品の容器への組み付け方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、棒状化粧
品を、内周面に突起を設けた円筒状の容器に組み付ける
組み付け方法について種々検討した結果、上記容器を若
干回転させると抜け不良の発生を防止する効果があるこ
とに着目し、上記容器を組み付ける際または上記容器を
移動させて棒状化粧品を引き抜く際あるいはその両方の
場合に、上記容器をある程度回転させることにより上記
目的を達成し得ることを知見した。
品を、内周面に突起を設けた円筒状の容器に組み付ける
組み付け方法について種々検討した結果、上記容器を若
干回転させると抜け不良の発生を防止する効果があるこ
とに着目し、上記容器を組み付ける際または上記容器を
移動させて棒状化粧品を引き抜く際あるいはその両方の
場合に、上記容器をある程度回転させることにより上記
目的を達成し得ることを知見した。
【0011】即ち、上述の組み付け方法は、まず、図2
(a)に示す如く、金型の上部を分割、撤去することに
より露出された口紅1の上端部に、上方から容器3(中
皿3aと一体のもの)を降下させ、次に、図2(b)に
示す如く、上記中皿3aを口紅1の上端部に嵌装して中
皿3aに口紅1を組み付けた後、図2(c)に示す如
く、上記容器3(中皿3a)を引き上げて口紅1を金型
(本体)2から引き抜く、という手順により行われる。
(a)に示す如く、金型の上部を分割、撤去することに
より露出された口紅1の上端部に、上方から容器3(中
皿3aと一体のもの)を降下させ、次に、図2(b)に
示す如く、上記中皿3aを口紅1の上端部に嵌装して中
皿3aに口紅1を組み付けた後、図2(c)に示す如
く、上記容器3(中皿3a)を引き上げて口紅1を金型
(本体)2から引き抜く、という手順により行われる。
【0012】前述の如く、上記中皿3aの内周面には、
通常1個以上のリブ31,31,..が突設されてお
り、このリブ31,31,..は、口紅1を使用する
際、中皿3aからの口紅1の脱落を防止する効果があ
り、また、上述の口紅1の成形工程において、口紅1を
金型2から抜き取る際、中皿3aからの口紅1の脱落を
防止する効果がある。
通常1個以上のリブ31,31,..が突設されてお
り、このリブ31,31,..は、口紅1を使用する
際、中皿3aからの口紅1の脱落を防止する効果があ
り、また、上述の口紅1の成形工程において、口紅1を
金型2から抜き取る際、中皿3aからの口紅1の脱落を
防止する効果がある。
【0013】しかしながら、図3に示す如く、口紅1の
上端部に上記中皿3aを嵌装する場合、上記リブ31の
移動軌跡(往路)41に沿って口紅1の外周面が削られ
る。そのため、口紅1に中皿3aを嵌装する場合の上記
移動軌跡(往路)41と、中皿3aに口紅1を組み付け
た後、中皿3aを引き上げて口紅1を金型(本体)2か
ら引き抜く場合の(空間に対する)上記リブ31の移動
軌跡(復路)42とが同一となる場合は、中皿3aを引
き上げる際に、表面の一部が崩れた上記往路41と同一
経路に沿って上記リブ31を戻すような状態となり、中
皿3aに口紅1を引っ掛ける上記リブ31の効果が半減
し、金型(本体)2からの口紅1の抜け不良が発生し易
い。
上端部に上記中皿3aを嵌装する場合、上記リブ31の
移動軌跡(往路)41に沿って口紅1の外周面が削られ
る。そのため、口紅1に中皿3aを嵌装する場合の上記
移動軌跡(往路)41と、中皿3aに口紅1を組み付け
た後、中皿3aを引き上げて口紅1を金型(本体)2か
ら引き抜く場合の(空間に対する)上記リブ31の移動
軌跡(復路)42とが同一となる場合は、中皿3aを引
き上げる際に、表面の一部が崩れた上記往路41と同一
経路に沿って上記リブ31を戻すような状態となり、中
皿3aに口紅1を引っ掛ける上記リブ31の効果が半減
し、金型(本体)2からの口紅1の抜け不良が発生し易
い。
【0014】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、棒状化粧品を金型により成形後、該金型の一部を
分割して上記棒状化粧品の一端側を露出させ、露出させ
た該棒状化粧品の一端側に、内周面に突起を設けた円筒
状の容器を、上記棒状化粧品の中心軸方向に移動させて
嵌装した後、該容器を上記中心軸方向に引き戻して上記
棒状化粧品を上記金型から離型させ、上記棒状化粧品を
上記容器に組み付ける棒状化粧品の容器への組み付け方
法であって、上記容器を上記棒状化粧品に嵌装する場合
及び/又は上記棒状化粧品を上記金型から離型させる場
合に、上記容器を回転させることにより、該嵌装時及び
離型時における上記突起の両移動軌跡が一致しないよう
にすることを特徴とする棒状化粧品の容器への組み付け
方法を提供するものである。
ので、棒状化粧品を金型により成形後、該金型の一部を
分割して上記棒状化粧品の一端側を露出させ、露出させ
た該棒状化粧品の一端側に、内周面に突起を設けた円筒
状の容器を、上記棒状化粧品の中心軸方向に移動させて
嵌装した後、該容器を上記中心軸方向に引き戻して上記
棒状化粧品を上記金型から離型させ、上記棒状化粧品を
上記容器に組み付ける棒状化粧品の容器への組み付け方
法であって、上記容器を上記棒状化粧品に嵌装する場合
及び/又は上記棒状化粧品を上記金型から離型させる場
合に、上記容器を回転させることにより、該嵌装時及び
離型時における上記突起の両移動軌跡が一致しないよう
にすることを特徴とする棒状化粧品の容器への組み付け
方法を提供するものである。
【0015】
【作用】本発明の方法においては、上記容器を上記棒状
化粧品に嵌装する場合及び/又は上記棒状化粧品を上記
金型から離型させる場合に、上記容器を回転させること
により、該嵌装時及び離型時における上記突起の両移動
軌跡が一致しないようにし、その結果、上記離型時にお
いて、上記棒状化粧品が上記突起に十分に係止され、上
記棒状化粧品は、上記容器の移動によって上記金型から
円滑に引き抜かれる。
化粧品に嵌装する場合及び/又は上記棒状化粧品を上記
金型から離型させる場合に、上記容器を回転させること
により、該嵌装時及び離型時における上記突起の両移動
軌跡が一致しないようにし、その結果、上記離型時にお
いて、上記棒状化粧品が上記突起に十分に係止され、上
記棒状化粧品は、上記容器の移動によって上記金型から
円滑に引き抜かれる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の方法の一実施態様を、図面を
参照して説明する。図4は、本発明の方法を実施する際
に用いる金型の一例を、該金型により成形される棒状化
粧品と共に示す断面図である。
参照して説明する。図4は、本発明の方法を実施する際
に用いる金型の一例を、該金型により成形される棒状化
粧品と共に示す断面図である。
【0017】本発明の方法の実施においては、図4に示
す如く、棒状化粧品1として市販の口紅(紅径D=8.
8mm、紅長さL=40mm)を、上型2aが2分割可
能な金型(本体2及び上型2a)により成形した後、上
記上型2aを2分割して口紅1の上端側を露出させ(露
出高さL0 =14mm)、露出させた口紅1の上端側
に、内周面に突起を設けた円筒状の容器(図示せず)
を、上記口紅1の中心軸に沿って下降させ嵌装した後、
該容器を上記中心軸に沿って引き戻して、口紅1を金型
(本体)2から離型させ、口紅1を上記容器に組み付け
るものとする。
す如く、棒状化粧品1として市販の口紅(紅径D=8.
8mm、紅長さL=40mm)を、上型2aが2分割可
能な金型(本体2及び上型2a)により成形した後、上
記上型2aを2分割して口紅1の上端側を露出させ(露
出高さL0 =14mm)、露出させた口紅1の上端側
に、内周面に突起を設けた円筒状の容器(図示せず)
を、上記口紅1の中心軸に沿って下降させ嵌装した後、
該容器を上記中心軸に沿って引き戻して、口紅1を金型
(本体)2から離型させ、口紅1を上記容器に組み付け
るものとする。
【0018】而して、本発明の方法の実施態様において
は、上記容器を口紅1の中心軸に沿って真っ直ぐに下降
させ、上記容器の下限位置(上記容器を口紅1に完全に
嵌装した位置)において上記容器を上記中心軸に関して
3°回転させ、その回転位置で、上記容器を上記中心軸
に沿って真っ直ぐに引き上げて、口紅1を金型(本体)
2から離型させ、口紅1を上記容器に組み付ける。
は、上記容器を口紅1の中心軸に沿って真っ直ぐに下降
させ、上記容器の下限位置(上記容器を口紅1に完全に
嵌装した位置)において上記容器を上記中心軸に関して
3°回転させ、その回転位置で、上記容器を上記中心軸
に沿って真っ直ぐに引き上げて、口紅1を金型(本体)
2から離型させ、口紅1を上記容器に組み付ける。
【0019】本発明の方法について更に説明すると、上
記容器の回転の角度は、1〜10°とするのが好まし
く、更に好ましくは、2〜6°とする。
記容器の回転の角度は、1〜10°とするのが好まし
く、更に好ましくは、2〜6°とする。
【0020】以上のように構成された本発明の方法の実
施態様によれば、容器を棒状化粧品(口紅)1に嵌装す
る際に上記突起の1個が口紅1の外周面上に描く移動軌
跡(往路)は、ほぼL字形状(又は逆L字形状)とな
り、該口紅1を金型(本体)2から引き抜く際には、上
記突起の1個が空間に描く移動軌跡(復路)が、上記L
字形状(又は逆L字形状)の横棒の先端から上方に向か
う直線となる(因みに、上記移動軌跡の往路と復路とを
合わせた形状はほぼU字形状となる)。
施態様によれば、容器を棒状化粧品(口紅)1に嵌装す
る際に上記突起の1個が口紅1の外周面上に描く移動軌
跡(往路)は、ほぼL字形状(又は逆L字形状)とな
り、該口紅1を金型(本体)2から引き抜く際には、上
記突起の1個が空間に描く移動軌跡(復路)が、上記L
字形状(又は逆L字形状)の横棒の先端から上方に向か
う直線となる(因みに、上記移動軌跡の往路と復路とを
合わせた形状はほぼU字形状となる)。
【0021】従って、口紅1を金型(本体)2から引き
抜く際、上記突起により崩れた表面部分で該突起を係止
することにならず、成形されたままの状態の表面部分で
上記突起を係止することとなるため、上記突起と口紅1
との引っ掛かりが良く、このため、口紅1を効率良く且
つ円滑に金型(本体)2から引き抜くことができ、口紅
1の生産性が向上する。
抜く際、上記突起により崩れた表面部分で該突起を係止
することにならず、成形されたままの状態の表面部分で
上記突起を係止することとなるため、上記突起と口紅1
との引っ掛かりが良く、このため、口紅1を効率良く且
つ円滑に金型(本体)2から引き抜くことができ、口紅
1の生産性が向上する。
【0022】また、口紅1の使用時等においても、口紅
1と上記容器との引っ掛かり性が向上しているため、上
記容器から口紅1が抜け出るおそれがない。
1と上記容器との引っ掛かり性が向上しているため、上
記容器から口紅1が抜け出るおそれがない。
【0023】次に、本発明の方法を従来の方法と対比さ
せるために行なった実験の結果について説明する。この
実験においては、従来の方法として、本発明の上記実施
態様の場合と同じ容器及び口紅につき、上記容器を上記
口紅の中心軸に沿って該容器の下限位置まで真っ直ぐに
下降させた後、上記容器を上記中心軸に沿って真っ直ぐ
に引き上げて、上記口紅を金型から離型させ、上記容器
に組み付けることとした。
せるために行なった実験の結果について説明する。この
実験においては、従来の方法として、本発明の上記実施
態様の場合と同じ容器及び口紅につき、上記容器を上記
口紅の中心軸に沿って該容器の下限位置まで真っ直ぐに
下降させた後、上記容器を上記中心軸に沿って真っ直ぐ
に引き上げて、上記口紅を金型から離型させ、上記容器
に組み付けることとした。
【0024】表1は、本発明の方法と従来の方法との場
合における、口紅の金型からの抜け易さ(離型性)に関
する評価を示すものである。表1より、本発明の方法に
よれば、口紅に対する容器の(上記突起による)引っ掛
かりが良いため、従来の方法によっては口紅が金型から
抜けない場合でも、容易に口紅を引き抜き得ることが分
かる。
合における、口紅の金型からの抜け易さ(離型性)に関
する評価を示すものである。表1より、本発明の方法に
よれば、口紅に対する容器の(上記突起による)引っ掛
かりが良いため、従来の方法によっては口紅が金型から
抜けない場合でも、容易に口紅を引き抜き得ることが分
かる。
【0025】
【表1】
【0026】尚、本発明の方法は、上記実施態様に制限
されるものではなく、上記容器を上記棒状化粧品に嵌装
する場合及び/又は上記棒状化粧品を上記金型から離型
させる場合に、上記容器を回転させることにより、該嵌
装時及び離型時における上記突起の両移動軌跡が一致し
ないようにするものであれば良い。
されるものではなく、上記容器を上記棒状化粧品に嵌装
する場合及び/又は上記棒状化粧品を上記金型から離型
させる場合に、上記容器を回転させることにより、該嵌
装時及び離型時における上記突起の両移動軌跡が一致し
ないようにするものであれば良い。
【0027】例えば、上記容器を回転させる時期につい
ては、次のように変更しても良い。即ち、上記容器を回
転させながら棒状化粧品に嵌装した後、真っ直ぐに金型
から引き抜いても良く、また、上記容器を回転させなが
ら棒状化粧品に嵌装した後、更に嵌装時の回転方向と同
一方向あるいは逆方向に回転させながら金型から引き抜
いても良い。また、上記容器を棒状化粧品の中心軸方向
に真っ直ぐに嵌装した後、上記容器を何れかの方向に回
転させながら金型から引き抜いても良い。その他、上記
突起の形状や個数、また上記容器の形状等についても、
本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能であ
る。
ては、次のように変更しても良い。即ち、上記容器を回
転させながら棒状化粧品に嵌装した後、真っ直ぐに金型
から引き抜いても良く、また、上記容器を回転させなが
ら棒状化粧品に嵌装した後、更に嵌装時の回転方向と同
一方向あるいは逆方向に回転させながら金型から引き抜
いても良い。また、上記容器を棒状化粧品の中心軸方向
に真っ直ぐに嵌装した後、上記容器を何れかの方向に回
転させながら金型から引き抜いても良い。その他、上記
突起の形状や個数、また上記容器の形状等についても、
本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明の棒状化粧品の容器への組み付け
方法によれば、金型から露出させた棒状化粧品の一端側
に容器を組み付けた後、該容器を移動させることによっ
て上記棒状化粧品を金型から引き抜く際、上記棒状化粧
品を安定に引き抜く(離型させる)ことができる。
方法によれば、金型から露出させた棒状化粧品の一端側
に容器を組み付けた後、該容器を移動させることによっ
て上記棒状化粧品を金型から引き抜く際、上記棒状化粧
品を安定に引き抜く(離型させる)ことができる。
【図1】図1(a)〜(d)は、分割タイプの種々の金
型を示す断面図で、(a)は金型全体を分割するタイ
プ、(b)は上型を分割して横方向に分離するタイプ、
(c)は上型を分割して跳ね上げ式に分離するタイプ、
(d)はスリーブ状の型を上方に分離するタイプを示
す。
型を示す断面図で、(a)は金型全体を分割するタイ
プ、(b)は上型を分割して横方向に分離するタイプ、
(c)は上型を分割して跳ね上げ式に分離するタイプ、
(d)はスリーブ状の型を上方に分離するタイプを示
す。
【図2】図2(a)〜(c)は、棒状化粧品の容器への
組み付け手順を示す断面図である。
組み付け手順を示す断面図である。
【図3】図3は容器内に設けた突起の移動軌跡を示す棒
状化粧品の斜視図である。
状化粧品の斜視図である。
【図4】図4は、本発明の方法を実施する際に用いる金
型の一例を、該金型により成形される棒状化粧品と共に
示す断面図である。
型の一例を、該金型により成形される棒状化粧品と共に
示す断面図である。
1 棒状化粧品(口紅) 2 金型(本体) 2a 金型(上型) 2a′金型(上型) 2b 金型(スリーブ状の型) 3 容器 31 突起 41 移動軌跡(往路) 42 移動軌跡(復路)
Claims (1)
- 【請求項1】 棒状化粧品を金型により成形後、該金型
の一部を分割して上記棒状化粧品の一端側を露出させ、
露出させた該棒状化粧品の一端側に、内周面に突起を設
けた円筒状の容器を、上記棒状化粧品の中心軸方向に移
動させて嵌装した後、該容器を上記中心軸方向に引き戻
して上記棒状化粧品を上記金型から離型させ、上記棒状
化粧品を上記容器に組み付ける棒状化粧品の容器への組
み付け方法であって、 上記容器を上記棒状化粧品に嵌装する場合及び/又は上
記棒状化粧品を上記金型から離型させる場合に、上記容
器を回転させることにより、該嵌装時及び離型時におけ
る上記突起の両移動軌跡が一致しないようにすることを
特徴とする棒状化粧品の容器への組み付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14600993A JPH072625A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 棒状化粧品の容器への組み付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14600993A JPH072625A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 棒状化粧品の容器への組み付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072625A true JPH072625A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15398033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14600993A Pending JPH072625A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 棒状化粧品の容器への組み付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072625A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014045985A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Pola Chem Ind Inc | 棒状化粧料の製造装置および製造方法 |
CN107997339A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-05-08 | 苏州海明塑胶制品有限公司 | 一种应用于唇膏底模具的脱模装置 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP14600993A patent/JPH072625A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014045985A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Pola Chem Ind Inc | 棒状化粧料の製造装置および製造方法 |
CN107997339A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-05-08 | 苏州海明塑胶制品有限公司 | 一种应用于唇膏底模具的脱模装置 |
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