JPH07261815A - Nc加工用工具加工経路作成方法およびその装置 - Google Patents

Nc加工用工具加工経路作成方法およびその装置

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JPH07261815A
JPH07261815A JP4719094A JP4719094A JPH07261815A JP H07261815 A JPH07261815 A JP H07261815A JP 4719094 A JP4719094 A JP 4719094A JP 4719094 A JP4719094 A JP 4719094A JP H07261815 A JPH07261815 A JP H07261815A
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JP
Japan
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machining
tool
data
axis
path
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JP4719094A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ota
敦史 大田
Mitsutake Nishimoto
光毅 西本
Kazuhiro Maida
和博 毎田
Satoru Yahagi
悟 矢作
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NC加工機のZ軸に対して傾斜した工具軸を
もつ傾斜工具軸加工を行う場合において最適なNCデー
タ生成を簡単に行い得るようにする。 【構成】 NC加工機のZ軸に対して所定角度傾斜する
工具軸を有する傾斜工具を用いて形状面データに基づい
て加工を行うための工具加工経路を作成するNC加工用
工具加工経路作成装置において、工具加工経路データを
入力する入力部11と、前記傾斜工具の加工方向データ
を予め複数種設定して記憶する外部記憶部12と、前記
工具加工経路データに対する面直方向を求める加工方向
計算部13と、該加工方向計算部13において求められ
た面直方向と前記外部記憶部12から読み出された設定
加工方向データとを比較して該設定加工方向データのう
ち面直方向に最も近いものを実際の加工方向として選択
する判定部14とを付設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、NC加工用工具加工
経路作成方法およびその装置に関し、さらに詳しくはコ
ンピュータ支援設計システムを用いて金型加工を行うた
めのNC加工機用NCデータ、即ち、工具加工経路を作
成する方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ支援設計システム
(以下、CAD/CAMシステムと称する)が普及しつつ
あり、種々の産業分野に適用されている。特に、三次元
形状モデルを扱うCAD/CAMシステムは、設計の構
想段階から生産のシュミレーションまで幅広く応用され
ている。
【0003】このようなCAD/CAMシステムの使用
例として、自動車用部材(例えば、サイドシル、フェン
ダーパネル等)のプレス金型を切削加工するNC加工機
の動作プログラム(即ち、NCデータ)を自動作成するも
のがある。この場合、CAD/CAMシステムには、自
由曲面部から構成される自動車用部材の形状面データが
データベースとして格納されており、前記CAD/CA
Mシステムは、前記形状面データを演算処理することに
より工具加工経路データ(即ち、NCデータ)を作成す
る。
【0004】ところで、自動車用部材は、通常、複雑な
自由曲面部から構成されており、しかも、この自由曲面
部には大きく湾曲し、あるいは屈曲する部位が存在して
いる。従って、金型を切削加工する切削工具と形状面デ
ータとの干渉を回避する工具加工経路を作成し、かくし
て得られた工具加工経路データに基づいてNC加工機を
駆動させないと、切削工具が他の加工面に対して干渉
し、正確な切削面が得られない場合が生じたり、NC加
工機自体を損傷するおそれがある。
【0005】上記のような不具合に対処すべく、切削工
具と工具加工経路に隣接する加工面との干渉を回避する
方法として、金型加工のための工具加工経路データを作
成する際に、前記金型の形状面データに対応する曲面デ
ータを三角形によって構成される複数の接平面データに
変換し、各接平面データに対する切削工具の干渉をチェ
ックして工具加工経路データを作成するようにしたもの
が提案されている(例えば、特開昭63ー24304号
公報参照)。
【0006】ところが、上記のような手法による場合、
金型の形状面データに対応する曲面データを三角形によ
って構成される複数の接平面データに変換し、各接平面
データに対する切削工具の干渉をチェックしなければな
らないところから、処理作業が複雑となるとともに、多
大な処理時間を要するという問題がある。
【0007】一方、図10に示す形状面Pを有する自動
車用部材の金型を切削加工する場合、一般的には、工具
1の工具軸OがNC加工機のZ軸となるように固定して
3軸制御により行なわれる。ところが、このような加工
では、金型の形状による制約条件(例えば、符号Kで示
す工具加工経路のように隣接して高い垂直部が存在して
いるような条件)などから、工具ホルダー2と他の形状
面との干渉を回避するためには、工具1を長くしなけれ
ばならない加工範囲が存在することとなる。すると、コ
ーナ部の仕上げなど比較的小さい径の工具1が必要な加
工範囲においては、工具1自身のふれ、切削負荷などに
よって、工具折損や加工面精度の劣化が起こり易いとい
う問題が生ずる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図11に示す
ように、切削工具1の工具軸OをNC加工機のZ軸に対
して傾斜させ、短い工具1で工具加工経路Kに沿って切
削加工する傾斜工具軸加工への要求が高まってきてい
る。この加工方法は、上記の問題(即ち、工具折損や加
工面精度の劣化)を解決できるうえ、切削送りの向上に
よって加工時間の大幅な短縮が可能であり効果が大き
い。
【0009】ところで、従来から行なわれているNC加
工機を用いた加工方法として、NC加工機のX軸、Y
軸、Z軸および水平回転軸(即ち、B軸)、垂直回転軸
(即ち、C軸)を同時5軸制御しながら、あるいは、それ
以上の複数軸を同時制御しながら加工するものがある
が、この場合、専用のNCプログラミング(例えば、工
具加工経路データ、NCコード生成プログラム等)およ
びNC加工機が必要となり、設備への投資が大きく且つ
NCデータ生成が困難となるという問題がある。
【0010】しかしながら、B軸およびC軸をある角度
に固定したまま工具中心軸を傾斜させ、X軸、Y軸、Z
軸を同時3軸制御しかしながら加工する傾斜工具軸加工
では、例えば、工具がボールエンドミルの場合、X軸、
Y軸、Z軸の同時3軸制御用工具加工経路をそのまま使
用できるとともに、この工具加工経路を用い、同時3軸
制御のNC加工機でも固定傾斜アタッチメントを取り付
ければ、傾斜工具軸加工に対応できるという利点があ
る。
【0011】上記のような傾斜工具軸加工を行う場合、
該加工に対応できる新しいNCデータの作成が必要とな
るところから、本願発明はなされたものである。
【0012】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、NC加工機のZ軸に対して傾斜した工具軸をもつ
傾斜工具軸加工を行う場合において最適なNCデータ生
成を簡単に行い得るようにすることを目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明のNC加工用工
具加工経路作成方法は、NC加工機のZ軸に対して所定
角度傾斜する工具軸を有する傾斜工具を用いて形状面デ
ータに基づいて加工を行うための工具加工経路を作成す
る際に、前記傾斜工具の加工方向データを予め複数種設
定して記憶しておき、前記工具加工経路データの面直方
向を求めた後、かくして求められた面直方向と前記設定
加工方向データとを比較し、該設定加工方向データのう
ち面直方向に最も近いものを実際の加工方向として選択
するようにしている。
【0014】本願発明のNC加工用工具加工経路作成装
置は、NC加工機のZ軸に対して所定角度傾斜する工具
軸を有する傾斜工具を用いて形状面データに基づいて加
工を行うための工具加工経路を作成するNC加工用工具
加工経路作成装置であって、工具加工経路データを入力
する入力部と、前記傾斜工具の加工方向データを予め複
数種設定して記憶する外部記憶部と、前記工具加工経路
データに対する面直方向を求める加工方向計算部と、該
加工方向計算部において求められた面直方向と前記外部
記憶部から読み出された設定加工方向データとを比較し
て該設定加工方向データのうち面直方向に最も近いもの
を実際の加工方向として選択する判定部とを備えて構成
されている。
【0015】前記傾斜工具の設定加工方向データを、N
C座標系におけるY−Z平面またはX−Z平面(即ち、
水平回転軸)においてはマニュアル設定とし、X−Y平
面(即ち、垂直回転軸)においては自動設定とする場合も
ある。
【0016】
【作用】本願発明のNC加工用工具加工経路作成方法お
よび作成装置では、予じめ複数種設定された傾斜工具の
加工方向データ(NC座標系におけるY−Z平面におい
てはマニュアル設定とし、X−Y平面においては自動設
定とする場合もある)が記憶され、工具加工経路データ
の面直方向を求めた後、かくして求められた面直方向と
前記設定加工方向データとが比較され、該設定加工方向
データのうち面直方向に最も近いものが実際の加工方向
として選択され、かくして選択された加工方向がNCコ
ードとして生成される。
【0017】
【発明の効果】本願発明のNC加工用工具加工経路作成
方法および作成装置によれば、予じめ複数種設定された
傾斜工具の加工方向データを記憶しておき、工具加工経
路データの面直方向を求めた後、かくして求められた面
直方向と前記設定加工方向データとを比較し、該設定加
工方向データのうち面直方向に最も近いものを実際の加
工方向として選択してNCコードとして生成するように
しているので、同時3軸制御加工用の工具加工経路デー
タを用いて、複数軸制御用の特別なNCコード生成機能
がなくても傾斜工具軸加工に対応してNCデータが作成
でき、NCデータ作成時間を低減できるという優れた効
果が得られる。そして、得られたNCデータに基づいて
傾斜工具軸加工を行えば、加工精度の向上および加工時
間の短縮が図れる。
【0018】また、傾斜工具の設定加工方向データを、
NC座標系におけるY−Z平面またはX−Z平面(即
ち、水平回転軸)においてはマニュアル設定とし、X−
Y平面(即ち、垂直回転軸)においては自動設定とした場
合、加工方向データ設定のための演算量が少なくて済む
こととなり、NCデータ作成時間が短縮されるという効
果が得られる。
【0019】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの実施例を説明する。
【0020】実施例1 本実施例は、NC加工機のZ軸に対して所定角度傾斜す
る工具軸を有する切削工具を用いて形状面データに基づ
いて切削加工を行うための工具加工経路を作成するもの
であり、図2に示すように、切削工具1は、NC加工機
における主軸3先端に設けられた工具ヘッド4に工具チ
ャック5を介してNC座標系のZ軸に対して傾斜状態で
着脱自在に取り付けられている。なお、主軸3は垂直回
転軸(以下、C軸という)を中心として矢印M方向に回転
自在とされ、工具ヘッド4は水平回転軸(以下、B軸と
いう)を中心として矢印N方向に回転自在とされてい
る。なお、傾斜アタッチメントを供養する場合には、前
記B軸はある一定角度に固定される。
【0021】また、本実施例のNC加工用工具加工経路
の作成は、CAD/CAMシステムを用いて行なわれる
が、その基本構成を図1に示すブロック図に基づいて説
明する。
【0022】本実施例のNC加工用工具加工経路作成装
置は、入力部11、外部記憶部12、加工方向計算部1
3、判定部14およびNCコード生成部15を備えて構
成されている。
【0023】前記入力部11においては、複数の工具加
工経路データK1,K2・・(図3参照)およびB軸角度θ
が入力される。ここで、工具加工経路データK1,K2
・は、図3に示すように、形状面データP(図はNC座
標系におけるX−Y平面図)に生成された同時3軸制御
用工具加工経路のうち比較的長い工具が必要な範囲の工
具加工経路データを予じめ傾斜工具軸加工ができる方向
が設定し易いように分類して生成されたものである。こ
のようにした理由は、短い工具で加工ができる工具加工
経路については傾斜軸加工を行う必要がないためであ
る。また、B軸角度θは、工具加工経路の面直方向に設
定されるが、形状面データP、NC加工機仕様の制約条
件(例えば、ある角度に固定された傾斜アタッチメント
を使用する場合など)によって最終的に決定したものと
される。
【0024】前記外部記憶部12には、予じめ設定され
た複数種の設定加工方向データQ1〜Q8が格納されてい
る。本実施例の場合、この設定加工方向データQ1〜Q8
は、図4に示すように、NC座標系におけるX−Y平面
においてC軸加工方向(即ち、加工方向ベクトルのXY
成分)を周方向に八等分して設定される。なお、設定加
工方向データの数は、8個に限らず、8個以上とするこ
ともできる。
【0025】前記加工方向計算部13においては、複数
の工具加工経路データK1,K2・・それぞれについてN
C座標系におけるX−Y平面での面直方向データQ(X
Y)′(換言すれば、加工方向)が求められる。該面直方
向データQ(XY)′は、図5に示すように、NC座標系
における加工方向ベクトルQ′のXY成分とされる。か
くして求められた面直方向データQ(XY)′は、B軸角
度θおよび工具加工経路データK1,K2・・とともに判
定部14に出力される。
【0026】前記判定部14においては、前記加工方向
計算部13において求められた面直方向データQ(X
Y)′と前記外部記憶部12から読み出された設定加工
方向データQ1〜Q8とが比較され、面直方向データQ
(XY)′に最も近い設定加工方向データ(Q1〜Q8のう
ちの一つ)が実際のC軸加工方向(換言すれば、C軸角
度)として選択される。かくして選択されたC軸加工方
向(Q1〜Q8のうちの一つ)は、B軸角度θおよび工具加
工経路データ(K1,K2・・のうちの一つ)とともにNC
コード生成部15に出力される。また、この判定部14
からは、加工方向計算部13に対して次工具加工経路デ
ータの要求が出力される。
【0027】前記NCコード生成部15においては、B
軸角度θ、C軸加工方向Q1〜Q8および工具加工経路K
1,K2・・からNCコードが生成される。
【0028】次いで、図6に示すフローチャートを参照
してNC加工用工具加工経路の作成について詳述する。
【0029】まず、ステップS1,S2において、入力部
11からB軸角度θおよび工具加工経路データK1,K2
・・が入力されと、ステップS3において、工具加工経
路データK1,K2・・の一つについてNC座標系におけ
るX−Y平面での面直方向データQ(XY)′(換言すれ
ば、加工方向)が加工方向計算部13により求められ
る。
【0030】次に、ステップS4において、ステップS3
で求められた面直方向データQ(XY)′と外部記憶部1
2から読み出された設定加工方向データQ1〜Q8とが比
較され、ステップS5において、面直方向データQ(X
Y)′に最も近い設定加工方向データ(Q1〜Q8のうちの
一つ)が実際のC軸加工方向(換言すれば、C軸角度)と
して選択される。例えば、図4において点線で示す方向
として面直方向データQ(XY)′が求められた場合に
は、設定加工方向データQ1が実際のC軸加工方向とし
て選択される。この処理は判定部14により実施され
る。
【0031】その後、ステップS6において、未設定の
工具加工経路データK1,K2・・が存在するか否かの判
定がなされ、「存在する」と判定された場合には、ステッ
プS3に戻って未設定の工具加工経路データについての
C軸加工方向の選択が繰り返される。そして、ステップ
6において「存在しない」と判定されると(即ち、工具加
工経路データにおけるC軸加工方向の選択が終了する
と)、ステップS7において、C軸加工方向別に工具加工
経路データK1,K2・・が加工経路群データG1,G2・・
(図3参照)に分類され、その後、ステップS8におい
て、B軸角度θ、C軸加工方向データQ1〜Q8および加
工経路群データG1,G2・・からNCコードが生成され
る。なお、工具加工経路データK1,K2・・をC軸加工
方向別の加工経路群データG1,G2・・に分類せず、B
軸角度θ、C軸加工方向データQ1〜Q8および工具加工
経路データK1,K2・・からNCコードを生成してもよ
いことは勿論である。
【0032】上記したように、本実施例では、傾斜工具
1のB軸角度θを設定角度に固定するとともに、傾斜工
具1のNC座標系におけるX−Y平面での加工方向デー
タQ1〜Q8を予じめ設定して記憶しておき、工具加工経
路データK1,K2・・のNC座標系におけるX−Y平面
での面直方向データQ(XY)′を求めた後、かくして求
められた面直方向データQ(XY)′と前記設定加工方向
データQ1〜Q8とを比較し、該設定加工方向データQ1
〜Q8のうち面直方向データQ(XY)′に最も近いもの
を実際の加工方向として選択してNCコードとして生成
するようにしたことにより、同時3軸制御加工用の工具
加工経路データを用いて、特別なNCコード生成機能が
なくても傾斜工具軸加工に対応してNCデータが作成で
きることとなり、NCデータ作成時間を低減できる。そ
して、得られたNCデータに基づいて傾斜工具軸加工を
行えば、加工精度の向上および加工時間の短縮が図れる
のである。
【0033】なお、上記説明では、傾斜工具の設定加工
方向データ(B軸角度)を、NC座標系におけるY−Z平
面においてマニュアル設定するようにしているが、X−
Z平面においてマニュアル設定するようにしてもよい。
【0034】実施例2 本実施例の場合、NC加工機におけるB軸角度およびC
軸角度を共に自動設定するようにしている点が実施例1
と相異している。
【0035】本実施例の外部記憶部12には、設定加工
方向データとして、図4に示すC軸加工方向(換言すれ
ば、C軸角度)Q1〜Q8と、B軸角度θ1〜θ3が格納さ
れている(図7参照)。ここで、B軸角度θは、NC加工
機毎に設定され、例えば、図8(イ)、(ロ)に示すよう
に、θ1〜θ3の3種類の設定B軸角度を有するNC加工
機Aおよび1種類の設定B軸角度θのみしか有しないN
C加工機Bが入力時に選定される。
【0036】本実施例の入力部11においては、NC加
工機の種類AあるいはBと複数の工具加工経路K1,K2
・・とが入力される。
【0037】また、加工方向計算部13においては、複
数の工具加工経路データK1,K2・・それぞれについて
NC座標系におけるX−Y平面での面直方向データQ
(XY)′(換言すれば、加工方向)と、加工方向ベクトル
Q′とNC座標系のZ軸とのなす傾斜角度θ′とが求め
られる(図5参照)。
【0038】さらに、判定部14においては、前記加工
方向計算部13において求められた面直方向データQ
(XY)′と前記外部記憶部12から読み出された設定加
工方向データQ1〜Q8とが比較され、面直方向データQ
(XY)′に最も近い設定加工方向データ(Q1〜Q8のう
ちの一つ)が実際のC軸加工方向(換言すれば、C軸角
度)として選択されるとともに、前記加工方向計算部1
3において求められた傾斜角度θ′と前記外部記憶部1
2から読み出された設定B軸角度θ1〜θ3あるいはθと
が比較され、傾斜角度θ′に最も近い設定B軸角度θ1
〜θ3あるいはθが実際のB軸加工方向(換言すれば、B
軸角度)として選択される。
【0039】なお、NCコード生成部15の機能は実施
例1と同様である。
【0040】次いで、図9に示すフローチャートを参照
してNC加工用工具加工経路の作成について詳述する。
【0041】まず、ステップS1,S2において、入力部
11からNC加工機の種類AあるいはBおよび工具加工
経路データK1,K2・・が入力されと、ステップS3にお
いて、工具加工経路データK1,K2・・の一つについて
NC座標系におけるX−Y平面での面直方向データQ
(XY)′(換言すれば、加工方向)が加工方向計算部13
により求められる(図5参照)。
【0042】次に、ステップS4において、ステップS3
で求められた面直方向データQ(XY)′と外部記憶部1
2から読み出された設定加工方向データQ1〜Q8とが比
較され、ステップS5において、面直方向データQ(X
Y)′に最も近い設定加工方向データ(Q1〜Q8のうちの
一つ)が実際のC軸加工方向(換言すれば、C軸角度)と
して選択される(図4参照)。この処理は判定部14によ
り実施される。
【0043】その後、ステップS6において、NC加工
機によるB軸傾斜角度θの制約条件が求められ、ステッ
プS7において、B軸傾斜角度θが1種類しか設定でき
ないか否か(換言すれば、指定されたNC加工機がAで
あるかBであるか)の判定がなされ、NC加工機Aが指
定されている場合には、ステップS8において、加工面
直方向ベクトルQ′とNC座標系のZ軸とのなす傾斜角
度θ′が加工方向計算部13により求められる。
【0044】ついで、ステップS9において、ステップ
8で求められた傾斜角度θ′と外部記憶部12から読
み出された設定B軸角度データθ1〜θ3とが比較され、
ステップS10において、傾斜角度θ′に最も近い設定B
軸角度データ(θ1〜θ3のうちの一つ)が実際のB軸角度
として選択される。例えば、求められた傾斜角度θ′が
図8(イ)において点線で示す方向とZ軸とのなす角度で
あった場合には、B軸角度θ1が選択される。この処理
は判定部13により実施される。
【0045】一方、ステップS7において、NC加工機
Bが指定されていると判定された場合には、ステップS
11において、NC加工機Bがもつ設定B軸角度θが選択
される。つまり、NC加工機Bを指定した場合は、常に
一定のB軸角度θとされるのである。
【0046】そして、ステップS12において、未設定の
工具加工経路データK1,K2・・が存在するか否かの判
定がなされ、「存在する」と判定された場合には、ステッ
プS3に戻って未設定の工具加工経路データについての
C軸およびB軸加工方向の選択が繰り返される。そし
て、ステップS12において「存在しない」と判定されると
(即ち、工具加工経路データにおけるC軸およびB軸加
工方向の選択が終了すると)、ステップS13において、
C軸およびB軸加工方向別に工具加工経路データK1,K
2・・が加工経路群データG1,G2・・(図3参照)に分類
され、その後、ステップS14において、B軸角度θある
いはθ1〜θ3、C軸加工方向データQ1〜Q8および加工
経路群データG1,G2・・からNCコードが生成され
る。なお、工具加工経路データK1,K2・・をC軸加工
方向別の加工経路群データG1,G2・・に分類せず、B
軸角度θあるいはθ1〜θ3、C軸加工方向データQ1
8および工具加工経路データK1,K2・・からNCコー
ドを生成してもよいことは勿論である。
【0047】また、本実施例では、NC加工機A,Bの
2種類を指定し得るようにしているが、NC加工機Aの
みを指定するようにしてもよい。
【0048】上記したように、本実施例の場合、C軸加
工方向のみならず、B軸加工方向をも自動設定するよう
にしているため、NCコード生成が自動的にできること
となり、熟練していない作業者でも容易にNCコードの
生成ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかるNC加工用工具加
工経路作成方法に使用される装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本願発明の実施例1,2にかかるNC加工用工
具加工経路作成方法が適用されるNC加工機における主
軸先端部を示す斜視図である。
【図3】本願発明の実施例1,2にかかるNC加工用工
具加工経路作成方法が適用される形状面データおよび工
具切削経路データの例を示すNC座標系のX−Y平面図
である。
【図4】本願発明の実施例1,2にかかるNC加工用工
具加工経路作成方法におけるX−Y平面上での設定加工
方向データの例を示す説明図である。
【図5】本願発明の実施例1,2にかかるNC加工用工
具加工経路作成方法における面直加工方向をNC座標系
で示した説明図である。
【図6】本願発明の実施例1にかかるNC加工用工具加
工経路作成方法を説明するフローチャートである。
【図7】本願発明の実施例2にかかるNC加工用工具加
工経路作成方法に使用される装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図8】(イ)、(ロ)は2種類のNC加工機におけるB軸
角度の設定態様を示す説明図である。
【図9】本願発明の実施例2にかかるNC加工用工具加
工経路作成方法を説明するフローチャートである。
【図10】従来公知の方法によるNC加工状態を説明す
るための側面イメージ図である。
【図11】工具軸をNC軸に対して傾斜させた場合にお
けるNC加工状態を説明するための側面イメージ図であ
る。
【符号の説明】
1は工具、11は入力部、12は外部記憶部、13は加
工方向計算部、14は判定部、15はNCコード生成
部、K1,K2・・は工具加工経路、Oは工具軸、Pは形
状面データ、Q1〜Q8は設定加工方向、Q′は面直加工
方向、Q(XY)′はX−Y平面上での面直加工方向、θ
およびθ1〜θ3は設定B軸角度、θ′は傾斜角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/4093 (72)発明者 矢作 悟 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC加工機のZ軸に対して所定角度傾斜
    する工具軸を有する傾斜工具を用いて形状面データに基
    づいて加工を行うための工具加工経路を作成するNC加
    工用工具加工経路作成方法であって、前記傾斜工具の加
    工方向データを予め複数種設定して記憶しておき、前記
    工具加工経路データの面直方向を求めた後、かくして求
    められた面直方向と前記設定加工方向データとを比較
    し、該設定加工方向データのうち面直方向に最も近いも
    のを実際の加工方向として選択することを特徴とするN
    C加工用工具加工経路作成方法。
  2. 【請求項2】 前記傾斜工具の設定加工方向データは、
    NC座標系におけるY−Z平面またはX−Z平面(即
    ち、水平回転軸)においてはマニュアル設定とされ、X
    −Y平面(即ち、垂直回転軸)においては自動設定とされ
    ることを特徴とする前記請求項1記載のNC加工用工具
    加工経路作成方法。
  3. 【請求項3】 NC加工機のZ軸に対して所定角度傾斜
    する工具軸を有する傾斜工具を用いて形状面データに基
    づいて加工を行うための工具加工経路を作成するNC加
    工用工具加工経路作成装置であって、工具加工経路デー
    タを入力する入力部と、前記傾斜工具の加工方向データ
    を予め複数種設定して記憶する外部記憶部と、前記工具
    加工経路データに対する面直方向を求める加工方向計算
    部と、該加工方向計算部において求められた面直方向と
    前記外部記憶部から読み出された設定加工方向データと
    を比較して該設定加工方向データのうち面直方向に最も
    近いものを実際の加工方向として選択する判定部とを備
    えていることを特徴とするNC加工用工具加工経路作成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜工具の設定加工方向データは、
    NC座標系におけるY−Z平面またはX−Z平面(即
    ち、水平回転軸)においてはマニュアル設定とされ、X
    −Y平面(即ち、垂直回転軸)においては自動設定とされ
    ることを特徴とする前記請求項3記載のNC加工用工具
    加工経路作成装置。
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