JPH06277981A - 加工装置 - Google Patents

加工装置

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JPH06277981A
JPH06277981A JP9219293A JP9219293A JPH06277981A JP H06277981 A JPH06277981 A JP H06277981A JP 9219293 A JP9219293 A JP 9219293A JP 9219293 A JP9219293 A JP 9219293A JP H06277981 A JPH06277981 A JP H06277981A
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JP
Japan
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data
machining
processing
workpiece
finishing
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Application number
JP9219293A
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English (en)
Inventor
Masaaki Imanari
政秋 今成
Yusuke Nakagawa
裕介 中川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工工具と被加工物とを予め定められた軌跡
に沿って相対移動させつつ被加工物を加工する加工装置
において、所要加工精度を満たしつつ、加工の自動化度
を高め得る。 【構成】 仕上加工終了後の被加工物が自動測定され
(S4)、その測定値が最大許容寸法と最小許容寸法と
の範囲内にあるか否かが判定される(S5)。測定値が
上記範囲内にあり、OKと判定されれば仕上加工が終了
させられ、上記範囲内にない場合にはNGと判定され、
その原因が加工量の不足によるものか否かが判定される
(S6)。加工量が不足している場合には、不足量を減
少させるように仕上加工用NCデータが補正され(S
7)、加工工具がその補正されたNCデータが示す軌跡
に沿って移動させられ、仕上加工終了後の被加工物に再
度仕上加工が行われる(S3)。したがって、所要加工
精度を満たしつつ、加工の自動化度を高めることができ
るのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工装置に関するもの
であり、特に、加工の自動化の程度(自動化度と称す
る)を高め得る加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平1─289647号公報には、加
工工具と被加工物とを予め定められた軌跡に沿って相対
移動させつつ被加工物を加工する加工装置において、加
工終了後の被加工物の加工精度を測定する測定手段と、
その測定の結果、所要加工精度が満たされていない場合
に軌跡の補正を行う加工制御手段とを備えた加工装置が
記載されている。この公報に記載された加工装置におい
て、加工終了後の被加工物Aの加工精度の測定結果に基
づいて軌跡の補正が行われるのは、被加工物Aのためで
はなく、被加工物Aと同一形状の次の被加工物Bのため
である。したがって、被加工物B以降に加工される被加
工物については、所要加工精度が満たされる。また、軌
跡の補正等は作業者によって行われるのであるが、被加
工物B以降に加工される同一形状の被加工物に対して
は、軌跡の補正を行う必要がない限り、自動加工を行う
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された加工装置によれば、被加工物Aの所要加工精度
が満たされないという問題があった。軌跡の補正が行わ
れた後、被加工物Aに対しては加工が行われないからで
ある。また、上記加工装置を多品種少量生産に使用する
場合には、加工の自動化度を高めることができないとい
う問題があった。軌跡の補正は、被加工物の形状が異な
る毎に行われなければならないのであるが、多品種少量
生産が行われる場合には、次に加工する予定の被加工物
Bの形状が被加工物Aと異なっていたり、被加工物A,
Bの形状が同じであっても同じ形状の被加工物の数が少
なかったりするため、作業者の操作が頻繁に必要になる
のである。特に、金型の加工のように、同じ形状に加工
する被加工物が殆どなく、しかも、高加工精度が要求さ
れる場合には、上記加工装置を使用することができない
のである。
【0004】以上の事情を背景として、本発明は、被加
工物の所要加工精度を満たしつつ、加工の自動化度を高
め得る加工装置を得ることを目的として為されたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、加工工
具と被加工物とを予め定められた軌跡に沿って相対移動
させつつ被加工物を加工する加工装置を、(1) 自動測定
用NCデータを記憶する測定用NCデータ記憶手段と、
(2) 自動測定用NCデータに基づいて加工終了後の被加
工物の加工精度を自動測定する自動測定手段と、(3) 自
動測定の結果、加工量の不足により所要加工精度が満た
されない場合に、前記予め定められた軌跡を加工量の不
足を減少させる向きに補正して加工工具に再度加工を行
わせる再加工制御手段とを含むものとすることにある。
【0006】
【作用】本発明の加工装置においては、加工工具と被加
工物とが予め定められた軌跡に沿って相対移動させられ
ることによって被加工物の加工が行われる。加工終了後
の被加工物の加工精度が、測定用NCデータ記憶手段に
記憶されている自動測定用NCデータに基づいて自動測
定手段によって自動測定される。その自動測定の結果、
加工量の不足により所要加工精度が満たされない場合に
は、軌跡が加工量の不足を減少させる向きに補正され、
加工工具と被加工物とがその補正された軌跡に沿って相
対移動させられる。すなわち、加工終了後の被加工物に
再加工が行われるのである。この再加工は、再加工制御
手段によって制御される。なお、所要加工精度が満たさ
れていた場合や満たされていなくてもその原因が加工量
の不足でない場合には、再加工は行われない。
【0007】再加工は1回行われるだけでもよく、加工
終了後の被加工物の所要加工精度が満たされるまで等,
複数回繰り返し行われるようにしてもよい。
【0008】
【発明の効果】以上のように、本発明の加工装置におい
ては、加工終了後の被加工物の加工量の不足により所要
の加工精度を満たしていない場合には、その不足を減少
させる向きに軌跡が補正されてその同一被加工物に対し
て再度加工が行われるため、被加工物の所要加工精度が
満たされる。また、加工精度の測定,軌跡の補正等が作
業者を介さないで行われるため加工の自動化度を高める
ことができ、場合によっては無人化を図ることができ
る。本発明の加工装置は多品種少量生産に特に有益なも
のであるが、少品種多量生産にも有効なものである。例
えば、本発明の加工装置を金型の加工に使用すれば、金
型の加工精度を高めつつ、加工の自動化度を高めること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例としての加工装置を
図面に基づいて詳細に説明する。図2に示すように、本
実施例の加工装置は、CAD/CAMシステム10,ダ
イレクトニューメリカルコントロールシステム(Direct
Numerical Control System 、DNCと略称する)1
2,NC加工機14を含むものである。
【0010】CAD/CAMシステム10において、加
工用NCデータ,自動測定用NCデータ等が作成され、
DNC12に供給される。DNC12において、CAD
/CAMシステム10から供給されたNCデータ等が格
納され、格納されたNCデータがスケジュールデータに
基づいてNC加工機14に供給される。NC加工機14
において、加工工具16と被加工物18とが、DNC1
2から供給されたNCデータが示す軌跡に沿って相対移
動させられることによって被加工物18が加工される。
【0011】被加工物18には、図3,4に示すよう
に、中央部に、線L1 で画定される深い凹部と、線L2
で画定される浅い凹部とが加工され、周辺部に、孔p,
q,r,sが加工される。例えば、線L1 で画定される
深い凹部の内径,孔q,rの内径,孔qとrとの間の長
さにおいては特に高加工精度が要求されているとする。
図において、公称寸法データに加えて公差データが記載
されている部分が高加工精度が要求されている部分であ
り、被加工物18は金型の一構成要素である。金型は複
数個の構成要素が組み合わされて形成されるため、一般
に高加工精度が要求されるが、上述のように、特に、高
い加工精度が要求される部分がある。
【0012】CAD/CAMシステム10はコンピュー
タを主体とするもので、作業者によって入力されたデー
タ等に基づいて、金型の設計データ,製造データ等が作
成され、それらに基づいて加工用NCデータが作成され
る。加工用NCデータは、後述するように、NC加工機
14において、図示しない工具ホルダに取り付けられる
工具を指定する工具用データ,加工工具16の移動軌跡
(理解を容易にするために被加工物18は移動しないも
のとする)を示す移動軌跡データ,加工工具16の回転
速度や移動速度を示す速度データ等を含むものである。
また、後述する公差等の加工精度データが作業者によっ
て入力され、その入力された加工精度データ,上記設計
データ,製造データ等に基づいて加工終了後の被加工物
18を自動測定するための自動測定用NCデータが作成
される。自動測定用NCデータは、後述するように、工
具ホルダに取り付けられるのがタッチプローブ20であ
ることを指定する工具用データとそのタッチプローブ2
0の移動軌跡を示す移動軌跡データとを含むものであ
る。これら加工用NCデータ,自動測定用NCデータ,
加工精度データ等がDNC12に供給される。
【0013】DNC12はコンピュータを主体とするも
のである。CAD/CAMシステム10から供給された
データが、図5に示すように、各データファイル24〜
28に格納される。また、DNC12において後述する
軌跡補正用データやスケジュールデータ等が作成され、
データファイル29,30に格納される。これら各デー
タファイル24〜27に格納されているNCデータは、
データファイル30に格納されたスケジュールデータに
従って順次NC加工機14のNCコントローラ34に供
給される。しかし、後述するように、仕上加工終了後の
被加工物18の加工精度が加工量の不足により満たされ
ていない場合には、NCコントローラ34には、NCデ
ータがスケジュールデータが示す順序から外れて供給さ
れる。
【0014】NC加工機14は、上記NCコントローラ
34と、複数個の加工工具16と、タッチプローブ20
とを備えたものである。NCコントローラ34に加工用
NCデータが供給されると、その加工用NCデータに基
づいて、加工工具16が取り付けられ、被加工物18上
を図示しない駆動装置によって速度データに応じた回転
速度で回転させられながらNCデータの示す軌跡に沿っ
て速度データに応じた移動速度で移動させられる。ま
た、自動測定用NCデータが供給されると、その自動測
定等NCデータに基づいて、タッチプローブ20が取り
付けられ、NCデータの示す軌跡に沿って移動させられ
る。その測定値はDNC12に供給される。
【0015】以下、各データ等について説明する。加工
用NCデータは、前述のように、NC加工機14におけ
る工具用データ,移動軌跡データ,速度データ等を含む
ものである。工具用データは、予め定められた軌跡に沿
って移動させる加工工具16の種類を表すものである。
例えば、図3,4において、エンドミルによって線L1
,L2 で画定される凹部の加工が行われ、次に、ドリ
ルおよび中ぐり工具によって孔p,q,r,sの加工が
行われる場合には、〔・・エンドミル,中ぐり工具・
・〕が、加工用NCデータの工具用データとして作成さ
れる。
【0016】移動軌跡データは、3次元座標上の点
(X,Y,Z)からなっている。例えば、加工工具16
を図3の線L1 に沿って移動させる場合には、〔(X
a,Ya,Za),・・,(Xb,Yb,Zb),・
・,(Xc,Ya,Za),・・,(Xd,Yd,Z
d),・・〕が、加工用NCデータの移動軌跡データと
して作成される。速度データは、それぞれの加工工具の
回転速度や移動速度を表すものである。また、加工用N
Cデータは、図5に示すように、荒加工用NCデータ,
中仕上加工用NCデータ,仕上加工用NCデータ等から
なっている。
【0017】自動測定用NCデータは、工具用データ,
タッチプローブ20を移動させる軌跡を示す3次元座標
上の点(X,Y,Z)からなる移動軌跡データ,タッチ
プローブ20の移動速度データ等を含んでいる。タッチ
プローブ20は、被加工物18に接触したとき、検知信
号を出力するもので、タッチプローブ20の出力信号の
差に基づいて、連続して接触する2点間の距離が算出さ
れる。タッチプローブ20の移動軌跡データは、加工精
度データに基づいて作成される。タッチプローブ20の
移動速度を常に一定とする場合には前記移動速度データ
は不要であるが、測定開始点と測定終了点との間を移動
する場合の移動速度と、測定終了点と次の測定開始点と
の間を移動する場合の移動速度とを変える場合等には必
要となる。
【0018】本実施例における加工精度データは、CA
D/CAMシステム10に入力された被加工物18の各
部分の公差である。前述のように、公差はすべての部分
に対して入力されるわけではなく高加工精度が要求され
る部分に対してだけ入力される。この公差を示す加工精
度データは、DNC12に供給され、対応する公称寸法
と共に加工精度データファイル28に格納される。公差
は、公称寸法と最小許容寸法および最大許容寸法との差
を表すものであり、公差が小さいほど高い加工精度が要
求されることを示している。つまり、公差が示されてい
る部分においては、測定値が最小許容寸法と最大許容寸
法との範囲内になるように加工する必要がある。本実施
例において、公差は、100mmの公称寸法に対して0.
05mm程度の大きさである。
【0019】移動軌跡データは、加工終了後の被加工物
18に対して、公差が入力された部分の寸法だけが測定
されるように作成される。図3においては、(M1 ,+
α1,−α2 ),(M2 )等の加工精度データに基づい
て、〔点A(Xa,Ya,Za),点C(Xc,Ya,
Za)〕が自動測定用NCデータの移動軌跡データとし
て作成される。同様に、図4においては、(K1 ) ,
(K2 ,+ε,−ε),(K3 ,+β1 ,−β2 ),
(K4 ,+γ1,−γ2 )等の加工精度データに基づいて
〔点E(Xe,Ye,Ze),点F(Xf,Yf,Z
f),点G(Xg,Yg,Zg),点H(Xh,Yh,
Zh)〕が移動軌跡データとして作成される。一方、公
差が入力されていない部分においては、加工時に当然満
たされる以上の精度が要求されないため、自動測定は行
われず、タッチプローブ20の移動軌跡を示す移動軌跡
データも作成されない。
【0020】このように、自動測定用NCデータが加工
精度(公差)データに基づいて作成されるため、被加工
物18が自動測定用NCデータに基づいて自動測定され
れば、高加工精度が要求される部分だけが測定される。
また、後述するように、指定された部分だけが公差に応
じた加工が行われる。
【0021】スケジュールデータは、DNC12からN
Cコントローラ34に供給されるデータの順序を示すも
のであり、例えば、図5に示す〔ARA1,CYUU1,SIAGE1,SO
KUTEI1,ARA2,CYUU2,SIAGE2,SOKUTEI2,・・,ARAn,・・〕
ように作成される。ARA1,ARA2,・・は荒加工用NCデー
タを表しており、数字1,2・・は被加工物18のそれ
ぞれ異なる加工部分を示すものである。以下同様に、CY
UU1,CYUU2,・・は中仕上加工用NCデータ,SIAGE1,SIA
GE2,・・は仕上加工用NCデータ,SOKUTEI1,SOKUTEI2,
・・は自動測定用NCデータを表している。
【0022】また、仕上加工終了後の被加工物18の自
動測定の結果、所要加工精度が満たされているか否かの
判定がDNC12において行われる。DNC12に供給
された仕上加工終了後の被加工物18の測定値が最大許
容寸法と最小許容寸法との範囲内にあればOKと判定さ
れ、範囲内にない場合には、NGと判定される。
【0023】OKと判定された場合には、DNC12か
らNCコントローラ34に、スケジュールデータファイ
ル30に格納されたSOKUTEI1の次のNCデータが供給さ
れる。次のデータがなければ、加工が終了させられる。
NGと判定された場合には、さらに、その原因が加工量
の不足(削り足らない)によるか否かが判定され、加工
量の不足によると判定された場合には、スケジュールデ
ータファイル30に格納されたSOKUTEI1の次のデータで
なく、SIAGE1に戻され、仕上加工用NCデータファイル
26に格納されたNCデータがNCコントローラ34に
再度供給される。また、それと同時に軌跡補正用データ
が供給され、NCコントローラ34において、仕上加工
用NCデータが補正される。NC加工機14において、
工具ホルダにそれまで使用された加工工具16が取り付
けられ、その補正された仕上加工用NCデータが示す軌
跡に沿って移動させられる。被加工物18には再度仕上
加工が行われるのである。一方、削り過ぎ等他の原因に
よると判定された場合には、NG信号が出力され、OK
と判定された場合と同様にとりあえず現時点における仕
上げ加工が終了させられる。この場合には、肉盛り等別
の作業が行われることになる。
【0024】軌跡補正用データは加工精度データ,測定
値等に基づいて、加工量の不足を減少させるように作成
されるもので、測定値と最大許容寸法あるいは最小許容
寸法との差に基づいて補正量が求められ、軌跡補正用デ
ータファイル29に格納されたものである。
【0025】このように、本実施例においては、NCコ
ントローラ34からDNC12へ測定値等多くのデータ
を供給することができる。また、DNC12からNCコ
ントローラ34にスケジュールデータから外れてNCデ
ータを供給することができる。すなわち、仕上加工終了
後の被加工物18が所要加工精度を満たしていなくて
も、追加加工によって所要加工精度を満たし得るのであ
る。
【0026】以上のように構成された加工装置における
作動順序を図1,図6に基づいて説明する。ステップ1
(以下S1と略称する。他のステップにおいても同様と
する)において、DNC12からNCコントローラ34
へ荒加工用データが供給される。NC加工機14におい
て、指示された加工工具16が取り付けられ、荒加工用
NCデータの示す軌跡に沿って移動させられる。被加工
物18に荒加工が行われるのである。加工工具16の移
動が終了すると、終了したことを示す信号がDNC12
に供給される。次に、S2において、DNC12からN
Cコントローラ34へ、スケジュールデータに従って中
仕上加工用NCデータが供給される。上述と同様に加工
工具16が移動させられることによって被加工物18に
中仕上加工が行われる。同様に、S3において、仕上加
工が行われる。S4において、DNC12からNCコン
トローラ34へ自動測定用NCデータが供給される。タ
ッチプローブ20が取り付けられ、そのNCデータが示
す軌跡に沿って移動させられ、仕上加工終了後の被加工
物18の予め定められた部分の寸法等の自動測定が行わ
れる。その測定値がDNC12に供給される。
【0027】S5において、DNC12において、その
測定値,加工精度データ等に基づいて、所要加工精度が
満たされているか否かが判定される。すなわち、測定値
が、最小許容寸法と最大許容寸法との範囲内にあるか否
かが判定される。測定値が上記範囲内にある場合には、
OKと判定され、DNC12からNCコントローラ34
に仕上加工の次のデータが供給される。次のデータがな
ければ、加工が終了させられる。
【0028】また、測定値が上記範囲内にない場合に
は、NGと判定され、S6において、その原因が加工量
不足によるか否かが判定される。加工量不足による場合
には、YESと判定され、S7において、DNC12か
らNCコントローラ34に仕上加工用NCデータと軌跡
補正用データとが供給され、NCコントローラ34にお
いて仕上加工用NCデータが補正される。仕上加工用デ
ータは、加工量の不足が減るように補正される。S3に
おいて、加工工具16が取り付けられ、補正されたNC
データが示す軌跡に沿って移動させられることによって
仕上加工終了後の被加工物18に再度仕上加工が行われ
る。その後、S4において同様に上記再仕上加工終了後
の被加工物18に再度自動測定が行われ、その測定値に
基づいてS5において再度判定が行われる。S5におい
て、NGと判定され、その原因が加工量の不足による場
合には、再度仕上加工用NCデータが補正される。加工
工具16がその再度補正されたNCデータが示す軌跡に
沿って移動させられ、再仕上加工終了後の被加工物18
には再度再仕上加工が行われる。その再度再仕上加工終
了後の被加工物18に対して自動測定が行われる。以
下、同様に、S5において、OKと判定されるまで、S
6,7,3,4,5が繰り返し実行される。
【0029】一方、測定値が範囲内にないが、その原因
が加工量の不足でない場合には、S8において、NG出
力信号が出力される。OKと判定された場合と同様に本
時点における仕上加工が終了されるのであるが、その場
合には、肉盛り等別の作業が行われることになる。
【0030】図3,4に基づいてさらに具体的に説明す
る。図3において、NCコントローラ34に加工用NC
データが供給されると、図示しない工具ホルダにエンド
ミルが取り付けられ、線L1 ,L2 に沿って回転しなが
ら移動させられる。自動測定用NCデータが供給される
と、タッチプローブ20が取り付けられ、点A,Cの順
に移動させられ、点AC間の測定値がDNC12に供給
される。
【0031】DNC12において、測定値が最大許容寸
法(M1 +α1 )と最小許容寸法(M1 −α2 )との間
にあればOKと判定され、測定値がこれら範囲内にない
場合にはNGと判定される。OKと判定された場合に
は、NCコントローラ34にSOKUTEI の次に指定された
データが供給される。測定値が最小許容寸法より小さ
く、NGと判定された原因がエンドミルによる削り量が
不足しているためである場合には、NCコントローラ3
4に仕上加工用NCデータと軌跡補正用データdとが供
給され、NCコントローラ34において、削り不足が減
少するように仕上加工用NCデータが補正される。補正
されたNCデータは〔(Xa−d,Ya,Za)・・・
(Xc+d,Ya,Za)〕となる。
【0032】NC加工機14において、エンドミルが取
り付けられ、補正されたNCデータが示す軌跡に沿って
回転しながら移動させられることによって被加工物18
には再仕上加工が行われる。その再仕上加工終了後の被
加工物18が、自動測定用NCデータに基づいて再度自
動測定されるが、その場合には、測定値と最小許容寸法
との差が前回の測定値より小さくなる。仕上加工が点
A,C間の測定値が最小許容寸法以上になるまで繰り返
し実行される。また、測定値が最大許容寸法より大き
く、NGと判定された原因が削り過ぎである場合には、
NG信号が出力され、とりあえず仕上加工が終了させら
れる。
【0033】図4において、NCコントローラ34に加
工用NCデータが供給されると、図示しない工具ホルダ
に中ぐり工具が取り付けられ、回転しながらNCデータ
の示す軌跡に沿って移動させられる。自動測定用NCデ
ータが供給されると、タッチプローブ20が取り付けら
れ、点E,F,点G,Hの順に移動させられ、点EF
間,点GH間の測定値がDNC12において求められ
る。また、点EFの中間点および点GHの中間点から孔
q,rの中心間の測定値が求められる。点EF間,点G
H間の測定値が最小許容寸法と最大許容寸法との範囲内
にあり、かつ、孔q,rの中心間の測定値が最小許容寸
法と最大許容寸法との間にある場合にはOKと判定さ
れ、少なくとも一方の測定値が範囲内にない場合にはN
Gと判定される。
【0034】OKと判定された場合には、DNC12か
らNCコントローラ34にスケジュールデータのSOKUTE
I の次のデータが供給される。孔qあるいは孔rの内径
が最小許容寸法より小さく、かつ、孔q,rの中心間の
測定値が許容範囲内にある場合には、孔q,rの削り不
足であるため、NCコントローラ34に仕上加工用NC
データと軌跡補正用データとが供給され、NCコントロ
ーラ34において、削り不足が減少するように仕上加工
用NCデータが補正される。孔qあるいはrの内径が大
きくなるように補正されるのである。したがって、中ぐ
り工具が補正された仕上加工用NCデータが示す軌跡に
沿って移動させられる。孔qあるいは孔rの内径が最小
許容寸法より小さく、かつ、孔q,rの中心間の測定値
が許容範囲内にない場合には、孔q,rの中心間の測定
値が範囲内になるよう考慮されながら、孔q,rの内径
が削られる。また、孔qあるいは孔rの内径が最大許容
寸法より大きい場合には、孔q,rの中心間の測定値が
許容範囲内にあっても、NG信号が出力され、別の作業
が行われる。一方、孔qあるいは孔rの内径が最小許容
寸法より小さくて、孔q,rの中心間の測定値が許容範
囲内にない場合でも、孔q,rの内径と中心間の距離と
の両方を修正することができない場合には、NG信号が
出力される。
【0035】以上のように、本実施例においては、DN
C12のデータファイル27によって測定用データ記憶
手段が構成され、NCコントローラ34,タッチプロー
ブ20等によって自動測定手段が構成され、DNC12
の判定や軌跡補正データの作成が行われる部分,NCコ
ントローラ34等によって再加工制御手段が構成される
のである。
【0036】以上のように、本実施例の加工装置によれ
ば、仕上加工終了後の被加工物18が削り不足により所
要の加工精度が満たされていない場合には、その不足を
減少させる向きに仕上加工用NCデータが補正されて、
同一被加工物18に対して再仕上加工が行われるように
されているため、被加工物18の加工精度が満たされ
る。また、仕上加工終了後の被加工物18の測定,NC
データの補正等が作業者を介さないで行われるため加工
の自動化度を高めることができる。
【0037】また、本実施例においては、NCコントロ
ーラ34からDNC12へ種々のデータを供給すること
ができるという利点もある。従来のDNCを備えた加工
装置においては、NCコントローラからDNCへは、各
工程が終了したことやエラーメッセージの有無程度しか
供給することができなかったが、本実施例の加工装置に
おいては、NCコントローラ34からDNC12へエラ
ーの有無のみならず、そのエラーの原因を表すデータも
供給することができるのである。したがって、DNC1
2において、その原因を示すデータに基づいて、NC加
工機14の作動を停止する必要があるか否かを判断する
ことが可能となる。また、作業者が、これら原因を示す
データをNC加工機14から離れた位置(DNC12の
端末のある制御室)において知ることもできるため、い
ちいちNC加工機14のエラー表示を調べる必要がなく
なり、それだけ作業効率を向上させることができる。
【0038】さらに、自動測定用NCデータが加工精度
データに基づいて作成されるため、作業者が作成する必
要がなく、省人化が可能であるとともに、金型の高加工
精度が要求される部分のみの自動測定および再加工が行
われるため、加工能率を向上させることができる。
【0039】なお、上記実施例においては、本発明を代
表的な多品種少量生産製品であり、高加工精度が要求さ
れ、かつ1個の加工に長時間を要する金型の加工装置に
適用したものであり、特に有効な実施例であるが、少品
種多量生産製品であっても、高精度が要求され、1個の
加工に長時間を要する場合に適用しても相当の効果が得
られる。また、高加工精度が要求されなくても一応の効
果が得られる。
【0040】また、上記実施例においては、NC加工機
14において、加工工具16が加工用NCデータが示す
軌跡に沿って移動させられ、被加工物18が固定されて
いることとしたが、被加工物18を加工用NCデータに
基づいて移動させて、加工工具16を固定してもよく、
両者を共に移動させてもよい。
【0041】さらに、本実施例である加工装置を切削,
研削等の機械加工装置だけでなく、スピニング,カーリ
ング等加工工具と被加工物との相対移動によって塑性加
工が行われる加工装置等、他の加工装置に適用すること
もできる。
【0042】また、上記実施例においては、すべてのデ
ータがDNC12のデータファイルに格納されるように
されていたが、加工精度データ等一部のデータがNCコ
ントローラ34のデータファイルに格納されるようにし
てもよい。その場合には、仕上加工終了後の被加工物1
8の加工精度の判定や,軌跡補正用データの作成等がN
Cコントローラ34において行われるようにすることも
可能となる。さらに、DNC12とNCコントローラ3
4との間でデータファイルが共有されるようにしてもよ
い。また、加工精度データがDNC12に入力されるよ
うにしてもよく、その場合には、加工精度データがDN
C12からCAD/CAMシステム10に供給される。
【0043】さらに、上記実施例において、仕上加工終
了後の被加工物18に再加工が行われる場合には、仕上
加工用NCデータが軌跡補正用データに基づいて補正さ
れていたが、仕上加工用NCデータの補正は不可欠では
ない。加工工具16の保持位置を補正することによって
刃先位置の移動軌跡を補正することもできるのである。
例えば、図4において、孔q,rの内径を大きくする場
合には、中ぐり棒の移動軌跡(仕上加工用NCデータ)
を同じにして、中ぐり棒に対する刃具の相対位置を補正
データに基づいて補正すればよい。その結果、刃先の旋
回半径が大きくされるため刃先の軌跡が補正されること
になる。
【0044】また、上記実施例においては、タッププロ
ーブが工具ホルダに取り付けられるようにされていた
が、タッチプローブ専用のホルダに取り付けられるよう
にしてもよい。
【0045】その他、いちいち例示することはしない
が、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に
基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての加工装置における加
工順序を表したフローチャートである。
【図2】上記加工装置の概略図である。
【図3】上記加工装置によって加工される被加工物の平
面図である。
【図4】上記被加工物の一部拡大図である。
【図5】上記加工装置のDNCに格納されるデータファ
イルを表す図である。
【図6】上記加工装置の作動の順序を表す図である。
【符号の説明】
10 CAD/CAMシステム 12 DNC 14 NC加工機 16 加工工具 20 タッチプローブ 24〜30 データファイル 34 NCコントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工工具と被加工物とを予め定められた
    軌跡に沿って相対移動させつつ被加工物を加工する加工
    装置であって、 自動測定用NCデータを記憶する測定用NCデータ記憶
    手段と、 上記自動測定用NCデータに基づいて加工終了後の被加
    工物の加工精度を自動測定する自動測定手段と、 上記自動測定の結果、加工量の不足により所要加工精度
    が満たされない場合に、前記予め定められた軌跡を前記
    加工量の不足を減少させる向きに補正して前記加工工具
    に再度加工を行わせる再加工制御手段とを含むことを特
    徴とする加工装置。
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