JPH07260605A - 車両用変速機のチェンジレバー操作力検出装置 - Google Patents

車両用変速機のチェンジレバー操作力検出装置

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JPH07260605A
JPH07260605A JP6073787A JP7378794A JPH07260605A JP H07260605 A JPH07260605 A JP H07260605A JP 6073787 A JP6073787 A JP 6073787A JP 7378794 A JP7378794 A JP 7378794A JP H07260605 A JPH07260605 A JP H07260605A
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Haruhisa Yamashita
晴久 山下
Shigehiro Takasugi
茂弘 高杉
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェンジレバー操作力を測定する際に正規の
握り部材の代りに使用する測定用握り部材の操作力中心
点の高さ位置と、正規の握り部材の操作力中心点の高さ
位置との間に生じる高さ位置の違いによる測定誤差の発
生を排除する。 【構成】 測定用握り部材8の操作力を検出する4本の
起歪部4〜7を、チェンジレバー1の先端部より下方の
外周領域に互いにほぼ平行に配設することにより、測定
用握り部材8の操作力中心点の高さ位置を、正規の握り
部材の操作力中心点の高さ位置まで下げる。このとき、
4本の起歪部4〜7の四周面がチェンジレバー1の操作
方向を向くように位置設定する。各起歪部4〜7の四周
面に設定したひずみ検出面にそれぞれ添着されたひずみ
ゲージR4A〜R7Hによってブリッジ回路を形成し、
そのブリッジ回路の出力端から測定用握り部材8の操作
力に対応した電気信号を得るように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のシフト
レバーで代表される車両用変速機のチェンジレバー操作
力検出装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばマニュアルチェンジ形式の変速機
を備えた自動車では、シフトレバーと呼ばれるチェンジ
レバーを前後方向(進行方向)および左右方向(車幅方
向)に操作して変速を行うようになっている。
【0003】そして、メーカー側では、変速動作に要す
る抗力等の変速機側の要因、運転席とチェンジレバーと
の関係位置、運転中の運転者の姿勢等を考慮して、チェ
ンジレバーの握り部の形状やチェンジレバーの長さおよ
び操作力がより適正な値になるように決定している。
【0004】この場合、チェンジレバーに付与される操
作力の測定(検出)に当っては、従来から図13に示す
ような構成のチェンジレバー操作力検出装置(以下、
「レバー操作力検出装置」と略称する)が利用されてい
た。
【0005】このレバー操作力検出装置は、チェンジレ
バー100にかかる操作力を電気的に検出し得る起歪体
110と、この起歪体110の起歪部113に添着され
た所定数のひずみゲージ114、115と、これらのひ
ずみゲージ114、115からの検出出力を電気的に演
算処理するレバー操作力測定手段(図示なし)に導き出
すリード線116、117とから成るレバー操作力検出
装置として構成されている。
【0006】そして、起歪体110は、握り部102を
取外した状態にあるチェンジレバー100の先端部に着
脱可能に結合する下側剛体部111と、この下側剛体部
111に対峙する上側剛体部112と、この2つの剛体
部111、112の間に、レバー軸101上に沿って、
上側、下側の剛体部111、112と一体的に形成され
た四角柱形状の起歪部113とから成る構造のものとし
て構成され、さらに、起歪体110の外周を覆うための
適宜の筒状カバー118が上側剛体部112の外周面に
取付けられている。
【0007】この場合、起歪部113は、その四周面が
それぞれ図2の+X←→−X方向(進行方向)および+
Y←→−Y方向(車幅方向)に向くような状態で形成さ
れ、また、所定数のひずみゲージ114、115は、下
側剛体部111および上側剛体部112に近い起歪部1
13の四周面領域にそれぞれ添着されている。すなわ
ち、起歪部113の上下領域に分れて添着されている。
【0008】さて、レバー操作時にチェンジレバー10
0に付与される操作力を測定するときには、先ず、対象
とする自動車のフロアからほぼ垂直に設けられたチェン
ジレバー100の先端部から握り部102を取外し、下
側剛体部111の雌ねじ部111aをチェンジレバー1
00の先端部に形成された握り部取付け雄ねじ100a
に螺着して、両者100、111を一体的に結合する。
【0009】その後、取外した握り部102の雌ねじ部
102aを上側剛体部112に形成した雄ねじ部112
aに螺着して、両者102、112を一体的に結合す
る。
【0010】この結果、チェンジレバー100と握り部
102とは起歪体110を介して再び結合されることに
なるから、測定者は、この状態で握り部102を握って
チェンジレバー100を+X←→−X方向および/また
は+Y←→−Y方向に操作して所定の変速操作を行う。
【0011】そのため、上側剛体部112が握り部10
2と一体になって操作方向に変位するから、起歪部11
3は、このときの操作力により上側剛体部112と下側
剛体部111との間で操作方向に円弧状に撓むことにな
る。
【0012】このとき、操作方向に面したひずみゲージ
114、115がそれぞれ起歪部113の上下領域に生
じるひずみ(曲げに伴って発生する引張ひずみおよび圧
縮ひずみ)を検出して、その電気的な検出出力をリード
線116、117を介してレバー操作力測定手段に伝達
するから、レバー操作力測定手段が、この検出出力に基
づいてそのとき起歪部113に発生したひずみ量を測定
する。
【0013】そして、その測定結果をチェンジレバー1
00の握り部102に加えられたレバー操作力に変換し
て適宜の表示手段に表示するから、測定者は、これによ
り測定対象自動車のチェンジレバー操作力を知ることが
できるというものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レバー操作力検出装置では、チェンジレバー100と握
り部102との間に起歪体110を取付けるという積み
重ね方式を採用しているために、握り部102の位置
が、正規(通常時)の握り部102の位置よりも起歪体
110の長さLだけ上昇することになる。
【0015】その結果、レバー操作力が通常時に必要な
操作力よりも軽く測定されたり、操作時に手の受ける感
触が変わったりすることになり、測定結果が実情に沿わ
ないものになるという問題を生じる。この場合、測定結
果を実情に合わせるようにすると、そのための補正手段
を設ける必要が生じ、その分だけ装置が複雑になるとい
う問題を生じることになる。
【0016】この場合、チェンジレバーの握り部に対す
る握り方や握る力、並びに、チェンジレバーの操作態様
や操作力は、その自動車の使用分野や用途に応じて、ま
た、その自動車を運転するユーザー(運転者)の性別・
年齢・個性によって種々に変るものであるから、この差
異に起因して測定結果が微妙に変化するという問題を生
じる。
【0017】このように、積み重ね方式のレバー操作力
検出装置では、握り部102の位置上昇と起歪部113
の撓み方の違いとが複合して、測定精度に悪影響を与え
るという問題を惹き起す。
【0018】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、従来の積み重ね方式の一
つの大きな欠点、すなわち、チェンジレバー操作力を測
定する際に正規の握り部材の代りに使用する測定用握り
部材の操作力中心点の高さ位置と、正規の握り部材の操
作力中心点の高さ位置との間に生じる高さ位置の違いに
よる測定誤差の発生を排除し得るチェンジレバー操作力
検出装置を提供することにある。
【0019】また、第2の目的は、従来の積み重ね方式
の他の大きな欠点、すなわち、起歪部の撓み方の違いに
よる測定誤差の発生を排除し得るチェンジレバー操作力
検出装置を提供することにある。
【0020】また、第3の目的は、チェンジレバーの握
り部材取付部の寸法が車種間で異なるようなときに、チ
ェンジレバーに対する起歪体の相対高さ位置を調節し得
るチェンジレバー操作力検出装置を提供することにあ
る。
【0021】また、第4の目的は、既製のチェンジレバ
ーに何ら特別の加工を施すことなく取付けられ、チェン
ジレバーの強度や操作力に影響を与えることがないチェ
ンジレバー操作力検出装置を提供することにある。
【0022】さらにまた、第5の目的は、チェンジレバ
ーの握り部材を軽量化し得るチェンジレバー操作力検出
装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、車両用変速機のチェン
ジレバーの操作力の大きさを検出するチェンジレバー操
作力検出装置において、自身の先端部に正規の握り部材
を着脱可能に取付ける握り部材取付け部を備え且つこの
正規の握り部材を取付けた状態において前記正規の握り
部材の操作力中心点が前記車両の基準位置から所定の高
さ位置に設定され、しかも、前記車両用の変速機を操作
する際に、前記正規の握り部材が少なくとも+X←→−
X方向および+Y←→−Y方向に変位するように構成さ
れたチェンジレバーと、チェンジレバー操作力を測定す
る際に前記正規の握り部材の代りに使用し得るように設
けられ、使用状態において自身の操作力中心点が前記正
規の握り部材の操作力中心点と実質的に同じ高さ位置に
なるように構成された測定用握り部材と、前記測定用握
り部材と一体的に形成され、または、前記測定用握り部
材を実質的に一体結合可能に取付け得る取付け部を有す
るように形成された第1剛体部と、前記チェンジレバー
に対して実質的に一体結合可能に装着し得るレバー装着
部を備えた第2剛体部と、上端部が前記第1剛体部の下
部に一体的に結合され、下端部が前記第2剛体部の内、
前記チェンジレバーの先端部より下方に位置する部分に
一体的に結合され、且つ、前記+X←→−X方向および
+Y←→−Y方向を向いた少なくとも2面のひずみ検出
面を備えた起歪部とを有する起歪体と、前記起歪部に生
じたひずみを電気的に検出するため前記起歪部のひずみ
検出面にそれぞれ添着されたひずみゲージと、前記ひず
みゲージ群の内、前記+X←→−X方向に面したひずみ
検出面に添着されたひずみゲージからの信号出力に基づ
いて、前記+X←→−X方向へのチェンジレバー操作力
に起因して前記起歪部に生じたひずみを検出する第1ホ
イートストンブリッジ回路と、前記ひずみゲージ群の
内、前記+Y←→−Y方向に面したひずみ検出面に添着
されたひずみゲージからの信号出力に基づいて、前記+
Y←→−Y方向へのチェンジレバー操作力に起因して前
記起歪部に生じたひずみを検出する第2ホイートストン
ブリッジ回路と、を有するように構成したことを特徴と
するものである。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、前記チェ
ンジレバーを貫通させ得る開口部を備え且つ前記測定用
握り部材を実質的に一体結合可能に取付け得る取付け部
を有するように形成された前記第1剛体部と、前記第1
剛体部に対して所定の間隔を隔てて平行に対峙するよう
に形成された前記第2剛体部と、前記第1剛体部と前記
第2剛体部との間に位置する前記チェンジレバーの外周
領域において、前記チェンジレバーに沿って且つ前記チ
ェンジレバーを挟んで互いにほぼ等角度且つほぼ等間隔
の位置に設けられ、4本の四角柱状の前記起歪部であっ
て、各々の前記起歪部に形成された少なくとも2面のひ
ずみ検出面がそれぞれ同一方向を向くように位置設定さ
れた前記起歪部とから成るロバーバル機構の構造体とし
て構成された前記起歪体と、前記4本の起歪部に形成さ
れた少なくとも2面の各ひずみ検出面にそれぞれ添着さ
れたひずみゲージと、を有するように構成されたことを
特徴とするものである。
【0025】また、請求項3に記載の発明は、ねじ部と
して構成された前記握り部材取付け部を備えた前記チェ
ンジレバーと、前記チェンジレバーを貫通させる開口部
を有する内側フランジ部として形成された前記レバー装
着部を備えた前記起歪体の第2剛体部と、前記第2剛体
部の内側フランジ部の下面と当接する高さ決定段部を備
え且つ前記チェンジレバーのねじ部のねじ元部分に螺着
され、螺着された状態では前記高さ決定段部が前記第2
剛体部の内側フランジ部の下面に当接して前記チェンジ
レバーに対する前記起歪体の相対高さ位置を決定するこ
とができる高さ調節部材と、前記チェンジレバーのねじ
部の先端部分に螺着され、螺着された状態では前記内側
フランジ部の上面に圧接し、前記高さ調節部材を介して
前記第2剛体部の内側フランジ部を前記チェンジレバー
に実質的に一体結合させ得る結合ナット部材と、を有す
るように構成されたことを特徴とするものである。
【0026】さらにまた、請求項4に記載の発明は、前
記起歪体の第2剛体部が、前記4本の四角柱状の起歪部
と一体化した基本部分と、前記チェンジレバーの外周を
囲繞する筒状の起歪体支持部材として形成され、その上
部に前記内側フランジ部を備えると共に、その下端部で
前記基本部分と着脱可能に且つ一体的に結合された起歪
体支持部材とから構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0027】
【作用】上記のように構成されたチェンジレバー操作力
検出装置は、チェンジレバーから正規の握り部材を取外
し、その位置にチェンジレバー操作力を検出するための
起歪体等を装着するときに、測定用握り部材の操作力中
心点の高さ位置と正規の握り部材の操作力中心点の高さ
位置との間に実質的な差を生じさせないために、起歪体
等をチェンジレバー先端部より下方位置のチェンジレバ
ー外周領域に設けるようにしてある。
【0028】そして、レバー操作時における測定用握り
部材の変位が起歪体の第1剛体部と第2剛体部の間で平
行変位動作になるようにして、レバー操作時の操作態様
の違いに起因した起歪部の撓みの違いが生じないように
してある。
【0029】
【実施例】以下、自動車に適用した図示実施例に基づい
て、本発明に係る車両用変速機のチェンジレバー操作力
検出装置(以下、単に「チェンジレバー操作力検出装
置」と略称する)の構成および作用を説明する。
【0030】図1は、本発明のチェンジレバー操作力検
出装置の構成原理を示す構成原理図で、図13に示す従
来のチェンジレバー操作力検出装置と対比するための縦
断面構成図として描かれている。図2は、図1における
A−A線矢視方向断面図である。
【0031】図1および図2において、1は自動車の基
準位置(例えば自動車のフロア位置)から垂直方向に延
びるような状態で設けられたチェンジレバーで、その上
端部には、握り部材取付け部としての握り部材取付け用
の雄ねじ部1aが形成されている。この雄ねじ部1a
は、工場出荷時の正規の球形握り部材(図示なし)の雌
ねじ部と螺合してチェンジレバー1と正規の球形握り部
材とを結合させるものである。
【0032】このチェンジレバー1は、従来のものと同
様に、例えば図2の+X←→−X方向(自動者の進行方
向)および+Y←→−Y方向(車幅方向)に操作方向を
有するように構成されている。
【0033】2はレバー軸Oを共通軸としてチェンジレ
バー1と同芯的に設けられた円筒状の起歪体支持部材
で、所定の間隙を隔ててチェンジレバー1を囲繞するよ
うな状態に設けられている。この起歪体支持部材2の上
端部には、チェンジレバー1の雄ねじ部1aと螺合する
雌ねじ部2aが形成され、この雌ねじ部2aによりチェ
ンジレバー1と一体的に結合されるように構成されてい
る。
【0034】この場合、起歪体支持部材2の先端部の、
車両のフロアーからの高さ位置は、後述する測定用握り
部材8の中空収容部8bとの関連において決定されるこ
とになる。
【0035】3はこの起歪体支持部材2の下端部に一体
的に結合された起歪体の下側剛体部(第2剛体部)で、
例えば円板状あるいはフランジ状に形成されている。
【0036】4〜7は、起歪体支持部材2の周囲領域に
配設された4本の四角柱から成る起歪体の起歪部で、4
本の起歪部4〜7は、レバー軸Oに対して互いに平行に
なるように、しかも、レバー軸Oを挟んでそれぞれが互
いに等角度且つ等間隔になるような位置に設定され、さ
らに、各起歪部4〜7の対応する四周面がそれぞれ同一
方向に面するように位置設定されている。
【0037】この場合、各起歪部4〜7の四周面は、い
ずれもチェンジレバー1の各操作方向(+X←→−X)
方向、(+Y←→−Y)方向を向くように設定され、各
四周面の上方領域および下方領域がそれぞれひずみ検出
面(ひずみゲージ添着面)となるように設定されてい
る。
【0038】これら第1〜第4起歪部4〜7は、図2お
よび図9において、右下個所に位置するのが第1起歪部
4、これを基点として時計周りにそれぞれ第2起歪部
5、第3起歪部6、第4起歪部7が位置するように構成
され、しかも、それぞれの下端部が下側剛体部3の上面
と一体的に結合し、それぞれの上端部が後述の上側剛体
部8aと一体的に結合するように形成されている。
【0039】なお、第1〜第4起歪部4〜7の長さ(高
さ)は、それぞれの上端部がチェンジレバー1の雄ねじ
部1aの位置よりも下方に位置するような長さに設定さ
れている。
【0040】8はレバー操作力を測定する際の握り部材
として設けられた球形状の測定用握り部材で、その下部
領域は、第1〜第4起歪部4〜7の上端部と一体的に結
合された起歪体の上側剛体部(第1剛体部)8aを形成
するように構成されている。
【0041】この結果、起歪体は、円板状の下側剛体部
3および測定用握り部材8の下部領域である上側剛体部
8aと、その間にそれぞれ平行に位置する4本の起歪部
4〜7から成るロバーバル機構の構造体として構成され
ることになり、測定用握り部材8がレバー軸Oと直交す
る方向に変位したときには、上側剛体部8aが下側剛体
部3に対して平行変位することになる。
【0042】さらに、測定用握り部材8のレバー軸O上
の内部領域は、チェンジレバー1の雄ねじ部1aと起歪
体支持部材2の先端部を余裕をもって収容する中空収容
部8bとして形成されているが、この中空収容部8bの
深さは、測定用握り部材8をチェンジレバー1に取付け
たときに、測定用握り部材8の車床(フロア)からの高
さ位置(操作位置)が正規の握り部材8の車床からの高
さ位置と実質的に同位置になるように、起歪体支持部材
2の先端部の高さ位置との関連において決定されるよう
に構成されている。
【0043】9は第1〜第4起歪部4〜7の周囲を囲繞
する筒状カバーで、適宜の固定手段、例えば、螺着、溶
着、圧入、接着等の手段により下端部が下側剛体部3の
外周面に固定されるように、また、筒状カバー9の上端
部と測定用握り部材8の下部領域(上側剛体部8a)と
の間に多少の間隙が存在するように構成されている。
【0044】R4〜R7は、第1〜第4起歪部4〜7の
各上方領域のひずみ検出面に4個1組として添着された
合計16個の上側ひずみゲージと、各下方領域のひずみ
検出面に4個1組として添着された合計16個の下側ひ
ずみゲージとから成るひずみゲージである。
【0045】これら合計32個のひずみゲージには、図
8および図9に示すように、起歪部4〜7別、領域別に
応じて以下のような符号が付されている。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】 今、理解し易いように、第1起歪部4を代表例にして各
ひずみゲージの添着位置と符号との関係を説明すると次
のようになる。
【0048】すなわち、第1起歪部4の上方領域では、
R4Aが+X方向を向いたひずみ検出面に、R4Bが−
X方向を向いたひずみ検出面に、R4Eが+Y方向を向
いたひずみ検出面に、R4Fが−Y方向を向いたひずみ
検出面にそれぞれ添着されることになる。
【0049】一方、第1起歪部4の下方領域では、R4
Cが+X方向を向いたひずみ検出面に、R4Dが−X方
向を向いたひずみ検出面に、R4Gが+Y方向を向いた
ひずみ検出面に、R4Hが−X方向を向いたひずみ検出
面にそれぞれ添着されることになる。
【0050】ところで、このようにして4本の起歪部4
〜7の上方領域および下方領域に添着された4個1組づ
つ合計32個のひずみゲージR4A〜R7Hは、(+X
←→−X)方向のひずみと(+Y←→−Y)方向のひず
みとを検出するために、それぞれ次のような要領で2つ
の複合ホイートストンブリッジ回路11、15に組み込
まれるように構成されている。
【0051】すなわち、4本の起歪部4〜7の上方領域
に添着された16個のひずみゲージのうち、+X方向お
よび−X方向を向いて添着された8個のひずみゲージR
4A〜R7A、R4B〜R7Bと、下方領域に添着され
た16個のひずみゲージのうち、+X方向および−X方
向を向いて添着された各8個のひずみゲージR4C〜R
7C、R4D〜R7Dとは、それぞれ(+X←→−X)
方向のひずみを検出するために、例えば図10に示すよ
うな、±FX 検出用の第1複合ホイートストンブリッジ
回路11の上側ブリッジ回路11Aおよび下側ブリッジ
回路11Bに分れて、それぞれの回路11A、11Bの
各辺に組み込まれるように構成されている。
【0052】一方、4本の起歪部4〜7の上方領域に添
着された16個のひずみゲージのうち、+Y方向および
−Y方向を向いて添着された8個のひずみゲージR4E
〜R7E、R4F〜R7Fと、下方領域に添着された1
6個のひずみゲージのうち、+Y方向および−Y方向を
向いて添着された8個のひずみゲージR4G〜R7G、
R4H〜R7Hとは、それぞれ(+Y←→−Y)方向の
ひずみを検出するために、例えば図11に示すような、
±FY 検出用の第2複合ホイートストンブリッジ回路1
5の上側および下側ブリッジ回路15A、15Bに分れ
て、それぞれの回路15A、15Bの各辺に組み込まれ
るように構成されている。
【0053】なお、図10において、12は第1複合ホ
イートストンブリッジ回路11と第2複合ホイートスト
ンブリッジ回路15に給電するための、例えば定電圧の
直流電源で、例えばチェンジレバー1外の適宜個所に設
置された、それ自体公知である適宜のレバー操作力測定
回路手段(図示なし)内に設けられるように構成され、
電源ライン12a、12bを介して2つの複合ホイート
ストンブリッジ回路11、15に給電し得るように構成
されている。
【0054】また、図10および図11において、13
および14は、第1複合ホイートストンブリッジ回路1
1からの検出出力をレバー操作力測定回路手段に導入す
るための±FX 検出用の出力ラインであり、16および
17は第2複合ホイートストンブリッジ回路15からの
検出出力をレバー操作力測定回路手段に導入するための
±FY 検出用の出力ラインである。
【0055】次に、このように構成されたチェンジレバ
ー操作力検出装置の動作ないし作用を、測定用握り部材
8を+X方向に操作した場合を代表例として説明する。
【0056】レバー操作力の測定に当っては、先ず、正
規の球形握り部材をチェンジレバー1の先端から取外し
て代りにチェンジレバー1の握り部材取付け用の雄ねじ
部1aに起歪体支持部材2の雌ねじ部2aを螺着して両
者1、2を強固に結合する。
【0057】この状態において、測定用握り部材8を握
って例えば+X方向に所定通りに操作すると、その+X
方向の操作力+FX は、測定用握り部材8の下部領域で
ある上側剛体部8a→4本の起歪部4〜7→下側剛体部
3を経て起歪体支持部材2に伝達され、さらに、起歪体
支持部材2の雌ねじ部2aおよび握り部材取付け用の雄
ねじ部1aを介してチェンジレバー1に伝達される。
【0058】このとき、下側剛体部3がチェンジレバー
1と一体化されている関係で上側剛体部8aがチェンジ
レバー1の運動抗力を受けることになり、この結果、図
12に示すように、上側剛体部8aが下側剛体部3に対
して右方向(+X方向)に平行に変位する。すなわち、
上側剛体部8aにロバーバル機構の構造体としての変位
が生じることになる。
【0059】そのため、4本の起歪部4〜7には、その
ときの操作力+FX の大きさに応じた内部応力(ひず
み)が発生し、この内部応力により、4本の起歪部4〜
7の上方領域では、右方向を向いた4つの面に引張ひず
みが生じ、左方向を向いた4つの面に圧縮ひずみが生じ
る。同時に、4本の起歪部4〜7の下方領域では、逆に
右方向を向いた4つの面で圧縮ひずみが生じ、左方向を
向いた4つの面で引張ひずみが生じる。
【0060】そのため、4本の起歪部4〜7の上方領域
に添着された上側ひずみゲージの内、右方向を向いた4
個所の面に添着された上側ひずみゲージR4A、R5
A、R6A、R7Aが、このときの引張ひずみに伴う抵
抗値の増加として検出して、それに対応した信号出力を
第1複合ホイートストンブリッジ回路11の上側ブリッ
ジ回路11Aに出力する。
【0061】同時に、左方向を向いた4個所の面に添着
された上側ひずみゲージR4B、R5B、R6B、R7
Bが、このときの圧縮ひずみに伴う抵抗値の減少として
検出して、それに対応した信号出力を上側ブリッジ回路
11Aに出力する。
【0062】一方、4本の起歪部4〜7の下方領域に添
着された下側ひずみゲージの内、右方向を向いた4個所
の面に添着された下側ひずみゲージR4C、R5C、R
6C、R7Cが、このときの圧縮ひずみに伴う抵抗値の
減少として検出して、それに対応した信号出力を第1複
合ホイートストンブリッジ回路11の下側ブリッジ回路
11Bに出力する。
【0063】同時に、左方向を向いた4個所の面に添着
された下側ひずみゲージR4D、R5D、R6D、R7
Dが、このときの引張ひずみに伴う抵抗値の増加として
検出して、それに対応した信号出力を第1複合ホイート
ストンブリッジ回路11の下側ブリッジ回路11Bに出
力する。
【0064】そのため、第1複合ホイートストンブリッ
ジ回路11では、これら16個のひずみゲージから出力
されたそれぞれの信号出力に基づいて、+X方向への操
作力+FX に起因して生じた4本の起歪部4〜7の内部
応力に対応する検出値を電気的に演算し、その演算結果
をそれ自体公知であるひずみ測定器からなるレバー操作
力測定回路手段(図示なし)に入力する。
【0065】従って、レバー操作力測定回路手段が、第
1複合ホイートストンブリッジ回路11から出力された
演算結果に基づいてこのとき測定用握り部材8に加わっ
た+X方向の操作力+FX を測定し、それを適宜の表示
手段を用いて表示することになる。
【0066】この場合、測定用握り部材8と正規の握り
部材8との車床(または何らかの基準面)からの高さ位
置が実質的に同位置になるように設定されているので、
従来の場合とは異なり、測定用握り部材8に加わる+X
方向の操作力+FX は、正規の握り部材(図示なし)を
使用したときの操作力と実質的に同じ操作力になる。
【0067】以上、測定用握り部材8を+X方向に操作
した場合を例にして説明したが、測定用握り部材8を−
X方向に操作したときには、4本の起歪部4〜7の上方
領域および下方領域に生じる内部応力(表面ひずみ)の
性質が、いずれも逆(引張ひずみ→圧縮ひずみ、圧縮ひ
ずみ→引張ひずみ)になるだけのことであるので、−X
方向の操作力−FX は、+X方向の操作力+FX の場合
と同様の測定過程を経て測定されることになる。
【0068】すなわち、このときには、上方領域におい
て左方向(−X方向)に向いて添着された4個の上側ひ
ずみゲージR4B、R5B、R6B、R7Bと、下方領
域において右方向(+X方向)に向いて添着された4個
の下側ひずみゲージR4C、R5C、R6C、R7Cと
が、それぞれ引張ひずみを検出する。
【0069】同時に、上方領域において右方向(+X方
向)に向いて添着された4個の上側ひずみゲージR4
A、R5A、R6A、R7Aと、下方領域において左方
向を向いて添着された4個の下側ひずみゲージR4D、
R5D、R6D、R7Dとが、それぞれ圧縮ひずみを検
出する。
【0070】そして、これら16個のひずみゲージから
の信号出力が第1複合ホイートストンブリッジ回路11
の上側および下側ブリッジ回路11Aおよび11Bに出
力されるから、レバー操作力測定回路手段が、このとき
の複合ホイートストンブリッジ回路11からの出力に基
づいて、測定用握り部材8に加わった−X方向の操作力
−FX を測定することになる。
【0071】一方、測定用握り部材8を+Y方向または
−Y方向に操作した場合には、+Y方向および−Y方向
を向いてそれぞれ添着された上方領域の8個のひずみゲ
ージR4E〜R7E、R4F〜R7Fと、下方領域の8
個のひずみゲージR4G〜R7G、R4H〜R7Hと
が、前述した+X方向および−X方向における場合と同
様の過程を経て4本の起歪部4〜7に生じたひずみを電
気的に検出して、第2複合ホイートストンブリッジ回路
15に出力するから、レバー操作力測定回路手段が、こ
のときの複合ホイートストンブリッジ回路15からの出
力に基づいて、測定用握り部材8に加わった+Y方向お
よび−Y方向の操作力+FY 、−FY をそれぞれ測定す
ることになる。
【0072】なお、いずれの場合も、測定用握り部材8
に加わる操作力−FX 、+FY 、−FY は、+X方向の
操作力+FX のときと同じように、正規の握り部材を使
用したときの操作力と実質的に同じ操作力になる。
【0073】図3〜図12に示すのは、本発明のチェン
ジレバー操作力検出装置に係る具体的実施例の1つであ
る。
【0074】この具体例では、図3に示すように、起歪
体の構造が図1の構成原理図に示すものとは異なる構造
のものとして構成されている。すなわち、図1の構成原
理図では、測定用握り部材8の下部領域8aと起歪体の
上側剛体部とが一体化された構造のものとして描かれて
いるが、この具体例起歪体では、起歪体の本体部分3〜
7と測定用握り部材8とが分離された構造のものとして
構成されている。
【0075】すなわち、この具体例起歪体は、図4にそ
の詳細な構造を示すように、大きな内径を有する下側剛
体部(第2剛体部)3と、4本の起歪部4〜7と、大き
な内径を有する上側剛体部(第1剛体部)20とから構
成され、しかも、上側剛体部20の上端部分に、結合ナ
ット部材23を螺着可能に収容するためのナット収容空
間部20aと、分離型測定用握り部材24を装着するた
めの雄ねじ部20bとを備えるような構造に構成されて
いる。
【0076】これに伴い、図1の構成原理図では起歪体
の下側剛体部3と一体化された形で描かれている起歪体
支持部材2も、図3に示すように、下部領域に外側フラ
ンジ部2bを、また、上端領域に内側フランジ部2cを
有するような構造の部材として構成されている。
【0077】そして、この起歪体支持部材2と具体例起
歪体3〜7、20とは、起歪体支持部材2の外側フラン
ジ部2bと下側剛体部3との間を適宜の小ボルト21に
より強固に結合することによって実質的に一体化される
ように構成されている。
【0078】このようにして一体化された具体例起歪体
3〜7、20および起歪体支持部材2は、高さ調節部材
22と結合ナット部材23を介してチェンジレバー1の
先端部分に強固に固定されることになる。
【0079】この場合、高さ調節部材22は、その内部
にチェンジレバー1の雄ねじ部1aと螺合する雌ねじ部
22aを備え、且つ、その外周面上部に起歪体支持部材
2の内側フランジ部2cと当接する高さ決定段部22b
を有し、さらに、外周面に対向する一対の個所にスパナ
掛け部22cが形成された段付きカラー状の部材として
構成されている。
【0080】この高さ調節部材22は、分離型測定用握
り部材24を用いたときのレバー操作力中心点と正規の
握り部材を用いた場合のレバー操作力中心点とを、実質
的に同じ運動力学的な条件に設定するための役割を担う
部材として設けられたものであって、具体的には、自動
車の車床から分離型測定用握り部材24の操作力中心点
までの高さを、正規の握り部材を用いた場合の高さに合
わせるための部材として構成されている。
【0081】この場合、車種の違い等によりチェンジレ
バー1の高さ或いは雄ねじ部1aの長さが異なることが
あるので、予め、高さ調節部材22の下端面から高さ決
定段部22bまでの高さHが異なる複数種類の高さ調節
部材22を用意して置き、測定すべき車種毎に、対応す
る適正高さHを持つ高さ調節部材22を選択して使用す
るように構成することが好ましい。
【0082】一方、結合ナット部材23は、チェンジレ
バー1の雄ねじ部1aと螺合する雌ねじ部23aを備え
た、例えば六角ナット状の部材として構成されている。
【0083】そして、一体化された具体例起歪体3〜
7、20および起歪体支持部材2をチェンジレバー1の
先端部分に固定する場合には、先ず、高さ調節部材22
の雌ねじ部22aをチェンジレバー1の雄ねじ部1aに
螺合させると共に、高さ調節部材22の下端面を雄ねじ
部1aのねじ元までねじ込んでその位置に固定する。
【0084】その後、この状態にある高さ調節部材22
の高さ決定段部22b上に起歪体の第2剛体部の一部で
ある起歪体支持部材2の内側フランジ部2cを載せ、こ
の状態で結合ナット部材23の雌ねじ部23aをチェン
ジレバー1の雄ねじ部1aに螺合させて強固に締付ける
ことにより、高さ調節部材22を介して、一体化された
具体例起歪体3〜7、20および起歪体支持部材2を、
高さ調節部材22と結合ナット部材23との間に挟持的
に固定し得るように構成されている。
【0085】24は上述したように、図1の構成原理図
での測定用握り部材8に代るものとして構成された分離
型測定用握り部材で、図7に示すように、自身を上側剛
体部20の雄ねじ部20bに螺着するための雌ねじ部2
4aと、自身の重量を可能な限り軽減するための中空部
24bとを有する構造のものとして構成されている。
【0086】このように分離型測定用握り部材24を軽
量化するのは、具体例起歪体3〜7、20をチェンジレ
バー1に装着することによるチェンジレバー1頭部の重
量増加を可能な限り抑えて、正規の握り部材を用いて操
作するときのチェンジレバー1頭部の重量(質量)と同
条件にしたいがための措置である。
【0087】ところで、合計32個のひずみゲージR4
A〜R7Hは、図8および図9に示すように、4本の起
歪部4〜7の上方領域と下方領域の四周面にそれぞれ4
個1組づつ添着され、さらに、図10および図11に示
すように、(+X←→−X)方向のひずみと(+Y←→
−Y)方向のひずみとを検出するために、2つの複合ホ
イートストンブリッジ回路11、15に組み込まれるよ
うに構成されている。
【0088】これらのことについては、既に図1の構成
原理の項で説明したところであるので詳細な説明は省略
することにするが、この2つの複合ホイートストンブリ
ッジ回路11、15は、例えば後述するケーブル固定部
材25C内に収納される。
【0089】25は2つの複合ホイートストンブリッジ
回路11、15および出力ライン(13、14)、(1
6、17)並びに電源ライン12a、12bを内蔵した
導入接続手段で、適宜構造のコネクタプラグ部25aと
ケーブル25bおよびケーブル固定部材25Cとから構
成されている。
【0090】そして、この具体的実施例における動作な
いし作用は、前述した図1の構成原理図の項で説明した
ものと同様になるのでその詳細な説明を省略する。
【0091】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0092】例えば図示実施例では、ひずみ検出面を起
歪部の上方領域および方領域にそれぞれ4面づつ設け、
そこにひずみゲージを添着するように構成されている
が、ひずみ検出面を各起歪部の+X方向か−X方向を向
いた面および+Y方向か−Y方向を向いた面の2面にの
み設け、そこにひずみゲージを添着するように構成する
こともできる。
【0093】また、ひずみ検出面を各起歪部の上方領域
および方領域のいずれか一方にのみ設けるように構成す
ることも可能である。
【0094】さらに、図示実施例では、4本の起歪部を
チェンジレバーの周囲にレバー軸Oに沿って互いにほぼ
平行になるように設けているが、起歪部の設置数および
設置態様はこれに限定されるものではなく、本発明の特
徴を損なわない範囲内で種々に変形実施することができ
る。
【0095】また、各起歪部のうち、ひずみゲージを添
着する部位を細く形成して感度を増大せしめるようにも
構成することができる。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、測
定用握り部材の操作力中心点の高さ位置を、正規の握り
部材を用いたときの車両基準位置から正規の握り部材の
操作力中心点までの高さ位置と実質的に同じに設定する
ことができるので、従来の積み重ね方式の一つの大きな
欠点である高さ位置の違いによる測定誤差の発生を排除
し得るという大きな効果を奏する。
【0097】また、請求項2の発明によれば、チェンジ
レバーに装着する起歪体をロバーバル機構の構造体とし
て構成することができるので、従来の積み重ね方式の他
の大きな欠点である起歪部の撓み方の違い、すなわち、
レバー操作時の操作態様の違いに起因した起歪部の撓み
の違いによる測定誤差の発生を排除し得るという優れた
効果を奏する。
【0098】また、請求項3の発明によれば、チェンジ
レバーの車両基準位置からの高さ位置あるいはチェンジ
レバーの握り部材取付部の寸法が車種間で異なるような
ときに、チェンジレバーに対する起歪体の相対高さ位置
を調節することができるので、高さ位置の差に適応し得
るという作業上便利な利点を得ることができる。
【0099】また、上記いずれの発明によっても、既製
のチェンジレバーに何ら特別の加工を施すことなく取付
が可能であり、チェンジレバーの強度や操作力に影響を
与えることがなく、また、測定用握り部材の内部を空胴
化させることが可能であり、これによってチェンジレバ
ーの握り部材を軽量化させることが可能なチェンジレバ
ー操作力検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチェンジレバー操作力検出装置の構成
原理を示すための構成原理図で、図13に示す従来のチ
ェンジレバー操作力検出装置と対比するための縦断面図
として描かれている。
【図2】図1におけるA−A線矢視方向断面図である。
【図3】本発明に係る具体的実施例の構成を示す1/4
断面図である。
【図4】図3の具体的実施例に使用する具体例起歪体の
構造を示す縦断面図である。
【図5】図3の具体的実施例に使用する高さ調節部材の
構造を示す縦断面図である。
【図6】図5の高さ調節部材の底面図である。
【図7】図3の具体的実施例に使用する分離型測定用握
り部材の構造を示す縦断面図である。
【図8】図3の具体的実施例並びに図1の構成原理図に
おける合計32個のひずみゲージの添着位置を説明する
ための正面図である。
【図9】図8におけるB−B線矢視方向断面図である。
【図10】図3の具体的実施例において、(+X←→−
X)方向のひずみを検出するために、起歪部の上方領域
に添着された8個のひずみゲージと下方領域に添着され
た8個のひずみゲージとを接続した第1複合ホイートス
トンブリッジ回路の構成を示す回路図である。
【図11】図3の具体的実施例において、(+Y←→−
Y)方向のひずみを検出するために、起歪部の上方領域
に添着された8個のひずみゲージと下方領域に添着され
た8個のひずみゲージとを接続した第2複合ホイートス
トンブリッジ回路の構成を示す回路図である。
【図12】測定用握り部材(分離型測定用握り部材)を
握ってチェンジレバーを+X方向に操作したときに起歪
体(具体例起歪体)の4本の起歪部に生じる撓みの状態
を説明するための作用説明図である。
【図13】チェンジレバーに付与される操作力+FX の
測定ないし検査に利用されている従来のチェンジレバー
操作力+FX 検査装置の機能・作用を説明するための縦
断面図である。
【図14】図13におけるチェンジレバーの操作方向を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 チェンジレバー 1a 握り部材取付け用の雄ねじ部 O レバー軸 2 起歪体支持部材 2a 雌ねじ部 2b 外側フランジ部 2c 内側フランジ部 3〜8a 起歪体 3 下側剛体部 4 第1起歪部 5 第2起歪部 6 第3起歪部 7 第4起歪部 8 測定用握り部材 8a 下部領域(上側剛体部) 8b 中空収容部 9 筒状カバー R4A、R4B、R4C、R4F、R5A、R5B、R
5E、R5F、R6A、R6B、R6E、R6F、R7
A、R7B、R7E、R7F 上側ひずみゲージ R4C、R4D、R4G、R4H、R5C、R5D、R
5G、R5H、R6C、R6D、R6G、R6H、R7
C、R7D、R7G、R7H 下側ひずみゲージ 11 第1複合ホイートストンブリッジ回路 11A 上側ブリッジ回路 11B 下側ブリッジ回路 12 直流電源 12a、12b 電源ライン 13、14 ±FX 検出用の出力ライン 15 第2複合ホイートストンブリッジ回路 15A 上側ブリッジ回路 15B 下側ブリッジ回路 16、17 ±FY 検出用の出力ライン 20 上側剛体部 20a ナット収容空間部 20b 雄ねじ部 21 小ボルト 22 高さ調節部 22a 雌ねじ部 22b 高さ決定段部 22c スパナ掛け部 23 結合ナット部材 23a 雌ねじ部 24 分離型測定用握り部材 24a 雌ねじ部 24b 中空部 25 導入接続手段 25a コネクタプラグ部 25b ケーブル 25c ケーブル固定部材 +FX +X方向のレバー操作力 −FX −X方向のレバー操作力 +FY +Y方向のレバー操作力 −FY −Y方向のレバー操作力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用変速機のチェンジレバーの操作力
    の大きさを検出するチェンジレバー操作力検出装置にお
    いて、 自身の先端部に正規の握り部材を着脱可能に取付ける握
    り部材取付け部を備え且つこの正規の握り部材を取付け
    た状態において前記正規の握り部材の操作力中心点が前
    記車両の基準位置から所定の高さ位置に設定され、しか
    も、前記車両用の変速機を操作する際に、前記正規の握
    り部材が少なくとも+X←→−X方向および+Y←→−
    Y方向に変位するように構成されたチェンジレバーと、 チェンジレバー操作力を測定する際に前記正規の握り部
    材の代りに使用し得るように設けられ、使用状態におい
    て自身の操作力中心点が前記正規の握り部材の操作力中
    心点と実質的に同じ高さ位置になるように構成された測
    定用握り部材と、 前記測定用握り部材と一体的に形成され、または、前記
    測定用握り部材を実質的に一体結合可能に取付け得る取
    付け部を有するように形成された第1剛体部と、前記チ
    ェンジレバーに対して実質的に一体結合可能に装着し得
    るレバー装着部を備えた第2剛体部と、上端部が前記第
    1剛体部の下部に一体的に結合され、下端部が前記第2
    剛体部の内、前記チェンジレバーの先端部より下方に位
    置する部分に一体的に結合され、且つ、前記+X←→−
    X方向および+Y←→−Y方向を向いた少なくとも2面
    のひずみ検出面を備えた起歪部とを有する起歪体と、 前記起歪部に生じたひずみを電気的に検出するため前記
    起歪部のひずみ検出面にそれぞれ添着されたひずみゲー
    ジと、 前記ひずみゲージ群の内、前記+X←→−X方向に面し
    たひずみ検出面に添着されたひずみゲージからの信号出
    力に基づいて、前記+X←→−X方向へのチェンジレバ
    ー操作力に起因して前記起歪部に生じたひずみを検出す
    る第1ホイートストンブリッジ回路と、 前記ひずみゲージ群の内、前記+Y←→−Y方向に面し
    たひずみ検出面に添着されたひずみゲージからの信号出
    力に基づいて、前記+Y←→−Y方向へのチェンジレバ
    ー操作力に起因して前記起歪部に生じたひずみを検出す
    る第2ホイートストンブリッジ回路と、を有するように
    構成したことを特徴とするチェンジレバー操作力検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記チェンジレバーを貫通させ得る開口
    部を備え且つ前記測定用握り部材を実質的に一体結合可
    能に取付け得る取付け部を有するように形成された前記
    第1剛体部と、前記第1剛体部に対して所定の間隔を隔
    てて平行に対峙するように形成された前記第2剛体部
    と、前記第1剛体部と前記第2剛体部との間に位置する
    前記チェンジレバーの外周領域において、前記チェンジ
    レバーに沿って且つ前記チェンジレバーを挟んで互いに
    ほぼ等角度且つほぼ等間隔の位置に設けられ、4本の四
    角柱状の前記起歪部であって、各々の前記起歪部に形成
    された少なくとも2面のひずみ検出面がそれぞれ同一方
    向を向くように位置設定された前記起歪部とから成るロ
    バーバル機構の構造体として構成された前記起歪体と、 前記4本の起歪部に形成された少なくとも2面の各ひず
    み検出面にそれぞれ添着されたひずみゲージと、を有す
    るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載さ
    れたチェンジレバー操作力検出装置。
  3. 【請求項3】 ねじ部として構成された前記握り部材取
    付け部を備えた前記チェンジレバーと、 前記チェンジレバーを貫通させる開口部を有する内側フ
    ランジ部として形成された前記レバー装着部を備えた前
    記起歪体の第2剛体部と、 前記第2剛体部の内側フランジ部の下面と当接する高さ
    決定段部を備え且つ前記チェンジレバーのねじ部のねじ
    元部分に螺着され、螺着された状態では前記高さ決定段
    部が前記第2剛体部の内側フランジ部の下面に当接して
    前記チェンジレバーに対する前記起歪体の相対高さ位置
    を決定することができる高さ調節部材と、 前記チェンジレバーのねじ部の先端部分に螺着され、螺
    着された状態では前記内側フランジ部の上面に圧接し、
    前記高さ調節部材を介して前記第2剛体部の内側フラン
    ジ部を前記チェンジレバーに実質的に一体結合させ得る
    結合ナット部材と、を有するように構成されたことを特
    徴とする請求項2に記載されたチェンジレバー操作力検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記起歪体の第2剛体部が、前記4本の
    四角柱状の起歪部と一体化した基本部分と、前記チェン
    ジレバーの外周を囲繞する筒状の起歪体支持部材として
    形成され、その上部に前記内側フランジ部を備えると共
    に、その下端部で前記基本部分と着脱可能に且つ一体的
    に結合された起歪体支持部材とから構成されたことを特
    徴とする請求項3に記載されたチェンジレバー操作力検
    出装置。
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