JP4708897B2 - 荷重検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばロードセルのような荷重検出装置に関し、特に、荷重検出装置の起歪体に作用する曲げモーメントに基づく誤差を補償するものに関する。
ロードセルのような荷重検出装置において荷重を検出する場合、本来検出しようとしている荷重以外の負荷が、荷重検出装置の起歪体に印加され、測定値に誤差を生じることがある。例えば特許文献1には、車体にロードセルを取り付け、ロードセルの上にタンクを積載し、タンク内の液体重量を測定するタンク車両において、車体の停車場所が斜面のような場合に、ロードセルに偏荷重が作用して、計測量に誤差が生じる例が示されている。特許文献1では、車体の前後方向及び左右方向の傾斜角度に応じた補正係数を予めマップ化しておき、実際の車体の傾斜角度を斜度センサで検出して、補正係数を求め、この補正係数によって計量値の補正を行っている。
特許文献2では、ロードセルが正規姿勢よりも傾いて設置されているような場合、ロードセルは荷重分力を検出しており、その検出値は本来の荷重よりも小さくなっている。これを補正するために、傾斜角検出センサを設けて、傾斜角度を測定し、その測定された角度に応じた値で、測定荷重値(荷重分力)を除算することによって補正し、実際の荷重値を得ている。
特開平8−93045号公報 特開2001−255216号公報
ところで、柱型の起歪体を持つロードセルが傾斜した状態で、当該ロードセルに荷重が載荷されると、ロードセルの起歪体にはロードセルの傾斜方向に曲げモーメントが発生する。その結果、起歪体が湾曲し、起歪体に曲げ歪が生じる。この曲げ歪によって、起歪体に設けられている荷重検出用素子からの重量測定信号に大きな誤差が生じる。特許文献1に開示された技術は、車体の傾斜による偏荷重を補正するものであり、特許文献2に開示された技術は、荷重分力を補正するものであり、曲げモーメントによる誤差を補正することはできない。しかも、この曲げモーメントによる誤差の量は、曲げ歪の大きさによって変化し、特許文献2で問題としている荷重分力による誤差よりも大きい。さらに、この誤差量は、曲げモーメントが発生している方向によっても異なる。
本発明は、曲げモーメントに基づく誤差を補償することができる荷重検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷重検出装置は、負荷荷重が載荷される柱型起歪体を有している。 この起歪体に重量測定手段が設けられている。この重量測定手段は、前記負荷荷重の載荷によって前記起歪体に発生した歪に基づいて重量測定信号を発生する。但し、この重量測定信号は、前記負荷荷重の前記起歪体への載荷によって前記起歪体に曲げモーメントが作用したとき、この曲げモーメントに基づく誤差成分を含んでいる。重量測定手段としては、例えばストレインゲージや、半導体圧力センサを使用することができる。前記起歪体には曲げ歪検出手段も設けられている。この曲げ歪検出手段は、前記曲げモーメントによって前記起歪体に発生した曲げ歪に基づく曲げ歪測定信号を出力する。この曲げ歪検出手段として、例えばストレインゲージや、半導体圧力センサを使用することができる。 前記重量測定信号と前記曲げ歪測定信号とを入力し、前記重量測定信号に含まれる前記誤差成分を誤差補償手段が補償する。誤差補償手段に、重量測定信号及び曲げ歪測定信号を入力する際、デジタル化して入力することもできる。
このように構成された荷重検出装置では、重量測定信号に含まれている、曲げモーメントに基づく誤差成分を、曲げ歪測定信号から算定し、この算定された誤差成分によって重量測定信号を補償する。従って、曲げモーメントに基づく誤差の影響を除去して、荷重を検出することができる。
前記柱型起歪体では、前記誤差成分の大きさは、同じ大きさの曲げモーメントが前記起歪体に作用している状態であっても、前記曲げ歪の方向に応じて異なる。誤差補償手段は、前記曲げ歪測定信号から前記曲げ歪の大きさと方向とを算出する手段と、算出された曲げ歪の大きさと方向とから前記誤差成分を算定する算定手段と、前記重量測定信号から、前記算定された誤差成分を除去する除去手段とを、具備する。
このように構成された荷重検出装置では、曲げ歪の大きさと方向とに応じた誤差成分を算出することができ、この算出された誤差成分に基づいて重量測定信号を補償することができる。
さらに、前記曲げ歪検出手段は、前記起歪体の表面における前記荷重負荷方向の周りに所定の角度をなすように少なくとも2組配置されることがある。このように構成することによって、少なくとも2組の曲げ歪検出手段によって曲げ歪の異なる方向の成分を検出することができ、異なる方向成分の曲げ歪を検出することによって、曲げ歪の方向と大きさを算出することができる。
さらに、前記少なくとも2組の曲げ歪検出手段を、前記荷重負荷方向の周りに互いに直交して配置することができる。この場合、前記曲げ歪の大きさと方向とを算出する手段は、前記少なくとも2組の曲げ歪検出手段からの曲げ歪測定信号の自乗和の平方根によって前記曲げ歪の大きさを求め、前記少なくとも2組の曲げ歪検出手段からの曲げ歪測定信号の比率から前記曲げ歪の方向を求める。このように直交した曲げ歪成分を検出することによって、その大きさを各成分の自乗和の平方根によって、方向を直交した曲げ成分の比によって求めることができる。
さらに、前記誤差成分を算定する手段は、前記起歪体に対して異なる大きさの曲げ歪を発生させた状態それぞれにおける様々な曲げ歪の方向での前記誤差成分を記憶したものとすることができる。この場合、算定する手段は、これら記憶されている誤差成分と、前記算出された曲げ歪の大きさと、前記算出された曲げ歪の方向とに基づいて、前記算出された曲げ歪の大きさ及び方向に対応する前記誤差成分を算出する。このように構成すると、曲げ歪の様々な大きさと方向とに対応させて誤差成分を予め記憶しておく必要が無く、大容量の記憶手段を設置する必要が無い。
以上のように、本発明によれば、柱型起歪体を用いた荷重検出装置において生じることのある曲げモーメントに基づく誤差を補償することができ、高精度に荷重を検出することができる。
本発明の一実施形態の荷重検出装置は、ロードセル2であって、例えば柱型の起歪体を有している。この起歪体は、図1に示すように起歪部4を有している。この起歪部4は、例えばその横断面がほぼ正方形のものである。起歪部4の横断面の中央にその横断面に対して垂直の方向に荷重が印加されたとき、起歪部4は、上記垂直方向に圧縮され、この垂直方法に垂直な方向に伸張される。
この圧縮力と伸張力とをそれぞれ検出するために、重量測定手段、例えば圧縮検出用ストレインゲージ6aと伸張検出用ストレインゲージ6bとが起歪部4に設けられている。即ち、起歪部4の4つの側面には、圧縮方向、即ち上記垂直方向に沿って合計4つのストレインゲージ6aが貼着されている。また、伸張方向、即ち、上記垂直方向に垂直な方向に沿って合計4つのストレインゲージ6bが起歪部4の4つの側面に貼着されている。
これらストレインゲージ6a、6bは、図2に示すように、2つのストレインゲージ6aを直列に接続した直列回路を対辺とし、2つのストレインゲージ6bを直列に接続した直列回路を対辺としたホイーストンブリッジ回路7を構成する。このブリッジ回路7の対向する一方の頂点間に電圧Vが印加され、他方の頂点間から重量測定信号、例えば荷重出力Vwが取り出される。
このロードセル2を、例えばトラックスケールに使用する場合、図3に示すように計量台8の裏面の4隅にそれぞれ配置される。それ自体が大きい重量であって更に荷物を載せて大きい重量になっているトラック10が計量台8上に乗ったとき、この重量の大きさとその重量が掛かる位置とによって計量台8が撓み、それに応じて図4(a)、(b)に示すようにロードセル2が傾斜することがある。この傾斜方向に沿ってロードセル2の起歪部4に曲げモーメントが発生し、起歪部4が湾曲し、起歪部4に曲げ歪が発生する。この曲げ歪によって、上記荷重出力Vwに誤差成分が含まれる。
なお、傾斜方向は計量台8の撓み方によって異なり、図5に示すように起歪部4の中心を通る軸をz軸とすると、このz軸の回りの任意の方向にロードセル2は傾斜する。ここでは、z軸に直交し、かつ互いに直交するx軸とy軸とを定め、具体的には起歪部4の対向する2つの側面に直交し、かつz軸にも直交する軸をx軸とし、x軸及びz軸に直交する軸をy軸とし、ロードセル2の傾斜方向とx軸とがなす角度を傾斜角度αとしている。
この曲げ歪に起因して荷重出力Vwに含まれている誤差を補償するために、曲げ歪検出手段、例えばx軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12aと、y軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12bとが、起歪部4に設けられている。x軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12aは、起歪部4のx軸に直交しかつ互いに対向する2つの側面に、それぞれ貼着されている。また、y軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12bは、起歪部4のy軸に直交しかつ互いに対向する2つの側面に、それぞれ貼着されている。なお、これらストレインゲージ12a、12bは、図1に示すように、圧縮検出用ストレインゲージ6aの上方に、これと同一直線上に位置するように配置されている。
2つのx軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12aは、図6に示すように、2つのダミー抵抗器14と共にホイーストンブリッジ回路15を構成している。このブリッジ回路15では、ストレインゲージ12aがそれぞれダミー抵抗器14と対辺をなすように配置され、ブリッジ回路15の対向する一方の頂点間に電圧Vが印加され、他方の頂点間から曲げ歪測定信号信号、例えばx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vxが取り出される。図示していないが、y軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12bもダミー抵抗器と共にホイーストンブリッジ回路17を構成し、曲げ歪測定信号信号、例えばy軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vyを出力している。
x軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vxは、曲げモーメントのx軸方向成分を表し、y軸方向曲げ歪測定信号出力Vyは、曲げモーメントのy軸方向成分を表している。従って、両者の比率Vy/Vxを求めることによって上記角度αを求めることができ、角度αはtan−1(Vy/Vx)によって表される。また曲げモーメントの大きさは、(Vx+Vy1/2によって表される。
このように曲げモーメントの方向と大きさとを決定することができるので、これらと、荷重出力Vwに含まれている誤差成分Eとの関係を予め調べておき、ロードセル2の使用時に曲げモーメントの方向と大きさとを決定し、上記関係を用いて誤差成分Eの補償を行うことが可能である。
例えば、柱型ロードセル2では、ロードセル2の起歪体がほぼ直立した状態で或る負荷荷重が掛かった場合の荷重出力VwをVtrueとすると、柱型ロードセル2の起歪部4にα度の方向に曲げ歪が発生しており、かつ上記直立した状態と同じ負荷荷重が掛かっているとすると、荷重出力Vwは、その真値Vtrueに誤差成分Eが加わったものとなる。また、誤差成分Eは、同じ曲げ歪量であっても、曲げモーメントが作用する方向(ロードセル2が傾斜している方向)によって異なっている。また、曲げ歪の大きさによっても誤差成分Eは異なる。
そこで、予めロードセル2に定格負荷荷重を掛け、z軸に対して予め定めた複数、例えば第1及び第2の合計2種類の大きさの傾斜角度を与えた状態をそれぞれ維持し、ロードセル2をα=0度から360度まで所定角度ごとに回転させながら一周させる。このとき、荷重出力Vwを所定角度ごとに測定し、これら各荷重出力Vwから、ロードセル2を直立させた状態で定格荷重を掛けたときの荷重出力Vwを減算して、所定角度ごとの誤差成分Eを求める。
同時に、各所定角度ごとにx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vx、y軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vyをそれぞれ測定し、各所定角度ごとに曲げ歪量の大きさ(Vx+Vy1/2を求める。曲げ歪量の大きさも実際のロードセル2に対して測定すると、回転角度αの変化に従って変動している。しかし、その変動は比較的少ない。そこで、第1の傾斜角を与えた場合の所定角度ごとの曲げ歪量の大きさの平均値をM1とし、第2の傾斜角を与えた場合の所定角度ごとの曲げ歪量の大きさの平均値をM2とし、これらM1、M2をロードセル2のz軸に対する2種類の傾斜量に対する曲げ歪量の代表値とする。曲げ歪量M1、M2の場合の誤差成分Eとαとの関係を表す誤差曲線を図7に示す。
図7において、曲げ歪量M1、M2の際の誤差成分とαとの関係を表す2つの方程式を例えば最小自乗法等を用いて決定し、ロードセル2が実際に傾斜しているときの曲げモーメントMの大きさを用いて、上記2つの方程式を修正し、ロードセル2が実際に傾斜しているときの角度αをtan−1(Vy/Vx)によって求めて、そのαを上記修正された方程式に代入して誤差成分Eを求めることもできる。
しかし、この実施形態では、計算を簡略化するために、或る角度範囲、例えば図7におけるα=0度乃至90度、90度乃至180度、180度乃至270度、270度乃至0度の間をそれぞれ直線的変化とみなして補償を行う。α=0度における曲げ歪量がM1のときの誤差成分をe01、α=0度におけるM2のときの誤差成分をe02とし、実際に計量台8上にトラック10が乗っている状態で測定された曲げ歪量をMmとすると、α=0度における曲げ歪量Mmに対応する誤差成分Em0を図8に示すように直線近似によって求められる。同様にして、α=90度、180度、270度における曲げ歪量Mmの際の誤差成分Em90、Em180、Em270を求められる。
そして、実際にトラックスケール上にトラックが乗っている状態で測定された曲げ歪の角度αmが、0度以上90度未満、90度以上180度未満、180度以上270度未満、270度以上0度未満のいずれの区間に属するかを判定する。例えばαmが0度以上90度未満であれば、α=0度における曲げ歪量Em0とα=90度における曲げ歪量Em90を選択して、図9に示すように、直線近似を行って、曲げ歪量Mm、角度αmにおける誤差成分Emを算出する。そして、そのときの荷重出力Vwから誤差成分Emを減算することによって、真値Vtrueを算出する。なお、4つの区間に分けたが、さらに細かい区間に分けてαmがいずれの区間に属するか判定することも可能である。
このような処理が行えるように、このロードセル2は、図10に示すように構成されている。即ち、ブリッジ回路7の荷重出力Vwは、増幅器20によって増幅され、A/D変換器22によってデジタル荷重出力DVwに変換される。またブリッジ回路15のx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vx、ブリッジ回路17のy軸曲げ歪測定信号荷重出力Vyも、それぞれ増幅器24、26によって増幅され、A/D変換器28、30によってデジタルx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力DVx、デジタルy軸曲げ歪測定信号荷重出力DVyに変換され、入出力回路32を介して誤差補償手段、例えばCPU34に入力される。
CPU34は、記憶手段、例えばメモリ36に記憶されているプログラムに従って、メモリ36をワーキングエリアとして使用しながら、上述したような演算を行う。
そのため、メモリ36には、平均曲げ歪量M1、M2の際のα=0度、90度、180度、270度における誤差成分e01、e02、e11、e12・・・をデジタル化したものが予め記憶されている。
トラック10が計量台8に乗った状態において、デジタル荷重出力DVw、デジタルx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力DVx、デジタルy軸曲げ歪測定信号荷重出力DVyがCPU34に入力される。
CPU34は、デジタルx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力DVx、デジタルy軸曲げ歪測定信号荷重出力DVyから曲げモーメントの作用する方向を表す角度αmを算出する。CPU34は、このように曲げ歪測定信号から曲げ歪の方向を算出する手段として機能している。この算出されたαmが、0度以上90度未満、90度以上180度未満、180度以上270度未満、270度以上0度未満のいずれの範囲に属するかCPU34が判定する。
次に、CPU34は、デジタルx軸方向曲げ歪測定信号荷重出力DVx、デジタルy軸曲げ歪測定信号荷重出力DVyから曲げ歪量Mmを算出する。このように、CPU34は、曲げ歪測定信号から曲げ歪の大きさを算出する手段として機能している。
そして、CPU34は、上記判定された範囲の一方の境界の角度における曲げ歪量M1、M2に対応する誤差成分をメモリ36から読み出す。これら曲げ歪量M1、M2と、これらにそれぞれ対応する誤差成分と、曲げ歪量Mmとから、その一方の境界における曲げ歪量Mmに対応する誤差成分を直線近似によってCPU34が決定する。同様にして、他方の境界における曲げ歪量Mmに対応する誤差成分を直線近似によって決定する。
これら両境界における角度αと、これら境界それぞれにおける曲げ歪量Mmに対応する誤差成分と、先に算出された角度αmとを用いて、角度αmにおける誤差成分Emを算出する。このようにCPU34は、誤差算出手段として機能する。
そして、このEmをデジタル荷重出力DVwから減算することによって、曲げ歪の影響を除去した真値DVtrueを算出する。即ち、CPU34は、除去手段として機能する。
なお、図10では、1台のロードセル2しか示していないが、実際には、4台のロードセル2のブリッジ回路7、15、17から荷重出力Vw、x軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vx、y軸方向曲げ歪測定信号荷重出力Vyが、それぞれ増幅及びデジタル化されて、CPU34に供給され、ロードセルごとに上述した処理が行われる。そのため、メモリ36には、平均曲げ歪量M1、M2の際のα=0度、90度、180度、270度における誤差成分e01、e02、e11、e12・・・をデジタル化したものが、ロードセル2ごとに記憶されている。このようにしてそれぞれ算出された各真値DVtrueが、合算され、その合算値が重量指示計38に表示される。
上記の実施の形態では、柱型ロードセル2の起歪部4は横断面形状が正方形のものを示したが、これに限ったものではなく、図11に示すような横断面形状が円形の起歪部4aを使用することもできる。この場合でも、起歪部4aの中心を通る軸をz軸とし、z軸に直交し、かつ互いに直交するx軸とy軸とを定め、x軸に直交するようにx軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12aを、y軸に直交するようにy軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージ12bを、起歪部4aに貼着する。
上記の実施の形態では、計量台8にトラック10が載った際の曲げ歪量に対応する誤差成分の値を表す誤差曲線を決定するのに、及びその決定された誤差曲線上における曲げ歪の方向(角度α)に対応する誤差成分を決定するのに、それぞれ直線近似を用いたが、これに限ったものではなく、例えば最小自乗法やニュートン補間法等の公知の種々の手法を使用することができる。ただし、その場合、誤差曲線の数を上記の実施形態の2つよりも多くする必要がある。
上記の実施の形態では、x軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージと、y軸方向曲げ歪検出用ストレインゲージとを、それぞれ2つずつ設けたが、最低限度、それぞれ1つずつ設ければよい。
上記の実施の形態では、荷重出力Vw、x軸方向及びy軸方向曲げ歪の検出にストレインゲージを使用したが、これに限ったものではなく、例えば半導体圧力センサ等の荷重の印加によって出力を発生するものであれば種々のものを使用することができる。
上記の実施の形態では、本発明によるロードセルをトラックスケールに使用したが、これに限ったものではなく、ロードセルが曲げモーメントを受けて湾曲して傾斜する可能性のある重量測定装置であれば、種々のものに使用することができる。
本発明の1実施形態のロードセルの起歪部の部分省略斜視図である。 図1のロードセルの荷重検出用のブリッジ回路の回路図である。 図1のロードセルを使用したトラックスケールの底面図である。 図3のトラックスケールにトラックが載った状態を示す正面図及び側面図である。 図1のロードセルにおける起歪部の平面図である。 図1のロードセルのx軸方向曲げ歪検出用ブリッジ回路の回路図である。 図1のロードセルにおける曲げ歪方向と誤差成分との関係を示す誤差曲線図である。 図1のロードセルにおける任意の曲げ歪量に対する誤差成分の決定法の説明図である。 図1のロードセルにおける任意の曲げ歪方向に対する誤差成分の決定法の説明図である。 図1のロードセルのブロック図である。 図1のロードセルの変形例の起歪部の平面図である。
符号の説明
2 ロードセル
4 起歪部
6a 6b ストレインゲージ(重量測定手段)
12a 12b ストレインゲージ(曲げ歪検出手段)
34 CPU(誤差補償手段)

Claims (4)

  1. 負荷荷重が載荷される柱型起歪体と、
    この起歪体に設けられ、前記負荷荷重の載荷によって前記起歪体に発生した歪に基づいて重量測定信号を発生し、この重量測定信号は、前記負荷荷重の前記起歪体への載荷によって前記起歪体に作用した曲げモーメントに基づく誤差成分を含む重量測定手段と、
    前記起歪体に設けられ、前記曲げモーメントによって前記起歪体に発生した曲げ歪に基づく曲げ歪測定信号を出力する曲げ歪検出手段と、
    前記重量測定信号と前記曲げ歪測定信号とを入力し、前記重量測定信号に含まれる前記誤差成分を補償する誤差補償手段とを、
    具備し、前記柱型起歪体では、同じ大きさの曲げモーメントが前記起歪体に作用している状態であっても、前記曲げ歪の方向に応じて前記誤差成分の大きさが異なり、
    前記誤差補償手段は、前記曲げ歪測定信号から前記曲げ歪の大きさと方向とを算出する手段と、算出された曲げ歪の大きさと方向とから前記誤差成分を算定する算定手段と、前記重量測定信号から、前記算定された誤差成分を除去する除去手段とを、
    具備する荷重検出装置。
  2. 請求項1記載の荷重検出装置において、前記曲げ歪検出手段は、前記起歪体の表面における前記荷重負荷方向の周りに所定の角度をなすように少なくとも2組配置されている荷重検出装置。
  3. 請求項2記載の荷重検出装置において、前記少なくとも2組の曲げ歪検出手段は、前記荷重負荷方向の周りに互いに直交して配置され、前記曲げ歪の大きさと方向とを算出する手段は、前記少なくとも2組の曲げ歪検出手段からの曲げ歪測定信号の自乗和の平方根によって前記曲げ歪の大きさを求め、前記少なくとも2組の曲げ歪検出手段からの曲げ歪測定信号の比率から前記曲げ歪の方向を求める荷重検出装置。
  4. 請求項3記載の荷重検出装置において、前記誤差成分を算定する手段は、前記起歪体に対して異なる大きさの曲げ歪を発生させた状態それぞれにおける様々な曲げ歪の方向での前記誤差成分を記憶しており、これら記憶されている誤差成分と、前記算出された曲げ歪の大きさと、前記算出された曲げ歪の方向とに基づいて、前記算出された曲げ歪の大きさ及び方向に対応する前記誤差成分を算出する荷重検出装置。
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