JP6792219B2 - 温度補正方法、温度補正プログラム、温度補正装置、及び座標測定機 - Google Patents

温度補正方法、温度補正プログラム、温度補正装置、及び座標測定機 Download PDF

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Description

本発明は、温度補正方法、温度補正プログラム、温度補正装置、及び座標測定機に関する。
ISO1は、ワークの幾何特性仕様及び検証のための標準基準温度を定めており、当該標準基準温度を20℃としている。測定時の温度と、標準基準温度との偏差がある場合、ワークと測定器の温度が等しくても、測定された長さには誤差が発生する。このようなワークの長さを測定する座標測定機として例えば三次元測定機においては、測定精度を維持するために、温度補正が行われている(例えば、特許文献1〜3)。温度補正を行うには、三次元測定機における三次元空間を構成する各軸に沿って配置されたスケール及び測定対象であるワークの、熱膨張係数(CTE:Coefficient of Thermal Expansion)及び温度を知る必要がある。例えば23℃で1000mmの鋼製のワークを測定する場合、ワークのCTEは約(10±1)×10−6/℃であるが、CTEの不確かさが±1×10−6/℃程度存在する。このため、CTEの不確かさによる測定寸法の不確かさは、3μmとなる。この不確かさは、23℃で測定する限り、補正することができず、20℃からの偏差が大きいほど大きくなる。
特許文献1には、各軸スケールに装着された温度センサーとワークを測定する温度センサーとによって温度を監視し、測定結果が20℃時の値に換算して出力される温度補正方法が開示されている。特許文献2及び3では、低熱膨張係数のワークと熱膨張するワークの測定長さと、予め制御部に記憶された前記ワークの基準長さと熱膨張係数に基づき、温度補正をしている。
また従来法による目盛誤差Eは、普通(鋼製)のブロックゲージやステップゲージ等のワークを用いて、下記式(100)に示すようにワークの長さを測定した値Lとワークの長さの校正値Lとの差の比率で表している。
E=(L−L)/L・・・(100)
特開平11−190617号公報 特開平06−229705号公報 特開平06−229706号公報
しかしながら、上記特許文献に係る温度補正方法では、まだ十分とはいえず、測定された長さを標準基準温度における長さに換算した場合の目盛誤差が大きいという問題があった。
また従来法による目盛誤差Eは、スケールとワークの温度補正の両方の評価ができていない、評価する温度によって目盛誤差が変化してしまう、スケールオフセット誤差(スケールの倍率誤差)しか評価していない、ワークの測定値Lとワークの長さの校正値Lとの差の比率で表しているため、スケールオフセット誤差が過大評価となる、という問題があった。
そこで、本発明は、目盛誤差をより低減することができる温度補正方法、温度補正プログラム、温度補正装置、及び座標測定機を提供することを目的とする。
本発明に係る座標測定機の温度補正方法は、呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eを得るステップと、aをスケールの熱膨張係数、Lを前記ワークの長さを測定した値、tを長さLを測定したときの前記スケールの温度とした場合、下記式(1)及び(2)から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出するステップとを備えることを特徴とする。
dk=(Ec2−Ec1)/a(Lw2−Lw1)(t−20)・・・(1)
dts0=(Ec1w2−Ec2w1)/a(Lw2−Lw1)・・・(2)
本発明に係る座標測定機の温度補正プログラムは、コンピュータに対して、呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eを得るステップと、aをスケールの熱膨張係数、Lを前記ワークの長さを測定した値、tを長さLを測定したときの前記スケールの温度とした場合、上記式(1)及び(2)から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明に係る座標測定機の温度補正装置は、呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eに基づいて、aをスケールの熱膨張係数、Lを前記ワークの長さを測定した値、tを長さLを測定したときの前記スケールの温度とした場合、上記式(1)及び(2)から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出することを特徴とする。
本発明に係る座標測定機は、上記温度補正装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eに基づいて、スケールの温度を測定する温度計を、ワークの温度を測定する温度計とは別に補正することとしたので、各温度計をより正確に補正することができる。三次元測定機は、上記のように補正された温度計を用いて温度補正を行うことにより、目盛誤差をより低減することができる。
本実施形態に係る測定機本体の構成を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 倍率誤差とオフセット誤差の説明に供するグラフである。 ブロックゲージの長さを測定した結果に基づいて算出した目盛誤差を示すグラフである。 図4の結果に基づき、20℃の時の目盛誤差と温度補正後の目盛誤差を算出した結果を示すグラフである。 三次元測定機に付属の温度センサーと、校正された温度センサーにおいてワークの温度を測定した結果を示すグラフである。 図6の結果に基づき三次元測定機に付属の温度センサーと校正された温度センサーで測定された結果の相関を示すグラフである。 鋼製ブロックゲージを用いて、スケールとワーク温度計の温度補正を行った結果を示すグラフである。 実施例(例2)で用いた測定機本体の構成を模式的に示す斜視図である。 ブロックゲージの長さを測定した結果に基づいて算出した目盛誤差を示すグラフである。 スケール温度tを構成された温度センサーで測定した温度として算出した目盛誤差を示すグラフである。 図11の結果に基づき、20℃の時の目盛誤差と温度補正後の目盛誤差を算出した結果を示すグラフである。 図12の結果に基づき三次元測定機に付属の温度センサーと校正された温度センサーで測定された結果の相関を示すグラフである。 鋼製ブロックゲージを用いて、スケールとワーク温度計の温度補正を行った結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.実施形態
(1)全体構成
座標測定機としての三次元測定機は、図1に示す測定機本体10と、後述する制御装置とを備える。測定機本体10は、基台12、Y軸レール14、Y軸移動体16、X軸移動体18、及びZ軸移動体19を備える。Y軸レール14は、基台12上のY軸に沿って設けられている。Y軸移動体16は、一対の脚部15と、脚部15の上端間に掛け渡された梁部17とを有し、脚部15がY軸レール14に沿って走行することにより、基台12上をY軸方向に移動することができる。X軸移動体18は、Y軸に対し直交するX軸方向に移動可能に、Y軸移動体16の梁部17に支持されている。Z軸移動体19は、X軸及びY軸に対し直交するZ軸方向に移動可能に、X軸移動体18に支持されている。Z軸移動体19は、先端にプローブ20を保持している。
測定機本体10は、プローブ20のY軸方向の移動量を測定するY軸スケール22と、プローブ20のX軸方向の移動量を測定するX軸スケール24と、プローブ20のZ軸方向の移動量を測定するZ軸スケール26とを備える。Y軸スケール22はY軸レール14に、X軸スケール24は梁部17に、Z軸スケール26はZ軸移動体19にそれぞれ設けられている。実際には、測定機本体10は、X軸スケール24、Y軸スケール22、及びZ軸スケール26の値をそれぞれ読み取る検出器(図示しない)を備えている。当該検出器は、読み取った結果を示す座標信号を制御装置30に出力する。
測定機本体10は、X軸スケール24、Y軸スケール22、Z軸スケール26、ワークWの温度を測定する温度計としての温度センサー28が設けられている。温度センサー28xはX軸スケール24に、温度センサー28yはY軸スケール22に、温度センサー28zはZ軸スケール26に、温度センサー28wはワークWにそれぞれ設けられている。各温度センサー28は、検出した温度信号を制御装置30に出力する。
図2は制御装置30の構成を示すブロック図である。制御装置30は、温度算出部32、温度補正部34、変位算出部36、及び基本温度補正部35を備える。制御装置32は、予め格納されている基本プログラムや温度補正処理プログラムなどの各種プログラムを読み出して、これら各種プログラムに従って全体を制御するようになされている。
制御装置30には、各温度センサー28と、測定機本体10とが電気的に接続されている。制御装置30は、各温度センサー28から出力された温度信号と、測定機本体10から出力された座標信号とが入力される。本図に示すように、三次元測定機1は、測定機本体10、制御装置30、及び各温度センサー28を備える。また温度補正装置38は、各温度センサー28と、温度算出部32、温度補正部34、及び基本温度補正部35を有する。
温度算出部32は、入力された温度信号を温度データに変換し、スケールの温度tやワークWの温度tを算出する。変位算出部36は、入力された座標信号に基づいて、プローブ20の変位量、すなわち長さ(以下、「スケールの読み」ともいう)Lを算出する。例えば、ワークWのX軸方向の長さ、すなわち2点間距離を測定する場合、プローブ20の先端の接触部がワークWに接触したときに、当該接触部の座標に係る座標信号を測定機本体10が出力する。制御装置30は、このようにして得られた2点の座標信号に基づき、プローブ20の変位量であるワークWのX軸方向の長さを算出する。
スケールの温度tは、測定機本体に設置された温度センサー28で測定された温度を用いることができる。測定機本体に設置された温度センサー28で測定した温度を用いる場合、温度センサー28は、±0.05℃程度の精度を有することが好ましい。またスケールの温度tは、温度センサー28ではなく、校正された温度センサーで測定された温度を用いることが好ましい。
基本温度補正部35は、温度算出部32で得られた各箇所の温度データに基づき、スケールの読みLに対して基本温度補正処理を行う。基本温度補正処理は、スケールの読みLに対して、熱膨張係数a、aに基づく基本温度補正を行ったワークWの長さの測定値Lを算出する。ワークWの長さの測定値Lは、スケールの熱膨張係数をa、ワークWの熱膨張係数をa、スケールの温度をt、ワークWの温度をtとすると、下記式(10)で表すことができる。
=L(1+a(t−20)−a(t−20))・・・(10)
温度補正部34は、温度算出部32で得られた各箇所の温度データに基づき、温度センサー28を補正する。まず温度補正部34は、ワークWとして熱膨張係数が小さいブロックゲージ(以下、「低熱膨張係数のブロックゲージ」という)の複数の長さにおける目盛誤差Eから、各スケールに設けられた温度センサー28x、28y、28zの補正を行い、次いで、別途用意した校正された温度センサーを用いてワークWの温度センサー28wの補正をする。
まず、温度センサー28x、28y、28zの補正する場合について説明する。ワークWの長さの校正値をLとすると、目盛誤差Eは、下記式(11)で表すことができる。
E=L−L=L(1+a(t−20)−a(t−20))−L・・・(11)
本実施形態の場合、測定値Lが有する誤差は、X軸スケール24、Y軸スケール22、及びZ軸スケール26の誤差として、各スケール固有の熱膨張係数aの誤差、各スケールに設けられた温度センサー28x、28y、28zによって測定された温度tの誤差、各スケールの読みLの倍率誤差が含まれると考えられる。さらに各スケールの測定温度tの誤差は、倍率誤差と、オフセット誤差とで構成される。
ワークWの誤差には、ワークWの熱膨張係数aの誤差、ワークWに設けられた温度センサー28wによって測定された温度tの誤差、校正値Lの誤差が含まれると考えられる。さらに、ワークWの測定温度tの誤差は、倍率誤差と、オフセット誤差とで構成される。
ここで倍率誤差とオフセット誤差について、図3を参照して説明する。図3は、温度センサーで測定された温度データに含まれる誤差を示すグラフであり、横軸が三次元測定機1に設けられた温度センサーで測定したときの20℃からの偏差を示し、縦軸が同じ環境下において校正された温度センサーで測定したときの20℃からの偏差を示す。誤差がない理想的な温度センサーの場合、三次元測定機1に設けられた温度センサーで測定された結果は、校正された温度センサーで測定された結果と一致するので、測定結果は原点を通り傾きが1の直線となる。一方、三次元測定機1に設けられた温度センサーに誤差がある場合、測定結果は、傾きが異なる直線であったり、原点を通らない直線となったりする。このうち直線の傾きに現れる誤差を、倍率誤差と呼ぶ。また原点のずれに表れる誤差を、オフセット誤差と呼ぶ。実際の誤差には、上記倍率誤差及び上記オフセット誤差が組み合わさっている。
X軸スケール24、Y軸スケール22、及びZ軸スケール26に関する誤差のうち、各スケールの熱膨張係数aの誤差及び各スケールの温度tの倍率誤差は温度が変化したとき、同じように生じるので区別できない。各スケールの読みLの倍率誤差と各スケールの温度tのオフセット誤差も同様に区別できない。ワークWに関する誤差のうち、ワークWの熱膨張係数aの誤差とワークWの温度tの倍率誤差、及び校正値Lの誤差とワークWの温度tのオフセット誤差も、区別できない。また、校正値L及びワークWの熱膨張係数aの値が高精度で既知とみなせる場合、誤差はないと仮定できるので、温度センサーの誤差は、以下の4つが考えられる。すなわち、各スケールの温度tの倍率誤差と各スケールの熱膨張係数aの誤差で構成される誤差dK(以下、「等価スケール温度係数誤差」と呼ぶ)、各スケールの温度tのオフセット誤差と各スケールの倍率誤差で構成される誤差dts0(以下、「スケールオフセット誤差」と呼ぶ)、ワークWの温度tの倍率誤差とワークWの熱膨張係数aの誤差で構成される誤差dk(以下、「等価ワーク温度係数誤差」と呼ぶ)、ワークWの温度tのオフセット誤差とワークWの校正値Lの誤差で構成される誤差dtw0(以下、「ワークオフセット誤差」と呼ぶ)である。
各スケールの温度t及びワークWの温度tを各スケール及びワークWの正しい温度とすると、各スケールの測定温度t 及びワークWの測定温度t は、下記式(12)、(13)で表すことができる。
=(1+dk)t+dts0・・・(12)
=(1+dk)t+dtw0・・・(13)
これにより、目盛誤差Eは、ワークWの測定値をLとすると、下記式(14)で表すことができる。
E=L−L=L(1+a(t −20)−a(t −20))―L
=adts0+adk(t−20)L−adtw0−adk(t−20)L・・・(14)
ワークWとして低熱膨張係数のブロックゲージを用いた場合、ワークWの熱膨張係数aは0であるから、目盛誤差Eは、下記式(15)で表すことができる。
=L−L=L(1+a(t −20))―L
=adts0+adk(t−20)L・・・(15)
ここで、低熱膨張係数のブロックゲージにおいて、呼び寸法Lが異なる複数、本実施形態の場合、Lとして2つの測定値Lw1とLw2で、Eとして目盛誤差Ec1とEc2を、下記式(16)、(17)で算出することができる。
c1=adts0+adk(t−20)Lw1・・・(16)
c2=adts0+adk(t−20)Lw2・・・(17)
これより等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0は、下記式(18)、(19)で算出することができる。
dk=(Ec2−Ec1)/a(Lw2−Lw1)(t−20)・・・(18)
dts0=(Ec1w2−Ec2w1)/a(Lw2−Lw1)・・・(19)
このようにして温度補正部34は、低熱膨張係数のブロックゲージの異なる複数の呼び寸法Lにおける目盛誤差Ec1とEc2から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を得る。得られた等価スケール温度係数誤差dk、スケールオフセット誤差dts0、及び上記式(12)から温度tを算出する。このように算出された温度を補正後温度ts−corrと呼ぶ。補正後温度ts−corrを各スケールで算出することにより、各スケールの温度センサー28x、28y、28zを補正することができる。具体的には、温度センサー28x、28y、28zの設定を、補正後温度ts−corrにそれぞれ変更することにより、補正することができる。
次に、ワークWとして鋼製のブロックゲージの複数、本実施形態の場合2つの長さLw1とLw2を測定し、上記のようにして補正された温度センサー28x、28y、28zで測定された温度tを用い、目盛誤差Eを、下記式(20)で表すことができる。
=L−L=L(1+a(t−20)−a(t −20))―L
=−adtw0+adk(t−20)L・・・(20)
上記式から、等価ワーク温度係数誤差dkとワークオフセット誤差dtw0は、下記式(21)、(22)で算出することができる。
dk=−(EM2−EM1)/a(Lw2−Lw1)(t−20)・・・(21)
dtw0=(EM1w2−EM2w1)/a(Lw2−Lw1)・・・(22)
このようにして温度補正部34は、補正された温度センサー28xを用いて、ワークWの温度センサー28wを補正することができる。
なお、等価ワーク温度係数誤差dkに含まれるワークWの熱膨張係数aの誤差は、対象となるワークWによって変わるので、ワークWの倍率誤差と分離できなければ、温度センサー28wの等価ワーク温度係数誤差dkによる補正はできない。したがって本実施形態の場合、等価ワーク温度係数誤差dkについては、無視することとする。
ワークオフセット誤差dtw0に含まれるワークWの校正値Lの誤差は、500mmのブロックゲージ(K級)の場合、0.14μm(JIS B 7506:2004)であるので、ワークオフセット誤差dtw0に与える影響が小さいと考えられる。したがって本実施形態の場合、ワークWの校正値Lの誤差については、無視することとする。以上より、温度補正部34は、ワークWの温度tを測定する温度センサー28wを、校正された温度センサーと比較することで、ワークオフセット誤差dtw0、すなわち補正後温度tw−corrを算出し、温度センサー28wを補正することとする。
制御装置30は、補正された温度センサー28で測定された各スケールの温度t、ワークWの温度tに基づいて、スケールの読みLに対して温度補正を行ったワークWの測定値Lを算出する。
(2)動作及び効果
上記のように構成された三次元測定機1を用いて、温度センサー28x、28y、28zを補正し、校正された温度センサーを用いて温度センサー28wを補正し、これら補正された各温度センサー28を用いて測定した温度で、スケールの読みLに対し温度補正をする手順を説明する。
まず、ワークWとして低熱膨張係数のブロックゲージの呼び寸法Lが異なる2つ以上の長さを測定する。具体的には、基台12上に上記ブロックゲージをX軸に平行に設置し、当該ブロックゲージのX軸方向の2点の座標を検出する。検出結果は、座標信号として測定機本体10から制御装置30へ出力される。制御装置30は、得られた2点の座標信号に基づき、上記ブロックゲージのX軸方向の長さLを算出する。この手順を呼び寸法Lが異なるブロックゲージにおいて繰り返し、異なる2つ以上の長さLを得る。
次いで、制御装置30は、得られた長さL毎に、ブロックゲージの校正値をL、上記式(10)より算出した測定値をLとし、目盛誤差EをE=L−Lでそれぞれ算出する。使用したワークWは低熱膨張係数のブロックゲージであるので、温度によらず熱膨張しないと考えると、目盛誤差Eは、X軸スケール24に起因して生じた誤差といえる。
さらに制御装置30は、算出された目盛誤差Eから、上記式(18)、(19)を用いて、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出する。得られた等価スケール温度係数誤差dk、スケールオフセット誤差dts0、及び上記式(15)から補正後温度ts−corrを算出することにより、温度センサー28xを補正する。同様に、Y軸スケール22及びZ軸スケール26についても温度センサー28y、28zを補正する。
次いで制御装置30は、三次元測定機1に付属の温度センサー28とは別の校正された温度センサーと、ワークWの温度を測定する温度センサー28wとから温度信号を受け取る。こうして制御装置30は、校正された温度センサーの温度データと、ワークWの温度センサー28wの温度データを比較し、ワークオフセット誤差dtw0、すなわち補正後温度tw−corrを算出する。これにより制御装置30は、ワークオフセット誤差dtw0に基づき、温度センサー28wを補正することができる。
三次元測定機1は、上記のようにして補正された温度センサー28x、28y、28z、28wを用い、tを補正後温度ts−corrとし、tを補正後温度tw−corrとすることで、上記式(10)を用いて、各スケールの読みLに対し温度補正を行い、測定値Lを算出する。
本実施形態に係る温度補正装置38は、各スケールの温度センサー28x、28y、28zと、ワークWの温度センサー28wを個別に補正することとしたことにより、各温度センサー28をより正確に補正することができる。三次元測定機1は、上記のように補正された各温度センサー28を用いて測定した温度で温度補正を行うことにより、目盛誤差をより低減することができる。
上記式(18)、(19)を用いて算出される、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0は、標準基準温度に対する偏差によって生じ、種々の誤差(図3に示す倍率誤差とオフセット誤差)が含まれる。したがって温度補正装置38は、上記式(18)、(19)を用いて、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出することにより、スケールの読みLに含まれる種々の誤差を温度補正によって、取り除くことができる。
上記実施形態では、等価スケール温度係数誤差dk、スケールオフセット誤差dts0に基づいて、上記した各スケールの温度センサー28x、28y、28zを補正することにより温度補正する方法について説明したが、本発明はこれに限られず、各スケールの熱膨張係数を補正することにより温度補正をしてもよい。各スケールの熱膨張係数を補正するには、まず、スケールの固有熱膨張係数a を下記式(23)で、正しいスケールの読みL を下記式(24)で算出する。
=(dk×a)+a・・・(23)
=L+(dts0×a)・・・(24)
上記のようにして得られたa 及びL に基づき、下記式(25)でワークWの測定値Lを求めることができる。
=L (1+a (t−20)−a(t−20))・・・(25)
上記式(25)で得られたワークWの測定値Lは、上記実施形態に係る温度センサー28x、28y、28zを補正することによって得られる測定値Lと実質的に同じである。
2.実施例
(例1)
実際に、ワークWとして低熱膨張係数のブロックゲージを用いて、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出した。ブロックゲージは、呼び寸法が、200mm、400mm、600mmの3種類を用意した。また測定日を変えて測定温度が異なる4条件で、X軸方向の長さを測定し、目盛誤差を算出した。スケール温度tは、温度センサー28xで測定した温度とした。その結果を図4に示す。図4は、横軸がブロックゲージの呼び寸法(mm)であり、縦軸が目盛誤差(μm)である。目盛誤差は、ブロックゲージの校正値をL、ワークWの測定値をL、目盛誤差をEすると、E=L−Lで表すことができる。
次いで、上記式(18)、(19)を用いて、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出した。X軸スケール24の熱膨張係数aを10.44×10−6/℃とすると、等価スケール温度係数誤差dkは0.042、スケールオフセット誤差dts0は−0.139であった。
さらに補正後温度ts−corrに基づいて上記式(10)を用いて測定結果を温度補正し、目盛誤差Eを算出した結果を図5に示す。図5は、横軸がブロックゲージの呼び寸法(mm)であり、縦軸が20℃のときの目盛誤差(μm)である。なお図中の直線は、補正前の温度センサーに基づく測定結果を、20℃に換算して算出した目盛誤差E20を示す。目盛誤差E20は、図4に示す直線のxの係数を20℃からの偏差で除算して算出した。本図から明らかなように、X軸スケール24の温度センサーを補正することにより、目盛誤差Eが0.5μm以下に減少することが確認できた。
次いで、基台12上に設置した低熱膨張係数のブロックゲージの温度tを測定する温度センサー28wと、校正された温度センサーを隣に設置し、温度データを取得した結果を、図6に示す。図6は、横軸が時刻、縦軸が温度(℃)、tが温度センサー28wで測定した温度、twXが校正された温度センサーで測定した温度である。本図から温度センサー28wの倍率誤差は10℃の温度変化に対して0.01℃程度で、極めて小さいことが確認できた。
また温度センサー28wと、校正された温度センサーで測定した温度データの相関図を図7に示す。図7は横軸が温度センサー28wの20℃からの偏差、縦軸が校正された温度センサーの20℃からの偏差を示す。本図から、オフセット誤差dtw0は0.170℃であることが確認できた。
次に、上記のように補正された温度センサー28xの有効性を、ワークWとして鋼製のブロックゲージを用いて確認した。ブロックゲージは、呼び寸法600mmのものを用い、測定日を変えて測定温度が異なる6条件で、X軸方向の長さを測定し、目盛誤差を算出した。その結果を図8に示す。図8は、横軸が20℃からの偏差(℃)、縦軸が目盛誤差(μm)を示す。目盛誤差EMXは、校正値をL、測定値をLとして、EMX=L−Lで求めた。目盛誤差EMX−s−corrは、補正されたX軸スケール24の温度センサー28xを用いて温度補正をした結果であって、上記式(10)のtに補正後温度を用いて得た測定値をLとして算出した。さらに目盛誤差EMX−corrは、補正されたワークWの温度センサー28wを用いて温度補正をした結果であって、上記式(10)のt、及びtに補正後温度を用いて得た測定値Lを用いて算出した。
図中、◆は目盛誤差EMX、▲は目盛誤差EMX−s−corr、○は目盛誤差EMX−corrを示す。本図から20℃からの偏差に応じて目盛誤差が変化していることが分かる。またX軸スケール24とワークWの温度センサー28x、28wを補正する前において最大目盛誤差が3.0(μm)、標準偏差が2.04(μm)であったのに対し、補正後において最大目盛誤差が−1.3(μm)、標準偏差が1.03(μm)に減少することが確認できた。
(例2)
次に、図9に示すように、ワークWとして低熱膨張係数のステップゲージを用いて、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出した。また測定日を変えて測定温度が異なる2条件で、X軸方向の長さを測定し、目盛誤差を算出した。スケール温度tは、温度センサー28xで測定した温度とした結果を図10に示す。図10は、横軸がステップゲージの呼び寸法(mm)であり、縦軸が目盛誤差(μm)である。目盛誤差は、ステップゲージの校正値をL、ワークWの測定値をL、目盛誤差をEすると、E=L−Lで表すことができる。本図では、スケール温度tが15.88℃と26.50℃で、直線の傾きの絶対値が大きく異なっている。これは、温度センサー28xで測定したスケール温度tが大きな誤差を含んでいることに起因すると考えられる。
そこでスケール温度tとして校正された温度センサーで測定した温度を用いて、目盛誤差を算出した。温度センサー28xで測定された温度が15.88℃の場合、校正された温度センサーで測定された温度との差は、0.14℃であった。温度センサー28xで測定された温度が26.50℃の場合、校正された温度センサーで測定された温度との差は、0.12℃であった。その結果を図11に示す。本図より、スケール温度tとして校正された温度センサーで測定した温度を用いることにより、直線の傾きの絶対値がほぼ同じ値となった。
次いで、上記式(18)、(19)を用いて、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出した。X軸スケール24の熱膨張係数aを8.0×10−6/℃とすると、等価スケール温度係数誤差dkは0.025、スケールオフセット誤差dts0は0.130であった。
さらに補正後温度ts−corrに基づいて上記式(10)を用いて測定結果を温度補正し、目盛誤差Eを算出した結果を図12に示す。図12は、横軸がステップゲージの呼び寸法(mm)であり、縦軸が20℃のときの目盛誤差(μm)である。なお図中の直線は、補正前の温度センサーに基づく測定結果を、20℃に換算して算出した目盛誤差E20を示す。目盛誤差E20は、図11に示す直線のxの係数を20℃からの偏差で除算して算出した。本図から明らかなように、X軸スケール24の温度センサーを補正することにより、目盛誤差Eが0.5μm以下に減少することが確認できた。
また温度センサー28wと、校正された温度センサーで測定した温度データの相関図を図13に示す。図13は横軸が温度センサー28wの20℃からの偏差、縦軸が校正された温度センサーの20℃からの偏差を示す。本図から、オフセット誤差dtw0は0.0576℃であることが確認できた。
次に、上記のように補正された温度センサー28xの有効性を、ワークWとして鋼製のブロックゲージを用いて確認した。ブロックゲージは、呼び寸法500mmのものを用い、測定日を変えて測定温度が異なる5条件で、X軸方向の長さを測定し、目盛誤差を算出した。その結果を図14に示す。図14は、横軸が20℃からの偏差(℃)、縦軸が目盛誤差(μm)を示す。目盛誤差EMXは、校正値をL、測定値をLとして、EMX=L−Lで求めた。目盛誤差EMX−s−corrは、補正されたX軸スケール24の温度センサー28xを用いて温度補正をした結果であって、上記式(10)のtに補正後温度を用いて得た測定値をLとして算出した。さらに目盛誤差EMX−corrは、補正されたワークWの温度センサー28wを用いて温度補正をした結果であって、上記式(10)のt、及びtに補正後温度を用いて得た測定値Lを用いて算出した。
図中、●は目盛誤差EMX、▲は目盛誤差EMX−s−corr、○は目盛誤差EMX−corrを示す。本図から20℃からの偏差に応じて目盛誤差が変化していることが分かる。またX軸スケール24とワークWの温度センサー28x、28wを補正する前において最大目盛誤差が−2.7(μm)、標準偏差が0.59(μm)であったのに対し、補正後において最大目盛誤差が−1.2(μm)、標準偏差が0.49(μm)に減少することが確認できた。
3.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態では、ワークWとして低熱膨張係数のブロックゲージを用いて複数の長さを測定することにより、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出することとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、熱膨張係数の値が高精度で既知のブロックゲージを用いて、複数の長さを測定することにより、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出してもよい。
この場合、等価ワーク温度係数誤差dkに含まれるワークWの熱膨張係数awの誤差は無視できる。またワークWの温度tの倍率誤差は図7よりほぼ0とみなすことができるので、上記式(14)はdkの項を省略でき、下記式(26)となる。
E=adts0+adk(t−20)L−adtw0・・・(26)
上記式においてワークオフセット誤差dtw0は、校正された温度センサーで求めることができる。したがってブロックゲージの熱膨張係数aが既知であることから、上記式(26)から等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出することができる。
また上記実施形態では、ワークWの温度tを測定する温度センサー28wを、校正された温度センサーと比較することでワークオフセット誤差dtw0を算出することとしたが、本発明はこれに限らない。
1 三次元測定機
30 制御装置
32 温度算出部
34 温度補正部
36 変位算出部
38 温度補正装置
W ワーク

Claims (16)

  1. 呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eを得るステップと、
    をスケールの熱膨張係数、Lを前記ワークの長さを測定した値、tを長さLを測定したときの前記スケールの温度とした場合、下記式(1)及び(2)から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出するステップと
    を備えることを特徴とする座標測定機の温度補正方法。
    dk=(Ec2−Ec1)/a(Lw2−Lw1)(t−20)・・・(1)
    dts0=(Ec1w2−Ec2w1)/a(Lw2−Lw1)・・・(2)
  2. 前記スケールの温度tは、校正された温度計で測定された温度であることを特徴とする請求項1記載の座標測定機の温度補正方法。
  3. さらに下記式(3)から、前記スケールの固有熱膨張係数a を算出するステップと、
    を前記スケールの読みとした場合、下記式(4)から、正しいスケールの読みL を算出するステップと
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の座標測定機の温度補正方法。
    =(dk×a)+a・・・(3)
    =L+(dts0×a)・・・(4)
  4. さらに下記式(5)から、補正後温度ts−corrを算出するステップと
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の座標測定機の温度補正方法。
    =adts0+adk(ts−corr−20)L・・・(5)
  5. さらに前記ワークの温度tを、校正された温度計で測定した温度に補正するステップを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の座標測定機の温度補正方法。
  6. コンピュータに対して、
    呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eを得るステップと、
    をスケールの熱膨張係数、Lを前記ワークの長さを測定した値、tを長さLを測定したときの前記スケールの温度とした場合、下記式(1)及び(2)から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出するステップと
    を実行させることを特徴とする座標測定機の温度補正プログラム。
    dk=(Ec2−Ec1)/a(Lw2−Lw1)(t−20)・・・(1)
    dt s0 =(Ec1w2−Ec2w1)/a(Lw2−Lw1)・・・(2)
  7. 前記スケールの温度tは、校正された温度計で測定された温度であることを特徴とする請求項6記載の座標測定機の温度補正プログラム。
  8. さらに下記式(3)から、前記スケールの固有熱膨張係数a を算出するステップと、
    を前記スケールの読みとした場合、下記式(4)から、正しいスケールの読みL を算出するステップと
    を実行させることを特徴とする請求項6又は7記載の座標測定機の温度補正プログラム。
    =(dk×a)+a・・・(3)
    =L+(dts0×a)・・・(4)
  9. 下記式(5)から、補正後温度ts−corrを算出するステップと
    を実行させることを特徴とする請求項6又は7記載の座標測定機の温度補正プログラム。
    =adts0+adk(ts−corr−20)L・・・(5)
  10. さらに前記ワークの温度tを、校正された温度計で測定した温度に補正するステップを実行させることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項記載の座標測定機の温度補正プログラム。
  11. 呼び寸法Lが異なる複数のワークの目盛誤差Eに基づいて、
    をスケールの熱膨張係数、Lを前記ワークの長さを測定した値、tを長さLを測定したときの前記スケールの温度とした場合、下記式(1)及び(2)から、等価スケール温度係数誤差dkとスケールオフセット誤差dts0を算出することを特徴とする座標測定機の温度補正装置。
    dk=(Ec2−Ec1)/a(Lw2−Lw1)(t−20)・・・(1)
    dts0=(Ec1w2−Ec2w1)/a(Lw2−Lw1)・・・(2)
  12. 前記スケールの温度tは、校正された温度計で測定された温度であることを特徴とする請求項11記載の座標測定機の温度補正装置。
  13. さらに下記式(3)から、前記スケールの固有熱膨張係数a を算出し、
    を前記スケールの読みとした場合、下記式(4)から、正しいスケールの読みL を算出する
    ことを特徴とする請求項11又は12記載の座標測定機の温度補正装置。
    =(dk×a)+a・・・(3)
    =L+(dts0×a)・・・(4)
  14. さらに下記式(5)から、補正後温度ts−corrを算出することを特徴とする請求項11又は12記載の座標測定機の温度補正装置。
    =adts0+adk(ts−corr−20)L・・・(5)
  15. さらに前記ワークの温度tを、校正された温度計で測定した温度に補正することを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項記載の座標測定機の温度補正装置。
  16. 請求項11〜14のいずれか1項記載の温度補正装置を備えることを特徴とする座標測定機。
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