JP5400350B2 - ロードセル - Google Patents

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本発明は、ロードセルに関し、より詳しくは柱型の起歪体を持つ圧縮型ロードセルにおいて、起歪体に対し負荷荷重がかかるとき、荷重の加わる方向によって正規の荷重検出用の圧縮歪みと伸張歪み以外に起歪体に作用する曲げ、捻りによる歪みによって荷重出力信号に発生する誤差を補正する技術に関するものである。
従来、この種の誤差補正手段を備えた荷重検出装置として、特許文献1に開示されるものがある。この文献に記載のロードセル50では、図4に示されるように、柱型の起歪体51の起歪部に、圧縮歪み検出用ストレインゲージ52と伸張歪み検出用ストレインゲージ53が貼付される以外に、曲げ歪み検出用ストレインゲージ54a,54bが貼付され、これら曲げ歪み検出用ストレインゲージ54a,54bのそれぞれについて検出回路を構成してx軸方向の曲げおよびy軸方向の曲げを検出するようにされている。
また、同文献のものでは、ロードセルに捻り歪みが加えられる点を考慮し、曲げモーメントのx軸方向成分およびy軸方向成分からその曲げモーメントの大きさと方向とを算出するようにされ、最終的に曲げモーメントに基づく誤差を補償した重量測定値の真の値を算出するようにされている。
特開2007−33127号公報
しかしながら、上記特許文献1のものにおいて、起歪体51が受ける曲げ歪み形状は、起歪体51の側面においてz軸方向の位置によって異なる。すなわち、傾斜した起歪体51に荷重負荷があるとき、圧縮歪み検出用ストレインゲージ52の貼付部分に生じる曲げ歪み形状と、曲げ歪み検出用ストレインゲージ54aまたは54bの貼付部分に生じる曲げ歪み形状とが異なり、曲げ歪みの大きさが圧縮歪み検出用ストレインゲージ52と曲げ歪み検出用ストレインゲージ54aまたは54bの間で単に大小の比例関係にて発生するものではない。
これに対して、特許文献1に記載の方式では、曲げ歪み検出用ストレインゲージ54a,54bによって圧縮歪み検出用ストレインゲージ52が受ける歪みと異なる歪みを検出することによって圧縮歪み検出用ストレインゲージ52からの荷重出力信号を補正しているが、両方の曲げ歪みの間の相関が小さいので、特別に設けられた曲げ歪み検出用ストレインゲージ54a,54bの出力から算出した補正量と、圧縮歪み検出用ストレインゲージ52に含まれる誤差との差が大きく現れ、正確な補正が行えないという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、特別な曲げ歪み検出用センサを設けることなく、直接荷重検出用ストレインゲージに生じる曲げ歪みから荷重信号に含まれる誤差の補正量を算出して、より正確に誤差の補正を行うことのできるロードセルを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるロードセルは、
荷重を受けて歪みを発生する柱型の起歪体と、前記柱型の起歪体の側面において、前記起歪体の長手軸方向および前記長手軸方向に直角をなす方向に貼付され、前記起歪体に発生する該起歪体の長手軸方向及び該長手軸方向に直角をなす方向のそれぞれの歪み量に応じた重量測定信号を発生するストレインゲージと、前記起歪体に発生した曲げ歪みに基づく曲げ歪み測定信号を前記ストレインゲージから直接分離して検出する曲げ歪み検出手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明において、前記曲げ歪み測定信号は、前記起歪体の長手軸に対し対称位置に貼付されたストレインゲージの間に生じる抵抗変化の差に基づいて得られるのが好ましい。
本発明によれば、特別な曲げ歪み検出用センサを設けることなく、負荷荷重による起歪体の歪量を最も有効に検出できるように貼付された直接荷重検出用のストレインゲージに生じる曲げ歪みから荷重信号に含まれる誤差の補正量を算出することができるので、より正確に誤差の補正を行うことができ、しかもストレインゲージの個数を減らすことができるので、装置構成の簡素化を図ることができる。
次に、本発明によるロードセルの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るロードセルにおける起歪体の側面方向から見た概略斜視図(a)とそのz軸方向から見た図(b)が示されている。また、図2には、本実施形態のロードセルにおける荷重検出用回路の構成図が示されている。
本実施形態のロードセル1において、起歪体2は四角柱形状とされている。なお、この起歪体2の形状は円筒柱形状であっても良い。起歪体2には、x軸方向に垂直をなす側面3,3′上にそれぞれ、荷重検出用としてz軸方向(長手軸方向)の圧縮歪み検出用ストレインゲージ(以下、「ストレインゲージ」を単に「ゲージ」という。)5,5′が貼付され、y軸方向に垂直をなす側面4,4′上にそれぞれ、荷重検出用としてz軸方向の圧縮歪み検出用ゲージ6,6′が貼付されている。また、側面3,3′上にはそれぞれy軸方向の伸張歪み検出用ゲージ7,7′が、側面4,4′上にはそれぞれx軸方向の伸張歪み検出用ゲージ8,8′が貼付されている(ただし、ゲージ7′,8′については図示されていない。)
図2に示されるように、各ゲージ5,5′;6,6′;7,7′;8,8′はブリッジ回路9に配線され、このブリッジ回路9の接続端子p1,p2に対して電源回路よりロードセルの励磁電圧+V,−Vが与えられる(なお、単極電源であっても良い。)。ここで、スパン温度補償のために、電源と端子p1,p2との間に数オーム程度の小さい値の温度補正用抵抗が挿入される場合もある。
上記ブリッジ回路9において、接続点p3,p4が荷重信号を出力する出力端子となる。これら出力端子p3,p4における電位差が荷重信号を表し、各出力端子p3,p4の電圧がそれぞれ増幅器A1,A2を通して増幅器A3より荷重信号Vwとして検出される。なお、増幅器A3は増幅器A1,A2の差を増幅する回路を表しており、その詳細構成については省略されている。
図1に示される起歪体2に対してz軸方向に荷重が負荷されると、圧縮歪み検出用ゲージ5,5′および圧縮歪み検出用ゲージ6,6′はいずれも起歪体2の圧縮歪みによってその抵抗値が小さくなる。一方、伸張歪み検出用ゲージ7,7′および伸張歪み検出用ゲージ8,8′はいずれも起歪体2の伸張歪みによってその抵抗値が大きくなる。こうして、端子p3,p4の間に荷重に比例した電位差が発生し、この電位差が荷重信号として出力される。
これに対して、荷重がz軸方向に対して所定角度をなし、またx軸、y軸に対しても所定角度(x軸に対して角度α)をなして加わると、起歪体2にはx軸方向およびy軸方向に歪みが生じる。このような曲げ歪みが発生しても、圧縮歪み検出用ゲージ5,5′の間、および圧縮歪み検出用ゲージ6,6′の間でそれぞれ曲げ歪みによる抵抗値の増減の値が同じであれば、ブリッジ回路9における一辺の抵抗値は増減相殺され曲げ歪みによる影響は出ず、圧縮歪みによる抵抗値変化のみが残り、荷重信号に誤差が生じることはない。
しかし、実際には圧縮歪み検出用ゲージ5,5′の間、および圧縮歪み検出用ゲージ6,6′の間でゲージ抵抗値の増減値がそれぞれ等しくなるようには変化せず、これによって生ずる差分は荷重信号における曲げ歪み誤差となる。
この点に鑑み、本実施形態のロードセル1では、直接、荷重検出用として設けられたゲージにおける抵抗値の増減値の違いのみを補正用信号として抽出し、言い換えれば曲げ歪みによって生じる誤差そのものを補正用信号として抽出し、この抽出した補正信号でもって荷重信号を補正することにより、曲げ歪み検出手段を構成し、これによって歪み状態の異なる起歪体上の別の面から検出した補正信号によって補正するものに比べて正確な補正を行うことを可能にしたものである。
具体的には、曲げ歪みの影響を大きく受ける圧縮歪み検出用ゲージ5,5′を配線接続する端子p5、および圧縮歪み検出用ゲージ6,6′を配線接続する端子p6から信号が取り出される。
一方、端子p1と端子p3との間には参照用抵抗ra1,ra1′が直列接続により挿入され、これら参照用抵抗ra1,ra1′が圧縮歪み検出用ゲージ5,5′に並列接続され、互いに干渉しないように参照用抵抗ra1′の片方の端子が増幅器A1の出力に接続される。こうして、参照用抵抗ra1,ra1′の両端電圧は増幅器A1のオフセット分はあるが、ブリッジ端子p1−p3間と常にほぼ同一の値を取ることになる。ここで、参照用抵抗ra1,ra1′の抵抗値はほぼ等しく、温度変化に対して安定であるものを選択することで、これら参照用抵抗ra1,ra1′間の接続点q1の電圧は端子p1−p3間の電圧のほぼ中間の値で、常時安定な基準電圧をなしている。
このように構成されているので、圧縮歪み検出用ゲージ5と圧縮歪み検出用ゲージ5′の抵抗値の差は起歪体2の曲げ歪み量に応じて大きく変化し、接続端子p5の電圧はそれに伴って大きく変化する。この端子p5の電圧を増幅器A4を通して出力し、その出力電圧(p5点の曲げ歪み電圧)とq1点の基準電圧との差を取ると、その差の電圧が起歪体2の曲げ歪み量の変化にほぼ比例することになるので、それら各電圧信号を増幅器A5に入れて増幅させることで、増幅器A5の出力としてx軸方向の曲げ歪みに応じた信号Vxを得ることができる。
同様にして、伸張歪み検出用ゲージ7,7′の接続点p6の電圧信号を取り出して増幅器A6に入力するとともに、増幅器A2と、片方の電源励磁点p2との間に参照用抵抗ra2,ra2′を挿入し、これら参照用抵抗ra2,ra2′間の接続点q2の電圧と増幅器A6の出力信号を増幅器A7に入力する。
このようにすれば、増幅器A3の出力は荷重信号Vw、増幅器A5の出力はx軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vx、増幅器A7の出力はy軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vyとなる。
これら各出力信号Vx,Vw,VyはそれぞれA/D変換器10,11,12によってデジタル信号DVx,DVw,DVyに変換され、入出力回路(I/O)13を介して中央処理装置(CPU)14に入力される。中央処理装置14はメモリ15に記憶されているプログラムにしたがって、このメモリ15をワーキングエリアとして使用しながら所要の演算を実行する。なお、その演算結果等は重量指示計16に表示される。
このような構成よりなるロードセル1を例えばトラックスケールに用いる場合には、平面視長方形状の計量台の裏面の四隅にロードセル1がそれぞれ配置される。この計量台上に載荷状態のトラックが乗ったとき、重量が掛かる位置によってロードセル1が傾斜することがある。このロードセル1の傾斜方向とx軸とがなす角度α(図1(b)参照)は、x軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vxと、y軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vyとの比率Vy/Vxを演算することによって求められ、α=tan−1(Vy/Vx)で表される。また、曲げモーメントの大きさは、(Vx+Vy1/2によって表される。
このように曲げモーメントの方向と大きさとを決定することができるので、これらの値と、荷重出力Vwに含まれている誤差成分Eの値との関係を予め調べておき、この関係を用い、ロードセル1の使用時に曲げモーメントの方向と大きさとを決定して誤差成分Eの補償を行うことができる。
例えば、ロードセル1の起歪体2がほぼ直立した状態で、ある負荷荷重が掛かった場合の荷重出力VwをVtrueとすると、ロードセル1の起歪部2に角度αの方向に曲げ歪みが発生しており、かつ上記直立した状態と同じ負荷荷重が掛かっているとすると、荷重出力Vwは、その真値Vtrueに誤差成分Eが加わったものとなる。ここで、誤差成分Eは、曲げ歪みの大きさによって異なる値となり、また同じ曲げ歪み量であっても、曲げモーメントが作用する方向(ロードセル1が傾斜している方向)によっても異なる値となる。
そこで、予めロードセル1に定格負荷荷重を掛け、z軸に対して予め定めた複数種類(例えば第1及び第2の合計2種類)の大きさの傾斜角度を与えた状態をそれぞれ維持し、ロードセル1をα=0°から360°まで所定角度ごとに回転させながら一周させる。このとき、荷重出力Vwを所定角度ごとに測定し、これら各荷重出力Vwから、ロードセル1を直立させた状態で定格荷重を掛けたときの荷重出力Vwを減算して、所定角度ごとの誤差成分Eを求める。
同時に、各所定角度ごとにx軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vxと、y軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vyとをそれぞれ測定し、各所定角度ごとに曲げ歪み量の大きさ(Vx+Vy1/2を求める。曲げ歪み量の大きさも実際のロードセル1に対して測定すると、回転角度αの変化に従って変動している。しかし、その変動は比較的少ない。そこで、第1の傾斜角を与えた場合の所定角度ごとの曲げ歪み量の大きさの平均値をM1とし、第2の傾斜角を与えた場合の所定角度ごとの曲げ歪み量の大きさの平均値をM2とし、これら平均値M1,M2をロードセル1のz軸に対する2種類の傾斜量に対する曲げ歪み量の代表値とする。
図3(a)には、曲げ歪み量M1,M2の場合の誤差成分Eと角度αとの関係を表す誤差曲線が示されている。この図3(a)において、曲げ歪み量M1,M2の際の誤差成分Eと角度αとの関係を表す2つの方程式を例えば最小自乗法等を用いて決定し、ロードセル1が実際に傾斜しているときの曲げモーメントMの大きさを用いて、上記2つの方程式を修正し、ロードセル1が実際に傾斜しているときの角度αをtan−1(Vy/Vx)により求めて、その角度αを上記修正された方程式に代入して誤差成分Eを求めることもできる。
しかし、本実施形態では、計算を簡略化するために、或る角度範囲、例えば図3(a)におけるα=0°乃至90°、90°乃至180°、180°乃至270°、270°乃至0°の間をそれぞれ直線的変化とみなして補償を行う。α=0°における曲げ歪み量がM1のときの誤差成分をe01、α=0°における曲げ歪み量がM2のときの誤差成分をe02とし、実際に計量台上にトラックが乗っている状態で測定された曲げ歪み量をMmとすると、α=0°における曲げ歪み量Mmに対応する誤差成分Em0を図3(b)に示されるように直線近似によって求めることができる。同様にして、α=90°,180°,270°における曲げ歪み量Mmの際の誤差成分Em90,Em180,Em270を求めることができる。
そして、実際にトラックスケール上にトラックが乗っている状態で測定された曲げ歪みの角度αmが、0°以上90°未満、90°以上180°未満、180°以上270°未満、270°以上0°未満のいずれの区間に属するかを判定する。例えばαmが0°以上90°未満であれば、α=0°における曲げ歪み量Em0とα=90°における曲げ歪み量Em90を選択して、図3(c)に示されるように、直線近似を行って、曲げ歪み量Mm、角度αmにおける誤差成分Emを算出する。そして、そのときの荷重出力Vwから誤差成分Emを減算することによって、真値Vtrueを算出する。なお、本実施形態では、4つの区間に分けたが、さらに細かい区間に分けてαmがいずれの区間に属するか判定することも可能である。
このような演算が行えるように、メモリ15には、平均曲げ歪み量M1,M2の際のα=0°,90°,180°,270°における誤差成分e01,e02,e11,e12・・・をデジタル化した値が予め記憶されている。そして、トラックが計量台に乗った状態において、荷重出力信号のデジタル値DVw、x軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vxのデジタル値DVx、y軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vyのデジタル値DVyが入出力回路(I/O)13を介して中央処理装置14に入力される。
中央処理装置14は、デジタル値DVx、デジタル値DVyから曲げモーメントの作用する方向を表す角度αmを算出するとともに、この算出されたαmが、0°以上90°未満、90°以上180°未満、180°以上270°未満、270°以上0°未満のいずれの範囲に属するかを判定する。
次に、中央処理装置14は、デジタル値DVxおよびデジタル値DVyから曲げ歪み量Mmを算出する。そして、中央処理装置14は、上記判定された範囲の一方の境界の角度における曲げ歪み量M1,M2に対応する誤差成分をメモリ15から読み出す。次いで、これら曲げ歪み量M1,M2と、これらにそれぞれ対応する誤差成分と、曲げ歪み量Mmとから、その一方の境界における曲げ歪み量Mmに対応する誤差成分を直線近似によって決定する。同様にして、他方の境界における曲げ歪み量Mmに対応する誤差成分を直線近似によって決定する。
さらに、中央処理装置14は、これら両境界における角度αと、これら境界それぞれにおける曲げ歪み量Mmに対応する誤差成分と、先に算出された角度αmとを用いて、角度αmにおける誤差成分Emを算出する。そして、このEmをデジタル値DVwから減算することによって、曲げ歪みの影響を除去した真値DVtrueを算出する。
なお、図2では、1台のロードセル1しか示していないが、実際には、4台のロードセル1のブリッジ回路9から荷重出力Vw、x軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vx、y軸方向の曲げ歪みに応じた出力信号Vyが、それぞれ増幅されデジタル化されて、入出力回路(I/O)13を介して中央処理装置14に供給され、ロードセルごとに上述した処理が行われる。このようにしてそれぞれ算出された各真値DVtrueが、合算され、その合算値が重量指示計16に表示される。
本実施形態では、計量台にトラックが載った際の曲げ歪み量に対応する誤差成分の値を表す誤差曲線を決定するのに、及びその決定された誤差曲線上における曲げ歪みの方向(角度α)に対応する誤差成分を決定するのに、それぞれ直線近似を用いたが、これに限ったものではなく、例えば最小自乗法やニュートン補間法等の公知の種々の手法を使用することができる。ただし、その場合、誤差曲線の数を本実施形態の2つよりも多くする必要がある。
本実施形態では、トラックスケールに使用した例について説明したが、これに限ったものではなく、ロードセルが曲げモーメントを受けて湾曲して傾斜する可能性のある重量測定装置であれば、種々のものに使用することができる。
本実施形態において、y軸方向の伸張歪み検出用ゲージ7,7′;8,8′は、z軸方向の圧縮歪み検出用ゲージ5,5′;6,6′のように大きい影響は受けないが、ゲージの貼付の仕方によっては、曲げ歪みによる誤差が現れることも考えられる。このため、伸張歪み検出用ゲージ7,7′;8,8′についても、圧縮歪み検出用ゲージ5,5′;6,6′に対して設けた曲げ歪み誤差検出回路と同じ回路を設けて誤差を検出し、荷重信号を補正するようにしても良い。
本発明の一実施形態に係るロードセルにおける起歪体の側面方向から見た概略斜視図(a)とそのz軸方向から見た図(b) 本実施形態のロードセルにおける荷重検出用回路の構成図 本実施形態のロードセルにおける曲げ歪み方向と誤差成分との関係を示す誤差曲線図(a)、曲げ歪み量に対する誤差成分の決定法の説明図(b)および曲げ歪み方向に対する誤差成分の決定法の説明図(c) 従来の誤差補正手段を備えた荷重検出装置を示す図
符号の説明
1 ロードセル
2 起歪体
5,5′;6,6′ 圧縮歪み検出用ストレインゲージ
7,7′;8,8′ 伸張歪み検出用ストレインゲージ
9 ブリッジ回路
10,11,12 A/D変換器
13 入出力回路(I/O)
14 中央処理装置(CPU)
15 メモリ
16 重量指示計
A1〜A7 増幅器
p1〜p6,q1,q2 端子
ra1,ra1′,ra2,ra2′ 参照用抵抗

Claims (2)

  1. 荷重を受けて歪みを発生する柱型の起歪体と、前記柱型の起歪体の側面において、前記起歪体の長手軸方向および前記長手軸方向に直角をなす方向に貼付され、前記起歪体に発生する該起歪体の長手軸方向及び該長手軸方向に直角をなす方向のそれぞれの歪み量に応じた重量測定信号を発生するストレインゲージと、前記起歪体に発生した曲げ歪みに基づく曲げ歪み測定信号を前記ストレインゲージから直接分離して検出する曲げ歪み検出手段とを備えることを特徴とするロードセル。
  2. 前記曲げ歪み測定信号は、前記起歪体の長手軸に対し対称位置に貼付されたストレインゲージの間に生じる抵抗変化の差に基づいて得られることを特徴とする請求項1に記載のロードセル。
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