JP2004226304A - 計量装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、載せ台上の被計量物の位置によって各ロードセルのスパンが異なることに起因する偏置誤差を補正することができる計量装置の提供。
【解決手段】本発明の計量装置は、載せ台11上の領域A1,A2,A3,A4ごとにスパン係数の推定式を設定する。また、被計量物が載せ台11上に置かれた場合に、各ロードセルLC1,LC2,LC3,LC4からの出力値に基づいて被計量物の重心の位置を測定し、その重心が領域A1〜A4の何れの領域内に位置するかを判定する。そして、当該重心が位置している領域に対して設定されているスパン係数の推定式を用いてスパン係数を推定し、その推定したスパン係数と各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計とを用いて被計量物の重量を測定する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、載せ台上の被計量物の重量を測定する計量装置に関し、特に被計量物の計量値のスパン変化を補正することができる計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、被計量物を載置するための載せ台と、その載せ台を支持する複数のロードセルなどの荷重センサとを備えた計量装置が知られている。図6は、従来の計量装置の構成を示す平面図である。図6に示すように、計量装置50は、矩形状の鉄板である載せ台51を備えており、この載せ台51は、該載せ台51の四隅の下方にそれぞれ配置された4個のロードセルLC11,LC12,LC13,LC14によって支持されている。
【0003】
また、計量装置50は、後述するような被計量物の重量を測定するための重量測定装置を備えている。図7は、従来の計量装置が備える重量測定装置の構成を示すブロック図である。図7に示すように、重量測定装置60は、各ロードセルLC11,LC12,LC13,LC14とそれぞれ接続される演算増幅器A11,A12,A13,A14およびA/D変換器AD11,AD12,AD13,AD14を備えている。また、重量測定装置60は、A/D変換器AD11〜AD14と接続されているCPU61、および該CPU61と接続されている表示器62を備えている。
【0004】
A/D変換器AD11〜AD14は、各ロードセルLC11〜LC14から出力された後に各演算増幅器A11〜A14にて増幅されたアナログ重量信号をデジタル重量信号へ変換し、変換後のデジタル重量信号をCPU61に対して出力する。CPU61は入力されたデジタル重量信号に基づいて被計量物の重量を演算し、その演算した重量を示す信号を表示器62に対して出力する。表示器62は、CPU61から入力された重量を示す信号にしたがって被計量物の重量を表示する。
【0005】
なお、ロードセル本体、演算増幅器、およびA/D変換器を備え、直接デジタル重量信号を出力することができるように構成されたデジタルロードセルと呼ばれるロードセルが知られている。例えば、前述したロードセルLC11,LC12,LC13,LC14、演算増幅器A11,A12,A13,A14、およびA/D変換器AD11,AD12,AD13,AD14をそれぞれ備えるデジタルロードセルDLC1,DLC2,DLC3,DLC4を用いた場合においては、重量測定装置はCPU61および表示器62から構成されることになる(符号63参照)。
【0006】
ロードセルLC11〜LC14は予め出力感度が調整されたものが用いられる。具体的には、荷重試験機を用いて、同一の容量荷重に対して同一の大きさのアナログ(またはデジタル)の出力信号が得られるように各ロードセルLC11〜LC14の出力感度が調整される。例えば、容量荷重Mfの負荷入力に対するロードセルLC11の調整前の出力感度がk1であるために、目標出力W0に対して過不足な重量信号が出力される場合であれば、以下の式1が成立するようにロードセルLC11の出力感度k1に調整用感度kx1を乗じることによりロードセルLC11の出力感度が調整される。
【0007】
W0=k1・kx1・Mf … 式1
その結果、ロードセルLC11の調整後の出力感度K0は以下の式2により算出される。
【0008】
K0=k1・kx1=W0/Mf … 式2
他のロードセルLC12,LC13,LC14についても同様にして出力感度が調整される。すなわち、各ロードセルLC12,LC13,LC14の調整前の出力感度k2,k3,k4に対して調整用感度kx2,kx3,kx4をそれぞれ乗じることによって、容量荷重Mfの負荷入力に対して同一の出力値W0を得ることができるようにロードセルLC12〜LC14の出力感度が調整される。これにより、ロードセルLC11〜LC14はすべて同一の出力感度K0に調整されることになる。
【0009】
ここで、図6に示すように、載せ台51におけるx,y軸座標上の原点OにロードセルLC14が、点PにロードセルLC12が、点QにロードセルLC11が、点RにロードセルLC13がそれぞれ配置されているものとする。また、OP=RQ=A,OR=QP=Bとする。この場合、A,Bは計量装置50の設計上の定数であり、既知の値である。
【0010】
被計量物の重量がWxである場合であって、その被計量物を載せ台51上に置いたときに該被計量物の重心の座標がx,yであったとすると、各ロードセルLC11,LC12,LC13,LC14に配分される荷重負荷W1,W2,W3,W4は以下の式3から式6によって算出される。
【0011】
W1=(x・y/A・B)・Wx=fxy1・Wx … 式3
W2={x・(B−y)/A・B}・Wx=fxy2・Wx … 式4
W3={(A−x)・y/A・B}・Wx=fxy3・Wx … 式5
W4={(A−x)・(B−y)/A・B}・Wx=fxy4・Wx… 式6
ここで、fx1,fx2,fx3,fx4は各ロードセルLC11,LC12,LC13,LC14それぞれに対する荷重配分係数を表している。
【0012】
また、載せ台51の重量などのイニシャル荷重に対するロードセルLC11の出力をWi1、ロードセルLC11および該ロードセルLC11の測定回路の零点ドリフトによる零点移動分のロードセルLC11の出力をWz1とし、これらWi1およびWz1に載せ台51上の被計量物の重量が加わった場合のロードセルLC11の出力をWa1とする。
【0013】
イニシャル荷重に対するロードセルLC11の出力値は、ロードセルLC11の出力感度を調整するときに各ロードセルLC11〜LC14それぞれの専用のメモリに記憶させる。また、載せ台51上に被計量物が置かれていない場合のロードセルLC1の出力値である零点移動信号も同様にして各ロードセルLC11〜LC14それぞれの専用の零点メモリに記憶させる。
【0014】
載せ台51上に置かれた被計量物のみによってロードセルLC11に配分される荷重W1に対するロードセルLC11の出力値w1は以下の式7により算出される。
【0015】
w1=Wa1−Wi1−Wz1=K0・W1 … 式7
他のロードセルLC12,LC13,LC14についても同様に、被計量物の荷重のみによって配分される荷重W2,W3,W4に対する出力値w2,w3,w4が以下の式8から式10によって算出される。
【0016】
w2=Wa2−Wi2−Wz2=K0・W2 … 式8
w3=Wa3−Wi3−Wz3=K0・W3 … 式9
w4=Wa4−Wi4−Wz4=K0・W4 … 式10
以上の式7から式10により、載せ台51上の負荷荷重に対する4個のロードセルLC11〜LC14の出力値w1〜w4の合計は以下の式11で算出される。
【0017】
w1+w2+w3+w4=K0・(W1+W2+W3+W4) … 式11
以上の式11に式3から式6におけるW1,W2,W3,W4を代入すると、以下の式12が成立する。
【0018】
Figure 2004226304
このように式12が成立するのは、以下の式13が成り立っているからである。
【0019】
fxy1+fxy2+fxy3+fxy4=1 … 式13
以上より、4個のロードセルLC11〜LC14の出力値の合計と被計量物の重量Wxとの関係は、載せ台51上に置かれている被計量物の座標位置x,yに依存せずに表すことができる。換言すると、載せ台51上のどの位置に被計量物を置いたとしても、各ロードセルLC11〜LC14の出力を合計すれば、被計量物の重量を一定の値で表現することができる。
【0020】
また、スパン変化を調整する場合、載せ台51の重量は零点処理を行うものとして計量装置50の秤量分の重量Mの分銅を載せ台51上に置き、以下の式14が成立するようにスパン係数Ktを設定する。
【0021】
K0・Wx・Kt=M … 式14
このようにスパン係数Ktを設けてスパン調整を行うことにより、式3から式6における任意のx,yの値に対して式14が成立する。したがって、被計量物が載せ台51上のどの位置に置かれてるとしても、その被計量物の重量がMであれば計量装置50の出力もMとすることができる。
【0022】
しかしながら、このような計量装置50においては偏置誤差が発生する。次に、この偏置誤差について説明する。
【0023】
図8は、載せ台51を支持しているロードセルLC13の構成を示す側面図であって、(a)は載せ台51上に被計量物が置かれていない状態を示しており、(b)は載せ台51上に被計量物が置かれている状態を示している。図8(a),(b)に示すように、円柱状のロードセルLC13の両端には半球状の突起部70,71がそれぞれ設けられている。一方、載せ台51の角部の裏面および該角部に対応する位置における基台72の表面には、ロードセルLC13の両端の突起部70,71に対応する窪みを有した金具73,74がそれぞれ設けられている。そして、ロードセルLC13の上端に設けられている突起部70が金具73に取り付けられ、下端に設けられている突起部71が金具74に取り付けられている。
【0024】
なお、ここではロードセルLC13のみについて示しているが、他のロードセルLC11,LC12,LC14も同様に構成されている。
【0025】
図8(a)に示すように、載せ台51上に被計量物が置かれていない場合では、ロードセルLC13は基台72に対して垂直な状態を保っている。一方、図8(b)に示すように、載せ台51上に被計量物が置かれた場合では、被計量物の荷重によって載せ台51が撓むため、ロードセルLC13の上端側が載せ台51の外側(矢印75で示す方向)に移動する。そのため、ロードセルLC13は基台72に対して傾斜した状態となる。
【0026】
このようにロードセルLC13が傾斜すると、載せ台51上に同一の被計量物が置かれている場合であっても、その傾斜の程度によってロードセルLC13の起歪体に発生する応力分布が異なるためにスパンがわずかに変化する。そのため、ロードセルLC13の傾斜の程度が大きくなると測定値に誤差が発生し得る。このことは、載せ台51上の被計量物の位置によって各ロードセルLC11〜LC14がスパン変化の影響を受けて偏置誤差が発生し得ることを表している。ここで、各ロードセルLC11〜LC14の傾斜状態は、載せ台51上の被計量物の位置によって変化するため、偏置誤差の大きさも同じく被計量物の位置によって変化することになる。
【0027】
このような偏置誤差を補正するための従来技術として、載せ台上の被計量物の偏置に対してロードセル別に偏置誤差補正係数を設定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0028】
また、所定の式により求められた荷重分布係数に基づいて補正係数を定め、スパン係数にその補正係数を乗じることによって偏置誤差を補正する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。より具体的には、まず以下の(1)式により荷重分布係数φを求め、(2)式により補正係数kを求める。
【0029】
【数1】
Figure 2004226304
【0030】
そして、スパン係数に以上のようにして得られた補正係数kを乗じることにより偏置誤差を補正する。なお、(1)式は、荷重の重心位置が載せ台を支持する何れかのロードセルに偏っていると分母の値が大きくなり、φの値が大きくなる。これにより補正係数kの値が大きくなる。
【0031】
【特許文献1】
特開2002−98580号公報
【特許文献2】
特開2002−277317号公報
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したようにして各ロードセルLC11〜LC14が傾斜し、式1に示した各ロードセルLC11〜LC14の調整前の出力感度k1〜k4のそれぞれが載せ台51上の被計量物の重心の位置によって異なる出力感度の変化分Δkxy1〜Δkxy4を有することになると、以下の式15から式18が成立する。
【0033】
w1=(1+Δkxy1)・K0・W1 … 式15
w2=(1+Δkxy2)・K0・W2 … 式16
w3=(1+Δkxy3)・K0・W3 … 式17
w4=(1+Δkxy4)・K0・W4 … 式18
このように各ロードセルLC11〜LC14において荷重負荷に対する出力感度が載せ台51上の被計量物の重心の位置に応じて変化する場合、載せ台51上の荷重Wxに対する各ロードセルLC11〜LC14の出力の合計値は式19によって算出される。
【0034】
Figure 2004226304
この式19において、以下の式20が成り立たない限りは、載せ台51上の被計量物の重心の位置によって各ロードセルLC11〜LC14の出力荷重の合計値は異なることになる。
【0035】
Δkxy1・fxy1+Δkxy2・fxy2+Δkxy3・fxy3+Δkxy4・fxy4=0 … 式20
それぞれの荷重配分係数と各ロードセルLC11〜LC14のスパン変化率との積が相互に相殺されることによって式20が成立することはほとんどない。したがって、載せ台51上の被計量物の重心の位置によって各ロードセルLC11〜LC14のスパンが異なると合計出力値が異なり、その結果偏置誤差が生じる。
【0036】
特許文献1に開示されている方法では、各ロードセルに対して一種類の出力感度補正値しか設定することができない。そのため、載せ台上の被計量物の重心の位置によって各ロードセルのスパンが異なってくることに起因する偏置誤差に対応することはできないという問題があった。
【0037】
また、特許文献2に開示されている方法では、荷重分布係数φは被計量物の重心が載せ台上のどの位置にあるのかを表すことができない。したがって、載せ台を支持する複数のロードセルのうちどのロードセルに近い位置に被計量物の重心の位置があるのかを表すことができない。仮に被計量物の重心位置による載せ台の撓みが一様且つ対称的であって、すべてのロードセルの同じ傾き角度に対する感度変化が略等しく、増減方向も同じであるとすれば、当該方法によって偏置誤差を正しく補正することができる。しかし、各ロードセルは同じ角度だけ傾いたとしても感度変化量および変化の増減方向は異なる。また、被計量物の重心位置による載せ台の撓みも一様且つ対称的ではない。したがってこの方法では正確に偏置誤差を補正することは困難である。なお、撓みが一様且つ対称的とは、例えば被計量物の重心が図6におけるロードセルLC11に偏っている場合のロードセルLC11および他のロードセルの位置における載せ台の撓み方と、被計量物の重心がロードセルLC13に偏っている場合のロードセルLC13および他のロードセルの位置における載せ台の撓み方とが相似的であることを意味している。
【0038】
また、このような各ロードセルのスパン変化を小さくするための対策として、載せ台である鉄板の厚みを増すことにより被計量物が置かれたときに生じる載せ台の撓みを小さくしたり、載せ台を支持するロードセルの数量を増やしたりすることが提案されている。さらに、ロードセルの起歪体の縦寸法を長くすることにより載せ台の撓み量に対するロードセルの傾斜の度合いを小さくしたり、各ロードセルのそれぞれに対して傾斜による出力変化を低減すべく加工を施したりすることも提案されている。しかしながら、これらの対策は何れも計量装置の高コスト化を招くという問題があった。
【0039】
ところで、前述した式20の値は、載せ台上の被計量物の重量となる各ロードセルの出力値の合計の変化量を示している。この変化量は被計量物の重心の位置に依存することになる。図6に示したx,y軸座標において、x,yの値がそれぞれ大きくなるとfxy1の値が大きくなり、x,yの値がそれぞれ小さくなるとfxy4の値が大きくなる。また、xの値が大きくなり且つyの値が小さくなるとfxy2の値が大きくなり、xの値が小さくなり且つyの値が大きくなるとfxy3の値が大きくなる。これらは式3から式6により明らかである。
【0040】
被計量物の重心が載せ台の中央付近にある場合にその載せ台の撓み量が最大となり、これに伴って各ロードセルの傾斜角度も最大となる。したがって、この場合には各ロードセルのスパン変化量も最大となる。このように被計量物の重心が載せ台の中央付近にある場合と比べて、被計量物の重心が載せ台の中央付近を離れている場合では、各ロードセルの傾斜角度が小さくなるので、各ロードセルのスパン変化量も小さくなる。この場合、式20の値は、前述したようにx,yの値にしたがって変化する負荷配分係数の値に基づいて、特定のロードセルのスパン変化の影響を最も受けることになる。
【0041】
以上より、各ロードセルの合計出力値、すなわち被計量物の計量値のスパンは、その被計量物が載せ台の四隅のうちの何れかに偏置された場合にその偏置位置の最も近くに配置されているロードセルのスパン変化の影響を強く受けることを発明者等は知見した。また、これと併せて、各ロードセルの合計出力値(被計量物の計量値のスパン)は、被計量物の重心の位置が載せ台の中央付近にある場合には各ロードセルのスパン変化の影響を均等に受け、しかも各ロードセルのスパン変化量が大きいので各ロードセルの合計出力値の変化量も最も大きくなることを発明者等は知見した。
【0042】
本発明は斯かる知見に基づいてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で、載せ台上の被計量物の重心の位置によって各ロードセルのスパンが異なることに起因する偏置誤差を補正することができる計量装置を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために、本発明に係る計量装置は、被計量物を載置するための載せ台と、該載せ台を支持すると共に前記載せ台上に載せられた被計量物の重量を検出し、検出した重量に応じた出力信号を生成する荷重センサとを備え、前記荷重センサの出力信号に基づいて前記被計量物の重量を測定する計量装置において、前記載せ台上の前記被計量物の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段によって検出された前記被計量物の位置に係るスパン係数および前記荷重センサの出力信号に基づいて前記被計量物の重量を測定する重量測定手段とを備えることを特徴とする。
【0044】
このように構成することによって、偏置誤差を補正することができるため、従来の計量装置と比べてより高い精度で被計量物の重量を測定することができる。
【0045】
また、前記発明に係る計量装置において、前記被計量物の位置に係るスパン係数は、前記載せ台上の領域に応じて予め定められたスパン係数の推定式により推定される値であることが好ましい。
【0046】
また、前記発明に係る計量装置において、前記スパン係数の推定式は、目的変量がスパン係数であり、説明変量が前記載せ台上の前記被計量物の位置を示す座標値である重回帰式で表されることが好ましい。
【0047】
また、前記発明に係る計量装置において、前記被計量物の位置に係るスパン係数は、前記載せ台上の領域に応じて予め定められていることが好ましい。
【0048】
また、前記発明に係る計量装置において、前記載せ台上の複数の位置のそれぞれに係るスパン係数が予め定められており、前記被計量物の位置に係るスパン係数は、前記被計量物の位置と前記複数の位置との距離に応じて求められた重み係数および前記複数の位置のそれぞれに係るスパン係数に基づいて定められることが好ましい。
【0049】
また、前記発明に係る計量装置において、複数の前記荷重センサを備えており、前記位置検出手段は、複数の前記荷重センサからの出力値にしたがって前記載せ台上の前記被計量物の位置を検出するように構成されていることが好ましい。
【0050】
また、前記発明に係る計量装置において、前記位置検出手段は、前記載せ台上の被計量物を光学的に検出する検出部を備え、該検出部の検出結果にしたがって前記載せ台上の前記被計量物の位置を検出するように構成されていることが好ましい。
【0051】
また、前記発明に係る計量装置において、前記荷重センサはロードセルであることが好ましい。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る計量装置の構成を示す平面図である。図1に示すように、本発明の計量装置1は、トラックスケールなどで構成されている矩形状の載せ台11を備えている。この載せ台11は、該載せ台11の四隅の下方にそれぞれ配置された4個のロードセルLC1,LC2,LC3,LC4によって支持されている。また、計量装置1は、後述するように載せ台11上の荷重を測定するための重量測定装置を備えている。なお、図1には、図6と同様にx,y軸座標軸が示されている。
【0054】
図2は、本発明の実施の形態1に係る計量装置1が備える重量測定装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、重量測定装置2は、各ロードセルLC1,LC2,LC3,LC4とそれぞれ接続される演算増幅器A1,A2,A3,A4およびA/D変換器AD1,AD2,AD3,AD4を備えている。また、重量測定装置60は、入出力回路3を備えており、該入出力回路3には、前述したA/D変換器AD1,AD2,AD3,AD4、CPU4、入力器5、および表示器6が接続されている。ここで、入力器5は、零点調整およびスパン調整などの実施をCPU4に対して指示するための入力キーなどで構成されている。また、表示器6は、CPU4によって演算された各種のデータを表示するための液晶表示ディスプレイなどで構成されている。
【0055】
CPU4はメモリ回路7とデータバスラインを用いて接続されている。このメモリ回路7は、CPU4によって実行されるプログラムおよび各種のデータを一時的または長期に記憶するためのPROM,RAM,EEPROMなどで構成されている。
【0056】
A/D変換器AD1,AD2,AD3,AD4は、各ロードセルLC1,LC2,LC3,LC4から出力された後に各演算増幅器A1,A2,A3,A4にて増幅されたアナログ重量信号をデジタル重量信号へ変換し、変換後のデジタル重量信号をCPU4に対して出力する。CPU4は入力されたデジタル重量信号に基づいて被計量物の重量を演算し、その演算した重量を示す信号を表示器6に対して出力する。表示器6は、CPU4から入力された重量を示す信号にしたがって被計量物の重量を表示する。
【0057】
以上のように構成された本実施の形態の計量装置1は、(1)載せ台11上の荷重に対する各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計の比率(以下、スパン係数という)の推定式を設定し、(2)その推定式を用いて算出されたスパン係数と各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計とに基づいて被計量物の重量を測定する。以下、前記(1)および(2)の詳細について説明する。
【0058】
(1)スパン係数の推定式の設定
図3は、本発明の実施の形態1に係る計量装置1における偏置誤差の補正の原理を説明するための説明図である。図3に示すように、載せ台11におけるx,y軸座標上の原点OにロードセルLC4が、点PにロードセルLC2が、点QにロードセルLC1が、点RにロードセルLC3がそれぞれ配置されているものとする。また、OP=RQ=A,OR=QP=Bとする。この場合、A,Bは計量装置1の設計上の定数であり、既知の値である。
【0059】
以下では、図3に示すように、Tを中心としてA1,A2,A3,A4で示される4つの象限に載せ台11の領域を分割して説明する。前述したとおり、被計量物の計量値のスパン変化量は、その被計量物の重心の位置を示すx,yの値に応じて変化する。そこで、スパン係数の推定式をx,yの関数で表すことが可能であると考え、以下のようにして統計理論上の重回帰分析法を用いてその推定式を設定する。
【0060】
まず、既知の荷重Mの分銅を載せ台11に置いて、その分銅の位置x,yが変化したときの各ロードセルLC1,LC2,LC3,LC4に対する負荷配分係数fxy1,fxy2,fxy3,fxy4および各ロードセルLC1〜LC4の出力感度の変化にしたがって、各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計がどのように変化するかを確認する。この際、載せ台11上において複数の代表位置を予め定めておき、その代表位置と分銅の重心の位置とが一致するように分銅を移動させる。
【0061】
本実施の形態では、図3に示すように9つの代表位置(S11、S21,S31,S12,S22,S32,S13,S23,S33)を用いて説明する。これらの代表位置S11〜S33は次のようにして定められている。まず、代表位置S22は前述した点Tの位置、すなわち座標で表せばx=A/2,y=B/2の位置とする。そして、S22から±A/4,±B/4だけそれぞれシフトさせた位置に他の8つの代表位置を設定する。なお、ここでは、代表位置の数を9としているが、この数に限定されるわけではないことは言うまでもない。
【0062】
ここで、分銅の重心の位置が載せ台11上の座標x,yにあるとき、載せ台11上の真の荷重Mに対する各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計の比率、すなわちスパン係数Rxyが以下の式21を満足するものと仮定する。
【0063】
Rxy=(w1+w2+w3+w4)/M … 式21
そして、以上のスパン係数Rxyの変化に基づいて、分銅の重心の位置x,yの変化によって各ロードセルLC1〜LC4の合計出力値が基準値である既知の荷重Mに対してどのように変化するかを確認する。
【0064】
具体的には、まず、図3に示す載せ台11上の代表位置S11〜S33の近辺に重心が位置するように分銅を置き、その都度各ロードセルLC1〜LC4の出力値w1〜w4を測定する。この場合、分銅の重心の位置x’,y’は、各ロードセルLC1〜LC3の出力値w1〜w3を用いて以下の式22によって算出される。
【0065】
x’={w1/(w1+w3)}・A
y’={w1/(w1+w2)}・B … 式22
載せ台11上の代表位置S11〜S33に重心が位置するように重量Mの分銅が置かれた場合の各ロードセルLC1〜LC4の出力値w1〜w4に基づいてx’,y’,Rxynm(n,mは1,2,3の何れかの値)を算出して、以下の表1を作成する。なお、x’,y’の値として、例えばS13であればx1=A/4,y3=3/4・Bのように所定の値を入れてもよい。
【0066】
【表1】
Figure 2004226304
【0067】
この表1に示したデータを用いて、任意の座標x,yにおけるRxyの値を後述するようにして推定する。
【0068】
なお、載せ台11上に前述したような代表位置を設定すること、またこれらの代表位置と分銅の重心とが正確に一致するように分銅を載せ台11上に置くことは容易ではない。さらに、前述したようにして各ロードセルLC1〜LC4の出力値に基づいて分銅の重心の位置x’,y’を求めた場合、その求めた位置x’,y’自体も各ロードセルLC1〜LC4のスパン変化の影響を受けることになるため、実際の分銅の重心の位置を表しているわけではない。よって、表1に示されているデータには誤差が生じている。
【0069】
ところで、一般に計量装置に要求される精度は0.02%から0.03%である。これに対して、ロードセルの形状にもよるが、前述した傾斜による誤差が比較的大きいロードセルを用いた場合には、被計量物の重心の載せ台上で想定される最大偏置量に対してスパンは0.1%程度変化する。したがって、このようなロードセルを用いる場合には被計量物の重心位置の変化に対するスパン補正が必要となる。しかし、前述したように表1に示されているデータには誤差が生じているため、そのデータに基づいて推定された被計量物の重心の位置にも誤差が発生する。ここで、その誤差が仮に最大のスパン変化量を与える最大偏置量の1%であったとしても、その誤差によるスパン変化量への影響は最大値の0.1%の1%程度であるため、十分な精度を確保することができる。そのため、計量装置の調整段階でスパン係数Rxyの推定式を定めるには、予め定めた載せ台上の代表位置の座標データを用いてもよく、各ロードセルの出力値から求められた値を用いてもよい。
【0070】
前述したように、スパン係数Rxyはxおよびyの対の変化に応じて値が変化するため、計量装置1を一種の重回帰モデルと見て、以下の式23を設定し、重回帰係数a,b,cを求める。
【0071】
Rxy=ax+by+c … 式23
荷重負荷配分係数を考慮すると、被計量物の重心と最も近い位置にあるロードセルの出力感度および該出力感度の変化がスパン係数Rxyに最も影響を与えることになる。そこで、スパン係数Rxyの推定の精度を高めるために、スパン係数Rxyの推定式を4つの領域A1,A2,A3,A4ごとに設定する。なお、スパン係数Rxyの推定の精度をより一層高めるために、4つではなく、より多くの領域ごとにスパン係数Rxyの推定式を設定するようにしてもよい。
【0072】
[1]領域A1(0<x<A/2,0<y<B/2)における推定式
分銅の重心がS11,S12,S21,S22の各点に置かれた場合の表1中のデータを用いて以下の式24を設定する。ここで、Rxynm(1)は領域A1内のスパン係数Rxynmを示している。
【0073】
Rxynm(1)=a1・x+b1・y+c1 … 式24
以上の係数a1,b1,c1を重回帰式を求める手順にしたがって決定する。
【0074】
[2]領域A2(A/2<x<A,0<y<B/2)における推定式
分銅の重心がS21,S31,S22,S32の各点に置かれた場合の表1中のデータを用いて以下の式25を設定する。ここで、Rxynm(2)は領域A2内のスパン係数Rxynmを示している。
【0075】
Rxynm(2)=a2・x+b2・y+c2 … 式25
以上の係数a2,b2,c2を同様にして決定する。
【0076】
[3]領域A3(0<x<A/2,B/2<y<B)における推定式
分銅の重心がS12,S22,S13,S23の各点に置かれた場合の表1中のデータを用いて以下の式26を設定する。ここで、Rxynm(3)は領域A3内のスパン係数Rxynmを示している。
【0077】
Rxynm(3)=a3・x+b3・y+c3 … 式26
以上の係数a3,b3,c3を同様にして決定する。
【0078】
[4]領域A4(A/2<x<A,B/2<y<B)における推定式
分銅の重心がS22,S32,S23,S33の各点に置かれた場合の表1中のデータを用いて以下の式27を設定する。ここで、Rxynm(4)は領域A4内のスパン係数Rxynmを示している。
【0079】
Rxynm(3)=a3・x+b3・y+c3 … 式27
以上の係数a4,b4,c4を同様にして決定する。
【0080】
このように、a1〜a4、b1〜b4、およびc1〜c4を求めることによって、領域A1〜A4におけるスパン係数Rxyの推定式を求めることができる。
【0081】
なお、スパン係数Rxyの推定の精度を向上させるために、被計量物の重心の位置が載せ台11上の中心点S22から比較的離れていないようにして常時計量動作を行う場合には、S22の周囲の8個の代表位置を図3で示すよりもS22に接近した位置に設定すればよい。
【0082】
また、ロードセルLC1〜LC4の傾斜は被計量物の形状によって異なることを考慮するとスパン係数Rxynmの推定の精度をより高めることができる。例えば、被計量物がトラックである場合では、複数の車輪に荷重が分かれてかかることになるため、この状態に近いサンプルを用いて推定を行うことが望ましい。ところで、トラックは通常の乗用車などと比べて車輪幅が広いため、載せ台11の中心から離れて重量測定を行うことが困難な場合が多い。そのため、トラックの重心の移動は載せ台11の中心点S22から比較的狭い範囲内になるものと考えられる。したがって、以下のようにして調整を行う。
【0083】
まず、S22以外の8個の代表位置を図3で示すよりもS22に接近した位置に設定する。そして、代表的なトラックの4輪の設置位置を仮定して、重量Mの分銅をM/4ずつ4つに分けてそれぞれの重心が各代表位置と一致するように載せ台11上に置き、各ロードセルLC1〜LC4からの出力値を測定する。例えば、載せ台11上の中心点S22の座標がx、yであるため、(x+a,y+b)、(x+a,y−b)、(x−a,y+b)(x−a,y−b)の4つの代表位置に重量M/4の分銅をそれぞれ置いて、トラックの重心がS22にある場合のデータとして各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計を測定する。ここで、a,bは図3に示すA/4,B/4よりも小さい値である。このようにして得られたデータは、スパン係数の推定式の作成に供せられることになる。
【0084】
以上のように、被計量物の荷重負荷位置と重心の位置とを考慮した上で分銅を置くことによって、スパン係数Rxyの推定をより高い精度で求めることが可能になる。
【0085】
また、本実施の形態の計量装置1が比較的小型である場合であって、分銅の載せ降ろしにあまり労力を要しないときは、載せ台11上の領域をより細分化して、それらの領域ごとにスパン係数を予め設定するようにしてもよい。以下、この点について図4を参照しながら説明する。
【0086】
図4は、本発明の実施の形態1に係る計量装置1における偏置誤差の補正の原理を説明するための説明図である。図4に示すようにロードセルLC1〜LC4に囲まれた載せ台11上の領域をA11からA38までの16個に分ける。これらの領域をx,yを用いて表すと以下の表1のとおりとなる。
【0087】
【表2】
Figure 2004226304
【0088】
ここで、各領域の中心座標、例えば領域A11の場合であればx=A/8,y=B/8の付近に重量Mの分銅の重心が位置するように分銅を置く。そして、各領域A11〜A38におけるスパン係数S11〜S38を以下の式28にしたがってそれぞれ算出する。
【0089】
(w1+w2+w3+w4)・Snm=M … 式28
このようにして、載せ台11上の各領域A11〜A38に係るスパン係数Snmを容易に設定することができる。このようにして設定されたスパン係数Snmはメモリ回路7に記憶させておく。なお、ここでは16個の領域に分ける例について説明したが、より多くの領域に分けてもよいことは言うまでもない。
【0090】
(2)被計量物の重量の測定
前述したようにして各領域に対応してスパン係数Rxyの推定式を設定した後に、本実施の形態の計量装置1は被計量物の重量の測定を実行する。この場合、まず載せ台11上における被計量物の重心の位置を検出し、その位置に基づいて当該被計量物の重量の測定を行う。
【0091】
計量装置1が備えるCPU4は、載せ台11上に被計量物が置かれた場合、各ロードセルLC1〜LC4の出力値が安定したときにその出力値に基づいて被計量物の重心の座標x’,y’を算出する。そして、その算出した座標x’,y’を示す信号をメモリ回路7に記憶させる。
【0092】
次に、CPU4は、メモリ回路7から座標x’,y’を読み出し、この値に基づいて被計量物の重心が図3に示す領域A1〜A4の何れの領域内に位置しているのかを判定する。ここで例えば被計量物の重心が領域A1内に位置すると判定された場合、領域A1において設定されたスパン係数Rxyの推定式をメモリ回路7から読み出し、この式のx,yにx’,y’を代入してRxynm(1)の値を求める。
【0093】
そして、CPU4は、求めたRxynm(1)と各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計である(wnm1+wnm2+wnm3+wnm4)とを用いて以下の式29にしたがって被計量物の重量を測定する。
(wnm1+wnm2+wnm3+wnm4)/Rxynm(1) … 式29
これにより、偏置誤差の補正された被計量物の重量を測定することが可能になる。
【0094】
図4を参照して前述したように、複数の領域ごとに予めスパン係数を設定している場合も同様にして被計量物の重量を測定することができる。すなわち、例えば被計量物の重心が領域A11内に位置すると判定された場合であれば、領域A11において設定されたスパン係数S11をメモリ回路7から読み出し、その読み出したスパン係数S11と各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計である(wnm1+wnm2+wnm3+wnm4)とを用いて被計量物の重量を測定する。
【0095】
本実施の形態では、各ロードセルLC1〜LC4の出力値に基づいて被計量物の重心の位置を検出しているが、それ以外の手段によって被計量物の重心の位置を検出することも可能である。具体的には、載せ台11上の被計量物を検出するためのフォトセンサ、または載せ台11上を撮像するテレビカメラおよびそのテレビカメラにより得られた撮像画像を処理するための画像処理装置などによって、載せ台11上における被計量物の外形位置を光学的に検出し、その外形位置と被計量物の性質とから被計量物の重心の座標x’,y’を求めるようにしてもよい。その一例について、以下に説明する。
【0096】
図5は、本発明の計量装置の変形例の構成を示す平面図である。図5に示すように、ロードセルLC2およびLC3が位置する側の載せ台11の端面に対応して台8が、ロードセルLC1およびLC2が位置する側の載せ台11の端面に対応して台9がそれぞれ設けられている。これらの台8,9に上には所定の間隔で並べられた複数の投光、受光式フォトセンサ8a,9aがそれぞれ設けられている。
【0097】
これらのフォトセンサ8a,9aにより検出された情報は、図2に示すCPU4へ入力される。CPU4は、フォトセンサ8a,9aから入力された情報に基づいて、被計量物の外形位置LMNSを求める。ここで例えば被計量物がトラックである場合であれば、CPU4はそのトラックのタイヤの位置を求めるようにすればよい。
【0098】
また、例えば被計量物がトラックであってそのトラックの型式によって重心の位置がフォトセンサ8a,9aにより検出された位置よりもx軸方向にa,y軸方向にbだけ小さい位置にあることが予め分かっているような場合であれば、CPU4はx’,y’よりx=x’−a,y=y’−bとして重心の座標T(x,y)を自動的に求めることが可能である。このように被計量物の性質が予め分かっている場合は、その性質に基づいて自動的に補正することによって高い精度で被計量物の重心の位置を求めることができる。
【0099】
なお、このようにフォトセンサを用いたり、またはテレビカメラおよび画像処理装置を用いたりして被計量物の重心の位置を求める場合では、載せ台11が1個の荷重センサで支持されている場合であっても当該重心の位置を求めることが可能である。
【0100】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る計量装置は、予め定められた載せ台上の複数の位置と被計量物の重心の位置とに基づいて定められた重み係数を用いて、被計量物の重心の位置におけるスパン係数を算出するように構成されたものである。なお、本実施の形態の計量装置の構成は実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0101】
以下では図1および図2を参照しながら実施の形態2の計量装置の動作について説明する。
【0102】
図3に示す載せ台11上の代表位置S11〜S33の近辺に重心が位置するように分銅を置き、その都度各ロードセルLC1〜LC4の出力値w1〜w4を測定する。そして、各代表位置S11〜S33別に、載せ台11上の真の荷重Mに対する各ロードセルLC1〜LC4の出力値の合計の比率、すなわちスパン係数Rxyを前述した式21にしたがって算出する。
【0103】
ここで代表位置S11〜S33のx,yの座標値は、前述したようにして予め載せ台11を座標区分した値にしたがって、すなわち例えばS11であればx=A/2,y=B/2としてもよい。しかし、本実施の形態では、より正確な値を用いるために、ロードセルLC1〜LC3の出力値w1〜w3を用いて前述した式22にしたがって代表位置S11〜S33のx,yの座標値(分銅の重心の座標値)を算出することにする。
【0104】
以上のようにして算出された座標値を各代表位置S11〜S33に対応させて(x11,y11)〜(x33,y33)と表記する。これらの座標値はスパン係数Rxyと共にメモリ回路7に記憶させる。
【0105】
以上のようにしスパン係数および分銅の重心の座標値を求めた後、本実施の形態の計量装置は、以下のようにして被計量物の重量の測定を行う。
【0106】
計量装置1が備えるCPU4は、載せ台11上に被計量物が置かれた場合、各ロードセルLC1〜LC4の出力値が安定したときにその出力値w1〜w3に基づいて被計量物の重心の座標x,yを前述した式22にしたがって算出する。そして、その算出した座標x,yを示す信号をメモリ回路7に記憶させる。なお、以下では、このようにして算出した座標をx=xp,y=ypと表記する。
【0107】
次に、CPU4は、メモリ回路7から(xp,yp)および(x11,y11)〜(x33,y33)の値を読み出し、(xp,yp)と各(x11,y11)〜(x33,y33)との距離を算出する。なお、以下では、このようにして算出した距離をq11〜q33と表記する。例えば、(xp,yp)と(x11,y11)との距離q11は以下の式30にしたがって算出される。
【0108】
11={(xp−x11+(yp−y11))1/2 … 式30
以上のようにしてq11〜q33を演算した後、CPU4は、被計量物の重心位置Spp(xp,yp)からの距離が最も小さいものから順に3個の値をメモリ回路7から読み出す。具体的には、例えばq33が最小であって、q32が2番目に、q22が3番目に小さい場合、これらのq33,q32,q22の値をメモリ回路7から読み出す。以下、これらのq33,q32,q22の値を例として説明する。
【0109】
図9は、本発明の実施の形態2における偏置誤差の補正の原理を説明するための説明図である。q33,q32,q22および被計量物の重心の位置Sppを座標上で表すと図9のようになる。ここで、被計量物の重心の位置Sppにおける計量装置のスパンは、その重心の位置Sppの近隣の3つの代表位置におけるスパンの影響を距離の大きさに反比例して受ける。そこで、SppとS22,S32,S33との距離の比率はq22:q32:q33であることに基づいて、被計量物の重心の位置Sppにおける計量装置のスパンに対するスパン影響度の比率を以下の式31〜33にしたがって算出する。
【0110】
r22=(q22+q32+q33)/q22 … 式31
r23=(q22+q32+q33)/q32 … 式32
r33=(q22+q32+q33)/q33 … 式33
これらの式31〜33において分母は距離の大きさであるから、距離が大きければ大きいほどスパン影響度は小さく、距離が小さければ小さいほどスパン影響度は大きくなる。
【0111】
被計量物の重心の位置Sppにおける計量装置のスパンはS22,S32,S33におけるスパンの影響を受けるが、それぞれスパン影響度の重みに応じた影響を受けるものと考えられる。そこで、CPU4は、被計量物の重心の位置Sppにおける計量装置のスパン係数Rppを以下の式34にしたがって算出する。
【0112】
Rpp=(R22・r22+R32・r32+R33・r33)/(r22+r32+r33) … 式34
そして、CPU4は、各ロードセルLC1〜LC4の出力値w1〜w4の合計をスパン係数Rppで除することにより被計量物の重量を算出する。
【0113】
なお、本実施の形態では、被計量物の重心位置Sppの近隣の3点の代表位置におけるスパンから当該重心位置Sppに係るスパン係数を算出しているが、2点または4点以上の代表位置におけるスパンから同様にしてスパン係数を算出するようにしてもよい。
【0114】
以上のように、本発明の計量装置は、偏置誤差を補正することができるため、従来の計量装置と比べて被計量物の重量をより正確に測定することができる。
【0115】
なお、ロードセルのスパン変化が該ロードセルの傾斜以外の理由に基づく場合であっても、載せ台を支持するロードセルなどの荷重センサの個数が任意の場合であっても、特定の領域内を被計量物の重心が移動したときに計量装置の測定値のスパン係数が載せ台上に設定された座標x,yの変化に応じて近似的にax+by+c(a,b,cは一定数)に沿って変化する現象が生じるのであれば、前記領域内の任意の座標におけるスパン係数を推定することができる。スパン係数の推定の精度を高めるために、スパン係数が非線形に変化する傾向が強い場合にはそれに応じて測定対象の領域を狭くすればよく、反対に前記式に沿って線形に変化する場合であれば測定対象の領域を広くすればよい。
【0116】
また、本発明の計量装置は、載せ台上の被計量物の位置を検出し、被計量物がその位置にある場合のスパン係数を推定することによって重量の測定値を補正している。そのため、被計量物の重心の位置が不明である場合であっても、載せ台上の被計量物の位置を検出することができれば、その被計量物と同質のものを用いて前述したようにして求められたスパン係数の推定式を用いることにより重量の測定を行うことができる。
【0117】
さらに、本発明の計量装置は、稼働中に被計量物の重心位置を求め、調整時に予め求めておいた前記重心位置の近傍の複数の位置における計量値の誤差の値に基づいて、測定対象である被計量物の重心位置における計量値に発生するであろう誤差を推定している。そのため複数のロードセルの傾斜角に対する感度変化がいかなる大きさ、増減方向であっても、また載せ台の撓みが一様且つ対称的でなくても、偏置誤差の補正を正しく行うことができる。
【0118】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の計量装置によれば、簡易な構成で、載せ台上の被計量物の位置によって各ロードセルのスパンが異なることに起因する偏置誤差を補正することができるため、高い精度で被計量物の重量を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る計量装置の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る計量装置が備える重量測定装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る計量装置における偏置誤差の補正の原理を説明するための説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る計量装置における偏置誤差の補正の原理を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る計量装置の変形例の構成を示す平面図である。
【図6】従来の計量装置の構成を示す平面図である。
【図7】従来の計量装置が備える重量測定装置の構成を示すブロック図である。
【図8】載せ台を支持しているロードセルの構成を示す側面図であって、(a)は載せ台上に被計量物が置かれていない状態を示す図、(b)は載せ台上に被計量物が置かれている状態を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る計量装置における偏置誤差の補正の原理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 計量装置
2 重量測定装置
3 入出力回路
4 CPU
5 入力器
6 表示器
7 メモリ回路
8a フォトセンサ
9a フォトセンサ
A1,A2,A3,A4 演算増幅器
AD1,AD2,AD3,AD4 A/D変換器
LC1,LC2,LC3,LC4 ロードセル

Claims (8)

  1. 被計量物を載置するための載せ台と、該載せ台を支持すると共に前記載せ台上に載せられた被計量物の重量を検出し、検出した重量に応じた出力信号を生成する荷重センサとを備え、前記荷重センサの出力信号に基づいて前記被計量物の重量を測定する計量装置において、
    前記載せ台上の前記被計量物の位置を検出する位置検出手段と、
    該位置検出手段によって検出された前記被計量物の位置に係るスパン係数および前記荷重センサの出力信号に基づいて前記被計量物の重量を測定する重量測定手段と
    を備えることを特徴とする計量装置。
  2. 前記被計量物の位置に係るスパン係数は、前記載せ台上の領域に応じて予め定められたスパン係数の推定式により推定される値である請求項1に記載の計量装置。
  3. 前記スパン係数の推定式は、目的変量がスパン係数であり、説明変量が前記載せ台上の前記被計量物の位置を示す座標値である重回帰式で表される請求項2に記載の計量装置。
  4. 前記被計量物の位置に係るスパン係数は、前記載せ台上の領域に応じて予め定められている請求項1に記載の計量装置。
  5. 前記載せ台上の複数の位置のそれぞれに係るスパン係数が予め定められており、
    前記被計量物の位置に係るスパン係数は、前記被計量物の位置と前記複数の位置との距離に応じて求められた重み係数および前記複数の位置のそれぞれに係るスパン係数に基づいて定められる請求項1に記載の計量装置。
  6. 複数の前記荷重センサを備えており、
    前記位置検出手段は、複数の前記荷重センサからの出力値にしたがって前記載せ台上の前記被計量物の位置を検出するように構成されている請求項1乃至請求項5の何れかに記載の計量装置。
  7. 前記位置検出手段は、前記載せ台上の被計量物を光学的に検出する検出部を備え、該検出部の検出結果にしたがって前記載せ台上の前記被計量物の位置を検出するように構成されている請求項1乃至請求項5の何れかに記載の計量装置。
  8. 前記荷重センサはロードセルである請求項1乃至請求項7の何れかに記載の計量装置。
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