JPH0726019B2 - 耐衝撃性ポリアミド組成物 - Google Patents

耐衝撃性ポリアミド組成物

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JPH0726019B2
JPH0726019B2 JP21914086A JP21914086A JPH0726019B2 JP H0726019 B2 JPH0726019 B2 JP H0726019B2 JP 21914086 A JP21914086 A JP 21914086A JP 21914086 A JP21914086 A JP 21914086A JP H0726019 B2 JPH0726019 B2 JP H0726019B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、極めて耐衝撃性に優れ、かつ剛性、耐熱性、
ウェルド部強度などの物性バランスが良好で、成形性及
び成形品外観の改良されたポリアミド組成物に関するも
のである。更に詳しくは、(a)ポリアミド、(b)
(i)ビニル芳香族化合物重合体ブロックAとオレフィ
ン化合物重合体ブロックBとから成る重合体であって、
ブロックBの不飽和度が20%をこえないブロック共重合
体(以下水素化ブロック共重合体と称する。)、及び
(ii)エチレン系重合体より成る群より選ばれた1種以
上の重合体及び(c)前記水素化ブロック共重合体にカ
ルボン酸又はその誘導体基が付加した変性ブロック共重
合体(以下変性ブロック共重合体と称する。)より成
り、耐衝撃性に優れ、かつ弾性率、耐熱性、ウェルド部
強度などの物性バランスが良好で、成形性及び成形品外
観の改良されたポリアミド組成物に関するものである。
[従来の技術] ポリアミドは、優れた機械的強度、染色性、耐薬品性、
耐摩耗性などの特徴を有するエンジニアリング樹脂とし
て有用である。更にこのポリアミドに耐衝撃性を付与せ
しめてより広い応用を開く技術も数多い。従来技術の中
にポリアミドに変性ブロック共重合体を加えて耐衝撃性
を向上させるということは公知である。特開昭58−7443
号では、極性の官能基を有する極性熱可塑性重合体と変
性ブロック共重合体とから成る熱可塑性重合体組成物が
開示されており、極性熱可塑性重合体の例としてポリア
ミドが挙げられている。しかしながら、特開昭58−7443
号に開示されている組成物では、耐衝撃性に優れた成形
品を得ることはできるが、耐熱性、及びウェルド部強度
が低く、かつ成形性が劣るので、成形品の外観、光沢が
不良となることは避けられない。
特開昭59−56451号には、(a)少なくとも10000の数平
均分子量を有するポリアミドと(b)共役ジエンの水素
化重合体又は共役ジエンとビニル芳香族炭化水素の水素
化共重合体の無水マレイン酸付加物を含んでなり、成分
(a)及び(b)の少なくとも5重量%がグラフト共重
合体の形で存在する耐衝撃性重合体組成物が開示されて
いる。その一例として実施例6にブロック共重合体の無
水マレイン酸付加物が用いられた例が示されているが、
この組成物では、耐熱性、及びウェルド部強度が低く、
かつ成形性が劣り、外観の優れた成形品を得ることもで
きない。
又、ポリアミドにブロック共重合体を加える技術も公知
である。特公昭60−11941号には(a)部分的水素添加
ブロック共重合体100重量部、及び(b)ポリアミド5
乃至200重量部を含んでなる組成物が開示されている
が、曲げ弾性率の極端に低下したものか、耐衝撃強度の
低いものしか得ることができず、しかも外観の良好な成
形品を得ることはできない。
一方、特公昭55−44108号には、数平均分子量が少なく
とも5000のポリアミドマトリックス樹脂60〜99重量%を
含有する1つの相、及び0.01〜1.0ミクロンの範囲の粒
径を有し、且つ該ポリアミドマトリックス樹脂に接着す
る部位を有する少なくとも一種の重合体を粒子を含有す
る少なくとも一種の他の相1〜40重量%から本質的にな
る強化された多相熱可塑性組成物が開示されており、少
なくとも1種の他の相に含有される少なくとも1種の重
合体として使用しうる重合体は非常に広い範囲で記述さ
れている。
しかしながら、特公昭55−44108号には、本発明で用い
られる変性ブロック共重合体については、示唆も開示も
されておらず、又、この実施例に開示された組成物で
は、本発明が目的とする耐衝撃性、剛性、耐熱性、ウェ
ルド部強度などの物性バランスが良好でかつ成形性が良
く、外観の良好な成形品を得ることが困難である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、耐衝撃性に優れると同時に、剛性、耐熱性及
びウェルド部強度の物性バランスがとれていて、しかも
成形性が良く成形品外観の優れたポリアミド組成物を得
るためになされたものである。
即ち、本発明者らは、ポリアミドに耐衝撃性を与える手
段として特開昭58−7443号で開示された変性ブロック共
重合体を用いつつ、同時に剛性、耐熱性、ウェルド部強
度の物性を実用的な範囲にバランスさせ、成形性が良く
成形品外観、光沢の優れた組成物を得るべく鋭意研究し
た結果、特定の変性ブロック共重合体に対して、第3の
成分として未変性の水素化ブロック共重合体及びエチレ
ン系重合体より成る群より選ばれた1種以上の重合体を
特定割合で配合することにより、分散粒径とは無関係に
耐衝撃性の向上効果を保持したまま、耐熱性及びウェル
ド部強度が飛躍的に向上し、かつ成形性に優れ、成形品
外観及び光沢が著しく改良されることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は、(a)ポリアミド60〜90重量%、好ましくは
65〜85重量%、(b)(i)ビニル芳香族化合物重合体
ブロックAとオレフィン化合物重合体ブロックBとから
成る重合体であって、ブロックBの不飽和度が20%をこ
えないブロック共重合体及び(ii)エチレン系重合体か
ら成る群から選ばれる1種以上の重合体2〜36重量%、
好ましくは3〜30重量%、及び(c)前記ブロック共重
合体に、カルボン酸基、またはその誘導体基を含有する
分子単位が結合した変性ブロック共重合体2〜36重量
%、好ましくは3〜30重量%より成るポリアミド組成物
において、(c)の変性ブロック共重合体に結合した、
カルボン酸基または、その誘導体基を含有する分子単位
の量(以下変性ブロック共重合体の変性量と称する)
を、変性前のブロック共重合体100重量部に対し、x重
量部とし、(c)の変性ブロック共重合体と(b)の水
素化ブロック共重合体及びエチレン系重合体より成る群
より選ばれた1種以上の重合体との重量の和に対する変
性ブロック共重合体の配合割合をy(以下変性ブロック
共重合体の配合割合と称する)とし、yを式 で表わした場合、 x,yが式 0.1≦x≦2 0.1≦y≦0.9 y≧−x+0.5 で示される領域の範囲内になるようにして配合すること
によって得られる耐衝撃性に優れると同時に、剛性、耐
熱性、ウェルド部強度の物性バランスが良好で、成形性
及び成形品外観の優れたポリアミド組成物を提供するも
のである。
本発明の樹脂組成物は、上記の特性のほかに、ポリアミ
ドの特徴である耐薬品性、耐摩耗性等の特性も保持した
優れた成形用材料である。
本発明で用いられるポリアミドとは、46ナイロン、6ナ
イロン、66ナイロン、610ナイロン、11ナイロン、12ナ
イロン等の脂肪族ポリアミド、テレフタル酸、イソフタ
ル酸等の芳香族成分を含む芳香族ポリアミド、例えば、
ヘキサメチレンテレフタルアミド、テトラメチレンイソ
フタルアミド、ヘキサメチレンイソフタルアミドなど、
及びこれらを主たる構成成分とする共重合ポリアミド、
混合ポリアミドを示す。
好ましくは、6ナイロン、66ナイロンが特徴的に用いら
れる。
本発明で用いられるビニル芳香族化合物重合体ブロック
Aとオレフィン化合物重合体ブロックBとから成る水素
化ブロック共重合体は、ビニル芳香族化合物重合体ブロ
ックと共役ジエン系化合物重合体ブロックとより成るブ
ロック共重合体の共役ジエン部分を選択的に水素化する
ことによって得られるものである。
上記、ビニル芳香族化合物重合体ブロックと共役ジエン
系化合物重合体ブロックとより成るブロック共重合体
は、ビニル芳香族化合物重合体ブロック(X)と
(X′)および共役ジエン系化合物重合体ブロック
(Y)(ただし、XとX′は同じであっても異なってい
てもよい。)より成るブロック共重合体で(X−
Y),X−Y−X′,XY−X−YX,XY−X
Y(式中nは1ないし10の整数である。)で表わされ
る線状ブロック共重合体、あるいは一般式[(Y−X)
m+2Z,[(X−Y) m+2Z,[(Y−X)
−Ym+2Z,[(X−Y)−Xm+2Z(式中m
は1ないし4の整数であり、Zは例えば四塩化ケイ素、
四塩化スズなどのカップリング剤の残基又は、多官能有
機リチウム化合物等の開始剤の残基を示す。)で表わさ
れるラジアルブロック共重合体が挙げられる。
ここで用いられるビニル芳香族化合物として代表的な化
合物には、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルキシ
レン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタリンおよび
これらの混合物が例示され、また共役ジエン系化合物に
は、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンまた
は2,3−ジメチルブタジエン、およびこれらの混合物が
挙げられる。
これらのブロック共重合体の末端ブロックは同じであっ
ても異なっていてもよい。
これらのブロック共重合体の数平均分子量は10,000〜80
0,000、好ましくは20,000〜500,000である。
また、ブロック共重合体中のビニル芳香族化合物の含有
量は10〜70重量%が好ましく、より好ましくは10〜55重
量%である。本発明で使用する水素化ブロック共重合体
は、前記ブロック共重合体の共役ジエン部分を選択的に
水素化することによって得られるものであり、例えば、
特公昭42−8704記載の方法で、前記ブロック共重合体を
水素化することにより、ビニル芳香族化合物ブロックの
芳香族二重結合の20%をこえない部分及び共役ジエン化
合物重合体ブロックの脂肪族二重結合の少なくとも80%
が水素添加されている水素化ブロック共重合体が合成さ
れる。
本発明でいうブロックBの不飽和度とは、ブロックBに
含まれる炭素−炭素二重結合の割合を意味し、通常20%
を越えない範囲である。これは、核磁気共鳴スペクトル
(NMR)、赤外線吸収スペクトル(IR)等の機器分析、
ヨード滴定法等の化学分析により測定される。
これらの水素化ブロック共重合体は一種のみならず2種
以上を混合して用いることもできる。
本発明で用いられるエチレン系重合体はエチレンとエチ
レン以外のα−オレフィンとの共重合体であり、その結
晶化度は通常40%以下、好ましくは30%以下の範囲であ
り、本発明で用いられるエチレン系重合体は、エチレン
重合体、エチレンとエチレン以外の共重合可能なモノマ
ーとの共重合体又はそれらの混合物であり、ガラス転移
温度は通常−10℃以下、好ましくは−20℃以下の範囲で
ある。該エチレン系重合体のエチレン以外の共重合可能
なモノマー単位としては、プロピレン、1−ブテン、1
−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンなどのα
−オレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど
のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチルなどのア
クリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル
などのメタクリル酸エステル、1,4−ヘキサジエン、1,5
−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン
などの非共役ジエン類、ブタジエン、イソプレン、ピペ
リレンなどの共役ジエン類等を例示することができ、こ
れらのうちの2種以上の混合物であってもよい。
エチレン系重合体のメルトインデックスは、0.01〜100g
/10分の範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.1
〜50g/10分の範囲である。
好ましいエチレン系重合体としては、エチレン・α−オ
レフィン共重合体が挙げられ、その結晶化度は通常40%
以下、好ましくは30%以下の範囲である。
本発明に好適なエチレン・α−オレフィン共重合体は例
えばチーグラー・ナッタ系触媒、なかでもオキシ三塩化
バナジウム、四塩化バナジウム等のバナジウム化合物と
有機アルミニウム化合物を用いてエチレンとα−オレフ
ィンを共重合することにより得られる。
このようなエチレン・α−オレフィン共重合体として特
に好適なものとしては三井石油化学工業(株)よりタフ
マーの商標で市販されている一連のポリマー、例えばタ
フマーA 4085、タフマーA 4090、タフマーA 20090等の
タフマーAシリーズ(エチレン−ブテン−1共重合
体);タフマーP 0180、タフマーP 0280、タフマーP 04
80,タフマーP 0680、タフマーP 0880のタフマーPシリ
ード(エチレン−プロピレン共重合体)が挙げられる。
本発明で用いられる変性ブロック共重合体は、前記水素
化ブロック共重合体に不飽和カルボン酸又はその誘導体
を付加させることにより得ることができる。水素化ブロ
ック共重合体に付加させる不飽和カルボン酸またはその
誘導体の例としては、マレイン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、アクリル酸、クロトン酸、シス−
4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸およびその無
水物、エンド−シス−ビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテ
ン−2,3−ジカルボン酸およびその無水物、マレインイ
ミド等が挙げられるが、これらの中では無水マレイン酸
が特に好ましい。
上記変性ブロック共重合体は、例えば、水素化ブロック
共重合体に不飽和カルボン酸またはその誘導体を溶液状
態または溶融状態において、ラジカル開始剤を使用ある
いは使用せずに付加せしめることによって得られる。こ
れら変性ブロック共重合体の製造方法に関しては、本発
明においては特に限定しないが、得られた変性ブロック
共重合体がゲル等の好ましくない成分を含んだり、その
溶融粘度が著しく増大して加工性が悪化したりする製造
方法は好ましくない。好ましい方法としては、押出機中
で、ラジカル開始剤存在下で、水素化ブロック共重合体
と不飽和カルボン酸またはその誘導体と反応させる方法
がある。
変性ブロック共重合体の変性量は、未変性の水素化ブロ
ック共重合体100重量部あたり0.1〜2重量部であること
が必要であり、好ましくは0.15〜1.8重量部である。変
性量が0.1重量部未満では、変性ブロック共重合体とし
ての効果が少なく、組成物とした場合、十分な耐衝撃性
が得られない。変性量が2重量部をこすと耐熱性が低下
し、成形性及び成形品外観が悪化する。本発明で用いる
不飽和カルボン酸またはその誘導体は一種のみならず二
種以上混合して用いることができる。
本発明の樹脂組成物において、主体となるポリアミドは
全体の60〜90重量%の範囲であることが必要であり、ポ
リアミドの量が60重量%未満では、弾性率及び耐熱性の
低下が著しく、90重量%をこえると耐衝撃強度が不十分
となる。水素化ブロック重合体及びエチレン系重合体よ
り成る群より選ばれた1種以上の重合体の量は2〜36重
量%の範囲であることが必要である。該1種以上の重合
体の量が2重量%未満では、ウェルド部強度が低下し、
成形性及び成形品外観も悪化する。36重量%をこすと、
弾性率、耐熱性が低下する。
変性ブロック共重合体の量は、2〜36重量%の範囲であ
ることが必要である。変性ブロック共重合体の量が2重
量%未満では、耐衝撃強度が不十分となり、36重量%を
こすと弾性率、耐熱性が低下する。
変性ブロック共重合体の配合割合yは、0.1から0.9の範
囲であることが必要である。配合割合が0.1未満では、
耐衝撃性が低下し、0.9をこえると、耐熱性、ウェルド
部強度が低下し、成形性及び成形品外観が悪化する。よ
り好ましい配合割合は0.15〜0.85である。
変性ブロック共重合体の変性量xと、配合割合yは式y
≧−x+0.5の関係をみたす範囲にあることが必要であ
る。y<−x+0.5の範囲では、耐衝撃強度の低下が著
しい。好ましくはy≧−x+0.6の範囲である。
以上より、本発明に必要なx,yの範囲は、第1図の斜線
の範囲となる。
本発明の範囲には、変性ブロック共重合体に含まれる反
応性基と、ポリアミドとの反応により生成した、変性ブ
ロック共重合体とポリアミドとから成るグラフト共重合
体を、本発明の組成物の一部として含有する場合も含ま
れる。
本発明の樹脂組成物は、通常の高分子物質の混合に供さ
れる装置によって調製できる。それら混合装置として
は、分散相の粒径を3ミクロン以下程度に混合できるも
のが好ましく、混練押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダー等が挙げられる。
溶融混合する順序は、全成分を同時に溶融混合してもよ
いし、あらかじめ2種類の成分を溶融混合しておく方法
でもよい。ポリアミド以外の成分をあらかじめ溶融混合
した後、ポリアミドと溶融混合する方法が、物性的に好
ましい場合もある。
本発明の樹脂組成物には、その成形性、物性を損わない
限りにおいて、他の成分、たとえば、顔料、染料、補強
材、充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、核材、滑
剤、可塑剤、帯電防止剤、他の重合体などを添加するこ
とができる。
本発明の組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、
真空成形など一般に熱可塑性樹脂の公知の成形に供され
るが、特に射出成形によって得られた各種成形品が有用
である。
[実施例] 以下の実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例において評価した試験法は以下の
とおりである。
(1)アイゾット衝撃強度 ASTM D−256に準じて厚み1/8インチの試験片をノッチを
つけてアイゾット衝撃強度を測定した。
(2)引張強度及び引張伸び ASTM D−638に準じて1/8インチの厚みのダンベル片を用
いて評価した。
(3)曲げ弾性率 ASTM D−790に準じて1/8インチの厚みの試験片を用いて
測定した。
(4)熱変形温度 ASTM D−648に準じて4.6kg/cm2の荷重下で巾1/8インチ
の試験片を用いて測定した。
(5)成形品外観 ASTM D−523に準じて、入射角度60°、反射角度60°で
グロスを測定した。
グロスが50%以下では、成形品外観が悪く商品価値が劣
る。
(6)ウェルド部強度 第2,3図に示すような成形品を作成し図に示す部分からA
STM D−256に準じて厚み1/8インチの試験片を切り出
し、ウェルドラインにノッチをつけてアイゾット衝撃強
度を測定した。
(7)成形性 所定の射出成形機と金型をもちい、シリンダー温度、及
び射出速度設定を一定とし、射出圧力だけを変化させた
とき、樹脂が金型を完全に満たすのに必要な射出圧力を
Short Shot Point(S.S.P.)として評価した。
Short Shot Pointが45kg/cm2G以上では成形性が悪く、
商品価値が劣る。
試験条件は以下の通りである。
射出成形機:東芝IS−90B 使用金型:第2,3図の成形品が得られる金型 ペレット乾燥条件:80℃,8hr シリンダー温度設定:ノズル280℃,トップ280℃,セン
ター270℃,リヤー260℃ 射出速度設定:70mm/sec サイクル・タイム:射出時間20sec,冷却時間20sec,型開
き時間5sec 参考例1(水素化ブロック共重合体の調整) n−ブチルリチウムを重合触媒とし、n−ヘキサンまた
はシクロヘキサン溶媒中で、テトラヒドロフランをビニ
ル含量調節剤として、ブタジエンとスチレンをアニオン
・ブロック共重合することにより、スチレン含量30%、
ブタジエン部分のビニル含量38%、数平均分子量50000
のSBS型のスチレン−ブタジエンブロック共重合体を得
た。
尚、ジエン部分のビニル含量はハンプトン法で測定し
た。
次にこのブロック共重合体を、n−ヘキサンおよびシク
ロヘキサンの混合溶媒中で、ナフテン酸コバルトとトリ
エチルアルミニウムを触媒として、水素圧7kg/cm2、温
度50℃で5時間水素添加を行って、ブタジエンブロック
部分の二重結合の約90%が水素添加され、スチレンブロ
ック部分のベンゼン環はほとんど水添されないで残っ
た、選択的に水添されたブロック共重合体Aを合成し
た。触媒残渣の金属は塩酸水溶液−メタノールで洗浄し
て除去した。
同様の方法にて第1表に示した各種水素化ブロック共重
合体を調整した。
参考例2(変性ブロック共重合体の調整) 参考例1で調整した水素化ブロック共重合体A100重量部
に対して1.2重量部の無水マレイン酸、0.3重量部のパー
ヘキサ2.5B(日本油脂製)を均一に混合した後、2軸押
出機(スクリュー直径45mm;L/D=33,ベント付)に供給
し、ベント口から吸引して未反応の無水マレイン酸を除
去しながら、シリンダー温度260℃で無水マレイン酸付
加反応を行なった。この変性ブロック共重合体Aを加熱
減圧乾燥した後、分析したところ無水マレイン酸の付加
量は0.6phrであった。尚、無水マレイン酸の付加量は、
ナトリウムメチラートによる滴定により求めた。
同様の方法により第2表に示した各種変性ブロック共重
合体を調整した。
実施例1 水素化ブロック共重合体(A)10重量部、変性ブロック
共重合体(A)15重量部をブレンダーでドライブレンド
した後、混合物を2軸押出機を用いて260℃で溶融混練
し、ペレット状のエラストマー組成物を得た。得られた
エラストマー組成物25重量部と66ナイロン(数平均分子
量18000)75重量部をブレンダーでドライブレンドした
後、2軸押出機を用いて290℃で溶融混練し、ペレット
状の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物から射出成
形にて試験片を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強
度は120kg・cm/cm、ウェルド部強度は52kg・cm/cm、曲
げ弾性率は17900kg/cm2、引張強度は510kg/cm2、引張伸
びは75%、熱変形温度は196℃と優れた物性を示し、成
形品外観もグロスが65%と良好で、成形性も良好であっ
た。
実施例2 実施例1でもちいたポリアミド及び変形ブロック共重合
体の配合量をそれぞれ85重量部及び5重量部とした以外
は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定
した。アイゾット衝撃強度は58kg・cm/cm、ウェルド部
強度は25kg・cm/cm、曲げ弾性率は21500kg/cm2、熱変形
温度212℃と優れた物性を示し、成形品外観もグロスが8
3%と良好で、成形性も優れたものであった。
実施例3 実施例1で用いたポリアミド、水素化ブロック共重合体
及び変形ブロック共重合体の配合量をそれぞれ65重量
部、27重量部及び8重量部とした以外は、実施例1と同
様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット
衝撃強度は122kg・cm/cm、ウェルド部強度は61kg・cm/c
m、曲げ弾性率は15400kg/cm2、熱変形温度は151℃と良
好な物性を示し、成形品外観グロスが62%と良好であ
り、成形性も優れたものであった。
実施例4 水素化ブロック共重合体(B)10重量部、変性ブロック
共重合体(G)10重量部及び実施例1で用いた66ナイロ
ン80重量部をブレンダーで均一にドライブレンドした
後、混合物を2軸押出機を用いて290℃で溶融混練し、
ペレット状の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物か
ら射出成形にて試験片を得、物性を測定した。アイゾッ
ト衝撃強度は71kg・cm/cm、ウェルド部強度は45kg・cm/
cm、曲げ弾性率は20,100kg/cm2、引張強度は530kg/c
m2、引張伸びは50%、熱変形温度は210℃と良好であ
り、成形品外観もグロスが78%と良好であり、成形性も
優れたものであった。
実施例5 実施例4で用いたポリアミド、水素化ブロック共重合体
及び変性ブロック共重合体を用い、水素化ブロック共重
合体及び変性ブロック共重合体の配合量をそれぞれ3重
量部及び17重量部とした以外は実施例4と同様にして樹
脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
105kg・cm/cm、ウェルド部強度は40kg・cm/cm、曲げ弾
性率は19200kg/cm2、引張強度は565kg/cm2、引張伸びは
70%、熱変形温度は192℃と良好であり、成形品外観も
グロスが70%と良好であり、成形性も優れたものであっ
た。
実施例6 実施例4で用いたポリアミド、水素化ブロック共重合体
及び変性ブロック共重合体を用い、水素化ブロック共重
合体及び変性ブロック共重合体の配合量をそれぞれ3重
量部及び17重量部とした以外は実施例4と同様にして樹
脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
81kg・cm/cm、ウェルド部強度は28kg・cm/cm、曲げ弾性
率は20100kg/cm2、引張強度は540kg/cm2、引張伸びは50
%、熱変形温度は210℃と良好であり、成形品外観もグ
ロスが82%と良好で、成形性も優れたものであった。
実施例7 実施例1で用いたポリアミド、水素化ブロック共重合体
及び変性ブロック共重合体を用い、ポリアミド65重量
部、水素化ブロック共重合体8重量部及び変性ブロック
共重合体27重量部を、実施例4と同様にして混練して樹
脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
125kg・cm/cm、ウェルド部強度は55kg・cm/cm、曲げ弾
性率は15200kg/cm2、熱変形温度は150℃と良好であり、
成形品外観もグロスが58%と良好で成形性も優れたもの
であった。
比較例1 実施例1で用いたポリアミドを75重量部及び実施例1で
用いた変性ブロック共重合体25重量部とを、実施例4と
同様の方法で混練し、物性を測定した。熱変形温度が10
2℃と低く、成形品外観もグロスが46%と悪く成形性も
劣るものであった。
比較例2 実施例1で用いたポリアミドを75重量部及び実施例1で
用いた水素化ブロック共重合体25重量部とを、実施例4
と同様の方法で混練し、物性を測定した。アイゾット衝
撃強度は8kg・cm/cm、ウェルド部強度は4kg・cm/cmと低
く、成形品外観はグロスが35%と劣悪なものであった。
比較例3 実施例1で用いたポリアミド55重量部、実施例4で用い
た水素化ブロック共重合体20重量部及び実施例4で用い
た変性ブロック共重合体25重量部を、実施例1と同様の
方法で混練し、物性を測定した。曲げ弾性率は11,000kg
/cm2、熱変形温度は75℃と不十分なものであり、成形品
外観はグロスが40%と劣るものであった。
比較例4 実施例1で用いたポリアミド92重量部、実施例4で用い
た水素化ブロック共重合体4重量部及び実施例4で用い
た変性ブロック共重合体4重量部を実施例1と同様の方
法で混練し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は14
kg/cm2と劣るものであった。
比較例5 実施例1で用いたポリアミド55重量部、実施例1で用い
た水素化ブロック共重合体37重量部、実施例1で用いた
変性ブロック共重合体8重量部を用い、実施例1と同様
の方法で混練し物性を測定した。曲げ弾性率は11500kg/
cm2、熱変形温度は85℃と不十分なものであり、成形品
外観はグロスが36%と劣ったものであった。
実施例8 (1)ラジアルテレブロック型水素化ブロック共重合体
の調整 n−ブチルリチウムを重合触媒とし、トルエン溶媒中で
スチレンを重合した後に、更に、1,3−ブタジエンを含
むトルエン溶液を添加し、加えた1,3−ブタジエンの99
%以上が重合した後に、活性を失わせることなく四塩化
ケイ素を添加し、カップリング反応を行なった。得られ
た重合体は(ポリスチレン)−(ポリブタジエン)
ケイ素型を主体とするブロック重合体であり、メルトフ
ロー(G条件)8g/10分、スチレン含有量30重量%のも
のであった。
次にこのラジアルテレブロック共重合体に参考例1と同
様にして水素添加を行ない、ブタジエン部分に選択的に
水素添加されたラジアルテレブロック型の水素化ブロッ
ク共重合体を合成した。
(2)ラジアルテレブロック型変性ブロック共重合体の
調整 上記(1)で合成したラジアルテレブロック型水素化ブ
ロック共重合体を用いて、参考例2と同様にしてラジア
ルテレブロック型変性ブロック共重合体を得た。無水マ
レイン酸の付加量は0.6phrであった。
(3)組成物の調整 実施例1で用いたポリアミド80重量部、上記(1)で調
整した水素化ブロック共重合体10重量部及び上記(2)
で調整した変性ブロック共重合体10重量部を用い、実施
例4と同様にして組成物を得、物性を測定した。アイゾ
ット衝撃強度は95kg・cm/cm、曲げ弾性率は19500kg/c
m2、引張強度は535kg/cm2、引張伸びは70%、熱変形温
度は206℃と良好であり、成形品外観はグロスが82%と
優れたものであった。
実施例9 (1)芳香族ナイロンの調整 100lのオートクレーブ中にヘキサメチレンジアミン11.6
kgを含む水溶液30l及びテレフタル酸8.3kgとイソフタル
酸8.3kgの混合物を仕込み、攪拌しながら徐々に昇温
し、2時間で溶液の温度を140℃まで昇温せしめた。次
いで50〜100mmHgの減圧下に保ちつつ240℃まで昇温し、
3時間縮合反応を行なった。次いで更に温度を270℃ま
で昇温させ、所定の分子量に達した後にオートクレーブ
に窒素ガスで圧力をかけ、ストランド状ポリマーを押出
し、水冷した後カットしてペレット状のポリマーを得
た。
生成したポリフタロイルアジパミドは硫酸中(96%H2SO
4、1%溶液、20℃)測定したηrは2.3であった。
(2)組成物の調整 実施例9(1)で合成した芳香族ナイロン80重量部、実
施例1で用いた水素化ブロック共重合体10重量部及び実
施例1で用いた変性ブロック共重合体10重量部を用い、
実施例1と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定し
た。アイゾット衝撃強度は72kg・cm/cm、曲げ弾性率は2
3500kg/cm2、引張強度720kg/cm2、引張伸び70%、熱変
形温度125℃と良好であり、成形品外観もグロスが70%
と優れたものであった。
実施例10 (1)46ナイロンの調整 100lのオートクレーブ中に9.4kgのジアミノブタンを含
む水溶液20lおよびアジピン酸14.6kgを仕込中、攪拌し
ながら徐々に昇温し、2時間で140℃まであげた。ほぼ
水が除かれているので50〜100mmHgの真空として、200〜
220℃に上げ、3時間縮合反応を続けた。ここで一旦冷
却し、内容物を粉砕して取り出して、200lの釜に投入
し、N2ガスを10l/minの速度で流しつつ260℃で4時間加
熱を続けた。生成したポリフタロイルアジパミドは硫酸
中で(96%H2SO4、0.1重量%、20℃)測定したηrは3.
4であった。
(2)組成物の調整 実施例1で用いた変性ブロック共重合体10重量部、実施
例1で用いた水素化ブロック共重合体10重量部及び上記
(1)で合成した46ナイロン80重量部をブレンダーでド
ライブレンドした後、2軸押出機を用いて315℃で混練
し、ペレット状の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成
物から射出成形にて試験片を得、物性を測定した。アイ
ゾット衝撃強度は82kg・cm/cm、曲げ弾性率は21000kg/c
m2、熱変形温度260℃と良好であり、成形品外観もグロ
スが60%と優れたものであった。
実施例11 実施例1で用いた変形ブロック共重合体10重量部、実施
例1で用いた水素化ブロック共重合体10重量部及び6ナ
イロン(数平均分子量2万)80重量部を用い、実施例4
と同様に混練して樹脂組成物を得、物性を測定した。ア
イゾット衝撃強度95kg・cm/cm、ウェルド部強度は55kg
・cm/cm、曲げ弾性率は18000kg/cm2、熱変形温度150℃
と良好であり、成形品外観もグロスが70%と優れたもの
であった。
実施例12 実施例1で用いたポリアミドを80重量部、水素化ブロッ
ク共重合体(A)を8重量部、変性ブロック共重合体
(B)を12重量部用い、実施例4と同様にして樹脂組成
物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は65kg・
cm/cm、ウェルド部強度は30kg・cm/cm、曲げ弾性率は19
500kg/cm2、熱変形温度は191℃、成形品外観はグロスが
90%と良好な物性バランスを示し、成形性も良好であっ
た。
実施例13 実施例1で用いたポリアミドを85重量部、水素化ブロッ
ク共重合体(A)を6重量部、変性ブロック共重合体
(E)を9重量部用い、実施例1と同様にして樹脂組成
物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は78kg・
cm/cm、ウェルド部強度は32kg・cm/cm、曲げ弾性率は21
000kg/cm2、熱変形温度は181℃、成形品外観はグロスが
72%と優れた物性バランスを示し、成形性も良好であっ
た。
実施例14 水素化ブロック共重合体(A)を3重量部、変性ブロッ
ク共重合体(E)を12重量部とした以外は、実施例13と
同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾッ
ト衝撃強度は75kg・cm/cm、ウェルド部強度は45kg・cm/
cm、曲げ弾性率は21000kg/cm2、熱変形温度は184℃、成
形品外観はグロスが81%と優れた物性を示し、成形性も
良好であった。
実施例15 実施例1で用いたポリアミドを75重量部、水素化ブロッ
ク共重合体(A)を20重量部、変性ブロック共重合体
(E)を5重量部用い、実施例1と同様にして樹脂組成
物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は105kg
・cm/cm、ウェルド部強度は52kg・cm/cm、曲げ弾性率は
18000kg/cm2、熱変形温度は161℃、成形品外観はグロス
が72%と優れた物性バランスを示し、成形性も良好であ
った。
実施例16 実施例1で用いたポリアミドを75重量部、水素化ブロッ
ク共重合体(A)を5重量部、変性ブロック共重合体
(C)を20重量部用い、実施例1と同様にして樹脂組成
物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は70kg・
cm/cm、ウェルド部強度は35kg・cm/cm、曲げ弾性率は18
000kg/cm2、熱変形温度188℃、成形品外観はグロスが88
%と優れた物性バランスを示し、成形性も良好であっ
た。
実施例17 水素化ブロック共重合体(A)を20重量部、変性ブロッ
ク共重合体(D)を5重量部とした以外は、実施例16と
同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾッ
ト衝撃強度は62kg・cm/cm、ウェルド部強度は42kg・cm/
cm、曲げ弾性率は18500kg/cm2、熱変形温度は196℃、成
形品外観はグロスが77%と優れた物性バランスを示し、
成形性も良好であった。
実施例18 水素化ブロック共重合体(A)を15重量部、変性ブロッ
ク共重合体(C)を10重量部とした以外は、実施例16と
同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾッ
ト衝撃強度は58kg・cm/cm、ウェルド部強度は35kg・cm/
cm、曲げ弾性率は18500kg/cm2、熱変形温度は203℃、成
形品外観はグロスが85%と優れた物性バランスを示し、
成形性も良好であった。
実施例19 水素化ブロック共重合体(A)を20重量部、変性ブロッ
ク共重合体(C)を5重量部とした以外は、実施例16と
同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾッ
ト衝撃強度は101kg・cm/cm、ウェルド部強度は32kg・cm
/cm、曲げ弾性率は17500kg/cm2、熱変形温度は191℃、
成形品外観はグロスが78%と優れた物性バランスを示
し、成形性も良好であった。
実施例20 水素化ブロック共重合体(A)を3重量部、変性ブロッ
ク共重合体(B)を12重量部とした以外は、実施例13と
同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾッ
ト衝撃強度は72kg・cm/cm、ウェルド部強度は46kg・cm/
cm、曲げ弾性率は21500kg/cm2、熱変形温度は189℃、成
形品外観はグロスが65%と優れた物性バランスを示し、
成形性も良好であった。
比較例6 変性ブロック共重合体(F)を12重量部とした以外は実
施例14と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。
熱変形温度が120℃と低く、成形品外観もグロスが47
%、成形性も劣るものであった。
実施例14,20と比較すると、第4図に示すように、変性
ブロック共重合体の変性量が2phrをこえると、熱変形温
度が極端に低下することがわかる。
比較例7 変性ブロック共重合体(F)を9重量部とした以外は実
施例13と同様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。
熱変形温度が135℃と低く、成形品外観もグロスが47%
と劣るものであった。
実施例13と比較すると、変性ブロック共重合体の変性量
が2重量部をこえると、熱変形温度、成形品外観が劣る
ことがわかる。
比較例8 水素化ブロック共重合体を用いず、変性ブロック共重合
体(E)を15重量部用いた以外は実施例14と同様にして
樹脂組成物を得、物性を測定した。熱変性温度が111℃
と低く、成形品外観はグロスが35%、成形性も劣るもの
であった。
実施例13,14と比較すると、第5図に示すように、変性
ブロック共重合体の配合割合が0.9をこえると、熱変形
温度が極端に低下することがわかる。
比較例9 水素ブロック共重合体(A)を20重量部、変性ブロック
共重合体(F)を5重量部用いた以外は実施例15と同様
にして樹脂組成物を得、物性を測定した。熱変形温度が
118℃と低く、成形品外観もグロスが45%と劣るもので
あった。
実施例15,17,19と比較すると、第6図に示すように、変
性ブロック共重合体の変性量が2phrをこえると、熱変形
温度が急激に低下する。
比較例10 水素化ブロック共重合体(B)を19重量部、変性ブロッ
ク共重合体(G)を1重量部用いた以外は実施例4と同
様にして樹脂組成物を得、物性を測定したところ、アイ
ゾット衝撃強度は18kg・cm/cmと低いものであった。
実施例4,5,6と比較すると、第7図に示したように、変
性ブロック共重合体の配合割合が0.1より小さくなる
と、アイゾット衝撃強度が極端に低下することがわか
る。
比較例11 水素化ブロック共重合体(A)を20重量部、変性ブロッ
ク共重合体(C)を5重量部とした以外は実施例16と同
様にして樹脂組成物を得、物性を測定した。曲げ弾性
率、耐熱性などは良好であったが、アイゾット衝撃強度
が25kg・cm/cmと低いものであった。
実施例17,18と比較すると、変性ブロック共重合体の変
性量x(phr)と、変性ブロック共重合体配合割合yの
値が式y≧−x+0.5の範囲外になると、アイゾット衝
撃強度が極端に低下することがわかる。
実施例16,18と比較すると、第7図に示したように、y
≧−x+0.5の範囲外では、0.1≦x≦2.0及び0.1≦y≦
0.9の範囲内であっても、低いアイゾット衝撃強度しか
得られないことがわかる。
比較例12 水素化ブロック共重合体を用いず、変性ブロック共重合
体(C)を25重量部とした以外は実施例16と同様にして
樹脂組成物を得、物性を測定した。熱変形温度が130℃
と低いものであった。
実施例16,18と比較すると、第8図に示すように、変性
ブロック共重合体の配合割合が0.9をこえると熱変形温
度が極端に低下することがわかる。
実施例21 変性ブロック共重合体(H)10重量部、エチレン系重合
体として、エチレン−プロピレン共重合体(三井石油化
学(株)製、タフマーP 0180メルトインデックス4.5g/1
0分)10重量部と66ナイロン(数平均分子量18000)80重
量部をブレンダーでドライブレンドした後、2軸押出機
を用いて290℃で溶融混練し、ペレット状の樹脂組成物
を得た。得られた樹脂組成物から射出成形にて試験片を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は96kg・cm/c
m、ウェルド部強度は50kg・cm/cm、曲げ弾性率は20500k
g/cm2、引張強度は520kg/cm2、引張伸びは65%、熱変形
温度は188℃と優れた物性を示し、成形品外観も良好で
あった。
実施例22 実施例21で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体の配合量をそれぞれ70重量部、15重
量部及び15重量部とした以外は、実施例21と同様にして
樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度
は106kg・cm/cm、ウェルド部強度は58kg・cm/cm、曲げ
弾性率は15700kg/cm2、引張強度は460kg/cm2、引張伸び
は85%、熱変形温度は160℃と良好な物性を示し、成形
品外観も良好であった。
実施例23 実施例21で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体を用い、変性ブロック共重合体及び
エチレン系重合体の配合量をそれぞれ5重量部及び15重
量部とした以外は実施例21と同様にして樹脂組成物を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は90kg・cm/c
m、ウェルド部強度は45kg・cm/cm、曲げ弾性率は21300k
g/cm2、引張強度は540kg/cm2、引張伸びは50%、熱変形
温度は201℃と優れた物性を示し、成形品外観も良好で
あった。
実施例24 実施例21で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体を用い、変性ブロック共重合体及び
エチレン系重合体の配合量をそれぞれ15重量部及び5重
量部とした以外は実施例21と同様にして樹脂組成物を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は103kg・cm/
cm、ウェルド部強度は46kg・cm/cm、曲げ弾性率は20100
kg/cm2、引張強度は510kg/cm2、引張伸びは70%、熱変
形温度は182℃と優れた物性を示し、成形品外観も良好
であった。
実施例25 実施例21で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体の配合量をそれぞれ85重量部、10重
量部及び5重量部とした以外は実施例21と同様にして樹
脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
62kg・cm/cm、ウェルド部強度は35kg・cm/cm、曲げ弾性
率は23000kg/cm2、熱変形温度は212℃と優れた物性を示
し、成形品外観も良好であった。
実施例26 変性ブロック共重合体(N)10重量部、エチレン系重合
体として、エチレン−ブテン共重合体(タフマーA−40
90、三井石油化学工業(株)製、メルトインデックス3.
6g/分)10重量部及び6ナイロン(平均分子量2万)80
重量部をブレンダーでドライブレンドした後、混合物を
2軸押出機を用いて290℃で溶融混練し、ペレット状の
樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物から射出成形に
て試験片を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
101kg・cm/cm、ウェルド部強度は65kg・cm/cm、曲げ弾
性率は17000kg/cm2、熱変形温度は150℃と優れた物性を
示し、成形品外観も良好であった。
実施例27 実施例26で用いた変性ブロック共重合体を10重量部、実
施例26で用いたエチレン系共重合体を25重量部及び実施
例21で用いたポリアミドを65重量部を用い、実施例26と
同様に混練して樹脂組成物を得、物性を測定した。アイ
ゾット衝撃強度は125kg・cm/cm、ウェルド部強度は75kg
・cm/cm、曲げ弾性率は15000kg/cm2、熱変形温度は155
℃と優れた物性を示し、成形品外観も良好であった。
実施例28 実施例26で用いた変性ブロック共重合体25重量部、実施
例26で用いたエチレン系共重合体10重量部及び実施例21
で用いたポリアミド65重量部を用い、実施例26と同様に
混練して樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット
衝撃強度は125kg・cm/cm、ウェルド部強度は50kg・cm/c
m、曲げ弾性率は14500kg/cm2、熱変形温度は150℃と優
れた物性を示し、成形品外観も良好であった。
実施例29 実施例26で用いた変性ブロック共重合体3重量部、実施
例26で用いたエチレン系共重合体27重量部及び実施例21
で用いたポリアミド70重量部を用い、実施例26と同様に
混練して樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット
衝撃強度は60kg・cm/cm、ウェルド部強度は21kg・cm/c
m、曲げ弾性率は16000kg/cm2、熱変形温度は180℃と優
れた物性を示し、成形品外観も良好であった。
実施例30 実施例26で用いた変性ブロック共重合体10重量部、エチ
レン系重合体としてエチレン−プロピレン−ジシクロペ
ンタジエン共重合体(EPTX−75,三井石油化学工業
(株)製、メルトインデックス5g/10分)10重量部及び
実施例21で用いたポリアミド80重量部を用い、実施例26
と同様に混練して樹脂組成物を得、物性を測定した。ア
イゾット衝撃強度は105kg・cm/cm、ウェルド部強度は52
kg・cm/cm、曲げ弾性率は18000kg/cm2、熱変形温度は17
3℃と優れた物性を示し、成形品外観も良好であった。
実施例31 実施例26で用いた変性ブロック共重合体8重量部、エチ
レン系重合体として実施例21で用いたエチレン系重合体
6重量部及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフレ
ックスP1407,三井デュポンポリケミカル(株)製、メル
トインデックス15g/10分酢酸ビニル含量14%)及び実施
例21で用いたポリアミド80重量部を用い、実施例26と同
様に混練して樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾ
ット衝撃強度は95kg・cm/cm、ウェルド部強度は47kg・c
m/cm、曲げ弾性率は19500kg/cm2、熱変形温度は191℃と
優れた物性を示し、成形品外観も良好であった。
実施例32 実施例26で用いた変性ブロック共重合体5重量部、エチ
レン系重合体として実施例21で用いたエチレン系重合体
12重量部及びポリエチレン(密度0.93,軟化点105℃,粘
度平均分子量8000)3重量部、及び実施例21で用いたポ
リアミド80重量部を用い、実施例26と同様に混練して樹
脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
82kg・cm/cm、ウェルド部強度は40kg・cm/cm、曲げ弾性
率は19000kg/cm2、熱変形温度は175℃と優れた物性を示
し、成形品外観も良好であった。
実施例33 実施例26で用いた変性ブロック共重合体10重量部、エチ
レン系重合体として、エチレン−ブテン共重合体(タフ
マーA−20090、三井石油化学工業(株)製、メルトイ
ンデックス18g/分)10重量部及びエチレン−アクリル酸
エチル共重合体(DPDJ−6169、日本ユニカー(株)製、
アクリル酸エチル含量18%、メルトインデックス6g/10
分)5重量部、及び実施例21で用いたポリアミド75重量
部を用い、実施例26と同様に混練して樹脂組成物を得、
物性を測定した。アイゾット衝撃強度は115kg・cm/cm、
ウェルド部強度は42kg・cm/cm、曲げ弾性率は17000kg/c
m2、熱変形温度は175℃と優れた物性を示し、成形品外
観も良好であった。
比較例13 実施例21で用いたポリアミドを80重量部及び実施例21で
用いた変性ブロック共重合体20重量部とを、ブレンダー
で均一にドライブレンドした後、混合物を2軸押出機を
用いて290℃で溶融し、ペレット状の樹脂組成物を得、
射出成形にて試験片を作製し、物性を測定した。ウェル
ド部強度は8kg・cm/cmと低く、成形品外観も曇りが発生
し不良であった。
比較例14 実施例21で用いたポリアミドを80重量部及び実施例21で
用いたエチレン系重合体20重量部とを比較例13と同様の
方法で混練し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
8kg・cm/cm、ウェルド部強度は2kg・cm/cmと低く、成形
品外観は曇りが発生し、不良であった。
比較例15 実施例21で用いたポリアミド92重量部、実施例21で用い
た変性ブロック共重合体4重量部、実施例21で用いたエ
チレン系重合体4重量部を用い、実施例21と同様の方法
で混練し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は14kg
・cm/cm、ウェルド部強度は5kg・cm/cmと劣るものであ
った。
比較例16 実施例21で用いたポリアミド56重量部、実施例1で用い
た変性ブロック共重合体11重量部、実施例21で用いたエ
チレン系重合体33重量部を用い、実施例21と同様の方法
で混練し、物性を測定した。ウェルド部強度は35kg・cm
/cm、曲げ弾性率は11700kg/cm2、熱変形温度は85℃と不
十分なものであり、成形品外観も曇りが発生し、不良で
あった。
比較例17 実施例26で用いた変性ブロック共重合体、エチレン系共
重合体及びポリアミドを用い、配合量をそれぞれ50重量
部、5重量部及び55重量部とした以外は実施例26と同様
にして物性を測定した。ウェルド部強度は10kg・cm/c
m、熱変形温度は85℃と劣っており、成形品外観も光沢
がなく不十分なものであった。
実施例34 実施例9で用いた芳香族ナイロン80重量部、実施例1で
用いた変性ブロック共重合体10重量部及び実施例21で用
いたエチレン系重合体を用い、実施例1と同様にして樹
脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は
72kg・cm/cm、ウェルド部強度は38kg・cm/cm、曲げ弾性
率は24000kg/cm2、熱変形温度125℃と良好であり、成形
品外観も良好であった。
実施例35 実施例21で用いた変性ブロック共重合体10重量部、実施
例21で用いたエチレン系重合体10重量部及び実施例10で
合成した46ナイロン80重量部をブレンダーでドライブレ
ンドした後、2軸押出機を用いて315℃で混練し、ペレ
ット状の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物から射
出成形にて試験片を得、物性を測定した。アイゾット衝
撃強度は75kg・cm/cm、ウェルド部強度は45kg・cm/cm、
曲げ弾性率は21000kg/cm2、熱変形温度260℃と優れた物
性を示し、成形品外観も良好であった。
実施例36 変性ブロック共重合体(I)5重量部、実施例21で用い
たポリアミド80重量部、実施例1で用いたエチレン系重
合体15重量部を用い、実施例21と同様に混練して樹脂組
成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は97kg
・cm/cm、ウェルド部強度は50kg・cm/cm、曲げ弾性率は
20400kg/cm2、熱変形温度185℃と優れた物性を示し、グ
ロスも75%と成形品外観も良好であり、成形性も良好で
あった。
実施例37 実施例36で用いた変性ブロック共重合体及びエチレン系
重合体の配合量をそれぞれ15重量部及び5重量部とした
以外は実施例36と同様にして樹脂組成物を得、物性を測
定した。アイゾット衝撃強度は111kg・cm/cm、ウェルド
部強度は40kg・cm/cm、曲げ弾性率は20000kg/cm2、熱変
形温度170℃と優れた物性を示し、グロスも56%と高
く、成形性、成形品外観とも良好であった。
実施例38 変性ブロック共重合体(J)5重量部、実施例21で用い
たエチレン重合体15重量部、実施例21で用いたポリアミ
ド80重量部を用い、実施例21と同様の方法で混練し、物
性を測定した。アイゾット衝撃強度は75kg・cm/cm、ウ
ェルド部強度は46kg・cm/cm、曲げ弾性率は21000kg/c
m2、熱変形温度200℃と優れた物性を示し、グロスも90
%と高く、成形品外観、成形性とも良好であった。
実施例39 変性ブロック共重合体(K)10重量部、実施例21で用い
たエチレン重合体10重量部、実施例21で用いたポリアミ
ド80重量部を用い、実施例1と同様にして樹脂組成物を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は63kg・cm/c
m、ウェルド部強度は43kg・cm/cm、曲げ弾性率は21500k
g/cm2、熱変形温度208℃と優れた物性を示し、グロスも
86%と高く、成形品外観、成形性とも良好であった。
実施例40 実施例39で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体を用い、変性ブロック共重合体及び
エチレン系重合体の配合量をそれぞれ15重量部及び5重
量部とした以外は実施例39と同様にして樹脂組成物を
得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は70kg・cm/c
m、ウェルド部強度は40kg・cm/cm、曲げ弾性率は21100k
g/cm2、熱変形温度203℃と優れた物性を示し、グロスも
80%と高く、成形性、成形品外観とも良好であった。
比較例18 実施例36で用いた変性ブロック共重合体20重量部、実施
例21で用いたポリアミド80重量部を用い、実施例1と同
様の方法で混練し、物性を測定した。ウェルド部強度は
10kg・cm/cmと低く、成形性も不良であった。
実施例36,37と比較すると、第9図に示したように、変
性ブロック共重合体の配合比率が0.9をこえると、急激
にウェルド部強度が低下することがわかる。
比較例19 実施例39で用いたポリアミド80重量部、実施例39で用い
た変性ブロック共重合体5重量部、実施例39で用いたエ
チレン系共重合体15重量部を用い、実施例39と同様の方
法で混練し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は11
kg・cm/cm、ウェルド部強度は9kg・cm/cmと劣るもので
あった。
実施例23,38と比較すると、第10図に示したように、変
性ブロック共重合体の変性量x、及び配合割合yが、y
≧−x+0.5の範囲外では0.1≦y≦0.9,0.1≦x≦2.0の
範囲内であってもアイゾット衝撃強度が低下することが
わかる。
実施例41 実施例39で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体の配合量をそれぞれ75重量部、12.5
重量部及び12.5重量部とした以外は実施例39と同様にし
て樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強
度は80kg・cm/cm、ウェルド部強度は42kg・cm/cm、曲げ
弾性率は18500kg/cm2、熱変形温度174℃と優れた物性を
示し、グロスも70%と高く、成形性、成形品外観とも良
好であった。
実施例42 実施例39で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体の配合量をそれぞれ75重量部、7.5
重量部及び7.5重量部とした以外は実施例39と同様にし
て樹脂組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強
度は85kg・cm/cm、ウェルド部強度は38kg・cm/cm、曲げ
弾性率は18000kg/cm2、熱変形温度168℃と優れた物性を
示し、グロスも62%と高く、成形性、成形品外観とも良
好であった。
実施例43 変性ブロック共重合体(M)5重量部、実施例21で用い
たエチレン重合体15重量部、及び実施例21で用いたポリ
アミド80重量部を実施例21と同様の方法で混練し、樹脂
組成物を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は93
kg・cm/cm、ウェルド部強度は52kg・cm/cm、曲げ弾性率
は20700kg/cm2、熱変形温度187℃と優れた物性を示し、
グロスも78%と高く、成形品外観、成形性とも良好であ
った。
比較例20 変性ブロック共重合体(L)5重量部、実施例21で用い
たエチレン系重合体15重量部、実施例21で用いたポリア
ミド80重量部を用い実施例21と同様にして樹脂組成物を
得、物性を測定した。ウェルド部強度は12kg・cm/cm、
グロスも47%と劣るものであった。
実施例23,36,38,43、比較例19と比較すると、第11図に
示したように変性ブロック共重合体の変性量が2phrをこ
えると、急激にウェルド部強度が低下する。
比較例21 比較例20で用いたポリアミド、変性ブロック共重合体、
及びエチレン系重合体を用い、変性ブロック共重合体及
びエチレン系重合体の配合量をそれぞれ15重量部及び5
重量部とした以外は比較例20と同様にして樹脂組成物を
得、物性を測定した。ウェルド部強度は10kg・cm/cm、
熱変形温度は102℃、グロスは38%と劣るものであっ
た。
実施例24,37と比較すると、第12図に示したように、変
性ブロック共重合体の変性量が2phrをこすと熱変形温度
が急激に低下する。
比較例22 実施例39で用いたポリアミドを75重量部及び実施例39で
用いた変性ブロック共重合体25重量部とを比較例13と同
様の方法で混練し、物性を測定した。ウェルド部強度は
14kg・cm/cmと低く、グロスも48%と劣るものであっ
た。
実施例41,42と比較すると、第13図に示したように、変
性ブロック共重合体の配合割合が0.9をこえると、ウェ
ルド部強度が急激に低下する。
実施例44 (1)変性ブロック共重合体の調整 水素化ブロック共重合体としてクレイトンG1652(スチ
レン含量30%、シェル社製)を用い、水素化ブロック共
重合体100重量部に対し、2.5重量部の無水マレイン酸、
0.2重量部のパーヘキサ2.5B(日本油脂(株)製)を均
一に混合した後、参考例2と同様にして変性ブロック共
重合体を得た。無水マレイン酸の付加量は0.8phrであっ
た。
(2)組成物の調整 水素化ブロック共重合体としてクレイトンG1652を75重
量部、実施例44(1)で得た変性ブロック共重合体25重
量部をドライブレンドした後、混合物を2軸押出機を用
いてシリンダー温度260℃で溶融混練し、ペレット状の
エラストマー組成物を得た。得られたエラストマー組成
物22重量部と66ナイロン(数平均分子量18000)78重量
部をドライブレンドした後、2軸押出機を用いて、シリ
ンダー温度290℃で溶融混練し、ペレット状の樹脂組成
物を得た。得られた樹脂組成物から射出成形にて試験片
を得、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は118kg・c
m/cm、ウェルド部強度は42kg・cm/cm、曲げ弾性率は192
00kg/cm2、曲げ強度は702kg/cm2、熱変形温度197℃と優
れた物性を示し、成形品外観もグロスが70%と良好で、
成形性も優れたものであった。
実施例45 実施例44で用いた変性ブロック共重合体40重量部、実施
例21で用いたエチレン−プロピレン共重合体60重量部を
実施例44と同様に溶融混練してエラストマー組成物を得
た。得られたエラストマー組成物22重量部と実施例44で
用いたポリアミド78重量部を実施例44と同様に溶融混練
し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は83kg・cm/c
m、ウェルド部強度は49kg・cm/cm、曲げ弾性率は18000k
g/cm2、曲げ強度は670kg/cm2、熱変形温度185℃と優れ
た物性を示し、成形品外観、成形性共良好であった。
実施例46 (1)変性ブロック共重合体の調整 水素化ブロック共重合体としてクレイトンG1657(スチ
レン含量14%、シェル社製)を用い、水素化ブロック共
重合体100重量部に対し、1.5重量部の無水マレイン酸、
0.5重量部のパーブチルD(日本油脂(株)製)を均一
に混合した後、参考例2と同様にして変性ブロック共重
合体を得た。無水マレイン酸の付加量は0.6phrであっ
た。
(2)組成物の調整 水素化ブロック共重合体としてクレイトンG1657を50重
量部、実施例46(1)で得た変性ブロック共重合体50重
量部を、実施例44と同様に溶融混練してエラストマー組
成物を得た。得られたエラストマー組成物22重量部と実
施例44で用いたポリアミド78重量部を実施例44と同様に
して溶融混練し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度
は116kg・cm/cm、ウェルド部強度は30kg・cm/cm、曲げ
弾性率は18000kg/cm2、曲げ強度は610kg/cm2、熱変形温
度177℃と優れた物性を示し、成形品外観、成形性共良
好なものであった。
又、分散状態を透過型電子顕微鏡(OSO4染色超薄切片
法、東レリサーチセンター(株)で測定)で調べたとこ
ろ、分散粒子の大きさは約0.1μ〜2μ強程度であっ
た。
実施例47 実施例46(1)で用いた変性ブロック共重合体50重量
部、実施例21で用いたエチレン−プロピレン共重合体50
重量部を実施例44と同様に溶融混練してエラストマー組
成物を得た。得られたエラストマー組成物22重量部と実
施例44で用いたポリアミド78重量部を実施例44と同様に
溶融混練し、物性を測定した。アイゾット衝撃強度は10
1kg・cm/cm、ウェルド部強度は32kg・cm/cm、曲げ弾性
率は18000kg/cm2、曲げ強度は640kg/cm2と優れた物性を
示し、成形品外観、成形性共良好であった。
[発明の効果] 本発明の組成物は、上記のようにポリアミドに、水素化
ブロック共重合体及びエチレン系重合体から選ばれた1
種以上の重合体、及び特定の変性ブロック共重合体を特
定の割合及び量で配合することにより、耐衝撃性に優れ
ると同時に、弾性率、耐熱性及びウェルド部強度の物性
バランスがとれていて、しかも成形性がよく成形品外観
も優れており、ポリアミドの特徴である耐薬品性、耐摩
耗性の特性も保持した優れた成形用材料であり、自動車
部品、家電部品、電子部品等広範な用途に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、変性ブロック共重合体の変性量xと配合割合
yの図を示し、斜線部が本発明の範囲内であることを示
す。 第2図は成形品の平面図、第3図は成形品の側面図、A
はゲートの位置、Bはノッチの位置を示す。 第4図はポリアミド、水素化ブロック共重合体及び変性
ブロック共重合体より成る組成物(以下水素化ブロック
共重合体系組成物と称する)で変性ブロック共重合体の
配合割合が0.8の場合の、変性ブロック共重合体の変性
量と熱変形温度の関係を示した図である。 第5図は、水素化ブロック共重合体系組成物の変性ブロ
ック共重合体の変性量が1.8phrの場合の、変性ブロック
共重合体の配合割合と熱変形温度の関係を示した図であ
る。 第6図は、水素化ブロック共重合体系組成物の変性ブロ
ック共重合体の配合割合が0.2の場合の変性ブロック共
重合体の変性量と熱変形温度の関係を示した図である。 第7図は、水素化ブロック共重合体系組成物で変性ブロ
ック共重合体の変性量が0.2phrと1.1phrの場合の、変性
ブロック共重合体の配合割合とアイゾット衝撃強度の関
係を示した図である。 第8図は、水素化ブロック共重合体系組成物で変性ブロ
ック共重合体の変性量が0.2phrの場合の、変性ブロック
共重合体の配合割合と熱変形温度の関係を示した図であ
る。 第9図は、ポリアミド、エチレン系重合体及び変性ブロ
ック共重合体より成る組成物(以下エチレン系重合体系
組成物と称する)で、変性ブロック共重合体の配合割合
とウェルド部強度の関係を示す図である。 第10図は、エチレン系重合体系組成物で、変性ブロック
共重合体の配合割合が0.25の場合の変性ブロック共重合
体の変性量とアイゾット衝撃強度の関係を示す図であ
る。 第11図は、エチレン系重合体系組成物で、変性ブロック
共重合体の配合割合が0.25の場合の変性ブロック共重合
体の変性量とウェルド部強度の関係を示す図である。 第12図は、エチレン系重合体系組成物で、変性ブロック
共重合体の配合割合が0.75の場合の変性ブロック共重合
体の変性量と熱変形温度の関係を示した図である。 第13図は、エチレン系重合体系組成物で、変性ブロック
共重合体の変性量が0.25phrの場合の、変性ブロック共
重合体の配合割合とウェルド部強度の関係を示した図で
ある。 第14図は、実施例46の組成物の射出成形片における樹脂
の分散状態(すなわち、分散した樹脂粒子の粒子構造)
を観察した透過型電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:08 51:04) (56)参考文献 特開 昭57−73042(JP,A) 特開 昭59−56451(JP,A) 特開 昭62−181307(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリアミド60〜90重量%、 (b)(i)ビニル芳香族化合物重合体ブロックAとオ
    レフィン化合物重合体ブロックBとから成る重合体であ
    って、ブロックBの不飽和度が20%をこえないブロック
    共重合体及び(ii)エチレン系重合体から成る群から選
    ばれる1種以上の重合体2〜36重量%、及び (c)前記(b)のブロック共重合体に、カルボン酸
    基、またはその誘導体基を含有する分子単位が結合した
    変性ブロック共重合体2〜36重量%より成り、 (c)の変性ブロック共重合体に結合した、カルボン酸
    基または、その誘導体を含有する分子単位の量を、変性
    前のブロック共重合体100重量部に対し、x重量部と
    し、(c)の変性ブロック共重合体と(b)の1種以上
    の重合体との重量の和に対する(c)の変性ブロック共
    重合体の配合割合をyとする時、 x,yが式 0.1≦x≦2 0.1≦y≦0.9 y≧−x+0.5 で示される領域の範囲にあることを特徴とするポリアミ
    ド組成物。
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