JPS6268850A - 耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物

Info

Publication number
JPS6268850A
JPS6268850A JP20778785A JP20778785A JPS6268850A JP S6268850 A JPS6268850 A JP S6268850A JP 20778785 A JP20778785 A JP 20778785A JP 20778785 A JP20778785 A JP 20778785A JP S6268850 A JPS6268850 A JP S6268850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block copolymer
polyamide
weight
impact resistance
modified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20778785A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nakajima
修 中島
Shinichi Izawa
伊沢 槙一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP20778785A priority Critical patent/JPS6268850A/ja
Publication of JPS6268850A publication Critical patent/JPS6268850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は、ポリアミド樹脂のもつ強靭性、耐摩耗性等の
優れた特性と共に、耐衝撃性、特に低温にお(する耐衝
撃性および剛性を付グーしたポリアミド含有樹脂組成物
に関する。更に詳しくは(a)ポリアミド35〜88重
量%、(b)ビニル芳香族化合物重合体ブロックAとオ
レフィン化合物重合体ブロックBとからなる重合体であ
って、ブロックBの不飽和度が20%を超えないブロッ
ク共重合体(b1)(以下、水素化ブロック共重合体と
称する。)に、カルボン酸基、またはその誘導体基を含
有する分子単位が結合した変性ブロック共重合体(b2
)(以下、変性ブロック共重合体と称する。)、または
(b2)および(b1)10〜35重量%。
(c) 無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系
樹脂2〜30重量%よりなり、自動車、電気、電子、機
械等の工業材料分野をはじめとする広い分野に利用され
るものである。
[従来の技術] ポリアミド樹脂は耐衝撃性に劣るところから、その改良
について種々提案されている。
特開昭58−7443号では、極性の官能基を有する極
性熱可塑性重合体と変性ブロック共重合体とから成る熱
可塑性重合体組成物が開示されており、極性熱可塑性重
合体の例としてポリアミドが挙げられている。しかしな
がらこの特開昭58−7443号に開示されている組成
物のみでは、低温における耐衝撃性が劣るという欠点が
ある。
また、変性ブロック共重合体の混合比アップと共に、剛
性が著しく低下するという欠点がある。
特開昭59−58451号には、(a)少なくともto
oo。
の数平均分子量を有するポリアミドと(b)共役ジエン
の水素化重合体又は共役ジエンとビニル芳香族炭化水素
の水素化共重合体の無水マレイン酸付加物を含んでなり
、成分(a)及び(b)の少なくとも5重量%がグラフ
ト共重合体の形で存在する耐衝撃性重合体組成物が開示
されている。その−例として実施例6にのみブロック共
重合体の無水マレイン酸付加物が用いられているが、こ
の組成物でも、前記同様低温耐衝撃性が劣り、変性ブロ
ック共重合体の混合比アップと共に、剛性が著しく低下
するという欠点がある。
これらの点のうち剛性紙ドについて、図により、具体的
に説明する。
第1図は、剛性の指標として、曲げ弾性率と、樹脂組成
物のポリアミド混合比との関係を示したものである。線
図Aは、特開昭58−7443号、特開昭59−513
451号に開示された組成物の曲げ弾性率とポリアミド
混合比の関係を示す。
ポリアミド混合比低下により、換言すれば、ポリアミド
に混合する変性ブロック共重合体の混合比アップにより
、曲げ弾性率が急激に低下するという欠点がよくわかる
。このことは、ポリアミド混合比が高い領域に制限され
ることにもなる。
特公昭80−11941号には(a)部分的水素添加ブ
ロック共重合体100重置部、及び(b)ポリアミド5
乃至200重量部を含んでなる組成物が開示されている
が、曲げ弾性率の極端に低下したものか、耐衝撃強度の
低いものしか得ることができない特開昭511−Ei8
452号には、変性ポリフェニレンエーテル100重量
部と、ポリアミ110〜1000重量部とからなる組成
物が開示されている。しかし。
この特開昭59−88452号に開示された組成物では
低温耐衝撃性の著しく劣ったものしか得られない。
特開昭58−49753号には、ポリフェニレンオキシ
ド5〜95%rt%およびポリアミド95〜5wt%か
らなる樹脂(I)100重敬部、ゴム様物質(■)5〜
100重量部および、分子内に(a)炭素−炭素二重結
合又は炭素−炭素三重結合および(b)カルボン酸基、
酸無水物基、酸アミド基、イミド基、カルボン酸エステ
ル基、エポキシ基、アミノ基又は水酸基を同時に有する
化合物(m) o、ot〜50重量部からなる樹脂組成
物が開示されているが低温耐衝撃性の優れたものは得ら
れない。
[発明が解決しようとする問題点] 近年、ポリアミド樹脂はその用途拡大に伴い、耐衝撃性
の改良の要求が一段と高まってきている。耐衝撃性は、
通常アイゾツト衝撃強度であられされ、ポリアミド樹脂
単独の場合、数kg−c腸/cm〜l0kg−cm/c
m 、(ノツチ付き、絶乾状態にて)程度である。
本発明はポリアミド樹脂の耐衝撃性を改良したものであ
る。さらに詳しくは、低温における耐衝撃性を改良し、
併せて剛性をも高いレベルに確保するものである。
即ち、本発明者らは、かかる改良された樹脂組成物を得
るべく鋭意研究を重ねた結果、ポリアミドに特定量の変
性ブロック共重合体、または変性ブロック共重合体およ
び水素化ブロック共重合体と特定量の無水マレイン酸変
性ポリフェニレンエーテル系樹脂とを配合することによ
って、その目的が達成されることを見出した。
耐衝撃性、特に低温耐衝撃性を改良し、併せて高剛性を
確保する手段は、これを類推し、或いは示唆するような
先行技術も開示も、これ迄には全くなかったものである
[問題点を解決するための手段及び作用1本発明は、 (a)ポリアミド35〜88重琶%、 (b)変性ブロック共重合体(b2)、または(b2)
および水素化ブロック共重合体(b、)10〜35重量
%(c)無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系
樹脂2〜30重量%以下よりなる耐衝撃性に優れた樹脂
組成物である。
本発明に用いられるポリアミFとは、46ナイロン、6
ナイロン、68ナイロン、61Oナイロン、  11ナ
イロン、12ナイロン等の脂肪族ポリアミド、テレフタ
ル酸、イソフタル酸等の芳香族成分を含む芳香族ポリア
ミド、例えば、ヘキサメチレンテレフタルアミド、テト
ラメチレンイソフタルアミド、ヘキサメチレンイソフタ
ルアミドなど、及びこれらを主たる構成成分とする共重
合ポリアミド、混合ポリアミドを示す。
好ましくは、6ナイロン、66ナイロンが特徴的に用い
られる。
本発明で用いられる水素化ブロック共重合体は、ビニル
芳香族化合物重合体ブロックと共役ジエン系化合物重合
体ブロックとより成るブロック共重合体の共役ジエン部
分を選択的に水素化することによって得られるものであ
る。
上記、ビニル芳香族化合物重合体ブロックと共役ジエン
系化合物重合体ブロックとより成るブロック共重合体は
、ビニル芳香族化合物重合体ブロック(X)と(X′)
および共役ジエンブロック(Y)(ただし、XとX′は
同じであっても異なっていてもよい。)より成るブロッ
ク共重合体で(X4)n。
X−Y−に’、 X(Y−X−Y)。X、 X(Y−X
)nY (式中nは1ないし10の整数である。)で表
わされる線状ブロック共重合体、あるいは一般式[(Y
 ” X ) n tTTTZ 。
[(X −Y ) nfs。221  F(Y−X)n
−Y1τ2Z、 [(X−Y)n−X’1i2Z(式中
腸は1ないし4の整数であり、Zは例えば四塩化ケイ素
、四塩化スズなどのカップリング剤の残基又は、多官能
有機リチウム化合物等の開始剤の残基を示す。)で表わ
されるラジアルブロック共重合体が挙げられる。
ここで用いられるビニル芳香族化合物として代表的な化
合物には、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルキシ
レン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタリンおよび
これらの混合物が例示され、また共役ジエン系化合物に
は、ブタジェン、イソプレン、1.3−ペンタジェンま
たは2,3−ジメチルブタジェン、およびこれらの混合
物が挙げられる。
これらのブロック共重合体の末端ブロックは同じであっ
ても異なっていてもよい。
これらのブロック共重合体の数平均分子量は10.00
0〜800,000 、好ましくは20,000〜50
0,000である。
また、ブロック共重合体中のビニル芳香族化合物の含有
量は10〜70重量%が好ましく、より好ましくは15
〜55重量%である。本発明で使用する水素化ブロック
共重合体は、前記ブロック共重合体の共役ジエン部分を
選択的に水素化することによって得られるものであり、
例えば、特公昭42−8704記載の方法で、前記ブロ
ック共重合体を水素化することにより、ビニル芳香族化
合物ブロックの芳香族二重結合の20%をこえない部分
及び共役ジエン化合物重合体ブロックの脂肪族二重結合
の少なくとも80%が水素添加されている水素化ブロッ
ク共重合体が合成される。
本発明でいうゾロツクBの不飽和度とは、ブ0ツクBに
含まれる炭素−炭素二重結合の割合のことであって、こ
れは、核磁気共鳴スペクトル(NMR) 、赤外線吸収
スペクトル(IR)等の機器分析、ヨード滴定法等の化
学分析により測子される。
これらの水素化ブロック共′重合体は一種のみならず2
M以上を混合して用いることもできる。
本発明で用いられる変性ブロック共重合体は、前記水素
化ブロック共重合体に不飽和カルボン酸またはその誘導
体を付加させることにより得ることができる。水素化ブ
ロック共重合体に付加させる不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体の例としては、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル醸、イタコン酸、アクリル酸、クロトン酸、シス
−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸およびそ
の無水物、エンド−シス−ビシクロ[2,2,1]−5
−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸およびその無水物、
マレインイミド等が挙げられるが、これらの中では無水
マレイン酸が特に好ま゛しい。
上記変性ブロック共重合体は、例えば、水素化ブロック
共重合体に不飽和カルボン酸またはその誘導体を溶液状
態または溶融状態において、ラジカル開始剤を使用ある
いは使用せずに付加せしめることによって得られる。こ
れら変性ブロック共重合体の製造方法に関しては1本発
明においては特に限定しないが、得られた変性ブロック
共重合体がゲル等の好ましくない成分を含んがり、その
溶融粘度が著しく増大して加工性が悪化したりする製造
方法は好ましくない。好ましい方法としては、押出機中
で、ラジカル開始剤存在下で、水素化ブロック共重合体
と不飽和カルボン酸またはその誘導体と反応させる方法
がある。
不飽和カルボン酸またはその誘導体のブロック共重合体
への付加量は、水素化ブロック共重合体100重置部あ
たり0.05〜lO重量部が好ましく、0.1〜5重敬
部が更に好ましい。付加量が0.05重量部未満では、
変性ブロック共重合体として効果が少なく、組成物とし
た場合、十分な耐衝撃性が得られない。付加量が10重
量部をこえても、それ以下に比べて変性の効果の増加が
ほとんどみられない。本発明で用いる不飽和カルボン酸
またはその誘導体は一種のみならず二二種以に混合して
用いることもできる。
次に、本発明に用いる無水マレイン酸変性ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂は、ポリフェニレンエーテル樹脂10
0重機部に対し、0.05〜5重鼠部装置ましくは0.
1〜3重埴部のラジカル発生剤の共存下に、200〜3
50℃、好ましくは220〜300℃の温度範囲で0.
05〜10重星部、好ましくは0.1〜7重間部の無水
マレイン酸を反応yせたものである。ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂として同一の又は異なる水素原子、ハロゲ
ン原子または炭素数1〜4のアルキル基、アリール基な
どの置換基を示し、nは重合度を表わす整数を示す。)
で示されるポリフェニレンエーテルや、これとビニル化
合物をグラフト共重合して得られる変性ポリフェニレン
エーテルが用いられる。ボリフエニレンエーテルの具体
例としては、ポリ(2,6−シメチルフエニレンー1.
4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチルフェニ
レン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−シエチルフ
エニレンー1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−8
−n−プロピルフェニレン−1,4−1エーテル)、ポ
リ(2−メチル−6−クロルフエニレ□      ソ
ー1.4−エーテル)、ポリ(2−エチル−6−クロル
フェニレン−1,4−エーテル)などが挙げられる。
1     平均重合度・はθ0〜250の範囲のもの
が好ましい。ビニル化合物には、スチレン、メチルスチ
レン、ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、t−ブ
チルスチレンなどのスチレン誘導体類などが使用される
本発明に用いられるラジカル発生剤は、公知の有機過酸
化物、ジアゾ化合物類を表わし、具体例としては、ベン
ツイルパーオキサイド、ジクミル[パーオキサイド、t
−ブチル、ハイ1ドロパーオキサイ「 [ド、クメンハイドロパーオキサイド、アゾビスイ1 
    ツブチロニトリルなどが挙げられる。これらラ
ジカル発生剤は二種以上組合せて使用することもできる
無水マレイン酸の反応は、当業者によく知られた方法で
行われる。例えば、特開昭52−1427119号に開
示された、ポリフェニレン系樹脂と無水マレイン酸をラ
ジカル発生剤の共存下に、実質的に無溶剤下に、 20
0〜300℃の温度で10sec−1以りの剪断速度を
与えつつ溶融混練する方法や、特開昭59−59724
号に開示された、溶融混練下に各成分を接触せしめる方
法などが挙げられる。本発明は無水マレイン酸変性ボリ
フェニエーテルの製法によって限定されるものではない
本発明において、(b)変性ブロック共重合体(b2)
、または(b2)および水素化ブロック共重合体(b+
)の含有率は10〜35重亀%、好ましくは15〜30
重量%である。10重量%未満では耐衝撃性の改良が不
十分であり、35重量%を超えると、主としてポリアミ
ド樹脂の量比不足に起因して、ポリアミド樹脂が木来有
している剛性、強靭性、耐摩耗性等の特性が損なわれる
共重合体は、変性ブロック共重合体のみでもよいが、変
に1ブロック共重合体と水素化ブロック共重合体とを併
用することにより、肌荒れのない、一段と優れた成形品
外観が得られる。併用する場合の変性ブロック共重合体
と水素化ブロック共重合体の値(b2)/ (b+ )
は1/10以上、好ましくは1/7以−に、更に好まし
くは115以−Lである。
無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂は2
重量%以L30重量%以下、好ましくは4重量%以上2
5重量%以下である。2重量%未満では低温耐衝撃性が
著しく劣り、30重量%を超える含有率では、耐衝撃性
が著しく低下する。
無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂は2
重量%以上30重量%以下、好ましくは4重量%以」−
25重量%以下である。2重量%未満では低温耐衝撃性
が劣り、30重量%を超える含有率では、低温耐衝撃性
が低下する。
ポリアミド樹脂の含有率は、」二重(b)と無水マレイ
ン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を除いた残りの
35〜88重量%である。
本発明の樹脂組成物は種々の方法で製造される。例えば
、任意の2成分または3成分を予@混練し、残りの成分
をこれに混練したり、同時に3成分または4成分を混練
する方法が挙げられる。また、これらの任意の段階で、
必要に応じて、組成物の性質を損わない程度に添加剤、
補強剤、充填剤等を添加することもできる。混練装置と
しては、例えば、押出機、ミキシングロール、バンバリ
ーミキサ−、ニーダ−等が挙げられ、特に本発明では2
軸押用機にょる混練法が好ましい。混練温度は成分樹脂
の溶融温度にもよるが、ボリア(°ド樹脂を含まない混
練では、通常220〜300℃、ポリアミド樹脂を含む
混練では、ポリアミド樹脂の融点以」−融点+50℃以
下が好ましい。
[発明の効果] 本発明の樹脂組成物は、耐衝撃性、特に低温における耐
衝撃性および剛性を改良したものであり、ポリアミド樹
脂のもつ強靭性、耐摩耗性等の優れた特性と共にバラン
スがとれたものである。
更に剛性に関して、第1図、線図Bに示した曲げ弾性率
とポリアミド混合比の関係から明らかなように、線本発
明の樹脂組成物はポリアミド混合比が低下しても、即ち
、ポリアミドに混合する変性ブロック共重合体及び無水
マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂の混合比
をアップしても、曲げ弾性率が高いレベルに確保される
。このことは、ポリアミド混合比を広範囲に選定でき、
例えば、ポリアミドのもつその他の特異性(吸湿性、吸
湿による性能低下など)を、ポリアミドの混合比を下げ
ることにより、改善できるというメリットをも有する。
本組成物は、従来公知の種々の方法により、種々の形状
に成形される。例えば、射出成形、押出成形、圧縮成形
、発泡成形等の方法が挙げられ、自動車、電気、電子、
機械等の工業材料分野をはじめとする広い用途に使用さ
れる。
[実施例] 以下、本発明を実施例、比較例によって具体的に説明す
る。
実施例1〜10 (1)水素化ブロック共重合体の調整 n−ブチルリチウムを重合触媒とし、n−へキサンまた
はシクロヘキサン溶媒中で、テトラヒドロフランをビニ
ル含量調節剤として、ブタジェンとスチレンをアニオン
・ブロック共重合することにより、スチレン含量30%
、ブタジェン部分のビニル含量38%、数平均分子量5
0,000のSBS型のスチレン−ブタジェンブロック
共重合体を得た。
尚、ジエン部分のビニル含量はハンプトン法で測定した
次にこのブロック共重合体を、n−へキサンおよびシク
ロヘキサンの混合溶媒中で、ナフテン酸コバルトとトリ
エチルアルミニウムを触媒として、水素圧7 kg/c
+s2、温度50℃で5時間水素添加を行って、ブタジ
ェンブロック部分の二重結合の約90%が水素添加され
、スチレンブロック部分ノベンゼン環はほとんど水添さ
れないで残った、選択的に水添されたブロック共重合体
を合成した。触媒残液の金属は塩酸水溶液−メタノール
で洗浄して除去した。
(2)変性ブロック共重合体の調整 上記(,1)で合成した水素化ブロック共重合体100
重量部に対して1.2重量部の無水マレイン酸、0.3
重量部のパーへキサ2.5B (日本油脂型)を均一に
混合した後、2軸押用機(スクリュー直径45m+a;
 L/D=33.ベント付)に供給し、べくトロから吸
引して未反応の無水マレイン酸を除去しながら、シリン
ダ一温度260℃でマレイン酸付加反応を行なった。こ
の変性ブロック共重合体を加熱減圧乾燥した後、分析し
たところ無水マレイン酸の付加量は0.8重量%であっ
た。尚、無水マレイン酸の付加量は、ナトリウムメチラ
ートによる滴定により求めた。
平均重合度140のポリ(2,6−シメチルフエニレン
ー1,4−エーテル)、ジ−t−ブチルパーオキサイド
および無水マレイン酸を、重量比100/1−15の割
合で室温下でトライブレンドした後、スクリュー径30
mm、 L/D = 30の異方向回転式のベント付二
軸押1fj機を用い、シリンダ一温度300℃、スフリ
ュー回転数75rpmの条件で溶融して、滞留時間1分
で押出し、冷却浴を経た後、ペレット化した。このペレ
ットを0.05g採取し、クロロホルムを用いて約15
ミクロン厚みのフィルムにした後、エタノールを用いて
、ソックスレー抽出器で10時間加熱還流した。次いで
、このフィルムを乾燥し、赤外分光測定用試料とした。
この試料中の無水マレイン酸との反応に由来する−00
2−構造の存在を赤外吸収スペクトルの1000〜18
00cm−’の吸収ピークの解析により確認した。
(4)組成物の調整 上記(1)で得られた水素化ブロック共重合体、(2)
で得られた変性ブロック共重合体、(3)で得られた無
水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂および
ナイロン66(数、平均分子量18000 )を表1に
示す割合で混合し、280℃に設定した2軸押用機(ス
クリュー径45鵬層、L/D−33)で押出し、冷却浴
を通してペレット化した。このペレットを80℃で8時
間真空乾燥した後、下記条件で射出成形を行い、物性測
定用成形片を作成した。
射出成形機       1オンス シリンダ一温度     280℃ 射出圧力        BOOkg/cm2射出時間
        15秒 冷却時間        20秒 金型温度        80℃ (5)物性測定 耐衝撃性:l/8”厚みのノツチ付試験片を用い、常温
(23℃)1.絶乾状態にて、ASTM叶25Bにより
、アイゾツト衝撃強度を測、定した。
低温耐衝撃性ニー20℃におけるアイゾツト衝撃強度を
測定した。
剛性=118”厚みの試験片を用い、絶乾状態にて、A
STM lt−790−80により、曲げ弾性率を測定
した。
成形品外観: ASTM[l−523に準じて、入射角
度80°1反射角度60°で、1/8”試験片の光沢度
を測定した。
結果を表1に示した。
常温および一20℃におけるアイゾツト衝撃強度が優れ
、且つ曲げ弾性率も優れたものであった。
実施例6,7では、変性ブロック共重合体と水素化ブロ
ック共重合体とを併用した。その結果、外観は、光沢度
が55.85と一段と優れたものが得られた。
比較例1 実施例1で使用したナイロン66樹脂中体の物性を表1
に示した。
比較例2 変性ブロック共重合体をlO重量%未猫の割合で混練し
た他は実施例1と同様に行った。結果を表1に示した。
常温、低温ともアイゾツト衝撃強度の低いものしか得ら
れなかった。
比較例3,5 無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を加
えなかった他は、実施例1と同様に行った。結果を表1
に示した。低温アイゾツト衝撃強度の低いものしか得ら
れなかった。
比較例4 無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を、
30@聞%を超える割合で混練した他は、実施例1と同
様に行った。結果を表1に示した。
常温及び低温アイソット衝撃強度の低いものしか得られ
なかった。
比較例6 変性ブロック共重合体35重量%を超える割合で混練し
た他は、実施例1と同様に行った。
結果を表1に示した。曲げ弾性率が著しく劣るものであ
った・ 比較例7 変性ブロック共重合体を加えず、水素化ブロック共重合
体を加えた他は、実施例1と同様に行った。
結果を表1に示した。低温アイゾツト衝撃強度が劣るも
のであった。
実施例11 ポリアミド樹脂として、ナイロン6(数平均分子Ji5
18000)を使用した他は実施例1と同様に行った。
結果を表1に示した。低温耐衝撃性及び曲げ弾性率とも
に優れたものであった。
実施例12 (1)7ナイロン46の調製 100文のオートクレーブ中に9.4kgのジアミノブ
タンを含む水溶液20見およびアジピン酸14.8kg
を仕込み、攪拌しながら徐々に昇温し、2時間で140
℃まであげた。はぼ水が除かれているので50〜100
m5+Hgの真空として、200〜220℃に4−げ、
3時間給合反応を続けた。ここで一旦冷却し、内容物を
粉砕して取り出して、200文の釜に投入し、N2ガス
を101 /ll1nの速度で流しつつ260℃で4時
間加熱を続けた。生成したナイロン46、(ポリテトラ
メチレンアジパミド)は、硫酸中で(96%H2SO4
、0,1重置%、20℃)で測定した相対粘度が3.4
であった。
(2)組成物の調整 上記ナイロン46を使用し、押出温度、射出成形温度を
310℃としたほかは、実施例1〜9と同様に行った。
結果は表1のとおりであり、高い耐衝撃性と剛性をもつ
ものが得られた。
実施例13 (1)芳香族ナイロンの調整 100文のオートクレーブ中にヘキサメチレンジアミン
11.111kgを含む水溶液30見及びテレフタル酸
8.3kgとイソフタル酸8.3kgの混合物を仕込み
、攪拌しながら徐々に昇温し、2時間で溶液の温度を1
40℃まで昇温せしめた。次いで50〜100+amH
gの減圧下に保ちつつ240℃まで昇温し、3時間給合
反応を行なった。次いで更に温度を270℃まで昇温さ
せ、所定の分子量に達した後にオートクレーブに窒素ガ
スで圧力をかけ、ストランド状ポリマーを押出し、水冷
した後カットしてペレット状のポリマーを得た。
生成したポリフタロイルアジパミドは硫酸中(96%)
17.SO4,1%溶液、20℃)測定したηrは2.
3であった。
(2)組成物の調整 一4二記芳香族ナイロンを使用した他は実施例1と同様
に行った。
結果を表1に示した。低温耐衝撃性、曲げ弾性率とも優
れたものが得られた。
ポリアミド樹脂の含有率は、上記(b)と無水マレイン
酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を除いた残りの3
5〜88重琶%である。好ましくは45〜81重量%〒
ある。35重量%未満では、耐衝撃性や剛性が低下する
。88重量%を超す含有率で、は、耐衝撃性が低下する
本発明の樹脂組成物は種々の方法で製造される。例えば
、任意の2成分または3成分を予備混練し、残りの成分
をこれに混練したり、同時に3成分または4成分を混練
する方法が挙げられる。
また、これらの任意の段階で、必要に応じて、組成物の
性質を損わない程度に添加剤、補強剤、充填剤等を添加
することもできる。混練装置としては、例えば、押出機
、ミキシングロール、バンバリーミキサ−、ニーダ−等
が挙げられ、特に本発明では2軸押用機による混練法が
好ましい。混練温度は成分樹脂の溶融温度にもよるが、
ポリアミド樹脂を含まない混練では、通常220〜30
0℃、ポリアミド樹脂を含む混練では、ポリアミド樹脂
の融点具−1;融点+50”O以下が好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種の樹脂組成物のポリアミド混合比と曲げ弾
性率の関係を示したグラフで、線図Aは特開昭58−7
443号、特開昭59−58451号に開示された組成
物のポリアミド程合比と曲げ弾性率との関係を示し、一
方線図Bは本発明の組成物について九0リアミド混合比
と曲げ弾性率との関係を示し、B1は(b)が無水マレ
イン酸付加ブロック共重合体(b)がl0wt%の場合
を、B2は(b)が25wt%の場合を、B3は(’b
 )が35wt%の場合を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)ポリアミド35〜88重量%、 (b)ビニル芳香族化合物重合体ブロックAとオレフィ
    ン化合物重合体ブロックBとから成る重合体であって、
    ブロックBの不飽和度が20%を超えないブロック共重
    合体(b_1)に、カルボン酸基、またはその誘導体基
    を含有する分子単位が結合した変性ブロック共重合体(
    b_2)、または(b_2)および(b_1)10〜3
    5重量%、(c)無水マレイン酸変性ポリフェニレンエ
    ーテル系樹脂2〜30重量% よりなる耐衝撃性に優れた樹脂組成物。
JP20778785A 1985-09-21 1985-09-21 耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物 Pending JPS6268850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20778785A JPS6268850A (ja) 1985-09-21 1985-09-21 耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20778785A JPS6268850A (ja) 1985-09-21 1985-09-21 耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6268850A true JPS6268850A (ja) 1987-03-28

Family

ID=16545494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20778785A Pending JPS6268850A (ja) 1985-09-21 1985-09-21 耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6268850A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0308255A2 (en) * 1987-09-18 1989-03-22 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for making a thermoplastic resin composition
EP0319339A2 (en) * 1987-12-04 1989-06-07 Toray Industries, Inc. Resin composition and process for preparation thereof
JPH01149853A (ja) * 1987-12-04 1989-06-12 Toray Ind Inc 樹脂組成物
JPH0211656A (ja) * 1988-06-30 1990-01-16 Asahi Chem Ind Co Ltd エラストマーを含む耐衝撃性ポリアミド樹脂組成物
US4923924A (en) * 1985-12-06 1990-05-08 Borg-Warner Chemicals, Inc. Thermoplastic impact modified polyamide-polyphenylene ether composition
JPH06116492A (ja) * 1992-10-09 1994-04-26 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
JPH08295798A (ja) * 1995-04-25 1996-11-12 Cheil Ind Co Ltd ナチュラル色相の優れたポリフェニレンエーテル系熱可塑性樹脂組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4923924A (en) * 1985-12-06 1990-05-08 Borg-Warner Chemicals, Inc. Thermoplastic impact modified polyamide-polyphenylene ether composition
EP0308255A2 (en) * 1987-09-18 1989-03-22 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for making a thermoplastic resin composition
EP0319339A2 (en) * 1987-12-04 1989-06-07 Toray Industries, Inc. Resin composition and process for preparation thereof
JPH01149853A (ja) * 1987-12-04 1989-06-12 Toray Ind Inc 樹脂組成物
JPH0211656A (ja) * 1988-06-30 1990-01-16 Asahi Chem Ind Co Ltd エラストマーを含む耐衝撃性ポリアミド樹脂組成物
JPH06116492A (ja) * 1992-10-09 1994-04-26 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
JPH08295798A (ja) * 1995-04-25 1996-11-12 Cheil Ind Co Ltd ナチュラル色相の優れたポリフェニレンエーテル系熱可塑性樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE36347E (en) Impact-resistant polyamide composition
JP2754723B2 (ja) 水添ジエン系共重合体およびその組成物
JPH02166136A (ja) 高モジュラスゴム組成物
WO2008103329A2 (en) Elastomer and vulcanizate compositions having desirable high temperature properties
JPS6344784B2 (ja)
JPH04227959A (ja) ポリアミド樹脂混合物、及びポリアミド樹脂組成物
JPS6268850A (ja) 耐衝撃性に優れたポリアミド含有樹脂組成物
JP3310333B2 (ja) 樹脂組成物
JP2000109641A (ja) 高温での使用のためのソフトゲルポリマ―
JPH0570699A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2723956B2 (ja) 耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物
JP3460275B2 (ja) 水添ジエン系共重合体及び樹脂組成物
JPH01213360A (ja) 樹脂組成物
JPS61204262A (ja) ポリアミド含有耐衝撃性樹脂組成物
JP2542147B2 (ja) 耐衝撃性に優れたポリアミド樹脂組成物
JP3128760B2 (ja) (変性)水添ジエン系共重合体組成物
JPH05194821A (ja) 樹脂組成物
JPS61204261A (ja) 耐衝撃性ポリアミド組成物
JPS6147173B2 (ja)
JPH0635542B2 (ja) ポリアミド組成物
JPH0562624B2 (ja)
TWI818643B (zh) 樹脂組合物、樹脂組合物之製造方法、及成形體
JP4462399B2 (ja) 変性されたブロック共重合体及びその組成物
JPH05214209A (ja) 水添ブロック共重合体組成物
JPH11269378A (ja) コネクタ―用ポリアミド樹脂組成物及びコネクタ―