JP3330398B2 - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物Info
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Description
来有する強靭性、剛性、成形性などの優れた特性を保持
しつつ、さらに低温衝撃性、伸度などを改良したポリア
ミド樹脂組成物に関する。
等に優れエンジニアリングプラスチックとして種々の用
途に幅広く利用されている。
撃性を改良し、自動車部品や構造部材として用いられ始
めている。自動車部品としては、たとえばアンダーフー
ドパネル、キャニスター、ルーフガイド、ジャンクショ
ンブロック、ロッカーカバー、ホイールカバーなどがあ
げられる。又構造部材としては、例えば、椅子の脚、机
の脚、自転車用ホイールリム等比較的大きな応力がかか
り、構造部品に使用され、従来は、金属材料が使われて
いた用途があげられる。
は、たとえば、スチレン・ブタジエンブロック共重合
体、イソプレンブロック共重合体、またはこれらのブロ
ック共重合体を部分的に水素添加したブロック共重合体
などに、カルボン酸基またはその誘導体を含有する分子
単位結合させ編成したブロック共重合体を改質剤として
使用することもその一例である(特開昭61−1766
53,特開平3−128964)。また、オレフィン系
のエラストマー、たとえば、エチレン−α−オレフィン
共重合体などを混合して、衝撃性を改良したものもある
(特開昭62−74943)。これらの技術で得られた
材料では、低温時の衝撃強度やゲート部の衝撃強度は十
分ではなかった。また、機械的強度や成形流動性改良の
観点から、溶融粘度とポリアミドのアミノ末端基数を規
定したポリアミドと熱可塑性エラストマーからなる耐衝
撃ポリアミドに関する特許(公表公報H1−8081
2)があるが、この技術では樹脂組成物の伸度が低く、
脆性破壊しやすいという欠点を有していた。
る性能としては、高い強度・剛性、耐衝撃性、良外観性
及び寸法安定性を有する材料が求められている。しかし
先に示した手法によって改良された材料では、低温衝撃
に対する改良は見られるものの、樹脂組成物の伸度が低
いために、破壊に対して弱いという欠点を有していた。
特に低温衝撃強度及び成形流動性に優れたポリアミド樹
脂組成物を提供すること、さらにはポリアミド樹脂組成
物の高い衝撃性を維持したまま、伸度を改良すること、
すなわち、実使用下において、破壊に強い材料を提供す
るものである。
成するもので、その要旨は次のとおりである。
ル基濃度の比R=[NH2]/[COOH]が、0.6
≦R≦5.0、であるポリアミド樹脂と(B)ビニル芳
香族化合物と共役ジエン化合物とからなる共重合体の一
部または全部に水素化した水添ブロック共重合体と
(C)ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とからな
る共重合体の一部または全部に水素化した水添ブロック
共重合体に、カルボン酸基またはその誘導体基を含有す
る分子単位が結合されている変性ブロック共重合体から
なる組成物であって、該組成物中、(B),(C)のい
ずれの共重合体について、共役ジエン化合物の不飽和度
が20%を超えず、ビニル芳香族化合物の量がビニル芳
香族化合物および共役ジエン化合物の合計量に対して1
0〜50重量%であり、さらに、(B)/(C)=1/
99〜99/1の比率で、かつ(A)が50〜98重量
%、(B)が1〜50重量%、(C)1〜50重量%の
範囲にあり、(A)+(B)+(C)=100重量%を
満たすものである樹脂組成物(D)100重量部に対し
て(E)エチレン−α−オレフィン系共重合体0−20
0重量部、(F)数平均分子量500から50,000
であり末端のみに酸無水基を有するオレフィン系ポリマ
ー0〜20重量部からなるポリアミド樹脂組成物であ
る。
るポリアミド樹脂としては、ジカルボン酸とジアミンの
重縮合物、ω−アミノ酸の自己縮合物、環状ラクタムの
開環重合体などであり、具体的には、ナイロン6,ナイ
ロン9,ナイロン10,ナイロン12,ナイロン46,
ナイロン66,ナイロン610,ナイロン612等の脂
肪族ポリアミドや、ナイロン6T,ナイロン6I等の芳
香族ポリアミド樹脂およびナイロンのコポリマーおよび
ブレンド物である。これらのポリアミド樹脂の数平均分
子量は特に制約はないが、約5000−100,000
であり、10,000−50,000のものがより好ま
しい。
比[NH2]/[COOH]=Rとした時、0.6≦R
≦5.0、であることが必要であり、好ましくは、0.
6≦R≦4.0、さらに好ましくは、0.6≦R≦3.
0である。Rが、5.0を越えると、得られた樹脂組成
物のゲル化が生じ、押し出しが困難になり、ペレット化
できないという問題を有する。Rが0.6未満になる
と、(B)と(C)成分の分散が悪く、成形品に層剥離
が生じるという欠点を有する。Rが上記本発明の比率の
時のみ、ゲル化を生じず、低温衝撃強度、伸度が改良さ
れたものが得られる。
押し出し安定性が悪く、98重量%を越えると得られた
樹脂組成物の衝撃強度が改善されない。
(B)は、ビニル芳香族化合物ブロックと共役ジエン化
合物ブロックを主体とする重合体ブロックとから構成さ
れているブロック共重合体の共役ジエン部分の不飽和度
が20%を超えない程度までに選択的に水添されたもの
である。
(B)において、ビニル芳香族化合物ブロックの含有率
は10〜50重量%、特に好ましくは13〜45重量%
の範囲である。水添ブロック共重合体中のビニル芳香族
化合物の含有率が50%を超えると常温における耐衝撃
性は保持されるものの、低温における耐衝撃性は著しく
低下する。一方、ビニル芳香族化合物の含有率が10重
量%未満の場合は、水添ブロック共重合体のペレット化
が著しく困難となり、工業的に極めて不利な結果をもた
らす。これに対して、ビニル芳香族化合物の含有率が1
0から50重量%、特に好ましくは13から45重量%
である場合において、ポリアミド樹脂の剛性低下がな
く、高い低温耐衝撃性を有する組成物が得られる。
を構成するビニル芳香族化合物としては、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルスチレン、ビニルトルエン、
ビニルナフタレンなどが例示されるが、特にスチレンが
好ましい。また共役ジエン化合物としては、1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレンなどが例
示されるが特に1,3−ブタジエンが好ましい。
常、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンな
どの不活性炭化水素溶媒中で、ブチルリチウムなどの有
機リチウム化合物またはナトリウムナフタレンなどを触
媒として、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物をモ
ノマーとするアニオンリビング重合法により合成される
が、本発明においては、いかなる手段を用いて合成され
たものであっても、上記の範囲のものであれば特に制限
されるものではない。
たとえば特開昭42−8704号公報に記載の方法で水
添することにより、ビニル芳香族化合物の芳香族二重結
合の20%を越えない部分および共役ジエン化合物の脂
肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されている
部分水素添加ブロック共重合体が合成される。
とは、共役ジエン化合物に含まれる炭素・炭素二重結合
の割合のことであって、これは従来公知の技術、たとえ
ばヨード滴定法によって求められる。
(C)は、ビニル芳香族化合物ブロックと共役ジエン化
合物ブロックを主体とする重合体ブロックとから構成さ
れているブロック共重合体の共役ジエン部分の不飽和度
が20%を超えない程度までに選択的に水添されたブロ
ック共重合体に、カルボン酸基またはその誘導体基を含
有する分子単位との付加反応および/またはグラフト反
応により得ることができる。
(C)において、ビニル芳香族化合物ブロックの含有率
は10%〜50%、特に好ましくは13〜45重量%の
範囲である。水添ブロック共重合体中のビニル芳香族化
合物の含有率が50%を超えると常温における耐衝撃性
は保持されるものの、低温における耐衝撃性は著しく低
下する。一方、ビニル芳香族化合物の含有率が10%未
満の場合は、水添ブロック共重合体のペレット化が著し
く困難となり、工業的に極めて不利な結果をもたらす。
これに対して、ビニル芳香族化合物の含有率が10から
50重量%、特に好ましくは13から45重量%である
場合においては、得られたポリアミド樹脂組成物の剛性
低下が少なく、高い低温耐衝撃性を有するものが得られ
る。
の誘導体基を含有する分子単位とは、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタ
クリル酸、ハイミック酸、無水ハイミック酸、クロトン
酸などであるが、特に無水マレイン酸が好ましい。
る分子単位の水添されたブロック共重合体への付加量
は、ブロック共重合体100重量部に対して0.001
から20重量部が好ましく、0.1から5重量部が特に
好ましい。付加量が0.001重量部未満では、組成物
とした場合、改質がほとんど見られない。20重量部を
超えると、配合されたポリアミド樹脂が着色、分子量低
下などの好ましからざる結果を与えることになる。
る分子単位の水添されたブロック共重合体への付加反
応、および/またはグラフト反応は、従来公知の方法を
用いることができ、溶媒の存在下、あるいは非存在下、
ラジカル発生剤の共存下に行うことが好ましい。
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−
ジメチル−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどを
使用することができる。
おける芳香族化合物と共役ジエン化合物の比率について
は、成分(B)と成分(C)を構成する芳香族化合物の
割合が同じであっても良いし、異なっていても良い。成
分(B)と成分(C)の配合比(B)/(C)=1/9
9〜99/1の比率である。成分(B)の芳香族化合物
の比率を成分(C)の芳香族化合物の比率より小さくす
ることがゲル防止の点で有効であり好ましい。
配合量の合計は、樹脂組成物の2重量%以上50重量%
以下である。成分(B)と成分(C)の配合量の合計
が、2重量%以下の場合、衝撃強度の改善が見られず、
50重量%を越える場合は、押し出し安定性が悪くな
る。
らなる樹脂組成物(D)は、衝撃強度、特に低温のIz
od衝撃強度に優れ、成形流動性が良好なものである。
度及び成形流動性に優れたものであるがさらに、樹脂組
成物の伸度を向上させるために鋭意検討した結果、樹脂
組成物(D)とエチレン−α−オレフィン系共重合体
(E)とからなる樹脂組成物(D′)は、上記樹脂組成
物(D)の特徴である高い衝撃強度を保持させたまま、
成形品の引っ張り伸度を向上させ、さらには成形品のゲ
ート部のIzod衝撃強度を改良することができる。
合体(E)の配合量は、上記ポリアミド樹脂、水添ブロ
ック共重合体(B)と変性ブロック共重合体(C)とか
らなる樹脂組成物(D)100重量部に対して、5−2
00重量部である。好ましくは10−100重量部、さ
らに好ましくは15−50重量部である。配合量の上限
200重量部を越えて添加すると、樹脂組成物の機械的
強度が低下する。
合体(E)において、共重合モノマーとして使用される
α−オレフィンとしては、炭素数3−12のα−オレフ
ィンであり、具体例としては、プロピレン、ブテン−
1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン
−1、などである。好ましくはプロピレンである。これ
らのα−オレフィンは、1種単独で使用することも、ま
た、2種以上を併用することもできる。
重合体としては、非共役ジエン化合物を共重合させたも
のも可能であり、該非共役ジエン化合物としては以下の
化合物が挙げられる。
ジエン、5−メチル−2,5−ノルボルナジエン、5−
メチレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン、5−イソプロピルビリデン−2−ノルボル
ネン、5−イソプロペニル−2−ノルボルネン、5−
(1−ブテニル)−2−ノルボルネン、シクロオクタジ
エン、ビニルシクロヘキセン、1,5,9−シクロドデ
カトリエン、6−メチル−4,7,8,9−テトラヒド
ロインデン、2,2−ジシクロペンテニル、トランス−
1,2−ジビニルシクロブタン、1,4−ヘキサジエ
ン、2−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,6−オク
タジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエ
ン、1,9−デカジエン、3,6−ジメチル−1,7−
オクタジエン、4,5−ジメチル−1,7−オクタジエ
ン、1,4,7−オクタトリエン、5−メチル−1,8
−ノナジエンなど、これらの非共役ジエン化合物の中
で、特に5−エチリデン−2−ノルボルネンおよび/ま
たはジシクロペンタジエンが好ましい。
ン系ポリマー(F)からなる樹脂組成物(D”)は、高
い衝撃性に加えて、押し出し安定性と低温Izod衝撃
強度が向上したものであり、高い信頼性の要求される自
動車部品用途や構造部材用途に好適である。
合量は、上記ポリアミド樹脂(A)、水添ブロック共重
合体(B)と変性ブロック共重合体(C)とからなる樹
脂組成物(D)100重量部に対して、0.01〜20
重量部である。
に少量配合するだけで、低温のIzod衝撃強度を著し
く向上させ、また、押し出し安定性が非常に良くなる。
20重量部を越えて添加すると、逆に押し出し安定性が
非常に悪くなり、ペレタイズできず、目的とする樹脂組
成物を得ることができない。
0,000であり末端のみに酸無水基を有するオレフィ
ン系ポリマー(F)は、WO89−08120に記載さ
れているポリマーであり、主鎖が、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリペンテン、ポリヘキセン、ポリオクテ
ニレン、α−オレフィンの共重合体であるエチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−1,6−ヘキサジエン共重合体、エチ
レン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボルンネ
ン共重合体、ジエン系モノマーの単独重合体であるポリ
ブタジエン、共重合体であるブタジエン−スチレン共重
合体、ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物、
1,2−ポリブタジエンの水素添加物、1,4−ポリブ
タジエンの水素添加物、及び1,2−ポリブタジエンと
1,4−ポリブタジエンの混合体の水素添加物などのオ
レフィン系ポリマーであって、末端に酸無水基を含有す
る分子単位が結合したポリマーである。最も好適な末端
に酸無水基を有するオレフィン系ポリマー(F)の例と
しては、両末端に水酸基を有する水添ポリブタジエンと
無水トリメット酸クロライドとの反応生成物である末端
トリメリット酸無水物変性水添ポリブタジエンを挙げる
ことができる。本発明のオレフィン系ポリマーは酸無水
基を末端にのみに有することが重要である。末端であれ
ば、片末端でも両末端でもよいが、両末端に結合してい
る方が望ましい。
平均分子量が500より低いとオレフィン系ポリマーそ
のものが、熱的に不安定となり、組成物の加工時に揮発
して発泡などの良くない状況を引き起こしたり、また混
和剤としての働きも成分(F)主鎖部分と成分(B)お
よび/または成分(C)のブロック共重合体との絡み合
いが不十分となり分散効率の向上効果はある程度はある
ものの靭性(引張伸度や耐衝撃性)が十分でないという
結果となる。好ましくは1,000以上である。また、
数平均分子量が50,000を越えると末端の酸無水基
の濃度が低くなるために混和剤としての働きが悪くな
る。また、分子量が高いと溶融粘性あるいは溶液粘性が
高くなるために末端に酸無水基を導入する際の取扱いが
困難になる。それ故、数平均分子量は好ましくは20,
000以下、さらに好ましくは10,000以下、もっ
とも好ましくは6,000以下である。
(E)と成分(F)とを同時に、混合させることも可能
であり、そのときの配合量には、上記に示す成分
(E)、成分(F)の配合量の範囲内であれば、成分
(E),成分(F)をそれぞれ樹脂組成物(D)に配合
した時の効果が十分に発揮されるものである。
ム、他の熱可塑性樹脂や通常の熱可塑性樹脂に添加され
る酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑
剤、難粘剤、染料、顔料、造核剤、ガラス繊維などの補
強剤などの、種々の添加剤を配合することも特に制限さ
れるものではない。
従来公知のいかなる技術を用いても良いが、押出し機、
バンバリーミキサー、ニーダー等を用いて溶融混合する
方法などが好適に用いられる。
ポリアミド樹脂以外の熱可塑性樹脂を混合しても良い。
その熱可塑性樹脂としては、スチレン−ブタジエン共重
合体、エチレン−α−オレフィン−ジエン共重合体など
の熱可塑性エラストマーや、あるいはこれらのα,β−
不飽和カルボン酸、またはその誘導体グラフト物あるい
は共重合体、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテル、
ポリエステル、ポリアリレーンサルファイト、ポリサル
ホン、ポリカーボネイト、ポリアミドイミドなどが挙げ
られる。
試験片の評価は、以下のとおりである。
準じて行った。
準じて行った。
図1の平板(130mm×130mm×3mm)を成形
し、図1に示すようにゲート部から試験片A、B、C
(図1に示す斜線部)を切り出して、ASTM256に
準じて測定を行った。
脂を1/10規定の塩酸で電位差滴定して求めた。
ポリアミド樹脂を加熱溶解し、フェノールフタレインを
加え1/10規定のNaOHエチレングリコール液で滴
定して求めた。
て使用された材料は次のとおりである。
(株)製 タフテックH1051 エチレン−α−オレフィン系共重合体:三井石油化学工
業(株)製 タフマーP−0180 オレフィン系ポリマ−:末端トリメリット酸無水物変性
水添ポリブタジエン 東邦化学工業(株)製 TA−101 製造例1 アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩に対し
て、所定量のヘキサメチレンジアミンか、もしくはアジ
ピン酸を配合した後、通常のナイロン66の重合方法に
従い重合して表1に示すポリアミド樹脂A〜Dを得た。
クH1051)の100重量部に対して、3.0重量部
の無水マレイン酸、0.2重量部の2,5−ジメチル−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(パーヘキサ25
B:日本油脂株式会社製)を均一にドライブレンドした
後、窒素雰囲気下で、シリンダー温度220度から25
0度に設置した45mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工
(株)PCM−45)で溶融混練し、(C)変性ブロッ
ク共重合体を得た。
ク共重合体10重量部と製造例2の変性ブロック共重合
体10重量部とをドライブレンドしたものを、45mm
φ2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)に
て、溶融混合して得られたペレットを日精樹脂(株)P
S−40E射出成形機により射出成形を行い各試験片を
作成した。組成と測定結果を表2に示す。
ク共重合体10重量部と実施例1と同じ変性ブロック共
重合体10重量部とをドライブレンドしたものを、45
mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)
にて、溶融混合して得られたペレットを日精樹脂(株)
PS−40E射出成形機により射出成形を行い各試験片
を作成した。組成と測定結果を表2に示す。
ク共重合体10重量部と実施例1と同じ変性ブロック共
重合体10重量部とエチレン−α−オレフィン系共重合
体5重量部とをドライブレンドしたものを、45mmφ
2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)にて、
溶融混合して得られたペレットを日精樹脂(株)PS−
40E射出成形機により射出成形を行い各試験片を作成
した。組成と測定結果を表2に示す。
ロック共重合体10重量部と実施例1と同じ変性ブロッ
ク共重合体10重量部とをドライブレンドしたものを、
45mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−4
5)にて、押し出し機ベント口より、末端にのみ酸無水
基をもつオレフィン系ポリマー(TA−101)を1.
2重量部添加、溶融混合して得られたペレットを日精樹
脂(株)PS−40E射出成形機により射出成形を行い
各試験片を作成した。組成と測定結果を表2に示す。
ロック共重合体10重量部と実施例1と同じ変性ブロッ
ク共重合体10重量部とエチレン−α−オレフィン系共
重合体5重量部とをドライブレンドしたものを、45m
mφ2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)に
て、押し出し機ベント口より、実施例4と同じオレフィ
ン系ポリマーを1.2重量部添加、溶融混合して得られ
たペレットを日精樹脂(株)PS−40E射出成形機に
より射出成形を行い各試験片を作成した。組成と測定結
果を表2に示す。
ロック共重合体10重量部と実施例1と同じ変性ブロッ
ク共重合体10重量部とエチレン−α−オレフィン系共
重合体10重量部とをドライブレンドしたものを、45
mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)
にて、押し出し機ベント口より、実施例4と同じオレフ
ィン系ポリマーを1.2重量部添加、溶融混合して得ら
れたペレットを日精樹脂(株)PS−40E射出成形機
により射出成形を行い各試験片を作成した。組成と測定
結果を表2に示す。
ク共重合体10重量部と実施例1と同じ変性ブロック共
重合体10重量部とをドライブレンドしたものを、45
mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)
にて、溶融混合して得られたペレットを日精樹脂(株)
PS−40E射出成形機により射出成形を行い各試験片
を作成した。組成と測定結果を表2に示す。
ク共重合体10重量部と実施例1変性ブロック共重合体
10重量部とをドライブレンドしたものを、45mmφ
2軸押し出し機(池貝鉄工(株)PCM−45)にて、
溶融混合して得られたペレットを日精樹脂(株)PS−
40E射出成形機により射出成形を行い各試験片を作成
した。組成と測定結果を表2に示す。
同じ変性ブロック共重合体20重量部とをドライブレン
ドしたものを、45mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工
(株)PCM−45)にて、溶融混合して得られたペレ
ットを日精樹脂(株)PS−40E射出成形機により射
出成形を行い各試験片を作成した。組成と測定結果を表
2に示す。
同じ変性ブロック共重合体20重量部とをドライブレン
ドしたものを、45mmφ2軸押し出し機(池貝鉄工
(株)PCM−45)にて、溶融混合して得られたペレ
ットを日精樹脂(株)PS−40E射出成形機により射
出成形を行い各試験片を作成した。組成と測定結果を表
2に示す。
抽出した後、その成形品を走査型電子顕微鏡で観察して
判断した。
判断した。
2mm、幅5mmのスパイラル状の金型内を溶融樹脂が
流動した長さを求めた。
流動性、及び押出し安定性に優れている。また、樹脂組
成物の低温衝撃性と引っ張り伸度が向上しており、すな
わち、実使用下において、衝撃強度が高く破壊に強い材
料であり、幅広い用途に用いることができる。特に高い
信頼性の要求される自動車部品、例えばアンダーフード
パネル、キャンスター、ルーフガイド、ジャンクション
ブロック、ロッカーカバー、ホイールカバー等に用いる
ことが出来る。
Cの測定個所を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)末端アミノ基濃度と末端カルボキ
シル基濃度の比R=[NH2]/[COOH]が、0.
6≦R≦5.0、であるポリアミド樹脂と (B)ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とからな
る共重合体の一部または全部に水素化した水添ブロック
共重合体と(C)ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合
物とからなる共重合体の一部または全部に水素化した水
添ブロック共重合体に、カルボン酸基またはその誘導体
基を含有する分子単位が結合されている変性ブロック共
重合体からなる組成物であって、該組成物中、(B),
(C)のいずれの共重合体について、共役ジエン化合物
の不飽和度が20%を超えず、ビニル芳香族化合物の量
がビニル芳香族化合物および共役ジエン化合物の合計量
に対して10〜50重量%であり、さらに、(B)/
(C)=1/99〜99/1の比率で、かつ(A)が5
0〜98重量%、(B)が1〜50重量%、(C)1〜
50重量%の範囲にあり、(A)+(B)+(C)=1
00重量%を満たすものである樹脂組成物(D)100
重量部に対して(E)エチレン−α−オレフィン系共重
合体0−200重量部、(F)数平均分子量500から
50,000であり末端のみに酸無水基を有するオレフ
ィン系ポリマー0〜20重量部からなるポリアミド樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
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JP27171892A JP3330398B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | ポリアミド樹脂組成物 |
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JP27171892A JP3330398B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | ポリアミド樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06116492A JPH06116492A (ja) | 1994-04-26 |
JP3330398B2 true JP3330398B2 (ja) | 2002-09-30 |
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Family Applications (1)
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JP27171892A Expired - Lifetime JP3330398B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | ポリアミド樹脂組成物 |
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JP3049753B2 (ja) * | 1990-10-08 | 2000-06-05 | 東レ株式会社 | ポリアミド吹込成形品 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP27171892A patent/JP3330398B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH06116492A (ja) | 1994-04-26 |
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