JP2662646B2 - 自動車用ジャンクションブロック - Google Patents

自動車用ジャンクションブロック

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JP2662646B2
JP2662646B2 JP63141681A JP14168188A JP2662646B2 JP 2662646 B2 JP2662646 B2 JP 2662646B2 JP 63141681 A JP63141681 A JP 63141681A JP 14168188 A JP14168188 A JP 14168188A JP 2662646 B2 JP2662646 B2 JP 2662646B2
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acid anhydride
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朗 伊藤
健一 樋上
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性に優れ、コ
ネクター装着時のロックフィーリングに優れることによ
り、装着ミスの少ない自動車用ジャンクションブロック
に関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車においては、ヒューズボックスやコネク
ターなどの電装部品が独立していたが、自動車の高機能
化に伴い電装部品の数が増大したために、省スペース
化、省力化という観点から部品の統合が進み、内部にプ
リント基板状のバスパー(金属接続片)を収納し、回路
の集中接続の機能とリレー、ヒューズ、サーキット等の
関連部品を組み込んだジャンクションブロック(別称ジ
ャンクションボックス、ジョイントボックス、リレーブ
ロック)が近年用いられるようになっている。このジャ
ンクションブロック用の素材としては、ポリアミドやポ
リプロピレンが用いられている。近年、エンジンの高出
力化や車高の低減に伴い、エンジンルーム内の温度が上
昇する傾向にあるため、ポリプロピレン製のジャンクシ
ョンブロックは、耐熱性を向上させることが望まれてい
る。他方、ポリアミド製のジャンクションブロックは、
吸水により曲げ弾性率が低下するため、ロックフィーリ
ングが失われ、自動車組立て時にコネクターの装着ミス
が起こるということが大きな問題となっている。また、
安全性の面から耐衝撃性の改良も望まれていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性に優れ、コ
ネクター装着時のロックフィーリングに優れることによ
り、装着ミスの少ない自動車用ジャンクションブロック
を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明者らは、前記従来技術の問題点を解決するため
鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、A:ポリプロピレン、B:ポリプロ
ピレンおよび/またはビニル芳香族化合物とオレフィン
との共重合体に酸無水基を導入した変性重合体、C:酸無
水基を含有する液状のオレフィン系オリゴマーまたはビ
ニル芳香族化合物とオレフィンとの共重合オリゴマー、
D:ポリアミド、とからなる組成物であって、A、B、C
およびDの各成分割合をa、b、cおよびd重量%とす
る時、 a+b+c+d=100 0.03≦b/(a+b)≦0.17 0.01≦c≦10 10≦a+b≦50 であるポリアミド組成物を成形した自動車用ジャンクシ
ョンブロックに関するものである。
本発明におけるA成分のポリプロピレンは、特に制限
はないが、好ましくは密度が0.89〜0.93g/cm3、MFR(AS
TM D1238)0.01〜30g/10minのものであり、プロピレン
の単独重合体またはプロピレンと20モル%以下のエチレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等との、い
わゆるブロック共重合体もしくはランダム共重合体、あ
るいはこれらの混合物や配合物である。
本発明で云うビニル芳香族化合物とオレフィンとの共
重合体について説明する。ビニル芳香族化合物として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
が挙げられ、オレフィンとしては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メ
チルペンテン−1、オクテニレン−1等のα−オレフィ
ンが挙げられる。また、上記ビニル芳香族化合物とブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジエ
ン化合物との共重合体、特にブロック共重合体を水素添
加したものも含まれる。この場合、水素添加の程度によ
り、不飽和度が20重量%を超えない程度に二重結合が残
っていてもよい。
B成分であるポリプロピレンおよび/またはビニル芳
香族化合物とオレフィンとの共重合体(α)に示す重合
体に酸無水基を導入した変性重合体とは、αに示した重
合体に、無水マレイン酸のような不飽和酸無水物を付加
させる方法、αに示した重合体の重合する時に、無水マ
レイン酸のような不飽和酸無水物を共重合するか、もし
くはアクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等
の不飽和カルボン酸を共重合し、しかる後、脱水して酸
無水基を形成する方法がある。好ましいのは、無水マレ
イン酸等を付加する方法である。
C成分である酸無水基を含有する液状のオレフィン系
オリゴマー、ビニル芳香族化合物とオレフィンとの共重
合体オリゴマーとは、ポリオレフィンおよび/またはビ
ニル芳香族化合物とオレフィンとの共重合体の非常に低
分子のオリゴマーであって、常温で液状を示すもので、
何らかの手段により酸無水基を含有せしめたものであ
る。
本発明で云うポリオレフィンとは、エチレン、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、オクテニレン−1等のα−オレフ
ィンの単独重合体もしくは共重合体、またはこれらの重
合体のブレンド物を示し、共重合体はランダムまたはブ
ロックの何れでもよい。具体例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリオクテニレン、
エチレン・プロピレンコポリマー、エチレン・ブテンコ
ポリマーおよびこれらのブレンド物が挙げられる。エチ
レン・プロピレン・ジエンターポリマーの如く少量のジ
エン成分を含むこともできる。
酸無水基の導入方法については、Bに関して述べた方
法がとれる他、水添共役ジエン系重合体の場合、共役ジ
エン化合物をリビング重合する際、エチレンオキサイド
を添加し、末端が−OH基であるポリブタジエンとし、こ
れを水添した後、−OH基を利用して酸無水基を有する化
合物を結合せしめる方法もとり得る。
本発明におけるD成分であるポリアミドとは、アミド
結合を有する線状ポリマーであり、有機ジアミンと有機
ジカルボン酸とから重縮合して得られるもの、アミノカ
プロン酸を重縮合して得られるもの、ラクタムを開環重
合して得られるものがある。有機ジアミンの例として
は、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、メタキシリレンジアミン等が挙げられ、有機ジカル
ボン酸としては、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二
酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が挙げられる。アミ
ノカプロン酸としては、11−アミノウンデカン酸、ラク
タムとしてはε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム
等が挙げられる。ポリアミドはこれらの共重合体であっ
てもよいし、ポリマーブレンドであってもよい。これら
A〜Dの成分の混合方法は、押出機を用いて溶融混練す
る方法がとり得る。混練性を上げるため、2軸押出機を
用いることは好ましい。
本発明の組成物は、成分A、B、CおよびDの各成分
割合をa、b、cおよびd重量%とする時、 a+b+c+d=100 0.03≦b/(a+b)≦0.17 0.01≦c≦10 10≦a+b≦50 を満足することが必要である。
b/(a+b)が0.17より大きいと、酸無水基を導入す
る際に着色したBの色が組成物全体に及び、商品価値が
下がったり、組成物を押出加工する際、ゲルが発生した
りするので好ましくない。b/(a+b)はランスやレグ
の折れ割れの改良を考慮すれば、0.03以上が好ましい。
cは0.01以上であることが必要である。0.01より小さ
いと、耐衝撃性の改良が充分ではない。また、cは10以
下であることが好ましい。10より多く添加しても、耐衝
撃性の改良効果があまり認められないのに対して、機械
的物性の低下が大きくなるためである。
a+bは10以上50以下である。10より少ないと、吸水
時のロックフィーリングが充分改良されないし、50より
多くなると、耐熱性が低下してしまう。
また、ジャンクションブロックに剛性が必要とされる
場合には、タルク、焼成カオリンなどの鉱物粉末、ある
いはこれらとガラス繊維を併用して、本発明にかかるポ
リアミド組成物に配合してもよい。配合量は3〜10重量
部が好ましい。配合量が3重量部未満では、添加の効果
がほとんど認められないし、10重量部を超えると、延性
の低下が著しくなってしまう。
該組成物は、ポリアミドやポリオレフィンに用いる周
知の添加剤を含有してもよい。熱安定剤、滑剤、離型
剤、可塑剤、耐候剤、着色剤、難燃剤等を含み得る。
本発明の自動車用ジャンクションブロックは、射出成
形等により成形することができる。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明は、これらに限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜5 第1表に示すような組成物を製造し、これから射出成
形により、試験片および図面に示す自動車用ジャンクシ
ョンブロックを成形し、得られた試験片を用いて、以下
に示すような物性測定を行った。なお、図面において、
1はヒューズ装着部、2はコネクター装着部、3は固定
用の部位である。
用いた原料、試験片および自動車用ジャンクションブ
ロックの作成方法、試験方法を説明する。
(1) 原料 ナイロン66(Ny66) ナイロン66、数平均分子量 約17000 ポリプロピレン(PP) 旭化成ポリプロ、グレード名:M1600、MFR:14(ASTM D12
38)、旭化成工業(株)製 PBT 東レPBT、グレード名1401X06、東レ(株)製 MHTR 水添スチレン・ブタジエンブロックコポリマー(分子
量5万、スチレン成分量32重量%)に無水マレイン酸を
1.8重量%付加したもの THPB 水素添加ポリブタジエン(1,2付加体/1,4付加体=9/
1、数平均分子量1000)末端OH変性体(日本ソーダ
(株)製、GI−1000)1当量を、 4当量と酢酸エチルを溶媒として、ピリジン4当量の存
在下に、0℃で1時間、さらに、室温にて24時間反応さ
せ、下記構造の変性重合体を得た。このものはペースト
状であった。
(2) 試料の調製方法 比較例1,2以外は、第1表に示す組成割合でペレッ
ト、ペーストをブレンドし、池貝鉄工社製PCM30で溶融
混練して組成物ペレットを得た。
(3) 試験片の作成 組成物ペレットを射出成形機にて成形し、曲げ試験片
(12.9cm×1,3cm×0.3cm短冊)を作成した。曲げ試験片
を切削加工してアイゾット衝撃試験片を作成した。
(4) 試験方法 アイゾット衝撃試験(ノッチ付) ASTM D256に準じて試験した。
曲げ弾性率(FM) ASTM D790に準じて試験した。
なお、FM(WET)とは、80℃熱水中に8時間、さらに2
3℃水中に16時間浸漬した後に、23℃、相対湿度50%の
雰囲気中に48時間放置した状態で測定したFMである。
熱変形温度〔4.6kg/cm2〕 (HDT) ASTM D790に準じて試験した。
(4) 結果 第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明の自動車用ジャン
クションブロックは、耐衝撃性に優れる。また、吸水に
よる曲げ弾性率の低下が少ないため、コネクター装着時
のロックフィーリングに優れ、これによりかん合ミスが
少ない。さらに、耐熱性にも優れるため、自動車のエン
ジンルーム内での使用に充分耐え得る。
(発明の効果) 本発明の自動車用ジャンクションブロックは、耐熱
性、耐薬品性、寸法安定性に優れる。また、コネクター
装着時のロックフィーリングに優れるため、自動車組立
て時のコネクターの装着ミスが少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の自動車用ジャンクションブロックの
1例を示す平面図、第2図は、第1図の矢印方向側面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:26)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A:ポリプロピレン B:ポリプロピレンおよび/またはビニル芳香族化合物と
    オレフィンとの共重合体に酸無水基を導入した変性重合
    体 C:酸無水基を含有する液状のオレフィン系オリゴマーま
    たはビニル芳香族化合物とオレフィンとの共重合オリゴ
    マー D:ポリアミド とからなる組成物であって、A、B、CおよびDの各成
    分割合をa、b、cおよびd重量%とする時、 a+b+c+d=100 0.03≦b/(a+b)≦0.17 0.01≦c≦10 10≦a+b≦50 であるポリアミド組成物を成形した自動車用ジャンクシ
    ョンブロック。
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