JPH0532889A - 自動車アンダーフード部品 - Google Patents

自動車アンダーフード部品

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JPH0532889A
JPH0532889A JP3212993A JP21299391A JPH0532889A JP H0532889 A JPH0532889 A JP H0532889A JP 3212993 A JP3212993 A JP 3212993A JP 21299391 A JP21299391 A JP 21299391A JP H0532889 A JPH0532889 A JP H0532889A
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JP
Japan
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component
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polyamide resin
acid
polyamide
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JP3212993A
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Itaru Natori
至 名取
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ハロゲン化合物によるストレスクラック
に耐性があり、かつ耐衝撃性、耐熱性に優れるポリアミ
ド樹脂製自動車アンダーフード部品を提供する。 【構成】 (A)数平均分子量が500〜50,0
00であり、末端にのみ酸無水基を有するオレフィン系
ポリマー (B)ポリアミド、及び (C)成分(A)のオレフィン系ポリマー以外のオレフ
ィン系ポリマー からなる組成物であって、成分(A)、成分(B)及び
成分(C)の配合量をa、b及びc重量%とするとき、 0.01≦a≦50、5≦b≦99.99、0≦c≦9
4.99、 a+b+c=100 であるポリアミド樹脂組成物を含有する自動車アンダー
フード部品。 上記ポリアミド樹脂組成物と無機質強化剤を併用す
る自動車アンダーフード部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ハロゲン化合物に
よるストレスクラックに耐性のあるポリアミド樹脂製自
動車アンダーフード部品に関するものである。さらに詳
しくは、本発明は、路面凍結防止剤として使用される塩
化カルシウムや、塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物に
耐性があり、さらに耐衝撃性、耐熱性に優れるポリアミ
ド樹脂製自動車アンダーフード部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、地球全体の環境問題がクローズア
ップされるに及んで、自動車業界においても燃費向上の
ための軽量化が推進され、金属部品の樹脂化が盛んに検
討されるようになった。
【0003】特にポリアミドは、耐熱性、機械的特性、
耐薬品性、成形性等に優れた樹脂であり、自動車のアン
ダーフード部品、例えばキャニスター、ロッカーカバ
ー、オーナメントカバー、ラジエータータンク、オイル
パン、オイルリザーバータンク、ガソリンタンク、ケー
ブルライナー、ファスナークリップ、エンジンマウン
ト、インテークマニホールド、ジャンクションブロッ
ク、リレーブロック、コネクター、吸気系部品、排気系
部品などの幅広い用途に使用されており、あるいは検討
されている。
【0004】しかしながら、エンジニアリングプラスチ
ックとして一般に使用されているナイロン6、ナイロン
66、ナイロン46などの比較的アミド基濃度の高いポ
リアミドは、絶乾時・低温時における耐衝撃性、寸法安
定性などに問題を有しているばかりでなく、金属イオン
との親和性が強いために、自動車のアンダーフード部品
として使用された場合、路面凍結防止剤として使用され
る塩化カルシウムや、塩化亜鉛などの金属ハロゲン化物
(の水溶液)に侵され、短期間にストレスクラックを発
生し、本来の特性を維持できないという重大な欠陥を有
しており、さらなる用途拡大が制限されていると言うの
が現状である。
【0005】この問題を解決するために、従来よりポリ
オレフィンをブレンドする方法、アミド基濃度の低いポ
リアミドをブレンドする方法、芳香族成分を構成成分と
するポリアミドをブレンドする方法などが提案されては
いるが、いまだ十分満足できる自動車アンダーフード部
品を提供するまでには至っていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属ハロゲ
ン化合物によるストレスクラックに耐性があり、かつ耐
衝撃性、耐熱性に優れるポリアミド樹脂製自動車アンダ
ーフード部品を提供するという課題を解決するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために研究を重ねた結果、ポリアミド樹脂自
動車アンダーフード部品を提供するに当たり、ある特定
のポリアミド樹脂組成物を用いた場合にのみ上記課題を
解決できるという事実を発見し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は; (A)数平均分子量が500〜50,000であ
り、末端にのみ酸無水基を有するオレフィン系ポリマー (B)ポリアミド、及び (C)成分(A)のオレフィン系ポリマー以外のオレフ
ィン系ポリマーからなる組成物であって、成分(A)、
成分(B)及び成分(C)の配合量をa、b及びc重量
%とするとき、0.01≦a≦50、5≦b≦99.9
9、0≦c≦94.99、a+b+c=100であるポ
リアミド樹脂組成物を含有する自動車アンダーフード部
品であり、さらに、 上記ポリアミド樹脂組成物と無機質強化剤を併用す
る自動車アンダーフード部品である。
【0009】本発明において成分(A)である数平均分
子量が500〜50,000であり末端にのみ酸無水基
を有するオレフィン系ポリマーの好適な一例は、本発明
者がWO89-081210 号公表公報にて提案したポリマーであ
る。
【0010】そのポリマーの主鎖がポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリペンテン、ポリヘキセン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−1,6−
ヘキサジエン共重合体、エチレン−プロピレン−5−エ
チリデン−2−ノルボネン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体の水素添加物、1,2−ポリブタジエンの
水素添加物、1,4−ポリブタジエンの水素添加物など
のオレフィン系ポリマーの末端のみに、酸無水基を含有
する分子単位が結合した化合物を例示することができ
る。
【0011】本発明において成分(B)であるポリアミ
ドとは、例えばナイロン4、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン46などの比較的アミド基濃度の高いポリ
アミドや、あるいはこれらの共重合体、混合物などを例
示することができる。またこれらのポリアミドにナイロ
ン4T(T:テレフタル酸)、ナイロン4I(I:イソ
フイタル酸)、ナイロン6T、ナイロン6Iなどの芳香
族ポリアミドを共重合することもとくに制限されるもの
ではない。
【0012】本発明において成分(C)である成分
(A)のオレフィン系ポリマー以外のオレフィン系ポリ
マーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリペ
ンテン、ポリヘキセン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン
−1,6−ヘキサジエン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−5−エチリデン−2−ノルボネン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン共重
合体の水素添加物、ポリブタジエンの水素添加物、ポリ
イソプレンの水素添加物やこれらの混合物を例示するこ
とができる。
【0013】これらのオレフィン系ポリマーは、その一
部又は全てが、主鎖又は側鎖にα,β−不飽和カルボン
酸又はその誘導体を導入することによって変性されてい
てもよい。
【0014】上記α,β−不飽和カルボン酸又はその誘
導体としては、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン
酸モノメチルエステル、マレイン酸モノメチルエステル
の金属塩、フマル酸、フマル酸モノメチルエステル、コ
ハク酸、無水コハク酸、イタコン酸、アクリル酸、メタ
クリル酸、ハイミック酸、無水ハイミック酸、クロトン
酸、メタクリル酸の金属塩、アクリル酸の金属塩、マレ
イミド、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリ
レート、アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジル
エーテル、グリシジルイタコネートなどを例示すること
ができる。
【0015】本発明に用いることのできる無機質強化剤
とは、通常の熱可塑性樹脂に配合される無機質強化剤で
あり、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、
ロックウール、炭化ケイ素繊維、セラミック繊維、金属
繊維、窒化ケイ素繊維、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、カオリン、焼成カオリン、クレー、パイロフライ
ト、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、マイカ、
雲母、ネオフェリンシナイト、タルク、アタルパルジャ
イト、モンモリロナイト、ウォラストナイト、フェライ
ト、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、
二硫化モリブデン、カーボンブラック、ガラスビーズな
どを例示することができる。
【0016】また、これらの無機質強化剤は、従来公知
のカップリング剤、集束剤等で処理されていることは特
に好ましい。本発明の成分(A)、成分(B)及び成分
(C)の配合量をそれぞれa、b及びc重量%とすると
き、0.01≧a≧50、5≧b≧99.99、0≧c
≧94.99、a+b+c=100である。
【0017】成分(A)、成分(B)及び成分(C)の
配合比については、成分(A)の下限は0.01重量
%、好ましくは0.05重量%、更に好ましくは0.2
重量%である。上限は好ましくは20重量%、更に好ま
しくは10重量%である。
【0018】成分(A)は成分(B)と成分(C)の混
和剤として働いて、成分(B)の中へ成分(C)、また
は成分(C)の中へ成分(B)の分散効率が改善される
ばかりでなく、成分(A)を配合することにより金属ハ
ロゲン化合物(の水溶液)によるストレスを緩和し、ク
ラックの発生を抑制する。0.01重量%以下だと混和
剤としての働きが不十分となり、組成物が加工時に相剥
離しやすくなるばかりでなく、金属ハロゲン化合物(の
水溶液)に耐性がなくなる。
【0019】成分(B)は、下限は好ましくは50重量
%、更に好ましくは70重量%であり、上限は好ましく
は98重量%、更に好ましくは95重量%である。成分
(B)が少なすぎると、ポリアミド本来の機械的性質や
耐熱性が損なわれる。成分(B)が多すぎると耐衝撃性
の改良が十分でない。
【0020】成分(C)の下限は好ましくは0.5重量
%、更に好ましくは2重量%であり、上限は好ましくは
50重量%、更に好ましくは30重量%である。成分
(C)が多すぎると、ポリアミドの耐熱性や機械的特性
が損なわれる。成分(C)が少ないと耐衝撃性の改良が
十分でない。またこの場合、成分(C)の少なくともそ
の一部にα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体を導
入することによって変成されたオレフィン系ポリマーを
用いることが好ましい。
【0021】本発明に用いることのできる無機質強化剤
の配合量は、上限は好ましくは70重量%、更に好まし
くは60重量%である。無機質強化剤が多すぎると流動
性が低下し好ましからざる結果を与える。
【0022】成分(A)、成分(B)及び成分(C)の
配合方法は、ブラベンダー、ニーダー、バンパリーミキ
サー、押出機等の従来公知の技術を用いることができ
る。
【0023】本発明でいう自動車アンダーフード部品と
は、上記ポリアミド樹脂組成物を、射出成形、押出成
形、あるいはブロー成形などの従来公知の技術により成
形した部品である。例えば、キャニスター、ロッカーカ
バー、オーナメントカバー、ラジエータータンク、オイ
ルパン、オイルリザーバータンク、ガソリンタンク、ケ
ーブルライナー、ファスナークリップ、エンジンマウン
ト、インテークマニホールド、ジャンクションブロッ
ク、リレーブロック、コネクター、吸気系部品、排気系
部品などの自動車のアンダーフードに設置される部品の
うち、路面凍結防止剤として使用される塩化カルシウム
や塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物(の水溶液)に接
触する可能性のある部品を意味する。
【0024】また、このようにして得られた部品(成形
品)に塗装、メッキ、溶着、接着などの二次加工を施す
こともできる。
【0025】本発明の自動車アンダーフード部品は、必
要に応じて通常の熱可塑性樹脂に添加される添加剤、例
えば、染料、顔料、可塑剤、核剤、滑剤、難燃剤、熱安
定剤、耐候剤、光安定剤、成分(A)、成分(B)及び
成分(C)の合計量に対して50重量%以下の他の熱可
塑性樹脂(ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサ
ルファイト、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリア
セタールなど)が配合されていることも特に制限される
ものではない。
【0026】
【実施例】以下に本発明のの実施例を示すが、本発明は
その要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0027】本発明に用いた原料および試験方法を以下
に示す。 〔1〕原料 (1)Ny6 :ナイロン6 硫酸相対粘度(JIS K6810 98%H2
4 )2.81 (2)Ny66 :ナイロン66 硫酸相対粘度(JIS K6810 98%H2
4 )2.83
【0028】(3)THPB 製造例にて得られた末端トリメリット酸無水物変性水素
化ポリブタジエン (4)HTR−1 水素添加したスチレン−ブタジエン共重合体:旭化成工
業(株)製タフテック(登録商標) H1052、スチ
レン成分約20重量%
【0029】(5)HTR−2 水素添加したスチレン−ブタジエン共重合体:旭化成工
業(株)製タフテック(登録商標) H1041、スチ
レン成分約30重量% (6)MHTR−1 水素添加したスチレン−ブタジエン共重合体:旭化成工
業(株)製タフテック(登録商標) M1953、酸価
10(mg CH3 ONa/g、滴定法)スチレン成分
約40重量%
【0030】(7)MHTR−2 水素添加したスチレン−ブタジエン共重合体:旭化成工
業(株)製タフテック(登録商標) M1913、酸価
10(mg CH3 ONa/g、滴定法)スチレン成分
約30重量% (8)MHTR−3 水素添加したスチレン−ブタジエン共重合体:旭化成工
業(株)製タフテック(登録商標) M1943、酸価
10(mg CH3 ONa/g、滴定法)スチレン成分
約20重量%
【0031】(9)EP エチレン−プロピレン共重合体:三井石油化学(株)製
タフマー(登録商標)PO180 (10)MEP エチレン−プロピレン共重合体の無水マレイン酸付加
物:エクソン化学(株)製EXXELOR(登録商標)
VA1803、無水マレイン酸付加量0.7重量%
【0032】(11)GF:ガラス繊維 旭ファイバーグラス(株)製 03JAFT−2A (12)HS−1 ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリトール−ジ−フォスファイト:アデカ・アー
ガス(株)製 MARK PEP−36
【0033】(13)HS−2 テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)1,2,3,,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート:アデカ・アーガス(株)製MARK LA−57
【0034】(14)HS−3 4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール):吉富製薬(株)製 ヨシノックス
BB (15)HS−4 酢酸銅:和光純薬(株)製 (16)HS−5 ヨウ化カリウム:和光純薬(株)製
【0035】〔試験方法〕 (1)アイゾット衝撃特性(ASTM 1/8インチ、
ノッチ付き) ASTM D256に従い試験を行った。 (2)引張り特性(ASTM 1/8インチ) ASTM D638に従い試験を行った。
【0036】(3)曲げ特性(ASTM 1/8イン
チ) ASTM D790に従い測定を行った。
【0037】(4)耐金属ハロゲン化物試験 図1に示すように、ASTM(1/8インチ)ダンベル
試験片を80℃に熱水中に8時間浸漬、さらに23℃水
中に24時間浸漬した後、23℃×50%RHの恒温恒
湿室に24時間放置したものに500gの荷重をかけ
た。
【0038】この試験片の応力が集中している部分にガ
ーゼを載せ、30%の塩化カルシウム水溶液をしみ込ま
せ、これを100℃オーブン中に2時間放置し、さらに
室温で1時間放置することを1サイクルとし、クラック
が入るまでのサイクル数を測定した。
【0039】なお、図中、1は固定台、2はガーゼ、3
は試験片、4は支点、5は荷重、aは10cmである。
【0040】
【製造例】
〔THPBの合成〕両末端に酸無水基を有する水素添加
ポリブタジエン〔NISSO−PB、GI−3000
日本曹達(株)製〕300g、ピリジン15.8gを酢
酸エチルエステルに溶解する。この混合液を氷冷した
後、乾燥窒素雰囲気下、無水トリメリット酸クロライド
42.1gを酢酸エチルエステル200mlに溶解した
溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、室温まで昇
温し、更に8時間攪拌した。沈澱してくる不溶分をロ別
し、ロ液をロータリーエバポレーターにて濃縮した。残
査をクロロホルム500mlに溶解し、不溶物をロ別
後、ロ液をシリカゲルカラムに通し精製を行った。溶媒
をロータリーエバポレーターにて留去すると、295g
の微黄色粘調な液状ポリマーが得られた。
【0041】赤外吸収スペクトル、1 H−NMRによ
り、末端に無水トリメリット酸基が結合していることを
確認した。末端基定量から求めた数平均分子両は486
0であった。
【0042】
【実施例1〜10、比較例1〜8】表1〜3に示す組成
にて、池貝鉄工(株)製PCM45 二軸押出機(L/
D=33.5)で250〜290℃のシリンダー設定温
度にて溶融混練し、さらにペレット化した。
【0043】得られたペレットを、250〜300℃の
シリンダー設定温度、80℃の金型温度で射出成形、押
出成形、ブロー成形を行い、成形品を得た。結果を表4
〜5に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】実施例1〜2、5〜6を射出成形して得た
ファスナークリップは、金属ハロゲン化物に耐性があ
り、かつ優れた耐衝撃性を有していた。これに対し、比
較例1〜4を射出成形して得たファスナークリップは、
塩化カルシウム水溶液により直ちにクラックを発生し
た。
【0050】実施例4、9を押出成形して得たケーブル
ライナーは、金属ハロゲン化物に耐性があり、かつ優れ
た耐衝撃性、耐熱性を有していた。これに対し、比較例
6を押出成形して得たケーブルライナーは塩化カルシウ
ム水溶液により直ちにクラックを発生した。
【0051】実施例4、7〜8、10を射出成形して得
たキャニスターは、金属ハロゲン化物に耐性があり、か
つ優れた耐衝撃性、耐熱性を有していた。これに対し、
比較例7〜8を射出成形して得たキャニスターは、塩化
カルシウム水溶液により直ちにクラックを発生した。
【0052】実施例3をブロー成形して得たオイルリザ
ーバータンクは、金属ハロゲン化物に耐性があり、かつ
優れた耐衝撃性、耐熱性を有していた。これに対し、比
較例5をブロー成形して得たオイルリザーバータンク
は、塩化カルシウム水溶液により直ちにクラックを発生
した。
【0053】
【発明の効果】本発明の自動車アンダーフード部品は、
金属ハロゲン化合物によるストレスクラックに耐性があ
り、かつ耐衝撃性、耐熱性に優れるため、例えばキャニ
スター、ロッカーカバー、オーナメントカバー、ラジエ
ータータンク、オイルパン、オイルリザーバータンク、
ガソリンタンク、ケーブルライナー、ファスナークリッ
プ、エンジンマウント、インテークマニホールド、ジャ
ンクションブロック、リレーブロック、コネクター、吸
気系部品、排気系部品などの自動車のアンダーフードに
設置される部品のうち、路面凍結防止剤として使用され
る塩化カルシウムや塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物
(の水溶液)に接触する可能性のある部位に好適に使用
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐金属ハロゲン化物試験に用いる試験機の概要
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 固定台 2 ガーゼ 3 試験片 4 支点 5 荷重 a 10cm

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)数平均分子量が500〜50,0
    00であり、末端にのみ酸無水基を有するオレフィン系
    ポリマー (B)ポリアミド、及び (C)成分(A)のオレフィン系ポリマー以外のオレフ
    ィン系ポリマーからなる組成物であって、成分(A)、
    成分(B)及び成分(C)の配合量をa、b及びc重量
    %とするとき、0.01≦a≦50、5≦b≦99.9
    9、0≦c≦94.99、a+b+c=100であるポ
    リアミド樹脂組成物を含有する自動車アンダーフード部
    品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリアミド樹脂組成物と
    無機質強化剤を併用することを特徴とする、自動車アン
    ダーフード部品。
JP3212993A 1991-07-31 1991-07-31 自動車アンダーフード部品 Withdrawn JPH0532889A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09176484A (ja) * 1995-12-22 1997-07-08 Asahi Chem Ind Co Ltd ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物
CN103289380A (zh) * 2013-06-13 2013-09-11 苏州新区华士达工程塑胶有限公司 一种阻燃耐热尼龙配方

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