JPH0848874A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
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- JPH0848874A JPH0848874A JP7197410A JP19741095A JPH0848874A JP H0848874 A JPH0848874 A JP H0848874A JP 7197410 A JP7197410 A JP 7197410A JP 19741095 A JP19741095 A JP 19741095A JP H0848874 A JPH0848874 A JP H0848874A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】剛性、耐衝撃性および耐熱性が高く路面凍結材
に対する耐性が良好なポリアミドからなる自動車用アン
ダーフード部品を得ること。 【解決手段】反復単位 【化1】 および反復単位 【化2】 (式中Rは炭素数6の脂肪族基、R´は炭素数6の脂肪
族基を表わす。)とからなり、(I)/(II)の重量比
が10/90〜90/10である共重合ポリアミド
〔A〕100重量部に対して、変性ポリオレフィン
〔B〕1〜100重量部および充填剤〔C〕1〜100
重量部を配合した配合物からなる自動車アンダーフード
部品用樹脂組成物。
に対する耐性が良好なポリアミドからなる自動車用アン
ダーフード部品を得ること。 【解決手段】反復単位 【化1】 および反復単位 【化2】 (式中Rは炭素数6の脂肪族基、R´は炭素数6の脂肪
族基を表わす。)とからなり、(I)/(II)の重量比
が10/90〜90/10である共重合ポリアミド
〔A〕100重量部に対して、変性ポリオレフィン
〔B〕1〜100重量部および充填剤〔C〕1〜100
重量部を配合した配合物からなる自動車アンダーフード
部品用樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩化カルシウム、塩
化マグネシウムや塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物を
主剤とする路面凍結防止剤に対する耐性が良好で、しか
も耐衝撃性、剛性および耐熱性などが優れたポリアミド
製の自動車用アンダーフード部品に関するものである。
化マグネシウムや塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物を
主剤とする路面凍結防止剤に対する耐性が良好で、しか
も耐衝撃性、剛性および耐熱性などが優れたポリアミド
製の自動車用アンダーフード部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車業界では燃費向上のための
軽量化、防錆性および遮音効果などを目的に従来の金属
部品を樹脂化する傾向が目立っている。なかでもポリア
ミド樹脂は優れた耐熱性、耐油性、成形性、強靭性など
の特徴を有しているため、自動車のアンダーフード部
品、たとえばクーリングファン、ラジェタータンクのト
ップおよびベース、シリンダーヘッドカバー、オイルパ
ン、ギヤ、バルブ、ブレーキ配管、燃料配管用チュー
ブ、その他排ガス系統部品およびコネクターなどの電気
系統部品など種々の機能部品への応用が行われている。
軽量化、防錆性および遮音効果などを目的に従来の金属
部品を樹脂化する傾向が目立っている。なかでもポリア
ミド樹脂は優れた耐熱性、耐油性、成形性、強靭性など
の特徴を有しているため、自動車のアンダーフード部
品、たとえばクーリングファン、ラジェタータンクのト
ップおよびベース、シリンダーヘッドカバー、オイルパ
ン、ギヤ、バルブ、ブレーキ配管、燃料配管用チュー
ブ、その他排ガス系統部品およびコネクターなどの電気
系統部品など種々の機能部品への応用が行われている。
【0003】一般に寒冷地方の道路には、特に冬期の路
面凍結を防止するために塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、塩化亜鉛などを主剤とする凍結防止剤が多量に散
布されるため、これらの道路凍結防止剤に対する耐性の
高い材料が求められている。
面凍結を防止するために塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、塩化亜鉛などを主剤とする凍結防止剤が多量に散
布されるため、これらの道路凍結防止剤に対する耐性の
高い材料が求められている。
【0004】これに対して、ナイロン6やナイロン66
にナイロン11やナイロン12をブレンドしたポリアミ
ド樹脂組成物やそれらの強化品(特開昭60−8806
6、特開昭57−212252など)、脂肪族ポリアミ
ドと芳香族ポリアミドをブレンドしたポリアミド樹脂組
成物やそれらの強化品(特開昭58−120665、特
開昭58−53950など)、ポリアミドにフェノール
樹脂や変性ポリオレフィンをブレンドした樹脂組成物や
それらの強化品(特開昭60−188456、特開昭6
1−76540など)など数多く提案されている。
にナイロン11やナイロン12をブレンドしたポリアミ
ド樹脂組成物やそれらの強化品(特開昭60−8806
6、特開昭57−212252など)、脂肪族ポリアミ
ドと芳香族ポリアミドをブレンドしたポリアミド樹脂組
成物やそれらの強化品(特開昭58−120665、特
開昭58−53950など)、ポリアミドにフェノール
樹脂や変性ポリオレフィンをブレンドした樹脂組成物や
それらの強化品(特開昭60−188456、特開昭6
1−76540など)など数多く提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の技術革新による
自動車のエンジンルームの温度上昇やマイクロエレクト
ロニクスの進展に伴い、さらに高温雰囲気下での使用に
十分耐え得る成形品材料が要求されてきた。
自動車のエンジンルームの温度上昇やマイクロエレクト
ロニクスの進展に伴い、さらに高温雰囲気下での使用に
十分耐え得る成形品材料が要求されてきた。
【0006】しかしながら、これらの樹脂組成物は金属
代替素材としての引張り強度、曲げ弾性率などの機械物
性および耐熱性が不足しており、しかも材料価格が高い
こともあって極めて制限された用途にしか応用されな
い。
代替素材としての引張り強度、曲げ弾性率などの機械物
性および耐熱性が不足しており、しかも材料価格が高い
こともあって極めて制限された用途にしか応用されな
い。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の状況にかんがみ本
発明者らは、安価でかつ道路凍結防止剤に対する耐性が
良好で耐衝撃性、剛性および耐熱性などが優れた自動車
用アンダーフード部品について検討した結果、特定のテ
レフタル酸含有ポリアミド樹脂組成物が全ての問題を解
決できることを見出し本発明に到達した。
発明者らは、安価でかつ道路凍結防止剤に対する耐性が
良好で耐衝撃性、剛性および耐熱性などが優れた自動車
用アンダーフード部品について検討した結果、特定のテ
レフタル酸含有ポリアミド樹脂組成物が全ての問題を解
決できることを見出し本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は 反復単位
【化3】 および反復単位
【化4】 (式中Rは炭素数6の脂肪族基、R´は炭素数4の脂肪
族基を表わす。)からなり、(I)/(II)の重量比が
10/90〜90/10である共重合ポリアミド〔A〕
100重量部に対して、変性ポリオレフィン〔B〕1〜
100重量部および充填剤〔C〕1〜100重量部を配
合した配合物からなる自動車アンダーフード部品用樹脂
組成物、ならびにその樹脂組成物を成形してなる自動車
用アンダーフード部品および自動車用シリンダーヘッド
カバーである。
族基を表わす。)からなり、(I)/(II)の重量比が
10/90〜90/10である共重合ポリアミド〔A〕
100重量部に対して、変性ポリオレフィン〔B〕1〜
100重量部および充填剤〔C〕1〜100重量部を配
合した配合物からなる自動車アンダーフード部品用樹脂
組成物、ならびにその樹脂組成物を成形してなる自動車
用アンダーフード部品および自動車用シリンダーヘッド
カバーである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の共重合ポリアミド樹脂
〔A〕とは(I)炭素数6の脂肪族アルキレンジアミン
とテレフタル酸から合成される脂肪族アルキレンテレフ
タルアミド、および必要に応じて(II)炭素数6の脂肪
族アルキレンジアミンと炭素数6の脂肪族アルキレンジ
カルボン酸から形成される縮合物である。炭素数6の脂
肪族アルキレンジアミンの具体例としては1,4−ジア
ミノ−1、1−ジメチルブタン、1,4−ジアミノ−1
−エチルブタン、1,4−ジアミノ−1,2−ジメチル
ブタン、1,4−ジアミノ−1,3−ジメチルブタン、
1,4−ジアミノ−1,4−ジメチルブタン、1,4−
ジアミノ−2,3−ジメチルブタン、1,2−ジアミノ
−1−ブチルエタン、1,5−ジアミノ−2−メチルペ
ンタン、1,6−ジアミノへキサンなどを例示すること
ができる。これらのアルキレンジアミン成分のうちで
は、1,6−ジアミノへキサンが好ましい。また、炭素
数6の脂肪族アルキレンジカルボン酸成分単位の具体例
としては、アジピン酸が例示される。
〔A〕とは(I)炭素数6の脂肪族アルキレンジアミン
とテレフタル酸から合成される脂肪族アルキレンテレフ
タルアミド、および必要に応じて(II)炭素数6の脂肪
族アルキレンジアミンと炭素数6の脂肪族アルキレンジ
カルボン酸から形成される縮合物である。炭素数6の脂
肪族アルキレンジアミンの具体例としては1,4−ジア
ミノ−1、1−ジメチルブタン、1,4−ジアミノ−1
−エチルブタン、1,4−ジアミノ−1,2−ジメチル
ブタン、1,4−ジアミノ−1,3−ジメチルブタン、
1,4−ジアミノ−1,4−ジメチルブタン、1,4−
ジアミノ−2,3−ジメチルブタン、1,2−ジアミノ
−1−ブチルエタン、1,5−ジアミノ−2−メチルペ
ンタン、1,6−ジアミノへキサンなどを例示すること
ができる。これらのアルキレンジアミン成分のうちで
は、1,6−ジアミノへキサンが好ましい。また、炭素
数6の脂肪族アルキレンジカルボン酸成分単位の具体例
としては、アジピン酸が例示される。
【0010】本発明の共重合ポリアミドの共重合比率は
重量比で(I)/(II)が10/90〜90/10の範
囲にあることが必要であり、好ましくは20/80〜9
0/10、より好ましくは30/70〜90/10であ
る。共重合比率が10/90よりも少ないと金属ハロゲ
ン化物に対する耐性が低下するために、道路凍結防止剤
耐性が低下するので好ましくない。ここで用いられるポ
リアミドの重合度について特に制限がなく、通常1%硫
酸溶液の25℃における相対粘度(ηr)が1.5〜
5.0にあるものを任意に用いることができる。
重量比で(I)/(II)が10/90〜90/10の範
囲にあることが必要であり、好ましくは20/80〜9
0/10、より好ましくは30/70〜90/10であ
る。共重合比率が10/90よりも少ないと金属ハロゲ
ン化物に対する耐性が低下するために、道路凍結防止剤
耐性が低下するので好ましくない。ここで用いられるポ
リアミドの重合度について特に制限がなく、通常1%硫
酸溶液の25℃における相対粘度(ηr)が1.5〜
5.0にあるものを任意に用いることができる。
【0011】本発明の共重合ポリアミドの製造法は特に
限定されないが、(I )〜(II)構成成分のモノマーま
たは塩の水溶液を撹拌下、水蒸気圧20kg/cm2 −G以
下、150〜320℃で加熱し、ηr=1.01〜1.
6の低次縮合物を作り、これをさらに融点以下の温度で
固相重合する方法あるいはベント口付単軸スクリューま
たは二軸スクリュー押出機を使用し高重合度化する方法
などが簡便で適している。
限定されないが、(I )〜(II)構成成分のモノマーま
たは塩の水溶液を撹拌下、水蒸気圧20kg/cm2 −G以
下、150〜320℃で加熱し、ηr=1.01〜1.
6の低次縮合物を作り、これをさらに融点以下の温度で
固相重合する方法あるいはベント口付単軸スクリューま
たは二軸スクリュー押出機を使用し高重合度化する方法
などが簡便で適している。
【0012】本発明によれば、溶融押出し工程で良好な
高重合度化ペレットを得るにはリン系触媒の存在が効果
的であり、添加量は低次縮合物に対して0.02〜2w
t%が好ましく、より好ましくは0.05〜1.2wt
%である。リン系化合物の具体例としてH3 PO4 、H
3 PO3 、H3 PO2 、H4 P2 O7 、NaH2 PO4
・2 H2 O、Na2 HPO4 ・12H2 O、Na3 PO
4 ・12H2 O、 NaH2 PO4 ・H2 O、Na4 P2
O7 ・10H2 O、Na2 H2 P2 O7 ・6H2 O、N
a5 P3 O10、C6 H5 P(OH)2 、C6 H5 PO
(ONa)2 、C6 H5 PO(OH)2 、Mn(H2 P
O2 )2 、(C6 H5 O)3 Pなどを挙げることができ
る。好ましくはH3 PO4 、H4 P2 O7 である。リン
化合物の添加方法については特に制限がなく、低次縮合
物を作るとき、あるいは低次縮合物にあらかじめブレン
ドし溶融押出しする方法などが簡便で適している。
高重合度化ペレットを得るにはリン系触媒の存在が効果
的であり、添加量は低次縮合物に対して0.02〜2w
t%が好ましく、より好ましくは0.05〜1.2wt
%である。リン系化合物の具体例としてH3 PO4 、H
3 PO3 、H3 PO2 、H4 P2 O7 、NaH2 PO4
・2 H2 O、Na2 HPO4 ・12H2 O、Na3 PO
4 ・12H2 O、 NaH2 PO4 ・H2 O、Na4 P2
O7 ・10H2 O、Na2 H2 P2 O7 ・6H2 O、N
a5 P3 O10、C6 H5 P(OH)2 、C6 H5 PO
(ONa)2 、C6 H5 PO(OH)2 、Mn(H2 P
O2 )2 、(C6 H5 O)3 Pなどを挙げることができ
る。好ましくはH3 PO4 、H4 P2 O7 である。リン
化合物の添加方法については特に制限がなく、低次縮合
物を作るとき、あるいは低次縮合物にあらかじめブレン
ドし溶融押出しする方法などが簡便で適している。
【0013】本発明の変性ポリオレフィン〔B〕とはエ
チレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−
メチルペンテン−1、イソブチレン、1,4−ヘキサジ
エン、ジシクロベンタジエン、2,5−ノルポルナジエ
ン、5−エチリデンノルポルネン、5−エチル−2,5
−ノルボルナジエン、5−(1´−プロベニル)−2−
ノルポルネン、ブタジエン、イソプレン、スチレン内か
ら選ばれた少なくとも1種のオレフィンをラジカル重合
して得られるポリオレフィンにカルボン酸基、カルボン
酸エステル基、カルボン酸金属基、カルボン酸無水物
基、カルボン酸アミド基、イミド基、アミノヒドロキシ
エチル基の内から選ばれた少なくとも1種の官能基を有
する単量体を成分(以下、官能基含有成分と称する)を
導入して得られる変性ポリオレフィンである。
チレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−
メチルペンテン−1、イソブチレン、1,4−ヘキサジ
エン、ジシクロベンタジエン、2,5−ノルポルナジエ
ン、5−エチリデンノルポルネン、5−エチル−2,5
−ノルボルナジエン、5−(1´−プロベニル)−2−
ノルポルネン、ブタジエン、イソプレン、スチレン内か
ら選ばれた少なくとも1種のオレフィンをラジカル重合
して得られるポリオレフィンにカルボン酸基、カルボン
酸エステル基、カルボン酸金属基、カルボン酸無水物
基、カルボン酸アミド基、イミド基、アミノヒドロキシ
エチル基の内から選ばれた少なくとも1種の官能基を有
する単量体を成分(以下、官能基含有成分と称する)を
導入して得られる変性ポリオレフィンである。
【0014】官能基含有成分の例を挙げると、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、
メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸およびこれら
のカルボン酸金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン
酸水素メチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、マ
レイン酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシク
ロ−〔2,2,1〕−5−ヘプテン−2,3−ジカルボ
ン酸、エンドビシクロ−〔2,2,1〕−5−ヘプタン
−2,3−ジカルボン酸無水物などのα、β−不飽和カ
ルボン酸誘導体ならびにここで記したα、β−不飽和カ
ルボン酸、そのエステル、その無水物、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリルグリシジルエーテ
ル、ビニルグリシジルエーテルなどのエポキシ含有飽和
化合物にアンモニア、メチルアミン、エチルアミン、ブ
チルアミン、ヘキシルアミン、ドデシルアミン、オレイ
ルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、
ベンジルアミン、アニリン、ナフチルアミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、ジブチ
ルアミン、ジステアリルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、エチルシクロヘキシルアミン、メチルアニリン、フ
ェニルナフチルアミン、メラミン、エタノールアミン、
3−アミノ−1−プロパノール、ジエタノールアミン、
モルホリン、α−アミノ−2−ピロリドン、α−アミノ
−ε−カプロラクタム、α−モノメチルアミノ−ε−カ
プロラクタム、α−モノエチルアミノ−ε−カプロラク
タム、α−モノベンジルアミノ−ε−カプロラクタム、
末端アミノ基のナイロンオリゴマーなどを付加せしめて
得られるN−置換アミド化合物、N−置換イミド化合
物、N−置換ヒドロキシエチル化合物などである。
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、
メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸およびこれら
のカルボン酸金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン
酸水素メチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、マ
レイン酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシク
ロ−〔2,2,1〕−5−ヘプテン−2,3−ジカルボ
ン酸、エンドビシクロ−〔2,2,1〕−5−ヘプタン
−2,3−ジカルボン酸無水物などのα、β−不飽和カ
ルボン酸誘導体ならびにここで記したα、β−不飽和カ
ルボン酸、そのエステル、その無水物、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリルグリシジルエーテ
ル、ビニルグリシジルエーテルなどのエポキシ含有飽和
化合物にアンモニア、メチルアミン、エチルアミン、ブ
チルアミン、ヘキシルアミン、ドデシルアミン、オレイ
ルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、
ベンジルアミン、アニリン、ナフチルアミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、ジブチ
ルアミン、ジステアリルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、エチルシクロヘキシルアミン、メチルアニリン、フ
ェニルナフチルアミン、メラミン、エタノールアミン、
3−アミノ−1−プロパノール、ジエタノールアミン、
モルホリン、α−アミノ−2−ピロリドン、α−アミノ
−ε−カプロラクタム、α−モノメチルアミノ−ε−カ
プロラクタム、α−モノエチルアミノ−ε−カプロラク
タム、α−モノベンジルアミノ−ε−カプロラクタム、
末端アミノ基のナイロンオリゴマーなどを付加せしめて
得られるN−置換アミド化合物、N−置換イミド化合
物、N−置換ヒドロキシエチル化合物などである。
【0015】これらの官能基含有成分を導入する方法
は、特に制限はなく、主成分のオレフィン類と混合して
共重合せしめたり、ポリオレフィンにラジカル開始剤を
用いてグラフト導入するなどの方法を用いることができ
る。官能基含有成分の導入量は通常、変性ポリオレフィ
ン全体に対して、0.001〜40モル%、好ましくは
0.01〜35モル%の範囲内であるのが適当である。
官能基含有成分量が0.001モル%に満たないと変性
ポリオレフィンと共重合ポリアミドの親和性が不足し、
耐衝撃性付与効果が不十分になる傾向がある。一方、官
能基含有成分量が40モル%を越えるとゲル化などの副
反応が起こりやすくなる傾向がある。
は、特に制限はなく、主成分のオレフィン類と混合して
共重合せしめたり、ポリオレフィンにラジカル開始剤を
用いてグラフト導入するなどの方法を用いることができ
る。官能基含有成分の導入量は通常、変性ポリオレフィ
ン全体に対して、0.001〜40モル%、好ましくは
0.01〜35モル%の範囲内であるのが適当である。
官能基含有成分量が0.001モル%に満たないと変性
ポリオレフィンと共重合ポリアミドの親和性が不足し、
耐衝撃性付与効果が不十分になる傾向がある。一方、官
能基含有成分量が40モル%を越えるとゲル化などの副
反応が起こりやすくなる傾向がある。
【0016】本発明で特に有用な変性ポリオレフィンの
具体例としてはエチレン/(メタ)アクリル酸共重合
体、およびこれらの共重合体中のカルボン酸部分の一部
または全てをナトリウム、リチウム、亜鉛、カルシウ
ム、カリウムなどと塩にしたもの、エチレン/(メタ)
アクリル酸メチル共重合体、エチレン/(メタ)アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸エ
チル−g−無水マレインサン共重合体(“g”はグラフ
トを表わす。以下同じ)、エチレン/(メタ)アクリル
酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/
(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン/アクリ
ル酸エチル−g−マレイミド共重合体、エチレン/アク
リル酸エチル−g−フェニルマレイミド共重合体および
これら共重合体の部分ケン化物、エチレン/プロピレン
g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/ブテン1−g
−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン/
1,4−ヘキサジエン−g−無水マレイン酸共重合体、
エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン−g−無
水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン/2,5
−ノルボルナジエン−g−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/プロピレン−g−N−フェニルマレイミド共重
合体、エチレン/ブテン−1−g−N−フェニルマレイ
ミド共重合体、スチレン/ブタジエン−g−無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体など
を挙げることができる。
具体例としてはエチレン/(メタ)アクリル酸共重合
体、およびこれらの共重合体中のカルボン酸部分の一部
または全てをナトリウム、リチウム、亜鉛、カルシウ
ム、カリウムなどと塩にしたもの、エチレン/(メタ)
アクリル酸メチル共重合体、エチレン/(メタ)アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸エ
チル−g−無水マレインサン共重合体(“g”はグラフ
トを表わす。以下同じ)、エチレン/(メタ)アクリル
酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/
(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン/アクリ
ル酸エチル−g−マレイミド共重合体、エチレン/アク
リル酸エチル−g−フェニルマレイミド共重合体および
これら共重合体の部分ケン化物、エチレン/プロピレン
g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/ブテン1−g
−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン/
1,4−ヘキサジエン−g−無水マレイン酸共重合体、
エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン−g−無
水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン/2,5
−ノルボルナジエン−g−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/プロピレン−g−N−フェニルマレイミド共重
合体、エチレン/ブテン−1−g−N−フェニルマレイ
ミド共重合体、スチレン/ブタジエン−g−無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体など
を挙げることができる。
【0017】変性ポリオレフィンの配合量は共重合ポリ
アミド100重量部に対して1〜100重量部であり、
好ましくは5〜90重量部の範囲内である。配合量が1
重量部に満たないと、得られる成形品の耐衝撃性が不足
するので好ましくなく、逆に100重量部を越えると成
形品の耐熱性が不足するので好ましくない。
アミド100重量部に対して1〜100重量部であり、
好ましくは5〜90重量部の範囲内である。配合量が1
重量部に満たないと、得られる成形品の耐衝撃性が不足
するので好ましくなく、逆に100重量部を越えると成
形品の耐熱性が不足するので好ましくない。
【0018】本発明でいう充填剤〔C〕とは、ガラス製
の繊維あるいはビーズ、タルク、カリオン、ウオラスト
ナイト、マイカ、シリカ、アルミナ、ケイソウ土、クレ
ー、セッコウ、ベンガラ、グラファイト、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、銅、ステンレスなどの粉状または板状の
無機系化合物、他のポリマー繊維(炭素繊維)などであ
り、好ましくはガラス繊維である。ガラス繊維として特
に好ましいのは直径3〜20μm程度のガラスチョップ
ドストランド、ガラス糸などである。かかる充填剤の配
合割合は共重合ポリアミド100重量部に対して1〜1
00重量部の範囲にあることが必要であり、好ましくは
5〜90重量部の範囲、特に好ましくは10〜90重量
部である。充填剤の配合量が100重量部を越えると溶
融時の流動性が悪くなり、成形品を射出成形することが
困難となるばかりでなく、成形品外観が悪くなるので好
ましくない。
の繊維あるいはビーズ、タルク、カリオン、ウオラスト
ナイト、マイカ、シリカ、アルミナ、ケイソウ土、クレ
ー、セッコウ、ベンガラ、グラファイト、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、銅、ステンレスなどの粉状または板状の
無機系化合物、他のポリマー繊維(炭素繊維)などであ
り、好ましくはガラス繊維である。ガラス繊維として特
に好ましいのは直径3〜20μm程度のガラスチョップ
ドストランド、ガラス糸などである。かかる充填剤の配
合割合は共重合ポリアミド100重量部に対して1〜1
00重量部の範囲にあることが必要であり、好ましくは
5〜90重量部の範囲、特に好ましくは10〜90重量
部である。充填剤の配合量が100重量部を越えると溶
融時の流動性が悪くなり、成形品を射出成形することが
困難となるばかりでなく、成形品外観が悪くなるので好
ましくない。
【0019】本発明の共重合ポリアミドに充填剤を配合
する方法については特に制限がなく、公知のいずれの方
法も使用することができる。配合方法の具体的例として
は共重合ポリアミドのペレットに変性ポリオレフィンお
よび充填剤をドライブレンドし、これを単軸スクリュー
または二軸スクリュー押出機で溶融混練する方法などが
挙げられる。
する方法については特に制限がなく、公知のいずれの方
法も使用することができる。配合方法の具体的例として
は共重合ポリアミドのペレットに変性ポリオレフィンお
よび充填剤をドライブレンドし、これを単軸スクリュー
または二軸スクリュー押出機で溶融混練する方法などが
挙げられる。
【0020】本発明の自動車用アンダーフード部品は上
記ポリアミド樹脂組成物を射出成形、押出成形、ブロー
成形、真空成形などの公知の成形方法に供することによ
り成形される。成形品の例としてはクーリングファン、
ラジエータタンク、シリンダーヘッドカバー、オイルパ
ン、ギヤ、バルブ、ブレーキ配管、燃料配管、その他の
チューブ、パイプ、他の排ガス系統部品、コネクターな
どを挙げることができる。
記ポリアミド樹脂組成物を射出成形、押出成形、ブロー
成形、真空成形などの公知の成形方法に供することによ
り成形される。成形品の例としてはクーリングファン、
ラジエータタンク、シリンダーヘッドカバー、オイルパ
ン、ギヤ、バルブ、ブレーキ配管、燃料配管、その他の
チューブ、パイプ、他の排ガス系統部品、コネクターな
どを挙げることができる。
【0021】なお、このようにして得られた成形部品に
塗装、蒸着、積層などの二次加工を施すこともできる。
塗装、蒸着、積層などの二次加工を施すこともできる。
【0022】また、本発明の自動車用アンダーフード部
品用樹脂組成物にはその成形性や物性を損なわない限り
において、任意の工程において、他の成分たとえば顔
料、染料、耐熱剤、触媒、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、
結晶核剤、帯電防止剤、可塑剤、他の重合体などを添加
することができる。
品用樹脂組成物にはその成形性や物性を損なわない限り
において、任意の工程において、他の成分たとえば顔
料、染料、耐熱剤、触媒、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、
結晶核剤、帯電防止剤、可塑剤、他の重合体などを添加
することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例および比較例中の諸特性は次の方
法で測定した。 (1) 融点(Tm) DSC(PERKIN−ELMER7型)を用い、サン
プル8〜10mgを昇温速度20℃/min で測定して得ら
れた融解曲線の最大値を示す温度を(T)とする。サン
プル8〜10mgを昇温速度20℃/min で加熱しT+2
0℃で5分間保持し、次に、20℃/min の降温速度で
30℃まで冷却し、30℃で5分間保持した後、再び2
0℃/min の昇温でT+20℃まで加熱する。この時の
融解曲線の最大値を融点(Tm)とした。 (2) 耐塩化カルシウム性 アンダーフード成形品を90℃の温水中に24時間浸漬
した後、100℃のギャーオーブン中に放置し、1時間
ごとに50%塩化カルシウム液を水滴状態で吹付ける処
理を1サイクルとして成形品にひび割れが発生するまで
のサイクル数を測定した。 (3) 成形品外観 成形品の表面の肌荒れ、気泡、色調、光沢などを見た。 ○:光沢があり表面が平滑である。 △:光沢は落ちるが表面が平滑である。 ×:光沢もなく表面がザラザラである。 (4) 成形品の物性は次の方法で測定した。 引張り強度 : ASTM−D638 曲げ強度 : ASTM−D790 曲げ弾性率 : ASTM−D790 Izod衝撃強度 : ASTM−D256 熱変形温度(HDT): ASTM−D648 荷重 4.6kgf /cm2 荷重18.6kgf /cm2
明する。なお、実施例および比較例中の諸特性は次の方
法で測定した。 (1) 融点(Tm) DSC(PERKIN−ELMER7型)を用い、サン
プル8〜10mgを昇温速度20℃/min で測定して得ら
れた融解曲線の最大値を示す温度を(T)とする。サン
プル8〜10mgを昇温速度20℃/min で加熱しT+2
0℃で5分間保持し、次に、20℃/min の降温速度で
30℃まで冷却し、30℃で5分間保持した後、再び2
0℃/min の昇温でT+20℃まで加熱する。この時の
融解曲線の最大値を融点(Tm)とした。 (2) 耐塩化カルシウム性 アンダーフード成形品を90℃の温水中に24時間浸漬
した後、100℃のギャーオーブン中に放置し、1時間
ごとに50%塩化カルシウム液を水滴状態で吹付ける処
理を1サイクルとして成形品にひび割れが発生するまで
のサイクル数を測定した。 (3) 成形品外観 成形品の表面の肌荒れ、気泡、色調、光沢などを見た。 ○:光沢があり表面が平滑である。 △:光沢は落ちるが表面が平滑である。 ×:光沢もなく表面がザラザラである。 (4) 成形品の物性は次の方法で測定した。 引張り強度 : ASTM−D638 曲げ強度 : ASTM−D790 曲げ弾性率 : ASTM−D790 Izod衝撃強度 : ASTM−D256 熱変形温度(HDT): ASTM−D648 荷重 4.6kgf /cm2 荷重18.6kgf /cm2
【0024】実施例1 テレフタル酸5.89kg、ヘキサメチレンジアミンの6
4.5wt%水溶液6.37kg、ヘキサメチレンアンモ
ニウムアジペート(66塩)10.00kgおよびイオン
交換水6.66kgを0.05m3 のバッチ式加圧銃後釜
に仕込み、実施例1と同一方法で低次縮合物を作った。
得られた低次縮合物はTm=296℃、ηr=1.26
であった。この低次縮合物を100℃で24時間真空乾
燥した後、30mmφのベント式二軸スクリュー押出機を
用い融点+20℃の温度条件で溶融押出しをし、ηr=
3.25、Tm=295℃のペレットを得た。このペレ
ット100重量部に対して長さ3mm、直径13μφのガ
ラス繊維チョップドストランド43重量部および無水マ
レイン酸2モル%を含有し、メルトインデックス7g /
10分のエチレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸
共重合体20重量部をドライブレンドした後、30mmφ
の二軸スクリュー押出機を用いTm+20℃の温度条件
で溶融混練しペレット化した。
4.5wt%水溶液6.37kg、ヘキサメチレンアンモ
ニウムアジペート(66塩)10.00kgおよびイオン
交換水6.66kgを0.05m3 のバッチ式加圧銃後釜
に仕込み、実施例1と同一方法で低次縮合物を作った。
得られた低次縮合物はTm=296℃、ηr=1.26
であった。この低次縮合物を100℃で24時間真空乾
燥した後、30mmφのベント式二軸スクリュー押出機を
用い融点+20℃の温度条件で溶融押出しをし、ηr=
3.25、Tm=295℃のペレットを得た。このペレ
ット100重量部に対して長さ3mm、直径13μφのガ
ラス繊維チョップドストランド43重量部および無水マ
レイン酸2モル%を含有し、メルトインデックス7g /
10分のエチレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸
共重合体20重量部をドライブレンドした後、30mmφ
の二軸スクリュー押出機を用いTm+20℃の温度条件
で溶融混練しペレット化した。
【0025】このペレットを真空乾燥した後、射出成形
機によりシリンダー温度Tm+20℃、金型温度80℃
の条件でASTM規格の物性試験片および長さ450m
m、幅200mm、高さ80mm、肉厚3.5mmの箱型シリ
ンダーヘッドカバーを成形した。 ここで得られた成形
片を用いて機械物性、熱変形温度、金属ハロゲン化物に
対する耐性を評価した結果を表1に示した。
機によりシリンダー温度Tm+20℃、金型温度80℃
の条件でASTM規格の物性試験片および長さ450m
m、幅200mm、高さ80mm、肉厚3.5mmの箱型シリ
ンダーヘッドカバーを成形した。 ここで得られた成形
片を用いて機械物性、熱変形温度、金属ハロゲン化物に
対する耐性を評価した結果を表1に示した。
【0026】実施例2〜3 ポリアミドの種類、変性ポリオレフィンの種類、充填剤
の種類、配合量などを変え、実施例1と同様の操作を行
って得られた試験片および成形品の特性を評価した結果
を表1に示した。
の種類、配合量などを変え、実施例1と同様の操作を行
って得られた試験片および成形品の特性を評価した結果
を表1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】比較例1 ナイロン66ペレット100重量部に対して、直径3m
m、直径13μφのガラス繊維チョップドストランド4
3重量部をドライブレンドして実施例1と同様にして試
験片およびシリンダーヘッドカバーを作成した。評価結
果を表2に示す。この成形品の耐塩化カルシウム性は悪
かった。
m、直径13μφのガラス繊維チョップドストランド4
3重量部をドライブレンドして実施例1と同様にして試
験片およびシリンダーヘッドカバーを作成した。評価結
果を表2に示す。この成形品の耐塩化カルシウム性は悪
かった。
【0029】比較例2 ナイロン12、100重量部に対してガラス繊維チョッ
プドストランド65重量部をドライブレンドし、実施例
1と同様の操作によって試験片およびアンダーフード部
品を作成した。得られた試験片の物性を評価したとこ
ろ、表2に示すように剛性および熱変形温度が不十分で
あった。
プドストランド65重量部をドライブレンドし、実施例
1と同様の操作によって試験片およびアンダーフード部
品を作成した。得られた試験片の物性を評価したとこ
ろ、表2に示すように剛性および熱変形温度が不十分で
あった。
【0030】比較例3 テレフタル酸7.21kg、ヘキサメチレンジアミンの6
4.5wt%水溶液7.80kg、ε−カプロラクタム
5.25kgおよびイオン交換水6.10kgを0.05m
3 のバッチ式加圧重合釜に仕込み、窒素置換を十分行っ
た後、水蒸気圧17.5kg/cm2 −Gの加圧下で加熱を
続けた。撹拌下5hrかけて230℃に昇温した後、さ
らに230℃〜245℃で30min 間反応を進行させた
後、撹拌を止め重合缶底部から差圧17.5kg/cm2 −
Gで低次縮合物を水中に抜き出した。得られた低次縮合
物はTm=303℃、ηr=1.21であった。この低
次縮合物を100℃で24時間真空乾燥した後、内容積
30Lのニーダーを用い、N2ブロー雰囲気下で250
℃の温度条件で3時間固相重合して、高重合度化ポリマ
ーとした。得られたポリマーはηr=2.75、Tm=
303℃であった。
4.5wt%水溶液7.80kg、ε−カプロラクタム
5.25kgおよびイオン交換水6.10kgを0.05m
3 のバッチ式加圧重合釜に仕込み、窒素置換を十分行っ
た後、水蒸気圧17.5kg/cm2 −Gの加圧下で加熱を
続けた。撹拌下5hrかけて230℃に昇温した後、さ
らに230℃〜245℃で30min 間反応を進行させた
後、撹拌を止め重合缶底部から差圧17.5kg/cm2 −
Gで低次縮合物を水中に抜き出した。得られた低次縮合
物はTm=303℃、ηr=1.21であった。この低
次縮合物を100℃で24時間真空乾燥した後、内容積
30Lのニーダーを用い、N2ブロー雰囲気下で250
℃の温度条件で3時間固相重合して、高重合度化ポリマ
ーとした。得られたポリマーはηr=2.75、Tm=
303℃であった。
【0031】この高重合度化ペレット100重量部に対
して、長さ3mm、直径13μφのガラスチョップドスト
ランド43重量部をドライブレンドし、実施例1の方法
で成形品を作成し、評価した結果を表2に示した。耐衝
撃性が低かった。
して、長さ3mm、直径13μφのガラスチョップドスト
ランド43重量部をドライブレンドし、実施例1の方法
で成形品を作成し、評価した結果を表2に示した。耐衝
撃性が低かった。
【0032】比較例4 比較例3で得られた高重合度化ポリマー100重量部に
対して無水マレイン酸2モル%含有し、メルトインデッ
クス0.4g/10分のエチレン/プロピレン/ブテン
−1−g−無水マレイン酸共重合体20重量部をドライ
ブレンドし、実施例1の方法で形成品を作成し、評価し
た結果を表2に示した。曲げ弾性率が低かった。
対して無水マレイン酸2モル%含有し、メルトインデッ
クス0.4g/10分のエチレン/プロピレン/ブテン
−1−g−無水マレイン酸共重合体20重量部をドライ
ブレンドし、実施例1の方法で形成品を作成し、評価し
た結果を表2に示した。曲げ弾性率が低かった。
【0033】比較例5 比較例3の高重合度化ポリマー100重量部に対して、
実施例1と同じ共重合体、ガラス繊維をドライブレンド
し、実施例1の方法で成形品を作成し、評価した結果を
表1に示した。本比較例で使用したポリマ(ナイロン6T
/6) は実施例1のポリマ(ナイロン6T/66 )に比べて融
点が高いにもかかわらず、熱変形温度(HDT(18.6kgf
/cm2) )および耐塩化カルシウム性が低かった。
実施例1と同じ共重合体、ガラス繊維をドライブレンド
し、実施例1の方法で成形品を作成し、評価した結果を
表1に示した。本比較例で使用したポリマ(ナイロン6T
/6) は実施例1のポリマ(ナイロン6T/66 )に比べて融
点が高いにもかかわらず、熱変形温度(HDT(18.6kgf
/cm2) )および耐塩化カルシウム性が低かった。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明から得られる自動車用アンダーフ
ード部品は、剛性、耐衝撃性および耐熱性が高く、しか
も塩化カルシウムや塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物
を主剤とする路面凍結防止剤に対する耐性が良好であ
る。
ード部品は、剛性、耐衝撃性および耐熱性が高く、しか
も塩化カルシウムや塩化亜鉛などの金属ハロゲン化合物
を主剤とする路面凍結防止剤に対する耐性が良好であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/26 LCV
Claims (3)
- 【請求項1】 反復単位 【化1】 および反復単位 【化2】 (式中Rは炭素数6の脂肪族基、R´は炭素数4の脂肪
族基を表わす。)からなり、(I)/(II)の重量比が
10/90〜90/10である共重合ポリアミド〔A〕
100重量部に対して、変性ポリオレフィン〔B〕1〜
100重量部および充填剤〔C〕1〜100重量部を配
合した配合物からなる自動車アンダーフード部品用樹脂
組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物を成形してな
る自動車用アンダーフード部品。 - 【請求項3】 請求項1記載の樹脂組成物を成形してな
る自動車用シリンダーヘッドカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7197410A JP2932974B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7197410A JP2932974B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 樹脂組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2163266A Division JP2505619B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | 自動車用アンダ―フ―ド部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848874A true JPH0848874A (ja) | 1996-02-20 |
JP2932974B2 JP2932974B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=16374058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7197410A Expired - Fee Related JP2932974B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932974B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6107438A (en) * | 1997-10-03 | 2000-08-22 | M & S Research And Development Co., Ltd. | Method of producing polyamide resin |
JP2005306950A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Toyoda Gosei Co Ltd | 樹脂成形品 |
JP2005330478A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-12-02 | Ube Ind Ltd | ポリアミド樹脂組成物 |
WO2014050275A1 (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-03 | 東海ゴム工業株式会社 | 燃料チューブ用樹脂組成物および燃料チューブ |
JP2015196834A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | エーエムエス−パテント アクチェンゲゼルシャフト | ポリアミド成形組成物、その製造プロセス及びこれらのポリアミド成形組成物の使用 |
JP5892063B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2016-03-23 | 宇部興産株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP7197410A patent/JP2932974B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6107438A (en) * | 1997-10-03 | 2000-08-22 | M & S Research And Development Co., Ltd. | Method of producing polyamide resin |
JP2005306950A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Toyoda Gosei Co Ltd | 樹脂成形品 |
JP2005330478A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-12-02 | Ube Ind Ltd | ポリアミド樹脂組成物 |
JP5892063B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2016-03-23 | 宇部興産株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
WO2014050275A1 (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-03 | 東海ゴム工業株式会社 | 燃料チューブ用樹脂組成物および燃料チューブ |
CN104428371A (zh) * | 2012-09-25 | 2015-03-18 | 住友理工株式会社 | 燃料管用树脂组合物及燃料管 |
CN104428371B (zh) * | 2012-09-25 | 2016-05-04 | 住友理工株式会社 | 燃料管用树脂组合物及燃料管 |
US9803084B2 (en) | 2012-09-25 | 2017-10-31 | Sumitomo Riko Company Limited | Resin composition for fuel tubes, and fuel tube |
JP2015196834A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | エーエムエス−パテント アクチェンゲゼルシャフト | ポリアミド成形組成物、その製造プロセス及びこれらのポリアミド成形組成物の使用 |
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---|---|
JP2932974B2 (ja) | 1999-08-09 |
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