JPH07259204A - 建物の壁体内換気装置 - Google Patents

建物の壁体内換気装置

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JPH07259204A
JPH07259204A JP5358694A JP5358694A JPH07259204A JP H07259204 A JPH07259204 A JP H07259204A JP 5358694 A JP5358694 A JP 5358694A JP 5358694 A JP5358694 A JP 5358694A JP H07259204 A JPH07259204 A JP H07259204A
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Shogo Nakajima
昭午 中島
Toshio Ishihara
俊夫 石原
Yuji Kobori
裕司 小堀
Hidenori Komiya
秀則 小宮
Kazuyuki Kurata
和行 倉田
Kyoko Kojima
教子 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨水や風の浸入を防ぐことができ、外観上も
体裁もよくて、外壁に床下から屋根裏まで連続した通気
路を確保することができる建物の壁体内換気装置を提供
すること。 【構成】 大きな梁などの横架材5が建物の外周中央部
に周るように下階の外壁2と上階の外壁3との間に張り
渡され、下階の外壁には床下の外気と連通する通気路が
形成され、上階の外壁には屋根裏の外気と連通する通気
路が形成されている建物において、下階の外壁と上階の
外壁の両通気路と連通する通気孔8を横架材5に上下に
貫通して設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ユニット住宅を含む
建物の壁体内換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物を構築する上で外壁を形成していく
には柱の上に大梁や構造梁などの横架材が必要で、通
常、このような横架材が建物の外周中央部に周るように
下階の外壁と上階の外壁間に張り渡される。ところで、
建物においては、外壁内の湿気を取り除いて建物の内部
空間を快適な温度に保つために、換気用の通気路を床下
から屋根裏まで連続して設けることが望ましいのである
が、前記のような横架材がある場合は、通気路を連続し
て設けることが技術的にきわめて困難であった。そのた
めに、従来、図5(A)に示すように下階の外壁32及び上
階の外壁33のそれぞれに壁体内の通気路34から外気に通
じる通気口35を設けたり、同(B)に示すように両壁間の
通気路34と連通する通気路37を横架材36の外側を迂回し
て突設させたりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなものでは通気口35への雨水や風の浸入を防ぐこと
ができなかったり、あるいは通気路37の場合には外壁3
2,33より外側に突き出す形態となるため外観上も体裁
が悪くなってしまうという問題があった。
【0004】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決し、雨水や風の浸入を防ぐことができ、外観
上も体裁もよくて、外壁に床下から屋根裏まで連続した
通気路を確保することができる建物の壁体内換気装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の建物の壁体内換気装置は、大きな梁など
の横架材が建物の外周中央部に周るように下階の外壁と
上階の外壁との間に張り渡され、下階の外壁には床下の
外気と連通する通気路が形成され、上階の外壁には屋根
裏の外気と連通する通気路が形成されている建物におい
て、下階の外壁と上階の外壁の両通気路と連通する通気
孔を横架材に上下に貫通して設けたことを特徴とする。
前記構成においては、横架材の上面又は下面の少なくと
もいずれかに通気孔と外壁の通気路を連通する通気凹溝
を形成してもよい。また、通気凹溝をゴムなどからなる
パッキンを貼り合わせることにより形成してもよい。
【0006】
【作用】前記のように横架材に下階の外壁と上階の外壁
の両通気路と連通する通気孔を設けたので、横架材のあ
る建物であってもその外壁に床下から屋根裏まで連続し
た通気路を確保することが可能となる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の建物の概略正面
図である。1は建物で、この建物1の下階の外壁2と上
階の外壁3との間には大梁としての横架材5が、建物1
の外周中央部に周るように、図示省略したが例えば下階
の柱間の上端部に張り渡されている。6は下階の下部に
張り渡された横架材、7は上階の上部に張り渡された横
架材である。
【0008】下階の外壁2と上階の外壁3の壁内には後
記のように通気路が設けられ、これら通気路と連通する
ように横架材5には上下に貫通した通気孔8が設けら
れ、建物1の床下である基礎9下の外気が矢印のように
屋根裏まで流通するようになっている。この通気孔8は
横架材5の強度低下を招くことがないようになるべく小
径に形成され、この例では下階の外壁2又は上階の外壁
3を横架材5に締結するときに用いるボルト穴相当(例
えばφ15位)としており、必要によってはボルトも挿通
できるように兼用となっている。
【0009】図2は互いに左右に位置がずれて配置され
た下階の外壁2と上階の外壁3の壁中に設けた通気路と
横架材5に設けた通気孔8の連通構造を示すものであ
る。11は下階の外壁2に設けられた通気路で、その下端
開口は基礎9下の外気と連通しており、上端開口は外壁
2の上面に形成されている。12は上階の外壁3に設けら
れた通気路で、その下端開口は外壁3の下面に形成さ
れ、上端開口は屋根裏の外気と連通している。下階の外
壁2の上面には4枚の板13a,13b,13c,13dからな
るつなぎ材13が配置されている。このつなぎ材13には前
記の各板によって下階の外壁2の通気路11と連通する通
気凹溝15が形成されている。通気凹溝15は横溝15aと縦
溝15bからなっている。また、このつなぎ材13の上面に
配置される横架材5の上面にも通気孔8と連通する横溝
17aと縦溝17bからなる通気凹溝17が形成されており、
これにより下階の外壁2の通気路11からつなぎ材13の通
気凹溝15、さらに横架材5の通気孔8と通気凹溝17を経
て、上階の外壁3の通気路12へと通気が可能となってい
る。尚、図2においては通気が矢印のようになるために
通気凹溝15,17を仕上げ材や防水シート等で構成される
外壁や詰物等で覆わなければならないが、それは周知の
ことであるため図示省略する。
【0010】図3は横架材の別の実施例であり、この実
施例の横架材20は前記の通気孔8より小径の通気孔21を
長さ方向に複数個設け、これに対応して上面の通気凹溝
22の縦溝22bも同数個にしたものである。横架材20をこ
のような構成にしておけば、下階の外壁2の通気路11及
び上階の外壁3の通気路12と直近の通気孔21からの通気
が可能となり、1個の通気孔8の場合のように通気凹溝
15,17における通気迂回が少なくなるという利点があ
る。
【0011】図4は横架材のさらに別の実施例であり、
この実施例の横架材25は通気凹溝26を横架材25の上面に
貼り付けたゴムなどからなるパッキン27により形成した
ものである。このようなパッキン27を用いて通気凹溝26
を形成すれば、横架材25には通気孔21を設けるだけでよ
く、通気凹溝26の場合ような複雑な加工をその上面に施
す必要がなく、横架材25の形成が容易となるという利点
がある。
【0012】尚、前記実施例で示した通気孔8,21は好
ましい一例にすぎず、その形状や大きさ、或いは個数等
は適宜に任意のものを採用することができる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明は前記のような構成から
なるので、従来の横架材のある建物では不可能であった
床下から屋根裏までの連続した通気路が可能となり、建
物の内部空間を快適な温度に保つことができる。しか
も、横架材に設けられる通気孔が外気に通じることがな
くなるので、雨水や風の浸入を確実に防ぐことができる
とともに、外観上も体裁のよいものとなる。請求項2の
発明は外壁の通気路と直近の通気孔からの通気が可能と
なり、通気効率が上がる。請求項3の発明は横架材の形
成がきわめて容易となり、加工費の低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の建物の概略正面図であ
る。
【図2】上下階の外壁に設けた通気路と横架材に設けた
通気孔の連通構造を示す要部の分解斜視図である。
【図3】横架材の別の実施例を示す斜視図である。
【図4】横架材のさらに別の実施例を示す分解斜視図で
ある。
【図5】(A),(B)は従来の建物の通気を説明する概略
図である。
【符号の説明】
1 建物 2 下階の外壁 3 上階の外壁 5 横架材 8 通気孔 9 基礎 11,12 通気路 15,17 通気凹溝 20 横架材 21 通気孔 22 通気凹溝 25 横架材 26 通気凹溝 27 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮 秀則 東京都世田谷区三宿1丁目13番1号 エ ス・バイ・エル株式会社中央研究所内 (72)発明者 倉田 和行 東京都世田谷区三宿1丁目13番1号 エ ス・バイ・エル株式会社中央研究所内 (72)発明者 小嶋 教子 東京都世田谷区三宿1丁目13番1号 エ ス・バイ・エル株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな梁などの横架材が建物の外周中央
    部に周るように下階の外壁と上階の外壁との間に張り渡
    され、下階の外壁には床下の外気と連通する通気路が形
    成され、上階の外壁には屋根裏の外気と連通する通気路
    が形成されている建物において、下階の外壁と上階の外
    壁の両通気路と連通する通気孔を横架材に上下に貫通し
    て設けたことを特徴とする建物の壁体内換気装置。
  2. 【請求項2】 横架材の上面又は下面の少なくともいず
    れかに通気孔と外壁の通気路を連通する通気凹溝が形成
    されている請求項1記載の建物の壁体内換気装置。
  3. 【請求項3】 通気凹溝がゴムなどからなるパッキンを
    貼り合わせることにより形成されている請求項2記載の
    建物の壁体内換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10140686A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Sekisui Chem Co Ltd ソーラシステム建物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59177441A (ja) * 1983-03-25 1984-10-08 株式会社ウンノハウス 壁体内通気層構法
JPS6160943A (ja) * 1984-08-30 1986-03-28 ナショナル住宅産業株式会社 外壁構造
JPH01142708U (ja) * 1988-03-25 1989-09-29

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