JPH07258687A - 耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物 - Google Patents

耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH07258687A
JPH07258687A JP4886494A JP4886494A JPH07258687A JP H07258687 A JPH07258687 A JP H07258687A JP 4886494 A JP4886494 A JP 4886494A JP 4886494 A JP4886494 A JP 4886494A JP H07258687 A JPH07258687 A JP H07258687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
lipid
fatty acid
salt
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4886494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamitsu Tamura
隆光 田村
Manabu Hattori
学 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP4886494A priority Critical patent/JPH07258687A/ja
Publication of JPH07258687A publication Critical patent/JPH07258687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)アニオン性界面活性剤、及び(B)一
般式 【化1】 (R1は炭素数6〜18のアルキル基又はアルケニル
基、R2は炭素数2〜4のアルキレン基、R3は炭素数7
〜20のアルキル基又はアルケニル基、MはH、アルカ
リ金属原子、アルカリ土類金属原子又は有機アンモニウ
ム基、nは0又は1〜20)で表わされるジアルキル型
スルホ脂肪酸エステル塩を含有し、かつ(B)成分の含
有量が、(A)成分100重量部当り、0.1〜50重
量部である低脂質溶出性液体洗浄剤組成物である。 【効果】 人体に対して優れた耐脂質溶出性を示し、低
刺激性であって、人体に接触する用途、例えば食器洗浄
剤や、シャンプー、ボディーシャンプーなどの皮膚毛髪
用洗浄剤などとして好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な耐脂質溶出性液体
洗浄剤組成物、さらに詳しくは、人体に対して脂質溶出
性が低く、低刺激性であって、人体に接触する用途、例
えば食器用洗浄剤や、シャンプー、ボディーシャンプー
などの皮膚毛髪用洗浄剤などとして好適な耐脂質溶出性
液体洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、手肌の荒れや毛髪の傷みなどにつ
いて、極めて高い安全性が求められるようになってき
た。ところで、アニオン性界面活性剤は、その優れた界
面活性能から洗浄剤として広く用いられているが、食器
洗浄剤やシャンプーなど、界面活性剤水溶液が人体に接
する用途に供される場合、皮膚や毛髪に対して刺激性を
示すという欠点がある。
【0003】したがって、このような用途に供される洗
浄剤には、低刺激性の界面活性剤、例えばジアルキル型
スルホ脂肪酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤の使
用が試みられている。これまで、このジアルキル型スル
ホ脂肪酸エステル塩型アニオン性界面活性剤について
は、生体膜脂質と類似の分子構造を有することから、二
分子膜を形成してベシクルを形成し、水溶性物質や水不
溶性物質を内包することにより、医薬品や香化粧品分野
における利用が提案されている(特開平3−16301
2号公報)。また、このベシクルを洗濯時又はすすぎ時
に被洗布に作用させることにより、柔軟性を付与する柔
軟仕上げ剤としての利用も提案されている(特願平3−
353357号)。さらに、各種低濃度でラメラ液晶構
造を形成することから、可視光を回折して発色性を示
し、装飾品や化粧品分野における利用も提案されている
(特開平4−20583号公報)。
【0004】しかしながら、アニオン性界面活性剤を主
成分とする低刺激性洗浄剤は、主成分の皮膚のタンパク
質への吸着により、変性やぬめり感を与えるという欠点
があった。これは、界面活性剤の親水基がもつ電荷によ
るタンパク質への作用によるものであるが、その電荷を
緩和する基剤が開発され、今日では、タンパク質の変性
による一時刺激については、そのほとんどが問題となら
ないレベルにまで達している。
【0005】一方、皮膚の角質層中の水分は皮膚の感触
に大きな影響を及ぼすことが知られているが、この角質
水分の量は主として脂質のもつ保水機能によって左右さ
れる。そして、この脂質が強い脱脂力をもつ界面活性剤
の作用により溶出されると、手肌のかさつきのような皮
膚の生理的機能の障害を起こす。したがって、一般に界
面活性剤を用いる場合、その洗浄性をそこなうことな
く、脂質の溶出を防止するものを選択することが重要な
課題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、人体に接触したときに脂質を溶出するこ
とがなく、低刺激性であって、食器用洗浄剤や、シャン
プー、ボディシャンプーなどの皮膚毛髪用洗浄剤などの
人体に接触する用途に供するのに好適な耐脂質溶出性液
体洗浄剤組成物を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、脂質溶出
性が低く、低刺激性の液体洗浄剤組成物を開発すべく鋭
意研究を重ねた結果、アニオン性界面活性剤と特定のジ
アルキル型スルホ脂肪酸エステル塩とを所定の割合で組
み合わせることにより、その目的を達成しうること、及
びこの組成物の場合は、従来のベシクルやラメラ液晶構
造を形成するジアルキル型スルホ脂肪酸エステル塩型を
含有するもののように、発色性や十字ニコル像は示さな
いことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)アニオン性界
面活性剤、及び(B)一般式
【化2】 (式中のR1は炭素数6〜18のアルキル基又はアルケ
ニル基、R2は炭素数2〜4のアルキレン基、R3は炭素
数7〜20のアルキル基又はアルケニル基、Mは水素原
子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子又は有機
アンモニウム基、nは0又は1〜20の数である)で表
わされるジアルキル型スルホ脂肪酸エステル塩を含有
し、かつ(B)成分の含有量が、(A)成分100重量
部当り、0.1〜50重量部であることを特徴とする耐
脂質溶出性液体洗浄剤組成物を提供するものである。
【0009】本発明組成物において、(A)成分として
用いるアニオン性界面活性剤としては、例えば高級脂肪
酸の有機塩基塩又は金属塩、アルキル硫酸やポリオキシ
エチレンアルキル硫酸エステルの有機塩基塩又は金属
塩、スルホ脂肪酸エステルの有機塩基塩又は金属塩、さ
らにはアシルサルコシン、アシルグルタミン酸、アシル
‐β‐アラニン、アシルメチルタウリン酸、アルキルリ
ン酸、アルキルスルホコハク酸の有機塩基塩又は金属塩
などが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。この中で洗浄性や起
泡性が優れている点で、特にポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸エステル、スルホ脂肪酸エステル又は高級脂肪酸
の有機塩基塩又は金属塩が好適である。
【0010】本発明組成物においては、(B)成分とし
て、一般式
【化3】 で表わされるジアルキル型スルホ脂肪酸エステル塩が用
いられる。
【0011】前記一般式(I)において、R1は炭素数
6〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、これら
は直鎖状若しくは分岐を有するものであってもよいが、
特に炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基が
好ましい。R2は炭素数2〜4のアルキレン基であり、
このアルキレン基は置換基として水酸基を有していても
よい。R2Oの具体例としては、オキシエチレン基、オ
キシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシ‐2‐ヒ
ドロキシプロピレン基などが挙げられる。また、nが2
以上の場合各R2Oは同じものでもよいし、また異なっ
たものでもよい。R3は炭素数7〜20のアルキル基又
はアルケニル基であり、これらは直鎖状若しくは分岐状
のいずれでもよいが、炭素数12〜20のものが好まし
い。Mは水素原子、アルキル金属原子、アルカリ土類金
属原子又は有機アンモニウム基であり、特にこれらの中
でナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム
が好ましい。nは0又は1〜20の数、好ましくは0又
は1〜10の数である。
【0012】前記一般式(I)で表わされる化合物の製
造方法については特に制限はなく、例えばα‐スルホ脂
肪酸とアルコール又はポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテルとのエステル化反応による方法、脂肪酸エステル
のスルホン化反応による方法、α‐スルホ脂肪酸エステ
ルとアルコール又はポリオキシアルキレンアルキルエー
テルとのエステル交換反応による方法などを用いること
ができる。
【0013】この(B)成分のスルホ脂肪酸エステル塩
はジアルキル型であるが、脂肪酸部分とアルコール部分
の炭素数の合計が18以上、特に30以上であるものが
脂質溶出抑制効果に優れている。この(B)成分のジア
ルキル型スルホ脂肪酸エステル塩は単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0014】本発明組成物においては、前記(B)成分
のジアルキル型スルホ脂肪酸エステル塩の含有量は、
(A)成分のアニオン性界面活性剤100重量部当り、
0.1〜50重量部、好ましくは1〜35重量部、より
好ましくは15〜35重量部の範囲で選ばれる。この
(B)成分の含有量が0.1重量部未満では脂質溶出抑
制効果が実質上発揮されないし、50重量部を超えると
低温安定性の著しい低下をもたらす。
【0015】特に、(B)成分の含有量が(A)成分1
00重量部当り、1〜35重量部の範囲にあれば、良好
な洗浄性を示すとともに、脂質溶出抑制効果、起泡性及
び低温安定性が優れ、さらに15〜35重量部の範囲に
あれば、特に高い脂質溶出抑制効果を示す。
【0016】本発明の液体洗浄剤組成物には、所望に応
じ、本発明の効果がそこなわれない範囲で、通常の液体
洗浄剤に慣用されている各種成分、例えばプロピレング
リコール、グリセリン、ソルビトールなどの保湿剤、脂
肪酸や高級アルコールなどの増泡剤、スクワラン、ホホ
バ油、ラノリンなどの油分、メチルセルロースやカチオ
ン変性セルロースエーテル誘導体などの高分子物質、動
植物の天然エキス、殺菌剤、パール化剤、酸化防止剤、
香料、色素などを配合することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、人体と接
触したときの脂質溶出が少なく、低刺激性であって、例
えば食器用洗浄剤や、シャンプー、ボディーシャンプー
などの皮膚毛髪用洗浄剤のような人体に接触する用途に
好適である。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、液体洗浄剤組成物の物性は、以
下に示す方法により評価した。
【0019】(1)耐脂質溶出性 「ライフサイエンスにおけるリポソーム−実験マニュア
ル」シュプリンガー・フェアラーク東京発行(1992
年)に従い、超音波処理法により1mMのリン脂質濃度
に調製した蛍光色素(カルボキシフルオレセイン)封入
一枚膜リポソームを調製し、波長520nmの蛍光ピー
クの高さを測定して、次式より漏出率を求めた。 漏出率=(F1/F0)×100 ただし、F0は標準アニオン性界面活性剤濃度0.06
重量%のときの蛍光ピーク高さ、F1は試料濃度0.0
6重量%のときの蛍光ピーク高さである。
【0020】この漏出率により次の4段階で耐脂質溶出
性を評価した。 ◎:耐脂質溶出性が非常に良好(漏出率40%未満) ○:耐脂質溶出性が良好(漏出率40%以上80%未
満) △:耐脂質溶出性が中程度(漏出率80%以上100%
未満) ×:耐脂質溶出性が不良(漏出率100%以上) なお、標準アニオン性界面活性剤として、ポリオキシエ
チレン(平均付加モル数5)ラウリルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩を使用した。
【0021】(2)起泡性 試料濃度0.1重量%の純水溶液及び3°DH水溶液1
0mlを、それぞれ100mlの共栓付きシリンダーに
入れ、45回/30秒手により振とうさせた直後の泡高
を測定し、次の3段階で起泡性を評価した。 ○:起泡性が高い(泡高50mm以上) △:起泡性が普通(泡高30mm以上50mm未満) ×:起泡性が低い(泡高30mm未満)
【0022】(3)洗浄力 試料濃度0.15重量%の3°DH水溶液を用い、JI
S K3370の洗浄力評価法に従って、リーナッツ試
験器による洗浄力測定を行い、標準アニオン性界面活性
剤[前記(1)と同様]溶液を用いた結果と比較して、
次式により洗浄力比を求めた。 洗浄力比=(D1/D0)×100 ただし、D0は標準アニオン性界面活性剤0.15重量
%溶液の洗浄力、D1は試料濃度0.15重量%溶液の
洗浄力である。
【0023】この洗浄力比の値より、洗浄性を次に示す
基準で評価した。 ◎:洗浄性が良好(洗浄力比が110以上) ○:洗浄性が普通(洗浄力比が90以上110未満) △:洗浄性がやや不良(洗浄力比が80以上90未満) ×:洗浄性が不良(洗浄力比が80未満)
【0024】(4)低温安定性 調製した液体洗浄剤組成物を−5℃で1ケ月間放置した
後の外観を目視観察し、低温安定性を次に示す基準で評
価した。 ○:低温安定性が良好(透明液体を維持) △:低温安定性がやや不良(やや濁りがあるか、又は沈
殿物がみられる) ×:低温安定性が不良(沈殿物が多くみられるか、又は
固化する)
【0025】また、ジアルキル型スルホ脂肪酸エステル
塩の略号は、次の化合物を示す。 16−01:α‐スルホパルミチン酸メチルエステルナ
トリウム塩 16−04:α‐スルホパルミチン酸ブチルエステルナ
トリウム塩 16−14:α‐スルホパルミチン酸ミリスチルエステ
ルナトリウム塩 16−16:α‐スルホパルミチン酸パルミチルエステ
ルナトリウム塩 16−18:α‐スルホパルミチン酸ステアリルエステ
ルナトリウム塩 18−02:α‐スルホステアリン酸エチルエステルナ
トリウム塩 18−04:α‐スルホステアリン酸ブチルエステルナ
トリウム塩 18−06:α‐スルホステアリン酸ヘキシルエステル
ナトリウム塩 18−10:α‐スルホステアリン酸デシルエステルナ
トリウム塩 18−12:α‐スルホステアリン酸ドデシルエステル
ナトリウム塩 18−14:α‐スルホステアリン酸ミリスチルエステ
ルナトリウム塩 18−16:α‐スルホステアリン酸パルミチルエステ
ルナトリウム塩 18−18:α‐スルホステアリン酸ステアリルエステ
ルナトリウム塩 18−E1−18:α‐スルホステアリン酸(エチレン
グリコール モノステアリルエーテル)エステル‐Na
塩 18−E3−18:α‐スルホステアリン酸[ポリエチ
レングリコール(n=3) モノステアリルエーテル]
エステル‐Na塩 18−E5−18:α‐スルホステアリン酸[ポリエチ
レングリコール(n=5) モノステアリルエーテル]
エステル‐Na塩 18−G1−18:α‐スルホステアリン酸(グリセリ
ン モノステアリルエーテル)エステル‐Na塩
【0026】実施例1 ポリオキシエチレン(平均付加モル数5)ラウリルエー
テル硫酸エステルナトリウム塩[以下、AES(5)と
略記する]15.0重量%及びジアルキル型スルホ脂肪
酸エステル塩として「16−18」0.02重量%を含
有する液体洗浄剤組成物を調製し、その物性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0027】実施例2〜7 実施例1において、ジアルキル型スルホ脂肪酸エステル
塩「16〜18」の含有量を表1に示すように変えた以
外は、実施例1と同様にして液体洗浄剤組成物を調製
し、その物性を評価した。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】比較例1 実施例1において、ジアルキル型スルホ脂肪酸エステル
塩「16〜18」を用いなかったこと以外は、実施例1
と同様にして液体洗浄剤組成物を調製し、その物性を評
価した。結果を表2に示す。
【0030】比較例2〜4 実施例1において、ジアルキル型スルホ脂肪酸エステル
塩「16〜18」の含有量を表2に示すように変えた以
外は実施例1と同様にして液体洗浄剤組成物を調製し、
その物性を評価した。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表1及び表2から明らかなように、ジアル
キル型スルホ脂肪酸エステル塩の含有量が、アニオン性
界面活性剤100重量部に対して0.1重量部未満では
漏出率が高く、脂質溶出抑制効果が発揮されず(比較例
1、2)、また50重量部を超えると洗浄性や低温安定
性が悪い(比較例3、4)。
【0033】これに対し、ジアルキル型スルホ脂肪酸エ
ステル塩の含有量が、アニオン性界面活性剤100重量
部に対し、0.1〜50重量部の範囲にある実施例1〜
7では、漏出率が低く、脂質溶出抑制効果を有し、かつ
起泡性、洗浄性、低温安定性が良好であり、なかでも1
〜35重量部の範囲にあれば、特に洗浄性が優れている
(実施例2〜6)。さらに15〜35重量部の範囲にあ
ると前記特性を有するとともに、漏出率が特に低く、脂
質溶出抑制効果が高い(実施例5、6)。
【0034】実施例8〜18 実施例1において、ジアルキル型スルホ脂肪酸エステル
塩として、表3及び表4に示す種類のものを3.0重量
%含有させた以外は、実施例1と同様にして液体洗浄剤
組成物を調製し、その物性を評価した。結果を表3及び
表4に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】比較例5〜9 実施例1において、ジアルキル型スルホ脂肪酸エステル
塩として、表5に示す種類のものを3.0重量%含有さ
せた以外は、実施例1と同様にして液体洗浄剤組成物を
調製し、その物性を評価した。結果を表5に示す。
【0038】
【表5】
【0039】表3〜表5から明らかなように、ジアルキ
ル型スルホ脂肪酸エステル塩として、前記一般式(I)
におけるR3が炭素数7未満のものを用いても、漏出率
が高く、脂質溶出抑制効果がみられない(比較例5〜
9)。これに対し、R3の炭素数が7〜20のものは、
漏出率が低く、脂質溶出抑制効果を有し(実施例8〜1
8)、なかでもR1の炭素数が10〜16、R3の炭素数
が12〜20であり、かつ脂肪酸部分とアルコール部分
の総炭素数が30以上であるものは、起泡性、洗浄性、
低温安定性が良好であるとともに、特に漏出率が低く、
脂質溶出抑制効果が高い(実施例8〜13、15〜1
8)。
【0040】実施例19〜27 実施例5において、アニオン性界面活性剤として、AE
S(5)の代わりに表6に示す種類のものを15.0重
量%含有させた以外は、実施例5と同様にして液体洗浄
剤組成物を調製し、その物性を評価した。結果を表6に
示す。
【0041】
【表6】
【0042】表6から明らかなように、ジアルキル型ス
ルホ脂肪酸エステル塩は種々のアニオン性界面活性剤と
併用しても、良好な脂質溶出抑制効果が見られた。特
に、高級脂肪酸塩(実施例20〜22)やスルホ脂肪酸
塩(実施例24〜25)が、その効果が高く、起泡性、
洗浄性、低温安定性も良好であった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アニオン性界面活性剤、及び
    (B)一般式 【化1】 (式中のR1は炭素数6〜18のアルキル基又はアルケ
    ニル基、R2は炭素数2〜4のアルキレン基、R3は炭素
    数7〜20のアルキル基又はアルケニル基、Mは水素原
    子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子又は有機
    アンモニウム基、nは0又は1〜20の数である)で表
    わされるジアルキル型スルホ脂肪酸エステル塩を含有
    し、かつ(B)成分の含有量が、(A)成分100重量
    部当り、0.1〜50重量部であることを特徴とする耐
    脂質溶出性液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分の含有量が、(A)成分10
    0重量部当り、1〜35重量部である請求項1記載の耐
    脂質溶出性液体洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分のアニオン性界面活性剤がポ
    リオキシエチレンアルキル硫酸エステルの有機塩基塩又
    は金属塩である請求項1又は2記載の耐脂質溶出性液体
    洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分のジアルキル型スルホ脂肪酸
    エステル塩が、一般式(I)におけるR1の炭素数が1
    0〜16及びR3の炭素数が12〜20であり、かつ脂
    肪酸部分とアルコール部分の炭素数の合計が30以上の
    ものである請求項1、2又は3記載の耐脂質溶出性液体
    洗浄剤組成物。
JP4886494A 1994-03-18 1994-03-18 耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物 Pending JPH07258687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4886494A JPH07258687A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4886494A JPH07258687A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07258687A true JPH07258687A (ja) 1995-10-09

Family

ID=12815154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4886494A Pending JPH07258687A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07258687A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131834A (ja) * 2010-04-13 2015-07-23 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッドAir Products And Chemicals Incorporated カチオン性/カチオン生成性の櫛形ポリマー組成物及びそれを含むパーソナルケア製品
JP2016008206A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 ロート製薬株式会社 洗浄剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131834A (ja) * 2010-04-13 2015-07-23 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッドAir Products And Chemicals Incorporated カチオン性/カチオン生成性の櫛形ポリマー組成物及びそれを含むパーソナルケア製品
JP2016008206A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 ロート製薬株式会社 洗浄剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4233192A (en) Detergent compositions
US9656104B2 (en) Use of microemulsions in cosmetic cleaning compositions
JP4794806B2 (ja) 透明または半透明のパッケージ内の分離する多層の個人用洗浄組成物
FI81605C (fi) Skumbildande emulsionsprodukt foer hudrening.
WO1993009761A1 (en) Combined personal cleansing and moisturizing compositions
JPH04211009A (ja) 外用組成物
JPH10147507A (ja) 透明な発泡性ゲル形態の化粧品組成物
JPH0623086B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH08301725A (ja) 低刺激性クレンジング組成物
JP4271185B2 (ja) 泡沫洗浄剤用組成物及び泡沫洗浄剤
JP3563402B2 (ja) 毛髪および身体清浄剤
US4261851A (en) Low-irritating detergent composition
JPH07258687A (ja) 耐脂質溶出性液体洗浄剤組成物
JPH08502982A (ja) 可溶化剤
JPH10236922A (ja) クレンジング剤組成物
JP2003073255A (ja) 皮膚洗浄料
JP2006519808A (ja) 低刺激性泡立ち製剤
KR930007227B1 (ko) 세제와 로션 성분이 균형을 이룬 에멀젼 형태의 중성 액체 피부 세정 조성물
JPH1143698A (ja) 洗浄剤組成物
JPH0796162A (ja) 透明ゲル状組成物及びその製造方法
JP2002536388A (ja) 硫酸アルキル及び/又は硫酸アルキルポリアルキレングリコールエーテルのアルカノールアンモニウム塩を含むマイクロエマルジョン
CA2199067A1 (en) Polyglycerin ester sulfosuccinates, method for their preparation, and their use
JP3023714B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2003261416A (ja) 透明化粧料組成物
JP2955031B2 (ja) 低刺激性洗浄剤組成物