JP3563402B2 - 毛髪および身体清浄剤 - Google Patents
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Description
本発明は、特定の界面活性剤混合物と、皮膚に対してきわめて良好な相容性を示す窒素を含まない特定の増粘剤を、組み合わせて含有する毛髪および身体清浄剤に関する。
毛髪および身体清浄剤は主成分として界面活性剤を含有する。そしてこの界面活性剤には過大な条件が賦されている。すなわちこの界面活性剤に対しては、一方で高い泡形成能力を有することおよび優れた洗浄作用有することが要求され、他方で目、皮膚および粘膜に対して良好な相容性を示すことおよび生物環境を破壊しないことが要求される。
優れた洗浄作用を有すると共に皮膚に対して良好な適合性を示す毛髪および身体清浄剤を提供するために、今までにも多数の試みが成されてきた。
しかしながら上に挙げた条件を完全に満たし得る毛髪および身体清浄剤は未だ提供されていない。
そこで優れた洗浄作用と良好な皮膚適合性を併せ持つ皮膚および身体清浄剤を提供することが課題となっていた。
そしてここに、アルキルエーテル硫酸塩類、エトキシル化されたスルホコハク酸半エステル、およびアルキルエーテルカルボキシレートとアルキルポリグルコシドの中から選ばれた第三界面活性剤と共に、窒素を含まない増粘剤を、組み合わせて含有することを特徴とする清浄剤によって、上記の課題が優位に解決されることが見い出された。
すなわち本発明は、
(A)1ないし10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されたC10ないしC18のアルキルエーテル硫酸塩類の少なくとも一種を1ないし28重量パーセント、
(B)下記一般式で表されるエトキシル化されたスルホコハク酸半エステルの少なくとも一種を1ないし28重量パーセント
(ここでR1はC10ないしC18のアルキル基を、Mはアルカリ金属イオンあるいはアルカリ土類金属イオンを、mは1ないし10の整数を意味する)、
(C)−下記一般式で表されるアルキルエーテルカルボキシレート
R2(OCH2CH2)nOCH2COOM (II)
(ここでR2はC10ないしC18のアルキル基を、Mはアルカリ金属イオンあるいはアルカリ土類金属イオンを、nは1ないし20の整数を意味する)、および
−下記一般式で表されるアルキルポリグルコシド
(ここでR3はC8ないしC18、望ましくはC10の直鎖あるいは分枝鎖の、飽和あるいは不飽和のアルキル基を、oは1ないし5、望ましくは1ないし3の整数を意味する)
の中から選ばれる界面活性剤の少なくとも一種を1ないし28重量パーセント、並びに
(D)−下記一般式で表されるエトキシル化された、C11ないしC20の脂肪酸のメチルグルコースジエステル
(ここでR4はC11ないしC20、望ましくはC17のアルキル基を表し、xとyの総計は50ないし200、望ましくは120である)
−下記一般式でで表されるポリエチレングリコールジエステル
(ここでR5はC11ないしC20、望ましくはC17のアルキル基を、zは70ないし200の整数を意味する)、および
−a)下記一般式で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテル
(ただし、R6はC11ないしC20のアルキル基を、pは100ないし300の整数を表す)の少なくとも一種とb)一般式(VI)(ただし、R6はC11ないしC20のアルキル基を、pは5ないし10の整数を表す)で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルの少なくとも一種とから成る混合物
の中から選ばれた窒素を含まない増粘剤少なくとも一種を0.1ないし5重量パーセント
を含有すること、そしてその場合に(A)、(B)および(C)成分以外の界面活性剤を含有しないことを特徴とする毛髪および身体清浄剤を対象とする。
本願においてアルキル基とは直鎖状あるいは分枝鎖状の飽和あるいは不飽和のアルキル基を意味する。
本発明による毛髪および身体清浄剤は、従来公知の毛髪および身体清浄剤の匹敵する優れた洗浄ないし清浄作用を有する上に、皮膚に対する相容性に関しては従来の清浄剤に比べて格段に優れた特性を示す。
本発明による清浄剤は(A)成分を4ないし10重量パーセント、(B)成分を2ないし8重量パーセント、(C)成分を1ないし6重量パーセント含有することが望ましい。本発明による清浄剤においては、(A)成分の(B)成分に対する重量比、並びに(A)成分の(C)成分に対する重量比はそれぞれ1:0.1ないし1:1であることが望ましい。また(A)成分の(D)成分に対する重量比は、本発明による清浄剤においては、1:0.1ないし1:0.8であることが望ましい。
(A)、(B)および(C)成分から成る界面活性剤混合物は本発明による清浄剤中に12ないし30重量パーセント含有されていることが望ましい。
(A)成分のアルキルエーテル硫酸塩は5個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されていることが望ましい。アルキルエーテル硫酸塩のアルキル基は炭素原子を12個備えていることが望ましい。(B)成分のエトキシル化されたスルホコハク酸半エステルは3個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されていることが望ましい。スルホコハク酸半エステルのアルキル基は炭素原子を12個備えていることが望ましい。
本発明による毛髪および身体清浄剤は(C)成分として、一般式(II)で表されるアルキルエーテルカルボキシレートを含有することが望ましい。(C)成分のアルキルエーテルカルボキシレートは10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されていることが望ましい。アルキルエーテルカルボキシレートのアルキル基は炭素原子を12個備えていることが望ましい。本発明による清浄剤中に(C)成分として含有することのできるアルキルエーテルカルボキシレートに対しては、特に10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されたラウリルアルコールポリエチレングリコールエーテルカルボキシレートが望ましく、これに対しては、たとえばヒュルス社(ドイツ、マール)の市販品Marlinat CM 105/80を挙げることができる。
本発明による清浄剤中に(C)成分として含有することのできるアルキルポリグリコシドとしてはデシルグリコシドが望ましく、これに対しては、たとえば55%水溶液の形態の、セッピク社(フランス、パリ)の市販品Oramix NS 10を挙げることができる。
本発明による清浄剤中に(D)成分として含有することのできる窒素を含まない増粘剤としては、少なくとも二個の一般式(VI)で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルa)およびb)から成る混合物が望ましい。
本発明による清浄剤は、少なくとも二個の脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルa)およびb)からなる混合物として、特にa)200個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化された、パーム核油還元物のモノグリセリドおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルと、b)7個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化された、ココヤシ脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルから成る混合物(CTFA表示:PEG−200 Glyceryl Hydrogenated PalmitateおよびPEG−7 Glyceryl Cocoate)を含有することが望ましい。これに対しては、たとえばレボ・ケミッシェ.ベルケ社(ドイツ、シュタイナウ)の市販品Rewidern LI S 80を挙げることができる。
本発明による清浄剤中に(D)成分をして含有することのできるメチルグルコースジエステルとしては、エチレンオキサイド120単位でエトキシル化されたメチルグルコシドジオレエートが望ましい。これに対しては、たとえばアメルコール社(米国、エジソン)の市販品Glucamate DOE−120を挙げることができる。
(D)成分のポリエチレングリコールジエステルはエチレンオキサイド150単位でエトキシル化されていることが望ましい。本発明による清浄剤中に含有することのできる(D)成分として、特にエチレンオキサイド150単位でエトキシル化されたポリエチレングリコールジステアレートが望ましい。これに対しては、たとえばレボ・ケミッシェ社(ドイツ、シュタイナウ)の市販品Rewopal PEG 6000 DSを挙げることができる。
本発明による清浄剤は水を65ないし85重量パーセント含有することが望ましい。本発明による清浄剤は4ないし7、特に5ないし6のpH値を有することが望ましい。この場合pH値の調整は、たとえばクエン酸、燐酸あるいは水酸化ナトリウムを用いて行うことができる。
本出願の毛髪および身体清浄剤は上記の(A)、(B)、(C)および(D)成分および水と共に、美容用清浄剤において一般的に使用されている添加剤を含有する。本発明による清浄剤は透明溶液あるいは乳白溶液、エマルジョンあるいはゲルの形態で提供することができる。この中で望ましい調合形態は溶液である。
本発明による清浄剤は、美容用清浄剤において一般的に使用されている化粧品添加剤として、たとえば香油を約0.5ないし5.0重量パーセント、エチレングリコールジステアレートのような乳白剤を約0.5ないし5.0重量パーセント、脂肪酸モノアルキルアミドとエチレングリコールジステアレートの混合物のような真珠光沢剤を約1.0ないし10.0重量パーセント、2、4、4−トリクロル−2−ヒドロキシ−ジフェニルエーテルあるいはメチルクロルイソチアゾリノンのような殺菌剤ないしは防かび剤を約0.01ないし1.0重量パーセント、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、キトサン誘導体、ラノリン誘導体あるいはプロテイン誘導体のような毛髪および皮膚保護剤を0.01ないし3重量パーセント、1、2−プロピレングリコールあるいはエトキシル化されたソルビタンモノラウレートのような希釈剤を約0.5ないし5.0重量パーセント、クエン酸ナトリウムあるいはホウ酸ナトリウムのような緩衝剤を約0.1ないし1.0重量パーセント、部分的に還元されたエトキシル化ヒマシ油のような溶媒を約0.1ないし1.0重量パーセント、並びにフルオレスセインのナトリウム塩のような着色剤を約0.1ないし1.0重量パーセント含有することができる。
本発明による毛髪および身体清浄剤は美容用清浄剤において一般的に使用されている化粧品添加物を2ないし20重量パーセント含有することが望ましい。
次に実施例によって本発明の対象をさらに詳しく説明する。
実施例
実施例1:マイルドな毛髪および身体清浄剤
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化されたラウリルエーテル硫酸ナトリウム 7.00g
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化された、スルホコハク酸のラウリルアルコール半エステルのジナトリウム塩 4.20g
エチレンオキサイド10単位でエトキシル化されたラウリルアルコールポリエチレングリコールエーテルカルボキシレート 1.00g
エチレンオキサイド120単位でエトキシル化されたメチレングルコシドジオレエート(アメルコール社、米国/エジソン、のGlucamate DOE−120) 1.00g
コラーゲンの加水分解物のラウリルジメチルアンモニウムヒドロキシプロピル誘導体(ヘンケル社、ドイツ/ドュッセルドルフ、のLamequat L) 2.00g
トリエチレングリコールジステアレート 0.60g
乳酸 0.20g
香油 0.40g
水 83.60g
100.00g
実施例2:マイルドな毛髪および身体清浄剤
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化されたラウリルエーテル硫酸ナトリウム 7.00g
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化された、スルホコハク酸のラウリルアルコール半エステルのジナトリウム塩 4.20g
エチレンオキサイド10単位でエトキシル化された、ラウリルアルコールポリエチレングリコールエーテルカルボキシレートのナトリウム塩 1.00g
エチレンオキサイド200単位でエトキシル化された、パーム核油のモノおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルとエチレンオキサイド7単位でエトキシル化された、ココヤシ脂肪酸モノおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルの混合物(レボ・ケミッシェ・ベルケ社、ドイツ/シュタイナウ、のRewoderm LI S 80) 2.00g
コラーゲンの加水分解物のラウリルジメチルアンモニウムヒドロキシプロピル誘導体(ヘンケル社、ドイツ/ドュッセルドルフ、のLamequat L) 2.00g
トリエチレングリコールジステアレート 0.60g
乳酸 0.20g
香油 0.30g
水 82.70g
100.00g
皮膚に対する適応性に関する比較試験
本発明による清浄剤の皮膚に対する相容性を調べるために、P.J.Frosch,A.M.Kligman著、The soap chamber test,Am.Acad.Dermatol.1(1979),35−41頁に記載の方法と同様の試験を行った。試験は被験者12人、期間5日間について行った。
皮膚に対する相容性に関して、本発明による実施例3および4基づく毛髪および身体清浄剤を、本発明によらない実施例IおよびIIに基づく清浄剤(窒素非含有増粘剤を含まない)と比較した。本発明による実施例3および4の清浄剤の組成並びに本発明によらない実施例IおよびIIの清浄剤の組成を下記の表1に示す。
皮膚に対する適応性に関する比較試験は直径12mmのアルミニウム製Finn−Kammerを用いて行った。まずFinn−Kammerにそれぞれ直径11mmの濾紙をはめ込んだ。この場合濾紙は一般的な市販品である。ついで濾紙の上にそれぞれ次に示す試験溶液0.05mlを付与した。
試験溶液
(1)実施例3に基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(2)実施例4に基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(I)本発明によらない実施例Iに基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(II)本発明によらない実施例IIに基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(III)標準溶液としてラウリル硫酸ナトリウムの0.2%水溶液
12人の被験者の前腕に対してそれぞれ5個のFinn−Kammerを〔試験溶液(1)、(2)、(I)、(II)および(III)に対してそれぞれKammerを一個づつ〕取り付け、市販の絆創膏で固定した。
試験第一日目の、皮膚に対するFinn−Kammerの接触時間は18時間である。続く四日間に対して毎日濾紙上に、それぞれ第一日目と同じ濃度、同じ量の新鮮な試験溶液を付与した。試験第2ないし5日目の皮膚に対するFinn−Kammerの接触時間はそれぞれ6時間である。
試験溶液に対する皮膚の反応を、紅斑、鱗屑および亀裂形成に分けて、次に示す評価基準に基づいて判定した。
評価基準
紅斑:0=反応無し
1=非常に軽度の点状あるいは汎発性紅斑
2=境界がはっきり認められる紅斑
3=中程度の紅斑
鱗屑:0=無し
1=乾燥
2=細かい鱗屑
3=中程度の鱗屑
4=大きな斑を有する強度の鱗屑
亀裂:0=無し
1=表皮部分に生じた非常に小さな表面的亀裂
2=幅の広い単独あるいは複数の亀裂
3=出血あるいは浸出液を伴う深い亀裂
本発明によらない、実施例IおよびIIに基づく試験溶液(I)および(II)の場合、鱗屑に加えて軽度の紅斑(<1)および表面的な亀裂(<1)が認められたが、本発明による、実施例3および4に基づく試験溶液1および2の場合にはまったく反応が認められなかった。
紅斑あるいは亀裂形成に比べて鱗屑形成は強く現れるので、鱗屑形成に対する値のみを考慮した。
12人の被験者の両方の前腕における試験に基づいて、それぞれの試験溶液による鱗屑形成を、標準溶液(III)による鱗屑形成と対比させて、相対的に表した。すなわち上記の評価基準に基づいて得られる絶対値をもとに、下記式に従って相対値を求めた。
下記表2に示されている数値は、上記の式に従って12人の被験者から求められた相対鱗屑形成値の平均値である。
上記に基づいて求められた鱗屑形成に対する相対値から、本発明によらない実施例IおよびIIに基づく試験溶液よりも、本発明による実施例3および4に基づく試験溶液の方が明らかに皮膚との適応性が優れていることがわかる。実際に本発明によらない実施例に基づく試験溶液で処理した皮膚部分とは対照的に、本発明による実施例3および4に基づく試験溶液で処理した皮膚部分には、紅斑も亀裂も認められなかった。
さらに、本発明によらない実施例IおよびIIは本発明による実施例3および4とは窒素非含有増粘剤を含まないという点が異なるにすぎないが、本発明による実施例3および4に基づく試験溶液による鱗屑形成に対する相対値を本発明によらない実施例IおよびIIに基づく試験溶液の場合と比較することによって、本発明においては(A)、(B)および(C)成分から成る界面活性剤混合物と、(D)成分である窒素非含有増粘剤とが組み合わさることによって皮膚相容性に関して相乗効果が発現されることが明かである。
比較試験結果から本発明による毛髪および身体清浄剤が非常に優れた皮膚相容性を示すことがわかる。
本出願において示されているパーセント数は、特に指示しない限り、すべて重量パーセント数を表す。
毛髪および身体清浄剤は主成分として界面活性剤を含有する。そしてこの界面活性剤には過大な条件が賦されている。すなわちこの界面活性剤に対しては、一方で高い泡形成能力を有することおよび優れた洗浄作用有することが要求され、他方で目、皮膚および粘膜に対して良好な相容性を示すことおよび生物環境を破壊しないことが要求される。
優れた洗浄作用を有すると共に皮膚に対して良好な適合性を示す毛髪および身体清浄剤を提供するために、今までにも多数の試みが成されてきた。
しかしながら上に挙げた条件を完全に満たし得る毛髪および身体清浄剤は未だ提供されていない。
そこで優れた洗浄作用と良好な皮膚適合性を併せ持つ皮膚および身体清浄剤を提供することが課題となっていた。
そしてここに、アルキルエーテル硫酸塩類、エトキシル化されたスルホコハク酸半エステル、およびアルキルエーテルカルボキシレートとアルキルポリグルコシドの中から選ばれた第三界面活性剤と共に、窒素を含まない増粘剤を、組み合わせて含有することを特徴とする清浄剤によって、上記の課題が優位に解決されることが見い出された。
すなわち本発明は、
(A)1ないし10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されたC10ないしC18のアルキルエーテル硫酸塩類の少なくとも一種を1ないし28重量パーセント、
(B)下記一般式で表されるエトキシル化されたスルホコハク酸半エステルの少なくとも一種を1ないし28重量パーセント
(ここでR1はC10ないしC18のアルキル基を、Mはアルカリ金属イオンあるいはアルカリ土類金属イオンを、mは1ないし10の整数を意味する)、
(C)−下記一般式で表されるアルキルエーテルカルボキシレート
R2(OCH2CH2)nOCH2COOM (II)
(ここでR2はC10ないしC18のアルキル基を、Mはアルカリ金属イオンあるいはアルカリ土類金属イオンを、nは1ないし20の整数を意味する)、および
−下記一般式で表されるアルキルポリグルコシド
(ここでR3はC8ないしC18、望ましくはC10の直鎖あるいは分枝鎖の、飽和あるいは不飽和のアルキル基を、oは1ないし5、望ましくは1ないし3の整数を意味する)
の中から選ばれる界面活性剤の少なくとも一種を1ないし28重量パーセント、並びに
(D)−下記一般式で表されるエトキシル化された、C11ないしC20の脂肪酸のメチルグルコースジエステル
(ここでR4はC11ないしC20、望ましくはC17のアルキル基を表し、xとyの総計は50ないし200、望ましくは120である)
−下記一般式でで表されるポリエチレングリコールジエステル
(ここでR5はC11ないしC20、望ましくはC17のアルキル基を、zは70ないし200の整数を意味する)、および
−a)下記一般式で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテル
(ただし、R6はC11ないしC20のアルキル基を、pは100ないし300の整数を表す)の少なくとも一種とb)一般式(VI)(ただし、R6はC11ないしC20のアルキル基を、pは5ないし10の整数を表す)で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルの少なくとも一種とから成る混合物
の中から選ばれた窒素を含まない増粘剤少なくとも一種を0.1ないし5重量パーセント
を含有すること、そしてその場合に(A)、(B)および(C)成分以外の界面活性剤を含有しないことを特徴とする毛髪および身体清浄剤を対象とする。
本願においてアルキル基とは直鎖状あるいは分枝鎖状の飽和あるいは不飽和のアルキル基を意味する。
本発明による毛髪および身体清浄剤は、従来公知の毛髪および身体清浄剤の匹敵する優れた洗浄ないし清浄作用を有する上に、皮膚に対する相容性に関しては従来の清浄剤に比べて格段に優れた特性を示す。
本発明による清浄剤は(A)成分を4ないし10重量パーセント、(B)成分を2ないし8重量パーセント、(C)成分を1ないし6重量パーセント含有することが望ましい。本発明による清浄剤においては、(A)成分の(B)成分に対する重量比、並びに(A)成分の(C)成分に対する重量比はそれぞれ1:0.1ないし1:1であることが望ましい。また(A)成分の(D)成分に対する重量比は、本発明による清浄剤においては、1:0.1ないし1:0.8であることが望ましい。
(A)、(B)および(C)成分から成る界面活性剤混合物は本発明による清浄剤中に12ないし30重量パーセント含有されていることが望ましい。
(A)成分のアルキルエーテル硫酸塩は5個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されていることが望ましい。アルキルエーテル硫酸塩のアルキル基は炭素原子を12個備えていることが望ましい。(B)成分のエトキシル化されたスルホコハク酸半エステルは3個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されていることが望ましい。スルホコハク酸半エステルのアルキル基は炭素原子を12個備えていることが望ましい。
本発明による毛髪および身体清浄剤は(C)成分として、一般式(II)で表されるアルキルエーテルカルボキシレートを含有することが望ましい。(C)成分のアルキルエーテルカルボキシレートは10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されていることが望ましい。アルキルエーテルカルボキシレートのアルキル基は炭素原子を12個備えていることが望ましい。本発明による清浄剤中に(C)成分として含有することのできるアルキルエーテルカルボキシレートに対しては、特に10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されたラウリルアルコールポリエチレングリコールエーテルカルボキシレートが望ましく、これに対しては、たとえばヒュルス社(ドイツ、マール)の市販品Marlinat CM 105/80を挙げることができる。
本発明による清浄剤中に(C)成分として含有することのできるアルキルポリグリコシドとしてはデシルグリコシドが望ましく、これに対しては、たとえば55%水溶液の形態の、セッピク社(フランス、パリ)の市販品Oramix NS 10を挙げることができる。
本発明による清浄剤中に(D)成分として含有することのできる窒素を含まない増粘剤としては、少なくとも二個の一般式(VI)で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルa)およびb)から成る混合物が望ましい。
本発明による清浄剤は、少なくとも二個の脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルa)およびb)からなる混合物として、特にa)200個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化された、パーム核油還元物のモノグリセリドおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルと、b)7個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化された、ココヤシ脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルから成る混合物(CTFA表示:PEG−200 Glyceryl Hydrogenated PalmitateおよびPEG−7 Glyceryl Cocoate)を含有することが望ましい。これに対しては、たとえばレボ・ケミッシェ.ベルケ社(ドイツ、シュタイナウ)の市販品Rewidern LI S 80を挙げることができる。
本発明による清浄剤中に(D)成分をして含有することのできるメチルグルコースジエステルとしては、エチレンオキサイド120単位でエトキシル化されたメチルグルコシドジオレエートが望ましい。これに対しては、たとえばアメルコール社(米国、エジソン)の市販品Glucamate DOE−120を挙げることができる。
(D)成分のポリエチレングリコールジエステルはエチレンオキサイド150単位でエトキシル化されていることが望ましい。本発明による清浄剤中に含有することのできる(D)成分として、特にエチレンオキサイド150単位でエトキシル化されたポリエチレングリコールジステアレートが望ましい。これに対しては、たとえばレボ・ケミッシェ社(ドイツ、シュタイナウ)の市販品Rewopal PEG 6000 DSを挙げることができる。
本発明による清浄剤は水を65ないし85重量パーセント含有することが望ましい。本発明による清浄剤は4ないし7、特に5ないし6のpH値を有することが望ましい。この場合pH値の調整は、たとえばクエン酸、燐酸あるいは水酸化ナトリウムを用いて行うことができる。
本出願の毛髪および身体清浄剤は上記の(A)、(B)、(C)および(D)成分および水と共に、美容用清浄剤において一般的に使用されている添加剤を含有する。本発明による清浄剤は透明溶液あるいは乳白溶液、エマルジョンあるいはゲルの形態で提供することができる。この中で望ましい調合形態は溶液である。
本発明による清浄剤は、美容用清浄剤において一般的に使用されている化粧品添加剤として、たとえば香油を約0.5ないし5.0重量パーセント、エチレングリコールジステアレートのような乳白剤を約0.5ないし5.0重量パーセント、脂肪酸モノアルキルアミドとエチレングリコールジステアレートの混合物のような真珠光沢剤を約1.0ないし10.0重量パーセント、2、4、4−トリクロル−2−ヒドロキシ−ジフェニルエーテルあるいはメチルクロルイソチアゾリノンのような殺菌剤ないしは防かび剤を約0.01ないし1.0重量パーセント、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、キトサン誘導体、ラノリン誘導体あるいはプロテイン誘導体のような毛髪および皮膚保護剤を0.01ないし3重量パーセント、1、2−プロピレングリコールあるいはエトキシル化されたソルビタンモノラウレートのような希釈剤を約0.5ないし5.0重量パーセント、クエン酸ナトリウムあるいはホウ酸ナトリウムのような緩衝剤を約0.1ないし1.0重量パーセント、部分的に還元されたエトキシル化ヒマシ油のような溶媒を約0.1ないし1.0重量パーセント、並びにフルオレスセインのナトリウム塩のような着色剤を約0.1ないし1.0重量パーセント含有することができる。
本発明による毛髪および身体清浄剤は美容用清浄剤において一般的に使用されている化粧品添加物を2ないし20重量パーセント含有することが望ましい。
次に実施例によって本発明の対象をさらに詳しく説明する。
実施例
実施例1:マイルドな毛髪および身体清浄剤
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化されたラウリルエーテル硫酸ナトリウム 7.00g
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化された、スルホコハク酸のラウリルアルコール半エステルのジナトリウム塩 4.20g
エチレンオキサイド10単位でエトキシル化されたラウリルアルコールポリエチレングリコールエーテルカルボキシレート 1.00g
エチレンオキサイド120単位でエトキシル化されたメチレングルコシドジオレエート(アメルコール社、米国/エジソン、のGlucamate DOE−120) 1.00g
コラーゲンの加水分解物のラウリルジメチルアンモニウムヒドロキシプロピル誘導体(ヘンケル社、ドイツ/ドュッセルドルフ、のLamequat L) 2.00g
トリエチレングリコールジステアレート 0.60g
乳酸 0.20g
香油 0.40g
水 83.60g
100.00g
実施例2:マイルドな毛髪および身体清浄剤
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化されたラウリルエーテル硫酸ナトリウム 7.00g
エチレンオキサイド1ないし4単位でエトキシル化された、スルホコハク酸のラウリルアルコール半エステルのジナトリウム塩 4.20g
エチレンオキサイド10単位でエトキシル化された、ラウリルアルコールポリエチレングリコールエーテルカルボキシレートのナトリウム塩 1.00g
エチレンオキサイド200単位でエトキシル化された、パーム核油のモノおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルとエチレンオキサイド7単位でエトキシル化された、ココヤシ脂肪酸モノおよびジグリセリドのポリエチレングリコールエーテルの混合物(レボ・ケミッシェ・ベルケ社、ドイツ/シュタイナウ、のRewoderm LI S 80) 2.00g
コラーゲンの加水分解物のラウリルジメチルアンモニウムヒドロキシプロピル誘導体(ヘンケル社、ドイツ/ドュッセルドルフ、のLamequat L) 2.00g
トリエチレングリコールジステアレート 0.60g
乳酸 0.20g
香油 0.30g
水 82.70g
100.00g
皮膚に対する適応性に関する比較試験
本発明による清浄剤の皮膚に対する相容性を調べるために、P.J.Frosch,A.M.Kligman著、The soap chamber test,Am.Acad.Dermatol.1(1979),35−41頁に記載の方法と同様の試験を行った。試験は被験者12人、期間5日間について行った。
皮膚に対する相容性に関して、本発明による実施例3および4基づく毛髪および身体清浄剤を、本発明によらない実施例IおよびIIに基づく清浄剤(窒素非含有増粘剤を含まない)と比較した。本発明による実施例3および4の清浄剤の組成並びに本発明によらない実施例IおよびIIの清浄剤の組成を下記の表1に示す。
皮膚に対する適応性に関する比較試験は直径12mmのアルミニウム製Finn−Kammerを用いて行った。まずFinn−Kammerにそれぞれ直径11mmの濾紙をはめ込んだ。この場合濾紙は一般的な市販品である。ついで濾紙の上にそれぞれ次に示す試験溶液0.05mlを付与した。
試験溶液
(1)実施例3に基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(2)実施例4に基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(I)本発明によらない実施例Iに基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(II)本発明によらない実施例IIに基づく毛髪および身体清浄剤の8%水溶液
(III)標準溶液としてラウリル硫酸ナトリウムの0.2%水溶液
12人の被験者の前腕に対してそれぞれ5個のFinn−Kammerを〔試験溶液(1)、(2)、(I)、(II)および(III)に対してそれぞれKammerを一個づつ〕取り付け、市販の絆創膏で固定した。
試験第一日目の、皮膚に対するFinn−Kammerの接触時間は18時間である。続く四日間に対して毎日濾紙上に、それぞれ第一日目と同じ濃度、同じ量の新鮮な試験溶液を付与した。試験第2ないし5日目の皮膚に対するFinn−Kammerの接触時間はそれぞれ6時間である。
試験溶液に対する皮膚の反応を、紅斑、鱗屑および亀裂形成に分けて、次に示す評価基準に基づいて判定した。
評価基準
紅斑:0=反応無し
1=非常に軽度の点状あるいは汎発性紅斑
2=境界がはっきり認められる紅斑
3=中程度の紅斑
鱗屑:0=無し
1=乾燥
2=細かい鱗屑
3=中程度の鱗屑
4=大きな斑を有する強度の鱗屑
亀裂:0=無し
1=表皮部分に生じた非常に小さな表面的亀裂
2=幅の広い単独あるいは複数の亀裂
3=出血あるいは浸出液を伴う深い亀裂
本発明によらない、実施例IおよびIIに基づく試験溶液(I)および(II)の場合、鱗屑に加えて軽度の紅斑(<1)および表面的な亀裂(<1)が認められたが、本発明による、実施例3および4に基づく試験溶液1および2の場合にはまったく反応が認められなかった。
紅斑あるいは亀裂形成に比べて鱗屑形成は強く現れるので、鱗屑形成に対する値のみを考慮した。
12人の被験者の両方の前腕における試験に基づいて、それぞれの試験溶液による鱗屑形成を、標準溶液(III)による鱗屑形成と対比させて、相対的に表した。すなわち上記の評価基準に基づいて得られる絶対値をもとに、下記式に従って相対値を求めた。
下記表2に示されている数値は、上記の式に従って12人の被験者から求められた相対鱗屑形成値の平均値である。
上記に基づいて求められた鱗屑形成に対する相対値から、本発明によらない実施例IおよびIIに基づく試験溶液よりも、本発明による実施例3および4に基づく試験溶液の方が明らかに皮膚との適応性が優れていることがわかる。実際に本発明によらない実施例に基づく試験溶液で処理した皮膚部分とは対照的に、本発明による実施例3および4に基づく試験溶液で処理した皮膚部分には、紅斑も亀裂も認められなかった。
さらに、本発明によらない実施例IおよびIIは本発明による実施例3および4とは窒素非含有増粘剤を含まないという点が異なるにすぎないが、本発明による実施例3および4に基づく試験溶液による鱗屑形成に対する相対値を本発明によらない実施例IおよびIIに基づく試験溶液の場合と比較することによって、本発明においては(A)、(B)および(C)成分から成る界面活性剤混合物と、(D)成分である窒素非含有増粘剤とが組み合わさることによって皮膚相容性に関して相乗効果が発現されることが明かである。
比較試験結果から本発明による毛髪および身体清浄剤が非常に優れた皮膚相容性を示すことがわかる。
本出願において示されているパーセント数は、特に指示しない限り、すべて重量パーセント数を表す。
Claims (10)
- (A)1ないし10個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化されたC10ないしC18のアルキルエーテル硫酸のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩の少なくとも一種を1ないし28重量パーセント、
(B)下記一般式(I)で表されるエトキシル化されたスルホコハク酸半エステルの少なくとも一種を1ないし28重量パーセント
(ここでR1はC10ないしC18のアルキル基を、Mはアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属イオンを、mは1ないし10の整数を意味する)、
(C)下記から選ばれる界面活性剤の少なくとも一種を1ないし28重量パーセント、
− 一般式
R2(OCH2CH2)nOCH2COOM (II)
(ここでR2はC10ないしC18のアルキル基を、Mはアルカリ金属イオンあるいはアルカリ土類金属イオンを、nは1ないし20の整数を意味する)で表されるアルキルエーテルカルボキシレート、および
− 一般式
(ここでR3はC8ないしC18の直鎖あるいは分枝鎖の、飽和あるいは不飽和のアルキル基を、oは1ないし5の整数を意味する)で表されるアルキルポリグルコシド
(D)下記の中から選ばれる窒素を含まない増粘剤の少なくとも一種を0.1ないし5重量パーセント
− 一般式
(ただし、R4はC11ないしC20のアルキル基を意味し、xとyの総計は50ないし200である)で表されるC11ないしC20の脂肪酸のエトキシル化メチルグルコースジエステル
− 一般式
(ただし、R5はC11ないしC20のアルキル基を、zは70ないし200の整数を意味する)で表されるポリエチレングリコールジエステル
−a)一般式
(ただし、R6はC11ないしC20のアルキル基を示し、pは100ないし300の整数を示す)脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルの一個以上と、b)一般式(VI)(ただし、R6はC11ないしC20のアルキル基を、pは5ないし10の整数を表す)で表される脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテル一個以上から成る混合物
を含有すること、および、(A)、(B)および(C)成分以外の界面活性剤を含有しないことを特徴とする毛髪および身体清浄剤。 - (A)成分を4ないし10重量パーセント含有することを特徴とする、請求項1に記載の清浄剤。
- (B)成分を2ないし8重量パーセント含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の清浄剤。
- (C)成分を1ないし6重量パーセント含有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の清浄剤。
- (A)成分の(B)成分に対する重量比及び(A)成分の(C)成分に対する重量比がそれぞれ1:0.1ないし1:1であること、および(A)成分の(D)成分に対する重量比が1:0.1ないし1:0.8であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の清浄剤。
- (A)、(B)および(C)成分からなる界面活性剤混合物を12ないし30重量パーセント含有することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の清浄剤。
- (C)成分として一般式(II)で表されるアルキルエーテルカルボキシレートを含有することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の清浄剤。
- (D)成分として一般式(VI)で表される少なくとも二つの、脂肪酸部分グリセリドのポリエチレングリコールエーテルa)およびb)から成る混合物を含有することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の清浄剤。
- 水を65ないし85重量パーセント含有することを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の清浄剤。
- 美容用清浄剤において一般的に使用されている化粧品添加物を2ないし20重量パーセント含有することを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の清浄剤。
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