JPH07257789A - シート材処理装置 - Google Patents

シート材処理装置

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JPH07257789A
JPH07257789A JP4912594A JP4912594A JPH07257789A JP H07257789 A JPH07257789 A JP H07257789A JP 4912594 A JP4912594 A JP 4912594A JP 4912594 A JP4912594 A JP 4912594A JP H07257789 A JPH07257789 A JP H07257789A
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roller
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squeeze
sheet material
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Chikashi Oishi
近司 大石
Hiroyuki Sasayama
笹山  洋行
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート材の処理中にローラ表面を洗浄する。 【構成】 現像部20、水洗部30及びフィニッシャー
部40において、PS版10を搬送させる各搬送ローラ
31,32及びスクイズローラ23,24,33,3
4,42,43は、対となる上下のロールの径が同一と
なるように形成されており、各ローラ対毎に1個ずつ設
けられたモータによって、対となるローラ双方の周速度
が所定量相違するように回転される。各モータの回転
は、対となるローラ双方にそれぞれ固定されたギア5
0,51,54〜59を介して各ローラに伝達されてお
り、これらギア50,51,54〜59の歯数が所定数
相違することによって各ローラの周速度が所定量相違す
る。これにより各ローラは、PS版10に摺接されて洗
浄させつつ、PS版10を搬送し、又はPS版10表面
に付着した過剰な処理液を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材を搬送しつつ
所定の処理を施す装置に関し、更に詳しくは、平版印刷
版等のシート材の処理中にシート材を搬送するローラを
洗浄するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平版印刷版用自動現像装置とし
て、現像部、水洗部及びフィニッシャー部を備え、連続
して搬送する感光性平版印刷版(以下、PS版と称する
こともある。)を、現像部において現像処理した後、水
洗部において水洗処理し、更にフィニッシャー部におい
て仕上げ処理を施すものがある。
【0003】現像部には、搬送ローラ及びスクイズロー
ラが設けられており、PS版は、搬送ローラの回転によ
って搬送ローラに挟持された状態で搬送され、現像液中
に浸漬された後、スクイズローラの回転によって搬送さ
れつつ過剰な現像液を除去される。水洗部には、搬送ロ
ーラ対、スクイズローラ対及び各搬送ローラ対間に配置
されたスプレーが設けられており、PS版は、搬送ロー
ラの回転によって搬送ローラに挟持された状態で搬送さ
れ、スプレーによって多量の水が吹き付けられた後、ス
クイズローラの回転によって搬送されつつ過剰な水を除
去される。フィニッシャー部には、仕上げ液を噴出する
噴出孔及び噴出孔の下流側に配置された一対のスクイズ
ローラが設けられており、PS版は、噴出孔から噴出さ
れる仕上げ液を吹き付けられた後、スクイズローラの回
転によって搬送されつつ過剰な仕上げ液を除去される。
【0004】上述したような平版印刷版用自動現像装置
では、現像部、水洗部及びフィニッシャー部の各ローラ
のうち、特にスクイズローラが、現像液中に溶出した感
光層成分の乾固物、水洗時や仕上処理時に析出した感光
層バインダ等によって汚れるとともに、汚れがローラの
回転に伴ってPS版上に付着してしまい、印刷汚れを生
じるという問題があった。また不感脂化処理を行う装置
においても、上述の平版印刷版用自動現像装置と同様の
構成を有するものがあり、そのような装置においては、
スクイズローラが、不感脂化処理液成分の乾固物、水洗
水と共に混入してくる感光層成分と不感脂化成分の反応
物等によって汚れてしまい、上述と同様の問題を生じて
いた。
【0005】そこで従来、ローラのクリーニング方法と
して、PS版の非処理時に、一対のローラを互いに異な
る周速度で正方向又は逆方向に回転し、ローラ周面に互
いに摩擦を生じさせることにより、ローラに付着したゴ
ミ等を自動的に除去するものが知られている(特開昭6
3−165243号公報参照)。これによると、ローラ
周面のクリーニングを、簡単な操作で、煩わしいメンテ
ナンスを必要とすることなく、迅速に行うことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
ローラのクリーニング方法では、一対のローラの周面を
互いに摩擦させる関係上、ローラのクリーニング中は版
材を処理させることができず、クリーニング時期を設定
してクリーニングのためにのみ労力と時間を割く必要が
あるため、ローラ洗浄の作業効率が低かった。
【0007】本発明の目的は、ローラ洗浄の作業効率を
大幅に向上させることができるシート材処理装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、シ
ート材を搬送しつつ所定の処理液により前記シート材を
処理する装置であって、前記シート材を挟持しつつ回転
することによって、シート材を搬送するローラ対と、前
記各ローラの双方を周速度を変えて回転させる駆動手段
とを備えたことを特徴とするシート材処理装置により達
成される。
【0009】駆動手段は、例えばローラ対のうち、いず
れか一方のローラを回転させるモータと、対となるロー
ラ双方にそれぞれ固定され、互いに噛合されることによ
って双方のローラを連動して回転させる互いに歯数の異
なるギアとから構成されるとともに、双方のローラの直
径が同一であることにより、双方のローラの周速度を所
定量相違させることが好ましい。
【0010】また駆動手段は、例えばローラ対のうち、
いずれか一方のローラを回転させるモータと、対となる
ローラ双方にそれぞれ固定され、互いに噛合されること
によって双方のローラを連動して回転させる互いに歯数
の等しいギアとから構成されるとともに、双方のローラ
の直径が所定量相違することにより、双方のローラの周
速度を所定量相違させることが好ましい。異径ローラと
歯数の異なる駆動ギヤを使用する場合も、ローラ径比と
歯数比を所定量だけずらすことにより本発明の目的は達
成される。
【0011】
【作用】本発明に係るシート材処理装置においては、シ
ート材がローラによって搬送されつつ、処理液によって
所定の処理を施される。この際、ローラはそれぞれ、対
となるローラ双方の周速度が所定量相違することによっ
てシート材と摺接され、表面を洗浄される。また、シー
ト材を搬送していないときでも、ローラどうしが摺接さ
れて洗浄効果を得ることができる。
【0012】本発明に係るシート材処理装置において、
対となる双方のローラの周速度の相違量は、多過ぎると
ローラの磨耗を早めたり処理品質が低下し、また少なす
ぎると洗浄効果が小さくなることから、周速度の差は、
回転速度の速い方のローラの周速度又は処理装置の基準
速度を1とした場合(以下、比率の定義は同じ)の0.
1〜10%であり、より好ましくは1〜5%である。周
速度差の方向は特にローラ対が複数のときに、搬送性に
悪影響が出ないようにすることが重要である。すなわ
ち、ローラ対の位置によって増速と減速を選択し、シー
ト材がローラ間で撓んだり基準速度から外れないように
する。またローラの洗浄効果をより高め、磨耗を減少さ
せるため、常時あるいは間欠的に少なくともローラの一
部が、処理液に浸漬された状態にあることが望ましい。
更にローラの洗浄効果を高めるためには、シート材の処
理中以外でも間欠的にローラを回転させることが望まし
い。
【0013】本発明に係る処理装置によって所定の処理
を施されるシート材としては、例えば、光照射によって
溶解性が変化する感光層を、アルミニウム板、亜鉛板、
鉄板、クロムメッキした鉄板、紙板、プラスチック板等
の基板上に0.05〜5g/m2 塗設した感光性平版印
刷版がある。感光層としては、オルトナフトキノンジア
ジド化合物、ジアゾニウム塩化合物、アジド化合物、光
重合性化合物、光架橋性化合物等、そして必要に応じて
アルカリ可溶性バインダーを含む感光層が好ましく適用
される。感光性平版印刷版のうち、最適なものは、アル
ミニウム板上にオルトキノンジアジド化合物からなる感
光層を有するポジ型感光性平版印刷板である。
【0014】本発明に係るシート材処理装置において用
いられる処理液としては、例えば感光性平版印刷版の現
像液があり、現像液としては感光性プレートの感光層を
容易に溶出又は除去せしめるものがある。一例として、
オルトキノンジアジド化合物からなる感光層の場合に
は、特開昭54─62004号、特開昭55─2275
9号、特開昭55─115045号、特開昭57─54
938号各公報に記載されているような、珪酸ソーダあ
るいは珪酸カリの水溶液が用いられる。
【0015】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は、本発明の第1実施例である平版印刷版用自動現
像装置を示す概略断面図である。この図において、シー
ト状の感光性平版印刷版(以下、PS版という)10
は、感光層を上面にした状態で、所定の方向(矢印A方
向)に水平に又は湾曲されつつ連続して搬送され、現像
部20、水洗部30及びフィニッシャー部40において
それぞれ所定の処理を施される。
【0016】現像部20には、搬送ローラ21,22、
スクイズローラ23,24及びブラシ25がそれぞれP
S版10を挟むように上下一対ずつと、ガイドローラ2
6が6個設けられており、現像タンク27に貯留された
現像液の作用によって、PS版10の感光層に現像処理
を施す。搬送ローラ21,22は、PS版10を挟持し
た状態で回転することによって、PS版10をガイドロ
ーラ26に案内させて湾曲させつつ搬送させ、現像タン
ク27内の現像液中に浸漬させる。ブラシ25はそれぞ
れ、現像液中に浸漬される位置に配置されており、PS
版10表面における現像液の交換率を高めるようになっ
ている。スクイズローラ23,24は、下側スクイズロ
ーラ24の下半分が現像液に浸漬されるように、現像タ
ンク27における搬送方向A前方側に配置されており、
現像液中を通過したPS版10を挟持した状態で回転す
ることによって、PS版10を搬送させるとともに、P
S版10表面に付着した過剰な現像液を除去させる。
【0017】水洗部30には、搬送ローラ31,32及
びスクイズローラ33,34がそれぞれPS版10を挟
むように一対ずつ設けられるとともに、搬送ローラ3
1.32とスクイズローラ33,34の間にスプレー3
5が設けられており、スプレー35によって現像処理後
のPS版10表面に多量の水が吹き付けられ、水洗処理
が施される。搬送ローラ31,32は、下側搬送ローラ
32の下部が水洗タンク36に貯留された水に浸漬され
るように配置されており、PS版10を挟持した状態で
回転することによってPS版10を水平に搬送させる。
スクイズローラ33,34は、PS版10を挟持した状
態で回転することによって、PS版10を搬送させると
ともに、水洗後のPS版10表面に付着した過剰な水を
除去させる。
【0018】フィニッシャー部40には、所要の仕上げ
液を噴出させる噴出部材41が、PS版10を挟むよう
に上下に一対設けられるとともに、噴出部材41の下流
側に、スクイズローラ42,43がPS版10を挟むよ
うに上下に一対設けられている。仕上げタンク45に貯
留された仕上げ液は、ポンプ44によって噴出部材41
から水洗処理後のPS版10表面に吹き付けられ、これ
により仕上げ処理が施される。スクイズローラ42,4
3は、PS版10を挟持した状態で回転することによっ
て、PS版10を搬送させるとともに、仕上げ処理後の
PS版10表面に付着した過剰な仕上げ液を除去する。
【0019】現像部20、水洗部30及びフィニッシャ
ー部40において、各搬送ローラ31,32及びスクイ
ズローラ23,24,33,34,42,43は、対と
なる上下のローラの径が同一となるように形成されてお
り、各ローラ対毎に1個ずつ設けられたモータ(図示し
ない)によって、対となるローラ双方の周速度が所定量
相違するように回転される。すなわち各モータの回転は
それぞれ、対となるローラ双方にそれぞれ固定されたギ
ア50,51,54〜59を介して各ローラに伝達され
ており、これらギア50,51,54〜59の歯数が相
違することによって各ローラの周速度が所定量相違す
る。これにより各ローラは、PS版10に摺接して洗浄
されつつ、PS版10を搬送させ、又はPS版10表面
に付着した過剰な処理液を除去する。
【0020】すなわち現像部20のスクイズローラ2
3,24においては、図2に示すように、対となる上下
のスクイズローラ23,24それぞれの端部に固定され
たギア50,51が、互いに噛合されており、上側スク
イズローラ23に固定されたギア50には、モータの回
転軸52に固定されたピニオンギア53が噛合される。
各ギア50,51は、モータの回転に伴ってピニオンギ
ア53が回転した際、連動して回転し、双方のスクイズ
ローラ23,24を回転させる。上側スクイズローラ2
3に固定されたギア50の歯数は、30枚であり、下側
スクイズローラ24に固定されたギア51の歯数は、2
9枚である。したがって、上側スクイズローラ23がモ
ータの回転に伴って回転された際、ギア50,51を介
して連動される下側スクイズローラ24の単位時間当た
りの回転数(以下、回転数とは単位時間当たりの回線数
を意味する)は、上側スクイズローラ23の回転数の3
0/29となり、下側スクイズローラ24が上側スクイ
ズローラ23より速く回転し、上下のスクイズローラ2
3,24の周速度が約3.3%相違する。
【0021】水洗部30の搬送ローラ31,32及びス
クイズローラ33,34、フィニッシャー部40のスク
イズローラ42,43についても、上述した現像部20
のスクイズローラ23,24と同様の機構を介して、モ
ータによって回転駆動される。なお、搬送ローラ31,
32及びスクイズローラ23,24,33,34,4
2,43に固定されたギア50,51,54〜59の歯
数の組み合わせを図3に示す。
【0022】すなわち図1及び図3を参照すると、水洗
部30において、対となる上下の搬送ローラ31,32
にそれぞれ固定されたギア54,55の歯数は、31枚
及び30枚である。したがって、上側搬送ローラ31が
モータの回転に伴って回転された際、下側搬送ローラ3
2の回転数は、上側搬送ローラ31の回転数の31/3
0となり、下側搬送ローラ32は上側搬送ローラ31よ
り速く回転し、上下の搬送ローラ31,32の周速度が
約3.2%相違する。また、対となる上下のスクイズロ
ーラ33,34にそれぞれ固定されたギア56,57の
歯数は、30枚及び31枚である。したがって、上側ス
クイズローラ33がモータの回転に伴って回転された
際、下側スクイズローラ34の回転数は、上側スクイズ
ローラ33の回転数の30/31となり、上側スクイズ
ローラ33が下側スクイズローラ34より速く回転し、
上下のスクイズローラ33,34の周速度が約3.2%
相違する。
【0023】フィニッシャー部40において、対となる
上下のスクイズローラ42,43にそれぞれ固定された
ギア58,59の歯数は、29枚及び30枚である。し
たがって、下側スクイズローラ43がモータの回転に伴
って回転された際、ギア58,59を介して連動される
上側スクイズローラ42の回転数は、下側スクイズロー
ラ43の回転数の30/29となり、上側スクイズロー
ラ42が下側スクイズローラ43より速く回転し、上下
のスクイズローラ42,43の周速度が約3.3%相違
する。なおフィニッシャー部40において、モータの回
転軸52(図2)に固定されたピニオンギア53は、下
側スクイズローラ43に固定されたギア59に噛合され
る。
【0024】PS版10の搬送性は、現像部20、水洗
部30及びフィニッシャー部40の各搬送ローラ31,
32及びスクイズローラ23,24,33,34,4
2,43にそれぞれ固定されたギア50,51,54〜
59の歯数が、上述の組み合わせであることによって、
極めて良好である。
【0025】この場合、歯数30のギア50,30,5
6,59が固定されたローラ23,32,33,43の
周速度が搬送速度となる。そして、歯数が30以外のギ
ア51,54,57,58と固定されたローラ24,3
1,34,42はPS版10と摺接するのでこれらのロ
ーラ24,31,34,42は汚れず、かつPS版10
の両面側に適正な搬送能力を有するローラ23,32,
33,43が2つずつあるので、搬送性が低下すること
もない。
【0026】第1実施例において、PS版10の搬送に
寄与する搬送ローラ32及びスクイズローラ23,3
3,43の直径は、それぞれ60mmであり、周速度
は、それぞれ2000mm/分であり、基準速度とな
る。PS版10と摺接する搬送ローラ31及びスクイズ
ローラ24,34,42の周速度は、それぞれ193
5.5mm/分、2069mm/分、1935.5mm
/分、2069mm/分である。したがって、ローラ対
の周速度は−3.2%、+3.3%、−3.2%、+
3.3%相違する。
【0027】本実施例の作用を説明する。PS版10
は、感光層を上面にした状態で、搬送方向Aに水平に又
は湾曲されつつ連続して搬送され、現像部20、水洗部
30及びフィニッシャー部40においてそれぞれ所定の
処理を施される。現像部20、水洗部30及びフィニッ
シャー部40において、各搬送ローラ31,32及びス
クイズローラ23,24,33,34,42,43は、
対となる上下のローラの周速度が所定量相違するよう
に、モータによって回転され、PS版10に摺接されて
洗浄されつつ、PS版10を搬送させ、又はPS版10
表面に付着した過剰な処理液を除去させる。
【0028】すなわち現像部20のスクイズローラ2
3,24において、上側スクイズローラ23がモータの
回転に伴って回転された際、ギア50,51を介して連
動される下側スクイズローラ24の回転数は、上側スク
イズローラ23の回転数の30/29となり、上側スク
イズローラ23が下側スクイズローラ24より速く回転
し、上下のスクイズローラ23,24の周速度が約3.
3%相違する。水洗部30の搬送ローラ31,32及び
スクイズローラ33,34、フィニッシャー部40のス
クイズローラ42,43についても、同様にして、対と
なる上下のローラの周速度が約3.2%又は3.3%相
違する。これにより、ローラどうしの表面はわずかずつ
擦れ合いながら回転している。上記構成により、少なく
とも一方のスクイズローラとPS版10とが摺接するこ
とから、ローラ表面に付着物があっても、付着物はPS
版10との摺接により除去される。また、基準速度に対
し、増速するローラと減速するローラを適宜配置したこ
とにより、搬送性に問題も生じない。
【0029】次に、本発明の第2実施例である平版印刷
版用自動現像装置について説明する。本実施例の構成
は、各搬送ローラ31,32及びスクイズローラ23,
24,33,34,42,43にそれぞれ固定されたギ
ア60〜67の歯数を除いて、上述した第1実施例と同
一である。第2実施例のギア60〜67の歯数の組み合
わせを図4に示す。
【0030】図1を参照すると、現像部20において、
対となる上下のスクイズローラ23,24にそれぞれ固
定されたギア60,61の歯数は、30枚及び31枚で
ある。したがって、上側スクイズローラ23がモータの
回転に伴って回転された際、下側スクイズローラ24の
回転数は、上側スクイズローラ23の回転数の30/3
1となり、上側スクイズローラ23が下側スクイズロー
ラ24より速く回転し、上下のスクイズローラ23,2
4の周速度が約3.3%相違する。
【0031】水洗部30において、対となる上下の搬送
ローラ31,32にそれぞれ固定されたギア62,63
の歯数は、30枚及び29枚である。したがって、上側
搬送ローラ31がモータの回転に伴って回転された際、
下側搬送ローラ32の回転数は、上側搬送ローラ31の
回転数の30/29となり、上側搬送ローラ31が下側
搬送ローラ32より速く回転し、上下の搬送ローラ3
1,32の周速度が約3.2%相違する。また、対とな
る上下のスクイズローラ33,34にそれぞれ固定され
たギア64,65の歯数は、30枚及び31枚である。
したがって、上側スクイズローラ33がモータの回転に
伴って回転された際、下側スクイズローラ34の回転数
は、上側スクイズローラ33の回転数の30/31とな
り、下側スクイズローラ34が上側搬送ローラ33より
速く回転し、上下のスクイズローラ33,34の周速度
が約3.3%相違する。
【0032】フィニッシャー部40において、対となる
上下のスクイズローラ42,43にそれぞれ固定された
ギア66,67の歯数は、30枚及び31枚である。し
たがって、下側スクイズローラ43がモータの回転に伴
って回転された際、ギア66,67を介して連動される
上側スクイズローラ42の回転数は、下側スクイズロー
ラ43の回転数の31/30となり、上側スクイズロー
ラ42が下側スクイズローラ43より速く回転し、上下
のスクイズローラ42,43の周速度が約3.3%相違
する。
【0033】図5は、本発明の第3実施例である平版印
刷版用自動現像装置の現像部のスクイズローラ70,7
1を示す斜視図である。本実施例の構成は、各搬送ロー
ラ(図示しない)及びスクイズローラ70,71の直径
及び各ローラに固定されたギア72,73の歯数を除い
て、上述した第1実施例と同一である。
【0034】図5において、現像部の上下のスクイズロ
ーラ70,71は、上側スクイズローラ70の直径が下
側スクイズローラ71の直径よりも所定量大きくなるよ
うに形成されており、また各スクイズローラ70,71
の端部には、同一歯数のギア72,73がそれぞれ固定
され、互いに噛合される。上側スクイズローラ70に固
定されたギア72には、モータ(図示しない)の回転軸
74に固定されたピニオンギア75が噛合される。上側
スクイズローラ70がモータの回転に伴って回転された
際、下側スクイズローラ71はギア72,73を介して
連動され、上側スクイズローラ70と同一の回転数で回
転する。このとき上側スクイズローラ70の周速度は、
上側スクイズローラ70の直径が下側スクイズローラ7
1の直径よりも所定量大きいことによって、下側スクイ
ズローラ71の周速度よりも所定量遅くなる。なお、水
洗部の搬送ローラ(図示しない)及びスクイズローラ
(図示しない)、フィニッシャー部のスクイズローラ
(図示しない)についても、上述と同様にして、対とな
るローラ双方の周速度が所定量相違するように構成す
る。
【0035】第3実施例において、PS版10と摺接す
る上側スクイズローラ70の直径は61mmであり、P
S版10の搬送に寄与する下側スクイズローラ71の直
径は60mmであり、ギア72,73の歯数は30であ
る。周速度はそれぞれ2033.3mm/分、2000
mm/分であり、したがって、ローラ対の周速度は1.
67%相違する。
【0036】以上のように上記各実施例によれば、PS
版10が搬送ローラ31,32及びスクイズローラ2
3,24,33,34,42,43,70,71によっ
て搬送されつつ、現像部20、水洗部30及びフィニッ
シャー部40において所定の処理を施される際、対とな
る上下の搬送ローラ31,32及びスクイズローラ2
3,24,33,34,42,43,70,71をそれ
ぞれ、ローラ双方の周速度が所定量相違することによっ
てPS版10と摺接させ、表面を洗浄させるので、PS
版10の処理中に各ローラの表面を洗浄させることがで
き、従来、装置の運転開始時(始業時)において1〜3
版必要とされたクリーニング版が不要となる。これによ
り、ローラ洗浄の作業効率を大幅に向上させることがで
きる。
【0037】なお上記各実施例では、対となる搬送ロー
ラ31,32又はスクイズローラ23,24,33,3
4,42,43,70,71毎に1個のモータを設け、
各ローラに固定されたギア50,51,54〜67,7
2,73の歯数又は直径の相違によって、対となるロー
ラ双方の周速度が所定量相違するように構成したが、対
となる搬送ローラ又はスクイズローラのそれぞれに1個
ずつモータを設けるとともに、各ローラを連動させない
ように構成し、各モータに所定の回転差が生じるように
制御することによって、対となるローラ双方の周速度を
所定量相違させてもよい。
【0038】また上記各実施例において、現像部20の
現像タンク27には、タンク内を密閉可能な部材を設け
ることが望ましく、これによると、外気中に含まれる炭
酸ガス等の作用による現像液の劣化が防止される。な
お、上記各実施例はPS版の処理装置であるが、本発明
はPS版の処理に限定されず、処理液によるシート材の
あらゆる処理に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、版材がロ
ーラによって搬送されつつ、処理手段によって所定の処
理を施される際、ローラはそれぞれ、対となるローラ双
方の周速度が所定量相違することによって版材と摺接
し、表面を洗浄されるので、版材の処理中にローラ表面
を洗浄させることができ、これによりローラ洗浄の作業
効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である平版印刷版用自動現
像装置を示す概略断面図である。
【図2】図1の平版印刷版用自動現像装置の現像部のス
クイズローラを示す斜視図である。
【図3】第1実施例のギヤの歯数の組み合わせを表す図
である。
【図4】第2実施例のギヤの歯数の組み合わせを表す図
である。
【図5】本発明の第3実施例である平版印刷版用自動現
像装置の現像部のスクイズローラを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 PS版 20 現像部 23,24 スクイズローラ 30 水洗部 31,32 搬送ローラ 33,34 スクイズローラ 40 フィニッシャー部 42,43 スクイズローラ 50,51 ギア 52 回転軸 53 ピニオンギア 54〜59 ギア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を搬送しつつ所定の処理液によ
    り前記シート材を処理する装置であって、 前記シート材を挟持しつつ回転することによって、シー
    ト材を搬送するローラ対と、 前記各ローラの双方を周速度を変えて回転させる駆動手
    段とを備えたことを特徴とするシート材処理装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段が、前記ローラ対のいずれ
    か一方のローラを回転させるモータと、ローラ対の双方
    にそれぞれ固定され、互いに噛合されることによって双
    方のローラを連動して回転させる互いに歯数の異なるギ
    アとから構成されるとともに、双方のローラの直径が同
    一であることにより、双方のローラの周速度を所定量相
    違させることを特徴とする請求項1記載のシート材処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段が、ローラ対のいずれか一
    方のローラを回転させるモータと、ローラ対の双方にそ
    れぞれ固定され、互いに噛合されることによって双方の
    ローラを連動して回転させる互いに歯数の等しいギアと
    から構成されるとともに、双方のローラの直径が所定量
    相違することにより、双方のローラの周速度を所定量相
    違させることを特徴とする請求項1記載のシート材処理
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103231930A (zh) * 2013-05-06 2013-08-07 济南同镒节能材料有限公司 一种基体浸涂自动上料装置
CN109335789A (zh) * 2018-09-17 2019-02-15 芜湖海成科技有限公司 一种电解金属带材的传输装置

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