JP2001219130A - 薄形ワーク用洗浄装置 - Google Patents

薄形ワーク用洗浄装置

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JP2001219130A
JP2001219130A JP2000029533A JP2000029533A JP2001219130A JP 2001219130 A JP2001219130 A JP 2001219130A JP 2000029533 A JP2000029533 A JP 2000029533A JP 2000029533 A JP2000029533 A JP 2000029533A JP 2001219130 A JP2001219130 A JP 2001219130A
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cleaning
work
roller
sponge
tank
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JP2000029533A
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English (en)
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Junichi Sugai
井 準 一 菅
Yoshinobu Terui
井 善 信 照
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Speedfam Clean System Co Ltd
Original Assignee
Speedfam Clean System Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミクロン単位の厚さを持つ薄形のワークであ
っても破損することなく安全かつ確実に洗浄することが
できる、構造が簡単で安全性に勝れた洗浄装置を得る。 【解決手段】 ワークの搬送手段と洗浄手段とを兼ねる
上下一対のスポンジローラー15a,15bからなる複
数のローラーユニット15を有し、上記各ローラーユニ
ット15におけるスポンジローラー15a,15bは、
互いに同一径を有すると共に、ワークW表面の汚れを転
写により除去可能な程度に緻密な表面を有し、かつワー
クの送り方向に対して順方向に等速回転するよう回転方
向及び回転速度を揃えられ、上下のスポンジローラー1
5a,15bでワークを両側から挟圧して搬送しなが
ら、該ワーク表面の汚れをローラー表面に転写させて除
去可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄形ワークを洗浄
するための洗浄装置に関するものであり、更に詳しく
は、水晶基板やLN(リチウムナイオレート)基板、L
T(リチウムタンタレート)基板、ガリウム砒素単結晶
基板のような、ミクロン単位の厚さ(例えば50〜50
0μm)を持つ薄形のワークの洗浄に適した洗浄装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上下一対のローラーブラシを複数対並べ
て設置し、これらのローラーブラシで半導体ウエハや磁
気ディスク用アルミ基板などを洗浄する洗浄装置は、例
えば特開昭63−224332号公報や特開平6−77
195号公報等に開示するように従来より公知である。
これらの洗浄装置は、複数組のローラーブラシを搬送用
と洗浄用とに機能分けし、搬送用のローラーブラシでワ
ークを搬送しながら、洗浄用のローラーブラシで該ワー
クの表面を擦ってスクラブ洗浄するものである。特開昭
63−224332号においては、搬送用のローラーブ
ラシと洗浄用のローラーブラシとを回転速度を違えるこ
とにより機能分けし、低速回転するローラーブラシでワ
ークを搬送しながら、高速回転するローラーブラシで該
ワークを洗浄するようにしている。また、特開平6−7
7195号においては、搬送用のローラーブラシと洗浄
用のローラーブラシとを回転方向を違えることにより機
能分けし、順方向に回転するローラーブラシでワークを
搬送しながら、逆方向に回転するローラーブラシで該ワ
ークの表面を洗浄するようにしている。
【0003】このように、ローラーブラシを回転方向又
は回転速度を違えることによって搬送用と洗浄用とに機
能分けした従来の洗浄装置は、ワークの洗浄時に搬送用
のローラーブラシと洗浄用のローラーブラシとによって
該ワークの径方向に逆向きの力が作用するため、例えば
水晶基板やLN基板、LT基板、ガリウム砒素単結晶基
板といったようなミクロン単位の厚さを持つ薄くて割れ
易いワークの洗浄には適していない。しかも、一部のロ
ーラーブラシの回転方向や回転速度が違っているため、
逆転機構や減速機構等を必要として駆動機構の構造が複
雑化し、製造もメンテナンスも面倒である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、ミクロン単位の厚さを持つ薄形のワークであっても
破損することなく安全かつ確実に洗浄することができ
る、構造が簡単で安全性に勝れた洗浄装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によれば、薄形ワークを一枚ずつ搬送しながら洗
浄処理する洗浄部と、該洗浄部に未洗浄ワークを供給す
るためのローディング部と、洗浄されたワークを取り出
すためのアンローデング部とを有し、上記洗浄部が、洗
浄液によりワークを洗浄する少なくとも一つの洗浄槽を
含んでいて、該洗浄槽には、ワークの搬送手段と洗浄手
段とを兼ねる上下一対のスポンジローラーからなる複数
のローラーユニットが、ワークの径より小さい間隔で配
設され、上記各ローラーユニットにおけるスポンジロー
ラーは、互いに同一径を有すると共に、ワーク表面の汚
れを転写により除去可能な程度に緻密な表面を有し、か
つワークの送り方向に対して順方向に等速回転するよう
回転方向及び回転速度を揃えられ、上下のスポンジロー
ラーでワークを両側から挟圧して搬送しながら、該ワー
ク表面の汚れをローラー表面に転写させて除去するよう
に構成されていることを特徴とする薄形ワーク用洗浄装
置が提供される。
【0006】上記構成を有する本発明の洗浄装置におい
て、被洗浄物である薄形ワークは、洗浄槽内を順方向に
等速回転する複数組のスポンジローラーにより搬送さ
れ、その間に表面の汚れがこれらのスポンジローラーの
表面に転写されることにより除去される。このとき、各
スポンジローラーは順方向に等速回転しているため、こ
れらのスポンジローラーによりワークに無理な力が作用
することがなく、このため、該ワークが破損したり傷つ
けられることがない。また、各スポンジローラーが同一
径であるため一種類のスポンジローラーだけを使用する
ことができ、しかも、各スポンジローラーの回転方向及
び回転速度が全て同じであるため減速機構や逆転機構等
を必要としないなど、構造が簡単で製造及びメンテナン
スも容易である。
【0007】本発明においては、上記洗浄槽に、スポン
ジローラーに転写された汚れを洗浄液の噴射により洗い
流すためのシャワーノズルを複数設けることが望まし
い。
【0008】本発明の具体的な実施形態によれば、上記
スポンジローラーが、中心のローラー軸と、該ローラー
軸の外周に嵌め付けられた合成樹脂発泡体からなる円筒
形のスポンジ体とからなっていて、上記ローラー軸の外
周には、ワークの搬送及び洗浄時におけるスポンジ体の
円周方向への変移を防止するための係止用細溝が軸線方
向に設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照しながら詳細に説明する。図1に概念的に
示す洗浄装置は、円形又は矩形をした薄形のワークを一
枚ずつ搬送しながら洗浄処理する洗浄部1と、該洗浄部
1に未洗浄ワークWを供給するためのローディング部2
と、洗浄処理されたワークWを洗浄部1から取り出すた
めのアンローディング部3とを有している。
【0010】上記洗浄部1は、ワークを薬液に浸漬させ
て洗浄する第1洗浄槽5と、シャワーノズルから噴射さ
れる純水により洗浄する第2洗浄槽6と、純水中に浸漬
して洗浄する第3洗浄槽7と、ワークの水切りを行う水
切槽8と、ワークを乾燥させる乾燥槽9とを、ローディ
ング部2側からアンローディング部3側に向けて上述し
た順に並べて設置したもので、上記各槽5〜9内に設置
されて互いに連続する複数対のスポンジローラーによ
り、上記ワークを一枚ずつ順次搬送しながら、各槽にお
いてそれぞれ上述した処理を施すものである。
【0011】上記第1洗浄槽5は、図2〜図4に示すよ
うに、洗浄液である薬液11を収容するための内槽13
と、その外側の外槽14とを有している。上記内槽13
は、低尺の左右両側壁18,18で外槽14と区画され
ていて、これら両側壁18,18間に該側壁より低尺の
前後一対の隔壁17,17を設けることにより、該内槽
13の内部が、これらの隔壁17,17間に位置する内
側領域13aと、その外側に位置する外側領域13b,
13bとに区画されている。該内槽13の内部には、ワ
ークWの搬送手段と洗浄手段とを兼ねる上下一対のスポ
ンジローラー15a,15bからなる複数のローラーユ
ニット15が、それぞれのローラー軸16の両端を両側
壁18,18に液密状態で回転自在なるように支持され
て、ワークの径より小さい間隔を保って配設されてい
る。これらのローラーユニット15の大部分は、洗浄装
置の第1側に設けられた第1伝動機構19aを介して第
1モーター20aにより駆動されるようになっている
が、上記内側領域13a内に位置する一部のローラーユ
ニット15A、図示の例では、第1側で駆動されるロー
ラーユニット2組おきに1組のローラーユニット15A
が、洗浄装置の第2側に設けられた第2伝動機構19b
を介して第2モーター20bで駆動されるようになって
いる。そしてこれらのモーター20a,20bと伝動機
構19a,19bとからなる駆動手段により全てのスポ
ンジローラー15a,15bが、ワークWの移動方向に
対して順方向に等速で駆動回転されるように構成されて
いる。換言すれば、図2において上段の全スポンジロー
ラー15aが反時計回りに等速で駆動され、下段の全ス
ポンジローラー15bが時計回りに等速で駆動されるよ
うに構成されている。
【0012】このように、全部のスポンジローラー15
a,15bを同じ側で駆動することなく、1本又は複数
本おきに交互に反対側から駆動することにより、片側駆
動に起因するスポンジローラー15a,15bの微妙な
傾き等によって各スポンジローラー15a,15b間の
回転バランスや水平バランス等が崩れるのを防止し、搬
送時にワークWが蛇行したり一側に片寄ったりするのを
防いで該ワークを真っ直ぐバランス良く搬送することが
できる。
【0013】上記各スポンジローラー15a,15bは
互いに同一径及び同一構成を有するもので、図5に示す
ように、中心にあるステンレス製のローラー軸16と、
該ローラー軸16の外周に嵌め付けられた合成樹脂発泡
体からなる円筒形のスポンジ体22とで構成されてい
る。そして、上記ローラー軸16の外周面には、図6に
示すように、その複数箇所に、ローラー軸16の軸線方
向に伸びる複数の係止用細溝16aがローラー軸16の
外周を取り巻くように並べて形成され、これらの細溝1
6aの係止力により、ワークの搬送及び洗浄時における
スポンジ体22の円周方向の変移が防止されるようにな
っている。
【0014】上記スポンジ体22としては、ワークの表
面を傷付けない程度の柔軟性と弾性とを備えていて、か
つワーク表面の汚れを転写により除去することができる
程度に緻密な表面を備えているものが好ましく、例えば
ポリビニルアルコール(PVA)等を発泡成形したもの
が好適に使用される。
【0015】上記内槽13における内側領域13a内に
洗浄液である薬液11を供給するため、図2から分かる
ように、該内側領域13aの上流端側の底壁に給液口2
3が設けられると共に、下流端側の底壁に排液口24が
設けられ、給液口23に接続された洗浄液源25から、
少なくともワークWが浸漬する深さ、好ましくは上段の
スポンジローラー15aが1/2程度かそれ以上浸漬す
る深さの薬液11が供給されるようになっている。この
薬液11は、内側領域13a内を上流側から下流側に向
かって流れ、その一部は前後の隔壁17,17をオーバ
ーフローして外側領域13b,13b内に流れ込み、底
壁に設けられた排出口21から外部に排出される。そし
て、下流側の槽端壁26に設けられた開口26aから洗
浄槽5内に送り込まれたワークWが、その搬送方向とは
逆向きに流れる上記薬液11中をスポンジローラー15
a,15bにより上流側に向けて向流的に搬送され、そ
の間にこれらのスポンジローラー15a,15bでワー
ク表面の汚れが転写により除去されるようになってい
る。
【0016】上記各スポンジローラー15a,15bを
回転させるための駆動手段は、該スポンジローラー15
a,15bを順方向に等速で駆動できるものであればど
のようなものでも良いが、図示した実施例では次のよう
に構成されている。即ち、図3、図4及び図7に示すよ
うに、各スポンジローラー15a,15bのローラー軸
16の一端には従動歯車28が固定され、上下のスポン
ジローラー15a,15bの従動歯車28,28同士が
相互に直接噛合している。そして、洗浄槽5の第1側に
ある第1伝動機構19aにおいては、隣接するローラー
ユニット15,15における下段のスポンジローラー1
5b,15bの従動歯車28,28間に、これらの従動
歯車の回転方向を一方向に揃えるためのアイドル歯車2
9が、両従動歯車28,28に噛合するように設けら
れ、これらの従動歯車28とアイドル歯車29とが連な
る歯車列の端部の従動歯車28には、駆動歯車30が噛
合している。この駆動歯車30は、機体に回転自在に支
持された中継駆動軸31により傘歯歯車32を介して主
駆動軸33に連結され、この主駆動軸33を介して上記
第1モーター20aで駆動されるようになっている。
【0017】一方、洗浄槽5の第2側にある第2伝動機
構19bにおいては、各ローラーユニット15における
下段のスポンジローラー15b,15bの従動歯車28
に駆動歯車30が直接噛合し、この駆動歯車30により
中継駆動軸31及び主駆動軸33を介して第2モーター
20bにより駆動されるようになっている。第2側で駆
動されるローラーユニット15が複数組連なっている場
合には、第2伝動機構19bは上記第1伝動機構19a
と同様に構成される。
【0018】上記各ローラーユニット15は、上下のス
ポンジローラー15a,15bを予め一体に組み合わせ
た状態で両端を軸受部材に取り付け、この軸受部材を内
槽13の側壁18,18に液密に着脱自在なるように構
成することもでき、これにより、スポンジローラー15
a,15bの交換が容易になる。この場合、複数又は全
部のローラーユニット15を一体化し、それらを一斉に
交換できるように構成することもできる。
【0019】上記第1洗浄槽5内にはまた、上記ローラ
ーユニット15の上部に、薬液又は純水等の洗浄液源に
接続された複数のシャワーノズル35が、各ローラーユ
ニット15に向けて洗浄液を噴射可能なるように設けら
れている。このシャワーノズル35は、洗浄作業が終了
したあと、スポンジローラー15a,15bに付着した
汚れをこれらのシャワーノズルから噴射される洗浄液に
より洗い流すのに使用される。
【0020】上記シャワーノズル35は、それらの複数
又は全部を共通の支持部材36に取り付けることにより
一体化し、この支持部材36を外槽14に着脱自在なる
ように構成することもでき、これにより、メンテナンス
時のシャワーノズルの交換が容易になる。
【0021】図中37は、洗浄中のワークWに超音波を
照射して洗浄効率を高めるための超音波照射手段、38
は、洗浄槽5の上部を被う開閉自在の蓋体である。
【0022】上記第1洗浄槽5において、ローディング
部2から槽端壁26の開口26aを通じて槽内に送り込
まれた未洗浄ワークWは、流れる洗浄液11中を上下の
スポンジローラー15a,15bにより上流側に向けて
向流的に搬送され、その間に上記洗浄液11により洗浄
されると共に、表面の汚れが上記スポンジローラー15
a,15bに転写されることにより除去され、槽端壁2
6に形成された開口26aを通じて隣の第2洗浄槽6に
送られる。このとき、全てのスポンジローラー15a,
15bが順方向に等速回転しているため、これらのスポ
ンジローラー15a,15bによりワークに直径方向の
力が作用することがなく、従ってワークがミクロン単位
の肉厚を持つ薄形ワークであっても、それを破損するこ
となく安全に洗浄することができる。
【0023】上記第2洗浄槽6は、ワークWにシャワー
ノズル35から純水を噴射して薬液を洗い流すというリ
ンス処理を行うためのもので、図8及び図9に示すよう
に構成されている。この第2洗浄槽6が上記第1洗浄槽
5と相違する点は、使用する洗浄液が純水である点と、
内槽13が洗浄液源に接続されていないという点だけ
で、その他の構成や変形例等については実質的に第1洗
浄槽5と同じである。従って、説明の重複を避けるた
め、主要な同一構成部分に第1洗浄槽5と同一符号を付
してその説明は省略する。この第2洗浄槽6において
は、スポンジローラー15a,15bで搬送中のワーク
Wにシャワーノズル35から純水が噴射されることによ
り、付着した薬液がこの純水で洗い流されると共に、上
下のスポンジローラー15a,15bに転写されて除去
される。そして、純水でシャワーリンスされたワーク
は、槽端壁26に形成されている開口26aを通じて隣
の第3洗浄槽7に送り込まれる。
【0024】なお、上記第2洗浄槽6は、第1洗浄槽5
及び第3洗浄槽7と基本構成を共通化して、薬液又は純
水による浸漬洗浄と純水によるシャワーリンス洗浄との
何れにも使い分けできるようにしているため、超音波照
射手段37が取り付けられたものが示されているが、シ
ャワーリンス洗浄にはこの超音波照射手段37が使用さ
れないため、取り外しても良い。
【0025】上記第3洗浄槽7は、ワークを純水中に浸
漬した状態でスポンジローラー15a,15bにより仕
上げ洗浄するもので、上記第1洗浄槽5とは、使用する
洗浄液が純水である点で相違するだけで、その他の構成
や作用及び変形例等については実質的に第1洗浄槽5と
同じであるから、ここでの詳細な説明は省略する。
【0026】この第3洗浄槽7において、ワークが流れ
る洗浄液中を上下のスポンジローラー15a,15bに
より上流側に向けて向流的に搬送される間に、上記洗浄
液及びスポンジローラー15a,15bにより仕上げ洗
浄され、槽端壁26に形成されている開口26aを通じ
て隣の水切槽8に送られる。
【0027】上記水切槽8は、ワークに付着した洗浄液
をスポンジローラー15a,15bにより吸収して除去
するもので、図10及び図11に示すように、上記第1
〜第3洗浄槽5〜7に設けたローラーユニット15と同
様の構成を持つ、上下一対のスポンジローラー15a,
15bからなるローラーユニット15を複数設けると共
に、これらの各ローラーユニット15における下段のス
ポンジローラー15bの下部に、吸水した該スポンジロ
ーラー15bを絞るための硬質の絞りローラー40を圧
接状態に配設したものである。この絞りローラー40
は、例えばポリ塩化ビニル等の合成樹脂素材により形成
されていて、下段のスポンジローラー15bの回転に従
動して回転する。
【0028】そして、この水切槽8内の各ローラーユニ
ット15及び絞りローラー40は、洗浄装置の第1側に
上記第1伝送機構19a及び第1モーター20aとは別
に設けた第3伝動機構19c及び第3モーター20c
(図13参照)により、乾燥槽9及びアンローディング
部3におけるローラーユニット15と一緒に駆動される
ように構成されている。
【0029】上記水切槽8の内部には、各ローラーユニ
ット15の上部にノズル42が設けられ、各ノズル42
から対応するローラーユニット15にそれぞれ洗浄液
(純水)を滴下することにより、スポンジローラー15
a,15bが乾燥するのを防止するようになっている。
【0030】上記水切槽8の底部には排水口43が設け
られ、ワークから除去された洗浄液とノズル42から滴
下された洗浄液とがこの排水口43から排出されるよう
になっている。
【0031】この水切槽8においては、ワークWが各ロ
ーラーユニット15で搬送される間に、付着した洗浄液
が上下のスポンジローラー15a,15bに吸収されて
除去され、槽端壁44の開口44aを通じて隣の乾燥槽
9に送られる。また、上下のスポンジローラー15a,
15bに吸収された洗浄液は、絞りローラー40で絞ら
れることにより排出されるが、このとき、上段のスポン
ジローラー15aに吸収された洗浄液は、重力の作用に
より下段のスポンジローラー15bに移動し、この下段
のスポンジローラー15bを介して絞られることにより
排出される。
【0032】上記乾燥槽9は、ワークにエアを吹き付け
て乾燥させるもので、図12及び図13に示すように、
上下一対のスポンジローラー15a,15bからなる複
数のローラーユニット15と、一定間隔を保って配設さ
れた上下一対のエアノズル46a,46bと、該エアノ
ズル46a,46bに接続されたエア供給装置(図示せ
ず)とを有し、上記各エアノズル46a,46bから搬
送中のワークの上下面に斜め方向からエアを吹き付ける
ように構成されている。この場合、温度の高いホットエ
アを吹き付けることにより熱で乾燥させるようにして
も、常温のエアをエアナイフ状に吹き付けることにより
水分を吹き飛ばすようにしても良い。なお、上記ローラ
ーユニット15は、第1〜第3洗浄槽7に設けたローラ
ーユニット15と同じ構成を有するものである。図中4
7は槽底に設けた排気口である。
【0033】また、上記ローディング部2とアンローデ
ィング部3とは、スポンジローラー15a,15bでワ
ークWの供給及び取り出しを行うもので、図2、図3、
図12、図13から分かるように、上記洗浄部1が上下
2段にスポンジローラー15a,15bを配設している
のに対し、これらのローディング部2及びアンローディ
ング部3においては、洗浄部1における下段のスポンジ
ローラー15bと対応する高さに一段だけスポンジロー
ラー15bを配設している。ローディング部2のスポン
ジローラー15bは、上記第1〜第3洗浄槽7のスポン
ジローラー15a,15bと同じ第1モーター20a及
び第1伝動機構19aにより駆動され、アンローディン
グ部3のスポンジローラー15bは、上記水切槽8及び
乾燥槽9内の各スポンジローラー15a,15bと同じ
第3モーター20c及び第3伝動機構19cにより駆動
される。
【0034】図示した実施例では、洗浄部1に異なる洗
浄処理を行う複数の洗浄槽5〜7を設置しているが、ワ
ークの種類や洗浄目的等によっては何れか一つの洗浄槽
だけを設置しても良い。
【0035】
【発明の効果】このように本発明の洗浄装置によれば、
ワークの搬送手段と洗浄手段とを兼ねる上下のスポンジ
ローラーを、ワークの送り方向に対して順方向に等速回
転するよう回転方向及び回転速度を揃えて設置し、ワー
ク表面の汚れをこれらのスポンジローラーに転写させて
除去するように構成したので、洗浄時にこれらのスポン
ジローラーによってワークに無理な力が作用することが
なく、ミクロン単位の厚さを持つ薄いワークであっても
損傷や破損等を生じることなく洗浄することができる。
また、各スポンジローラーが同一径であるため一種類の
スポンジローラーだけを使用することができ、しかも、
各スポンジローラーの回転方向及び回転速度が全て同じ
であるため減速機構や逆転機構等を必要としないなど、
構造が簡単で製造及びメンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄装置を概略的に示す断面図で
ある。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1の縦断面図である。
【図5】図2におけるローラーユニットの拡大断面図で
ある。
【図6】スポンジローラーの部分断面図である。
【図7】スポンジローラーの駆動部の拡大図である。
【図8】図1の要部側面図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】図1の要部側面図である。
【図11】図9の平面図である。
【図12】図1の要部側面図である。
【図13】図11の平面図である。
【符号の説明】
W ワーク 1 洗浄部 2 ローディング部 3 アンローディング部 5,6,7 洗浄槽 15 ローラーユニット 15a,15b スポンジローラー 16 ローラー軸 16a 細溝 22 スポンジ体 35 シャワーノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA02 AB14 AB42 BA08 BA15 BB02 BB24 BB32 BB62 BC07 CC03 CD23 4K053 PA11 QA04 RA07 SA04 SA06 SA18 TA18 TA19 XA01 XA09 XA22 XA26 XA41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄形ワークを一枚ずつ搬送しながら洗浄す
    る洗浄部と、該洗浄部に未洗浄ワークを供給するための
    ローディング部と、洗浄されたワークを取り出すための
    アンローデング部とを有し、 上記洗浄部が、少なくとも一つの洗浄槽を含んでいて、
    該洗浄槽には、ワークの搬送手段と洗浄手段とを兼ねる
    上下一対のスポンジローラーからなる複数のローラーユ
    ニットが、ワークの径より小さい間隔で配設され、 上記各ローラーユニットにおけるスポンジローラーは、
    互いに同一径を有すると共に、ワーク表面の汚れを転写
    により除去可能な程度に緻密な表面を有し、かつワーク
    の送り方向に対して順方向に等速回転するよう回転方向
    及び回転速度を揃えられ、上下のスポンジローラーでワ
    ークを両側から挟圧して搬送しながら、該ワーク表面の
    汚れをローラー表面に転写させて除去するように構成さ
    れていることを特徴とする薄形ワーク用洗浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の洗浄装置において、上記
    洗浄槽が、スポンジローラーに転写された汚れを洗浄液
    の噴射により洗い流すためのシャワーノズルを複数有す
    ることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の洗浄装置におい
    て、上記スポンジローラーが、中心のローラー軸と、該
    ローラー軸の外周に嵌め付けられた合成樹脂発泡体から
    なる円筒形のスポンジ体とからなっていて、上記ローラ
    ー軸の外周には、ワークの搬送及び洗浄時におけるスポ
    ンジ体の円周方向への変移を防止するための係止用細溝
    が軸線方向に設けられていることを特徴とするもの。
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