JPH0725735A - 含嗽剤 - Google Patents

含嗽剤

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JPH0725735A
JPH0725735A JP5169188A JP16918893A JPH0725735A JP H0725735 A JPH0725735 A JP H0725735A JP 5169188 A JP5169188 A JP 5169188A JP 16918893 A JP16918893 A JP 16918893A JP H0725735 A JPH0725735 A JP H0725735A
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JP
Japan
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ethanol
menthol
oil
dilution
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP5169188A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Inagi
敏男 稲木
Toshimitsu Suehiro
才備 末広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0725735A publication Critical patent/JPH0725735A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化セチルピリジニウム0.25〜2.5%
(w/v)並びにl−メントール、ユーカリ油、チョウ
ジ油及びオイゲノールから選ばれる1種又は2種以上の
精油類1〜5%(w/v)を有効成分とする用時希釈型
含嗽剤において、基剤として非イオン性界面活性剤0.
1〜1.5%(w/v)、多価アルコール1〜6%(w
/v)及びエタノール35〜60%(w/v)を配合し
た含嗽剤。 【効果】 この含嗽剤は長期保存しても白濁等を生じず
安定であり、大量輸送、大量保存しても安全であり、用
時希釈したときの水への均一な溶解性が速やかであり、
かつ口腔への刺激も少ないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含嗽剤に関し、特に保存
安定性の良好な用時水で希釈して用いる含嗽剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】含嗽剤は、口腔内の各種炎症の治療、殺
菌等を目的として使用される医薬製剤であり、その形態
としては濃厚液、散剤、顆粒剤、錠剤等を用時、水に希
釈又は溶解して含嗽するものが一般的である。このう
ち、用時希釈型濃厚液は、速やかに均一に溶解し、使用
性が良好であることから最も広く用いられている。
【0003】これらの含嗽剤に配合される抗炎症剤とし
てはl−メントール、ユーカリ油、チョウジ油、オイゲ
ノール等の精油類が広く用いられており、殺菌剤として
は塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン類等が広
く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の抗炎症剤及び殺菌剤を有効成分とする用時希釈型の含
嗽剤においては濃厚液であることから白濁等を生じやす
く、安定性が悪いという問題があった。これらの安定性
の問題及び水への速やかな溶解性を確保する目的で、こ
れらの含嗽剤には通常65%以上のエタノール及び/又
は溶剤が配合されている。ところが、エタノール及び/
又は溶剤を多量に含有する含嗽剤は、大量輸送、大量保
存する場合には火災等の安全性に問題があった。従って
本発明の目的は、抗炎症剤及び殺菌剤を有効成分とし、
エタノール及び/又は溶剤を多量に含まず、安定性が高
く、かつ水に対する溶解性の良好な用時希釈型含嗽剤を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは塩化
セチルピリジニウム及び精油類を配合し、製剤自体の保
存安定性及び希釈時の溶解性について種々検討した結
果、これらの有効成分及び60%以下のエタノールに加
えて非イオン性界面活性剤及び多価アルコールを一定量
配合すれば、保存安定性及び水への溶解性が良好で、安
全性が高く、かつ口腔内への刺激の弱い用時希釈型含嗽
剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は塩化セチルピリジニウ
ム0.25〜2.5%(w/v)並びにl−メントー
ル、ユーカリ油、チョウジ油及びオイゲノールから選ば
れる1種又は2種以上の精油類1〜5%(w/v)を有
効成分とする用時希釈型含嗽剤において、基剤として非
イオン性界面活性剤0.1〜1.5%(w/v)、多価
アルコール1〜6%(w/v)及びエタノール35〜6
0%(w/v)を含有することを特徴とする含嗽剤を提
供するものである。
【0007】本発明の含嗽剤において、塩化セチルピリ
ジニウムは殺菌剤として配合されるものであり、その配
合量は0.25〜2.5%(w/v)(以下、単に%で
示す)である。配合量が0.25%未満では十分な殺菌
効果が得られず、2.5%を超えると口腔内刺激等が生
じ易くなるため好ましくない。
【0008】また、精油類は抗炎症剤、清涼剤として配
合されるものであり、l−メントール、ユーカリ油、チ
ョウジ油及びオイゲノールから1種又は2種以上選ばれ
て配合される。このうち、l−メントールと他の精油の
組み合せが特に好ましい。これら精油類の配合量は1〜
5%である。精油類の配合量が1%未満では十分な抗炎
症作用、清涼作用が得られず、5%を超えると含嗽剤を
水で希釈したとき表面に浮いたり、油膜が生成したり、
白濁するため好ましくない。
【0009】エタノールは、上記有効成分を溶解するた
めに配合されるが、その配合量は35〜60%の範囲で
あることが必要である。35%未満では本発明含嗽剤の
保存安定性及び水への溶解性が確保されず、60%を超
えると大量輸送、大量保存時の火災等の安全性に問題が
あるとともに、含嗽時の口腔内刺激が強いという欠点が
ある。
【0010】また、非イオン性界面活性剤としてはポリ
オキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
等が挙げられる。就中、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミ
テート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンセチル
エーテル等が特に好ましい。かかる非イオン性界面活性
剤は、希釈時の白濁、油膜発生防止のために配合される
ものであり、その配合量は0.1〜1.5%である。
0.1%未満では十分な白濁、油膜発生防止効果が得ら
れず、1.5%を超えると希釈時に発泡するおそれがあ
る。
【0011】多価アルコールとしては、グリコール類及
びグリセリンが挙げられる。グリコール類としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。こ
のうち、ポリエチレングリコールとしては分子量が30
0〜10,000程度のものが好ましい。かかる多価ア
ルコールも希釈時の白濁、油膜発生防止及び保存安定性
向上のために配合されるものであり、その配合量は1〜
6%である。1%未満では十分な効果を奏さず、6%を
超えると保存時に白濁するおそれがある。
【0012】本発明の含嗽剤の配合成分は、上記成分以
外は基本的には水であるが、更に本発明の効果を損わな
い範囲で安定剤、防腐剤、着香剤、矯味剤等を配合する
ことができる。
【0013】本発明含嗽剤は、常法に従って上記成分を
均一に溶解することにより製造されるが、その比重は
0.87〜0.95に調整するのが好ましい。本発明に
おいては比重がこの範囲内にあると比重が1.00より
小さいにもかかわらず、水で希釈したとき油膜を生じた
り、二層に分離することがなく速やかに均一に溶解す
る。
【0014】本発明含嗽剤は、用時50〜100倍に水
で希釈し、含嗽される。
【0015】
【発明の効果】本発明含嗽剤は長期保存しても白濁等を
生じず安定であり、大量輸送、大量保存しても安全であ
り、用時希釈したときの水への均一な溶解性が速やかで
あり、かつ口腔への刺激も少ないものである。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
【0017】実施例1〜3及び比較例1〜3 表1記載の組成で含嗽剤を調製し、その長期保存安定性
及び水に希釈時の溶解性について検討した。
【0018】(製造方法) 実施例1 塩化セチルピリジニウム、ポリエチレングリコール60
00、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を精製水に溶か
し、別にエタノールにl−メントール、ユーカリ油を溶
解した液を加え均一になるまで攪拌する。比重は0.9
22であった。
【0019】実施例2 塩化セチルピリジニウム、ポリエチレングリコール60
00、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを
精製水に溶かし、別にエタノールにl−メントール、ユ
ーカリ油を溶解した液を加え均一になるまで攪拌する。
比重は0.914であった。
【0020】実施例3 塩化セチルピリジニウム、プロピレングリコール、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油を精製水に溶かし、別にエ
タノールにl−メントール、チョウジ油、ユーカリ油を
溶解した液を加え均一になるまで攪拌する。比重は0.
902であった。
【0021】比較例1 塩化セチルピリジニウムを精製水に溶かし、別にエタノ
ールにl−メントールを溶解した液を加え均一になるま
で攪拌する。
【0022】比較例2 塩化セチルピリジニウム、ポリエチレングリコール60
00を精製水に溶かし、別にエタノールにl−メントー
ル、チョウジ油を溶解した液を加え均一になるまで攪拌
する。
【0023】比較例3 塩化セチルピリジニウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油を精製水に溶かし、別にエタノールにl−メントー
ル、チョウジ油を溶解した液を加え均一になるまで攪拌
する。
【0024】(保存安定性試験方法)実施例又は比較例
で得られた溶液を10mlの共栓付き試験管に8mlとり、
5℃或いは−5℃の恒温槽に7日間保存し、肉眼観察し
た。
【0025】(希釈時の溶解性試験方法)実施例1〜3
で得られた溶液を50〜100倍に水で希釈し、機械的
攪拌操作を施すことなく溶解性を肉眼観察した。
【0026】(結果)得られた結果を表1に示す。表1
から明らかなように、本発明含嗽剤はエタノール含量が
60%未満であるにもかかわらず保存安定性が良好であ
った。また、希釈時の溶解性は表に示していないが実施
例1〜3の溶液において、いずれも速やかに均一に溶解
し、良好であった。なお、比較例1〜3の溶液は保存時
に既に白濁が生じたので希釈溶解性試験は実施しなかっ
た。
【0027】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 G 47/14 H //(A61K 31/44 31:045)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化セチルピリジニウム0.25〜2.
    5%(w/v)並びにl−メントール、ユーカリ油、チ
    ョウジ油及びオイゲノールから選ばれる1種又は2種以
    上の精油類1〜5%(w/v)を有効成分とする用時希
    釈型含嗽剤において、基剤として非イオン性界面活性剤
    0.1〜1.5%(w/v)、多価アルコール1〜6%
    (w/v)及びエタノール35〜60%(w/v)を含
    有することを特徴とする含嗽剤。
JP5169188A 1993-07-08 1993-07-08 含嗽剤 Pending JPH0725735A (ja)

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JP5169188A JPH0725735A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 含嗽剤

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JP5169188A JPH0725735A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 含嗽剤

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JPH0725735A true JPH0725735A (ja) 1995-01-27

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JP5169188A Pending JPH0725735A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 含嗽剤

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100308247B1 (ko) * 1999-03-12 2001-09-26 신창국 구강 청정용 조성물
KR20020087672A (ko) * 2001-05-15 2002-11-23 채창훈 정향 추출물 함유 구강청정 조성물
WO2005002535A1 (en) * 2003-07-03 2005-01-13 Betafarma S.P.A. Antibacterial mouthwash
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JP2022048167A (ja) * 2017-03-23 2022-03-25 山本香料株式会社 香料組成物の製造方法及び除菌消臭液の製造方法
USD1013170S1 (en) 2020-10-29 2024-01-30 Cilag Gmbh International Surgical instrument assembly

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