JP2556332B2 - 透明ゲル状組成物 - Google Patents

透明ゲル状組成物

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英樹 矢田
勝 小泉
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、透明ゲル状組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、カラギーナン、寒天等の水溶性高分子化合物を
ゲル基剤として使用したゲル状組成物は、不透明なもの
しか得られなかったが、近年消費者ニーズの多様化にと
もない透明なものが提案されるに至っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、透明ゲルに使用されるカラギーナン、
寒天等は、従来のゲル基剤に比べ、より精製されたもの
であるため、含有する不純物の補強作用が得にくく、離
水したり、適度なゲル強度が得られなかった。また、香
料酸化等によるゲルの酸性化のために、経時的に物性が
劣化するという問題点を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、この発明の透明ゲル状組成物は、乳酸塩、
カラギーナン、及び水を含有してなるものとしている。
この発明において使用される乳酸塩は、ナトリウム
塩、カリウム塩、マグネシウム塩としており、これらの
使用量は0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%
である。0.01重量%未満であると物性の向上が全く見ら
れず、また1.0重量%を越えると透明感が著しく損なわ
れる。
この発明においてカラギーナンは、ゲル化剤として使
用されるものであり、カッパ型、イオタ型、ラムダ型の
いずれか一種または二種以上のカラギーナンを用いるこ
とができる。
さらに、この発明の透明ゲル状組成物は、香料、色
素、防腐剤、殺菌剤、殺虫剤、消臭剤のいずれか一種ま
たは二種以上の添加成分を配合することができ、また添
加成分とともに界面活性剤を配合することもできる。
前記添加成分として配合される香料は、特に限定され
るものではなく、芳香を発散させるものであれば何でも
よく、合成香料でも、天然香料でも適宜使用することが
でき、また、香料は単独で使用することも、数種の香料
を混合して使用することもできる。
前記添加成分とともに配合される界面活性剤は、添加
成分を水に可溶化させることのできるものであればよ
く、その種類としては配合する添加成分によって適宜の
ものが選択される。
また、ゲル状組成物は、凍結により、離水の増加及び
破断力の低下が起こるが、この発明の透明ゲル状組成物
はグリコール類、グリコールエーテル類を使用すること
により、寒冷地または厳冬時におけるゲル凍結温度を下
げ上記の併害を防止することができる。グリコール類と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、及びヘキシレングリコール等が、また
グリコールエーテル類では、カルビトール類、セロソル
ブ類、メトキシブタノール、メトキシプロパノール及び
ソルフィット等が好ましくこれらの使用量は0.1〜20重
量%、好ましくは2〜10重量%とすることができる。
〔作用〕
この発明に係る透明ゲル状組成物は、ナトリウム塩、
カリウム塩、マグネシウム塩とした乳酸塩の使用によ
り、離水を少なくし、破断力(ゲル強度)を上昇させ、
さらに香料酸化等によるゲルpH低下を防ぎ、長期にわた
って諸物性を維持することができる。
〔実施例〕
次に、この発明を実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。
実施例1、2、4 表Iに示す配合量(重量%)に従い、第1過程とし
て、カラギーナン、乳酸塩、及び防腐剤を水に分散さ
せ、ホモミキサーで攪拌しながら加熱する。第2過程と
して、ゲル基剤が完全に溶解したら、加熱をやめ、香
料、界面活性剤を加え、さらに攪拌する。その後、容器
へ充填し、室温になるまで放置した。
実施例3. 表Iに示す配合量(重量%)に従い、実施例1.2.4の
第2過程でグリコールエーテル類を追添加する以外は、
実施例1.2.4と同様の操作によった。
比較例 表Iに示す配合量(重量%)に従い、実施例1.2.4の
第1過程で乳酸塩を添加せずにおく以外は、実施例1.2.
4と同様の操作によった。
上記実施例1、2、4と比較例について、離水量、破
断力、及びpHの測定を行った。その結果を表II〜表IVに
示す。また、実施例3と比較例の凍結温度の測定結果を
表Vに示す。
測定方法 1.離水量 製造したゲル100gを100mlのビーカーに充填
し、密閉しておき、測定の24時間前に30℃の恒温槽に入
れる。そして、ゲルを取り出し、その表面及びビーカー
内の水分をろ紙で吸収させ、その重量を測定した。
2.破断力 飯尾電気のネオカードメーターM−302で測
定した。
3.pH MERCK社のpH試験紙で測定した。
4.凍結温度 製造したゲルの適宜量をビーカーに充填
し、これを恒温槽に入れ、半日毎に温度を2℃づつ下げ
ていき、凍結した時点の温度を測定した。
尚、1、2、3は、40℃で保管した後、各々の測定方
法で測定を行った。
上記表II〜IVに示した結果から明らかなように、この
発明の実施例は比較例より、離水量において約1/3〜1/7
に減少し、破断力において約5割程度の向上が見られ、
特に経過日数が2ヵ月を越えてもほとんど低下せず、そ
の時点では2倍以上の値を示し、またpH安定性も向上し
た。さらに、表Vに示した結果から明らかなように、実
施例3において、凍結温度にも10℃の差が見られた。
〔発明の効果〕
この発明に係る透明ゲル状組成物は、離水、破断力
(ゲル強度)の低下、及びゲルの酸性化が防止され、長
期間にわたって物性が維持されるので、食品、医薬品、
化粧品、家庭用品等の各種の分野において、用途の拡大
化が期待できる等、優れた効果を有する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラギーナンを基剤とするゲル状組成物
    に、ナトリウム塩、マグネシウム塩またはカリウム塩と
    した乳酸塩を0.01〜1.0重量%配合してなる透明ゲル状
    組成物。
  2. 【請求項2】香料、色素、防腐剤、殺菌剤、殺虫剤、消
    臭剤のいずれか一種または二種以上の添加成分を配合し
    てなる特許請求の範囲第1項に記載の透明ゲル状組成
    物。
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