JPH07257196A - 電子制御エンジンマウント装置 - Google Patents

電子制御エンジンマウント装置

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JPH07257196A
JPH07257196A JP5596294A JP5596294A JPH07257196A JP H07257196 A JPH07257196 A JP H07257196A JP 5596294 A JP5596294 A JP 5596294A JP 5596294 A JP5596294 A JP 5596294A JP H07257196 A JPH07257196 A JP H07257196A
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俊昭 浅田
Kenichi Nomura
憲一 野村
Toyoichi Umehana
豊一 梅花
Kenichiro Shindo
健一郎 進藤
Akihiro Yamanaka
章弘 山中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動を直接検出せずにエンジンに発生する振
動を打ち消せ、減気筒運転時の振動低減にも効果のある
電子制御エンジンマウント装置を提供する。 【構成】 可変気筒エンジン1とボディ2との間に、外
部からの電気信号によって強制振動させ、エンジン1に
よって発生する振動を相殺することができるマウント部
材3を設け、このマウント部材の制御回路40には、エン
ジン振動を相殺するためのエンジン1の全気筒運転時の
強制振動特性と、減気筒運転時の強制振動特性をマップ
の形で記憶させておく。そして、エンジンの全気筒運
転、減気筒運転の運転状態を吸入空気量から検出し、検
出した運転状態に応じてマウント部材3を強制振動させ
るフィードフォワード制御を行い、エンジン1の作動に
よって発生する振動を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子制御エンジンマウン
ト装置に関し、特に、エンジンのマウント部材に外部か
らの信号で強制振動するものを使用し、エンジンの運転
状況に応じて発生する振動を、このマウント部材を強制
振動させることによって打ち消すように構成された電子
制御エンジンマウント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に搭載されるエンジンは、
ゴムブッシュのような振動緩衝部材を用いてボディのエ
ンジンルーム内にマウントされているが、エンジンから
発生する振動はこの振動緩衝部材によって多少は低減す
るが、エンジンの振動が大きい時はボディ側に伝わる振
動も大きく、自動車の乗員にとって不快であった。
【0003】そこで、エンジンマウント部材として電歪
素子を使用し、エンジンに発生した振動を検出して、検
出した振動に同期させて180°の位相差(逆位相)で
この電歪素子を強制振動させ、エンジンに発生した振動
を電歪素子によって打ち消すようにした電子制御エンジ
ンマウント装置が提案されている(特開平3− 10808号
公報参照) 。すなわち、この装置では、エンジン側の振
動加速度等を計測し、演算によってこの振動加速度に応
じた逆位相の力を電歪素子に発生させる、フィードバッ
ク制御によってエンジンの振動を吸収させているのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3− 10808号公報に記載の電子制御エンジンマウント装
置は、エンジンに発生した振動を検出し、検出値に応じ
て電歪素子に発生させる振動を演算処理によって求め、
これを電歪素子にフィードバックしているので、電歪素
子に発生させる逆位相の力のタイミングがエンジンに発
生する振動のタイミングよりも遅れ、かえってエンジン
振動が大きくなる恐れがあった。また、エンジンに発生
する振動量を検出するためのセンサや演算装置が必要で
あり、装置コストが高くなるという問題点があった。更
に、多気筒エンジンの一部の気筒を休止させる可変気筒
エンジンのように、減気筒運転するとエンジンから発生
する振動の振幅が大きくなると共に、振動の周波数が下
がるというように、運転状態によって発生トルクが変化
するものでは、減気筒運転時に振動低減が十分に行われ
ないという問題点もあった。
【0005】そこで、本発明は、エンジンに発生する振
動を直接検出することなく、この振動を打ち消すことが
でき、また、可変気筒エンジンにおける減気筒運転時の
振動低減にも十分な効果のある電子制御エンジンマウン
ト装置を提供することを目的とする。また、本発明は、
可変気筒エンジンにおける減気筒運転時の振動を低減し
つつ、減気筒運転時の休止気筒側の触媒の温度低下を防
止し、休止気筒の運転再開時のエミッションの悪化を防
止することを他の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の形態の電子制御エンジンマウント装置の構成
が図1に示される。図1に示すように、第1の形態の電
子制御エンジンマウント装置は、多気筒エンジンの一部
の気筒の作動を休止させることができる可変気筒エンジ
ンにおける電子制御エンジンマウント装置であって、エ
ンジン1とこれを搭載するホディ2との間に設けられ、
外部からの電気信号によって強制振動させることができ
るマウント部材3と、減気筒運転時の作動気筒への吸入
空気量に応じて、エンジン1から発生する振動成分を予
め記憶しておく振動特性記憶手段4と、減気筒運転時の
作動気筒と休止気筒への吸入空気量を検出する吸入空気
量検出手段5と、検出された吸入空気量に応じて振動特
性記憶手段4に記憶された振動成分を読み出し、この振
動成分を打ち消すようにマウント部材3を強制振動させ
る強制振動発生手段6とを設けたことを特徴としてい
る。
【0007】また、前記目的を達成する本発明の第2の
形態の電子制御エンジンマウント装置は、第1の形態の
電子制御エンジンマウント装置であって、減気筒運転時
の減気筒、作動気筒毎に、独立して動作するスロットル
弁7、および触媒8が設けられているものにおいて、減
気筒運転時の休止気筒側の触媒温度を検出する触媒温度
検出手段9と、休止気筒側の触媒温度が所定値以上の時
には、休止気筒側への吸入空気量が多くなるように、ま
た、休止気筒側の触媒温度が所定値未満の時には、休止
気筒側への吸入空気量が少なくなるように、独立したス
ロットル弁7の開度を制御するスロットル弁制御手段1
0とを設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の第1の形態の電子制御エンジンマウン
ト装置によれば、可変気筒エンジンにおいて、外部から
の電気信号によって強制振動させることができるマウン
ト部材がエンジンとこれを搭載するホディとの間に設け
られており、振動特性記憶手段に減気筒運転時の作動気
筒への吸入空気量に応じてエンジンから発生する振動成
分が予め記憶されている。そして、吸入空気量検出手段
によって減気筒運転時の作動気筒と休止気筒への吸入空
気量が検出され、この検出された吸入空気量に応じて強
制振動発生手段によって振動特性記憶手段に記憶された
振動成分が読み出され、この振動成分を打ち消すように
マウント部材が強制振動させられる。この結果、検出し
た吸入空気量によるエンジン振動の発生時期と同時期に
これを打ち消すような逆位相の振動をマウント部材に発
生させることができ、エンジンの振動が低減する。
【0009】本発明の第2の形態の電子制御エンジンマ
ウント装置によれば、請求項1に記載の電子制御エンジ
ンマウント装置に、更に、減気筒運転時の減気筒、作動
気筒毎に、独立して動作するスロットル弁、および触媒
が設けられている可変気筒エンジンにおいて、触媒温度
検出手段によって休止気筒の触媒温度が検出される。そ
して、スロットル弁制御手段により、触媒温度が所定値
以上の時には、休止気筒側への吸入空気量が多くなるよ
うに、また、触媒温度が所定値未満の時には、休止気筒
側への吸入空気量が少なくなるように、独立したスロッ
トル弁の開度が制御される。この結果、休止気筒側の触
媒温度が高い時にはエンジンの燃費と振動が低くなり、
触媒温度が低い時には触媒温度の低下および駆動トルク
の低下が防止され、全気筒運転に復帰時のエミッション
悪化が防止できる。
【0010】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図3は本発明の一実施例の電子制御エンジ
ンマウント装置を備えた多気筒エンジン1の全体構成を
示すものである。この実施例の多気筒エンジン1は、例
えば、V型8気筒であり、4気筒ずつの減気筒運転を行
うように構成されている。
【0011】図3において、2はエンジン1を搭載する
車両のボディ、3A,3Bはエンジン1をボディ2に搭
載する際に、エンジン1とボディ2の間に介装するマウ
ント部材、7A,7Bはスロットル弁、21はエアクリ
ーナ、22,22A,22Bは吸気管、23はエアフロ
ーメータ、24A,24Bはエンジン1の燃焼室、25
A,25Bは吸気弁、26A,26Bは排気弁、27
A,27Bは排気弁、31は吸気温センサ、32A,3
2Bは吸気圧センサ、33はクランク角度センサ、40
は電子制御エンジンマウント装置の制御回路、41はア
ナログ入力インタフェース、42はA/D変換器、43
はデジタル入力インタフェース、44はCPU、45は
RAM、46はROM、47は出力回路、48は電圧発
生器である。
【0012】V型8気筒エンジン1では、8つの気筒が
4気筒ずつのバンクに別れており、吸気管22も途中で
22A,22Bの2つに分岐されている。そして、スロ
ットル弁7A,7Bはこの2つに分岐された吸気管22
A,22Bの中にそれぞれ独立して設けられている。こ
のようなV型8気筒エンジン1が減気筒運転を行う際に
は、一般に、片方のバンクの4気筒を作動させ、他方の
バンクの4気筒を休止させる。
【0013】制御回路40のアナログ入力インタフェー
ス41には、スロットル弁7A,7Bからのスロットル
開度信号、エアフローメータ23からの吸入空気量信
号、吸気温センサ31からの吸気温検出信号、吸気圧セ
ンサ32A,32Bからの各吸気管22A,22Bそれ
ぞれの吸入空気量信号等が入力され、デジタル入力イン
タフェース43にはクランク各センサ33からのクラン
ク角信号が入力される。また、制御回路40の出力回路
47からはマウント部材3A,3Bの駆動信号が出力さ
れ、この駆動信号は電圧発生器48に入力される。出力
回路47から電圧発生器48に入力される駆動信号は電
圧振幅制御信号であり、この電圧発生器48内でこの信
号に応じた電圧値が発生されてこれがマウント部材3
A,3Bに入力される。電圧発生器48にはクランク角
センサ33からのクランク角信号も入力されている。
【0014】図4(a) は本発明の電子制御エンジンマウ
ント装置の機能を示すブロック構成図である。エンジン
1とボディとの間に設けられるマウント部材3A,3B
は、与えられた電圧Vに比例した内部力を発生できるも
のとする。電子制御エンジンマウント装置の制御回路4
0には、エンジン1側のセンサから、一方のバンクへの
吸入空気量信号G1と、他方のバンクへの吸入空気量信
号G2が入力され、制御回路40からは電圧発生器48
に電圧振幅Voの信号制御信号Eが出力される。また、
電圧発生器48には、エンジン1側からクランク角信号
Cも入力される。そして、電圧発生器48で発生された
電圧Vがマウント部材3A,3Bに入力される。
【0015】図4(b) は図4(a) の制御回路40の記憶
素子(ROM46)に格納された全気筒運転時のVoマ
ップ図であり、図4(c) は図4(a) の制御回路40の記
憶素子(ROM46)に格納された減気筒運転時のVo
マップ図である。制御回路40は一方のバンクへの吸入
空気量信号G1と、他方のバンクへの吸入空気量信号G
2により、エンジン1が全気筒運転時は図4(b) のマッ
プを使用して電圧振幅値Voを決定し、減気筒運転時
(エンジンの気筒数の半分を休止、従って、作動は4気
筒のみ)は図4(c) のマップを使用して電圧振幅値Vo
を決定し、以下の式(1) に示す電圧Vがマウント部材3
A,3Bに与えられる。
【0016】 V = Vo × Sin〔(i×N/n)×θ−φi〕… (1) (但し、i:全気筒時は2、減気筒時は1、N:エンジ
ン気筒数、n:エンジンサイクル数、θ:クランク角、
φi:位相角) 当然ながら、エンジン1のマウント部材3に発生させる
内部力の発生方向は、エンジン1からのトルク振動入力
方向に一致させる。従って、図4(a) に示すように、エ
ンジン1が時計回りに回転しており、この方向をトルク
正方向とした場合は、反動トルクの正方向は反時計回り
方向になる。この反動トルクによって、マウント部材3
Aには矢印PAで示す入力が加わり、マウント部材3B
には矢印PBで示す入力が加わった場合は、電圧発生器
48からの電圧Vにより、マウント部材3Aには黒矢印
QAで示す内部力を発生させ、マウント部材3Bには黒
矢印QBで示す内部力を発生させれば良い。
【0017】図5は本発明の電子制御エンジンマウント
装置によるマウント部材3A,3Bの制御手順の一例を
示すフローチャートである。まず、ステップ501では
エンジン1が減気筒運転か否かを判定する。そして、減
気筒運転時(YES)はステップ502に進み、吸入空
気量信号G1,G2を読み込み、図4(c) に示した減気
筒時Voマップを用いて電圧振幅値Voを演算する。そ
して、続くステップ503においてエンジン1の気筒数
N、定数i(減気筒時はi=1)、サイクル数n、クラ
ンク角θ、位相角φiに応じて電圧振幅Voの補正値V
を前述の式(1)を用いて演算する。
【0018】一方、ステップ501で全気筒運転である
と判定した場合はステップ504に進み、吸入空気量信
号G1,G2を読み込み、図4(b) に示した全気筒時V
oマップを用いて電圧振幅値Voを演算する。そして、
続くステップ505においてエンジン1の気筒数N、定
数i(全気筒時はi=2)、サイクル数n、クランク角
θ、位相角φiに応じて電圧振幅Voの補正値Vを前述
の式(1) を用いて演算する。そして、ステップ506に
おいて電圧発生器48により電圧Vを発生させてマウン
ト部材3A,3Bを駆動する。
【0019】図6(a) は図3のエンジンが8気筒である
場合の、吸入空気量の大、中、小に応じたトルクカーブ
を示す特性図であり、図6(b) は図6(a) の吸入空気量
の大、中、小に応じたトルクカーブに応じて本発明の電
子制御エンジンマウント装置で作られるマウント部材の
内部力特性を示す特性図である。また、図7(a) は図3
のエンジンが8気筒であり、4気筒の減気筒運転を実行
した時の、作動気筒の吸入空気量を休止気筒の吸入空気
量で割った値の大、中、小に応じたトルクカーブを示す
特性図であり、図7(b) は図7(a) の作動気筒の吸入空
気量を休止気筒の吸入空気量で割った値の大、中、小に
応じたトルクカーブに応じて本発明の電子制御エンジン
マウント装置で作られるマウント部材の内部力特性を示
す特性図である。
【0020】8気筒運転時の回転4次成分のトルクカー
ブに対し、4気筒運転時は半分の回転2次成分のトルク
カーブとなり、その振幅が増大する。また、作動気筒側
の吸入空気量/休止気筒側の吸入空気量が大きいほどそ
の振幅も大きくなる。8気筒時も吸入空気量が大きいほ
ど振幅が大きくなる。車両振動が悪化する原因はこのト
ルクカーブ振幅の増大と低次数化であることが分かって
いる。従って、本発明では、減気筒運転時と全気筒運転
のトルクカーブを予め実測、あるいは計算で求めてマッ
プの形で制御回路40の中に記憶しておき、エンジン1
の運転状態を検出に応じて発生する振動を予測し、この
振動に相当する力をフィードフォワード制御によってマ
ウント部材3A,3Bに発生させ、振動をマウント内部
力で打ち消すことによってマウント入力を相殺し、車両
振動を悪化させないようにしているのである。
【0021】なお、前述の実施例における作動気筒側の
吸入空気量/休止気筒側の吸入空気量の比は、作動気筒
および休止気筒の各々の吸気通路22A,22Bにそれ
ぞれ設けた吸入空気圧センサ32A,32Bの出力によ
って検出しているが、この吸入空気圧センサ32A,3
2Bを用いなくても、スロットル弁7A,7Bの開度を
検出することによっても検出することができる。
【0022】また、本実施例においては、V型8気筒の
片バンクを休止する構成としているが、片バンク2気筒
ずつ休止する構成としても良い。更に、休止させる気筒
と作動させる気筒を交互に変えても良い。図8は本発明
の他の実施例の電子制御エンジンマウント装置を搭載し
たV型8気筒エンジン1′の全体構成図であり、4気筒
ずつの減気筒運転を行うように構成されており、図3の
実施例の多気筒エンジン1と同じ構成部材には同じ符号
を付してある。
【0023】従って、図8において、2はエンジン1′
を搭載する車両のボディ、3A,3Bはエンジン1′と
ボディ2の間に介装するマウント部材、7A,7Bは電
子制御スロットル弁、21はエアクリーナ、22,22
A,22Bは吸気管、23はエアフローメータ、24
A,24Bはエンジン1の燃焼室、25A,25Bは吸
気弁、26A,26Bは排気弁、27A,27Bは排気
弁、31は吸気温センサ、33はクランク角度センサ、
40は電子制御エンジンマウント装置の制御回路、41
はアナログ入力インタフェース、42はA/D変換器、
43はデジタル入力インタフェース、44はCPU、4
5はRAM、46はROM、47は出力回路、48は電
圧発生器である。
【0024】制御回路40のアナログ入力インタフェー
ス41には、スロットル弁7A,7Bからのスロットル
開度信号、エアフローメータ23からの吸入空気量信
号、吸気温センサ31からの吸気温検出信号、等が入力
され、デジタル入力インタフェース43にはクランク各
センサ33からのクランク角信号が入力される。また、
制御回路40の出力回路47からはマウント部材3A,
3Bの駆動信号が出力され、この駆動信号は電圧発生器
48に入力される。出力回路47から電圧発生器48に
入力される駆動信号は電圧振幅制御信号であり、この電
圧発生器48内でこの信号に応じた電圧値が発生されて
これがマウント部材3A,3Bに入力される。電圧発生
器48にはクランク角センサ33からのクランク角信号
も入力されている。
【0025】この実施例のエンジン1′には2つに分岐
された吸気管22A,22Bには独立して吸入空気量検
出するセンサが設けられておらず、吸入空気量はエアフ
ローセンサ23のみによって検出される。また、この実
施例のV型8気筒エンジン1′には、一方のバンクの吸
気管22Aと排気間28Aとを結ぶ排気還流管12Aが
設けられており、この排気還流管12Aの途中には、制
御回路40によって開閉制御されるEGR弁13Aが設
けられている。同様に、他方のバンク側にも吸気管22
Bと排気間28ABを結ぶ排気還流管12Bが設けられ
ており、この排気還流管12Bの途中には、制御回路4
0によって開閉制御されるEGR弁13Bが設けられて
いる。
【0026】この実施例のエンジン1′では、減気筒運
転時に、作動気筒側は排気ガスの再循環(EGR)をさ
せ、NOxの低減と吸気損失の低減を図り、休止気筒側
は排気ガスの再循環による触媒8Aまたは8Bの温度低
下防止と、吸気損失の低減、および吸入空気量増大を図
ることにより、エミッション、燃費、および振動の改善
を行う。
【0027】この実施例のエンジン1′において、吸気
管22Aを流れる吸入空気量をG2、排気還流管12A
を流れる還流量をG4、吸気管22Bを流れる吸入空気
量をG1、排気還流管12Bを流れる還流量をG3、触
媒8Aに流入される排気ガスの流量をG6、触媒8Bに
流入される排気ガスの流量をG5とすると、G1−G3
=G5となる。そして、減気筒運転時に休止気筒側の流
量G1が多いほど、燃費、振動が低減されるが、流量G
5が多くなると、触媒8Bの温度T1が低下し、休止気
筒の運転再開時に触媒浄化率が低下してエミッションが
悪化する。
【0028】このため、減気筒運転時は、休止気筒側の
排気還流量G3を極力多く(理想はG1=G3)して、
触媒8Bに流入される流量G5をゼロにすることが望ま
しい。ところが、実際は、還流通路の直径や抵抗の制約
を受け、排気還流量G3の流量には制限があり、全回転
域で流量G5をゼロに保つことはできない。また、触媒
8Bの温度T1の低下要因として、流量G5の他に外部
雰囲気温や風の流れもある。
【0029】このようなエミッション悪化を防止するた
めに必要な触媒の基準温度T0とすると、常にT1≧T
0が必要であり、G1>G3となってしまう運転条件
(エンジン1′の高回転時)では休止気筒側のスロット
ル弁7Bを閉じて触媒8Bに流入する流量G5を減ら
し、触媒8Bが基準温度T0以上を保つ制御(燃費と振
動、およびエミッションの両立が可能なような制御)が
必要である。
【0030】図9は図8のように構成されたエンジン
1′におけるスロットル弁7A,7B、およびEGR弁
13A,13Bを制御して、触媒8Bを基準温度T0以
上を保つ制御ようにした手順を示すフローチャートであ
る。この制御手順においては、減気筒運転時に、燃焼室
24Aを持つバンクが作動気筒であり、燃焼室24Bを
持つバンクが休止気筒であるとして説明を行う。
【0031】まず、ステップ901ではエンジン1′が
減気筒運転か否かを判定する。そして、減気筒運転時
(YES)はステップ902に進み、作動気筒のスロッ
トル弁7Aの開閉を運転車のアクセルペダルの踏み込み
量に応じて制御する。そして、続くステップ903にお
いては、作動気筒側のEGR弁13Aの開閉を、減気筒
時用制御マップを用いて制御し、続くステップ904に
おいては、休止気筒側のEGR弁13Bを全開に制御す
る。
【0032】また、この減気筒運転制御においては、ス
テップ905において休止気筒側の触媒8Bの温度T1
の測定を行う。そして、続くステップ906において、
測定した触媒温度T1が触媒8Bの基準温度T0よりも
低いか否かを判定し、T1≧T0の場合はステップ90
7に進み、休止気筒側のスロットル弁7Bの開度θthを
所定開度Δθだけ増大させてこのルーチンを終了する。
また、T1<T0の場合はステップ908に進み、休止
気筒側のスロットル弁7Bの開度θthを所定開度Δθだ
け減少させてこのルーチンを終了する。
【0033】一方、ステップ901で全気筒運転である
と判定した場合はステップ909に進み、スロットル弁
7A,7Bの両方の開閉を、運転車のアクセルペダルの
踏み込み量に応じて制御する。また、続くステップ91
0では、EGR弁13A,13Bを全気筒運転時の制御
マップより開閉制御するようにしてこのルーチンを終了
する。
【0034】この実施例のエンジン1′では、作動気筒
および休止気筒の吸入空気量G1,G2は、エアクリー
ナ21を通過したエアフローメータ23で計量した吸入
空気量G0をスロットル弁7A,7Bの開度比率で分配
された量に、EGR弁13A,13Bで制御された排気
循環量を加えた量となる。従って、作動気筒および休止
気筒の吸入空気量G1,G2は、スロットル弁7A,7
BとEGR弁13A,13Bの開度によりマップを用い
て決定することができる。このようにして決定した流量
G1,G2を基に、前述のようにマウント内部力を制御
すれば、減気筒運転時の振動低減効果を、スロットル弁
7A,7BとEGR弁13A,13Bの開度による運転
状態によらずに最大限発揮することができる。
【0035】この実施例の電子制御エンジンマウント装
置では、休止気筒側の触媒の温度低下を防止することが
できてエミッションの悪化を防止することができると共
に、エンジンに発生する振動を検出するセンサが不要で
あるので、装置コストが安くすることができる。なお、
この実施例では、休止気筒側の触媒8Bの温度を直接検
出して触媒8Bの温度低下を防止するようにしている
が、吸気通路22に設けられた吸気温センサ31による
吸気温度によって休止気筒の触媒8Bの温度を推定し、
吸気温度の高低によって作動気筒と休止気筒への吸入空
気量の比を調節するようにしても良いものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の形
態の電子制御エンジンマウント装置によれば、エンジン
に発生する振動を直接検出することなくエンジンに発生
する振動を、全気筒運転時、および減気筒運転時の何れ
の運転状態においても遅滞なく低減することができると
いう効果がある。
【0037】また、本発明の第2の形態の電子制御エン
ジンマウント装置によれば、吸気温が高い時にはエンジ
ンの燃費と振動が低くできる効果があり、吸気温が低い
時には触媒温度の低下および駆動トルクの低下を防止で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態の電子制御エンジンマウン
ト装置の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の形態の電子制御エンジンマウン
ト装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施例の電子制御エンジンマウント
装置を搭載した多気筒エンジンの全体構成図である。
【図4】(a) は本発明の電子制御エンジンマウント装置
のブロック構成図、(b) は(a)の制御回路の記憶素子に
格納された全気筒運転時のVoマップ図、(c) は(a) の
制御回路の記憶素子に格納された減気筒運転時のVoマ
ップ図である。
【図5】本発明の電子制御エンジンマウント装置による
マウント部材の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】(a) は図3のエンジンが8気筒である場合の、
吸入空気量の大、中、小に応じたトルクカーブを示す特
性図、(b) は(a) の吸入空気量の大、中、小に応じたト
ルクカーブに応じて本発明の電子制御エンジンマウント
装置で作られるマウント部材の内部力特性を示す特性図
である。
【図7】(a) は図3のエンジンが8気筒であり、4気筒
の減気筒運転を実行した時の、作動気筒の吸入空気量を
休止気筒の吸入空気量で割った値の大、中、小に応じた
トルクカーブを示す特性図、(b) は(a) の作動気筒の吸
入空気量を休止気筒の吸入空気量で割った値の大、中、
小に応じたトルクカーブに応じて本発明の電子制御エン
ジンマウント装置で作られるマウント部材の内部力特性
を示す特性図である。
【図8】本発明の他の実施例の電子制御エンジンマウン
ト装置を搭載した多気筒エンジンの全体構成図である。
【図9】図8のエンジンにおけるスロットル弁、および
EGR弁の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…多気筒エンジン 2…ボディ 3…マウント部材 4…振動特性記憶手段 5…吸入空気量検出手段 6…強制振動発生手段 7,7A,7B…スロットル弁 8,8A,8B…触媒 9…吸気温検出手段 10…スロットル弁制御手段 12A,12B…排気還流管 13A,13B…EGR弁 22,2A,2B…吸気管 23…エアフローメータ 31…吸気温センサ 32…吸気圧センサ 33…クランク角センサ 40…制御回路 48…電圧発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 健一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山中 章弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジンの一部の気筒の作動を休
    止させることができる可変気筒エンジンにおける電子制
    御エンジンマウント装置であって、 多気筒エンジン(1) とこれを搭載するホディ(2) との間
    に設けられ、外部からの電気信号によって強制振動させ
    ることができるマウント部材(3) と、 減気筒運転時の作動気筒への吸入空気量に応じて、エン
    ジン(1) から発生する振動成分を予め記憶しておく振動
    特性記憶手段(4) と、 減気筒運転時の作動気筒と休止気筒への吸入空気量を検
    出する吸入空気量検出手段(5) と、 検出された吸入空気量に応じて前記振動特性記憶手段
    (4) に記憶された振動成分を読み出し、この振動成分を
    打ち消すように前記マウント部材(3) を強制振動させる
    強制振動発生手段(6) と、 を設けたことを特徴とする電子制御エンジンマウント装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御エンジンマウ
    ント装置であって、前記減気筒運転時の減気筒、作動気
    筒毎に、独立して動作するスロットル弁(7)、および触
    媒(8) が設けられているものにおいて、 前記減気筒運転時の休止気筒側の触媒温度を検出する触
    媒温度検出手段(9) と、 休止気筒側の触媒温度が所定値以上の時には、休止気筒
    側への吸入空気量が多くなるように、また、休止気筒側
    の触媒温度が所定値未満の時には、休止気筒側への吸入
    空気量が少なくなるように、前記独立したスロットル弁
    (7) の開度を制御するスロットル弁制御手段(10)と、 を設けたことを特徴とする電子制御エンジンマウント装
    置。
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